301: 2012/07/01(日) 22:28:34.07 ID:42ZgKSet0
>>298
前もちょろっと言われたけど
ジョナサンさん⇒やわらかい
ジョセフ⇒カマっぽい
承太郎⇒三点リーダー多用
徐倫「あたしがプリキュアァ~?」キャンディ「クル!」【前編】
徐倫「あたしがプリキュアァ~?」キャンディ「クル!」【中編】
前もちょろっと言われたけど
ジョナサンさん⇒やわらかい
ジョセフ⇒カマっぽい
承太郎⇒三点リーダー多用
徐倫「あたしがプリキュアァ~?」キャンディ「クル!」【前編】
徐倫「あたしがプリキュアァ~?」キャンディ「クル!」【中編】
302: 2012/07/01(日) 22:30:02.64 ID:42ZgKSet0
前回の成績
○DIOR(逆エビ固め 4分44秒)仗助●
○DIOR(波紋なんぞ触れなくても攻撃はできる 5秒)ジョセフ●
プッチ(無制限マッチ続行中)承太郎
~~~~~~~~
徐倫「」ドドドドドドド
DIOR「」ドドドドドドド
ハッピーキャンディ「」こーん
DIOR「フハハハハ、待て待てェィ~」
徐倫「うおおおおおっこっちに来るんじゃあねェークソカスがァーッ!」ドドドドドド
ハッピー「二人とも……すっごく足速ーい!」
キャンディ「掘り下げるべきはそこじゃあない気がするクル」
303: 2012/07/01(日) 22:35:26.46 ID:42ZgKSet0
DIOR「吸血鬼の速力に勝てると思うてか」ガバァ
徐倫「ぎゃああああああやめろォーー!! これ以上は少女漫画でも少年マンガでもアウトだ馬鹿ァ!」
DIOR「青年誌に異動すればよかろうなのだァーー!」ビリビリィッ
徐倫「いやーー!!」
ハッピーキャンディ「「/////」」キャー
DIOR「ようやく大人しく……ヌゥッ!?」
DIOR「こッ、これはッ!」
徐倫「『ストーンフリー』……体のモザイクが入る部分を糸状に解いたッ!」バァーーンッ
DIOR「グッ……さすがはエリナのひ孫の孫、このDIOでさえ若干引くほどのなりふり構わなさッ」
徐倫「おっぱじめようとしてるテメーが言えるか」ゲシッ
304: 2012/07/01(日) 22:46:01.58 ID:42ZgKSet0
ハッピー「さっきから二人とも何してるの?」
キャンディ「戦うわけでもなくもちゃもちゃ絡み合ってクル?」
徐倫「あーうん、なんつーか」
DIOR「子作りだ」
徐倫「だから言ってんじゃあねーよ!」
DIOR「子作WRYだ」
徐倫「ぼかせてねェ!!」
ハッピー「えぇ? でも子作りってお父さんとお母さんしかできないことだよ?」
DIOR「何なら『まざる』か? ちいと乳臭いが、デザートにはちょうどよかろう」
徐倫「何言ってやがるテメェー!」ガビーン
ハッピー「やだなぁ、デザートじゃなくってスイーツだよ」ウフ
徐倫「どうでもいいーー!!」ガビーン
DIOR「どう違うと言うのだ」
ハッピー「えぇー? デザートって何か……オジサンっぽい?」ユトリィー
DIOR「……」
徐倫「ちょっと傷ついてる!」ユトリコエー
305: 2012/07/01(日) 22:52:54.17 ID:42ZgKSet0
DIOR「ふん……大人しくしていれば優しくしてやったものを。よほど激しいのが好きと見える」
ハッピー「ハゲシイ子作り?」
徐倫「その辺深く考えなくていいから!」
DIOR「参考までに教えてやるが、別に夫婦でなくとも子作りはできるぞ」
ハッピー「えぇ~~~~~~?」
徐倫「うそ嘘! いやウソっつーか本来は夫婦でやることだからな!」
ハッピー「う、うーん、混乱してきちゃった」
ハッピー「DIORは徐倫ちゃんと子供を作りたくって、でもそれはお父さんとお母さんがやることで、でもDIORは子作りしたいって言ってるわけだから……」
ハッピー「これってつまり……!」ハッ
ハッピー「プロポーズ!?」リーンゴーン
~~~~~~~~~
承太郎「父は許さんぞォォー!」
プッチ「ぐはォッ!」ボギャァァッ
承太郎「チッ、嫌な予感がしやがる……立ちな、神父。次の一撃で終わりにしてやるぜ」
プッチ「お前……だんだんクチが悪くなってきたな」
306: 2012/07/01(日) 23:06:39.19 ID:42ZgKSet0
ハッピー「あわわわわ……どォしよおォォ~~~徐倫ちゃん! プロポーズだよォォ~~~生プロポーズだよォォ~~生ポだよォォ~~!!」
徐倫「なんであんたが慌てんのよ。っつーかそんなピュアなもんじゃあねーから」
DIOR「私は一向に構わんが」リーンゴーン
徐倫「結構乗り気!? あっ違ェすげー乗り気だッ! 既に式のことまで考えてやがる!!」
DIOR「」ホワンホワン
ウフウフアハアハ
キャッキャワンワングルグル
ハッピー「うんうん、やっぱりハネムーンは豪華客船で世界一周だよねぇ~」
ドグォォォンッ
ハッピー「そして沈没」
徐倫「何で!?」
徐倫『でも言えることはただ一つ』
徐倫『徐倫・ブランドーは……あなたとともに氏にます』
徐倫「氏なねーよ!! やめろ!! 妄想の中ででもあたしのキスを奪うんじゃあねェェーー!!」
DIOR「ヌムッ、何がいかんというのだ。シチュエーションか」ズキュゥゥゥンッ
徐倫「すべてだバカヤロォーッッ!!」
ハッピー「そうだよ! こんなハッピーなお話を作れるくらいなのに、あなたはどうして全てをバッドエンドにしようなんて思ってるの?」
徐倫「すげぇ無理やり話題変えてきたわね」
DIOR「フッ……お前たちにはわからんさ」
ハッピー「そんなの、話してみなきゃわからないよ!」
307: 2012/07/01(日) 23:18:10.77 ID:42ZgKSet0
DIOR「……」フッ
DIOR「よかろう。話してやる……そう、それは1881年のある日のことだった……」
徐倫「そっからッ!?」
DIOR「私は父の墓にペッてした後2ページ使って馬車から降りたわけだが……」ズシン
徐倫「ああッ! いくら四足あるからって大叔父さんを椅子にしないでッ!」
キャンディ「ヘビークル」
ハッピー「色んな意味でね」
DIOR「そうしたら毒がバレたのだ」ヒョイ
徐倫「足浮かせんな! 100㎏超の巨体に大叔父さんが壊れちゃう!!」
ハッピー「かわいそうなエリナさん……」グスッ
徐倫「もう第一部完してるゥーーッ!?」
308: 2012/07/01(日) 23:25:13.57 ID:42ZgKSet0
DIOR「なんやかんやで私は蘇った……そして私の目的は世界征服などという陳腐でなまっちょろいモノではない」
ハッピー「あ、そうなの?」
ハッピー「ならもう帰っていいのかな? 仲間のみんなは戻してもらって……」
徐倫「いいわけねーだろこの馬鹿が!」
ハッピー「あっそっか! それじゃあオオカミさんたちが元に戻らないもんね!」
徐倫「いやそうでもなくて……あーもうそれでいいや」
ハッピー「オオカミさんを巻き込んでまで復活して、あなたは何をするつもりなの!」
徐倫「ビックリしたッ、いきなり主人公に戻るなよ」
DIOR「フフフフフ、君たちには少し難しいかもしれないが」
DIOR「……そうだな。まず、人間は何のために生きると思うね?」
ハッピー「恐怖を乗り越えるためかな」
徐倫「!?」
309: 2012/07/01(日) 23:40:04.90 ID:42ZgKSet0
DIOR「意外だ。驚くほど望みどおりの答えが返ってきたぞ……というか、もともと答えを知っていたかのような即答ぶりだ」
ハッピー「うん! だってこのノートに書いてあったもん!」テレーン
DIOR「」バシィッ
ハッピー「あ」ヒッタクラレタ
DIOR「……読んだのか」
ハッピー「……」
DIOR「読んだのかと聞いているのだッ! そこな少女ッ!」
ハッピー「うん」
DIOR「……」
ハッピー「?」
DIOR「」スゥーッ
徐倫(何だ? 棺桶の方に戻って……)
DIOR「」バフッ
DIOR「~~~~~ッッ~~~~~ッ!!//////////」ダバァーッ
ハッピー「枕に顔うずめてジタバタしてる!」
徐倫「黒歴史が親に見つかった時のポーズゥゥーーッ!!」ガビーン
311: 2012/07/01(日) 23:47:16.29 ID:42ZgKSet0
DIOR「馬鹿な……このDIOが……いやDIORが……恥ずかしくて……奴らを直視できないだと……!」グスッ
ハッピー「そんなに落ち込むことないよ。今の格好だって相当アレだよ」
徐倫「否定できねーのがつらい所ね」
DIOR「だがおかしい……このノートは私の氏後、承太郎があまりのいたたまれなさに処分したはず」
ハッピー「なんかねー、灰みたいなのが保存されてたからキュアクレイジーが直してくれたの」
DIOR「この薄汚いイスがァァーー!!」ボギャァーッ
徐倫「大叔父さーーん! っていうかもう完全に無機物認定されてるゥー!」
ハッピー「それで『てんごく』って何なの?」ピョン
DIOR「うんまあ……精神の行きつく場所ってゆうか……」ギシ
徐倫「さらっと二人とも着席してんじゃあねーよ! そろそろ限界だよその人!」
312: 2012/07/02(月) 00:00:01.68 ID:iY1T2stX0
ヴァレンタイーニ「そこで私は言ってやったのさ。『HEYジャイロ、回転が楕円だぞ』ってね」HAHAHAHAHAHA!
<続いてはお天気です
キラリーナ「美那子さん、お茶を取ってもらえるか……そう、ありがとう」
――今日のボス・おせんべいが口の中に刺さって氏亡
ヴァレンタイーニ「君たちィ……少しはだな、あれだ、まあいいや」ピッ
ディアボロン「ちょ、チャンネル」ガバッ
ヴァレンタイーニ「この時間帯はブランチだろ」
ディアボロン「ねーよ。ヒルナンデス一択だし」
キラリーナ「ふふ、そうだね、今度一緒に買いに行こう、君に合う指輪を探しに……」
313: 2012/07/02(月) 00:01:06.81 ID:iY1T2stX0
ディアボロン「ブランチとか裏にライバルがないから生き延びてるようなクソ番だろ」
ヴァレンタイーニ「イメキャラでいうならこちらの圧勝だ」
ディアボロン「フェルナンデス君ばかにすんな。確かにキモいが」
ディアボロン「うわほら、もう始まるし」ピッ
ヴァレンタイーニ「ふざけるなこら」ピッ
ディアボロン「いやこっちが最初にとってたし」
ヴァレンタイーニ「そもそも二分おきに氏ぬ人間がチャンネルどうこう言う事自体間違ってる」
ディアボロン「んだとー。グルメしか能がない番組見てるからますます肥えるのだドちんぽやろう」
ディアヴァレ「「……」」ゴゴゴゴゴゴ
ヴァレンタイーニ「D4C!!」
ディアボロン「キングクリムゾン!!」
キラリーナ「水を差すようだが、ブランチは毎週土曜でヒルナンデスは月~金だぞ」
ディアヴァレ「「!?」」
キラリーナ「日曜はいいとも増刊号ですよね。美那子さん」ピッ
ディアボロン「ちょ、アリかよ」
ヴァレンタイーニ「というかお前がテレビ欄独占してるから混乱するのだ」
ディアボロン「そーだそーだよこせヴァッファンクーロ」
キラリーナ「黙れ。誰のカネで新聞取ってると思ってる」バサァッ
ジョルノ「……」
ジョニィ「……」
314: 2012/07/02(月) 00:16:30.10 ID:iY1T2stX0
ジョルノ「どうやら僕たち、見てはいけないものを見ているようだ」
ジョニィ「散策していたら座敷部屋があると思って覗いてみたらものすごく寛いでるなアイツら……」
ジョルノ「フム。しかし、興味深いものを見つけましたよ」
ジョルノ「見てください。あの積み上げられた座布団の隣にあるものを」
<モチャ
ジョニィ「ものすごくぞんざいに置いてあるが……あれは」
ジョルノ「ええ。信じられません」
ジョルノ「DISCをケースに入れずに放置するなんて……」ギリッ
ジョニィ「そっちかよ。違うだろ。スマイルパクトだろう」
ジョニジョル「「……」」
ジョルノ「何かイマイチしまりませんね」
ジョニィ「基本ローテンションだからなァ僕たち」ニョホ
ジョルノ「ご謙遜を。あなたの大賞モノのリアクションには期待していますよ」
ジョニィ「嫌な認識持たれてるな僕」
ジョルノ「『ゴールドエクスペリエンス』」
ジョニィ「うわああああああああああああああああああッッッッ!!!!?」
315: 2012/07/02(月) 00:19:20.63 ID:iY1T2stX0
キラリーナ「むっ?」
ディアボロン「誰だッ!?」
<ピヨ
ディアボロン「何だ鳥か」
ヴァレンタイーニ「鳥が『うわあああ』って鳴くか?」
<ウワアアアアアアアアア
3幹部「「「鳴いたァーッ!?」」」ガビーン
ジョルノ「ふう……なんとか誤魔化せたか」
ジョニィ「ふうじゃあないぞ! いったい何なんだァこれは!」
ジョルノ「落ち着いて。君の爪を植物に変えただけです」
ジョニィ「『だけ』って……これってマジに戻るんだよな? 今の僕の両手はまさに精神系ホラーって感じだぞ」
ジョルノ「つべこべ抜かさず頼みますよ」
ジョニィ「ちぇっ」
ジョニィ「『タスク』!」ドシュドシュドシュッ
316: 2012/07/02(月) 00:26:35.46 ID:iY1T2stX0
DIOR「――つくづく考えてみたが、やはりおかしい」
ハッピー「何が?」
徐倫「この状況が?」
DIOR「いや。あの承太郎がノートの残骸を保存しておくとは考えにくい」
DIOR「ということは、別の誰かが回収し、今まで取っておいたのだ」
DIOR「そいつは私が天国に行きたがっているのを知っていて、なおかつ先の戦いに参加しなかった人間……って一人しかおらんではないか」
ハッピー「プッチって人? お友達?」
DIOR「私の唯一の親友だ」
DIOR「グッ……ま、まさか彼までこれを見たとは考えたくはないが……」
DIOR「何はともあれわが友は今いずこ! 映し出せ、鏡よ!」ユビパチーンッ
ゴゴゴゴゴゴゴ
ハッピー「うわあ~!」
キャンディ「今まで何の伏線もなかったのに突然ファンタジーなメルヘンな力を使いだしたクルー」
徐倫「なかったことにされた1部映画みたいな事しやがってッ!」
DIOR「ム。映ったぞ。どれどれ」
プッチ『DIOの赤い瞳と金の髪と白い肌のコントラストはまさに絶対的美の空間の小宇宙ゥー!』バギャァッ
承太郎『ヒトデさんのフォルムが魅力的なのはアクセサリーとして使われているところからも確定的に明らかァー!』ドゴォッ
DIOハピ徐倫「「「……」」」
キャンディ「何やってるクル?」
317: 2012/07/02(月) 00:29:05.78 ID:iY1T2stX0
承太郎『ぐっ、はぁはぁ、ちょっとタンマだぜ』
プッチ『奇遇だな。私もそう言おうと思っていたところだ、はぁはぁはぁ』
承太郎『はぁはぁ、まさかテメーの愛がこれほどのものだとはな……』
プッチ『それはこちらのセリフだ……はぁはぁ』
プッチ『まさか……はぁはぁ、ヒトデ程度にこれほどまでに入れ込んでいるとは……少しでも気を抜けば私のDIORへの愛。略してDI愛が枯れ果ててしまいそうだ』
承太郎『はぁはぁはぁはぁ、それこそこっちのセリフだぜ、はぁはぁ、グッチョ』
プッチ『プッチだ』
承太郎『プッチ神父。俺のヒトデさんへの愛。略してデ愛のゲージがこれほどまでに削られたのはいまだかつてなかったことだぜ……』
プッチ『次が正真正銘最終ラウンドと言ったところか』
承太郎『ああ……行くぜオイッ!』
グワッシィィーーンッ
徐倫「いやホント何やってんだよこいつらッ!」ガビーン
318: 2012/07/02(月) 00:37:42.64 ID:iY1T2stX0
ハッピー「そんな! 自分の持つ愛を代償に戦うなんて!」
DIOR「まさに身を削る闘い……フフフ、子供には刺激が強すぎるか」
徐倫「順応してんじゃあねー!」ガビーン
DIOR「あれを見ろ、キュアハッピー」
ハッピー「!」
ハッピー「二人とも『愛』のゲージが赤くなってる!」
徐倫「格ゲーか!」
DIOR「あれがゼロになった時、二人は」
ハッピー「ふたりは?」
DIOR「氏ぬ」
徐倫「氏ぬのー!?」ガビビーン
徐倫「つーか親父もプッチもスタンド使えよッ! オッサンが無理してバトル漫画チックにきばってんじゃあねー!」
319: 2012/07/02(月) 00:41:53.11 ID:iY1T2stX0
プッチ『うおおおおおおっDIOと出会ったことで足の指の骨が治りましたッ!』バギャーンッ
承太郎『ご使用方法は頭に貼るだけでオドロキの効果が得られるぜオラァー!』ボゴーンッ
徐倫「怪しい通販か!」
キャンディ「あの帽子のやつ、星じゃあなかったクルか」
ハッピー「ああ! み、見て!」
徐キャン「「!」」
ハッピー「キュアスター(プラチナ)のゲージが、みるみるうちに減っていく!」
DIOR「フフフフ、どうやら勝負あったようだな」
320: 2012/07/02(月) 00:43:25.65 ID:iY1T2stX0
承太郎『ぐっ……うッ』
プッチ『たかがヒトデでここまで粘ったのは褒めてやろう……』
プッチ『だがッ! DIORの復活を目の前にして荒ぶる私に勝てるものなどいないッ!』
承太郎『ぐはッ』ボチャボチャボチャ
徐倫「スゲー吐血した!」
ハッピー「ま、まだだよ!」
徐倫「いや致氏量だろあれ」
プッチ『それ以上動くな……苦しみが長引くだけだ』クルッ
承太郎『……っ』
プッチ『さらばだ、承太郎……』
徐倫「……」
徐倫「え? ちょっと待って。マジで氏ぬの? 親父」
321: 2012/07/02(月) 00:47:33.33 ID:iY1T2stX0
ハッピー「だからさっきからそう言ってるじゃない」ハププ
DIOR「まったく呑み込みの悪い奴だ」
徐倫「え? え? だって……ウソでしょ?」
承太郎『』
徐倫「お、親父……」
徐倫「クソッ!」バッ
DIOR「おっと。どこへ行こうというんだね」
徐倫「……そこをどけ」
DIOR「今更助けに行こうと? 無駄無駄、無駄ってものだよお嬢さん。たとえ君が駆けつけたところで……」
徐倫「『どけ』と言ってんのよオラァーーッ!!」
徐倫(こんなわけのわかんねーことで……氏なれてたまるかーッ!)
