154: 2015/12/25(金) 01:06:00.93 ID:kNSG+Rrb0
ドーモ、ドクシャ=サン。サンタです。>>1ではないです。本当ですよ?

皆さん、クリスマスの話を読んでて何か変だとは思いませんでしたか?何か足りないとは思いませんでしたか?




それでは開始します
Model Graphix ARCHIVES 艦隊これくしょん 「艦これ」2
155: 2015/12/25(金) 01:14:02.13 ID:kNSG+Rrb0
☆☆☆☆☆

榛名「……流石に真冬の夜は寒いですね」ハァ

提督「そんな寒い夜空の下で何やってるんだよお前は」ヒョイッ

榛名「提督、起きてたんですか?」

提督「プレゼントを配り終わってサンタから提督に戻ったらちょうど、秘書艦が寂しそうにぽつんと立っているのを発見したもんでな」

榛名「お疲れ様です。鎮守府のサンタさん?」クスッ

提督「サンタはもう帰ったよ。ここにいるのはお前の提督だ。で、何してたんだ?」

榛名「ちょっと星を見ていただけですよ。あとはそうですね……少しだけ、去年のことを思い出してました」

提督「去年の……ああ、あのお前が急にキスしてきた」ポンッ

榛名「め、面と向かって言わないでください!恥ずかしいじゃないですか……」///

提督「こりゃ驚いた。お前にもまだそんな乙女回路的な感情が残っていたとは」

榛名「榛名だって女の子なんです。こういう夜くらいは、乙女に戻ったりもしますよ」プイッ

提督「へえ。それはいいことを知ったな」ククッ

156: 2015/12/25(金) 01:17:21.24 ID:kNSG+Rrb0
榛名「からかわないでください!」

提督「ははっ、やなこった。それと少し声を抑えろよ。他の奴らが起きたらどうする」

榛名「むぅ。提督のクセに正論を」

提督「提督のクセにとは何だ。失礼な」

榛名「本当のことでしょう。あなたはいつだって非常識で、型破りで、危なっかしい人なんですから」

提督「そこまで言われるようなことをした記憶はないんだが」

榛名「一昨年の夏」ジトー

提督「ぐっ」

榛名「忘れたとは言わせませんよ?榛名は今でも、あなたが生きていることは奇跡だと思ってるんですから」

提督「それは言いすぎだろ……」

榛名「言いすぎじゃありません」ピシッ

157: 2015/12/25(金) 01:25:21.55 ID:kNSG+Rrb0
榛名「あの時の榛名がどんなに心配で、不安だったと思ってるんですか」

提督「悪かったって。もう二度とあんな真似はしないって言ったし、実際にそうしてるだろ?」

榛名「どうだか。榛名の勘では、そろそろその約束も破られそうな気がしますけどね」ツーン

提督「くっ、否定できない」

榛名「でも、そんなあなただからこそ、みんなついていこうと思うんです」

榛名「自分を犠牲にしてでも仲間を助ける。きっとあなたはそんな星の下にでも生まれてきたんでしょう」

榛名「だから榛名たちは絶対に危険な真似はしません。それはあなたを危険に晒すことと同義だから」

榛名「けれど、それでもあなたが犠牲にならなければならないときがきたら」



榛名「――――たとえ深海であろうとも、榛名はあなたについていきます。提督」チュッ



提督「……」

榛名「今年は驚かないんですね」

提督「二回目だからな」///

榛名「顔は真っ赤ですけど」///

提督「お前もな」

158: 2015/12/25(金) 01:30:18.34 ID:kNSG+Rrb0

空気も凍てつく聖夜。

少女と男の信頼は熱く燃える。

その熱は、きっと。

いつまでも、冷めることはない。

159: 2015/12/25(金) 01:30:57.07 ID:kNSG+Rrb0



☆反転★




160: 2015/12/25(金) 01:32:46.32 ID:kNSG+Rrb0

夢に見る。何を?

夢に見る。いつを?

夢に見る。どこを?

夢に見る。誰を?

『 』の、大切な――――



「――――ご主人、様」

161: 2015/12/25(金) 01:37:06.66 ID:kNSG+Rrb0

空気も凍てつく聖夜。

桃色の髪の少女は夢を見る。

絶望を、喪失を、別離を。

水底を、敗北を、眠りを。

彼女の何かが変わり、彼女の何かが終わった悪夢を。

ずっとずっと、見続ける。

★★★★★

162: 2015/12/25(金) 01:38:15.43 ID:kNSG+Rrb0
これにてサンタからのクリスマスプレゼントはおしまいです

榛名「榛名恋愛相談所」81人目

引用: 榛名「榛名恋愛相談所」 漣「3件目ですよご主人様!」