916: 2015/05/30(土) 22:36:34.32 ID:iMORk5IA0
917: 2015/05/30(土) 22:43:24.34 ID:iMORk5IA0
~ある日の鎮守府~
提督「これはあっちに持っていけばいいのか?」
不知火「はい、そこの棚の二段目に置いておいてください」
提督「了解」
~~~~~
提督「よ、っと。これであらかた片付いたか」
不知火「お疲れ様です。そしてありがとうございました」ペコリ
提督「いや、別にこのくらいなら全然良いさ。女の子に重いものを運ばせるのもなんだしな」
不知火「艦娘の力は普通の人より遥かに強いのですが」
提督「そうだった……でも、絵面的にアウトだし」
不知火「はぁ……そういうものですか」
提督「そういうものだ」
提督「これはあっちに持っていけばいいのか?」
不知火「はい、そこの棚の二段目に置いておいてください」
提督「了解」
~~~~~
提督「よ、っと。これであらかた片付いたか」
不知火「お疲れ様です。そしてありがとうございました」ペコリ
提督「いや、別にこのくらいなら全然良いさ。女の子に重いものを運ばせるのもなんだしな」
不知火「艦娘の力は普通の人より遥かに強いのですが」
提督「そうだった……でも、絵面的にアウトだし」
不知火「はぁ……そういうものですか」
提督「そういうものだ」
918: 2015/05/30(土) 22:52:33.38 ID:iMORk5IA0
提督「ま、そんなことはさておいて、だ。これからどうしようか」
不知火「?」
提督「久しぶりに仕事が終わってるから今日一日暇なんだよね、俺」
不知火「そういうことでしたら……夕張さんに頂いたこの券で甘味でも食べに行きませんか?」
提督「ん?ああ、近所に新しく出来た和菓子屋の……じゃ、そこに行くか」
不知火「はい」
提督「でも俺なんかと一緒でいいのか?陽炎とかと行った方がいいんじゃ……」
不知火「いえ、不知火は、その……司令と、行きたいのです」
提督「?そっか。まあ、お前が良いなら良いんだ。そんじゃ、一回解散して準備が終わったら再集合ってことで」
不知火「分かりました」
不知火「?」
提督「久しぶりに仕事が終わってるから今日一日暇なんだよね、俺」
不知火「そういうことでしたら……夕張さんに頂いたこの券で甘味でも食べに行きませんか?」
提督「ん?ああ、近所に新しく出来た和菓子屋の……じゃ、そこに行くか」
不知火「はい」
提督「でも俺なんかと一緒でいいのか?陽炎とかと行った方がいいんじゃ……」
不知火「いえ、不知火は、その……司令と、行きたいのです」
提督「?そっか。まあ、お前が良いなら良いんだ。そんじゃ、一回解散して準備が終わったら再集合ってことで」
不知火「分かりました」
919: 2015/05/30(土) 23:18:02.88 ID:iMORk5IA0
~で、おでかけなわけですよ~
不知火「司令」
提督「おっ、やっと来たか。随分遅か……った……な……?」
不知火「すみません。陽炎と黒潮が面白がって相手をするのに手間取りまして」
提督(そう語る不知火が身に纏うのは、黒を基調として白いフリルなどをあしらったドレス――――ようするにゴス口リ服だった。ご丁寧に頭の上には小さなシルクハットが付いたヘッドドレスまで着けてきている)
提督(不知火本人の無表情系キャラと合わせて破壊的な可愛さを演出としている。どこのアンティークドールだよ。ローゼンなメイデンかよ)
不知火「あの、司令?」
提督「な、なんだっ!?」
不知火「その、不知火の格好、どこかおかしかったでしょうか……?一応、陽炎と黒潮に手伝ってもらったのですが……」モジモジ
提督(不安がる不知火マジ可愛い)
提督「大丈夫、すげえ似合ってる。あまりにも可愛すぎて少し見蕩れてた」
不知火「可愛っ!?」///
提督(いやホント、陽炎と黒潮マジGJ)
提督「それじゃ行こうか、お嬢さん?」
不知火「……からかわないでください」プイッ
提督「カカッ、悪い悪い。ほら、はぐれないように」つ
不知火「……」ピトッ
提督(やばい本気で怒らせたかも。土下座しようか)
不知火(司令に女の子として扱ってもらうのは嬉しいけど、やっぱり恥ずかしい……)///
不知火「司令」
提督「おっ、やっと来たか。随分遅か……った……な……?」