徐倫「『ストーンフリィィーー』!!」
DIOR「よかろう」ニヤッ
DIOR「相手をしてやる……」ドドドドドド
キャンディ「ま、待ってクル!!」
322: 2012/07/02(月) 00:51:04.08 ID:iY1T2stX0
DIO徐「「!?」」
ハッピー「じょ、徐倫ちゃん、あれ……」
DIOR「……!」ドドドドドド
徐倫「あ……!」
プッチ『……!』ドドドドド
承太郎『……』ドドドドド
ドバァァーーンッ
プッチ『ば、馬鹿な! 愛のゲージがゼロになった今ッ! お前はもう立ち上がることすらできないはず!』
承太郎『……なぜ』
323: 2012/07/02(月) 00:56:23.66 ID:iY1T2stX0
承太郎『俺が……わざわざヒトデさんへの愛を……ゴリ押ししていたと思う……』
プッチ『ハッ ま、まさか!?』
承太郎『そう……俺が本当に……いちばんに愛しているのはヒトデさんじゃあねえ……』ゴゴゴゴゴゴ
プッチ『あ、ありえん!』
プッチ『戦いの中でしか生きられないお前が……これ以上何を愛すると言う!?』
徐倫「!」ハッ
承太郎『俺にはヒトデなんかより……もっと大切なものがあるッ』
承太郎『くらいな……この愛ッ』
承太郎『これが俺の……』
徐倫「……!」ゴゴゴゴゴゴ
DIOR「……」ゴゴゴゴゴゴ
ハッピー「……!」ゴゴゴゴゴゴ
承太郎『イルカさんへの愛だァァーーーッッ!!』ドギュゥーン
徐倫「期待したあたしが馬鹿だったよチクショーッ!!」
324: 2012/07/02(月) 01:00:38.66 ID:iY1T2stX0
承太郎『つぶらな瞳カワイイだろうがオラァーッ!』バゴーン
プッチ『ぐばァッ!』
プッチ『ば、馬鹿な……』
プッチ『イルカへの愛……略してイ愛……ハッ!?』
承太郎『気づいたようだな……そう。ローマ字にするとIAI(アイ・愛・あい)!!』
ハッピー「す、すごい!」ワッ
DIOR「ウィジャ盤でいうなら『DEATH』の文字が揃ってるレベル……ッ!」グヌヌ
徐倫「ごめん盛り上がりどころが分からない」
仗助「さっすが承太郎さんだぜェ~……!」プルプル
徐倫「椅子に甘んじてた人がここにきて喋り出したッ」
プッチ『ぐっ……ま……』
プッチ『負けた……』ドサッ
ハピ仗「「勝った!」」ワァッ
DIOR「……プッチ」ギリッ
徐倫(……わ)
徐倫(わけがわからねェーーッ!)
承太郎『ありがとう&あいしてるぜ……うみのいきものたち……!』ドォォーーンッ
325: 2012/07/02(月) 01:11:34.89 ID:iY1T2stX0
DIOR「クックック……さすがは我が宿敵の孫の孫と言ったところか。やはりジョースターの血筋は侮れん」
徐倫「すでに二人、親父より血筋の濃い奴らがやられてんだけどな」
キャンディ「そういえばジョセフはどこ行ったクル?」
DIOR「ああ、座り心地がよさそうなんで座ろうとしたら消えた(パクトに)」
仗助「あの糞ジジイ……」
キャンディ「こうして家族の溝は深まっていくクル」
ハッピー「へぇ~~勉強になりまーす」
承太郎『次はテメーだ、DIOッ』
徐倫「見えてるのが見えてるのかよッ」
DIOR「まあぶっちゃけ『世界』がカメラ回してるだけだしな」
徐倫「聞かなくてもいい事実を知っちゃったわ」
承太郎「3秒で来た」バーン
徐倫「うわビックリしたァ!」
326: 2012/07/02(月) 01:14:48.90 ID:iY1T2stX0
承太郎「……! ……徐倫、お前……」ガバァ
徐倫「何で脱ぐッ!?」
承太郎「」パサッ
徐倫「あ……」
徐倫(コートを……そ、そういや忘れがちだったけどあたしほぼ全裸だったんだ)
承太郎「DIO……R。徐倫に何をした」
DIOR「フッ、久しぶりに会ったというのにそれか」
承太郎「答えろ」
DIOR「答えてもいいのか? 誰かが恥をかくことになるが……」
承太郎「」プッツーン
承太郎「DIOテメェ!」ガシィッ
キャンディ「クル?」
DIOR「フフフ、向かってくるか承太郎」
DIOR「来い! リベンジマッチと行こうではないかッ!」
キャンディ「ク、クルー?」
承太郎「オラァァーー!!」
キャンディ「クルゥゥォォーーッ!!?」
徐倫「何で投げたし!」
327: 2012/07/02(月) 01:20:10.70 ID:iY1T2stX0
仗助「こ、これは『スタースローイング』ッ……何十年か前にエジプトの砂漠で犬を投げたことから身に付けた、スタープラチナの必殺技の一つだぜ!」
ハッピー「それのキャンディ版だから……はっぷっぷッ……『スタスロキャンディver』じゃあ呼びにくいッ! このキュアハッピーが名付け親(ゴッドファーザー)になってやるッ!」
ハッピー「『ウルトラハッピー』という意味の『快楽洗礼』なんてどうかなッ?」
徐倫「なんかいかがわしい……いやそうじゃあなくて、あんたら今の自分らの状況に疑問はないのか」
ハッピー「え?」←乗ってる
仗助「ん?」←乗られてる
328: 2012/07/02(月) 01:30:41.07 ID:iY1T2stX0
キャンディ「クゥゥゥルゥゥゥウゥーーーッッ!!」
DIOR「無駄無駄ァ! その技は何十年か前に見切ったわァ!」
DIOR「」トースッ
徐倫「結構ソフトに返したッ!」
承太郎「うおおおおっ『スタープラチナ』ッ!」
DIOR「『ザ・ワールド』ッ!」
ドォォーーーンッ
徐倫「」
ハッピー「」
仗助「」
キャンディ「」
承太郎「オォラオラオラオラオラオラオラオラァ(スターアタックゥ)ーーッッ!!」
DIOR「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ(ただのレシーブゥ)ーーッッ!!」
承太郎「……そして」
DIOR「時は動きだす」
329: 2012/07/02(月) 01:41:50.22 ID:iY1T2stX0
ドォォーーーンッ
徐倫「ハッ!?」
キャンディ「ギョエグブルゥゥーーーッッ!!」
ハッピー「キャンディー!」
仗助「ば、ばかな! いつの間にか後ろに吹っ飛んでやがるッ!」
窓<パリーン
キャンディ「クルォォォォーー……」ヒューキラン
仗助「そしてどっかにいっちまった」
ハッピー「キャ、キャンディが……」
ハッピー「ひどい……こんなのってないよ!」
徐倫「まったくだわ」
承太郎「……仗助。早く問題なく治してこい。早く」
仗助「は、はい」
DIOR「フフ、承太郎……お前も大人になったものだ(薄汚さ的な意味で)」
331: 2012/07/02(月) 01:54:04.49 ID:iY1T2stX0
<ピヨピヨニョホ~
キラリーナ「いやしかし興味深いなこの鳥……鳥?」
――今日のボス・観葉植物に絡まれ縊氏
キラリーナ「何氏んでる」
ヴァレンタイーニ「! いやおかしい……この部屋には観葉植物などなかったはず……ッ」
バァァーーンッ
ヴァレンタイーニ「こ、これは! 植物の根元に奇妙な穴が!」
キラリーナ「まるで弾痕のような……こいつは、見たことがあるぞ……!」
キラリーナ「『キラークイーン』! この植物を爆破しろ!」
グィィッ
キラリーナ「! 馬鹿な……いつの間にか私の腕に絡みついて……!」
ヴァレンタイーニ「いや、違う……お前は見ていなかったから気づかなかったろうが、さきほどの鳥が植物に姿を変えたのだ!」
332: 2012/07/02(月) 01:59:18.16 ID:iY1T2stX0
キラリーナ「ぐぅっ!? ひ、引っ張られる……!? これはッ」
ヴァレンタイーニ「その弾痕に触れるんじゃあない!」
ジョニィ「その通り。触れたが最後、めっためたになるぞ」バンッッ
ヴァレンタイーニ「ジョニィ・ジョースター!」
キラリーナ「あの時の……」
キラヴァレ「「手の指気持ち悪ッッ!!」」
ジョニィ「ほっといてくれッ!」
ジョルノ「まるでこっちが強盗のようで気が進みませんが、パクトはいただいていきますよ」
ディアボロン「キャァーー! ジョルノ・ジョバァーナ!」ガバッ
きゅっ
――今日のボス・起きたと思ったらまた縊氏
333: 2012/07/02(月) 02:06:03.23 ID:iY1T2stX0
ジョルノ「貴様が起きてしゃべること自体無駄なんだ……無駄無駄」
ジョニィ「ものすごい辛辣だな」
ジョルノ「あそうそうそこの二人。その植物への攻撃はそのまま自分へのダメージになるのであしからず」
キラリーナ「くっ」
ヴァレンタイーニ「チッ」
ヴァレンタイーニ(私を縛っていないということは……『挟めばマズイ』というのも知られている可能性が高いか)
ヴァレンタイーニ(妙な動きをすればジョニィ・ジョースターがすかさず爪弾を撃ってくる)
ヴァレンタイーニ(再び奴の『無限の回転』をくらうのは避けたいところだが……)
キラリーナ(ここは大人しくしているべきか……いやしかし、あの巻き髪の小僧、『用済みだ』とか言って頃しにかかって来そうな冷徹な眼差しをしている)
キラリーナ(だからと言って今下手に動くのも……え? なんですって美那子さん?)
キラリーナ(そ、そんな! あなたの気持ちは嬉しいが、そんなことをしたらあなたが……ッ)ブツブツ
ヴァレンタイーニ(なんだあれキモい)
335: 2012/07/02(月) 02:14:31.53 ID:iY1T2stX0
ジョルノ「1、2、3、4……確かに四つ、パクトは返してもらいましたよ」
ジョルノ「このDISCも……得体が知れないがもらっていくか。ひょっとしたら役に立つかも」
ジョルノ「タンスの中も調べておくか。何か重要なものが入ってるかもしれない」ガラッ
ジョルノ「ディアボロンのポケットも探っておくか。小銭くらいは持ってそうですしね」ゴソゴソ
ジョルノ「ついでに携帯も充電しておくか。ちょうど切れかかっていたところだ」
ジョルノ「ついでにお茶ももらいますよ。喉かわいてるんで」
ジョルノ「ついでにおせんべいも貰っときます。あー日本の味懐かし」ボリボリ
キラリーナ「どんどんふてぶてしいぞお前ェ!」
ジョルノ「はい? 何か言いました?」ズシ
ヴァレンタイーニ「ああ! いくら四足だからとてディアボロンを座椅子代わりにするんじゃあないッ!」
ジョニィ「そんなことしてたらまた氏にかけるぞ、ジョルノ」
ジョルノ「嫌だなあ。僕はいつも通りにやってるだけですよ」
キラリーナ「いつもこんなドス黒いことを」
ヴァレンタイーニ「いつか天罰が下るぞ貴様」
336: 2012/07/02(月) 02:22:31.01 ID:iY1T2stX0
ジョルノ「天罰って何です? 今ここで僕の脳天に隕石でも落ちてくるんですか? ハハハ」<ヒュー…
キャンディ「グロォップゥッ」
ジョルノ「おふっ」
2幹部ジョニィ「落ちてきたーーーッッ!!」ガビビビーン
ジョルノ「ぐっ、な、何……!」
キャンディ「クルゥゥ……ォォ……」
ジョルノ「何だこれェッ」
キラリーナ(今だッ)
キラリーナ「これでも食らえッ『キラークイーン』!」ポイ
ジョルノ「うっ(何ッ、女の手!?)」
キラリーナ「既に『キラークイーン』は美那子さんに触っている!」
キラリーナ「消し飛べェー!」カチッ
ドゴォォーーン
ジョルノ「はぐゥッ!」
ジョニィ「ジョルノォーー!!」
337: 2012/07/02(月) 02:48:05.44 ID:iY1T2stX0
ヴァレンタイーニ「フン、どうやら形勢逆転だな」
キラリーナ「美那子さんという尊い犠牲あってこそだ……『彼女』の仇は必ず取ってくれるッ」
ジョルノ「ぐっ……バ、馬鹿な! まさかッ、こんなことが……ッ!」
ジョニィ「セリフがすでに悪役のそれだぞ君」
――今日のボス・爆発に巻き込まれ人知れずもう一回氏亡
ジョルノ「ジョニィ、僕に構わずこのパクトとDISCを持って脱出を!」ゼエゼエ
ジョニィ「あ、うんいいよ! 今スゴク君味方陣営っぽい!」
ジョルノ「そんなことはいいから早く行け!」
ヴァレンタイーニ「逃がすと思うか『D4C』!」
キラリーナ「『キラークイーン』!」
ジョルノ「くっ! 『ゴールド』……」
ジョニィ「あれ? ところでDISCは?」
ジョルノ「え? ありませんその辺に?」
ジョニィ「爆発で飛んでっちゃったのかな……」
キラリーナ「何をグダグダと」<ヒュー…
キラリーナ「」<カシャン
ヴァレンタイーニ「」<カシャン
ジョルジョニ「「あ」」
キャンディ「」<カシャン
338: 2012/07/02(月) 02:54:47.89 ID:iY1T2stX0
仗助「えーっと、確かこの辺に落ちて行ったよーな」ヒョコ
??「ふえぇぇ~~~!!」ドシーン
仗助「あいでえ!?」
仗助「っつつつ……一体何……ってうおおっ吉良吉影ェェ!!」
キラリーナ「ふえ……あなた確かジョジョキュアの……」
仗助「な、なんだァ? なんで涙目になってやがる気持ち悪ィ」
キラリーナ「ふえぇぇ~~~~!! 助けてぇ、私おじさんみたいな体になっちゃったよぅ~~!」ガバァ
仗助「ぎゃぁぁああああ鳥肌ァァ~~!!」
ジョニィ「ジョースケ!」
仗助「ジョニィ~!? こいつなんとかしてくれキモい! 発言があざてぇ! んでキモい!」
ジョニィ「大事なことだから二回言ったところ悪いけど、僕らも持て余してるんだ」
仗助「は?」<ふぇぇ~
339: 2012/07/02(月) 02:57:51.63 ID:iY1T2stX0
ヴァレンタイーニ「うああああーーーっエライこっちゃぁ! うちのバレーで鍛えた上腕三頭筋が見る影もなくなっとるゥ~!」プニーン
ディアボロン「落ち着いてください。こんな時こそ冷静になるのです。そう! そうすれば『道』は見えてきますっ」キリッ
キャンディ「いたたたたたッ! もうちょっと優しく優しく、きゃあぁぁ~~~ははははははッ!」
ジョルノ「はいはい次頬の腫れとりますよー」
キラリーナ「ふえぇぇ~~~……!」ギュウ~
仗助「……クソッ、さっぱりわからねーのは俺のせーか。あと吉良キモい」
ジョルノ「大体がこの淫獣が落ちてきたせいですよ」
キャンディ「い、いんじゅーって……」
ジョルノ「なぜキャンディがボコボコにされて落ちてきたんです? そしてなぜ仗助もここに? わけがわからない……いったい君たち、何やってたんです?」
仗助「えぇ~~? 何やってって、俺はそのォ……おわりで圧迫されてた」ポッ
ジョニィ「本当に何やってたんだお前ェーー!!」
340: 2012/07/02(月) 02:58:26.43 ID:iY1T2stX0
今日はここまで
344: 2012/07/02(月) 03:33:24.36 ID:iY1T2stX0
>>304と>>305の間のセリフが抜けてた失礼
徐倫「っつーかいつまで乗っかってやがるオラァー!」
DIOR「ヌゥッ」
ハッピー「おかえり徐倫ちゃん」
徐倫「ただいま。じゃねー。状況悪化してるじゃあねーか(露出度的な意味で)」
347: 2012/07/08(日) 23:29:09.54 ID:9OBvCtFa0
チュンチュンピピピー
――平和な日曜日。
ピピピィーッ
FF「……」ハッ
――それは突如として破られるッ!
ドゴォォンッ
ドッカンドッカンキャーワンワン
ウェザー「これは……」
兄貴「一体何ごとだァー!?」
??「私は『笑顔』が嫌い……」ザッ
『!』
徐倫「我が名はジョリーン! ファントムブラッド総統JOJO様がしもべ!」バァーンッ
アナスイ「か、かわいい~……!」
FF「言ってる場合かッ!」
348: 2012/07/08(日) 23:31:13.84 ID:9OBvCtFa0
仗助「クックック……もっと泣け、もっと喚け……!」
ジョルノ「お前たちの嘆き、悲しみによって……」
徐倫「FUKOのゲージは満たされていくのだッ!」
――今ッ華麗に羽ばたくチャンスッ!
『チェインジッ! プリキュアッ!』
『ビィィーートアーーップッ!』
アナスイ「ピンクのハートは愛あるしるし! 解体(バラ)したてフレッシュ! キュアダイバーダウン!」
――手に手を取って輪になってッ!
露伴「ブルーのハートは記憶のしるし! (原稿的な意味で)あげたてフレッシュ! キュアヘブンズドアー!」
ブチャラティ「イ工口ーハートは覚悟のしるし……しにたてフレッシュ! キュアスティッキーフィンガーズ!」
――ムリムリ? アリアリ? INじゃないッ!?
エンポリオ「僕やっぱり告白なんかしなくていいよォ~」
鈴美「お姉ちゃんF1ドライバーだったことあるからー」
アーノルド<グハッ
トリッシュ「違うの! お便秘じゃあないの! 本当よッッ!!」
――大切なその瞳ッ! 曇らせないッ!
徐倫「貴様……何者ッ」
アナスイ「『サブキャラ・レジェンド』……」
アナスイ「もうお前たちのッ好きにはさせないッ!」ドォーーンッ
『フレッシュサブキュア! いよいよスタート!』
徐倫「してたまるかァーッ!」ガターンッ
349: 2012/07/08(日) 23:34:16.48 ID:9OBvCtFa0
アナスイもブチャラティも露伴も好きなんだけど、出せそうもなかったので
あとアニメ化・ゲーム化おめでとう
全員出るといいな
351: 2012/07/08(日) 23:40:49.96 ID:9OBvCtFa0
ジョルノ「ぐふぅ」
キャンディ「うわああああなぜ唐突に吐血ゥー!?」
仗助「はいはいクレイジーダイヤモンド」
ジョルノ「ありがたい。内臓の損傷はなおしにくいんで、助かりました」
キャンディ「あのーできればこっちもやってくれると」
ジョルノ「あ、彼女は僕がやっちゃったんで」
ジョルノ「埋め込んだ『部品』にまずい変化が起きないとも限らないんで、そのまんまにしといてください」
キャンディ「えぇー……」
キャンディ(ちょっと……いや相当痛むんだけどなぁ……まあ仕方ないかぁ)
ジョニィ(ジョルノの奴、意外と根に持つタイプだな)
仗助「治療も終わったところでぇー……」
キラリーナ「ひっく、ひっく、ぐすん、えぅぅ……」ギュー
仗助「コイツどーにかしてください」
ジョニィ「思わず敬語になるほど嫌みたいだね」
352: 2012/07/08(日) 23:52:18.75 ID:9OBvCtFa0
ジョルノ「まあ整理しますと」
ジョルノ「これがなおさん」
キャンディ「はーい……」
ジョルノ「こちらがれいかさん」
ディアボロン「おっしゃる通りです」キリ
ジョルノ「やよいさんで」
キラリーナ「あう……」グス
ジョルノ「あのデブがあかねさんですね」
ヴァレンタイーニ「放っといてーやッッ!!」
ジョルノ「失礼。こちらのぽっちゃりが」
ヴァレンタイーニ「やめてや……ええんや……そんな半端な優しさ……ますます惨めになる……」
353: 2012/07/08(日) 23:59:08.04 ID:9OBvCtFa0
ディアボロン「しかしなぜこんなことに?」キリ
ヴァレンタイーニ「せや! うちら素数好きのミョーなオッサンにやられてもーたはずやで!?」
ジョニィ「どうやらあのDISCに君たちの意識的なものが詰まってたっぽい」
ジョルノ「ええ。そして3幹部の肉体に入ったことで精神を『上書き』してしまったようですね」
キラリーナ「じゃ、じゃあ私たちずぅっとこのままなのぉ~~?」エグエグ
仗助「泣くな……泣かねーでくれよォ~マジで」
ジョルノ「とりあえず元凶に聞けばいいでしょう」
仗助「承太郎さんに?」
ジョルノ「はい? そうじゃあなくって素数好きの男の方ですよ」
ジョニィ「だね。あの男の『スタンド』能力ならDISCを再び取り出すこともできるはずだ」
ディアボロン「今のところそれしか方法はありませんね」
ディアボロン「そうと決まれば、行きましょう、みなさん!」キリ
ジョルノ「」バチコーン
ディアボロン「はうっ」
354: 2012/07/09(月) 00:08:32.75 ID:9TuFQ7Nr0
ディアボロン「な、なにをするんですか!」
ジョルノ「すみません。無性にムカついて」
ディアボロン「たとえ私の態度に不愉快なところがあったとしても、突然に殴るなど野蛮の極みです!」
ジョルノ「じゃあいつかの平手のお返しってことでひとつ」
ディアボロン「そういう問題でもありません! あなたの心のことを言っているのです! そもそも暴力というモノは……」ツラツラ
ジョルノ「面倒くさい性格ですね、彼女」
仗助「いや、今のはおめーが悪い」
ジョルノ「――で。なんで承太郎が出てきたんです?」
仗助「(今?)ン……言うと殴られそーだから黙秘する」
ジョルノ「……まあいいでしょう。大体想像できます」
ディアボロン「聞いているのですか、ジョルノさん!」キリ
ジョルノ「」イラッ
仗助「落ち着け~……俺も我慢してんだからよォ……」
キラリーナ「ぐすん」
ジョニィ「……」チラ
ヴァレンタイーニ「なん?」
355: 2012/07/09(月) 00:09:57.51 ID:9TuFQ7Nr0
DIOR「フフ……数が減ったところで……改めて、久しぶりだな。承太郎」
承太郎「てめーとは二度と会いたくなかったがな」
DIOR「少し老けたか? 『スタープラチナ』もパワーがわずかだが落ちているな」
承太郎「……」
DIOR「フゥーム、だが妙だ。お前の肉体自体はむしろ強化されているような気がする……プリキュアとかいうのと関係あるのかな」
承太郎「言う必要はねえぜ」
DIOR「フ、その通りだ」
徐倫(……どうしよう。急に真面目になってんで話に入り込めないわ)
ハッピー「ねえねえ徐倫ちゃん」
徐倫「はいはい後でな」
承太郎「無駄話は終わりだ……テメーはこの俺がもう一度あの世に送ってやる……そんなもんがあるかはわからねーが」
DIOR「不可能だな承太郎。貴様に私は倒せん」
356: 2012/07/09(月) 00:17:27.79 ID:9TuFQ7Nr0
DIOR「これはスタンドの力がどうこうとかいう問題ではない。もっと根本的な事だ」
DIOR「それはお前も重々承知だろう?」
承太郎「……」
徐倫「?」
ハッピー「ねえねえ徐倫ちゃん」
徐倫「あーもうなんだよウルセーなァ!」
ハッピー「負けた人」
徐倫「あ?」クルッ
プッチ「……」ドドドドドド
徐倫「……! なにィ~……!?」ドドドドドド
プッチ「……はぁ、はぁ」ドドドドドド
徐倫(こ、こいつ、生きて……いつの間にあたしの背後に……!)
承太郎「」ハッ
プッチ「『ホワイトスネイク』!」
承太郎「『スタープラチナッ』!!」
DIOR「『ザ・ワールドッ』!」
ドォォーーンッ
357: 2012/07/09(月) 00:25:21.06 ID:9TuFQ7Nr0
承太郎「うおおおおおーーーッッ!!」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァーーッ!!」ドゴゴゴッ
プッチ「」
承太郎「くっ!」バッ
承太郎「DIO……Rの奴がいねえ……野郎、どこへ消えやがった……」
承太郎「!」ググ…
DIOR「5秒経過だ。そして私はまだ4秒残っている……が」
承太郎「……チッ」
DIOR「敏い貴様の事だ。時を止めた時点でこのことは覚悟していたようだな?」
DIOR「ククク、奇妙なものだとは思わんか? 以前とまったく同じ状況なのに、立場は全く逆だ」
承太郎「……」
358: 2012/07/09(月) 00:32:40.90 ID:9TuFQ7Nr0
DIOR「七秒経過ッ」
DIOR「以前も言ったな承太郎……いや、あれは俺が勝手に頭の中で思ったのか……まあどっちでもいい」
DIOR「便所のネズミのクソにも匹敵するようなことにこだわっていてはいかん、まだまだ甘い、とな」
DIOR「そうすべては目的のためッそのために遮二無二やってやろうというその『心』だッ! それが肝心なところの勝敗を決すのだ! 『よそ見』なんぞしていてこのDIORが倒せると思うか!」
DIOR「フフ、そう考えるとさっき『全く同じ状況』と言ったのは取り消さねばならんな。あの時のお前は下らんこだわりを優先したが……このDIO……Rは確実にッ貴様を頃す気で攻撃するッ!」
DIOR「八秒経過ッ! 『お荷物』なんぞを連れて来たのをあの世で後悔するがいい承太郎ォーーーッッ!!」
ドドドドドッ
承太郎「……!」ゴフッ
DIOR「もっとも、『そんなもんがあるかはわからねー』がな……」
DIOR「時は動きだす」
ドォォーーンッ
359: 2012/07/09(月) 00:33:53.81 ID:9TuFQ7Nr0
プッチ「がふォッ!」ドジャァァッ
ハッピー「えッ」
承太郎「ッ!」ドザァッ
徐倫「と、父さん!」
ハッピー「キュアスター!」
徐倫「し……しっかりしやがれ! おい!」
承太郎「……あ」
徐倫「!?」
承太郎「相変わらず……数え方おかしい……」ガクッ
徐倫「何の話だよ糞ォォーーー!!」
DIOR「このDIORが八秒と言えば八秒なのだ!」ドヤァーッ!
プッチ「そ、そこにしびれフッ」ゴフッ
DIOR「プッチィ! 無理をするんじゃあない!」
ハッピー「そうだよ。そのネタ三回目だよ」
360: 2012/07/09(月) 00:51:46.64 ID:9TuFQ7Nr0
徐倫「……」
徐倫(心臓の鼓動音はある……よかった、氏んでさえなけりゃあの父さん専属パシリに何とかしてもらえる)
仗助「ぶえっくしッ」
ジョニィ「え? 何? カゼ? やめてよ」
仗助「ムカつくOLかよおめーはよォ~~一回ならイイ噂されてんだよ多分……」
DIOR「プッチ……やはり君は私が背中を預けるべき相手だ……誰かと戦うってのがこんなにも安心するとは思ってもみなかった……」
プッチ「DIOR……僕は」
DIOR「プッチ……もう大丈夫だ……君のおかげで厄介な相手はいなくなった……後は私一人で十分だよ……」
プッチ「君と……また会えるなんて……君の瞳がまた僕を映してくれる日がくるだなんて……」
DIOR「あとでいくらでも見つめてあげよう。その時は、君も私をその瞳に映してくれ……」
プッチ「DIOR……」
DIOR「プッチィ……」
徐倫「何あの空間キモい」
プッチ「小娘がァァッ! 貴様のちっぽけな価値観なんぞで私とDIORとの神聖な関係を量るんじゃあないィィーーッ!!」ゲバァッ
プッチ「」チーン
DIOR「プッチィィィィーーー!!!」
ハッピー「無茶するから……」
361: 2012/07/09(月) 01:15:18.68 ID:9TuFQ7Nr0
DIOR「プッチィ……」
徐倫「何だかんだ痛み分けね」
DIOR「『痛み分け』だと……? フン、なるほど、そうかもしれん。『損失』には大きな差があるようだがな」
徐倫(大叔父さんたちが来る気配はない……ここはあたし一人で乗り切るしか)サッ
ハッピー「待って!」
徐倫「!」
ハッピー「DIOR……さん」
DIOR「ふん?」
DIOR「これはまたおかしな事だな。仲間を半頃しにした私に『さん』とは」
徐倫「テメー……どういうつもりだ」
ハッピー「ごめんね徐倫ちゃん。やっぱり私……この人が本当に悪い人かよくわかんなくって」
徐倫「……!」
ハッピー「お父さんに酷いコトをされて、悔しくって苦しい気持ちは分かるの……でもお願い。少しだけ話をさせて」
徐倫「……無駄だと思うけど」
DIOR「私も同感だ」
ハッピー「」グッ
ハッピー「あなたは友達のために悲しんだり笑ったり、怒ったりできる。きちんと心があるんだよ……それなのに、どうしてこんな酷いコトするの?」
362: 2012/07/09(月) 01:34:35.40 ID:9TuFQ7Nr0
DIOR「ふん。実に子供っぽい、感傷的な質問だ」
DIOR「だがあえて答えるなら……『天国』のため。『目的』のためといったところかな」
ハッピー「天国……あのノートに書いてあった」
DIOR「それはもう言うな」
徐倫(『天国』……だと……!)
ハッピー「あなたは本気で『天国』に行きつくつもりなの?」
DIOR「言っただろう。真の勝利者とは『天国』を見た者だと」
徐倫(『天国』……のこと、よくよく考えりゃあたしだけよく知らねーまんまじゃあねーか。クソッ、やっぱり話についてけねー)
ハッピー「あなたは『天国』がすべてなの? もっと、大切なものがあるって思わないの?」
ハッピー「たとえば……その人とか」
DIOR「プッチは……確かに私にとって唯一の友だ。これほどの人間には、多分もう二度と会うことはできないだろう」
ハッピー「その大切な友達が怪我をしてるんだよ! 何とも思わないの!?」
DIOR「やはり君は、全く何にもわかっちゃいないな……彼は私の『目的』を理解し、私をここまで押し上げてくれたのだ」
DIOR「その心に応えるためにも私は進まねばならん」
ハッピー「わかんないよ……あなたの『目的』は人の命を救うわけでも、まして誰かのためにするわけでもない! ボロボロの友達を放っておいてまでやり遂げることじゃないと思う!」
DIOR「お前のちっぽけな思考など私にはどうでもいいんだがね」
ハッピー「……っそうまでして自分が『幸せ』になりたいの!?」
DIOR「そう願わない人間がいるか?」
ハッピー「……」
DIOR「話とやらはおしまいか?」
ハッピー「かわいそう……」
DIOR「」ピク
363: 2012/07/09(月) 01:37:58.96 ID:9TuFQ7Nr0
ハッピー「あなたって、本当にかわいそうな人。きっとあなたは何をやっても満足できない。ずっとずっと飢え続けて求め続けるだけ……そんな心になっちゃってるんだ」
DIOR「気に入らん目だな」
DIOR「ほんの短い時にしか生きていない貴様のような小娘が、知ったふうな目でこのDIORを見るんじゃあないッ」
ハッピー「見るよ! だって私の目の前にいるんだもん!」
徐倫「まぁな。そうだけどな」
ハッピー「あなたもオオカミさんたちと同じ……人の心を拒んで傷つける……悲しい心を持ってる」
ハッピー「あなたは可哀そうな人だよ! でも、だからこそ私はあなたのすることを許すわけにはいかない!」
ハッピー「その心の闇! 私の光が照らしてあげる!」
<ゴールドフォルテバァァァーーストォッ
徐倫「うおおおおおっテメーがそう言った途端太陽っぽい攻撃が降ってきたぞどういうことだコラァーーッ!?」
DIOR「このDIORがァーー!!」
ハッピー「せんぱい……」
ハッピー「さーせん♪」テヘペロ
DIOR「あ、紫外線はなかった……ビックリした……」
364: 2012/07/09(月) 01:39:38.85 ID:9TuFQ7Nr0
ハッピー「そういうわけで! 私はあなたの『天国』なんて見たくない!」
ハッピー「『天国』に憑りつかれたあなたの心は、私がハッピーにしてあげる!」
ハッピー「そして一緒にスイーツとか食べてスマイルしよう!」
徐倫「それはそれで見たくねーぞオイ」
ハッピー「プリキュア! ハッピィィィ……シャワァァーー!!」
DIOR「ヌゥッ……!」
ドゥゥゥンッ
ハッピー「やった!?」
徐倫「馬鹿そのセリフは」
DIOR「……フ。この程度か」
徐倫「ほらな」
ハッピー「あちゃー」
DIOR「フンッ、所詮承太郎のいない貴様らに私を倒すことなど不可能なのだよ」
??「「「「そんなことない!!」」」」
DIOR「ヌッ?」
ハッピー「こっ……」
ハッピー「この声はッ!」バッ
『プリキュア・スマイルチャージッ!!』
365: 2012/07/09(月) 01:42:16.06 ID:9TuFQ7Nr0
ヴァレンタイーニ「太陽サンサン熱血ぱわぁ! キュアサニー!」ドジャァーン
キラリーナ「ピカピカぴかりん、じゃん・けん・ぽん♪ キュアピース!」キラッ
キャンディ「勇気クルクル直球勝負! キュアマーチ!」
ディアボロン「しんしんと降り積もる清き心……キュアビューティ!」キリ
徐倫「」
ハッピー「」
DIOR「」
366: 2012/07/09(月) 01:42:49.19 ID:9TuFQ7Nr0
4プリ「5つの心が導く未来!」
ハッピー「」ハッ
4プリ「輝け!」
ハッピー「え? え? か、かが」
4プリ「スマイルプリキュア!!」シャァァンッ
ハッピー「キュア~……」シャン…
ジョルノ「……」
仗助「……」
ジョニィ「……」
徐倫「……こいつは酷ェェェェーーー!!」
DIOR「いっそスガスガしいほどの女装っぷりだな」
375: 2012/07/22(日) 15:46:55.59 ID:R0ceTmfX0
ハッピー「……」
4プリ「……」
ハッピー「……も」
4プリ「」ハッ
ハッピー「もお~~! 『5つの心』じゃなくって『5つの光』でしょ! せっかく私が考えた口上なのにぃ~~!」プンスカ
徐倫「そこかよッ!」
DIOR「もう少しほかに言うべきことがあるだろう」
徐倫「ほら敵にも言われてるわよ」
ハッピー「うう、え~~……」アセセ
ヴァレンタイーニ「何も、何も言わんといてや……」
ハッピー「サニー(?)……」
376: 2012/07/22(日) 15:52:29.02 ID:R0ceTmfX0
ヴァレンタイーニ「ウチもこの体型のひどさは気づいとる……ッ!」ギリ
ハッピー「いや体型っていうか……」
ディアボロン「確かに、今の私は腹の立つ容姿をしているのかもしれません……ッ」ギリ
ハッピー「いや容姿っていうか……」
キャンディー「でも安心して! 戦闘に支障はないよ!」
ハッピー「いや、ええ?」
キラリーナ「あうぅ、やっぱりこの姿じゃきもちわるいかなぁ?」
ハッピー「うん。あ、いや、なんていうか……」
ハッピー「……」
ハッピー「ま! いっかぁ~」コツン
ハッピー「皆そろえばウルトラハッピーだもんね!」ニコッ!
4プリ「ハッピィィ~~!」パアッ
ハッピー「みんな! あらためていっくよー!」
5プリ「5つの光が導く未来!」
ハッピー「輝け!」
5プリ「スマイルプリキュア!」ビシャァァンッ
377: 2012/07/22(日) 16:06:50.55 ID:R0ceTmfX0
徐倫「……」
DIOR「……」
DIOR「フハハハハハー! とうとう来たかプリキュア!」
徐倫「うおビックリした」
ディアボロン「あなたが皇帝ピエーロ……いえ、帝王DIOR!」
ヴァレンタイーニ「なんでもう復活しとるんねん」
ハッピー「まあいろいろあって」
キラリーナ「そ、そんなぁぁ~~聞いてないよぉ~~」
キャンディ「怯んじゃあ駄目だ! もともと奴を倒すためにここまでやってきたんだ!」
キラリーナ「そ、そうだね!」
DIOR「威勢のいい御嬢さんたちだ……だが『ザ・ワールド』!」ドォーンッ
5プリ「!」
378: 2012/07/22(日) 16:13:10.66 ID:R0ceTmfX0
ディアボロン「くっ……この圧迫感……圧倒的存在感……!」
ヴァレンタイーニ「タダモンやない……!」
キャンディ「怯んだら負けだ! 直球勝負!」
4プリ「うん!」
徐倫「いや無理すんな、お前らじゃあ無理だから。てめーも何で展開焦ってんだよ」
DIOR「ヌウ……仕方なかろう。女児アニメ向け仕様となったこのDIORは主人公のテンションに引っ張られる定めなのだ……」
徐倫「しゃらっと優しい仕様ね」
379: 2012/07/22(日) 16:29:08.69 ID:R0ceTmfX0
ギュィィンッ
DIOR「!」
ドッゴォォーーンッ
徐倫「うおあぶねッ!」
ハッピー「な、なに!?」
キャンディ「突然何かが飛んできた!」
ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』……とは関係なく拾ったDISCを投げただけです」バァーンッ
徐倫「ジョルノ!」
キャンディ「ああッ!」
ヴァレンタイーニ「あいつはッ!」
キラリーナ「私たちに『仲間の危機と自分の体面どっちが大事なんです? 言ってみてください? ほら、どっちが大事?』って精神攻撃かけてきた人!」
徐倫「てめーが煽ったから出てきちゃったのかよコイツらッ!」
380: 2012/07/22(日) 16:41:07.71 ID:R0ceTmfX0
ジョニィ「僕もいるよ」
仗助「俺もいるぜ」
徐倫「大叔父さん!!」
ジョニィ(ナチュラルに無視だと……)ドゥン…
徐倫「早くこっちに! 父さんが氏にかけてんだよ!」
仗助「なんだとォー! 前回といい今回といい何で目を離すと氏にかけるんスか承太郎さんッ! 俺がいるからって無茶しねえでくださいよォ~~クレイジー・ダイヤモンドも無限じゃあ……まあ無限っすけどォ~~」
承太郎「」チーン
徐倫「聞こえてねーから! 愚痴はいいからとっとと来やがれ!」
仗助「……なあ、俺便利なアイテム扱いされてね?」ヒソ
ジョルノ「今頃気づいたんです?」
仗助「グレート……あんまりだぜ」
ジョルノ「重宝されるだけいいじゃあないですか」チラ
ジョニィ「うう……いいんだ僕なんて……ジャイロがいないと何もできないし……」シクシク
補助の人「」オロオロ
ジョルノ「かわいそうなジョニィ……」
仗助「えっ俺が悪ィの?」
DIOR「……あの全身から漂う吐き気をもよおすドス黒いニオイ……まさか……」ドドドドド
徐倫(やっぱこいつもそう思うんだ……)ドドドドド
ハッピー(どんなニオイなんだろう……)ドドドドド
381: 2012/07/22(日) 16:59:06.93 ID:R0ceTmfX0
ジョルノ「で、どれがDIORなんです?」
ハッピー「あれ」
ディアボロン「ハッピー! ヒトを指さしてはいけません!」キリ
ヴァレンタイーニ「あれヒトなん?」
キャンディ「ヒト型だからセーフじゃない?」
キラリーナ「でもファッションは人間を超越してるよぅ」
5プリ「」ウンウン
ジョルノ「……あ……」ドドドドド
DIOR「……」ドドドドド
ジョルノ「あなたが……僕の、父親……」
5プリ「!!」
徐倫(そういやそうだったな)
仗助「そういやそうだったな」
ジョニィ「ジャイロォ~~! もう僕ら二人でプリキュアやろう! 『スティールプリキュア』! いいじゃあないかァー!」
補助の人「涙拭けよ」
382: 2012/07/22(日) 17:10:51.89 ID:R0ceTmfX0
DIOR「息子か……フ、なるほど。合点がいった」
DIOR「ちょっぴり興味がわいたぞ……どれ、こっちへ来い……もっとよく顔を見せてみろ……我が」
ジョルノ「DISC・ACT2!!」
DIOR「あぶねッ」ビシュンッ
ドガーン
徐倫「何やってんだァーッ!」
仗助「おめー何枚DISC拾ってんだよ」
ジョルノ「……めません」
DIOR(メマ線?)
