1: 2014/10/07(火) 14:14:46 ID:rHvwRTcs
王様「そなたが魔王を倒すと志願した者か」

勇者「はい! 必ずや、魔王を倒してみせます」

王様「なるほど。お主の意気込みは、しかと受け取った」

王様「それでは、お主の意気込みをこれと交換しよう」

つ薬草

勇者「あの、薬草……ですか?」

王様「わらしべ長者は、わら一本から家を建てたと聞くではないか。お主も、薬草で魔王を倒してみせよ」

勇者「武器やお金はないのですか」

王様「わらしべ長者に出来る事が、勇者に出来ないはずはなかろう」

勇者「マジっすか!?」

王様「無理だろうが期待しておるぞ」
涼宮ハルヒの劇場 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)

2: 2014/10/07(火) 14:16:32 ID:rHvwRTcs
~城下町~
勇者「くそっ! こんなんじゃ、本当に魔王なんて倒せないぞ」

勇者「魔王退治に志願したせいで、もう生活保護は貰えないし……。旅に出るしかないよな」

勇者「薬草だけって、国を挙げてブラックかよ!」

勇者(おっ、困っていそうな人がいるぞ。まあ、やってみるか)

勇者「お困りですか?」

3: 2014/10/07(火) 14:17:46 ID:rHvwRTcs
犬「あなたは?」

勇者「俺は勇者です。それでは娘さん、見たところ困って……」

犬「おいっ、その薬草をよこせ」ガリガリ

勇者「って、犬がしゃべった~! まさか魔物!」

犬「魔物とは失礼な! 誰に向かって言ってるんだ」

娘「あの、勇者さま。こう見えて、お父さんなんです」

勇者「おと……うさん?」

娘「はい。あ、いや。厳密には、まだ分からないんですけど」

勇者(何なんだ、これは。散歩中の娘じゃなかったのか?!)

4: 2014/10/07(火) 14:19:14 ID:rHvwRTcs
娘「実はですね、今から親子鑑定の診断結果を聞きに行く途中なんです」

勇者「親子鑑定?」

勇者(大丈夫だろうか。この娘は……)

娘「お母さんが待っているんですけど、お父さんが逃げてしまって。昔はウルトラな飛脚を追いかけたこともあるそうですが、ご覧の通り足を怪我してしまったのです」

犬「そういう訳で、その薬草をくれないか。逃げないといけないんだ」

娘「私からもお願いします。怪我を治さないと病院に行けません」

勇者「そうだな。では、何と交換してくれますか?」

犬「交換だとっ」

勇者「一応、俺も困ってまして。薬草と交換しましょう」

5: 2014/10/07(火) 14:20:51 ID:rHvwRTcs
娘「では、犬と交換します」

勇者「その犬と?!」

勇者「もしかして、君に薬草を渡して、俺は怪我をしたままの犬を受け取るという意味でいいのかな?」

犬「犬と呼ぶんじゃないっ!」バウッ

娘「いえ。このお父さんデカ過ぎストラップです」ドスッ

勇者「でかっ!」

娘「以前、お母さんが『あなたのパパよ』って渡してくれて、ずっと大切にしていたんです。でも、本当のお父さんが見つかったから」ウルウル

お父さん「だから、違うと言ってるだろ」

勇者「よし分かったよ。薬草と犬のストラップを交換しよう」

娘「ありがとうございます!」

6: 2014/10/07(火) 14:21:54 ID:rHvwRTcs
娘「はい、お父さん。薬草ですよ」ヌリヌリ

お父さん「勇者よ、ありがとう。では、逃げるぞ!」

ダダダッ

娘「あっ! お父さ~ん!」

娘「勇者さま、ありがとうございました。これはお礼です」

つ犬のデカ過ぎストラップ

娘「待って~! また怪我するわよ」

タタタッ

勇者「何だったんだ、あの散歩中の娘は。それにしても……デカ過ぎ!」

7: 2014/10/07(火) 14:23:04 ID:rHvwRTcs
薬草→犬のデカ過ぎストラップ

8: 2014/10/07(火) 14:24:06 ID:rHvwRTcs
勇者「くそっ、重いな。これなら、薬草のままで良かったんじゃないか?」

子供「ねえねえ。あの人、ぬいぐるみを抱っこしてるよ。男の人なのに、変なの~」ジー

親「見るんじゃありません」

勇者(はぁ、もうこの町にはいられないな)トボトボ

門番「勇者どの。いよいよ、旅立ちですか?」

勇者「ああ、行ってくるよ」

門番「犬を仲間にしたのですね。魔王を倒し、平和な世界をお願いします!」

勇者「バカにしてるだろ、お前」ハァ

幼馴染「すみません。待ってくださ~い」

勇者「んっ?」

9: 2014/10/07(火) 14:25:21 ID:rHvwRTcs
幼馴染「私を置いていくなんてヒドいよ!」プンプン

勇者「あ…ああ、そうだな」

勇者(こいつ苦手なんだよな……)

勇者「ところで、その服はどうしたんだ? 血が付いてるけど」

幼馴染「ちょっと、ケガしちゃって。でも回復したから、もう大丈夫♪」

勇者「そうか。気を付けろよ。じゃあな」

10: 2014/10/07(火) 14:27:01 ID:rHvwRTcs
幼馴染「じゃあなって、何よ。私も一緒に行くわよ」

勇者「俺は魔王退治に行くんだ。お前を危険な旅には連れていけない!」

幼馴染「勇者、優しいね// でも危険な旅なら、回復役が必要だよね」

勇者「じゃあ、こうしよう。この犬のデカ過ぎストラップを幼馴染にあげるから、それを俺だと思ってくれ」

門番「勇者どの。それをあげてしまうと、交換する財がなくなってしまいますよ」

勇者「ぐっ……」

11: 2014/10/07(火) 14:29:58 ID:rHvwRTcs
幼馴染「分かった。とりあえず、血まみれのメイスと交換しましょう」ゴソゴソ

つ血まみれのメイス

勇者「おい、ちょっと待て。旅袋から出したメイスが、どうして血まみれなんだ!」

幼馴染「言ったでしょ。ケガをしたって」

??「衛兵さん、あの人です!」

勇者(さっきの親子。まさか、俺を通報したのか?!)


――掲示板――
巨大な犬のぬいぐるみを抱いた男が、町を歩いていた。
不審者にはお気をつけください。
―――――――

勇者(おいおい、冗談だろ!)

