234: 2016/03/03(木) 20:47:02.60 ID:2B1U/JTm0
235: 2016/03/03(木) 20:58:33.72 ID:2B1U/JTm0
~桃の節句の鎮守府~
提督「さて、逃げるか」
榛名「そうはさせませんよ」バンッ
提督「は、榛名!?バカな!?何故ここに!?」
榛名「いや、普通に始業時間だからですが」
提督「デスヨネー」
榛名「そんなことより提督。これからお仕事の時間だというのにどこに行こうと言うんですか?」
提督「……」ダラダラ
榛名「まさか、終業後の『鎮守府雛祭り』が嫌だから逃げ出そうだなんて、思っていませんよね?」ニコッ
提督「ハハハ、まさか、そんなこと……」
榛名「そうですよね。ええ、そうですとも。榛名の敬愛する提督が、楽しみにしている艦娘の気持ちを裏切って逃げ出すはずありませんものね?」ニコニコ
提督「ハハハ」
榛名「フフフ」
提督「……見逃してくれないか?」
榛名「ダメです」ニッコリ
提督「さて、逃げるか」
榛名「そうはさせませんよ」バンッ
提督「は、榛名!?バカな!?何故ここに!?」
榛名「いや、普通に始業時間だからですが」
提督「デスヨネー」
榛名「そんなことより提督。これからお仕事の時間だというのにどこに行こうと言うんですか?」
提督「……」ダラダラ
榛名「まさか、終業後の『鎮守府雛祭り』が嫌だから逃げ出そうだなんて、思っていませんよね?」ニコッ
提督「ハハハ、まさか、そんなこと……」
榛名「そうですよね。ええ、そうですとも。榛名の敬愛する提督が、楽しみにしている艦娘の気持ちを裏切って逃げ出すはずありませんものね?」ニコニコ
提督「ハハハ」
榛名「フフフ」
提督「……見逃してくれないか?」
榛名「ダメです」ニッコリ
237: 2016/03/03(木) 22:30:11.34 ID:2B1U/JTm0
~仕事中~
ヤミナ「なうろーでぃんぐ!」
~仕事終了~
榛名「さて提督。お待ちかねの雛祭りですよ」
提督「ふっ、ふふ。どうせ今年も追い掛け回されるんだろ?掛かってこいやあ!」※去年の雛祭りを参照
榛名「ふっふっふ。その点に関しては今年は抜かりありません。キチンと事前に公平にお雛様を決めておきましたよ」
提督「本当か?!でかした榛名!」
榛名「そうでしょう。そうでしょう。もっと褒めてくれてもいいんですよ?」
ヤミナ「なうろーでぃんぐ!」
~仕事終了~
榛名「さて提督。お待ちかねの雛祭りですよ」
提督「ふっ、ふふ。どうせ今年も追い掛け回されるんだろ?掛かってこいやあ!」※去年の雛祭りを参照
榛名「ふっふっふ。その点に関しては今年は抜かりありません。キチンと事前に公平にお雛様を決めておきましたよ」
提督「本当か?!でかした榛名!」
榛名「そうでしょう。そうでしょう。もっと褒めてくれてもいいんですよ?」
238: 2016/03/03(木) 22:34:08.64 ID:2B1U/JTm0
榛名「それでは提督はお内裏様の格好に着替えてください」
提督「え?ここで?」
榛名「はい」
提督「いや、流石に榛名とはいえ女の子の前で着替えるのはちょっと……」
榛名「『榛名とはいえ』ってなんですか。大丈夫です、榛名は気にしません」
提督「俺が気にするんですが!?」
榛名「はあ、わかりました。それでは榛名は部屋の外で待っていますね」
提督「おう、そうしてくれ」
榛名「ちなみに、この隙に逃げようなんて思わないでくださいね?榛名の主砲は提督に向けるためにあるのではないので」
提督「了解しましたー!」
提督「え?ここで?」
榛名「はい」
提督「いや、流石に榛名とはいえ女の子の前で着替えるのはちょっと……」
榛名「『榛名とはいえ』ってなんですか。大丈夫です、榛名は気にしません」
提督「俺が気にするんですが!?」
榛名「はあ、わかりました。それでは榛名は部屋の外で待っていますね」
提督「おう、そうしてくれ」
榛名「ちなみに、この隙に逃げようなんて思わないでくださいね?榛名の主砲は提督に向けるためにあるのではないので」
提督「了解しましたー!」
239: 2016/03/03(木) 22:58:30.88 ID:2B1U/JTm0
~数分後~
提督「着替え終わったぞー……って、あれ?榛名?」キョロキョロ
???「てーとくさん!」ギュー
提督「夕立?どうしたんだ……って、本当にどうしたその格好」
夕立「えへへ、夕立はお雛様になったっぽい!」
提督「お雛様……?」
夕立「そう!夕立、提督さんと一緒に雛壇に乗るために頑張ったんだから!」
提督「うむ、よく分からんが頑張ったな。偉いぞー」ナデナデ
夕立「わふー!」ブンブン