不知火「すみません。陽炎と黒潮が面白がって相手をするのに手間取りまして」
提督(そう語る不知火が身に纏うのは、黒を基調として白いフリルなどをあしらったドレス――――ようするにゴス口リ服だった。ご丁寧に頭の上には小さなシルクハットが付いたヘッドドレスまで着けてきている)
提督(不知火本人の無表情系キャラと合わせて破壊的な可愛さを演出としている。どこのアンティークドールだよ。ローゼンなメイデンかよ)
不知火「あの、司令?」
提督「な、なんだっ!?」
不知火「その、不知火の格好、どこかおかしかったでしょうか……?一応、陽炎と黒潮に手伝ってもらったのですが……」モジモジ
提督(不安がる不知火マジ可愛い)
提督「大丈夫、すげえ似合ってる。あまりにも可愛すぎて少し見蕩れてた」
不知火「可愛っ!?」///
提督(いやホント、陽炎と黒潮マジGJ)
提督「それじゃ行こうか、お嬢さん?」
不知火「……からかわないでください」プイッ
提督「カカッ、悪い悪い。ほら、はぐれないように」つ
不知火「……」ピトッ
提督(やばい本気で怒らせたかも。土下座しようか)
不知火(司令に女の子として扱ってもらうのは嬉しいけど、やっぱり恥ずかしい……)///
921: 2015/05/30(土) 23:38:55.56 ID:iMORk5IA0
~和菓子屋・雷電~
カラカラカラ
店員「いらっしゃいませー!」
提督「ぶっちゃけ知ってた」
店員「おやおやお客さん、どうされました?私の顔にそんな熱烈な視線を向けてきて。もしかして一目惚れってヤツですか?きゃー!私困っちゃいますー!」
不知火「司令?」ギロッ
提督「うわーいめんどくせぇ!」
~結局誤解は解けました~
店員「それではご注文がお決まりになりましたらお呼びください!」タタッ
提督「……元気っつーか疲れるテンションの人だな」
不知火「そうですね」
提督「ま、いいや……何頼もうか。タダ券あるからどれ頼んでもいいから、盛大に迷うぜ」
不知火「不知火はもう決めました」
提督「早っ!?んじゃ、俺もさっさと決めよ」ペラペラ
提督「う~む」ムムム
不知火(真剣に悩んでる司令の顔も――――)ジー
不知火(――――いいものね)ニヘラ
提督「どら焼?三色団子?苺大福も捨てがたい……」ムムム
カラカラカラ
店員「いらっしゃいませー!」
提督「ぶっちゃけ知ってた」
店員「おやおやお客さん、どうされました?私の顔にそんな熱烈な視線を向けてきて。もしかして一目惚れってヤツですか?きゃー!私困っちゃいますー!」
不知火「司令?」ギロッ
提督「うわーいめんどくせぇ!」
~結局誤解は解けました~
店員「それではご注文がお決まりになりましたらお呼びください!」タタッ
提督「……元気っつーか疲れるテンションの人だな」
不知火「そうですね」
提督「ま、いいや……何頼もうか。タダ券あるからどれ頼んでもいいから、盛大に迷うぜ」
不知火「不知火はもう決めました」
提督「早っ!?んじゃ、俺もさっさと決めよ」ペラペラ
提督「う~む」ムムム
不知火(真剣に悩んでる司令の顔も――――)ジー
不知火(――――いいものね)ニヘラ
提督「どら焼?三色団子?苺大福も捨てがたい……」ムムム
922: 2015/05/30(土) 23:51:50.28 ID:iMORk5IA0
~注文後~
店員Dさん(以後、『いなづま』)「お待たせしました。桜餅のお客様はどちらですか?」
提督「そちらです」
不知火「こちらです」
いなづま「ふふっ、とっても息ピッタリのいいカップルさんなのです」ニコッ
不知火「か、カップルでは……!」///
いなづま「では、彼氏さんの方が抹茶アイスなのです?」
提督「あ、はい」
いなづま「それでは伝票はここに置いておくので、お会計に時に持って行って下さい。それではごゆっくり、なのです」トコトコ
提督「……なんか、どっかで見たような気がする人だったな」キョトン
不知火「か、カップル……」プシュー
店員Dさん(以後、『いなづま』)「お待たせしました。桜餅のお客様はどちらですか?」
提督「そちらです」
不知火「こちらです」
いなづま「ふふっ、とっても息ピッタリのいいカップルさんなのです」ニコッ
不知火「か、カップルでは……!」///
いなづま「では、彼氏さんの方が抹茶アイスなのです?」
提督「あ、はい」
