375: 2010/02/21(日) 23:55:41 ID:dLWjgR/E
“ロンドンのスオムス空軍連絡所に用事アリ”と言う名目、更にその“ついで”とばかり
501滑走路に降り立ったウィッチがひとり。そのまま誘導され、ハンガーへと向かった。
「いよっ、イッル。久しぶり」
やって来た彼女の名はニッカ・エドワーディン・カタヤイネン。
スオムス空軍のエース部隊、飛行24戦隊に所属しておりエイラとは同僚の仲である。
しかし出迎えたエイラは久々の再会を喜びもせず、むしろうんざりした表情をしていた。
「何でニパがここに来るんだよ……ストライカー壊すなよ」
「いきなりひっでえなあ。今日イッルの誕生日だから、遠くスオムスから飛んで来たんだぞ。感謝しろよ?」
「押しかけて来て感謝も何もあるかよ……」
376: 2010/02/21(日) 23:56:09 ID:dLWjgR/E
「さてと」
ニッカはハンガーの格納装置にストライカーを置くと、よいしょと脱ぎ、バッグから靴を出して履いた。
「今夜はよろしく」
「はあ? 何が宜しくだよ?」
「あれ聞いてないのか? 私今日ここで一泊する予定なんだけど」
「帰れ」
「ひでえ! イッルひでえ! 補給も休憩も無しにスオムスまで蜻蛉返りしろってのかよ」
「いいから帰れ。とにかく帰れ」
「なんでだよ。正式な滞在許可書も有るんだぞ。そうだ、501(ここ)の隊長さんは何処? ヴィルケ中佐だっけ?」
「ミーナ中佐なら、さっき用事でロンドンに行ったぞ」
「えーっ? 入れ違い?」
「ホント、ついてないよな」
にやけるエイラ。ニッカは手にした許可書をポケットにしまうと、バッグを肩に掛け、歩き始めた。
「どこ行くんだよニパ」
「隊のエライ人のとこ。隊長さんの代理の人、居るだろ?」
「まあ、居るけど」
「同僚のよしみで案内しろよ」
「はあ……」
「ほほう、わざわざスオムスからとは、ご苦労ご苦労」
許可書を手に取りうんうんと頷く美緒。ミーナが居ない間、501を預かる身だ。
「まあ、ミーナは今居ないが滞在には問題無いだろう、ゆっくりして行くと良い」
美緒は手渡された書類、司令所等から届く書面等に目を通していく。
「ふむ……ちょうど北方は現在悪天候らしい。だが明日には回復するそうだ。ちょうど良かったな」
「やった! 私ついてる!」
はしゃぐニッカ、幻滅するエイラ。
「そうだエイラ。彼女は同僚なんだろう? 基地施設の案内等はお前に頼んだぞ」
美緒はエイラに告げた。
「は、はい……」
「どうもお邪魔しました! じゃあ私達はこれで」
ニッカは嬉しそうにエイラの腕を引っ張り執務室から出て行った。
同席し、一部始終を見ていたトゥルーデとエーリカ。
トゥルーデは、うーんと言う表情を作り、一方のエーリカは、ニヤニヤしている。
「仲が良いのか分からないな、あれは……」
「後で面白くなりそうだよ、トゥルーデ」
「エーリカ、また何か企んでるな?」
「とんでもな~い」
377: 2010/02/21(日) 23:56:28 ID:dLWjgR/E
午後のお茶会。
訓練を挟んでの休憩と言う事で、生憎の所用で不在のミーナ、夜間哨戒開けで就寝中のサーニャ以外
501の全員が揃った。但し天気が良くないのでミーティングルームでのお茶会となったが。
そこで目を引いたのが、お皿に並べられた、大小さまざまな形の焼き菓子、プレッツェルだ。
「ほほう。随分と種類があるな」
「たまにはどうかと思って、色々取り寄せたんです」
リーネが微笑む。
「カールスラントのも有るじゃないか」
トゥルーデが円形のプレッツェルを手に取り、微笑む。しかし横に置かれた、直線状の固い棒状の物体を見て首を捻った。
「……この細長い棒は何だ」
「知らないのかい。これもプレッツェルだよ。あたしの国のだよ」
シャーリーが慣れた手つきで一本つまみ、ぱきっと噛み砕いて食べた。
「棒と言うのも何だかリベリアンらしいな。単純で」
「シンプルで食べやすいと言って欲しいねー。あたしの国じゃこれが普通なんだ。
そんなねじれた輪っかみたいなのこそ食べにくそうじゃないか。喉に詰まるぞ」
