423: 2015/02/02(月) 18:43:47.88 ID:1BZEFis00


~ある日の横鎮~

愛宕「この鎮守府に秘書艦がいない理由?」

初霜「ええ」

愛宕「そうねえ……まず一つ目の理由は、まともに事務仕事が出来る子が少ないのよね」

初霜「そうなの?……ドイツ犬はともかく、愛宕や磯風は出来そうだけど」

愛宕「出来なくはないけど、天龍の処理速度に追いつけないの。それが二つ目の理由」

愛宕「それにこの鎮守府は少人数だから、つけなくても大丈夫ならつけなくていい、ってことになったの」

初霜「なるほど……」

愛宕「こんな感じでいいかしら?」

初霜「ええ、ありがとう」

愛宕「それじゃあ私はそろそろ出撃してくるわ。ほら、ビスマルク、磯風、叢雲……あれ?島風は?」

磯風「輸送任務を頼まれたとかで出掛けて行った」

愛宕「そう。だから叢雲がそんなんなのね」

叢雲「……あぁ~」グテー

磯風「いつまでも潰れてないで行くぞ」ズルズル

ビスマルク「天龍にいってきますのキスをしに行ってくるわね!」ダッ

初霜「ていっ」サッ

ビスマルク「ぎゃんっ」ビターン
Model Graphix ARCHIVES 艦隊これくしょん 「艦これ」2
424: 2015/02/02(月) 18:48:33.75 ID:1BZEFis00
~執務室~

天龍「……」

コンコン

天龍「入っていいぞー」

初霜「失礼します」

天龍「初霜か。どうした?」

初霜「お仕事を少しでも手伝えれば、と思って」

天龍「マジか。じゃ、これとこれとこれ頼む」

初霜「わかったわ」

天龍「……」サラサラサラ

初霜「……」カキカキ

初霜(こうして見ると、確かに早さが……)

425: 2015/02/02(月) 18:54:12.27 ID:1BZEFis00
~数十分後~

天龍「ふう。とりあえず一旦ここまでにしとくか」

初霜「……」グッタリ

天龍「お疲れ初霜。何か飲むか?」

初霜「こ、コーヒーを……」

天龍「了解」コポコポ

天龍「ほい」コトッ

初霜「ありがとう――――熱っ」

天龍「おいおい大丈夫か?」

初霜「ひゃ、ひゃい」

天龍「ちょっと待ってろ。氷持ってくるから」タタッ

426: 2015/02/02(月) 19:00:42.34 ID:1BZEFis00
初霜「もう大丈夫」

天龍「そうか。コーヒーもいい感じに冷めただろうし、もう少し休んどけ」

初霜「天龍は?」

天龍「仕事するさ」

初霜「て、手伝うわ!」

天龍「いいって。初霜が手伝ってくれたお陰で結構早く終わりそうだからな」

初霜「で、でも……」

天龍「ほら、これでも食べて大人しくしてろって」

初霜「むぐっ……もぐもぐ」

427: 2015/02/02(月) 19:11:10.44 ID:1BZEFis00
天龍「……」カリカリ

初霜「……ねぇ天龍」

天龍「なんだー?」カリカリ

初霜「大変じゃない?」

天龍「すげえ大変。こんなのをやりながらオレや衣笠、漣を制御してた提督には頭が下がるぜまったく」

初霜「秘書艦、欲しい?」

天龍「出来ることなら欲しいけどな……なかなか適材の奴が――――」

初霜「私じゃ、ダメかしら」

天龍「あ?」

初霜「私だってこれでも事務仕事には自信があるの。さっきだってぎりぎり天龍に合わせられたわ」

天龍「そりゃそうだが……いいのか?」

初霜「ええ。私がやりたいの」

天龍「……」

428: 2015/02/02(月) 19:15:03.34 ID:1BZEFis00
天龍「……そんじゃ、まずはこの書類から頼む。秘書艦さん?」

初霜「……!」

初霜「ええ!」

~~~~~

天龍「じゃあ次はこれとこれとこれと……あとこれもな」

初霜「あ、あの……天龍さん?」

天龍「敬語は使わなくていいぞ?」

初霜「えっと、そうじゃなくて……」

天龍「ん?」

初霜「……やっちゃいます!」ガリガリガリッ

天龍「さて、あとダンボール二箱分の書類。二時間で終わらせるぜ!」カリカリ

初霜(ま、まだ……倒れたり……しないわ)

429: 2015/02/02(月) 19:17:00.04 ID:1BZEFis00
おわり。書くの難しいはつしもふもふ!

次回は軽巡!そろそろネタ切れが深刻になってきたので安価取ろうかな?

榛名「榛名恋愛相談所」46人目


引用: 榛名「榛名恋愛相談所」 天龍「2件目だぜ!」