12: 2014/10/07(火) 14:32:07 ID:rHvwRTcs
母親「私たちを襲ったのは、その女です!」

幼馴染「あらあら、もしかして殺されに来たの? せっかく回復してあげたのに」

母親「!! そっちの男は、犬を抱いた不審者っ!」

勇者「ちょっと待て。それは誤解だから!」

そう言ったとき、
幼馴染は血まみれのメイスを奪い取ると、母親をなぎはらった。

母親「いやあぁっ」ブシューーッ

母親「」ドサッ

衛兵「やめろ! やめるんだ!」

幼馴染「だって、その親子は、私の勇者をバカにしたのよ! 許せないっ」ブンッ

衛兵「ぐっ…」

勇者「まさか、その血は……」

幼馴染「えへへ、勇者は私だけのものだよ」

13: 2014/10/07(火) 14:35:54 ID:rHvwRTcs
門番「拘束魔法っ!」

幼馴染「きゃあ。ゆ、勇者、助けて!」

勇者「お前は、してはいけないことをしてしまったんだ」

幼馴染「そ、そんな……」

幼馴染「うそよっ、うそ。捨てないで、私を捨てないでよおっ!」

ゴオオォッ

門番「勇者どの! すごい魔力ですっ」

勇者「わ、分かってる。何という邪気なんだ。まさか、呪われているのか?!」

14: 2014/10/07(火) 14:37:35 ID:rHvwRTcs
門番「も、もうだめだ。抑えられないっ」

勇者「門番、頑張れ!」

門番「勇者さまなら、女神の加護があるはず。それがお約束なんです」

勇者「おや、お約束っ?!」

門番「だから、呪いを解いてください」ガクッ

勇者「くそっ! 幼馴染、やめるんだ!」

幼馴染「あはは、あははは。勇者を頃して、私だけのものに……」ブンッ

勇者「メイスに意識を支配されているだけだ。幼馴染、目を覚ませ!」

15: 2014/10/07(火) 14:38:40 ID:rHvwRTcs
幼馴染「さあ、交換しましょ。私の愛を受け取って、命を捧げてよっ!」ブンッ


幼馴染がメイスを振り下ろす。
それをかわすと、今度は突き出してきた。


勇者「ぐっ…、これじゃあ近付けないぞ」

幼馴染「勇者ぁ、私のこと、愛してないの? 早く私だけのものになってよぉ」

勇者(あれだ!)


ブンッ
ザシュッ

16: 2014/10/07(火) 14:39:58 ID:rHvwRTcs
勇者「犬のデカ過ぎストラップが役に立つとはな」

幼馴染「お…重い。それ、抜いてよぉ」

勇者「幼馴染。それが、お前の愛の重さだ」

幼馴染「えっ……」

勇者「愛を受け取って、命を捧げる。それは違うだろ!」

勇者「愛は対価を要求するものじゃない。一緒に育むものなんだ!」ギュッ

幼馴染「……//」


勇者は幼馴染を抱きしめた。
そして、唇を重ねた。

17: 2014/10/07(火) 14:41:12 ID:rHvwRTcs
幼馴染「う……うぅん」

勇者「気が付いたか?」

幼馴染「私、何を……」

勇者「そのメイスの呪いに支配されていたんだ」

幼馴染「!! この方たちは……」

勇者「生き返らせてあげてくれ」

幼馴染「はいっ。蘇生魔法っ!」

パアァァッ

母親「ひ、人頃しっ!」ビクビク

幼馴染「ち、違います。まだ未熟で呪われてしまって……、本当に申し訳ありませんでしたっ」ペコリ

18: 2014/10/07(火) 14:42:20 ID:rHvwRTcs
門番「さすが、勇者どの。上手くいったようですね」

勇者「あ、ああ」

衛兵「事情は大体把握した。しかし呪いとは言え、僧侶が人を殺めたのは重罪だ」

幼馴染「……分かっています」

衛兵「魔力を封印し、裁きを待つことになるだろう。来いっ!」

幼馴染「勇者ぁ、ありがとう。気持ち、嬉しかったよ」

幼馴染「魔王退治、頑張ってね。さよなら」

勇者「くっ、幼馴染……」

19: 2014/10/07(火) 14:43:31 ID:rHvwRTcs
犬のデカ過ぎストラップ→呪いのメイス(解呪ずみ)