いなづま「それでは伝票はここに置いておくので、お会計に時に持って行って下さい。それではごゆっくり、なのです」トコトコ
提督「……なんか、どっかで見たような気がする人だったな」キョトン
不知火「か、カップル……」プシュー
923: 2015/05/30(土) 23:57:25.69 ID:iMORk5IA0
提督「抹茶アイス美味いけど、和菓子屋にアイスってのもどうなんだろうな」
不知火「抹茶は和の要素が強いので大丈夫なのでは?」
提督「そういうもんなのか……?」
不知火「気にしても仕方ありませんよ」
提督「それもそうか……っと、不知火。口元」
不知火「?」キョトン
提督「あんこ、付いてるぞ」
不知火「っ!」フキフキ
提督「そっちじゃない。反対だ」
不知火「……!!」フキフキ
不知火「……取れましたか?」
提督「ああ」
提督「それにしても、不知火ってちょっと抜けてるところあるよな」ククッ
不知火「不知火に落ち度でも?」
提督「落ち度は落ち度だけど、可愛い落ち度だからいいんじゃないか?」
不知火「……可愛いと言えばなんでも誤魔化されるわけでは、ありませんから」プイッ
提督「ん?何か言ったか?」
不知火「なんでもありません!」///
不知火「抹茶は和の要素が強いので大丈夫なのでは?」
提督「そういうもんなのか……?」
不知火「気にしても仕方ありませんよ」
提督「それもそうか……っと、不知火。口元」
不知火「?」キョトン
提督「あんこ、付いてるぞ」
不知火「っ!」フキフキ
提督「そっちじゃない。反対だ」
不知火「……!!」フキフキ
不知火「……取れましたか?」
提督「ああ」
提督「それにしても、不知火ってちょっと抜けてるところあるよな」ククッ
不知火「不知火に落ち度でも?」
提督「落ち度は落ち度だけど、可愛い落ち度だからいいんじゃないか?」
不知火「……可愛いと言えばなんでも誤魔化されるわけでは、ありませんから」プイッ
提督「ん?何か言ったか?」
不知火「なんでもありません!」///
924: 2015/05/31(日) 00:12:55.34 ID:2vum8iFU0
~食べ終わって~
提督「お会計お願いします」ピラッ
店員Rさん(以後、『いかづち』)「はーい!」
提督「会計はこの券で」
いかづち「あら?この券を持ってるってことは、もしかして近くの鎮守府の方なのかしら?」
提督「ええ、一応」
いかづち「そっか。これでも私と妹も昔は軍属だったのよ!だから、何か困ったことがあったら私を頼りなさい!どーんと頑張っちゃうわ!どーんとね!」
提督「は、はあ……」
いかづち「そっちのお嬢ちゃんも、ね?」
不知火「はい」
いかづち「それじゃ、またのご来店をお待ちしてまーす!」
提督「個性的な店員さんがいる店だったな」
不知火「そうですね。まさかこんな近くで元軍属の方が和菓子屋を始めるとは」
提督「世間ってのは狭いっつーことなのかね」
いなづま「行っちゃたのです?」
いかづち「ええ。久しぶりに甥っ子の顔が見れただけで充分に満足だったし」
いなづま「向こうはまったく気づいてくれなかったのです」
いかづち「仕方ないわよ。最後に会ったのってあの子が小さい頃だったし、私達もあの頃とだいぶ変わったもの」
いなづま「それはそうだけど……ちょっと寂しいのです」
いかづち「ま、いざとなったらバラしちゃえばいいし!そんなことよりお仕事お仕事!」
店員「てんちょーさーん!卵が爆発しましたー!」
いかづち「……の前に、バイトちゃんを助けてあげなきゃいけないようね」
いなづま「……なのです」
提督「お会計お願いします」ピラッ
店員Rさん(以後、『いかづち』)「はーい!」
提督「会計はこの券で」
いかづち「あら?この券を持ってるってことは、もしかして近くの鎮守府の方なのかしら?」
提督「ええ、一応」
いかづち「そっか。これでも私と妹も昔は軍属だったのよ!だから、何か困ったことがあったら私を頼りなさい!どーんと頑張っちゃうわ!どーんとね!」
提督「は、はあ……」
いかづち「そっちのお嬢ちゃんも、ね?」
不知火「はい」
いかづち「それじゃ、またのご来店をお待ちしてまーす!」
提督「個性的な店員さんがいる店だったな」
不知火「そうですね。まさかこんな近くで元軍属の方が和菓子屋を始めるとは」
提督「世間ってのは狭いっつーことなのかね」
いなづま「行っちゃたのです?」