提督「おおう、落ち着け。どうどう」
提督「着替え終わったぞー……って、あれ?榛名?」キョロキョロ
???「てーとくさん!」ギュー
提督「夕立?どうしたんだ……って、本当にどうしたその格好」
夕立「えへへ、夕立はお雛様になったっぽい!」
提督「お雛様……?」
夕立「そう!夕立、提督さんと一緒に雛壇に乗るために頑張ったんだから!」
提督「うむ、よく分からんが頑張ったな。偉いぞー」ナデナデ
夕立「わふー!」ブンブン
提督「おおう、落ち着け。どうどう」
240: 2016/03/03(木) 23:11:14.48 ID:2B1U/JTm0
提督「そうだ夕立。榛名がどこに行ったか知らないか?部屋の外で待ってるって言ってたくせにいなくなってやがるんだ」
夕立「んー……たぶん、先に会場の方に向かってるっぽい」
提督「そうか。じゃあ俺たちもさっさと行って合流――――」グイッ
夕立「そうはさせないっぽい」ギュー
提督「あの、夕立さん。腕引っ張るのやめていただけませんかね?胸がね、当たってるんだよ」
夕立「夕立は別に気にしないっぽい」
提督「そこは気にしろよ!揉むぞ!?」
夕立「ヘタレの提督さんがそんなことできるわけないっぽい」
提督「うるせえよこんちくしょー!」
夕立「んー……たぶん、先に会場の方に向かってるっぽい」
提督「そうか。じゃあ俺たちもさっさと行って合流――――」グイッ
夕立「そうはさせないっぽい」ギュー
提督「あの、夕立さん。腕引っ張るのやめていただけませんかね?胸がね、当たってるんだよ」
夕立「夕立は別に気にしないっぽい」
提督「そこは気にしろよ!揉むぞ!?」
夕立「ヘタレの提督さんがそんなことできるわけないっぽい」
提督「うるせえよこんちくしょー!」
241: 2016/03/03(木) 23:17:17.36 ID:2B1U/JTm0
夕立「まあ、からかうのはこれくらいにして……うん、そろそろいい感じっぽい」
提督「?」
夕立「ほら提督さん!早く行こう!」グイグイ
提督「お、おい?夕立?そんな引っ張るなって」
提督「?」
夕立「ほら提督さん!早く行こう!」グイグイ
提督「お、おい?夕立?そんな引っ張るなって」
242: 2016/03/03(木) 23:35:39.76 ID:2B1U/JTm0
夕立「それじゃあ開けるっぽい!」バタンッ
提督「いや夕立さん?せめて説明をで、すね――――」
榛名「あ、提督。丁度良かったです。そろそろ呼びに行こうかと思っていたところでしたので」
提督「榛名、これは?」
榛名「はい。お雛様は夕立さんに決まりましたが、お内裏様とお雛様だけというのも味気ないので、不貞腐れてた方々や駆逐艦の子たちも巻きこんで豪勢にしてみました」
提督「お前、そんな予算どこから出したんだよ」
榛名「経費です」
提督「経費!?」
榛名「別にいいじゃないですか。年に一度の、女の子にとって大切な日なんですから」
提督「そう、か?」
榛名「そうなんです」
提督「いや夕立さん?せめて説明をで、すね――――」
榛名「あ、提督。丁度良かったです。そろそろ呼びに行こうかと思っていたところでしたので」
提督「榛名、これは?」
榛名「はい。お雛様は夕立さんに決まりましたが、お内裏様とお雛様だけというのも味気ないので、不貞腐れてた方々や駆逐艦の子たちも巻きこんで豪勢にしてみました」
提督「お前、そんな予算どこから出したんだよ」
榛名「経費です」
提督「経費!?」
榛名「別にいいじゃないですか。年に一度の、女の子にとって大切な日なんですから」
提督「そう、か?」
榛名「そうなんです」
243: 2016/03/03(木) 23:39:05.46 ID:2B1U/JTm0
榛名「それより、ほら。壇上でお雛様が待っていますよ?」
提督「あ、夕立の奴いつの間に。んじゃ、ちょっと行ってくるわ」
榛名「はい。榛名もカメラも準備万端ですので」
提督「綺麗に撮ってくれよ?」
榛名「いくら榛名でも素材の質には関与できないので……」
提督「どういう意味だオイ!」
提督「あ、夕立の奴いつの間に。んじゃ、ちょっと行ってくるわ」
榛名「はい。榛名もカメラも準備万端ですので」
提督「綺麗に撮ってくれよ?」
榛名「いくら榛名でも素材の質には関与できないので……」
提督「どういう意味だオイ!」
244: 2016/03/04(金) 00:08:00.01 ID:ejjdIwjS0
~雛壇・最上段~
提督「よっこいせ、っと」
夕立「も~!提督さん遅いっぽい~!」プンスカ
提督「すまんすまん」
夕立「全然誠意が感じられないっぽい!今日の主役は夕立なんだから、提督さんはもっと夕立と一緒にいるべきっぽい!」ガウッ!