20: 2014/10/07(火) 18:28:59 ID:rHvwRTcs
門番「それでは勇者どの。今度こそ、旅立ちですね」

勇者「いや、一つ聞かせてくれ。どうして、俺が勇者だと知っているんだ?」

門番「勇者どのは、求人情報を見て志願されたんですよね。関係者なら、誰でも知ってますよ」

勇者「そうか。もう一度、城に行ってくる」

門番「幼馴染さん、刑が軽くなるといいですね」

勇者「……そうだな。ありがとう」

21: 2014/10/07(火) 18:30:15 ID:rHvwRTcs
~お城~
王様「わらしべの貧民よ。薬草がメイスになるとは、頑張っておるようだな」

勇者「おかげ様で、しなくて良い苦労をしております」ゲンナリ

王様「そうかそうか。若い頃は、苦労は買ってでもしろと言うからな」

王様「して、何の用があって戻ってきたのだ?」

勇者「はい。この城に、魔王と内通している者がいるのではと思いまして」

王様「内通者だと?!」

勇者「はい。間違いありません」

22: 2014/10/07(火) 18:31:13 ID:rHvwRTcs
王様「一体、どういうことだ」

勇者「幼馴染に呪いをかけて、俺を殺そうとした者がいるのです。しかも、俺が勇者に志願したことは誰にも教えていません」

王様「つまり、城内に内通者がいるということか」

勇者「幼馴染に確認してみましょう」

王様「そうだな。牢からつれて参れ」

大臣「かしこまりました」

23: 2014/10/07(火) 18:32:18 ID:rHvwRTcs
幼馴染「……」

勇者「元気にしてたか? ぬいぐるみはおばさんに渡しておいたから安心しろよ」

幼馴染「……うん。私たちにとって、大切なものだもんね」

王様「幼馴染よ。お前が牢から出されたのは、他でもない。内通者を知るためだ」

幼馴染「内通者ですか?」

王様「この貧民を亡き者にするため、お前は利用されたのだ。呪いのメイスを誰から受け取ったのか、答えよ」

24: 2014/10/07(火) 18:33:16 ID:rHvwRTcs
幼馴染「フードをかぶった魔術師です」

王様「顔は見ていないのか?」

幼馴染「はい。でも、ものすごい魔力の持ち主でした」

勇者「何か会話はしたか?」

幼馴染「え~っと、交換した!」

勇者「交換?!」

幼馴染「うん。祖母の形見の手鏡とメイスを交換したの」

25: 2014/10/07(火) 18:34:14 ID:rHvwRTcs
勇者「な…何だって、そんな大事なものとメイスを?!」

幼馴染「だって、勇者と旅をしたかったんだもん。そしたら、魔術師さんが願いを叶えてやろうって」

勇者「それでメイスと交換したのか」

幼馴染「うん。旅には武器が必要だと思ったから……」

勇者「その武器のせいで、あの世に旅立ちそうになったけどな」

王様「わらしべの貧民よ。巧いことを言うではないか」

27: 2014/10/07(火) 18:35:16 ID:rHvwRTcs
大臣「城内の者を探しましたが、手鏡を持っている者はいませんでした」

王様「そうか。ご苦労であった」

勇者「くそっ、内通者はいなかったか」

王様「冷静に考えれば、当然のことだ」

大臣「そうですな」

王様「薬草しか持たぬ貧民など、恐れるに足りんではないか」

大臣「左様です」

王様「武器に交換できたようだし、期待しておるぞ」

勇者「ブラック国家め」

28: 2014/10/07(火) 18:36:15 ID:rHvwRTcs
王様「それでは、女を牢に戻せ。大臣は不審者の目撃情報を収集せよ」

大臣「はっ!」

兵士「ほら、歩け!」

幼馴染「……はい」トボトボ

勇者「待ってください! 幼馴染は呪われていただけです」

王様「では、わらしべの貧民よ。その罪人とメイスを交換してやろう」

勇者「メイスと幼馴染を?!」

王様「呪いの根源を解明することで、国防に役立つかもしれないからな。解呪ずみの武具でも良いと言っているのだ。悪い話ではなかろう」

幼馴染「勇者ぁ、、私を捨てないで」ウルウル

29: 2014/10/07(火) 18:38:10 ID:rHvwRTcs
勇者「分かりました。メイスと交換します」

幼馴染「……」

勇者「確かに幼馴染がしたことは重罪だし、罪を償うべきだ。だからそれを、魔王退治という形で贖罪に繋げていければと思う」

王様「そうか。幼馴染は何か言うことはあるか」

幼馴染「生き返るから頃しても良い。それは人の命を預かる僧侶として、恥ずべきことです」

幼馴染「悔い改め、勇者と未来を切り開いていきたいと思います」

王様「では、改めて旅立つがよい!」

つ幼馴染

幼馴染「勇者、ありがとう//」

勇者「こうなったら仕方ない。二人で旅に出よう」

幼馴染「うんっ」テレッ

34: 2014/10/07(火) 19:36:41 ID:rHvwRTcs
~フィールド~
門番「では、勇者どの。そちらの女性は、国外追放となります。ご武運、祈ってますよ」

勇者「分かった」

幼馴染「はぁ、追放されちゃった。勇者は私のこと、見捨てないでね」トテトテ

勇者「そのことなんだけどな……。お前、何か持ってるか?」

幼馴染「何かって、さっきまで牢に閉じ込められていたんだし、荷物は没収されたから何も持ってないわよ」

勇者「そ、そうか」

勇者(ちょっと待て。これってヤバいんじゃないか?!)

35: 2014/10/07(火) 19:38:05 ID:rHvwRTcs
勇者(思い返してみよう)


薬草

犬のデカ過ぎストラップ

呪いのメイス

幼馴染(今ここ)


勇者(薬草が僧侶になったことで、回復の点では優位になった)

勇者(だけど、これ以上は交換できないじゃないか!)

勇者(新しい何かを手に入れるしかないな)

36: 2014/10/07(火) 19:39:08 ID:rHvwRTcs
幼馴染「ねえ、何を考えているの?」ジー

勇者「ちょっとな」

幼馴染「町を出てすぐなのに、もう隠し事するんだ」

勇者「これからどうしようかなぁと思って」

幼馴染「勇者は私にキスをして、お城から連れ出したんだから。もう帰る場所もないし、責任取ってよね//」

勇者「分かってるよ。お前は捨てない」

幼馴染「えへっ// じゃあ、隣町に着いたらラOホテルに行きましょ♪」

37: 2014/10/07(火) 19:40:06 ID:rHvwRTcs
勇者「らら、ラOホテルって、お前は僧侶だろ」アセアセ

幼馴染「僧侶が好きな男性と交わるのは悪いことなの?」

勇者「そんなことはない、けど……」

幼馴染「けど、何?」ジー

勇者「お金がないんだ」だきっ

幼馴染「勇者なら、公共施設の利用特典があるはず。そういう国家間協定が結ばれているから」

勇者「じゃあ……」ドキドキ

幼馴染「ちゃんとリードしてね//」

38: 2014/10/07(火) 19:41:09 ID:rHvwRTcs
~隣町~
勇者「どんな町かと思ったけど、ずいぶん閑散とした所だな」

幼馴染「そうだね。とりあえず、今夜泊まるラOホテルを探しましょ//」

勇者「お前、積極的すぎるよ。もう少し女性らしくなれないのか?」

幼馴染「だって、それが私だから」ニコッ

勇者(一途なのは良いけど、それが時々疲れるんだよな)

勇者「おっ。どうやら、あそこがホテル街みたいだ」

幼馴染「う、うんっ」ギュッ

39: 2014/10/07(火) 19:42:10 ID:rHvwRTcs
勇者「ホテル・ハニートラップ。積極的な幼馴染にぴったりだな」ハハッ

幼馴染「もう少しムーディなホテルにしようよ」プンスカ

勇者「ははっ。じゃあ、あそこにしよう。入り口がきれいだし」

幼馴染「そ、そうだね」ドキドキ

村人「あのー、すみません」

勇者「んっ?」

40: 2014/10/07(火) 19:45:35 ID:rHvwRTcs
村人「勇者様ですよね? 最近悪さをしてるエルフを退治して欲しいのですが……」

勇者「エルフ? 後で思い出したら、退治してやるよ」

幼馴染(そうそう。エルフよりエOチのほうが大切よ!)