いかづち「ええ。久しぶりに甥っ子の顔が見れただけで充分に満足だったし」
いなづま「向こうはまったく気づいてくれなかったのです」
いかづち「仕方ないわよ。最後に会ったのってあの子が小さい頃だったし、私達もあの頃とだいぶ変わったもの」
いなづま「それはそうだけど……ちょっと寂しいのです」
いかづち「ま、いざとなったらバラしちゃえばいいし!そんなことよりお仕事お仕事!」
店員「てんちょーさーん!卵が爆発しましたー!」
いかづち「……の前に、バイトちゃんを助けてあげなきゃいけないようね」
いなづま「……なのです」
925: 2015/05/31(日) 00:19:05.42 ID:2vum8iFU0
~帰り道~
提督「今日はありがとな不知火。貴重なタダ券使わせてもらっちゃって」
不知火「いえ、こちらこそ」
提督「……」スタスタ
不知火「……」トコトコ
不知火「あの、司令」ピタッ
提督「んー?」クルッ
不知火「その、あの、ですね」
提督「うむ」
不知火「不知火は、司令に色々なものを頂きました」
不知火「戦うこと以外に自分を見つけられなかった不知火に、楽しい生活をくれました」
提督「今日はありがとな不知火。貴重なタダ券使わせてもらっちゃって」
不知火「いえ、こちらこそ」
提督「……」スタスタ
不知火「……」トコトコ
不知火「あの、司令」ピタッ
提督「んー?」クルッ
不知火「その、あの、ですね」
提督「うむ」
不知火「不知火は、司令に色々なものを頂きました」
不知火「戦うこと以外に自分を見つけられなかった不知火に、楽しい生活をくれました」
926: 2015/05/31(日) 00:34:36.78 ID:2vum8iFU0
春と夏の間の季節。その昼下がりに
不知火「ずっと言いたかったんです。司令に、伝えたかったんです」
一人の少女が、想いを伝える
不知火「不知火の毎日を変えてくれたのは司令です。不知火の世界に色をくれたのは司令です。だから――――」
不知火「――――ありがとうございます。不知火は貴方と出会えて、本当に幸せです」ニコッ
提督「――――」
あるいは、
不知火「どうか、しましたか?」
その笑顔は、
提督「――――いんや、何でもない。ただ不知火は本当に可愛いなと思ってさ」
季節外れの蜃気楼が見せた幻だったのかもしれない
不知火「……そういうことを気軽に言うところは、少し嫌いです」プクー
だけど、
提督「不知火に嫌われた……」ズーン
それでも、
不知火「なんて、冗談ですよ。大好きです、司令」
その輝きに、きっと偽りはなかった
不知火「ずっと言いたかったんです。司令に、伝えたかったんです」
一人の少女が、想いを伝える
不知火「不知火の毎日を変えてくれたのは司令です。不知火の世界に色をくれたのは司令です。だから――――」
不知火「――――ありがとうございます。不知火は貴方と出会えて、本当に幸せです」ニコッ
提督「――――」
あるいは、
不知火「どうか、しましたか?」
その笑顔は、
提督「――――いんや、何でもない。ただ不知火は本当に可愛いなと思ってさ」
季節外れの蜃気楼が見せた幻だったのかもしれない
不知火「……そういうことを気軽に言うところは、少し嫌いです」プクー
だけど、
提督「不知火に嫌われた……」ズーン
それでも、
不知火「なんて、冗談ですよ。大好きです、司令」
その輝きに、きっと偽りはなかった
927: 2015/05/31(日) 00:37:31.30 ID:2vum8iFU0
本日の分終わり。ぬいぬいマジぬいぬい
次回は重巡です!見ちゃいました!
榛名「榛名恋愛相談所」70人目
今日(というかもう昨日)には大きな地震があったので、皆さんも安全に気をつけた生活を送りましょう。ちなみに私は酔って吐きそうになったこと以外は特段被害はありませんでした
次回は重巡です!見ちゃいました!
榛名「榛名恋愛相談所」70人目
今日(というかもう昨日)には大きな地震があったので、皆さんも安全に気をつけた生活を送りましょう。ちなみに私は酔って吐きそうになったこと以外は特段被害はありませんでした
928: 2015/05/31(日) 00:52:07.91 ID:Gd/a9viiO
乙です
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります