137: 2014/09/22(月) 19:01:37 ID:rLwF1fAs

138: 2014/09/22(月) 19:03:26 ID:rLwF1fAs

カランカラーン

ストライク「すいません、やってますか?」

アストナージ「ん?ああ、ちょっと待ってくれ…今支度をするよ」

ストライク「すいません…準備中に……」

アストナージ「いいってことよ…ご注文は?こんなところだけど大抵のものは揃えられるよ?」

ストライク「イーゲルシュテルンを」

アストナージ「はい?」

139: 2014/09/22(月) 19:08:40 ID:rLwF1fAs

ストライク「イーゲル……バルカンを……あとアーマーシュナ…………いえ、対装甲コンバットナイフを……」

アストナージ「あ、あぁ…」

ストライク「あ、あと…」

アストナージ「なんだい?」

ストライク「ビームサーベルを」

アストナージ「そこは普通なんだ…」ゴト…

ストライク「ありがとうございます」

アストナージ「……失礼だけど君、生まれは?」

ストライク「へリオポリスです」

140: 2014/09/22(月) 19:13:11 ID:rLwF1fAs


アストナージ「ヘリオポリス……あそこは中立国『オーブ』のコロニーじゃないか」

ストライク「大西洋連邦がオーブから技術的協力を仰いで作られました」

アストナージ「大西洋連邦が……ね……」

ストライク「僕の他に4機のガンダムがいたんですけど、全てザフトの手にわたってしまって……」

アストナージ「5機も作ったのか…金があるなぁ……」

141: 2014/09/22(月) 19:21:40 ID:rLwF1fAs

アストナージ「去年だったかな…爆破テロが起きたのは……」

ストライク「なんのことです?」

アストナージ「いや、君が生まれる前……プラントと地球が話し合う機会があってね……そこで爆破テロが会議中に起こり、地球連合はプラントへ宣戦布告………戦争の出来上がりさ」

ストライク「僕が……僕達が作られたのはザフト……プラントを倒すため?」

アストナージ「さぁね……でも人間ってのはどうも同じ過ちを繰り返すのが好きらしい……」

142: 2014/09/22(月) 19:31:18 ID:rLwF1fAs
ストライク「アストナージさんはコーディネーターってご存じですか?」

アストナージ「ああ、ちょっとぐらいなら知っているよ……たしか、遺伝子操作でできた『新人類』だったかな?」

ストライク「はい…」

アストナージ「俺からしてみれば悪趣味極まりないと思うけどね」

ストライク「なんでですか?」

アストナージ「んー…メカニックとして言えるのは人を産み出すのに科学だのメカだのは要らない……だって人が人を産むってのはそれこそ神秘の賜物じゃないか…神秘に機械なんていらないんだ」

ストライク「でも、そのせいで戦争が起きたんですよね……」

アストナージ「それも人間のエゴってやつだよそれは……優秀な子供が欲しいって思う親はいくらでもいるさ」

ストライク「そういうものですか?」

アストナージ「MSだって同じさ…優秀なMSが出てきたら量産してみたいと思う………だから戦線が広がるんだけど……」




ストライク「………。(やっべ…)」←オーブからデータを収集された

143: 2014/09/22(月) 19:41:54 ID:rLwF1fAs
アストナージ「昔、君と同じようなやつがいたんだよ………遠い遠い昔の話さ……聞くかい?」

ストライク「…はい」

アストナージ「そいつもな君と同じで戦争の中で生まれ…そして、戦った……一年戦争って知っているか?」

ストライク「………データにはないです……そんな戦争があったんですか?」

アストナージ「まぁ、知らないのも無理ないか……遠い遠い昔の話だからな」

ストライク「?」

アストナージ「その戦争にもガンダムがいた…艦を守るために仲間と協力してな……」

ストライク「すごいんですね…そのガンダムは……」

アストナージ「いや、ガンダムだけじゃない…パイロットもだ。聞いた話だが終戦間近にはガンダムじゃパイロットの反応速度に着いていけなくなったそうだ」

ストライク「へぇ…そんなパイロットが……(自分とことあんまり変わんない…かな?)」

144: 2014/09/22(月) 19:44:21 ID:rLwF1fAs
アストナージ「まぁ、なんでいきなりこんな話をしたかは自分でもわからないけど…ガンダムは言わば戦争の中心になるMSだ……君もそうなるんじゃないかな」


ストライク「僕が…戦争の中心になる……」


アストナージ「そうだ。君の場合は『僕達が』かな?」

145: 2014/09/22(月) 19:47:55 ID:rLwF1fAs


アストナージ「おや、もういくのかい?」

ストライク「はい、元々長居はできませんでしたから」

アストナージ「そっか…また来いよ」

ストライク「はい」

カランカラーン





アストナージ「スゥトラーイークー!!!」

カランカラ-

ストライク「は、はいぃ!」

アストナージ「あ、ごめん。言ってみたかっただけなんだ…」

ストライク「軽くトラウマなのでやめてください」

156: 2014/09/27(土) 15:26:20 ID:CGAQedeA

カランカラーン

アストナージ「やぁ、いらっしゃい……新しい顔も見かけるね?」

ストライク「ご無沙汰してます」

フリーダム「初めまして…」

アストナージ「まぁ、座りなよ…ご注文は?」

157: 2014/09/27(土) 15:28:50 ID:CGAQedeA
フリーダム「ピクウス、クスフィアス、ラケルタ……あとはルプスを」

ストライク「あ…」






アストナージ「バルカンとレール砲……ビームサーベル、ビームライフルの弾薬と装備をそれぞれだな。量が多いからちょっと待っててくれ」

ストライク(伝わった!?)

