302:「なんでポニーテールにしないんだ?」 2006/08/23(水) 20:21:15.98 ID:9pkFPgJ00

「なんでポニーテールにしないんだ?」
「また唐突ね。何?あんた私のポニー姿見たいの」
「ああ、見たいね」
「なんで即答するのよ!いっつもみたいに冗談で誤魔化さないの?」
「いや、俺は本当に見たいと思ってるんだが…」
「嘘つかないの!」

ああ…またやっちゃった…
キョンってなんでああいう時に限って真面目に答えるんだろ…
まるで私が思ってることを分かってるみたいに…

でも、キョンにポニーのこと褒められたの…これで三度目ね

『いつだったかのお前のポニーテールはそりゃもう反則なまでに似合ってたぞ』

そりゃ夢だったけどさ
でもあの日は物凄く嬉しかったなぁ…
ポニーにして行ったら、本当に『似合ってるぞ』って言ってくれたから…
やっぱり今日からポニーにしようっかなぁ…

でもさっきはああ言っちゃったし…

303: 2006/08/23(水) 20:21:55.85 ID:9pkFPgJ00

「あれ?ハルヒだけか?」
「そうよ。悪いの?」
「いや、別に悪くはないが…ん?」
気づいてくれたかな?
って何笑ってんのよ
「何にやにやしてんのよ!怒るわよ!」
「もう怒ってるじゃないか」
「うるさい!んじゃ殴るわよ!」
「飛躍しすぎだろ…暴行は勘弁だ」
「だったら笑うの止めなさい!」
「そうだな…」

な、何よ こっち見つめないでよ

「結局ポニーにしてるんだな」
「わ、悪い?あんたの意見なんか関係ないのよ!なんとなくポニーにしたかった気分だっただけ!」
「どんな気分だよ」
「笑わないの!怒るわよ!」
「だからもう怒ってるだろ」
「あー!もう!」

なんで褒めてくんないのよ!殴るわよ!

「やっぱポニー、似合ってるよ。反則的なぐらいにだ」

304: 2006/08/23(水) 20:23:27.65 ID:9pkFPgJ00
なんで…なんでいっつも突然なのよ

「私の考え読んだの?」

「なんだ。褒めて欲しかったのか?」
「ち、違うわよ!んな訳ないじゃない!」
「嘘言うな」
「ほ、本当よ!」
「だったら褒められても嬉しくないんだな?」
「当たり前じゃない!あんたに褒められて喜ぶ人なんていないわよ!」

あ…今かなり酷いこと言っちゃった…
どうしよう…
ってこっちに来ないでよ!

「本当に似合ってるぞ」
「か、髪、触んないでよ!」
「だったら止めさせたらいいだろ?」
え、でも…止めて欲しくない
「俺は本気で似合ってると思うぞ」

なんでそんな真面目な顔して言えるのよ

「それ、めちゃくちゃ恥ずかしい台詞よ?」
「別にいいだろ。今は誰もいないんだし」

キョンの手…あったかいなぁ…

このままの時間がずっと続けば良いのに…

305: 2006/08/23(水) 20:24:34.50 ID:9pkFPgJ00
これにて終了

生頃しENDってことで

引用: ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」