村人「あー、今から、でしたか」

勇者「そういうこと。じゃあ、行こうか」

幼馴染「うんっ//」

村人「じゃあ、仕方ないな」ニヤッ

41: 2014/10/07(火) 19:48:30 ID:rHvwRTcs
村人「ふっ」

プスッ

勇者「ぐっ、吹き矢?! 身体が……」

幼馴染「解毒魔法っ! あなた、勇者に何するのよ!」


幼馴染が村人に殴りかかる。
さすが、呪われていただけあるな。
しかし、すんでのところで思いとどまった。


勇者「幼馴染、逃げるぞ!」ガシッ

勇者(こっちは丸腰なんだ。やってられるか!)

42: 2014/10/07(火) 19:51:26 ID:rHvwRTcs
幼馴染「逃げるって、どこに?」

勇者「ラOホテルだ。中に入れば、手を出せないだろ」

村人「させるか! 風精霊」

ゴオォォッ

勇者「がふっ」

幼馴染「きゃあっ」ドスッ


激しい突風で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。


村人「逃げるなんて、勇者様らしくないなあ」

勇者「くっ、まさかお前がエルフか」

43: 2014/10/07(火) 19:53:21 ID:rHvwRTcs
エルフ「そういうこと♪」

勇者「何が目的なんだ!」ヨロッ

エルフ「その女の子、興味深い体質だよね」

勇者「どういう意味だ!」

エルフ「ボク好みってことだよ。拘束魔法!」

地面から無数の葛が伸び、勇者と幼馴染を縛り上げた。

勇者「幼馴染っ!」

幼馴染「むぐぅ、むうっ」

44: 2014/10/07(火) 19:55:25 ID:rHvwRTcs
エルフ「じゃあ、この女の子は貰っていくね」

勇者「やめろ!」

エルフ「黙ってろ」ボスッ

勇者「ぐはあっ」

エルフ「じゃあね、勇者様」

幼馴染「むうっ!」

エルフ「おっと、そういえばお楽しみ前だったっけ。女の子の代金として、これをあげよう」

エルフ「女の子と交換だ」アハハハ


ノシ金の剣


勇者「ぐっ」ゴスッ

45: 2014/10/07(火) 20:03:10 ID:rHvwRTcs
オカマ「あのー、大丈夫でしたか?」

勇者「俺はいいけど彼女が……、とりあえず葛を斬ってくれ」

オカマ「あら、想像通りステキな声ね」クネクネ

勇者「早く斬ってくれないか」

オカマ「はぁい」

ザシュッ
ギシギシ

勇者「ありがとう、助かったよ。でもこの剣は、もう使いものにならないな」

オカマ「そうよね、金は柔らかいから」

勇者「とりあえず、叩くことなら出来そうだな」

46: 2014/10/07(火) 20:04:24 ID:rHvwRTcs
オカマ「それにしても、あなた。丸腰でホテル街を歩くなんて、どうかしてるわ!」

勇者「そうだ、幼馴染を助けないと」ヨロッ

オカマ「彼女のことは、もう諦めなさい。可哀想だけどね」

勇者「どういうことだ」

オカマ「さっきのエルフは好色よ。ホテル街を歩く女を攫い、心ゆくまで弄ぶの。そして飽きたら、色街に売ってしまう」

オカマ「今まで何人もの男が助けに行ったけど、彼らも売られてしまったわ……」

47: 2014/10/07(火) 20:05:38 ID:rHvwRTcs
勇者「それで、この町は閑散としているのか」

オカマ「えぇ」

勇者「だけど、どうしてそんなに詳しいんだ?」

オカマ「……」

勇者(そうか。このオカマも売られた口なんだな)