提督「悪かったって!後でなんかやるからそれで許してくれ!」
夕立「むふ~!ま、まあ?今回はモノで釣られてあげるっぽい」
提督(そう言う割にはご満悦だな)
榛名「夕立さーん!そろそろ撮りますけどいいですか~!?」
夕立「大丈夫っぽい~!提督さん、そろそろ撮るっぽい!」
提督「どどどどどどどどどどうしよう夕立!なんか緊張してきた!ポーズとか取ったほうがいいかな!?」
夕立「絶対にやめろっぽい。マジメな顔して普通に座ってればいいっぽい」
提督「わ、わかった」
提督「よっこいせ、っと」
夕立「も~!提督さん遅いっぽい~!」プンスカ
提督「すまんすまん」
夕立「全然誠意が感じられないっぽい!今日の主役は夕立なんだから、提督さんはもっと夕立と一緒にいるべきっぽい!」ガウッ!
提督「悪かったって!後でなんかやるからそれで許してくれ!」
夕立「むふ~!ま、まあ?今回はモノで釣られてあげるっぽい」
提督(そう言う割にはご満悦だな)
榛名「夕立さーん!そろそろ撮りますけどいいですか~!?」
夕立「大丈夫っぽい~!提督さん、そろそろ撮るっぽい!」
提督「どどどどどどどどどどうしよう夕立!なんか緊張してきた!ポーズとか取ったほうがいいかな!?」
夕立「絶対にやめろっぽい。マジメな顔して普通に座ってればいいっぽい」
提督「わ、わかった」
245: 2016/03/04(金) 00:25:09.12 ID:ejjdIwjS0
榛名「それじゃあ撮りますよ~?……5」
カウントダウンの声が壇上に響く中、お雛様は正面を向いたままお内裏様に話しかける。
夕立「ねえねえ提督さん」
提督「ん、何だ夕立?」
「4」
夕立「夕立、今とっても幸せっぽい」
提督「……俺もだよ」
見つめそうになるほど綺麗な横顔は、どこまでも透きとおっているようで
「3」
夕立「ずっとこんな時間が続けばいいなって、そう思うっぽい」
提督「……続くさ。いいや、続けてみせる」
眩しそうに目を細めるその顔には、優しげな笑みが浮かんでいて
「2」
夕立「提督さんは、夕立とずっと一緒にいてくれる?」
その不安げな瞳に映るのは、彼女の――――
提督「もちろんだ」
ただ、安心させてやりたくて。彼女のそんな顔は見たくなくて
たった一言、そう言うと彼女は笑う。いつものように、可愛らしい笑みを浮かべて
「1」
夕立「提督さん、大好き」
提督「――――!?」
「0……はい、チーズ」
チュッ
夕立「えへへ、提督さんの唇、もらっちゃったっぽい」
そうやって悪戯っぽく笑うお雛様に
ドクン
提督「ッ!」
お内裏様の胸は、少しだけ、弾んで――――
カウントダウンの声が壇上に響く中、お雛様は正面を向いたままお内裏様に話しかける。
夕立「ねえねえ提督さん」
提督「ん、何だ夕立?」
「4」
夕立「夕立、今とっても幸せっぽい」
提督「……俺もだよ」
見つめそうになるほど綺麗な横顔は、どこまでも透きとおっているようで
「3」
夕立「ずっとこんな時間が続けばいいなって、そう思うっぽい」
提督「……続くさ。いいや、続けてみせる」
眩しそうに目を細めるその顔には、優しげな笑みが浮かんでいて
「2」
夕立「提督さんは、夕立とずっと一緒にいてくれる?」
その不安げな瞳に映るのは、彼女の――――
提督「もちろんだ」
ただ、安心させてやりたくて。彼女のそんな顔は見たくなくて
たった一言、そう言うと彼女は笑う。いつものように、可愛らしい笑みを浮かべて
「1」
夕立「提督さん、大好き」
提督「――――!?」
「0……はい、チーズ」
チュッ
夕立「えへへ、提督さんの唇、もらっちゃったっぽい」
そうやって悪戯っぽく笑うお雛様に
ドクン
提督「ッ!」
お内裏様の胸は、少しだけ、弾んで――――
246: 2016/03/04(金) 00:26:28.85 ID:ejjdIwjS0
~提督の脳の一部が拡張されました~
対象:夕立
恋愛度:☆1
状態:気づかない程度の想い
対象:夕立
恋愛度:☆1
状態:気づかない程度の想い
247: 2016/03/04(金) 00:28:45.92 ID:ejjdIwjS0
雛祭り特別イベント終了。最後の最後で改行制限喰らった挙句、文章が消えて書き直したんで最良とはいきませんでしたがベストは尽くしました
次回はエイプリルフール……の前に通常回やりたいなあ。空母の話が書きたいです
榛名「榛名恋愛相談所」86人目
次回はエイプリルフール……の前に通常回やりたいなあ。空母の話が書きたいです
榛名「榛名恋愛相談所」86人目
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