「何を? これには神聖な理由が有ってだな……」
「はいはい二人とも、ストップ~」
「ストップストップ~」
いがみあうトゥルーデとシャーリーの間に割って入るエーリカとルッキーニ。
「ウシュシュ ねえねえシャーリー、あたし面白い事思い付いた」
「なに? どうしたルッ……うぐっ」
言いかけたシャーリーの口にプレッツェルの端を押し込む。
「もごご……」
「ニヒヒ 二人して、端っこから食べてくの。折れたり離したら負け~」
そう言うとルッキーニは端をくわえ、カリカリと食べ始めた。事情を察したシャーリーも負けじとポリポリと食べる。
突然の出来事、そして展開に唖然とし、そして固唾を呑んで見守る一同。
「な、なんだこれ……こんな事501の連中はフツーにやってんのか、イッル?」
ニッカはエイラの服の袖を掴んだまま、呆気に取られた。
「まあ、普通だな。こんなのまだ可愛い方だって」
「す、すげえな、501って……あ」
「?」
もう少しで唇が触れ合う……、と言う所で、急いだルッキーニがプレッツェルを折ってしまった。
「あーん、おしい。もうちょっとだったのにぃー」
「ルッキーニ急ぎ過ぎなんだって」
「お、お前ら何を……、人前で破廉恥な事を!」
わなわなと怒るトゥルーデ。そんな彼女の肩をエーリカがぽんと叩いた。
「トゥルーデ、私達もやってみようよ」
「な、何ぃ!? 本気かエーリカ?」
「ねえ芳佳ちゃん、やろう?」
「え? リーネちゃん、私達もやるの? ちょっと、恥ずかしい……でもやりたい」
「全く、揃いも揃って何なんですの一体……坂本少佐、あの、宜しければ」
「?? 何の話だペリーヌ?」
にわかに盛り上がる501の面々。エイラはそんな隊員達を眺めていたが、不意に大声を出した。
「よーし皆見てくれ! 私とニパの、スオムスコンビの息の合った連係プレー!」
「えっ!? えっ? 何で? 何で私とイッルが!?」
「良いからニパ、早くくわえろよ。ここで場を盛り上げないでどうするんだよ」
「そうは言っても……」
「ほほう。ニパ度胸無いのか?」
エイラの挑発にカチンと来たのか、ニッカはばっと向き合い、プレッツェルの端をくわえた。
「来いよイッル。どっちが度胸無しか、はっきりさせようじゃないか」
詰まりながらもエイラに向かう。
「よーし。皆見てろよ!」
エイラもプレッツェルをくわえた。
ゆっくり、カリコリカリコリと慎重にプレッツェルを食べていく。
静まりかえる一同。
距離が一ミリ、また一ミリと縮まる。
(イッルの顔が近くに来る……)
ニッカはイッルに接近し、段々と、その事で頭が沸騰し始めた。最初の威勢の良さは既に無い。
ニッカは少年ぽい容姿で髪も短め。長い髪のエイラとは正反対だが、二人が近付く事により、
その“インモラル”さが際立ってくる。ニッカ自身もその事は自覚しているらしく、
近付く距離に比例して頬がどんどん紅くなる。
(イッルが……イッルが……)
耐えきれなくなりニッカは目を閉じた。また少しかじる。
カリッ。
ニッカの唇に柔らかいものが触れた。
「!!!」
目を開けると、寸前の所でピースサインを作ってプレッツェルの真ん中を「真剣白刃取り」の如くつまみ、
そしてニッカの唇を器用に指先でつんつんつつき、ニヤニヤしているエイラが見えた。
ばきっ。
プレッツェルは見事に砕けた。
「イッルの馬鹿ーッ!」
本気で怒り叫ぶニッカ、笑い転げるエイラ、つられて爆笑する一同。
“プレッツェル遊び”は、その後も散発的に続いた。
訓練を挟んでの休憩と言う事で、生憎の所用で不在のミーナ、夜間哨戒開けで就寝中のサーニャ以外
501の全員が揃った。但し天気が良くないのでミーティングルームでのお茶会となったが。
そこで目を引いたのが、お皿に並べられた、大小さまざまな形の焼き菓子、プレッツェルだ。
「ほほう。随分と種類があるな」
「たまにはどうかと思って、色々取り寄せたんです」
リーネが微笑む。
「カールスラントのも有るじゃないか」
トゥルーデが円形のプレッツェルを手に取り、微笑む。しかし横に置かれた、直線状の固い棒状の物体を見て首を捻った。
「……この細長い棒は何だ」