勇者「分かったよ。それでも俺は、彼女を助けないといけないんだ。だからせめて、奴の魔法とねぐらだけでも教えてほしい」

48: 2014/10/07(火) 20:10:20 ID:rHvwRTcs
オカマ「どうしても行くのね……」

勇者「ああ。俺は、彼女を絶対に見捨てないと約束したんだ」

オカマ「あのエルフは、風と植物を操る魔法を使うわ。さっきも見たでしょ」

勇者「その二種類だけか」

オカマ「そうよ。風の魔法でスカートをめくり、植物の魔法で身体を縛り上げるの」

勇者「ただの変Oじゃねえか!」

オカマ「だから、彼女はさらわれてしまったの。そして、秘薬で心を奪われることになるわ」

49: 2014/10/07(火) 20:11:24 ID:rHvwRTcs
勇者「だったら、急がないといけないな。ねぐらはどこなんだ?」

オカマ「それは教えられない」

勇者「俺は急いでいるんだ! 早く教えてくれよ!」

オカマ「ここはホテル街よね。一緒にラブホに入るのが条件よ」ウフッ

勇者「な、何だって~っ?!」

オカマ「だって、さっきからアタシに要求ばかりしてるじゃない。葛を斬ってあげたし、エルフのことも教えてあげたし。人助けはここまでよ」

オカマ「ねぐらの情報とあなたの誠意。交換しましょ//」だきっ

勇者「くそっ、足下見やがって!」

50: 2014/10/07(火) 20:13:38 ID:rHvwRTcs
勇者「ちっ、離れろ!」バシッ

オカマ「がふっ……、あなた情報いらないの?」

勇者「幼馴染以外の……しかもオカマとホテルに入るくらいなら、自力で探し出す!」

オカマ「あなたバカね。本当に彼女が大切なら、プライドを捨てるべきよ。ただの一発じゃない!」

オカマ「それだけで、すぐに彼女の所に行けるのよ!」

勇者「だとしても、俺は彼女のために……」

オカマ「はあ……。その彼女はもう、あなたが断ったせいで間に合わないでしょうけどね」

51: 2014/10/07(火) 20:14:46 ID:rHvwRTcs
オカマ「興が醒めたわ」

シュパ
プハー

勇者「ケホッ、何だよ、その煙草」

オカマ「エルフのくすりよ。あなたもヤってみる?」

勇者「くすり?!」

オカマ「やめたいけど、この町には教会がないの。だから、エルフに依存し続けるしかない」

オカマ「じゃあ、頑張ってね」

52: 2014/10/08(水) 01:31:37 ID:DH.4d4Gg
勇者「待ってくれ!」

オカマ「何よっ」クネッ

勇者「俺の彼女は僧侶だ。解毒魔法も使える」

オカマ「だから?」

勇者「エルフのねぐらを教えてくれれば、治療をしてやれる」

オカマ「……分かったわ。売られるのは、あなたの勝手だしね」

勇者「それで、手伝ってほしいことがあるんだ」

・・・
・・・・・・

53: 2014/10/08(水) 01:33:42 ID:DH.4d4Gg
オカマ「ちょっと、それ本気なの?!」

勇者「今聞いた場所なら、それが出来る。俺が勝つには、それしかない」

オカマ「みんな氏ぬわよ。あたしにメリットはないわ!」

勇者「どうせ色街に売られるんだろ。同じことじゃないか」

勇者「それに、彼女は絶対に人を氏なせない。だから助かる」

オカマ「あなた、彼女と心中するつもりね」

勇者「それくらいしないと、俺はエルフに勝てないよ。ねぐらを聞いたんだ、力ずくでもそれを奪って実行する!」

オカマ「いい男だと思ったから声をかけたけど、失敗だったかしら……」

オカマ「まあいいわ、協力してあげる。でも、条件がある」

勇者「条件?」

オカマ「成功したら薬物依存の治癒。だけど失敗したら、あたしの男になりなさい」

勇者「失敗したときに、俺が生きていたらな」

56: 2014/11/01(土) 00:38:29 ID:2Xq3LiXE
~エルフの小屋~
エルフ「さあ、着いたぞ」ドサッ

幼馴染「私をどうするつもり!」

エルフ「どうするって、たくさん可愛がってあげるよ」

幼馴染「可愛がる?」

エルフ「ああ、喉が渇いただろ。まずは、これを飲むといいよ」グイッ

幼馴染「いやあ、やめてっ!」

コポッ
ゴクゴク…

57: 2014/11/01(土) 00:39:19 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「あ、あぁ……、何、、これ」

エルフ「エルフの飲み薬。人間たちの間では、とても貴重なものだよ」

エルフ「どうだい? そんな貴重なものを飲めた感想は」サワッ

幼馴染「あぅん……。えっ、うそ……」

エルフ「素晴らしい媚薬だろ。少し飲んだだけで、その感度だ」

幼馴染「はぁはぁ…//」

エルフ「しかも君は、呪術への感受性が強い体質だろ?」

幼馴染「くっ、、やぁ…」

エルフ「心ゆくまで、楽しませてあげるよ」

58: 2014/11/01(土) 00:40:03 ID:2Xq3LiXE
エルフ「まずは、色々な魔法薬を準備しよう」

エルフ「そのためには、君の愛液が必要だ。もちろん、協力してくれるよね」

幼馴染「いやっ、んぐうっ……」ヌリュッ

エルフ「まだ何もしていないのに、こんなにヌルヌルじゃないか。こんなにも協力的で、ボクはうれしいよ」クチュクチュ

幼馴染「あぅん// 勇者ぁ、助けて……」

エルフ「ははっ。二人まとめてというのも愉しいかもね。それじゃあ、このピペットで吸い出してあげるよ」

59: 2014/11/01(土) 00:40:49 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「うそ……でしょ」

エルフ「この植物は、女性の陰部に寄生して愛液を吸い上げる。そして、純度が高い果実を実らせるんだ」

ワサワサ

幼馴染「ひゃうっ、あぁんっ、だめぇっ」


陰部に苔のような植物が張り付いた。
快感物質が波状的に分泌され、太い根が膣に挿入される。
そして溢れ出す愛液を吸い上げる刺激が、幼馴染の快感を高めていく。


幼馴染「やだぁ、外して……おかしくなっちゃうっ!」

エルフ「最高の愉悦を味わえるだろ、この催淫植物は」

幼馴染「ああっ、いいっ…いいぃっ。あうぅっ……」

60: 2014/11/01(土) 00:41:39 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「ああっ……もうだめぇっ、だめえぇっ」ビクビクッ

幼馴染「ぜえぜぇ……」

エルフ「ほら、見てみろ。たくさん収穫できた。いやらしい女だな」

幼馴染「違…うもん」ゼェゼェ

エルフ「おっと、ひとつ潰してしまった」プチッ

トロォッ

幼馴染「ああっ……」

エルフ「これが君の愛液だ。もったいない、舐めろ」

幼馴染「いや……」チュパチュ

エルフ「あはは、偉いぞ。次は、勇者が来るまで放置してやろう」

61: 2014/11/01(土) 00:42:25 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「……ぇっ」

エルフ「その間に、ボクは魔法薬の調合を終わらせないと」ガサゴソ

幼馴染「はあはぁ……」

幼馴染(さっきの快感を忘れられない)

幼馴染(どうして……、もっと気持ちよくなりたいよぉ)

エルフ「つらいなら、解毒しちゃいなよ。ボクは今、手を放せないんだ」

幼馴染「あうぅっ……、なりたいのぉ」

幼馴染「気持ちよくなりたいのぉ……」ハァハァ

62: 2014/11/01(土) 00:43:13 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「お願いだから、両手だけでもほどいてよ」

エルフ「……」

幼馴染「自分でするの。勇者が来るまで待てないの」モジモジ

幼馴染「ぅん…、あぁ、はやくぅ」

エルフ(この女、とてつもない逸材だ。まさか、こんなに呪術が効くとは……)

63: 2014/11/01(土) 00:44:09 ID:2Xq3LiXE



バタンッ!!

勇者「幼馴染っ、大丈夫か!」

幼馴染「! 勇者ぁ、待ってたよ。私としよっ//」

勇者「エルフっ! 幼馴染に何をした!」

エルフ「見ての通りさ。君も一緒に3Pしたいかい?」

64: 2014/11/01(土) 00:45:07 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「勇者ぁ// みんなで私を、もっともっと気持ちよくしてぇ」