ジョルノ「あなたみたいな人が僕の父親だなんて、絶対に認めません!!」ドバァーンッ
一同「……!」
ジョルノ「僕は……言いにくい事だが……自分の父親に再会できるのが、ちょっぴり楽しみだった……」
ジョルノ「『種馬』などとこきおろしていたが……実の父というモノにまだ、憧れを感じていたのかもしれない……」
徐倫「ジョルノ……」
DIOR(……そんなこと言われていたのか)
ジョルノ「だけどこれは違う……こんなのは……!」ギリッ
ジョルノ「こんなカリスマが出たり入ったりしてるような男がッ! このジョルノ・ジョバァーナの父親でたまるかァーー!!」
5プリ46「そこォォーー!?」ガビーンッ
DIOR「こ、このDIORのカリスマが出たり引っ込んだりだと……ッ」
ジョルノ「僕のそばに近寄るなッ!」ACT3ッ
DIOR「圧倒的拒絶ッ!」ビシュンッ
383: 2012/07/22(日) 17:18:59.75 ID:R0ceTmfX0
キラリーナ「あ、あうぅ、ぱ、パパをいじめるのはよくないと思いますっ」
仗助「そうだぜジョルノ。そのへんにしとけ」ガシ
ジョルノ「離してくださいッ……あなたに僕の何がわかるんですか!」
仗助「分かるぜ……ああ、わかる……わかりたくはねーが分かっちまうぜ……」
徐倫「あたしも……痛いほどよくわかるわ……」
ジョルノ「……!」
仗助「まだ見ぬ親ってえのには……どうしても期待しちまうよなァ……」
徐倫「とっくに見限ったつもりでいても……いざ目の前にすると尊敬できるところを探しちゃうわよね……」
仗徐「だがあえて言おうッ! カスであるとッ!」
承太郎「」ガビーン
パクト『』ガビーン
ジョルノ「二人とも……」
384: 2012/07/22(日) 17:25:27.61 ID:R0ceTmfX0
仗助「でもな! そんな野郎でもな! それでもッ! 父親であることに変わりはねーんだ……!」
徐倫「親っていうのは選べないのよ……少なくとも、私は選べなかった……」
ジョルノ「受け入れろと言うのか……」チラ
DIOR「W……WRY……」
ジョルノ「やっぱり嫌です! あんな黄色くてWRYWRY言ってる人ォーッ!」
徐倫「ジョルノ!」
仗助「現実を見ろ! つーかおめーも黄色いしWRYWRY言ってるじゃあねーか」
ムダァッ ウグゥ
仗助「」チーン
徐倫「ああーー!! 貴重な回復要因が!」
ジョルノ「ハッ し、しまったつい」
387: 2012/07/22(日) 17:32:19.12 ID:R0ceTmfX0
ヒュンヒュンヒュンヒュン
ハッピー「あ、あれは?」
キラリーナ「鳥さん?」
ディアボロン「ポップさん?」キリ
ヴァレンタイーニ「ちゃう! さっきキュアゴールドなんちゃらが投げたDISC(ACT3)や! フリスビーの要領で戻って来とる!」
ジョルノ「おっと」サッ
ジョニィ「え」カシャーン
5プリ456「あ」
ジョニィ<テーンテレレレ・レーンレーン・レ・レレレレレ・レーン☆
ハッピー「」ハッ
キラリーナ「こ、この曲は!」
ヴァレンタイーニ「キュアメタル!!」
キャンディ「うおおおおおお負ける気がしねェーー!!!!!!!」ドギュゥーンッ
ディアボロン「マーチ!」
ヴァレンタイーニ「あかーん! 一番脳筋が突っ込んでいきおった!!」
ハッピー「でもマーチの言う通り……」
5プリ「「「「「この曲が来たらッ! 負ける気がしないッ!!」」」」」
ジョニィ<パパパラッ タラランッッ
4プリ「」チーン
ハッピー「負けましたぁ~~……」
徐倫「はえぇよ!」
389: 2012/07/22(日) 17:35:27.86 ID:R0ceTmfX0
ジョルノ「これで一気に2対1か……」ギリ
徐倫「冷静に分析してるテメーのせいだろォーーーが!!」
徐倫「てめー実はわざとやってんだろ? ホントはDIORの仲間なんだろ? そうなんだろ?」
ジョルノ「バガ言わないでくださいッッッッ!!!!」
徐倫「マジ切れされた……」
390: 2012/07/22(日) 17:37:04.47 ID:R0ceTmfX0
あかね「>>388 へたこいたぁぁ~~!! ブーメランやった!! 円盤型にだまされてもーたぁーー!!」
あかね「それはそうとちいと席外します」
392: 2012/07/22(日) 20:13:30.17 ID:R0ceTmfX0
ハッピー「はっぷっぷぅ~……」
徐倫「大丈夫?」
ハッピー「ぶくない」
徐倫「だわよね……あんたらに頼るのはアレだけど、なんかこう、一撃必殺のワザとかねーの?」
キラリーナ「ワザっていうか……」
ディアボロン「最終手段があるにはあるのですが」キリ…
徐倫「マジかよ、それ早く使えよ」
キャンディ「ポップが教えてくれた、『キュアデコルを全部集めて女王様に助けてもらおう』って作戦なんだけど……」
徐倫「人頼みかよ! っつーかそれ作戦名!?」
ヴァレンタイーニ「ツッコミおおきに……せやけど女王様を復活させるにはデコルがあと2つ足りひんのや……」
ジョルノ「デコル」
徐倫「ってもしかしてこれ?」
5プリ「ああーーー!!」
ハッピー「イチゴデコルに星デコル!」
ヴァレンタイーニ「あんたらが持っとったんかい!」
DIOR「おーい、まだ話は終わらんのか」
徐GIO「」ハッ
ハッピー「ごめんもうちょっと」
DIOR「ヌウ……早くしろ。女児アニメ向け仕様となったこのDIORは主人公たちの話し合いに割り込みできんのだ」
徐倫「またかよ!」
ジョルノ「なんて優しい仕様なんだ……」
DIOR「他にもこんな制限がある」
・下品な比喩禁止
・流血できない
・吸血できない(口からならOK)
・女のような色気を出せない
・真似すると危険なJOJO立ち禁止
・こめかみに人差し指をグリグリできない
・膝から真っ二つになれない
徐倫「後半はてめーにしか出来ねえよ」
393: 2012/07/22(日) 20:24:44.67 ID:R0ceTmfX0
キャンディ「とにかくデコルデコールに最後のデコルを! 早く!」
徐倫「オーケー」
ジョルノ「分かりました」
カシャシャァンッ
パアアアアアアッ
徐GIO「!」
DIOR「ヌッ……!」
キラリーナ「ほわぁ……」
ヴァレンタイーニ「なんや……この光……」
キャンディ「不思議だ……」
ディアボロン「なんだか、とても懐かしいです……」
ハッピー「すごく温かくて……」
ジョセフ『とても……優しい……』
徐倫「何しれっと出てきてんだテメー!!」
ジョルノ「すっかり忘れてましたよ」
ジョセフ『いや俺パクトの妖精さんだからァ~~力に反応して出てきちゃったのよ!』
??『プリキュアの皆さんに……ペガサスのご加護を……』
徐倫「! 何今の声ッ」
ハッピー「直接頭に入ってきた、怖ッ!」
パアアアア…
承太郎「う……」
徐倫「親父!」
仗助「いちち……あれ、俺何して……」
ジョルノ「よかった、目が覚めたんですね」シレッ
ジョニィ<スポーン
ジョニィ「ハッ! 僕は今まで何をしで……ゲホッ なんだごれ、めちゃくちゃ歌った後みたいに喉が痛いッ」
394: 2012/07/22(日) 20:26:41.80 ID:R0ceTmfX0
ポンッ
ディアボロン「これは……」
キャンディ「キュアデコルが変わった!」
ジョセフ『プリキュア! 女王の祈りで新しい力が手に入ったぜ! 全員で声をそろえて、「ペガサスの力を」って叫ぶんだ!』
ヴァレンタイーニ「結構そのまんまやな……」
ハッピー「みんな、いくよ!」
4プリ「うん!」
カシュァァァンッ
5プリ「『ペガサスよ! 私たちに力をッ!』」パアアアアッ
徐倫「5つの光が……」
ジョニィ「スマイルパクトにッ」
パアアンッ
ハッピー「わっ! スマイルパクトがロッドになった!」
ジョセフ『いーや違うぜ! それは伝説の「プリンセスキャンドル」! プリキュアは、そいつでさらにもう一段階変身することができる!』
ハッピー「ええー!」
徐倫「なんでんなこと知ってんのよ」
ジョセフ『そりゃあひいおじーちゃんが妖精さんだからさ』
DIOR(変身……だと……? 馬鹿な、あともう何分待てばよいのだ……ッ)
承太郎(……起き抜けにすごく眩しい)
仗助「よくわかんねーが、これで勝つる! ってことだな?」
395: 2012/07/22(日) 20:32:47.48 ID:R0ceTmfX0
ジョセフ『さあ! 他のプリキュアもプリンセスキャンドルを!』
ディアボロン「そうしたいのですが……」
キャンディ「なんか……光の様子が」
ジョセフ『……んん?』
パアアアアア…ア……
光「何か違う」スゥー
キラリーナ「ふえぇ~! ちょっと待って~!」
ヴァレンタイーニ「確かに今のウチらは色々とアレやけど心はプリティでキュアキュアなんやって!!」
キャンディ「去ってかないでーー!」
ジョセフ『オーマイゴッド……』
ハッピー「え? え?」パアアアッ
キラリーナ「あぁ! まるで氏肉に群がるハイエナみたいに私たちの光がハッピーのところに集まっていく!」
ハッピー「くっ……こ、これは……!」
ハッピー「5つの……光ッ!」
ギュアアアアアッ
パンパンパンッ
徐倫「うお!」
ジョルノ「ハッピーの衣装が変わっていく……!」
ジョセフ『これぞプリンセスフォーム!』
仗助「なるほど確かにカワイイ格好になってやがるが……」
ジョニィ「ちょっぴりじゃあなく嫌な予感がするぞ……ッ」
承太郎「……」
396: 2012/07/22(日) 20:40:03.20 ID:R0ceTmfX0
ハッピー「」フワアッ
キラリーナ「……ハッピー」
ヴァレンタイーニ「す、すごい……」
ディアボロン「ハッピー……」
キャンディ「……」ゴクリ
ハッピー「――……は」
ハッピー「ハパアアアアアアアアアアア!!」パッカーンッ
ヴァレンタイーニ「みゆきィーー!!!」
キャンディ「頭が割れたァー!」
徐倫「あーあ」
ジョルノ「やはりというか何というか」
ジョセフ『クイーンよォ~これ一体どうなっちゃうわけ? え? わかんない? そりゃそうだ』
397: 2012/07/22(日) 20:42:44.56 ID:R0ceTmfX0
キラリーナ「み、みゆきちゃぁぁん! しっかりぃー!」
ハッピー「え? いやれんれんらいじょぶれよ?」カタカタカタカタ
4プリ「だいじょぶくなァーーい!!」ガビーン
キラリーナ「スマイルパクトからレシートみたいなの出てるよッ!?」
キャンディ「よく見たら大凶のおみくじが印刷されてるゥー!」
キラリーナ「カメラが! カメラが魚眼レンズに!」
ヴァレンタイーニ「おお落ち着くんや皆! 素数を数えて落ち着くんや!」
ディアボロン「やはり……5人の力をハッピー1人が背負うのは無理があったようですね」キリ
ディアボロン「あんたは落ち着きすぎや!」
ハッピー「アッパパパパパパパパパパァーー!!!!!!」ガンガンガンガン
キラリーナ「みゆきちゃんやめてぇーー!!」
キャンディ「頭を打ち付けないで! ああ! 壁が! 壁が! 赤く!」
ヴァレンタイーニ「みゆきィー!!」ハガイジメッ
ハッピー「ウルトラハッPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
ディアボロン「駄目です。完全に理性を失っています」キリ
398: 2012/07/22(日) 20:48:37.73 ID:R0ceTmfX0
Q.数多くの修羅場を潜り抜けてきた皆さんに質問します。仲間が取り乱した際、どう対処しましたか?
A.
承太郎「とりあえず当て身。一晩経ったら元に戻ってた」
仗助「俺もテンパったけど無敵のスタープラチナが何とかしてくれた」
ジョルノ「敵スタンドの攻撃を疑いました。疑問が確信に変わる前にサメに噛まれて氏にかけました」
ジョニィ「僕が取り乱してた」
ジョセフ『シィィィィィザァァァァァ……』グスッ
徐倫「クソ……予想はしてたけど誰一人として参考にならねえ。ひいおじいちゃんに至っては古傷抉られてるし」
徐倫「そういえばDIORは」ハッ
DIOR「」ゴロゴロ
徐倫「ヒマに耐えかねてネサフ始めてるゥーー!!」
DIOR「」カチャ…カチャ…
徐倫「い、いや、ネサフじゃあない……あれは……」ゴゴゴゴゴ
徐倫「自作ポエムだッ! また黒歴史増やす気かあいつはァ!」
DIOR「なんだ終わったのか」
徐倫「いや終わってないけど! なんかゴメン!」
399: 2012/07/22(日) 20:51:26.19 ID:R0ceTmfX0
ハッピー「えへへ~~~プリキュアってしゅごおおおい……真理を見たかもしれない。ハッピーハッピー、ハッピーハッピーだよ~~!」
ヴァレンタイーニ「な、なんとか喋れるようになったけど」ゼエゼエ
キラリーナ「これはこれでまずいよぅ……」ゼエゼエ
ハッピー「にぇえにぇえ、ぷりんしぇすハッピーらのおぉ~~にぇへへぇぇ~~」
ディアボロン「力の代償とは、こんなにもおぞましいものですか」ギリ
キャンディ「そういう問題でも……」
ハッピー「ぷりんしぇしゅぅぅうぅ……はっぴしゃわわあああああ~~~!!!」バカーッ
徐倫「!」
DIOR「!」
ヴァレンタイーニ「うおおおおおなんやねんんんん!!?」
ジョルノ「すさまじい力が溢れ出して……ッ!」
キラリーナ「いやぁぁぁぁ~~~!!」
キュィィンッ……ポシュン
徐倫「う……あれ?」
徐倫「あたしこんなトコで何を……」
ザザーン ザザーン
徐倫「海?」
400: 2012/07/22(日) 20:53:53.45 ID:R0ceTmfX0
徐倫「何で海なんかに……」
徐倫「ええっと……確かハッピーの頭からハッピーシャワーが出て……それで……?」
<ヤーイヤーイ
<イジメテヤル イジメテヤルゥ
徐倫「……何アレ」
??「こらァーー!!」
なお「カメをいじめるんじゃあない!! カメだって生きてるんだよ!!」
<ワーニゲロォー
なお「まったく……」
徐倫(キュアマーチ? なんであんな格好であんな馴染んでんだ、いや、何やってんだ!?)
なお「大丈夫だったかい、カメさん」
??「ありがとう、浦島さん」
承太郎「しかしやれやれ……最近のガキは手に負えねえな」ムクゥリィ
徐倫「いじめられるようなタマかテメェーが!! つーかいじめてたガキどもすげえな!」
401: 2012/07/22(日) 20:54:55.82 ID:R0ceTmfX0
なお「むっ?」
承太郎「誰だッ」
徐倫「あ?」
承太郎「……徐倫?」ハッ
なお「あ、あれ? 私一体何を……」ハッ
なお「なんで私浦島太郎なんてやってるの?」
承太郎「なんで俺はカメなんてやってたんだ……」
徐倫「こっちが聞きたいわよ」
なお「確か私たち、プリンセスハッピーの力に押し流されて……だめだ、それから全然記憶がない」
承太郎「俺もだぜ……」
徐倫「あたしも……」
3人「」ウーン
402: 2012/07/22(日) 20:56:07.64 ID:R0ceTmfX0
なお「そうだ! 龍宮城!」
36「!」
なお「もしここが『浦島太郎』の世界なら、龍宮城があるはずだ。そこに行けば何かわかるかも」
承太郎「そうでなくとも、龍宮に行かなけりゃあいつまでも『物語』は止まったままだしな……」
承太郎「いいぜ、ついてきな」
承太郎「『スタープラチナ』ッッ!!」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオララオラァァーーッッ!!!」バシャシャシャーン
なお「す、すごい! 拳で海を割りッ! どんどん海底に進んで行っている!」
徐倫「力技かよ!」
なお「な、なんか燃えてきた……私も手伝います!!!」
マーチ「キュアマーチ!」ギュオオオッ
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
マーチ「マーチシュートシュトシュートシュートシュトォォォォォ!!!」
徐倫(……暑苦しい)
403: 2012/07/22(日) 20:58:32.04 ID:R0ceTmfX0
――そして海底○メートル
承太郎「あれはイトマキヒトデ。腕の裏に管足と呼ばれる触手があり、移動にはそれを使う。まだらの斑点が愛らしい」
承太郎「あれはテナガエビ。名前の由来は見た通りだ。アンバランスな体つきが逆に庇護欲をそそる」
承太郎「あれはハコフグ。色の美しさと可愛らしさは他の追随を許さない」
承太郎「そしてあれがイルカさんだァーーッ!!」ザッパァーンッ
マーチ「とても楽しかったです」
承太郎「ああ。海の事が知りたければまた来てくれ」
徐倫「龍宮城はどうしたよ!!」
マーチ「いや……よく考えたら海中では息ができないじゃないですか」
徐倫「まあ……そうだけどよ」
??「そうだけど来ないと始まんないでしょおが」
3人「」ハッ
??「あんたたちが来ないからこっちから来ちゃったわよォ~~」
ジョセフ「(いらっしゃってないけど)いらっしゃぁ~い浦島さん。乙姫様のごちそうにする? タイやヒラメの舞い踊りにする? それともア・タ・シ?」ドブワァーン
承太郎「オラァッ!!」
ジョセフ「いやァ~んッ」ナヨォ
マーチ「……これは」ゴクリ
徐倫「ひいてるじゃあねーか! 子供にえぐいもん見せてんじゃあねェー!」
ジョセフ「マジで? 自信無くすわァ」ガーン
徐倫「あったの自信ッ!?」
404: 2012/07/22(日) 21:12:15.62 ID:R0ceTmfX0
承太郎「それで? てめーはとっくにこの世界を理解しているようだが」
マーチ「そ、そうだ! あなたは私たちが来ることを知っていた! ここが『浦島太郎』の世界という事を知っていたんだ!」
ジョセフ「う~~ん、いや、俺もロイヤルクイーンがテレパシー飛ばしてくれるまで気づかなかったんだけどよ~」
ジョセフ「なんでもペガサスの力が暴走して、俺たち全員その力に呑みこまれちまったらしい」
ジョセフ「この世界はいわば、キュアハッピーの頭の中の世界だ」
ジョセフ「その証拠にマーチもハッピーの考える『本当のマーチ』の姿になってるだろ」
マーチ「あ、そういえば……戻ってる」
承太郎「頭の中の世界か……」
徐倫(そういやアイツ頭割れてたな……)
徐倫「ならなんで童話なのよ」
マーチ「それは多分、ハッピー……みゆきちゃんが絵本が大好きだからだと思います」
ジョセフ「その通り。しかし頭の中に取り込まれた物語は、必ずしも統合性を持たない」
ジョセフ「たくさんの絵本の中身がごちゃごちゃに集まってまじりあったカオスな世界……それがここなのよン」
承太郎「……つまりこういうことか?」
承太郎「『絵本の中は みんなチグハグ』」バァァーンッ
――この秋ロードショー! みんな見に来てウルトラハッピー!――
ジョセフ「よし行くか」
徐マーチ「なに今の!?」
405: 2012/07/22(日) 21:15:22.14 ID:R0ceTmfX0
むかーしむかし、あるところにかわいらしい女の子がおりました……
姉「ちょっとぉぉ~~ピアノの中ホコリまみれなんですけどぉぉ~~」
??「ご、ごめんなさいおねえさま」
継母「ヘイ! この役立たず! ちゃんと働かないと飯抜きだわよッ」
姉2「いいから水くれよ!」ドゴォッ
??「ふぐぅっ、おええええええッ!」ビチャビチャビチャァ
姉2「おおっラッキー」
女の子はとても辛い日々を送っていました……
??「なんでお姉さまもお母さまも私をいじめるんだろう」
??「私がおさるさんだからかなァ……」うきー
そう。その子は岩の下に封じ込められていたのを助けられたおさるの女の子だったのです。
なまえはやよいといいました。
徐倫「さっそく混ざってるじゃあねえか!」
やよい「きゃああああ!? だ、誰!?」
なお「やよいちゃん!」
やよい「なおちゃん……あれ? わ、私どうしておさるなんかに?」うきー
ジョセフ「顔見知りと会うと記憶が戻るみてーだね」
やよい「って、いうか、みんな何その格好! かわいい~~!」プッハァーッ
なお「やよいもやよいだよ」
やよい「徐倫さんだけはいつもと同じなんだね」ガッカリ
徐倫「うるさいわね……あたしだって疎外感感じてるとこよ」
承太郎「ところで徐倫、この甲羅は取り外し可能なんだが……」
徐倫「いらねえよ!!」
406: 2012/07/22(日) 21:17:23.44 ID:R0ceTmfX0
ドカドカドカ
やよい「い、いけない! お姉さまたちが戻ってくる!」
やよい「みんな、どこかに隠れて!」
なお「そ、そういわれても……あ、なんか隠れるのにちょうどいい箱が!」
なお「けれどこの4人が入るのは明らかに容量が足りない……ど、どうすれば……!」
ドカドカドカドカ
2プリ236「!」
ガチャッ
継母「ヘイ! 起きてるのおさる!」
やよい「は、はい! おさるは起きています!」
なお(……はあ、はあ)
徐倫(『ストーンフリー』……体を糸状にして箱の隙間に入り込めたわ……)
姉2「なんだァ~~? この変な人形」ペシペシ
姉「しかも2体も……でかい」
やよい「」
徐なお((まあ、あの二人は間に合わなかったけど))
407: 2012/07/22(日) 21:19:04.18 ID:R0ceTmfX0
姉「解体していい?」
やよい「だ、だめ! だめです!」
継母「そんなことより今夜は舞踏会があるの。私たちは行くけどアンタは留守番よ」
やよい「はい! わかりました!」
継母「妙に物わかりがいいわね……まあいいわ。行くわよアンタたち」
姉S「はァァ~~~い」
バタン
やよい「はぁぁ~~どきどきしたぁ……」
徐倫「したのはこっちだっつーの」ニュッ
マーチ「でもこれでこの物語の方向性が分かってきたね」
承太郎「ああ……おそらくこの次は……」
補助の人「ニョホ」バァーンッ
ジョセフ「魔女だ!」
なお「魔女だ!」
承太郎「魔女だな」
やよい「魔女さん……」
徐倫「魔女……なんだ」
やよい「わ、私を舞踏会に連れて行ってくれるの? でも私こどもだしおさるだし……服もこんなだし……」
ギュアアアアアッ
なお「! 鉄球が回転してやよいの体に!」
ジョセフ「おおおおっ二の腕と背中の肉は胸にッ! 腹の肉は尻に! おまけに体毛も処理してやがるぜー!」
徐倫「正直ちょっとうらやましいわ!」
承太郎「そして服は変身すればきれいなのが出てくるだろう……」
こうして生まれかわったやよいはカボチャの馬車でおしろに行きました……
408: 2012/07/22(日) 21:21:07.39 ID:R0ceTmfX0
おしろではきらびやかなぶとうかいが開かれていますが……おやおや、どうしたことでしょう。
おうじさまの元気がありません
ジョニィ(……)
ザワザワザワ
ジョニィ「……ん?」
ピース「」フワァァッ
<まあ……なんてあざとかわいいの
<足の先から頭まで大友向けなんて……くやしい!