「知らないのかい。これもプレッツェルだよ。あたしの国のだよ」
シャーリーが慣れた手つきで一本つまみ、ぱきっと噛み砕いて食べた。
「棒と言うのも何だかリベリアンらしいな。単純で」
「シンプルで食べやすいと言って欲しいねー。あたしの国じゃこれが普通なんだ。
そんなねじれた輪っかみたいなのこそ食べにくそうじゃないか。喉に詰まるぞ」
「何を? これには神聖な理由が有ってだな……」
「はいはい二人とも、ストップ~」
「ストップストップ~」
いがみあうトゥルーデとシャーリーの間に割って入るエーリカとルッキーニ。
「ウシュシュ ねえねえシャーリー、あたし面白い事思い付いた」
「なに? どうしたルッ……うぐっ」
言いかけたシャーリーの口にプレッツェルの端を押し込む。
「もごご……」
「ニヒヒ 二人して、端っこから食べてくの。折れたり離したら負け~」
そう言うとルッキーニは端をくわえ、カリカリと食べ始めた。事情を察したシャーリーも負けじとポリポリと食べる。
突然の出来事、そして展開に唖然とし、そして固唾を呑んで見守る一同。
「な、なんだこれ……こんな事501の連中はフツーにやってんのか、イッル?」
ニッカはエイラの服の袖を掴んだまま、呆気に取られた。
「まあ、普通だな。こんなのまだ可愛い方だって」
「す、すげえな、501って……あ」
「?」
もう少しで唇が触れ合う……、と言う所で、急いだルッキーニがプレッツェルを折ってしまった。
「あーん、おしい。もうちょっとだったのにぃー」
「ルッキーニ急ぎ過ぎなんだって」
「お、お前ら何を……、人前で破廉恥な事を!」
わなわなと怒るトゥルーデ。そんな彼女の肩をエーリカがぽんと叩いた。
「トゥルーデ、私達もやってみようよ」
「な、何ぃ!? 本気かエーリカ?」
「ねえ芳佳ちゃん、やろう?」
「え? リーネちゃん、私達もやるの? ちょっと、恥ずかしい……でもやりたい」
「全く、揃いも揃って何なんですの一体……坂本少佐、あの、宜しければ」
「?? 何の話だペリーヌ?」
にわかに盛り上がる501の面々。エイラはそんな隊員達を眺めていたが、不意に大声を出した。
「よーし皆見てくれ! 私とニパの、スオムスコンビの息の合った連係プレー!」
「えっ!? えっ? 何で? 何で私とイッルが!?」
「良いからニパ、早くくわえろよ。ここで場を盛り上げないでどうするんだよ」
「そうは言っても……」
「ほほう。ニパ度胸無いのか?」
エイラの挑発にカチンと来たのか、ニッカはばっと向き合い、プレッツェルの端をくわえた。
「来いよイッル。どっちが度胸無しか、はっきりさせようじゃないか」
詰まりながらもエイラに向かう。
「よーし。皆見てろよ!」
エイラもプレッツェルをくわえた。
ゆっくり、カリコリカリコリと慎重にプレッツェルを食べていく。
静まりかえる一同。
距離が一ミリ、また一ミリと縮まる。
(イッルの顔が近くに来る……)
ニッカはイッルに接近し、段々と、その事で頭が沸騰し始めた。最初の威勢の良さは既に無い。
ニッカは少年ぽい容姿で髪も短め。長い髪のエイラとは正反対だが、二人が近付く事により、
その“インモラル”さが際立ってくる。ニッカ自身もその事は自覚しているらしく、
近付く距離に比例して頬がどんどん紅くなる。
(イッルが……イッルが……)
耐えきれなくなりニッカは目を閉じた。また少しかじる。
カリッ。
ニッカの唇に柔らかいものが触れた。
「!!!」
目を開けると、寸前の所でピースサインを作ってプレッツェルの真ん中を「真剣白刃取り」の如くつまみ、
そしてニッカの唇を器用に指先でつんつんつつき、ニヤニヤしているエイラが見えた。
ばきっ。
プレッツェルは見事に砕けた。
「イッルの馬鹿ーッ!」
本気で怒り叫ぶニッカ、笑い転げるエイラ、つられて爆笑する一同。
“プレッツェル遊び”は、その後も散発的に続いた。
378: 2010/02/21(日) 23:57:16 ID:dLWjgR/E
翌日、ニッカが帰った後。
いつもの様にサーニャと一緒に昼寝をしていたエイラは、ふと、両腕が言う事を聞かなくなった事に気付く。
「何だこりゃ?」
