236: 2014/07/20(日) 15:31:18 ID:aAn8o1bY

237: 2014/07/20(日) 15:32:29 ID:aAn8o1bY
第1話 最初の任務はアルバイト!?

238: 2014/07/20(日) 15:46:36 ID:aAn8o1bY
タルブ村の戦いから翌日、アンリエッタの戴冠式が行われた。
ルイズ「これで姫様は女王様となりましたね。」

カービィ「ぽよ。」

アンリエッタ「では、私が女王になったと同時に、ある部隊を誕生させます。」

シエスタ「ある部隊?」

アンリエッタ「そちらにいるミス・ヴァリエールを中心とした、エアライドを使う遊撃部隊を作ろうと思います。」

オオーッ

ルイズ「へ?」

アンリエッタ「そしてその部隊の名前は、チームカービィです!」

ルイズ「という事は、私達が姫様の直属の女官となるのですね!」

アンリエッタ「そう言うことです。これからも宜しくお願いしますね。」

ルイズ「はい!」ニカッ

カービィ「ぽよ!」ニコッ
ゼロの使い魔

239: 2014/07/20(日) 16:18:25 ID:aAn8o1bY
アンリエッタ「では早速ですが、貴方達に任務を受けてもらいます。」

ルイズ「任務ですか?」

アンリエッタ「ええ。アルビオンは艦隊が再建されるまで、正面からの侵攻を諦め、不正規な戦闘を仕掛けてきます。」

ワルド「大臣たちはそう予想しているようだな。」

メタナイト「街中の暴動や反乱を扇動するような卑怯なやり方でトリステインを攻めるという事か・・・。」

シエスタ「そうなる前にもスパイを行う必要があるのですか?」

アンリエッタ「その通りです。身分を隠して平民たちに流れる情報を集めてください。」

ルイズ「これが最初の任務ですね。分かりました。」

バッ

ルイズ「皆、すぐに行くわよ!」

ルカリオ達「おう!!!!」

カービィ「ぽよ!」

ピカチュウ「ピッカ!!」

240: 2014/07/20(日) 16:23:35 ID:aAn8o1bY
トリステイン城下町にあるカジノ

ルイズ「しかし驚いたわね。カービィに強運があるなんて。」

カービィ「ぽよぽよ。」ニコニコ

シエスタ「ええ。とりあえずは資金も増えましたし、後は情報を集めるだけ――――。」

「あら?シエスタちゃんじゃないの?」

シエスタ「ん?この声は?」クルッ

「お久しぶりね。」

ゴウカザル「げっ!オカマだ!回れ右!」

ガシッ

「私はオカマじゃないわよ。乙女なんだから♡」

オコリザル「あわわ・・・、シエスタ、知り合いなのか・・・?」

シエスタ「はい。親戚のスカロンさんです。」

ルイズ達「ええっ!?親戚!?」

241: 2014/07/20(日) 16:50:58 ID:aAn8o1bY
スカロン「ええ。私は『魅惑の妖精亭』の店主も務めているのよ。せっかくだから働いてみない?」

シエスタ「そうですね。やりますか!」

ルイズ「まあ、情報収集もできるし、仕方がないわね。」

カービィ「ぽよぽよ!」

スカロン「じゃ、決定ね。私のお店に案内してあげるわ。」

オコリザル(あいつが店主という事は、オカマバーじゃないんだろうな・・・?)ヒソヒソ

ランクルス(うん・・・。僕もそう思うかも・・・。)ヒソヒソ

スカロン「何を話しているの?」

オコリザル・ランクルス「いえ、別に!」

242: 2014/07/20(日) 17:02:32 ID:aAn8o1bY
魅惑の妖精亭

スカロン「と言う訳で、新しく入ったルイズちゃんとシエスタちゃんよ。」

ルイズ・シエスタ「よろしくお願いします!」

パチパチパチパチ

スカロン「では、妖精さん達!」

少女達「はい!スカロン店長。」

スカロン「ノ~ン!ノンノンノンノ~ン!店内では、『ミ・マドモアゼル』って呼びなさいって、あれほど言ってるでしょう?」

少女達「はい!ミ・マドモアゼル。」

スカロン「ん~ん……トレビアン!」

ルイズ(ミ・マドモアゼルっていったい・・・。)

