1: 2012/01/25(水) 02:17:01.05 ID:dn1mhunX0

キリーツレーイ、サヨーナラー

櫻子「ねぇー、向日葵?」

向日葵「なんですの、櫻子」

櫻子「ちなつちゃんってさ…、いいよねぇ……」

向日葵「な゛っ……、えぇっと、それはどういう意味ですのかしら?」

櫻子「んー?だってさぁ、楽しそうじゃん?自由っていうか、欲望に忠犬っていうか」

向日葵「それを言うなら『忠実』ですわ…、まぁ、そうですわね……楽しそうではありますわね」

櫻子「でしょー?いいよねぇ悩みなさそうで……」

向日葵(それは櫻子が言える台詞ではありませんわ…)「人生を満喫してる感じはありますわね」



あかり「ひーん!櫻子ちゃん!向日葵ちゃん!傍観してないであかりを助けてよぉー!」

ちなつ「ふふふ、あかりちゃん……もう逃げ場はないわよ……」

あかり「やぁー!こっちこないでぇー!」

ちなつ「ぬふふ、あかりちゃん……小さい頃に、結衣先輩とお風呂に入った話をねっとりするまでは帰さないわよ……」

あかり「ねっとりって何さー!それにお風呂は京子ちゃんも一緒だったよぉ!」

ちなつ「ぬひひ……」


ゆるゆり (23) 特装版 (百合姫コミックス)

2: 2012/01/25(水) 02:18:15.28 ID:dn1mhunX0


あかり「いやぁああああ!!」ヤァー…ヤァー……



向日葵「はい、おまたせしましたわ櫻子、帰りますわよ」

櫻子「あ、ちょっとまって今支度するから!」ガサガサ

向日葵「済ませておきなさいな、……ちょっと櫻子!その教科は今日宿題が出たでしょう?!なんで机にしまうんですの!」

櫻子「え?あれ、そうだっったっけ?」

向日葵「そうでしたわよ!ほらちゃんと持って帰る!……あ!これこの間の小テストじゃありませんの!」

櫻子「どきっ」

向日葵「点数はさておき、なんで持って帰らないんですのよ」

櫻子「いや、だって、ほらさ……」

向日葵「歯切れが悪いですわね、櫻子にしてはまぁまぁではありませんの?」

櫻子「いや、~~がさ、その、うるさいからさ……」

向日葵「え?撫子さんの事ですの?」

櫻子「いや……、花子………」ボソッ

向日葵「な゛っ……」(妹に怒られるのをおびえる姉ってどうなんですの……?)

櫻子「でもまぁ……うん、見つかっちゃったし持って帰るよ……」シュン


99:2012/01/25(水) 02:19:07.78 ID:dn1mhunX0

向日葵「では、お先に失礼しますわ、赤座さん、吉川さん」

櫻子「じゃねー!あかりちゃんとちなつちゃん!」

ちなつ「あ、うん!ばいばい二人とも!」ニジリニジリ

あかり「あ!まって!置いてかないでよぉー!向日葵ちゃん!櫻子ちゃーん!」チャーン…チャーン……

ガラガラッピシャッ


100:2012/01/25(水) 02:19:58.15 ID:dn1mhunX0

向日葵「そういえば櫻子」

櫻子「ん、なぁに向日葵?」

向日葵「この間、楓と一緒にクッキー焼いたんですの、よかったら食べませんこと?」

櫻子「クッキー!いいの!?食べる!」

向日葵「それじゃ鞄を置いたらうちに来なさいな」

櫻子「クッキー!(わかった!の意味)」ダッ

櫻子「ただいまー!(ドサッ)いってきまーす!」ダダダッ

花子「おー、おかえ………いってらっしゃい、だし…」

櫻子「クッキー♪クッキー♪向日葵のクッキー♪」ルンルンッ

櫻子「クッキー!(来たよー!の意味)」

向日葵「あら、早かったですのね、どうぞ、お上がりなさい」

櫻子「あっ!クッキーの匂いがする!こっちかっ!」スタタッ

向日葵「もう、そんな慌てなくたってクッキーは逃げませんわよ……」


101:2012/01/25(水) 02:21:32.33 ID:dn1mhunX0

花子「行ってしまった……だし」

花子「あいつ、あんなに慌ててどうしたんだし……ん?」

1年○組 大室櫻子 ??点

「こ、これは…、良いものを見つけた……だし」ニヤリ





引用: ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」