ピース(はわわ……なんだかはずかしいよぅ////)
承太郎「図太いな」
徐倫「ええ」
ピース「あ、あの……王子さま」
ピース「わ、私と……踊っていただけましゅか?」ペコッ
ピース(噛んじゃった/////)
ジョニィ「……」
ジョニィ「僕、下半身不随なんだけど」
ピシィッ
マーチ「か、会場が凍りついた」
徐倫「なんで舞踏会なんて開こうと思ったのよ城の奴らは」
409: 2012/07/22(日) 21:24:10.20 ID:R0ceTmfX0
ピース「え、ええっと、ええ~~っと」オロオロ
なお「だめだ、泣きそうになってる」
ピース「ハッ!」
補助の人「……」
ピース(補助の人……そうだよ! 泣きたいのは王子さまだって同じなはず……踊りたいのに踊れないんだもん)
ピース(私が何とかしてあげないと……)
ピース「プリキュア・ピースさんだぁぁぁぁ!! で生体電気を操作!」バリバリバリィッ
ジョニィ「! うおおおおおおっ!?」グウンッ
ジョニィ「た……」
ジョニィ「立てた! 今、一瞬だが立ち上がることができたぞ! いったい……」
ジョニィ「き、君! 君、一体今何をしたんだ!!」ガシッ
ピース「ッ!」
ピース「う……うう……」
ジョニィ「! 泣いて、いるのか?」
ピース「ごめんなさい……あなたを踊れるようにしてあげたかったのに……あなたが笑って歩き出せるようにしたかったのに……」
ピース「私の力が足りなかった……私、わたし……」グスッ
ジョニィ「……」
ジョニィ「僕を立ち上がらせた上に……なんて心の清い子なんだ……」
ジョニィ「皆の衆よく聞いてくれ! 僕はこの子と結婚するってうわあああジャイロォォォォォ!!?」
ジョニィ「……なんでみんなもっと早く出てきてくれなかったんだよ……」カアア
承太郎「複数の物語が混ざっている以上、話の展開が読めないからな。新たな登場人物が鍵とも限らない。静観して話の流れに任せた方がいいと考えた上での事だ」
ジョセフ「ようするにちょっと楽しかったから見てたの」
ジョニィ「ぶっちゃけぇ!?」
410: 2012/07/22(日) 21:25:14.38 ID:R0ceTmfX0
やよい「次のお話はどんなのかなァ~~」うきうき
なお「ああ、ここにも一人楽しんでる子が……」
ジョセフ「皆の衆w」
承太郎「皆の衆」
ジョニィ「くそう……」
しばらくあだ名が『皆の衆』だった。
411: 2012/07/22(日) 21:32:55.97 ID:R0ceTmfX0
徐倫「しかしこうも広いんじゃあ見つかるもんも見つからないわよね」
ジョセフ「おんや、あっちに人だかりが」
なお「本当だ」
承太郎「おいそこの」
猫「はいペロ?」
承太郎「ここの屋敷に何かあるのか?」
猫「そう、なんでもここの子どもたちがすばらしい力を持ってるらしくて、みんな見に来ているんですペロ」
やよい「すばらしい力?」
猫「息子さんはたぐいまれな剣の達人で、娘さんはどんな怪我でもたちどころに治してくれるそうですペロ」
ジョニィ「いた」
徐倫「いたわね」
なお「でも娘さんって……人違いじゃあないかな」
承太郎「そいつの名は?」
猫「『かぐや姫』ですペロ!」
徐なお「ああ~~……」
承太郎「血は争えねーな……」
ジョセフ「え、なに、俺の事ォ~?」ナヨォ ナヨォ
412: 2012/07/22(日) 21:38:12.45 ID:R0ceTmfX0
あかね「いやー初めておうた時は『なんやガラの悪い後輩みたいなんが出たー!』って驚いたもんやけど……意外になじむもんやなあ」
仗助「いきなり竹ごと針串刺しの刑にされたら、そりゃ態度も悪くなるぜー」
あかね「それはもう言わんといてーって」
あかね「でもあんたには感謝しとるよ。あんたの打ち出の小づちで大きくなってずいぶん暮らしが楽になったし」
仗助「こっちこそ、拾ってもらって感謝してるぜ」
あかね「竹の中に生まれたなんて人生しょっぱなからハードモードの奴見たら誰でもそうするわ」
あかね「でも拾って正解やったなー、あっちゅうまにおひいさまの屋敷大金持ちにしてくれるんやもん。もうウチいらんとちゃうかってくらいやで、ホンマ」
仗助「お礼の延長みてーなもんだよ」
あかね「ふーん……」
仗助「それにおめーだって、剣の扱いは国一番だって言われてるじゃあねーか。いらねーことなんてねーさ」
あかね「おおきに」
あかね「なあ……」
あかね「そんなふうに優しゅうしてくれるのも……お礼なん?」
仗助「え?」
あかね「」パッ
あかね「あ、あはは、ウチ、何言ってんのやろ……」
あかね「あっほなこと言うてもーたわ……忘れて……」
仗助「おめー……」
あかね「あかん、言わんといて……」
仗助「俺ぁ……」
あかね「あかんて……」
仗助「……俺のハートはダイヤモンド……お前のために、今、熱く輝いてるぜ」
あかね「かぐや……!」
あかね「ほんならウチはサンサン太陽……硬くさびしいアンタの心を、いつでも照らしてやりたいんや」
仗助「やだ……カッコいい……」
あかね「……かぐや」
仗助「一寸法師……」
えんだあああああああああああああああ
徐承「「オラァ!!」」
あか仗「「いやああああああああ!!!」」
413: 2012/07/22(日) 21:39:12.39 ID:R0ceTmfX0
仗助「な、何だなんだァ!? って承太郎さんに徐倫……?」
なお「」
やよい「」キラキラ
あかね「なおにやよい……?」
仗助「……って」
あかね「あれ……?」
あか助「「うぎゃあああああああああ!!!!」」バババッ
あかね「ちゃうねん! これはちゃうねん!」
なお「う、うん、そうだね、私は信じてるよ、信じてる……」
やよい「だぁいじょうぶだよぉ! 10年たてば年齢差なんて関係ないって!」
あかね「ちゃうねんなああああ!!!」
ジョセフ「やだなにこの微妙な気持ち」
ジョニィ「僕は王子さまって役割上仕方なかったけど、これは……」
仗助「違うんだよおお! 今のは何つーか雰囲気に流されて!」
承太郎「ああ……ちゃんとわかってるぜ」ポン
仗助「承太郎さァん……!」
承太郎「気にするな口リ助」
徐倫「次の話行くわよ口リ助オジサン」
仗助「違うんスってえええええ!!」
414: 2012/07/22(日) 21:56:42.88 ID:R0ceTmfX0
鬼A「失礼しやす、ボス」シャッ
ジョルノ「……」
鬼A「奴らが来ましたぜ」
ジョルノ「……よろしい。通してください」
鬼A「はっ!」
鬼B「どうも、お初にお目にかかりますオニ」
ジョルノ「こちらこそ。あなたがたのことはよく噂に聞き及んでいますよ」
鬼B「いやはや、恐縮ですオニ」
鬼B「まま、これはほんのご挨拶ですオニが……」スス
ジョルノ「ほほお……これはいい饅頭」
ジョルノ「あなたも悪いお方だ……越後屋さん」
鬼B「いやいや、あなた様にはかないませんオニ」
ジョルノ「フフフ」
鬼B「ふっふっふ……」
ジョルノ「フハハハハハハーー!!」
415: 2012/07/22(日) 21:58:07.97 ID:R0ceTmfX0
ポッポッポーンッ
ジョルノ「! 何奴!?」
??『ひとぉーつ……人の世の生き血をすすり』
鬼B「オ、オニ!?」
??『ふたぁーつ……不埒な悪行三昧』
??『みっつ……醜い浮世の悪を』
タァーン
れいか「退治てくれよう、桃太郎!」ジャン!
鬼B「ひ、ひいいいい!?」
ジョルノ「曲者です! であえ、であえーい!」ワアッ
3プリ「……」
23467「……」
徐倫「誰も桃太郎違いとは突っ込まないのね」
ジョニィ3プリ「……?」
仗助「そもそもわかってねえ奴もいるぜー」
417: 2012/07/22(日) 22:04:13.22 ID:R0ceTmfX0
ジョルノ「無駄ァ!」
れいか「たああっ!」
ジョルノ「なかなかの剣さばき! さぞかし名のある剣豪と見受ける!」
れいか「悪党に名乗る名などございません!」
ジョルノ「ならば僕からも一つ……確かに僕の父は生き血をすするが……僕は違う!」
ジョルノ「立ちはだかる者の返り血を浴びるのが僕だッ!」
れいか「うっ!」ガキィンッ
ジョルノ「隙あり! しねぇい桃太郎!」
キィィンッ
GIOれい「「!」」
承太郎「『白刃取り』……久しぶりの……実に何十年ぶりの技だぜ」
ジョルノ「承太郎?」
れいか「みなさん……」
GIOれい「って、あ……」
ジョルノ「何でみんなして見守ったりするんですッ……出てくればいいじゃあないですか……!」カアア
仗助「だよなァ」
ジョニィ「その気持ちはよくわかるよ、ウン」ポンポン
れいか「私は少し楽しかったですけれど」
418: 2012/07/22(日) 22:10:29.83 ID:R0ceTmfX0
徐倫「ま、これでこっちは全員そろったわけだけど」
やよい「肝心のみゆきちゃんがいないよぅ」
ジョセフ「こーゆーのって本人が思い入れのある物語にいるもんだけどねぇ~」
なお「思い入れの……」
あかね「ある……」
『私の好きな人はァ……』
4プリ「『ピーターパン』!!」
419: 2012/07/22(日) 22:19:05.06 ID:R0ceTmfX0
みゆき「」スースー
あかね「やっぱりおったで」コソッ
やよい「よかったぁ、元凶のみゆきちゃんさえいれば何とかなるよね」
徐倫「つーか何でここだけ夜なのよ」
れいか「主人公が出るのが夜だからでは?」
ジョニィ「主人公?」
れいか「ええ、ですから……」
バァァーーンッ
4プリJOJOS「!」
みゆき「ハッ!」
DIOR「迎えに来たよ……ウェンディくん……」ゴゴゴゴゴ
JOJOS「確かに永遠の19歳だけれどもォーーッッ!!!」ガビィィーンッ
420: 2012/07/22(日) 22:28:17.73 ID:R0ceTmfX0
DIOR「肉体年齢は21~22歳、実年齢は120とチョットだ」
徐倫「ますますアウトォー!」
みゆき「あなたが……『ピーターパン』?」
DIOR「その通りさ……さあおいで、ネヴァーランドに招待しよう」
みゆき「うん!」
あかね「行くないくな!」
徐倫「あんな黄色いピーターパンがいてたまるか!」
みゆき「あれ? みんな?」
やよい「みゆきちゃぁ~~ん!」ヒシッ
なお「まったく、みんなで探し回ったんだよ?」
れいか「頭は……割れてませんね、よかった……」
みゆき「そうか……私、一人じゃあみんなの力を制御できなくって……外に追い出そうとしたら……」
あかね「ええんやええんや、みゆきさえ無事なら」
421: 2012/07/22(日) 22:40:59.33 ID:R0ceTmfX0
みゆき「ハッ! じゃ、じゃあ、あのピーターパンさんも偽物なの?」
4プリ「うん」
DIOR「……」ゴゴゴゴゴ
みゆき「え、えと……」
みゆき「……でもネバーランド連れてってくれるっていうし」
あかね「だから偽モンなんやって!!」
れいか「お気持ちは分かりますが無理があります」
みゆき「ネバーランド……」
なお「目を覚ましてみゆきちゃん!」
やよい「夢も希望もないよあの人!」
みゆき「で、でもぉ~~……」
DIOR「フッ、ならば、ピーターパンのように君を飛ばすことができたら本物と認めてくれるのかな」
みゆき「えっ……できるの!?」パア
DIOR「もちろんだ」
みゆき「やったぁー!」
みゆき「あ、でも私をだまそうとしても駄目だからね。飛ぶためには妖精の粉が必要だって、ちゃんと知ってるんだから……」ハッ
みゆき「ってことは……ここにいるの!? 妖精さん!?」
DIOR「フフ、君にはかなわないな……出ておいで」パチン
プッチ「ティンカープッチです」
みゆき「」
みゆき「ごめん……私が間違ってた」
4プリ「みゆき(ちゃん)!」
DIOR「なぜだ」
439: 2012/09/04(火) 19:34:08.62 ID:4nfn9V1k0
JOJOS「」ザンッ
5プリ「」バンッ
プッチ「」ジャン
DIOR「」ドォーンッ
承太郎「DIO……!」
DIOR「フフ、なんやかんやあったが結局ふりだしに戻ったというわけか」
承太郎「DIO……テメエとの因縁は、てめえが氏んでもまだ続いていたらしいな」
DIOR「とっくにわかっていたことだろう?」
DIOR「私を振り切るために、お前は色々なものを捨ててきたはずだ」
DIOR「それをもってしてもなお根絶やしにはできない……生まれついての因縁とはそういうものだ」
承太郎「いいや。今度こそ断ち切ってやるぜ」
承太郎「これはン十年前のように俺とお前だけの問題じゃあなくなっているんでな」
DIOR「状況が変わったのはお前だけだ」
DIOR「あれから長い年月がたち、お前はうっとおしいほど沢山のモノをしょい込むようになった」
承太郎「……」
440: 2012/09/04(火) 19:35:48.50 ID:4nfn9V1k0
DIOR「今のお前は守らねばならないものが多すぎる」
DIOR「認めがたいかもしれんが、それは枷だ。貴様を弱くする足手まといに過ぎない」
承太郎「……」
DIOR「この私は違う。私は今まで奪われるだけだった。この手に残っているものはもはや何もない」
DIOR「貴様らが固執する仲間とか友情とか愛情とか無駄でカスの役にも立たぬ下らんものもない。だから強いというのだ!」
承太郎「そいつは違うぜ……DIOッ」
承太郎「テメエは100年以上たってもまだ、わかってねえようだな……俺のジジイのジジイからの因縁が、なぜここまで続いてきたか……」
DIOR「ヌゥッ……!」
承太郎「俺が今まで色々なことを乗り越えてきたのは……テメエの言う『無駄で下らん』もののためだ」
承太郎「だが俺はそいつらを枷だと思ったことはねえ」
承太郎「俺はこれまで、そいつらのおかげで困難を乗り越えてきた……今回も乗り越えて見せるッ!」バァンッ
DIOR「フッ……面白い、やれるものならばやってみせるがいいッ!」ドォーンッ
4567「……」
5プリ「……」
441: 2012/09/04(火) 19:49:06.16 ID:4nfn9V1k0
あかね(……なんなんこの蚊帳の外感)
仗助(突然のシリアスな展開に出遅れちまったぜ)
なお(直球勝負ッ! で割り込むべきか? いやでも……)
やよい(ふたりとも顔がこゆ……怖いよぉ~~)
ジョルノ(思考まであざとい)
れいか(そういえば私たちの体は)ハッ
ジョニィ(もうあのふたりだけでいいんじゃあないかな)
みゆき(『ふりだしに戻った』まで聞いたッ)
徐倫「くっ……!」プルプル
徐倫(すげー真剣な話してるのは分かるんだけど、衣装がッ、衣装がッ、緊張感がー!)ヴォアーッ
相性バッチリだけどバラバラな集団
プッチ「……友情も、愛情も、か……」ドゥン…
そして人知れず傷付くプッチ
442: 2012/09/04(火) 20:17:09.52 ID:4nfn9V1k0
みゆき「ハッ! そういえば本物のピーターパンは!?」
徐倫「いや知らないわよ」
ジョルノ「ここはピーターパンの世界ですし、その辺飛んでるんじゃ?」
みゆき「!」
仗助「またそんな無責任なことをよォ」
みゆき「ピーターパーーンッ!!」
承太郎「DIO! そういうわけでテメエは俺が裁くッ!」
みゆき「ピーターパァァァーンッ!!」
DIOR「やってみるがいいッ! このピ……ィオに対してッ!」
承太郎(ピオ?)
こうして戦いの火ぶたが切られた
ドォォーンッ
徐倫「」
ピューピューワアアーーッ
徐倫「ハッ!?」
徐倫「気が付けば辺りがまるで箱根駅伝みたいな賑わいに……!?」
443: 2012/09/04(火) 20:18:13.94 ID:4nfn9V1k0
徐倫「みんなもいない……一体……」
徐倫「これは……まさかスタンド攻撃? それとも……」
みゆき「徐倫ちゃぁーん!」
徐倫「!」
みゆき「んんん……!」モギュモギュ
みゆき「はっぷぅー、もみくちゃにされちゃった」
徐倫「おい! 何なのよこの状況は!」
みゆき「私にもよくわかんない。気が付いたらここで……」
みゆき「けど、こんなにたくさんの人が楽しそうにしてるんだもん、きっとウルトラハッピーなことが起こってるに違いないよ!」
徐倫「……てめーは」
あかね「あっあー、マイクテスマイクテス」キィーン
徐みゆ「!」
みゆき「あかねちゃん! れいかちゃんも一緒だ!」
徐倫「なんで実況席に……」
みゆき「とにかく、ふたりのところに行こう!」
444: 2012/09/04(火) 20:33:19.64 ID:4nfn9V1k0
徐倫「あっ、ああ……」
あかね『はいそーゆーわけで会場もあったまって参りましてん』
あかね『いよいよ因縁の対決が始まろうとしとりますー!』ワアアアアアッ
れいか『はい。観戦者の方々もスゴイ熱気ですね』
あかね『えー今回は……』
みゆき「あかねちゃぁーん!」ブンブン
あかね『はいはい、応援あんがとなー。えー、そんで今回は……』
みゆき「なんかあかねちゃんがそっけない」
あかね『スタート地点にはレポーターのなおと映像がつながっとるでー』
なお「こちらなおです! 割れんばかりの! 歓声が響いていますが! 選手の間には緊迫した空気が流れています!」
DIOR「」ゴゴゴゴゴゴ
承太郎「」ゴゴゴゴゴゴ
なお「お取込み中すみません! 勝負に向けて意気込みをどうぞッ!」
承太郎「……」
承太郎「消えな」
なお「えっ」
承太郎「うっとおしいぜ」
なお「」アウアウ
徐倫「わ……」
徐倫「わゥゥーーッ!!?」
あかね「うわビックリした!」
445: 2012/09/04(火) 20:34:18.90 ID:4nfn9V1k0
れいか「マイクが拾ってしまうので大声は控えていただけますか」
徐倫「わ、悪い……」
徐倫「ちょっと」グイ
みゆき「うひゃ?」
徐倫「どういうことだよ! ちょっと目を離したすきに親父が親父の年齢じゃあねーぞ!」
みゆき「さっきの叫びは『わかがえってるゥー!?』の省エネ版だったんだね」
徐倫「あたしより若いんじゃあねーかあれ!? どうなってんだよホント!」
承太郎「」スッパァー
みゆき「私に言われても……」
徐倫「っていうか、勝負って何よ……ここはどこよ……」
徐倫「この賑わい……あの横断幕……あのタスキ……これじゃあまるで……これじゃあまるで……」
あかね『ルールは簡単ッ! あの山の頂上に一番早く着いた方が勝ちや!』
徐倫「『かけっこ』かァー!!」ズガビーンッ
みゆき「カメさんだから?」
446: 2012/09/04(火) 20:35:36.54 ID:4nfn9V1k0
あかね『えー、この試合はかけっこやさかい、トーゼン選手同士でのバトルは禁止。ただし、相手を傷つけへん程度の妨害は許可されますゥ』
あかね『応援の方はみんなで好き勝手やってオッケーやでー』
あかね『さらに今回はァ?』チラ
れいか『はい。今回は特別にこのお二人が実況席に来てくださっています』
ジョルノ『馬鹿には見えない「スタンド能力」を解説します。鬼が島の鬼ことジョルノ・ジョバァーナです』
仗助『馬鹿には分からねえ承太郎さんの思考を解説します。竹の中のかぐやこと東方仗助です』
徐倫「なんとなく予想はしてたわよッ!」
徐倫「ってうわあああこっちも若返ってるゥー!」
ジョルノ「ピチピチの15歳です」ピチ
仗助「育ち盛りの16歳です」ハリ
徐倫「な、なにがどおなってんのよォ……やっぱ20越えにコスプレはきついとかそんな感じ……!?」
ジョニィ「選手の方はこっちに並んでくださーい」
徐倫(あれは審判?)