寝惚け眼で自分の腕を見る。いつされたのか、手錠が掛けられている。
「ええっ? 何コレ?」
「エイラ」
「うわ、サーニャ?」
一緒に寝ていた筈のサーニャが覚醒して、エイラを膝枕している。
「こ、この手錠、どうしたのかな?」
「拘束してみた」
「どうして?」
「理由、分からない?」
「いや、理由とかそう言う以前に、意味が分からないんだけど……」
「そう」
「サーニャ、怒ってる?」
「そう見える?」
「見える」
サーニャはエイラを見下ろすと、いつ何処で用意したのか、棒のプレッツェルを取り出し、
エイラに無理矢理端をくわえさせた。
「ちょ、ちょっと……」
「私も、遊んで良いよね?」
「ちょ! 何処でこの事を? 誰から?」
「エイラは知らなくて良いの。私も昨日の事は知らなかったけど、知ったから」
「さ、サーニャぁ……」
「私も、遊んで良いよね?」
繰り返すサーニャ。
サーニャはエイラの顔をがっしりと両手で押さえつけ、プレッツェルをかりかりと食べ、そのままキスをした。
ごくり、と唾とプレッツェルを飲み込むと、何か言いかけたエイラの唇を奪った。」
息を付かせる暇も無く、キスを繰り返す。苦しみ荒く息をつくエイラに、またもプレッツェルをちらつかせる。
「サーニャ……ちょっと……」
「エイラ」
サーニャは微笑むと、続きをゆっくりと、じっくりと楽しんだ。
end
----
以上です。犯人はエーリカ(何
とにかく早い話がポッ○ーゲーム! 的なものをやろうかと。
……てかこのネタのSS有りましたっけ?(;・ω・)
ネタかぶってたらごめんなさい。
あとプレッツェルの歴史とか調べたんですけど
いまいち分からなかったのでその辺は適当に。
エイラとサーニャが鉄板なら、エイラとニッカもたまにはアリかな、なんて。
まあ最後はサーニャが持って行くんですけども。
ではまた~。
いつもの様にサーニャと一緒に昼寝をしていたエイラは、ふと、両腕が言う事を聞かなくなった事に気付く。
「何だこりゃ?」
寝惚け眼で自分の腕を見る。いつされたのか、手錠が掛けられている。
「ええっ? 何コレ?」
「エイラ」
「うわ、サーニャ?」
一緒に寝ていた筈のサーニャが覚醒して、エイラを膝枕している。
「こ、この手錠、どうしたのかな?」
「拘束してみた」
「どうして?」
「理由、分からない?」
「いや、理由とかそう言う以前に、意味が分からないんだけど……」
「そう」
「サーニャ、怒ってる?」
「そう見える?」
「見える」
サーニャはエイラを見下ろすと、いつ何処で用意したのか、棒のプレッツェルを取り出し、
エイラに無理矢理端をくわえさせた。
「ちょ、ちょっと……」
「私も、遊んで良いよね?」
「ちょ! 何処でこの事を? 誰から?」
「エイラは知らなくて良いの。私も昨日の事は知らなかったけど、知ったから」
「さ、サーニャぁ……」
「私も、遊んで良いよね?」
繰り返すサーニャ。
サーニャはエイラの顔をがっしりと両手で押さえつけ、プレッツェルをかりかりと食べ、そのままキスをした。
ごくり、と唾とプレッツェルを飲み込むと、何か言いかけたエイラの唇を奪った。」
息を付かせる暇も無く、キスを繰り返す。苦しみ荒く息をつくエイラに、またもプレッツェルをちらつかせる。
「サーニャ……ちょっと……」
「エイラ」
サーニャは微笑むと、続きをゆっくりと、じっくりと楽しんだ。
end
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以上です。犯人はエーリカ(何
とにかく早い話がポッ○ーゲーム! 的なものをやろうかと。
……てかこのネタのSS有りましたっけ?(;・ω・)
ネタかぶってたらごめんなさい。
あとプレッツェルの歴史とか調べたんですけど
いまいち分からなかったのでその辺は適当に。
エイラとサーニャが鉄板なら、エイラとニッカもたまにはアリかな、なんて。
まあ最後はサーニャが持って行くんですけども。
ではまた~。



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