243: 2014/07/20(日) 17:07:22 ID:aAn8o1bY
スカロン「んじゃ、『魅惑の妖精亭』のモットーは!」

少女達「モットーは!」

スカロン「ラァブッ!」

少女達「ラブ!」

スカロン「アーンドゥ!」

少女達「アンド!」

スカロン「プゥィースゥッ!」

少女達「ピースッ!」

スカロン「そのと~り!トレビアンッ!」

ルイズ「だ、大丈夫かな・・・?」

シエスタ「大丈夫ですよ。その内すぐ慣れますって。」

スカロン「ミュウウジック!ス、タートッ!」パチン

~♪

スカロン「さあ、開店よ!」

バン

244: 2014/07/20(日) 17:40:38 ID:aAn8o1bY
ルイズとシエスタがメイドの仕事をしている中、ゾロアーク達は皿洗い、サーナイトはカービィの子守をすることになった。
サーナイト「ルイズ、大丈夫かしら?」

ルカリオ「あいつは貴族だからな。苦戦するのも無理はないだろう。」

ゾロアーク「よし!皿洗いは終了した。早く運んでくれ。」

オコリザル「あいよ!」ダッ

ジェシカ「随分頑張ってるわね。」

ゾロアーク「ああ。こういう事は慣れているからな。ところで君は?」

ジェシカ「私はジェシカ。スカロンの娘よ。」

サーナイト「む、娘さん!?」

ジェシカ「ん?その子は?」

サーナイト「この子はカービィ。私達のパートナーなの。」

ジェシカ「カービィね。私はジェシカって言うの。」

カービィ「ジェシカ♪」

サーナイト「すっかり慣れちゃったわね・・・。」

245: 2014/07/20(日) 19:13:57 ID:aAn8o1bY
そして翌日――――

ゲッコウガ「チップレースでござるか?」

ルイズ「そうなの。一番チップを多く手に入れた方が優勝よ。」

シエスタ「しかも優勝者には魅惑の妖精のビスチェがもらえるのです。」

ランクルス「魅惑のビスチェか・・・。いったいどのような効力があるの?」

ルイズ「えーっと、どんな体型の人が着てもぴったりフィットする上、魅了の魔法がかけられているため、これを着用した人を見ると魅惑されてしまうって。」

ギギギアル「だったら2人には頑張ってもらわないとね。」

ルイズ「もちろんそのつもりよ。」ニカッ

246: 2014/07/20(日) 19:47:46 ID:aAn8o1bY
チップレースは3日間続き、現在のトップはジェシカとなっている。
ルイズ「残るはあと1日。しっかり頑張らないと!」