エルフ「ほら、彼女もそう言ってる」

エルフ「艶めいた表情、扇情的なO房、乙女の熱い蜜壷。官能的な嬌声で誘われて、断る男なんていないよな」

勇者「黙れっ! 俺は幼馴染を連れ戻しに来たんだ!」

エルフ「勇者様のために、彼女の愛液から作った精力剤も用意しているんだよ。それでも興味はないのかい?」

勇者「だが断る!!」

エルフ「そうかい。では、二人でダンスの時間としゃれ込もうか」

65: 2014/11/01(土) 00:46:09 ID:2Xq3LiXE
~小屋の外~
オカマ「本当に、これで助けられると思ってるの?」

オカマ「あなたの作戦は、彼女の魔法に頼り過ぎている。これで氏ななかったら奇跡だわ」

ボッ
メラメラ・・・

オカマ「これじゃあ、煙草を吸うには大きすぎるわ」

66: 2014/11/01(土) 00:47:05 ID:2Xq3LiXE
~エルフの小屋~
勇者「ずりゃあっ!!」ブンッ

エルフ「させるかっ! 拘束魔法っ!」


エルフが葛を召喚し、勇者の拘束を試みる。
しかし、何も起きなかった。
その隙をついて、金の剣で殴りかかる。


エルフ「ぐあっ! どういうことだ!」

勇者「お前は、植物の魔法を使えるんだってなあ。でも植物たちは、それどころじゃないんだろうよ」

エルフ「?! 何だ、この煙は……」

勇者「見ての通りさ。燃えているんだ!」

67: 2014/11/01(土) 00:48:25 ID:2Xq3LiXE
エルフ「バカな! 炎に囲まれている……」

勇者「驚いただろ。巨大な炎は上昇気流を呼び、風の精霊たちも興奮する。そうなれば、エルフの制御なんて聞きやしない」

エルフ「冗談だろ……。3人で氏ぬつもりか!」

勇者「まさしく3Pだな」

勇者「だけど、そんなつもりはない。幼馴染、いま縄を切るからな!」

ザシュッ
抱きっ

幼馴染「えへへ// やっと自由になれた」

幼馴染「ねぇえ、早くしようよぉ~」サワサワ

68: 2014/11/01(土) 00:49:16 ID:2Xq3LiXE
勇者「今はそれどころじゃないだろ! 炎や吹雪から守る魔法がないと、みんな氏ぬんだ!」

幼馴染「身体が熱いの……。ずーっと勇者とエOチしたくて、待っていたんだよ」

幼馴染「ほらっ、こんなにヌルヌルでしょ」クチュクチュ

エルフ「彼女にとって、この熱さも快楽なんだ。危ないなんて理解できないさ」

勇者「お前、幼馴染に何をした!」

エルフ「エルフの飲み薬を飲ませただけだ。彼女は呪術への感受性が強くて、面白いほど効いてるみたいだね」

69: 2014/11/01(土) 00:50:11 ID:2Xq3LiXE
勇者「呪術?!」

エルフ「彼女は呪いに弱い。助かるかもしれない方法があるけど、ボクを信じるかい?」

勇者「助かるかもしれないだと」

エルフ「ああ。彼女の防御魔法がないと、ボクたちは全滅を待つだけだ」

勇者(この前、呪いのメイスに支配されたとき、キスで意識を取り戻したよな)

勇者(それがお約束ってヤツ……なんだよな?)

70: 2014/11/01(土) 00:51:04 ID:2Xq3LiXE
エルフ「彼女の愛液から作った魔法薬で、怠惰の心を宿すものだ」

エルフ「怠惰になっても、身体は快楽を覚えている。その落差を繰り返すために作ったんだが……」ガサゴソ

勇者「幼馴染……」チュッ


勇者は幼馴染と唇を重ねた。
舌を絡め、膨らんだO房を揉み続ける。


勇者(柔らかい……)

幼馴染「あんっ、ああ、んんっ」レロレロ

勇者「呪いが解けたら、もっと凄いことをしてやるよ」

幼馴染「呪い? 解けてる、もう解けてるよ!」チュッ

勇者「んんっ、うっ」

幼馴染(好き、好きぃ)

幼馴染「んっ、んんっ……」レロレロ

71: 2014/11/01(土) 00:52:01 ID:2Xq3LiXE
エルフ「何、やってるんだ! そんなことをしたら、彼女の色欲が燃え上がるだけじゃないか!」

エルフ「どうして、こんな馬鹿なことをしたんだよ!」

幼馴染「むぐぅっ……んっ、んんっ」

勇者「ぷはっ」

エルフ「勇者っ! 何とかして、これを飲ませないと」

幼馴染「勇者ぁ、硬くなってるぅ~。もう入れたいな」サワサワ

72: 2014/11/01(土) 00:52:59 ID:2Xq3LiXE
勇者「それは後だ! 幼馴染、これを飲んでくれ!」

幼馴染「どうして?」

勇者「えっと……、もっと凄いことをしてほしいだろ?」

幼馴染「……うんっ」

ゴオオォッ

エルフ「ぐっ! ついに小屋が!」

勇者「幼馴染、危ないっ!」ドンッ

幼馴染「きゃうんっ//」

カラン
コロコロ・・・

幼馴染「勇者って、激しいのが好きなの?」

勇者(炎に巻かれずに済んだけど、鎮静剤が……)

73: 2014/11/01(土) 00:53:47 ID:2Xq3LiXE
エルフ「ふっ」

プシュッ

幼馴染「あぅっ……」ドサッ

勇者「幼馴染?!」

エルフ「それと同じ魔法薬を吹き矢で打ち込んだ。どのくらい効くかは分からないけど、少しは落ち着くはずだ」

メリメリ
ドガシャーン

勇者「エルフ、危ないっ!」

エルフ「ぐあぁっ!」

勇者「幼馴染、早く目を覚ましてくれ……」抱きっ

74: 2014/11/01(土) 00:54:40 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「あぅっ……、どうなってるの」キョロキョロ

幼馴染「えっ、小屋が燃えてる!」アワワ

勇者「気が付いたのか!? 幼馴染、早く耐熱の防御魔法をっ」

幼馴染「う、うんっ。私たち、氏んじゃうよね! 氏んだら出来ないよね!」

幼馴染「環境適応魔法っ」パァァー

勇者「よしっ!」

幼馴染「これで大丈夫♪」

勇者「間に合って良かった……。幼馴染っ、早く逃げよう!」

幼馴染「えっ? 私、もう我慢できない。抱いてくれるんじゃないの?」ハァハァ

勇者(やっぱり、あまり効いてないのか……)

75: 2014/11/01(土) 00:55:25 ID:2Xq3LiXE
勇者「逃げられたら、もっと激しいことしてやるから!」ガシッ

幼馴染「きゃっ」

幼馴染「あ……、これっ」カラン

勇者「走るぞっ」


燃え上がる小屋を出て、
小屋を取り囲む火の海に飛び込む。
煙にせき込みながらも、二人は走り抜けた。

76: 2014/11/01(土) 00:56:17 ID:2Xq3LiXE
勇者「ぜえぜぇ……。幼馴染、大丈夫か?」

幼馴染「うんっ//」

オカマ「うふふ、無事に助けられたみたいね」

勇者「ああ、オカマか。どうにか……な」

オカマ「この子が例の彼女? あたしの服で良ければ、着せてあげなさい」

勇者「そっか、そんなことまで悪いな」

オカマ「いえいえ。その代わり、治療はしてもらうから」

勇者「わかってる。幼馴染、頼みたいことがあるんだけど……出来るか?」

77: 2014/11/01(土) 00:57:12 ID:2Xq3LiXE
幼馴染(これを飲めば、もっと激しいことをしてくれるんだよね//)カラン

幼馴染(どんな味なのかな)ペロッ

幼馴染「何、こ……れ…」ドサッ

勇者「頼みたいことがあるんだけど……出来るか?」

幼馴染「むりっ」

勇者「あっ、お前、何を飲んだんだよ!」

幼馴染「……」ダラーン

勇者「うっわぁ…、この鎮静剤、効きすぎ」チャプチャプ

オカマ「仕方ないわね。明日でいいわ」

78: 2014/11/01(土) 00:57:55 ID:2Xq3LiXE
~ラOホテル・翌朝~
幼馴染「う、うぅん。ここ…は?」

勇者「起きたか。ここはホテルだ」

幼馴染「そう……。あの後、どうなったの?」

勇者「エルフは焼け跡から見つかった。本人も退治されたがっていたし、これで良かったと思う」

幼馴染「豊穣の神に関わる精霊なのに、この町はこれからどうなるんだろうね」

勇者「さあな。ここに住む人のやる気次第だろ」

幼馴染「そっか……」

79: 2014/11/01(土) 00:58:43 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「ねぇ、勇者。抱いてほしい」

勇者「何だよ、唐突に」

幼馴染「私はずーっと、勇者のことを一途に想ってた。初めては、勇者だと思ってた」

幼馴染「だけど渡せなくて……。私、不安なの」

勇者(俺は一途過ぎて苦手だった。だけど今は……)

勇者「幼馴染は幼馴染だよ。俺の気持ちは変わらないから」

勇者「だから、一緒に気持ちよくなろう」チュッ

幼馴染「うれしい! 勇者ぁ、激しくしてね//」

幼馴染「あんっ、、そう…いいっ、ぅんっ……」

80: 2014/11/01(土) 00:59:33 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「ねぇえ、勇者ぁ。これからどうする?」

勇者「そうだな。とりあえず、今から会ってほしい人がいるんだ」

幼馴染「会ってほしい人?」

勇者「ああ。オカマさんに解毒魔法をしてほしい」

幼馴染「解毒魔法を?」

勇者「この街には教会がないらしくて、くすり中毒を治療出来ないんだって。エルフはもういないから、くすりはもう買えないしな」

幼馴染「そっか。この服のお礼もしないといけないし、仕方ないわね」

81: 2014/11/01(土) 01:00:30 ID:2Xq3LiXE
~街中~
オカマ「遅いわよ、来ないかと思ったわ」

勇者「すまない」

オカマ「まあ、いいわ。来てくれたんだし」

幼馴染「オカマさん、着替えありがとうございました」ペコ

オカマ「下着はいらないの?」

幼馴染「男の人の下着はちょっと……」

オカマ「失礼ね! 男じゃなくて、身も心もオカマよっ」イラッ

幼馴染「そ、そうなんだ。じゃあ、解毒魔法でしたよね。やってみます」

82: 2014/11/01(土) 01:01:12 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「解毒魔法っ!」パアァ

幼馴染「どうですか?」

オカマ「! 身体が軽くなった気がするわっ」クネクネ

幼馴染「それは良かったです。じゃあ、勇者ぁ。早く行きましょ♪」

勇者「そうだな。オカマさん、お元気で」

83: 2014/11/01(土) 01:02:01 ID:2Xq3LiXE
幼馴染の貞操→金の剣

戦利品
エルフの飲み薬(怠惰)
幼馴染の衣服(下着以外)

88: 2014/11/01(土) 18:16:00 ID:2Xq3LiXE
~フィールド~
幼馴染「~♪」

勇者「街を出てから、ずっとご機嫌だな」

幼馴染「だって、勇者と結ばれたんだもん。私、すごく幸せで//」

幼馴染「次に行く街は、どんな所なのかなあ」

勇者「聞いた話では、巨O美女しかいない事が有名な街らしい」

幼馴染「きょ、巨O美女しかいないっ?!」

勇者「そうらしい。本当かどうか楽しみだな」

89: 2014/11/01(土) 18:16:42 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「勇者、巨O好きだもんね」ムスッ

勇者「何言ってるんだよ。俺が一番好きなのは幼馴染だ!」

幼馴染「……//」

勇者「そういう事だから、俺を信じてほしい」

幼馴染「うんっ」ギュッ

90: 2014/11/01(土) 18:17:31 ID:2Xq3LiXE
~巨O美女の街~
勇者「うわぁ、本当に巨O美女しかいないんだ」

幼馴染「何を食べたら、あんなに大きくなるんだろ。あの幼女も、巨O美女になるのかなぁ」

勇者「もしかして僻んでる?」ニヤニヤ

幼馴染「そんな訳ないでしょ。勇者こそ、じろじろ見すぎ!」プンスカ

勇者「ははっ。とりあえず、今夜泊まる場所を探そうか」

幼馴染「そうだね」

91: 2014/11/01(土) 18:18:35 ID:2Xq3LiXE
勇者「外壁がおしゃれだし、このシティホテルにしようか。どうせ勇者はただなんだし」

幼馴染「うんっ、今夜も激しくしてね//」

勇者「いっぱい感じさせてやるよ」ギュッ


受付美女「!!」

勇者「何か?」

受付美女「いえ、、勇者特約ですよね。お部屋はこちらになります」

勇者「ありがとう」

92: 2014/11/01(土) 18:19:51 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「見てみて。このベッド、すごくフワフワだよ」

幼馴染「ねぇえ、今からしない?//」

勇者「そうしたいけど、金の剣も換金しておきたいから」

幼馴染「私たち、貧乏だもんね……」ショボン

勇者「勇者特約があるから、まだ増しだけどな。愚痴っても仕方ないし、武器屋に行ってみようか」

幼馴染「……うん」

93: 2014/11/01(土) 18:20:57 ID:2Xq3LiXE
~武器屋~
看板娘「いらっしゃいませ」

勇者「こんにちは。武器の見積もりをお願いします」

つ金の剣

看板娘「これですか?」

勇者「はい」

看板娘「金は薄く延びますからねぇ。調べないと判りませんが、メッキが主流ですよ」

看板娘「それに血を拭いた跡があるし、鈍器として使ってますよね。柔らかいので、かなり変形しています」

勇者(厳しいな…)