プッチ「うわあああDIO! カッコいい! 素敵! 君は王の中の王だ! 神を愛するように君を愛してるゥー!」
徐倫(いまいちキャラが定まってないからって無茶すんなよ)
やよい「どっちもがんばれぇ~」チアガーリィーン
徐倫(そしてこんな時まであざとい)
447: 2012/09/04(火) 20:36:59.09 ID:4nfn9V1k0
DIOR「フッフッフ……」
承太郎「……何か言いたげだな」
DIOR「いいや? ただこの私の相手としてはちとノロマすぎるんじゃあないかと思っただけだ」
承太郎「おっと、カメの脚を舐めちゃあいけねえぜ。鶴は千年、亀は万年、石の上にもカメが三匹ってな……」
承太郎「少なくとも……求婚される程度の能力のリーゼントや足が小さい程度の能力のカレー色よりは、勝機はあると確信してるぜ」
やよい「ふえ~!?」ガビーン
仗助「グレート……」
徐倫「能力……!?」
みゆき「そ、そっか、みんな物語の配役をもらってるからそれに応じた能力を持ってるんだよ」
みゆき「浦島太郎はカメを助ける程度の能力、桃太郎は鬼を倒す程度の能力って感じに!」
徐倫「なるほど、オジサンとアカネのアレはそのせいだったのね……」
みゆき「アレ?」
徐倫「何でもない」
448: 2012/09/04(火) 20:38:23.52 ID:4nfn9V1k0
徐倫(でも、もしそうだとしたら……この勝負、十分親父に勝機はあるわ)
徐倫(カメはかけっこにはよく勝ってるものッ!)
徐倫「……いや何でかけっこで勝負するんだよ!」ヴォアーッ
あかね「そこの人さっきからやかましいでー」
徐倫「つーかてめーらなんでそんな馴染んでんのよ! なんで疑問に思ってねーのよ!」
あかね「ハァ?」
れいか「何を……でしょうか」
徐倫「だから……!」
みゆき「いつの間にかけっこで勝負することになったの?」
あかね「ああーん? わけわからんやっちゃなあ」
れいか「質問を質問で返すようで恐縮ですが、かけっこ以外で、どう勝負をつけるのでしょう?」
徐倫「そ、そりゃあ……」
みゆき「叩いたり、蹴ったり?」
徐倫「ラッシュし合ったり……」
あかね「は? え、ちょ……」
れいか「ハハ……」
徐みゆ(軽く引かれたッ……!?)
449: 2012/09/04(火) 20:40:32.94 ID:4nfn9V1k0
あかね「あんたらなんや危ないなァ~なんちゅうか、思考が危ないわァ」
れいか「まあまあ、あかねさん。こういう方もいるという事で」
あかね「んー……せやな」
あかね「んじゃあんたら、レースの邪魔だけはせんといてなー」
みゆき「ま、待ってあかねちゃん! いったい何言ってるの!?」
あかね『はいはい続き続きー』
みゆき「あう……」
徐倫(なにこれ……なんつーか、根本的なところでおかしいわ)
徐倫(まるで地下プロレス見に行ったら平和集会やってたような『気持ち悪』さ……)
みゆき「じょ、徐倫ちゃん……」
徐倫「ううう……」
徐倫「ええいもう何でもいい! おい! 親父!」
承太郎「……」
徐倫「シカトすんなゴラァー!」
承太郎「何だ」
承太郎「俺か? お前、俺を呼んだのか」
450: 2012/09/04(火) 20:41:53.47 ID:4nfn9V1k0
徐倫「それ以外にだれがいるっつーのよ」
承太郎「話なら後にしな。奴との決着の後にな……」
徐倫「スカシてる場合じゃあねーって。なんだかわかんないけど全員どっかこっかおかしくなってるのよ。このままじゃあ……」
承太郎「……」スパァー
承太郎「何の話だ」
徐倫「は?」
承太郎「てめーは誰だ。どこかで俺と会ったか」
徐倫「」
徐倫「」フラッ…
承太郎「? おい?」
ジョニィ「何やってんだい。早く位置に付きなよ」
承太郎「ああ」
承太郎「……わけのわからねえ女だ」
徐倫「……」
徐倫「」ガビーン…
みゆき「え? え? え?」
451: 2012/09/04(火) 20:43:16.51 ID:4nfn9V1k0
みゆき「あ、あかねちゃーん、れいかちゃーん!」
あかね「あーもう何やねんあんたさっきからー!」
みゆき「!」
みゆき「あ、あかねちゃん……どうしてさっきから私の事『あんた』って呼ぶの?」
あかね「何でって……初対面やさかい?」
みゆき「……!」
みゆき「れ、れいかちゃん!」
あかね「れいか、この子知り合いなん?」
れいか「いえ……あの、どこかでお会いしましたか?」
みゆき「」
徐倫「」ガビーン…
みゆき「」ウルトラガビーン…
452: 2012/09/04(火) 21:12:59.25 ID:4nfn9V1k0
みゆき「そんなぁ……どうして? あかねちゃんたちは、転校して初めてできたお友達なのに……!」
徐倫「わからない……」
徐倫「スタンド攻撃かとも思ったけど、DIORたちまでおかしくなってるからそれはない」
みゆき「っていうことは……」
徐倫「ええ。まだペガサスの力が暴走してるのよ」
みゆき「そ、そんな、もしかして私が追い出したせい? ど、どうしたら……」
ジョセフ「その心配は不要だぜ、オフタリサン」
徐みゆ「!」
徐倫「ひいおじいちゃん!」
みゆき「妖精さん!」
ジョセフ「ハァーイ、パクトの中からお助けおじいちゃんだよーん」デレンデンデンデンデーン
徐倫「そういうのいいから!」
453: 2012/09/04(火) 21:25:50.64 ID:4nfn9V1k0
みゆき「妖精さん、これ、一体どうなってるの!?」
ジョセフ「ああ、ロイヤルクイーンも原因を突き止めるのに時間食っちまったけどよォ、簡単なことだ」
ジョセフ「どうやらこの暴走は、ミユキ! お前が無意識に起こしちまってるみたいだぜ」
徐倫「! なんだとォ……」
みゆき「私が、無意識に?」
徐倫「やっぱりあんたが原因かッ」
みゆき「えぇ~!? でもペガサスの力はもう私の中から追い出しちゃったのに……」
ジョセフ「正確には追い出してる途中ね」
徐倫「ああん?」
みゆき「それってどういうこと?」
454: 2012/09/04(火) 21:42:12.01 ID:4nfn9V1k0
ジョセフ「まだミユキからペガサスの力は出て行ってねーんだ」
ジョセフ「噴水をイメージしてくれるとわかりやすいかね」
ジョセフ「ミユキを中心に、ペガサスの力がドーム状にピューピューばらまかれ続けてる。ドーム内にはキュアハッピーの世界があり、みんなはそれに組み込まれちまってるってわけ」
みゆき「私の……『世界』」
ジョセフ「ここで問題。力の出元であるミユキにドーム内の人間が近づいたらどうなるでしょー?」
徐倫「ペガサスの力からの干渉が、強まる……!」
ジョセフ「そ。だからみんな、急におかしくなっちまったのさ」
徐倫「ちょっと待ってよ。じゃあなんで私は平気なの? こんなに接近してるのに」
みゆき「あ」
徐倫「それにみんなが童話のキャラに組み込まれた時だって……あたし一人平気だったッ! これどーいうこと?」
ジョセフ「徐倫、お前今ジョジョパクトを持ってるだろう?」
徐倫「名前付いたんだ」
ジョセフ「それを通じて、ジョナサンおじいちゃんがお前を守ってくれてんのさ」
徐倫「ひいおじいちゃんのおじいちゃん……が、あたしを?」
みゆき「へ~~なんだかすごーい」
徐倫「そう? あたしはなんだか気が遠くなりそうだわ……」
ジョセフ「ちなみにおじいちゃんは妖精さんだからペガサスパワーは効かないんだぜ」
徐倫「は? じゃあその格好は……」
ジョセフ「まあノリだね」アハン
徐倫「変O! 変O! 変O!」
ジョセフ「ま、待って、待てって! もォ~~子孫はことごとく暴力的なんだから、ジョセフおじいちゃん困っちゃう」
徐倫「勝手に困ってろ!」
456: 2012/09/04(火) 21:59:16.39 ID:4nfn9V1k0
徐倫「とにかく、話を戻すとこいつの体から全部の力が出ていけば、この世界は消えるってわけね」
みゆき「……」
ジョセフ「うん、そうなんだけどさー」
ジョセフ「五人分の力の放出だから、結構時間がかかるらしいんだよね」
徐倫「具体的にはどのくらい?」
ジョセフ「うーん……クイーンはこう言っている……」
ジョセフ「『今の調子でいけばざっと半年くらいですね』とッ!」
徐倫「待ってられるかッ!!」
徐倫「なんとかして何とかできねーのかよォ~この状況!」
徐倫「このままミユキのウルトラハッピーな空想に付き合ってたら……全員元のキャラを見失っちまうわッ!」
ジョセフ「今の時点でそーとー五里霧中だけどね」
徐倫「言え。対策を」ガシ
ジョセフ「お……おう」
457: 2012/09/04(火) 22:13:47.59 ID:4nfn9V1k0
ジョセフ「簡単なことだぜ。ペガサスの力が暴走したのはミユキがそれを制御できなかったからだ」
ジョセフ「なんで制御できなかったのか? 5人分のエネルギーがミユキ一人に集中しちまったからだ」
ジョセフ「本来あるべき姿に戻すこと。それが力の暴走を止める唯一の手段さ」
徐倫「つまり……」
徐倫「プリキュア5人に力を戻せばいいわけね!?」
徐倫「キュアハッピー、今の聞いたわね? さっそく……」
みゆき「」ピュー
徐倫「ってどこ行くのよ!」
みゆき「嫌!!」
徐倫「は、はァァ~~?」
みゆき「いやぁーー!!」
徐倫「なに言ってんだァー!」
ジョセフ「とにかく追うぜ、徐倫」
458: 2012/09/04(火) 22:21:43.25 ID:4nfn9V1k0
ジョニィ「位置について、よぉい――」
パァンッ
あかね『さぁーて各選手一斉にスタート……っておろ? なんや選手じゃあない人も一緒に走っとるで?』
れいか『飛び入りというやつでしょうか』
ジョニィ「ちょっと君たち! コースに入っちゃダメダメ!」
みゆき「ごめんなさーい!」
徐倫「どけ!」
ジョニィ「うわ! く、くそ、何なんだあの子ら……ってうをっ」ドンッ
ジョセフ「ごめんね~~今度女の子紹介すっから許してよ、今度があるかは分からねーけど!」
徐倫「待ちなさいコラァー!」
みゆき「やだぁー!」
承太郎(……あれは)
DIOR「フッ、何をよそ見している承太郎!」
DIOR「『ザ・ワールド』!」ドキュゥーン
あかね『おっとこれはぁ?』
ジョルノ『スタンドで地面を蹴り、大幅に飛距離をかせいでますね。正統派スタンド使いがよく使う戦法です』
れいか『なるほど。スタンド使いでない私たちにはまるで飛んでいるように見えます』
やよい(ピーターパンが飛べるのって、こんな秘密があったんだぁ)
459: 2012/09/04(火) 22:33:29.34 ID:4nfn9V1k0
仗助『承太郎さんも負けてはいねーぜ……あれを見ろッ!』
あかれい『!?』
承太郎「……」ノロォー
あかね『の……ノロォォーーーい!!』
あかね『ノロいッ! ノロいッ! 圧倒的ノロさッ! 亀の歩みとはこのことやでッ!』
れいか『あれでは負けてしまいます……』
仗助『そう思うだろォ?』フッ
あかね『おっ? ちゅうと?』
れいか『何か戦略がおありなのでしょうか?』
仗助『まず前提として、俺たち現代人はゆっくりと考える機会が少なくなっている』
ジョルノ『どうしたんです急に国語の論説文みたいな事言いだして』
仗助『テレビ、携帯、漫画に文庫……さまざまなツールが人間のわずかな暇さえ奪っているんだ』
仗助『だが承太郎さんはッ! 違うッ!』
仗助『承太郎さんはカメゆえに確かに動きはゆっくりだ……だけど思考は人の何倍も速い!』
ジョルノ『なるほど。動きはゆっくりだけど感覚は異常に鋭い……精神と肉体の動作速度に大きな差が発生しているわけですね』
れいか『でも』
あかね『だから何なん』
460: 2012/09/04(火) 22:34:29.39 ID:4nfn9V1k0
仗助『いいか。ああやってゆっくり走っている間、承太郎さんは色々なことを深く長く考えている……』
ジョルノ『ああ。ありますよねぇ。歩いてる間いろんなことを考えてることって』
仗助『今日見たニュース、朝飯の献立、いってきますのチューがいつ廃止になるかなとか新聞の一面記事が各紙で違う事とかいろいろ考えるッ!』
仗助『考えているとだんだん視点がマクロになっていくッ! ついには宇宙の事とかまで考えちまうッ!』
ジョルノ『あー』
承太郎(宇宙クジラとは……)ノロォー
承太郎「」ハッ
仗助『そしてふとこのレースの無意味さを悟るんだ』
だから今日は、家に帰って母さんのご飯を食べて寝ようかな――空条承太郎
GIOあかれい『……』
あかね『あかんやんっっ!!!』
承太郎「ええいもうじれったいぜ」スタープラチナ
れいか『あっ』
ジョルノ『結局スタンド使いましたね』
あかね『おおぉーー! 速い速い! あっちゅうまにピーターさんに追いついたでぇー!』
承太郎「DIOォーッ!」
DIOR「来るか……承太郎」
DIOR「さあ来い! 貴様など、物の数ではないと証明してくれるッ!」
承太郎「おおおおおッ!!」
461: 2012/09/04(火) 22:37:05.32 ID:4nfn9V1k0
あかね『まあ、走るだけやねんけどな』
462: 2012/09/04(火) 22:38:41.65 ID:4nfn9V1k0
徐倫「いい加減待ちなさいコラァー!」
みゆき「いや!」
ジョセフ「別に痛い事しないから! ちょっと力抜いてもらうだけだから! ね!」
みゆき「いやァー!」
ジョセフ「クゥゥ……なんか追っかけてる俺たちが変Oみてーな気分だぜ……」
徐倫「チッ! 仕方ないわね」
徐倫「変身よおじいちゃん!」
ジョセフ「おうよ!」
みゆき「」ハッ
徐倫「プリキュア・スマイルチャージ!」ゴーッ!
徐倫「『ストーン・フリィィー』!!」
みゆき「プリキュア・スマイルチャージ!」ゴーッ!