ギギギアル「確かルイズが3位。シエスタが2位だよな。なかなかやるじゃないか。」

ルイズ「まあね。それに・・・、カービィがいてくれたから、今の私でいる事ができた。その辺に着いては感謝しないとね・・・。」カアア

カービィ「ぽよ?」

カランカラン

スカロン「はい、いらっしゃ・・・。」

チェレンヌ「ほう。店は流行っているようだな。」

スカロン「これはチェレンヌ様、お久しぶりですわ。」

チェレンヌ「まあ、今日は客で参ったのだからな。」

ゲッコウガ「何奴でござるか?」

ジェシカ「このへんの徴税官を務めている貴族のチェレンヌよ。ああやって管轄内のお店にやってきてはたかるの。」

ゲッコウガ「つまり奴の機嫌を損ねたら、とんでもない税金を押し付けるつもりでござるな。」

サーナイト「絶対に許せないわね。」

247: 2014/07/20(日) 19:51:18 ID:aAn8o1bY
チェレンヌ「女王陛下の徴税官に酌をする娘はおらんのか!」

スッ

ルイズ「はい。お客様。」ニコリ

チェレンヌ「なんだ?子どもか?」

スッ

ルイズ「!?」

チェレンヌ「どれ。このチェレンヌ様が大きさを確かめてやろうじゃないか。」

ダッ

チェレンヌ「ん?」

ドガッ

チェレンヌ「がはっ!」ドゴッ

ルイズ「!!」
ルイズが足元をよく見ると、カービィが怒りの表情でチェレンヌを睨みつけていた。

248: 2014/07/20(日) 19:56:07 ID:aAn8o1bY
チェレンヌ「貴様!貴族に刃向う気なのか!?」

カービィ「ぽよ!!」

ゲッコウガ「カービィがやるのなら、拙者も黙ってはいられないでござるな。」ジャキン

ゾロアーク「俺達だって黙っちゃいられないぜ!」ザッ

ピカチュウ「ピカ!!」

シエスタ「私も助太刀します!」シャキン

ルイズ「皆・・・。」

チェレンヌ「ええい!悪魔と獣共、洗濯板、メイドを捕まえろ!」

オノノクス「そ、その言葉はまずいんじゃ・・・。」

ドカッ

チェレンヌ「うおっ!」

サーナイト「あーらら。」

249: 2014/07/20(日) 20:17:46 ID:aAn8o1bY
ルイズ「誰が洗濯板ですって・・・?ふざけるのもいい加減にしなさいよ・・・。」

ルカリオ「どうやらルイズを怒らせたようだな・・・。」

ルイズ「この私がお酌をしてあげたのに・・・、覚悟しなさい!」

ヒュンヒュン

チェレンヌ「ひええええええ!!」ドドドドド

ルイズ「それだけじゃないわ!私は女王陛下の女官で、由緒正しい家柄の三女よ。あなたみたいなのに名乗る資格はないわ。」

チェレンヌ「し、失礼しました!どうかこれで許してください!」ドサッ

ピューッ

スカロン「すごいわルイズちゃん!胸がすっとしたわ!」

ジェシカ「もう最高!」

エモンガ「まっ、とりあえずは一件落着だね。」

ジェシカ「はい。お客さんも全員帰っちゃったので、チップレースの結果を発表しまーす!」

250: 2014/07/20(日) 20:21:41 ID:aAn8o1bY
ジェシカ「まあ、数えるまでもないし、優勝は彼女に決まりね。」

ルイズ「どういうことですか?」

スカロン「これ、チップでしょ?」

シエスタ「これって、あの人が置いて行った財布・・・。たっぷり入っていたんですね。」

スカロン「と言う訳で、優勝はルイズちゃん!」

ワアアア

シエスタ「良かったですね、ミス・ヴァリエール。」

カービィ「ぽよ!」

251: 2014/07/20(日) 21:28:12 ID:aAn8o1bY
その夜、ルイズ達は2階で食事をしていた。
カービィ「ぽよぽよ!」

シエスタ「良かったですね。カービィさんがおいしいと言ってくれて。」

ルイズ「ええ。シエスタやジェシカに教えてもらった甲斐があったわ。」

シエスタ「ところでルカリオさん達は?」

ルイズ「彼等なら別の場所で食事をしているわ。私達3人で食事をさせるためにね。」

シエスタ「そうですか。それにしても今見ると、まるで家族みたいですね。」

ルイズ「ふふっ。そうね。」

カービィ「ぽよ!」

252: 2014/07/20(日) 21:33:31 ID:aAn8o1bY
一方、ルカリオ達は――――

ルカリオ「ん?」

ゾロアーク「どうしたルカリオ?」

ルカリオ「邪悪な波動を感じた。これはどうやらトリステインの運命に関わる重大な事件になるかも知れない。」