勇者「それで、いくらになりそうですか?」

94: 2014/11/01(土) 18:21:43 ID:2Xq3LiXE
看板娘「うーん。134Gですね」

勇者「134G?! 桁を間違えているんじゃないのか。だって、金だぞ!」

看板娘「確かに純金ですけど、血が付いてますからねぇ」

看板娘「だけど、この紋が気になるので、価値が上がる可能性はあります。預けてくだされば鑑定しますよ」

幼馴染「うぅっ、ヒドいよ。あんまりだよ……」

勇者「幼馴染?」

95: 2014/11/01(土) 18:23:43 ID:2Xq3LiXE
幼馴染「だって、ある意味、それは私の初めてを奪った剣なんだよ!」

幼馴染「それなのに134Gだなんて、私の価値はそれだけしかなかったって事なの?!」

幼馴染「あんまりだよ……。この人には、絶対に売りたくない!」グスン

看板娘「えっと、その……」オロオロ

勇者「すみません。見積もり、ありがとうございました」

勇者「幼馴染、ツラいことを思い出させてごめんな」抱きっ

幼馴染「……」

96: 2014/11/01(土) 18:24:32 ID:2Xq3LiXE
~公園~
勇者「少しは落ち着いたか?」

幼馴染「…うん」

勇者「俺のせいだな。斬って殴って、それが駄目だったんだ。金の剣って、宝飾品だろうし」

幼馴染「そうかも……しれないね」ショボン

勇者「じゃあ、戻ろうか」

??「あのー、すみません」

勇者「んっ?」

巨O美女「あなた、勇者さまですよね?」

勇者「一応、そうだけど」

勇者(谷間がすごいな//)

巨O美女「きゃあ~、やっぱりぃ。実はぁ、少しお願いしたいことがあるんですぅ」

勇者「どんなことですか?」

97: 2014/11/01(土) 18:25:29 ID:2Xq3LiXE
巨O美女「勇者さまの子種が欲しいんですぅ」

勇・幼「えっ?!」

巨O美女「勇者様の子供を産みたいのぉ。私を妊娠させてぇ//」ムギュッ

勇者「ごめん、意味が分からないんだけど」チラッ

幼馴染「勇者、行くわよ」グイッ

巨O美女「ま、待ってくださいっ」

98: 2014/11/01(土) 18:26:17 ID:2Xq3LiXE
巨O美女「あのですね、この街には男の人がいないじゃないですかあ」

勇者「確かに、まだ男の人は見てないな」

巨O美女「でしょでしょ。だから、み~んな旅の人から子種を貰っているんです。勇者さまぁ、私にいっぱいお願いします//」ドキドキ

勇者「そういうことなら、俺に任せろ! 幼馴染、よかったらお前も一緒に3Pしないか!」

幼馴染「はあっ?! 何、言ってるのよ!」

幼馴染「勇者、言ったよね。私が一番好きって! 俺を信じてほしいって言葉はウソだったの?」

99: 2014/11/01(土) 18:27:05 ID:2Xq3LiXE
勇者「ウソじゃない! 幼馴染が一番大事に決まっているだろ。だから、結婚しよう!」

幼馴染「け……結婚っ//」

勇者「だけど、この人たちは困ってるんだ。困っている人を助けるのも、勇者の務めだろ。それがどんな内容でもだ!」キリッ

幼馴染「そうかもしれないけど……。この人が巨Oで美人だから、そう言ってるだけじゃないよね?」

勇者「幼馴染、俺が好きなら、俺を信じろ!」

幼馴染「信じろって、浮気を許せってことなの?」

100: 2014/11/01(土) 18:28:10 ID:2Xq3LiXE
巨O美女「じゃあ、こうしましょう。私が無理やり襲ったことにすれば良いんです」

巨O美女「うふふ、勇者さまぁ~。私のお家に連れ込んじゃいますよぉ♪」抱きっ

幼馴染「!! 私の勇者に何するのよっ!」


咄嗟に拳が出る。
しかし、殴ることは思いとどまった。


巨O美女(ふふっ)

巨O美女「やぁん、何か硬いものが当たってますよぉ//」

勇者「巨O美女さんこそ、おっOいが…」ムニュッ

幼馴染「うぅっ、、勇者のバカァ!」ダッ

勇者(幼馴染、ごめんな)

101: 2014/11/02(日) 04:55:32 ID:l6XPuhsQ
~エピローグ~
勇者「何だか、上手く言いくるめられた気分なんだけど……」

幼馴染「良いじゃない。仕事が決まったんだし、平和が続くなら」

勇者「それもそうだな。子供も産まれるし、仕事が見つかって良かったよ」

幼馴染「素敵な結婚式も、ちゃんとしてよね♪」

勇者「分かってるよ」チュッ

幼馴染「えへへ//」

102: 2014/11/02(日) 04:56:52 ID:l6XPuhsQ
魔女「それでは、私は国に戻ります」

勇者「もう少し、ゆっくり観光していけば良いのに……」

魔女「……いえ。護衛任務が終わりましたので、あまり長くいることは出来ません」

勇者「そっか、気をつけて帰ってね」

幼馴染「魔女さん、また遊びに来てね」

魔女「はい、またお会いしましょう。勇者さま、幼馴染さん。お幸せにっ!」

103: 2014/11/02(日) 04:57:36 ID:l6XPuhsQ
勇者「じゃあ、俺たちも帰ろうか」

幼馴染「そうだね//」


少女「あっ、女神のお姉ちゃんだ~♪」

少女「ねえねぇ。あたしも、お姉ちゃんみたいな僧侶になれるかなあ//」

幼馴染「大丈夫だよ。だから、みんなを愛する気持ちを大切にしていこうね♪」

少女「……うんっ//」


人は想いで繋がっている。
だから、これからも届けようと思う。

世界中の人々に、
慈愛の心の大切さを――。

104: 2014/11/02(日) 04:58:21 ID:l6XPuhsQ
魔王退治の名声→不老長寿の秘薬
→ずっと効果のある女神の加護



勇者「わらしべ勇者の冒険」
―完―

105: 2014/11/02(日) 10:08:30 ID:zLhUPdb6
ありがとう

引用: わらしべ勇者の冒険