ハッピー「プリキュアァ……!」
ハッピー「ハッピーシャワァー!」バシューン
徐倫「……! はじき散らされたッ」
463: 2012/09/04(火) 22:39:30.47 ID:4nfn9V1k0
ハッピー「」シュタッ
徐倫「しまった、逃げられる!」
ジョセフ「『ハーミット・パープル』!」ドヒャアアッ
ハッピー「あいだあ!」ベシャア
ジョセフ「おっしゃ」
徐倫「ナイス!」
ハッピー「な、なにこれ……見えない縄にがんじがらめにされたみたいな……!」
徐倫「キュアハッピィ~……!」
ハッピー「」ギクッ
徐倫「あんたいったいどういうつもりよ!」
ハッピー「だ、だって……」
ハッピー「本当に、元に戻しちゃっていいのかなって……」
徐倫「はあ?」
464: 2012/09/04(火) 22:42:40.80 ID:4nfn9V1k0
ハッピー「みんなが私の世界に巻き込まれておかしくなっちゃったのはすごくよくわかったよ……私の事みんな忘れちゃってて、すごく悲しかった」
ハッピー「でも、私の世界にいる人たちは、みんなハッピーな顔をしてた! みんな笑顔で、楽しそうで、平和だった!」
徐倫「……」
ハッピー「心の底から誰かを憎んでる人なんて一人もいなかった……」
ハッピー「DI、DIORだって、きっともう少し私の世界にいたら穏やかで人の痛みを知る、温かい心の人になれるかも……ううん、なれるよ! 私にはわかるの!」
ハッピー「皆が安心してハッピーに暮らせる場所……それがここなの」
ハッピー「それなのに、この世界を奪っちゃって、本当にいいの?」
ハッピー「ここにいれば、もう誰も争う必要なんてないんだよ?」
徐倫「……でもそれはまやかしよ、キュアハッピー」
ハッピー「まやかしでみんながハッピーなのと、本当の事でみんなが傷つくの、どっちがいいの?」
ハッピー「私には分からないよ……」
徐倫「……ミユキ!」
ハッピー「」ビクッ
465: 2012/09/04(火) 22:46:39.22 ID:4nfn9V1k0
徐倫「あんたの今やってることは純粋な善意からきてるものだとわかるわ……あんたは本物の『イイ子』だもの」
徐倫「でもね、だからって友達や知り合いを自分の都合のいいように操っていいってことにはならない」
徐倫「それはあんたの大事な友達の尊厳を奪う事なのよ」
ハッピー「っ……」
ジョセフ「ミユキ」ポンッ
ハッピー「!」
ジョセフ「おめーの言う事はすッッッッげえよくわかる、うん、すっげえよくわかるぜ、その気持ち」
ジョセフ「闘いはみんなを傷つけるし、悲しみや苦しみを生む」
ジョセフ「そんなもんよりみんなの笑顔が見たい、そりゃあ人として当たり前の感情だぜ」
ハッピー「妖精さん……」
ジョセフ「だが、一つだけ言わせてもらおう」
ジョセフ「闘いってのは確かに悲しいしくるしい。時には、仲間が遠くの世界に行っちまうようなこともある」
ジョセフ「でもな、そういう奴らがくれるのは悲しみや苦しみだけじゃあないんだ」
ジョセフ「それを見逃さないことだ……勇気をもって苦しみを直視することだ」
ジョセフ「そうすれば、もっと大切なものが見えてくるはずだぜ」
ハッピー「……」
466: 2012/09/04(火) 22:47:27.43 ID:4nfn9V1k0
ハッピー「私……よくわからない」
ハッピー「でも、わかったような気がする」
ハッピー「そうだよね。私は戦って、ポップやキャンディたちの世界を救おうって決めたんだった」
ハッピー「それなのに……今更戦うが嫌なんて言ったら、駄目だよね!」
ジョセフ「おう、その意気だ!」
ハッピー「えーっと、じゃあみんなの力を戻すってどうすればいいのかな」
ジョセフ「とりあえずこの世界を作っているパワーの方は後回しだ」
ジョセフ「お前の中の力を他の4人に戻してやるぞ。そうすりゃすべてのパワーがあるべき姿に戻るだろうぜ」
ハッピー「うん!」
徐倫「はあ、やれやれだわ……何とかまとまりそうね」
??『なるほど……合点がいった』
徐倫「!」
ジョセフ「……!」
ハッピー「な、何? 誰?」
467: 2012/09/04(火) 22:49:07.47 ID:4nfn9V1k0
??『4人のプリキュアやジョースターたちが若返っているのは……戦いを知る前の、「無垢」なころに戻されたからなのだな』
??『だからプリキュアは星空みゆきを知らなかったし、承太郎たちも記憶が退行していた……』
??『ペガサスの力……ますます底が知れん、危険だ』
??『今のうちに始末させてもらおう』
徐倫「」ハッ
みゆき「」ハッ
ジョセフ「て、てめーは!」
DIOR「WRYYYYYYYYYYY!!!」
DIOR「どおした承太郎! スタミナが切れてきたか!? ノロい、ノロいぞおォ!」
承太郎「……チッ」
DIOR「ンッン~、だがこの気分はどうしたことだ……気分がいい! なにかすごく気分が爽快だぞ!」パアア
DIOR「まるで親友といるひと時のような清々しく『無垢』な気分があふれてくるッ!」
DIOR「歌でも一つ歌いたいようないい気分だッ!」
承太郎「……」
DIOR「もっしもしィかーめよォ~かーめサァンよォ~♪」
承太郎(……野郎)ギリ
承太郎「……ン?」
承太郎「てめー……なんだ、そのイカ焼きみてーな服は……」
DIOR「ヌ?」(3→6部移行中)
468: 2012/09/04(火) 22:50:30.31 ID:4nfn9V1k0
ジョセフ「て、てめーは!」
徐倫「プッチ神父!?」
プッチ「『ホワイトスネイクッ』!」カシャァァン
ハッピー「」フイン フイン
ジョセフ「しまった~~!」
ハッピー「う……」
徐倫「大丈夫ハッピー!」ガシッ
ハッピー「う、うん、なんとか……」
プッチ「五枚のDISC……これがペガサスの力か」
徐倫「てめえ……しれっと正気だったのか」
プッチ「私が信じる世界はDIORの世界だけだ」
プッチ「子どもらしいご都合主義にまみれた世界に私の意志が脅かされることはない」
ジョセフ「とか何とか言っておめーの主人はしっかり取り込まれちまってるじゃあねーのよォ!」
プッチ「DIORは主じゃあない、無二の親友だ」
プッチ「きっと彼には何か考えがあるのだろう……馬鹿馬鹿しい茶番にいちいち付き合ってやっているようだが、私は彼の親友として、やるべきことはやらなければならない」
徐倫「お前なんかスゲーな。いやホントすげーわその盲目加減」
469: 2012/09/04(火) 22:51:21.69 ID:4nfn9V1k0
プッチ「それではさらばだ」
ジョセフ「あっ待ちやがれ!」
徐倫「逃が――」
~~~~
承太郎「うおおおおお!!」
DIOR「フフフ、ここまで追いすがってきたのは褒めてやろう……だが、それもここでおしまいだ!」
承太郎「!」
DIOR「『ザ・ワールド』! 止まれィ! 時よッ!」ドォォーンッ
承太郎「」
470: 2012/09/04(火) 22:52:05.52 ID:4nfn9V1k0
DIOR「フフフフフ、これで勝負は決した……次にお前が気付いた時には、私はもうゴールテープを切っているところだ」
承太郎「」グ…
DIOR「ヌッ!?」
承太郎「」ググググ
DIOR「ば、馬鹿な! 貴様……!?」
DIOR「我が『止まった時の世界』に……!?」
承太郎「……」
DIOR「だ、だがなぜだ。なぜ止まった時の世界を……我が『ザ・ワールド』の能力を認識できたというのだ!?」
承太郎「……それは」
承太郎「お前が『時よ止まれ』って言うから、『ああ時が止まるんだな』って思ったんだぜッ!」ズギャァァーン
DIOR「」ガビーン
471: 2012/09/04(火) 22:53:02.14 ID:4nfn9V1k0
DIOR「グ、グヌヌゥ……まさか、そんな……き、汚いぞ承太郎!」
承太郎「テメーが言えた義理か」
DIOR「ならばこれでもくらえい!」
承太郎「! スタープラチナッ!」
承太郎「てめえ……ナイフを投げやがったな。選手に対する攻撃はルール違反だぜ」
DIOR「フンッ! 反則かどうか決めるのは貴様ではない、審判だ!」
DIOR「その審判が知覚してないのであれば反則など……」
承太郎「それもそうだぜ」
DIOR「うわッ! 投げ返すなビックリしたッ!」キンッ
メキメキベコォッ…
DIOR「ン?」
ACT4「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ」メキピシバキーン
DIOR「次元の壁越えてきたァー!」ドビクゥーッ
承太郎「や、やれやれだぜ」
472: 2012/09/04(火) 22:54:50.25 ID:4nfn9V1k0
ジョニィ「凶器の持ち込みに……選手への暴行……」
ジョニィ「貴様らどっちもレッドカードだァーー!!」カッ
ジョニィ「と言いたいとこだけどそれじゃあレース成り立たないからイ工口ーね」ハイ
DIOR「あ、はい、どうも」
承太郎「次から気を付けますだぜ……」
ジョニィ「あともう時止め禁止」
承太郎「なんだと」
DIOR「馬鹿な! 時を止めれぬ『ザ・ワールド』などただのパワー・スピード・精密動作性Aの正統派スタンドではないかァー!」
ジョニィ「いいじゃん、それでジューブンじゃん」
DIOR「ヌッ! そうこう言っている間に」
承太郎「時は動きだす」
ドォォーンッ
~~~~
徐倫「……がすかこのッ!」
プッチ「」サクッ
徐倫「」
ハッピー「」
ジョセフ「」
徐倫「どっ……」
徐倫「どこからか飛んできたナイフがプッチ神父の頭部にィーッ!!?」
473: 2012/09/04(火) 22:57:47.11 ID:4nfn9V1k0
プッチ「なっ……」ポロッ
ハッピー「! DISCが!」
ジョセフ「『ハーミットパープル』!」
徐倫「『ストーンフリィィー』!!」
プッチ「くッ!」
徐倫「取り返したわ……!」バァーン
プッチ「まだだ! 『ホワイトスネイク』!」
ジョセフ「キュアハッピー!」
ハッピー「」ハッ
徐倫「頼んだわよ!」
ハッピー「……!」
ハッピー「うん!」パシィッ
プッチ「!?」
プッチ(スタンド使いではない小娘にDISCを託した……!? いったい何を……)
ハッピー「プリキュア!」
ハッピー「ハッピーシャワァァーーー!!!」ドギュゥゥンッ
プッチ「何ィ!? ハッピーシャワーをジェット噴射して空高く飛んだッ!?」
ジョセフ「これで射程範囲外だぜ!」
徐倫「ハッピー! そのまま4人にDISCを!」
ハッピー「うん!」
474: 2012/09/04(火) 22:59:55.19 ID:4nfn9V1k0
ハッピー(みんな……)
ハッピー(私の我儘で、おかしくしちゃってごめん……)
ハッピー(私、きっと勇気が足りなかった……妖精さんの言ってたような、戦いの苦しみに立ち向かう勇気が)
ハッピー(でも……今は違う!)
ハッピー「みんなァァーー!!」ギュオオオオオ
あかね「」ハッ
れいか「!」
なお「あれは……」
やよい「ふえ?」
ハッピー「これを……! 受け取っ」
DIOR「WRYYYYYYY!!」
承太郎「邪魔だぜオラァ!」
ハッピー「はぷっ」
徐ジョセ「なぬゥーー!?」ガビィーンッ
475: 2012/09/04(火) 23:01:49.11 ID:4nfn9V1k0
承太郎「てめえDIO! 時が止められねえからってノミみたくピョンピョン飛んでんじゃあねー! これは高跳びじゃあねーぜ」
DIOR「フンッ! そういう貴様も対抗してスタンドを使っているではないか!」
ジョセフ「……あー」
ジョセフ「あーあーあー」
徐倫「あ、あのバカ親父共……」
プッチ「やったッ! さすがDIOR! そこに痺れるッ! 愛してるッ!」
徐倫「お前出血スゲーぞ!」
プッチ「ああ、目の前に天国が」
徐倫「うわああー!」
プッチ「」チーン
ハッピー「ウルトラはっぷっぷぅ~~……」ヒュー
チョドォォーンッ
あかね「……なんやあれ」
なお「つ、墜落した」
476: 2012/09/04(火) 23:05:49.63 ID:4nfn9V1k0
ハッピー「い、いたた……」
れいか「大丈夫ですか!?」
なお「平気?」
やよい「怪我はない?」
ハッピー「は、はひ」
あかね「なんやけったいな格好しとる子やなー」
やよい「ねえ、なんで空から落ちてきたの!? もしかして飛行石!? エウレカ!? そらのおとしもの!?」キラキラ
れいか「みなさん、とにかく彼女を医療テントへ……どうしました?」
ハッピー「……うう」
ハッピー(なんだろう、空から、光るものが落ちてくる……?)
4プリ「?」
ヒュウウウウ…
カシャシャシャシャァンッ
4プリ「!」
ジョセフ「お! いい具合にみんなの頭にDISCが!」
徐倫「マジで!?」
ピッカリーンッ
承太郎「ン?」
DIOR「あの光は……」
477: 2012/09/04(火) 23:08:05.43 ID:4nfn9V1k0
れいか「こ、これはいったい……」
なお「この光は……?」
やよい「不思議、力が湧いてくる……!」
あかね「それに、なんや、懐かしいこと思い出しそうな……」
4プリ「……!」
あかね「ハッピー! 思い出したでハッピー!」
やよい「私たちのために、いっしょうけんめい頑張ってくれたんだね!」
なお「ありがとう、ハッピー!」
ハッピー「みんな……!」
れいか「さあ、参りましょう!」
ハッピー「……うん!」
478: 2012/09/04(火) 23:09:42.49 ID:4nfn9V1k0
ジョセフ「よし! これでやっとこの世界も元に戻るぜー!」
徐倫「……」
徐倫(そう……確かにこれでやれやれ丸く収まったわってなるはずなんだけど……)
徐倫(おかしい……まだ、あの気持ち悪さが抜けきらない……)
なお「さあ、みんな!」
やよい「ていおーをやっつけるために……」
れいか「力を合わせましょう!」
あかね「オーケー! さ、一緒に手を繋ごう!」
ハッピー「……!」ピタ
あかね「? どしたんハッピー?」
やよい「ハッピー?」
ハッピー「……あかねちゃん。今、なんで関西弁じゃあなかったの?」
479: 2012/09/04(火) 23:10:18.20 ID:4nfn9V1k0
あかね「え?」
なお「まあ、あかねにだってそういう時はあるさ、ね」
あかね「せやせや、そんなどーでもいいこと言わんと……」
ハッピー「それだけじゃあないよ」
ハッピー「今気づいたけど……やっぱりおかしいよ」
ハッピー「DISCはみんな合わせて『5枚』あった……人数分5枚」
ハッピー「それなのに、落ちてきたのは『4枚』だった……残り『1枚』はどこにいっちゃったの……?」
ハッピー「これって……」
4プリ「……」
ハッピー「つじつまがあわない! これは現実じゃあない!」
480: 2012/09/04(火) 23:13:05.86 ID:4nfn9V1k0
ハッピー「ハッ!!」
ハッピー「ここ、は……」ドロドロ
ハッピー「なに、これ……部屋全体がどろどろに溶けてる……」
ハッピー「どこから私は夢を見てたの……DIORの……部屋まで来たのは、現実だった……」
ハッピー「ちゃんと棺おけがある……ここはDIORの部屋……」
ハッピー「キュアフリー……キュアクレイジー……キュアスター……」
ハッピー「キュアスターが駆けつけたところも現実……それで……」
キャンディ「」ドロリッチ
キラリーナ「」ドロリッチ
ヴァレンタイーニ「」ドロリッチ
ディアボロン「」ドロリッチ
ハッピー「こっ……こっちは、夢であってほしかった……!」バタリ
ハッピー「と、とにかく夢だったんだ……ペガサスの力が暴走しちゃったのも、私の『世界』ができたのも、フリスビーが戻ってきたのも、私の心が勝手に作り出した『幻覚』だったッ」
DIOR「驚いたな……目を……覚ましたのか」
ハッピー「! ディ、DIOR!」
481: 2012/09/04(火) 23:17:23.14 ID:4nfn9V1k0
DIOR「どうやって攻撃されたのか、まったくわからないって顔をしているな」
DIOR「私の親友はつくづく有能だ。お前たちが一堂に会したのを見計らって、最後の力を振り絞りお前たちを『眠ら』せたのだ」
ハッピー「ぷ……プッチ神父……」
プッチ「」
DIOR「気を失いながらも決してお前たちへの『スタンド攻撃』はやめなかった……本当に、彼は無二の親友だよ」
ハッピー「あなたの親友って……自分の、思い通りに動いてくれる人なの……!?」
DIOR「では君の『友』とはどの程度のモノなのだ?」
ハッピー「……それは」
DIOR「フフ、ひとつ面白い話をしてやろう」
DIOR「『スタンド攻撃』は精神への攻撃だ。お前たちの精神に隙が出た一瞬の隙を、プッチは突いた……」
DIOR「一体どのタイミングだったか、わかるかな」
ハッピー「私たちの……隙…………ま、まさか」
DIOR「その通りィ! そこに転がってるエグイ肉体のプリキュアどもが出てきた瞬間だッ!」
DIOR「援軍のせいで命の危機にさらされるとは……フフフ、なんとも皮肉だとは思わんか?」
ハッピー「……!」
DIOR「夢の中の私も言っていなかったか?」
DIOR「所詮仲間など重荷にすぎない。一人で生き抜いてきた生き物こそ強いのだ、とな」
ハッピー「それはッ、違う!」
482: 2012/09/04(火) 23:20:20.24 ID:4nfn9V1k0
DIOR「何が違う?」
ハッピー「私は……いつもドジばかりで……みんなにすごく迷惑かけちゃう時だってある……でも、それでもみんなは私と友達でいてくれるの!」
ハッピー「友達っていうのは、損とか得とか、そんなんじゃあないッ!」
DIOR「……」
ハッピー「う、ううう……!」グググ
ハッピー(か、身体がどんどん溶けていく……このままじゃあ……!)
ハッピー「ぷ、プリキュア……ハッピーシャワー……!」ポフンッ
ハッピー(やっぱ夢とは違うかぁ……あんな小さいのしか出ないや……)
パチンッ
キャンディ(なお)「う……?」
キャンディ「あ、あれ、私……?」
ハッピー「マー……チ」
キャンディ「ハッピー!? みんな!?」
ハッピー「みんなを……起こし……」
483: 2012/09/04(火) 23:21:39.75 ID:4nfn9V1k0
キャンディ「わ、わかった!」
キャンディ「やああ!」ブオンッ
DIOR「!? 耳が伸びた!?」
ペシペシペシーンッ
ヴァレンタイーニ(あかね)「ん……」
キラリーナ(やよい)「ふあ?」
ディアボロン(れいか)「い、一体……?」
DIOR「フン、だから何だというのだ。何人起きようとプッチのスタンドはもはや止まらんッ!」
ハッピー「み、みんな……!」
ヴァレンタイーニ「ハッピー……!」
キラリーナ「んんん……!」
ディアボロン「みなさん……!」
キャンディ「みんな……!」
484: 2012/09/04(火) 23:22:49.20 ID:4nfn9V1k0
DIOR「無駄、無駄、無駄だと何度言えばわかる。それ以上動けば体が千切れるぞ」
ハッピー「!」ブチブチブチィ
キラリーナ「ハッピー!」
ヴァレンタイーニ「ハッピー!」
ハッピー「~~……!」
ハッピー(痛い……苦しい……! でも……『戦いは、苦しいだけじゃあない』!)
5プリ「」ガシィッ
カカッ
DIOR「! これは……」
キャンディ(溶かされてるのは私たちの体だけじゃあない、部屋全体もだ!)
ディアボロン(おそらくプッチ神父は空間全体を『溶かして』いる!)
キラリーナ(なら……その空間から脱出できれば……!)
ヴァレンタイーニ(全員の力を合わせて、この部屋をぶっ飛ばすんや!)
ハッピー「輝けェェーーッ!!!」
4プリ「スマイルプリキュアァァーー!!!」カッ
485: 2012/09/04(火) 23:24:41.62 ID:4nfn9V1k0
ハッピー「」ハッ
ハッピー「あれ……? ここは……」
れいか「まるで光の世界です……」
ハッピー「れいかちゃん!?」
ハッピー「な、なんでれいかちゃんが?」
あかね「?」
やよい「?」
なお「?」
ハッピー「み、みんな元の体に戻ってる……おかしいよ……つじつまがあわない! これは……!」
??『幻覚ではありません……』
ハッピー「はぷっ」
??『それは、あなたたちの魂の形……』
れいか「この声は……まさか」
やよい「女王様!?」
??『みなさんの気高き覚悟と魂に……ペガサスのご加護を』
パアアアアッ
5プリ「「「「「!」」」」」
486: 2012/09/04(火) 23:25:38.38 ID:4nfn9V1k0
カシュァァァンッ
5プリ「「「「「ペガサスよ! 今度こそ私たちに力を!」」」」」
ピシャンピシャンピシャン・ピシャァァーンッ
Pハッピー「プリンセスハッピー!」
Pサニー「プリンセスサニー!」
Pピース「プリンセスピース!」
Pマーチ「プリンセスマーチ!」
Pビューティ「プリンセスビューティ!」
5プリ「「「「「プリキュア・プリンセスフォーム!」」」」」バキュィィンッ
DIOR「!」
徐倫「う……あ?」パチッ
Pハッピー「帝王DIOR……あなたのドス黒い心の闇、」
5プリ「「「「「私たちが、打ち砕いてみせる!」」」」」
487: 2012/09/04(火) 23:26:38.43 ID:4nfn9V1k0
ジョニィ「浮いてる……」
仗助「お、起き抜けになんだありゃあ」
ジョルノ「まさか……」
仗助「何か知ってんのかジョルノ!?」
ジョルノ「うわさには聞いたことがあります……世界と人々の笑顔を守るために現れる、ペガサスの力を借りてパワーアップする伝説の戦士……!」
ジョルノ「そう! 彼女らこそ美少女戦士・セ」
Pハッピー「届け! 希望の光ッ!」
5プリ「「「「「羽ばたけ! 未来へッ!」」」」」
488: 2012/09/04(火) 23:28:15.81 ID:4nfn9V1k0
5プリ「「「「「プリキュア!」」」」」
5プリ「「「「「レインボォォォーー……バーストォォーー!!」」」」」ウバッシャァー
ドギュゥゥゥンッ
DIOR「ぐう……!?」
Pハッピー「」フッ
Pハッピー「輝けッ!」
5プリ「「「「「ハッピースマイルッ!!」」」」」チュドォォーーンッ
489: 2012/09/04(火) 23:29:09.56 ID:4nfn9V1k0
徐倫「す、すげー……」
承太郎「あれが……プリキュアの本当の力なんだろう」
徐倫「!」
仗助「承太郎さん!」
承太郎「あいつらの持つ浄化の力はペガサスの力だったわけだ」
承太郎「……すまんが早いとこ治してくれるのを期待してるんだが」
仗助「そ、そうでしたッス」
5Pプリ「」フワン
Pハッピー「キュアフリー、みんな!」
徐倫「ハッピー!」
徐倫「すごいじゃあないのあんたらー!」
Pハッピー「えへへ」
徐倫「それに助けてもらったみたいね、ありがとう」
Pサニー「あ、いやーそんな」
Pビューティ「恐縮です」
徐倫「でもとにかく……」
徐倫「これでやったわね!」
Pハッピー「! キュアフリーそのセリフは!」
徐倫「ハッ!」
490: 2012/09/04(火) 23:32:04.82 ID:4nfn9V1k0
ジョニィ「あ、なんか駆けつけたら一件落着っぽい空気になってる」
ジョルノ「僕らの知らないところで戦いは終わっていたようですね……」ピク
ジョニィ「どうした?」
ジョルノ「……大地が」ゴゴゴゴゴゴ
5プリ「「「「「!」」」」」
ジョルノ「震えている」ドドドドドド
仗助「うおおお!?」
徐倫「なにこれ地震!?」
ジョニィ「うわああああジャイロォォーー!!」
ジョセフ「こ、こりゃあ……!」
承太郎「……!」
徐倫「まッ……!」
徐倫「まさかッ!!」バッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ズゥンッ!