サーナイト「なんですって!?」

リザードン「その情報は確かなのか!?」

ルカリオ「間違いない。このままいけばトリステインは大混乱と陥ってしまうだろう。」

ランクルス「となると、僕達が動かなければいけないようだね。」

ルカリオ「ああ。大混乱と陥る前に何とかしなければ・・・・。」

254: 2014/07/20(日) 21:50:51 ID:aAn8o1bY
次回予告

ルイズ「姫様、どうしてこのような場所に!?」

アンリエッタ「ええ。実はレコン・キスタへの内通者を誘う為に飛び出していたのです。」

ルカリオ「邪悪な波動を感じていたのはそう言う事だったのか。」

シエスタ「でしたら私達も協力します!」

カービィ「ぽよ!」

アンリエッタ「ありがとうございます。それに強力な助っ人も連れてきました。」

ルイズ「強力な助っ人?」

アンリエッタ「そう。平民から貴族になった銃士隊の女性隊長です!」

ルイズ「次回、『緊急指令!内通者を捕まえろ!!』。お楽しみに!」

255: 2014/07/21(月) 09:31:38 ID:FLHMO/OU
第2話 緊急指令!内通者を捕まえろ!!

256: 2014/07/21(月) 15:45:12 ID:FLHMO/OU
トリステイン城下町

タタタタタ

アンリエッタ「ハァ・・・、ハァ・・・。早く急がなければ・・・。」

タタタタタ

マニューラ「・・・。」

257: 2014/07/21(月) 15:55:09 ID:FLHMO/OU
魅惑の妖精亭

ゾロアーク「ふう・・・。外の空気でも吸いに行くとするか・・・。」

ワイワイガヤガヤ

ルイズ「何の騒ぎかしら?」

シエスタ「女王陛下が視察の帰りに姿を消したようですね。さらわれた可能性もあるって・・・。」

ルイズ(陛下が・・・!?)

ルカリオ「邪悪な波動を感じていたのはその事だったのか・・・。こうしちゃいられない!」ダッ

ルイズ「ど、何処に行くの!?」

ルカリオ「決まっている。女王陛下を探しに行く事だ!」タタタタ

ルイズ「だったら私達も行かないといけないわね。シエスタ、カービィ、行くわよ!」

シエスタ「ええ!」

カービィ「ぽよ!」

258: 2014/07/21(月) 16:03:35 ID:FLHMO/OU
タタタタタ

ルカリオ「見つかったか?」

サーナイト「駄目。全然見つからないわ。」

ゾロアーク「ちっ。いったいどこにいるんだ・・・?」

タタタタタ

シンボラー「もしかしてあの人じゃない?」

ゲッコウガ「間違いないでござる!姫―――――。」

ガシッ

アンリエッタ「静かにしてください。正体がばれてしまいます。」

ゲッコウガ「す、済まぬ。けど、姫様はなぜこのような場所に?」

アンリエッタ「その話はあとで。それよりも隠れる事の出来る場所はありますか?」

シンボラー「もちろんあるにはありますが・・・。」

アンリエッタ「それではそこに案内してください。」

シンボラー「はっ。」

259: 2014/07/22(火) 20:18:41 ID:0oHXCEx2
一方、タリアーリジュ・ロワイヤル座の劇場では、歌劇『エレオノール』が上演されていた。
ここで歌劇『エレオノール』について説明しよう。

エレオノールはトリステイン有数の貴族であるラ・ヴァリエール公爵家に生まれ、厳格な父親と、“史上最も若く美しく勇ましい女性”と歴史家のアラズラムが評する母、カリーヌ・デジレの間に、長子として誕生した。(ちなみにルイズの姉です。)
母の血を色濃く受け継いだためでしょうか、エレオノールは古くからの良妻賢母となることを良しとせず、その高い理想と、男勝りの性格、卓越した頭脳から湧き出る毒舌の数々により、トリステイン・アカデミーにおける研究員としての確固たる地位を築く一方、色事からはどんどんと遠ざかっていき、あげく許嫁にも逃げられるという運命をたどってしまうのだ。
この許嫁が最後にエレオノールに宛てた最後の手紙は、 今もトリステイン王立図書館に大切に保管されている。
「もう、限界だ。」
その言葉は、簡潔にエレオノールの周囲の評価を現しているといえるだろう。
さて、貴族の女性にとって、婚約者に逃げられるということは不名誉極まりないこととされている。
このことから、エレオノールは男性不信に陥り、学術の世界へとその情熱を傾けることとなったという事だ。