158: 2014/09/27(土) 15:30:08 ID:CGAQedeA


アストナージ「あいよ」ゴト…

ストライク「つ、伝わったんですか?」

アストナージ「まぁな…伊達にせんね……いや、モグリのメカニックマンやってないよ……連邦にもザフトにもお呼ばれしたさ」

フリーダム「凄腕なんですね…」

アストナージ「伊達にこの道で食っていってないからね」

159: 2014/09/27(土) 15:33:32 ID:CGAQedeA
アストナージ「最近はどうだい?」

ストライク「最近のことは僕よりもフリーダムの方が詳しいんじゃ…?」

アストナージ「ありゃ?そうなのかい?」

ストライク「ええ…僕は途中で派手にやっちゃいまして……それを機にパイロットが変わったんですよ」

160: 2014/09/27(土) 15:35:44 ID:CGAQedeA
フリーダム「自分で言うのもなんですがうちのパイロットってチート過ぎるんですよね……」

ストライク「あー、確かに」

アストナージ「え、そんなに?」

ストライク「映像データ見ますか?」っSEED DVDbox




アストナージ「うーわ……引くわ」

161: 2014/09/27(土) 15:37:24 ID:CGAQedeA
フリーダム「でしょう?…自分も並のコーディネーターなんかじゃろくに扱えない仕様になってるんですけど……イケイケですね」

アストナージ「イケイケは……古いかな」

ストライク「まぁ……うん。古いね」

フリーダム「え゛っ」

162: 2014/09/27(土) 15:39:51 ID:CGAQedeA

ストライク「あ、僕はもういきますね……あの人の訓練に付き合ってあげないといけないので…」

アストナージ「そっか…手土産だ。持っていってくれ…いつも使っているやつよりは頑丈なはずだよ」

ストライク「シールド……ありがとうございます。アストナージさん……じゃ」


カランカラーン
ストライク「あ……ごゆっくり…」

フリーダム「ん?……あ」

163: 2014/09/27(土) 15:41:37 ID:CGAQedeA
ジャスティス「や、」

フリーダム「やぁ……ジャスティス」

アストナージ「いらっしゃい。ご注文は?こんなところだけど大抵のものは揃えられるよ?」

ジャスティス「いや、補給は一通り済ませてあるんだ………やはりバッセルを一組頼む」

アストナージ「ビームブーメランだな…あいよ」ゴト…

ジャスティス「ありがとう……」

164: 2014/09/27(土) 15:42:43 ID:CGAQedeA
アストナージ「君達は……」

フリーダム「はい?」

アストナージ「核を動力にしてるんだろ?」

ジャスティス「はい」

フリーダム「いやいやいやいや…言っていいの!?バレるといろいろ……」

165: 2014/09/27(土) 15:47:12 ID:CGAQedeA
アストナージ「安心しなよ。今はただのしがないメカニックマンさ」

ジャスティス「ただのメカニックマンがこんな戦闘宙域のど真ん中にはいないと思うんだが………」

アストナージ「アークエンジェル級が1隻…ナスカ級が3隻………まぁ、大丈夫かな」

ジャスティス「どんな神経してるんですかあなたは……」

フリーダム「あっはっは…でも、そのおかげでこうやってちゃんとした整備が今できるんだけどね」

166: 2014/09/27(土) 15:49:55 ID:CGAQedeA
アストナージ「にしても…『自由』と『正義』か………」

フリーダム「『ナチュラルに正義の鉄槌を下し、コーディネイターの真の自由を勝ち取る』……らしいですけどね」

アストナージ「ただの大馬鹿野郎共め…核を使えばどうなるのかわかりきったことなのに……」

ジャスティス「俺達が作られた……つまり」

フリーダム「核を打たれても文句は言えなくなるのか……」

167: 2014/09/27(土) 15:52:38 ID:CGAQedeA

アストナージ「すまない……柄にもなくイライラしてしまった……」

ジャスティス「いえ…無理もないです」

アストナージ「核に核を使う…破滅への道を辿っているだけじゃないか……」

フリーダム「そうですね……そんな世界に正義なんてないってことも」

ジャスティス「そんな未来に自由がないなんてこともわかりきったことなのにな……」

アストナージ「止めてやってくれ…これ以上人の哀しむ様を見たくない……」

168: 2014/09/27(土) 15:57:23 ID:Cj.piiCY


フリーダム「自分達も……もうあきれ果てるほど見てきました」

ジャスティス「嫌ってほどに……な」

フリーダム「そろそろいきますね……」

ジャスティス「頼まれたからな…」

フリーダム「頼まれなくてもやるけどね…じゃあね、アストナージさん…次は………無い方がいいかもね」

カランカラーン

アストナージ「行ったか……」

アストナージ「にしてもテレビに出てるこのジュール議員ってのは………いい女だな……」

アストナージ「ケーラ…よしてくれ。俺にはお前だけさ……そろそろここを出よう」

169: 2014/09/27(土) 15:58:49 ID:Cj.piiCY
SEED編はコレでおわり

また今度投下しにきます

引用: アストナージ「やあ…ご注文は?」RX-78「とりあえずバズーカで」