58: 2015/10/19(月) 21:09:04.91 ID:ByOI89gW0
安価&コンマ判定の結果、イベントヒロインはづほに決まりました


どんな話にするか考えながら、ぼちぼち始めます
Model Graphix ARCHIVES 艦隊これくしょん 「艦これ」2
59: 2015/10/19(月) 21:17:43.95 ID:ByOI89gW0
~ある日の鎮守府~

提督「くぅ、はぁ~」アクビー

瑞鳳「もう、提督?勤務中なんだから欠伸なんてしないでシャンとしなよー」

提督「だって仕事ないし日光がぽかぽか当たって気持ちいいし、眠気が……ふぁああ」

瑞鳳「だからダメだってば。榛名がいないからって気が抜けすぎだよ?」

提督「叱られる心配をせずに昼寝が出来るってのは最高だな。よし瑞鳳、昼寝しよう」

瑞鳳「ダーメ。急にお仕事きたら困っちゃうのは提督なんだから」

提督「じゃあせめて寝ないように何か面白い話でもしてくれ」

瑞鳳「え、ええ?急にそんな無茶振りされても……じゃあ、九九艦爆の可愛さについての講義12時間半コースを……」ニヘラ

提督「長ぇよ!そして聞き飽きたよ!艦載機か卵焼きしか話題がないのかお前は!」

瑞鳳「そ、そんなことないもん!えっと、えっと……最近オムレツに凝ってたりするんだけど……」

提督「さて、寝るか」ゴロン

瑞鳳「ああ!待って提督!寝ないで!寝ないでってば!」ユサユサ

60: 2015/10/19(月) 21:44:12.98 ID:ByOI89gW0
提督「腹減った。メシにしようぜづほ」

瑞鳳「そう……です……ね……」ゼエハア ←抵抗する提督を必氏に起こした

瑞鳳「ふう……よし!それじゃ、私が張り切って作っちゃうね!」

提督「卵焼きを?」

瑞鳳「もちろん!秋はお芋も美味しいけど、やっぱり卵焼きだよ!卵焼き!」

提督「ふむ……よし瑞鳳。今日は俺も作る、卵焼き」

瑞鳳「二人で作るの?」

提督「ああ。で、どっちが真の卵焼きマスターに相応しいか決めようじゃあないか」

瑞鳳「た、卵焼きマスター……?」

提督「そう、卵焼きのすべてを知り尽くし、世界で最も美味い卵焼きを作りそれを食せる者、それが卵焼きマスターだ」

瑞鳳「卵焼きのすべて……最も美味しい……」

提督「どうだ?」

瑞鳳「わかった!受けて立とうじゃない!格の違いというものを見せてあげる!」

提督「よし、その意気だ!かかってこいやぁ!」


61: 2015/10/19(月) 22:03:18.32 ID:ByOI89gW0
~昼食~

提督・瑞鳳「「いただきます」」

瑞鳳「それじゃ、提督。私のどうぞ」コトッ

提督「じゃあ俺のも。ほい」コトッ

提督・瑞鳳「「はむっ。もぐもぐ……美味い!」」

瑞鳳「提督の卵焼き、塩の方が砂糖より強くてしょっぱいけど、きちんと口当たりが悪くならないように考えられてる!」

提督「瑞鳳のは逆に砂糖が強めだけど、きちんとおかずとして食べられるレベルだし、何より卵と一緒にまかれた海苔がいいな」

瑞鳳「ふふっ。これじゃ勝負はもう見えちゃったね」テヘヘ

提督「ははっ。そうかもな」

瑞鳳「次はお互いに自分が作ったのを食べてみよっか」

提督「おう」

瑞鳳「……」ハムハム

提督「……」モグモグ

瑞鳳「うん、やっぱり――――」

提督「ああ、やっぱりな――――」



提督・瑞鳳「「――――やっぱり、俺(私)の作ったほうが美味い(美味しい)」」

62: 2015/10/19(月) 22:41:35.79 ID:ByOI89gW0
~真の卵焼きマスターを決める戦いはジャンケンによって終結しました~

提督「よし瑞鳳。腹も膨れたしそろそろ昼寝にーーーー」

瑞鳳「ダメ」

提督「デスヨネー」

提督「でもそうすると本格的にやることがなくなるんだが」

瑞鳳「うーん、それもそうだよね……ちょっと待ってて。今何か考えるから」

提督「りょーかい」

提督「……」

瑞鳳「うーん……うーん……」

提督「……ふむ」ギュッ

瑞鳳「わわっ!何!?どうしたの急に!」///

提督「うーむ」ナデナデ

瑞鳳「やっ、提督。やめ、て、ってばぁ……ふにゅう」///

提督「瑞鳳は可愛いな」ナデナデ

65: 2015/10/20(火) 21:36:02.87 ID:0SkyENgA0
瑞鳳「もう、からかわないで」

提督「からかってないからかってない。本当に可愛いと思ってるって」

小動物的な感じで、と続けようとした提督の口が固まる。

瑞鳳「……本当に?本気に、しちゃうよ?」///

そう言った少女の顔は『可愛い部下』ではなく、

恋する乙女のものだった

66: 2015/10/20(火) 21:51:55.77 ID:0SkyENgA0
提督「え、えっと瑞鳳……?」

瑞鳳「提督はいつもそう。そういうことを気軽にぽんぽん言って。私が、それでどんなに幸せになるかもしらないのに」

瑞鳳「知ってるよ。私以外にも可愛いって言ってるってこと。提督にしてみればそういう意味は全然ないってこと。知ってるけど、勘違いしちゃうの」

瑞鳳「本気に、しちゃうんだよ……」

提督「瑞、鳳……」

気づけば、いつになく真剣で、そして愛らしい少女の顔がすぐ近くにある。少し視線を下げれば、唇が触れてしまいそうなほどに。

瑞鳳「ねえ、提督」

提督「な、何だ」

わからない。次に少女がなんと言うのか。恋心の欠けた男には、わからない。

けれどそんなことは何の関係も無く。

少女の愛は、紡がれる。



瑞鳳「本気にさせた責任、取って?」



提督「――――ッ!」ビクンッ

瑞鳳「提督……」

目を瞑り顔を近づけてくる少女を見て、男は思う。

提督(可愛い……)

と、ただそれだけを。

そして男もまた、目を瞑る。

まるで時間が止まったかのような錯覚さえ起きそうな室内で、二人の唇の距離は徐々に近づいていき――――

67: 2015/10/20(火) 21:55:48.05 ID:0SkyENgA0
ピコンッ

提督「痛いっ!?」

瑞鳳「ふふっ、なぁーんてね。冗談だよっ!」

提督「瑞、鳳……?」

瑞鳳「これだけドキドキしたら眠気も吹っ飛んじゃったでしょ?」

提督「なっ……お前なぁ」

瑞鳳「いっつも人をからかう罰だよー」ニヤニヤ

提督「クソッ、純真な男の心を弄びやがって……」

瑞鳳「もう、いつまでも気にしない!ほら、誰か来たみたいだよ?」

ガチャッ

「失礼します」

68: 2015/10/20(火) 21:58:58.51 ID:0SkyENgA0
~夜~

瑞鳳(あ、あぶなかったぁ!私ってばなんてことを……!ちょ、直前で正気に戻ったから良かったものの、あのままいったら……)バタバタ

瑞鳳(でも、改めて思い返すと――――)

少女は自分の唇に指を当て、想像する。

瑞鳳「――――ちょっとだけ、もったいないことしたかも」

愛しい男と、口付けを交わした自分の姿を。

その光景は今日、現実に一歩近づいた。

69: 2015/10/20(火) 22:00:54.30 ID:0SkyENgA0
~提督の脳の一部が、拡張されました~



対象:瑞鳳

恋愛度:☆1

状態:気づかない程度の想い

70: 2015/10/20(火) 22:02:04.13 ID:0SkyENgA0
というわけで一周年記念のイベントはこれでおしまい。次回からは通常に戻ります

71: 2015/10/21(水) 09:22:34.09 ID:E8gYMYQDO

引用: 榛名「榛名恋愛相談所」 漣「3件目ですよご主人様!」