ルカリオ「なるほど。そのような歌劇があったのか。」

ゴウカザル「しかしお前の一番上の姉さん、学力などはいいのだが、あんな性格だから結婚できないんじゃないのか?」

ルイズ「まあ、否定はしないけど、その事を本人に聞かれたらまずいわよ・・・。」

エレキブル「別にいいだろ。どうせあの人はアカデミーの仕事で忙しいし、そう簡単に来るはずが・・・。」

エレオノール「もう来てるわよ?」

エレキブル「あ・・・。」

ドカバキボカスカ

エレキブル「ギャアアアアアアア!!」

シエスタ「そ、それでは本編に戻ります・・・。」

260: 2014/07/22(火) 21:11:48 ID:0oHXCEx2
その客席では、2人の男がひそひそと話していた。
貴族A「トリステインは来たるべきレコン・キスタとの戦争に向けて遠征軍の編成を進めております。」

リッシュモン「で、艦隊の建設状況は?」

貴族A「早くてもあと1週間でしょうね。」

リッシュモン「なるほど。そいつは意外ですな・・・。」

貴族A「あとクロムウェル様は卿の情報にいたく関心を寄せられています。我々のところまで来ていただければ勲章を授与すると仰せです。」

リッシュモン「ほう・・・、レコン・キスタの方は豪気ですな。」

貴族A「なに。そのうちこの国もその名で呼ばれるようになります。あなたの協力のおかげで、軍事情報は筒抜けですから・・・。」

261: 2014/07/22(火) 21:17:30 ID:0oHXCEx2
魅惑の妖精亭

ルイズ「姫様、無事で何よりです!」

アンリエッタ「ええ。迷惑を掛けてごめんなさい。」

シエスタ「でも、なぜこのような事をしたんですか?」

アンリエッタ「実は・・・。」

アンリエッタ説明中

ゲッコウガ「何!?レコン・キスタの内通者でござるか!?」

アンリエッタ「はい。トリステインの中にそのような輩がいるのは間違いありません。」

カービィ「ぽよ・・・。」

ルイズ「となると、その内通者を捕まえなければいけないという事ですね。」

アンリエッタ「その通りです。協力していただけますか?」

ルイズ「もちろんです!私達にお任せください!」

カービィ「ぽよ!」

アンリエッタ「ありがとうございます!」

262: 2014/07/22(火) 21:23:51 ID:0oHXCEx2
マニューラ「おっと。協力するのはあっし等だけじゃないでさァ。」ヒョコ

アンリエッタ「マニューラ!ひょっとして今の話を聞いていたのですか!?」

マニューラ「最初から聞いたでさァ。それよりもあっしの新たなパートナーを連れてきやした。」

アンリエッタ「新たなパートナーって、もしや!?」

マニューラ「そのまさかでさァ。」パチン
マニューラが指を鳴らすと同時に、短髪の女性騎士が姿を現した。

アンリエッタ「アニエス!」

アニエス「ご無事で何よりです。陛下。」

263: 2014/07/22(火) 21:40:25 ID:0oHXCEx2
ルイズ「マニューラ、その方があなたのパートナーなの?」

マニューラ「ああ。彼女はアニエス・シュヴァリエ・ド・ミラン。銃士隊の隊長だ。」

アニエス「あなたの噂は陛下から聞いている。お会いできて光栄至極。」

ルイズ「あ、どうも・・・。」

ゲッコウガ「早速だが本題に入るでござる。その内通者をどうやって捕まえるでござるか?」

アニエス「まず内通者と組んでいる貴族を捕まえ、その内通者の居場所を教えてもらう。」

アニエス「そしてその内通者を見つけたら、即刻捕まえるという事だ。」

ルイズ「なるほどね。でも、内通者と組んでいる貴族は誰が捕えに行くのかしら?」

マニューラ「その事についてはあっしとアニエスで何とかしやすぜ。」