DIOR「……」ドォォン…
徐倫「でッ……!」
JOJOS「でけェェェーーー!!」
徐倫「な、なによォあれェー!」
承太郎「わからん」
ジョセフ「そうか……プリキュアのラスボスは大抵大気圏突き抜けるほどでけえからな……」プルプル
ジョニィ「『配役』を入れ替えたDIORも当然でかくなれるって、事ォ?」
仗助「アリかよ!」
ジョルノ「ナシでしょう」
491: 2012/09/04(火) 23:34:16.22 ID:4nfn9V1k0
DIOR(大)「……」ズシィィン…
DIOR「……悪い夢を見ていたようだ」
徐倫「今も十分悪夢だよッ!」
ハッピー「キュアフリーがあんなこと言うからァ~!」
徐倫「うぐぐ……」
承太郎(ラスボス→巨大化→対抗策としては……)
承太郎「合体、合体はないのか?」ソワソワクワク
仗助「承太郎さんの少年心がこれでもかというほどくすぐられてる!」
Pハッピー「で、でも、どおしよう……」
Pビューティ「まさか攻撃すると大きくなるとは……」
Pピース「レインボーバースト、あそこまで届くかなぁ」
Pマーチ「と、とりあえずやってみようよ、直球勝負!」
Pサニー「せ、せやな! ってもうふりかぶっとるー!?」
DIOR「」グォォ…
DIOR「最後に、貴様らに帝王らしい言葉を送ってやろう……」
ジョルノ「なんだと?」
徐倫「ま、まさか……」
DIOR「……」フッ
DIOR「『なんかわからんが喰らえ』!」グアアアアッ
5プリ「!」
JOJOS「……っ!」
Pハッピー(もう……駄目……っ!)
グアッシィィンンッ!
一同「!」
492: 2012/09/04(火) 23:35:57.73 ID:4nfn9V1k0
Pハッピー「……え?」
Pマーチ「あ、あれは……」ドドドド
DIOR「き、貴様は……ッ!!」ドドドドド
ジョナサン「……ディオ!」ドォーンッ
JOJOS「デケェェーーーッ!!!(先祖が)」
DIOR「ジョ、ジョジョ――ッ!」
5プリ「」
徐倫(因縁の敵とひいおじいちゃんのおじいちゃんが地球の上でがっぷり両手を組み合っている……何なのこのゴールドエクスペリエンスは)
493: 2012/09/04(火) 23:37:44.61 ID:4nfn9V1k0
DIOR「馬鹿な……! なぜ貴様が現世に……!」
ジョナサン「それは君も同じことじゃあないのかい、ディオ」
DIOR「ほざけ……」ハッ
DIOR「同じ……このDIORと……!?」
DIOR「ま、まさか貴様! 入れ替えたな! 『配役』を! ロイヤルクイーンと!」
5プリ「!?」
Pビューティ「と、という事は」
Pピース「女王様ってあんなにおっきいの……!?」
DIOR「貴様……! 貴様のような脳筋ゴリラが、どうやってここまでのことを……!」
ジョナサン「ああ、確かに空想の世界は僕には居心地が悪い。でも、そうじゃあない人もいる」
DIOR「エリナ・ペンドルトン……!」ギリ
ジョセフ「!」
494: 2012/09/04(火) 23:41:19.77 ID:4nfn9V1k0
DIOR「そうなのだ……あの女さえいなければよかったのだ……そうすれば貴様の血は潰えたはずだった……」
ジョナサン「それだけじゃあないよ、ディオ……」
DIOR「フンッ……また貴様も繋がりとか大事な人間とか言い出すつもりか?」
DIOR「くだらん! 知恵も力もなき者どもに何かを託してどうなる! むさぼられるだけではないかッ!」
ジョナサン「ディオ……僕は未来を信じたいけれど、君は支配したがっている」
ジョナサン「その違いがある限り、僕たちは最後まで分かり合えない。何度生まれ変わってもそれは同じだ」
ジョナサン「それに、たとえすべてを支配したとしても君の手には何も残りはしない。それが本当にわからないのかい」
DIOR「貴様にはわかりはしない……俺が貴様を理解できないのと同じように貴様も俺を理解はできないッ」
ジョナサン「そうかもしれない……」
ジョナサン「ディオ、これはもう既に僕と君との戦いではないんだ。なぜなら僕はもう決めてしまったからだ……」
ジョナサン「僕につながるすべての命の可能性に賭けると、そう決めたからだッ!」
DIOR「ヌウッ!」バッ
495: 2012/09/04(火) 23:42:19.14 ID:4nfn9V1k0
ジョナサン「伝われ! この命ッ!」
ジョナサン「震えるぞハートッ! 燃え尽きるほどヒートッ! おおおおッ!!」
DIOR(これは……『波紋』!)
DIOR(いや、ただの波紋ではない……あの時と同じ……己の魂を練りこんだ波紋ッ!)
ジョナサン「究極! 深 仙 脈 疾 走(ディーバスオーバードライブッ)!」トッコォーン
JOJOS「」バタターンッ
ジョナサン「……」
DIOR「……」
5プリ「……」
ジョナサン「うん……なんていうか」
ジョナサン「出力が強すぎたかな」
Pサニー「あんたも天然ボケかーい!」
496: 2012/09/04(火) 23:44:54.51 ID:4nfn9V1k0
Pハッピー「大丈夫徐倫ちゃん!?」
Pマーチ「待って! うかつに触れたら……」
Pハッピー「ビリッとキタァー!」
徐倫「!」ハッ
Pハッピー「!」ドクン
――そのときッ! キュアハッピーと徐倫の体を介して『ペガサスの力』と『波紋』が出会いッ!
――光の力と太陽のエネルギーッ! ふたつの希望へと進む力! が何万分の一の親和性を見出しッ! 彼女たちのポテンシャルとあれやこれやして奇妙な化学変化を起こしたッ!
――ようするにバグったッ!
497: 2012/09/04(火) 23:45:26.75 ID:4nfn9V1k0
ピッカーンッ
ジョナサン「あ」
DIOR「こっ! これはッ! この眩しい光はッ!」
ジョセフ「太陽のような温かさ……なんて優しい光なんだ……俺は正義の中にいると実感できる……正義の『白』にいるとッ!」
カカッ
498: 2012/09/04(火) 23:50:59.83 ID:4nfn9V1k0
Pハッピー「キラキラ輝く、未来の光ッ! キュアハッピー!」
Pサニー「太陽サンサン、熱血ぱわぁ! キュアサニー!」
Pピース「ピカピカぴかりん、じゃん・けん・ぽん♪ キュアピース!」
Pマーチ「勇気リンリン、直球勝負ッ! キュアマーチ!」
Pビューティ「しんしんと降りつもる、清き心……キュアビューティ!」
徐倫「キラキラ輝く、石造りの海! キュアストーンフリー!」
仗助「ファント満々、友情パワー! キュアクレイジーダイヤモンド!」
ジョニィ「グルグルぐるりん、わん、つー、すりー! キュアタスク!」
承太郎「ラッシュオラオラ速攻勝負ッ! キュアスタープラチナ!」
ジョルノ「脈々と受け継ぐ黄金の精神……キュアゴールドエクスペリエンス!」
5プリ「5つの光とッ!」
JOJOS「5つの星ッ!」
10人「希望の心が導く『未来』ッ!」
10人「輝けッ!」
10人「『スマイルプリキュア』!!」ズギャーーーンッ
499: 2012/09/04(火) 23:53:10.83 ID:4nfn9V1k0
徐倫「……って」
仗助「ぎゃああああ!! 俺のドルガバが漂白されてるゥー!」
ジョルノ「僕のグッチが……」
徐倫「あたしのエルメスが……」
仗助「ああ、モスキーノまで……」
ジョニィ「わかったこれアニバーサリーフォームだ」
承太郎「25周年ありがとうだぜ……」
500: 2012/09/04(火) 23:54:02.15 ID:4nfn9V1k0
ここまで
終わる終わる詐欺でスマナイけど、次回こそ終わる
510: 2012/09/23(日) 18:30:16.63 ID:7wqiPTBg0
DIOR「馬鹿な……」
DIOR「プリキュアが、成長しただと!」
ジョナサン「人間は成長して強くなるんだ」
ジョナサン「成長を捨てた君が、勝てる道理はない」
DIOR「……黙れッ」
Pハッピー「みんな! いくよ!」
4プリ「うん!」
承太郎「ン、ああ……」
ジョニィ「あーうん、いいと思うよ、行こっか、うん」
456「「おー……」」
Pサニー「テンションひっくゥッ!」
511: 2012/09/23(日) 18:32:22.94 ID:7wqiPTBg0
承太郎「元からこんな感じだ」
ジョニィ「いいの? テンションあがって。僕泣くよ?」
Pマーチ「まあこの二人はいいとして、あとは一体どうしたんですか」
徐倫「うう……」
仗助「だって俺のドルチェ&ガッバーナ……」
ジョルノ「グッチ……」
徐倫「エルメェェス……」
Pビューティ「御召し物の事でッ!?」
Pピース「大人のくせにふがいなさすぎるよぅ!」
ジョセフ「落ちこまねーのお前たち! 今はプリキュアの力でそおなってるだけだからー! DIORを倒せば元に戻っからー!」
456「「俄然やる気が出てきた」」
ジョセフ「このブランド狂いちゃん達め……」
Pハッピー「というわけで……」
Pハッピー「今度こそみんな、いくよ!」
ピカアアアアアッ
512: 2012/09/23(日) 18:34:27.45 ID:7wqiPTBg0
Pハッピー「届けッ! 希望の光ッ!」
4プリ「羽ばたけ! 未来へッ!」
5プリ「プリキュア! レインボォォーー……!」
DIOR「させるかッ! ザ・ワールド!」
ドォォーンッ
ドォォーンッ
DIOR「ヌゥッ!?」
承太郎「俺が時を止めた……間髪入れずにな」
ジョルノ「そして終わりがないのが終わり」
ジョニィ「黄金の回転ッ!」
ジョセフ「ついでに刻むぜッ! 血液のビート!」トッコーンッ
Pサニー(感じる……これは)
Pビューティ(これが、みなさんの力ッ!)
Pマーチ(力がみなぎってくる!)
Pピース(命があふれてくる!)
Pハッピー「はああああ!!」
5プリ「プリキュア・レインボーバースト・ザ・ワールド・レクイエム・オーバードライブ・ACT4ォォォォオオーーーッ!!!」
DIOR「盛りすGYYYYYYYYYY!!!」ドカーンッ
513: 2012/09/23(日) 18:36:54.62 ID:7wqiPTBg0
Pハッピー「!?」グゥンッ
Pマーチ「この抵抗感は……!」
Pサニー「あ、あいつ受け止めとるで!? この攻撃を!」
Pビューティ「怯まないでください! 確実にダメージは入っています!」
Pピース「えーい!」
4プリ「はああああ!!」ドンドンッ
DIOR「ヌオオオオッ! ジョジョにあるまじき力押しッ!」
DIOR「こ、この俺が……この程度で、エッ?」ガシッ
DIOR「き、貴様ジョジョ! いつの間に背後に!」
ジョナサン「油断したね、ディオ」
DIOR「ぐう……! て、的確に関節を極めてくる……逃れられんッ」
514: 2012/09/23(日) 18:39:35.41 ID:7wqiPTBg0
DIOR「スタンドも出しているのに逃れられん! おのれジョジョ! この筋肉ゴリラがァー!!」
ジョナサン「君の体もそのゴリラだよ」
DIOR「離せ、離すのだジョジョォ! このままでは貴様も巻き込まれるぞ!」
5プリ「」ハッ
Pハッピー「ジョナサンさん! そこをどいて!」
ジョナサン「それはできない……」
ジョナサン「僕は今度こそ、ディオの氏を見届ける義務がある」
DIOR「ジョジョ貴様……この俺もろとも消え去るつもりか!」
ジョナサン「僕たちはとっくにこの世からは去っているんだ。こうなるのが必然だ……」
DIOR「黙れッ! 貴様なんぞと一緒にするんじゃあない!」
ジョナサン「やるんだ!」
Pハッピー「……!」
ジョナサン「やってくれ、プリキュア!」
Pハッピー「」グッ
5プリ「はあああああ……!!」
Pハッピー「あああああッ!!」ドンッ
DIOR「お、おのれェェー!!」バシュゥゥンッ
ジョナサン「……」
515: 2012/09/23(日) 18:41:00.44 ID:7wqiPTBg0
Pハッピー「」フッ
Pハッピー「輝け!」
5プリ「ハッピースマイル!」ドォォンッ
シュウウ…
Pハッピー「……」
ジョニィ「……や」
全員「!」バッ
ジョニィ「……ったのかやってないのか、まだまだ油断はできないね、うん」
Pハッピー「……うぅ」ポロポロ
承太郎「……キュアハッピー」
Pハッピー「ジョナサン、さん……ううう……こんなのって……こんなのってないよ……!」
??『泣くことはない』
Pハッピー「!?」
Pマーチ「い、今の声は」
516: 2012/09/23(日) 18:44:08.16 ID:7wqiPTBg0
Pハッピー「あれは……ジョナサンさん……? ジョナサンさんの魂……?」
ジョナサン『これは僕がロイヤルクイーンと入れ替わった時から定められていたことなんだ』
Pマーチ「え……?」
Pサニー「そういや女王様も、自分の力と引き換えにピエーロを封印したんやっけ」
Pビューティ「では、いつか女王様もあなたのように……!?」
Pハッピー「」ハッ
Pピース「そ、そんなのやだっ!」
ジョナサン『配役とは意味なんだよ。この世にいる、最も分かりやすい意味』
ジョナサン『僕たちが求めるのは、きっとその意味の向こう側なんだ』
ジョナサン『君たちは滅茶苦茶になった配役を、とりあえずは元に戻した……今はそれで十分なんだよ』
ジョナサン『君たちと出会えてよかった、プリキュア。そして、顔を見れてよかった、僕の子孫たち』
ジョナサン『ありがとう、みんな……さようなら、みんな……』
Pハッピー「……ジョナサンさん」
ジョルノ「……ジョナサン・ジョースター」
ジョニィ「えっ」
承ジョセ(なんか前にも見たなこういうの)
517: 2012/09/23(日) 18:47:34.68 ID:7wqiPTBg0
Pビューティ「あの方は……お二方は……どこへ行くのでしょう」
ジョルノ「さあ、僕たちにも予想は付きません」
ジョニィ「終わりがないのが終わりな力と無限の回転、太陽のエネルギーとペガサスの浄化の力……」
ジョニィ「混ざったらどうなるのか? 誰にも予想できないね、ね?」ニョホ
Pピース「でもきっと、あの人はずっとジョジョキュアのそばにいてくれるよ……私たちと女王さまみたいに……」
Pサニー「せやな……」
Pマーチ「きっと、いつだって見守ってくれる」
承太郎「……やれやれ、うっとおしいぜ」フッ
518: 2012/09/23(日) 18:48:59.68 ID:7wqiPTBg0
仗徐「……」
徐倫「……結局あたしたちなんもしなかったわね」
仗助「だってよ……しょうがねぇーよありゃあよォ……」
仗徐「……」
仗徐「レクイエムくれよッッ!!!」
『成長しよう……第二段階のスタンドを……』
二人は強く思った。
519: 2012/09/23(日) 18:53:43.63 ID:7wqiPTBg0
徐倫(あれから、あたしたちは元の生活に戻っていった)
徐倫(あたしはなんだかんだSPW財団の力で無罪を勝ち取り……プリキュアたちは、まあひと悶着はあったもののバッドエンド王国との戦いは続いているらしいわ)
徐倫(ジョルノはイタリアでマフィアをやりつつ町を守っている)
徐倫(『一段落したらぜひイタリアに来てください』ってイケメン3割増しの面で言われたんで行ってみたら見事に抗争に巻き込まれたわ。二度と行かねえ)
徐倫(ジョニィは元の世界に帰れないってンでしばらく絶望してたけど、今じゃあスマホ片手にSHIBUYA闊歩するチャラい男になっちまってる。しかしホ〇だ)
徐倫(仗助は相変わらず浮いた話もなく田舎のオマワリやってるみたい。この間親父が気ィきかせて中○生のゴム人形(実用品)を持って行ったら、何か泣いてた)
徐倫(親父は海に潜っては『私は貝になりたい』とかほざいてたから……その、ママに会わせてやった)
徐倫(ママも喜んでたけど、再構築にはまだ遠いみたい。大人のハッピーって難しいわァ)
徐倫(でも、最初キャンディが言ってた通り、確実にハッピーになりつつあると思う。その点は感謝ね)
520: 2012/09/23(日) 18:55:33.38 ID:7wqiPTBg0
みゆき「え~~じゃあもうジョジョキュアやらないの~?」
徐倫「ジョジョパクト自体ジョナサンじいちゃんが昇天してから消えてなくなっちゃったし」
徐倫「そもそもあたしは本物のプリキュアじゃあないし」
徐倫「ま、地球の平和はしばらくアンタらにお任せね」
みゆき「ぶう……」
徐倫「そうぶーたれんなよ。あんたら以外にもプリキュアしてる子いるんでしょ? この前テレビ出てた」
みゆき「うん! 20人くらい!」
徐倫「多」
みゆき「さっそくメルアドも交換したんだよーそれでねー」
??「れいかっかっかっかっか……」
徐みゆ「!?」
521: 2012/09/23(日) 18:57:46.59 ID:7wqiPTBg0
れいか「さーて、今日はこの辺からバッドエナジーをいただくとするかァ」
みゆき「オオカミさん!」
れいか「! プリキュア! テメー! とっとと俺の体を返しやがれィ!」
みゆき「だ、だからそれはちょっと色々と難しくって……」
徐倫「『配役』は元に戻ったけど、入れ替えの原因(プッチ神父)が姿くらませちゃったからね」
みゆき「それに困ってるのはこっちも同じなんだよー」
みゆき「あかねちゃんは『これがホントのアカオニねー』なんて半泣きで苦しいギャグ飛ばしてるし、やよいちゃんはしわしわおばあちゃんになっちゃったってずっと引きこもってるし、やよいちゃんのお母さんは卒倒しちゃうし!」
徐倫「なおは?」
みゆき「キャンディだから何とかなってる」
みゆき「だから今のところプリキュアしてるのって私一人だけなんだからぁー!」
れいか「そ、そおか、大変だな……」
れいか「じゃあねえ! こっちだって色々と大変なんだよ!」
れいか「ともかく! 世界よ! 最悪の結末……」
PRRRRRRR
れいか「何だ! ケータイくらい切っとけ!」
徐倫「悪ィ悪ィ」
徐倫「はいはい? ……あ? え? ……マジ? う、うん分かった、すぐ行く」ピッ
522: 2012/09/23(日) 18:58:34.13 ID:7wqiPTBg0
れいか「何だァ?」
みゆき「どうしたの徐倫ちゃん」
徐倫「それがさ……」
みゆき「ま、まさか……」
れいか「……」ゴクリ
徐倫「お、親父がママと食事するから……一緒に来ないかって」ポ
れいか「そっちかよッ!」
みゆき「おめでとー!」
523: 2012/09/23(日) 19:00:13.66 ID:7wqiPTBg0
徐倫「よ、よかったらアンタも来ない?」
みゆき「え? いいの?」
徐倫「いいのいいの、正直三人じゃあ会話が続く気しないし」
れいか「ちょっと待てテメーらァ!」
みゆき「そうだ、オオカミさんも来たらいいよ」
れいか「へ?」
みゆき「いいよね徐倫ちゃん」
徐倫「ま、悪さしなきゃね」
みゆき「おいでよオオカミさん、おなかすいてるでしょ?」
れいか「ふっっっ……~~~ざけんなァ! 俺様は悪の三幹部ウルフルン様だぞォ! そんな」グウウ
れいか「そ、そんな……」カア
徐倫(ベタな奴ね)
れいか「チッ! し、仕方ねえ。今回だけだからな! あと、なれ合うつもりもねえからな!」
みゆき「わーい」ギュウ
れいか「く、くっつくな!」
徐倫(フウ……まったく)
みゆき(徐倫ちゃんたちジョジョキュアは、どんどんハッピーに近づいて行ってる)
みゆき(私も、オオカミさんや皆と、ウルトラハッピーになりたいな!)
徐倫「……やれやれだわ」
524: 2012/09/23(日) 19:01:38.37 ID:7wqiPTBg0
☆☆☆☆☆おわり☆☆☆☆☆
525: 2012/09/23(日) 19:02:42.19 ID:7wqiPTBg0
ここまで見てくださった方、ありがとうございます
日曜に終われてウルトラハッピー!
526: 2012/09/23(日) 19:21:37.35 ID:iyZT8IzAo
乙!すげえ面白かった!
527: 2012/09/23(日) 19:24:58.65 ID:vKfv+sedo
乙!
徐倫かわいい!
徐倫かわいい!
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