アンリエッタ「分かりました。では、お願いします。」

マニューラ・アニエス「はっ!」

264: 2014/07/22(火) 22:13:06 ID:0oHXCEx2
その夜

アニエス「奴は2階の部屋にいる。忍び込んで捕えに行くぞ。」

マニューラ「ああ。」

ビュンビュン

マニューラ「いた!」チャキッ

ドガーン

アニエス「そこ!」ドギューン

キン

マニューラ「よし。後は居場所を教えてもらうだけだ。その覚悟はできているだろうな?」

貴族A「・・・。」

アニエス「話さないというのならこっちだって考えがある。」チャキ

アニエス「二つ数えるうちに選べ。生か、誇りか。」

265: 2014/07/22(火) 22:20:58 ID:0oHXCEx2
その翌日―――

アンリエッタ「任務は成功したそうですね。」

アニエス「はい。どうやら内通者は例の劇場に向かうそうです。」

ルイズ「劇場の方は大丈夫ですか?」

アンリエッタ「ええ。既に配置に着いております。そしてここからはゲッコウガさんにも協力してもらえますか?」

ゲッコウガ「心得た。」

シエスタ「ゲッコウガさん、気をつけてくださいね。」

ゲッコウガ「大丈夫でござるよ。」

ルイズ「ゲッコウガ。あんた、シエスタといい感じになってない?」

カービィ「ぽよ?」

ゲッコウガ「そ、それはその・・・。」アタフタ

ゾロアーク「大丈夫だって!俺達がフォローするからさ!」

ゲッコウガ「その顔を見れば、フォローする気にはなってないでござるが?」ゴゴゴゴゴ

アンリエッタ「話はそこまでです。行きましょう!」ザッ

266: 2014/07/23(水) 21:35:03 ID:e50844jo
タリアーリジュ・ロワイヤル座の劇場

リッシュモン(今回の女王の失踪はいったい何なんだろうか?まさかレコン・キスタの陰謀ではないだろうな・・・。)

スッ

アンリエッタ「女性向けのお芝居なのに男性の観客とはめずらしいですわね・・・。」ストン

リッシュモン「失礼。連れが参りますのでよそへお座りください。」

アンリエッタ「残念だがその連れは逮捕したでござるよ。」

リッシュモン「へ、陛下!?その口調はいったい!?」

ボワン

ゲッコウガ「これでも陛下と言えるでござるか?」

リッシュモン「き、貴様は何者だ!?」

ゲッコウガ「拙者の名はゲッコウガ。ルイズ殿の使い魔でござる!」

リッシュモン「ヴァ、ヴァリエールの使い魔だと!?」

ヒュンヒュンヒュンヒュン

267: 2014/07/23(水) 21:44:02 ID:e50844jo
ゲッコウガ「王国の重臣ともあろう人間が、他国の密使に陛下や国を売ろうとするとは・・・、決して許されぬ!」

アンリエッタ「その通りです。」コツコツ

リッシュモン「ほ、本物の姫様!?」

アンリエッタ「あなたを女王の名のもとに罷免します。外はもう包囲されています。おとなしく逮捕されなさい。」

ゲッコウガ「それに逃げようと思っても無駄でござるよ。」パチン

ドンドンドンドン

アンリエッタ「観客は全て平民から結成された銃士隊の一員です。劇場にいても違和感はありません。」

ゲッコウガ「これで勝負ありでござるな・・・。」

リッシュモン「詰めが甘いな。」ガコン

バッ

アンリエッタ「ゲッコウガ!」

ゲッコウガ「承知!」ビュン

268: 2014/07/23(水) 21:48:14 ID:e50844jo
洞穴

リッシュモン「あの女・・・、亡命した暁には必ずや復讐を・・・。」

ズバン

リッシュモン「ぐはっ・・・、な、ぜ・・・。」

バターン

マニューラ「あっしがいるという事を忘れちゃ困りやすぜ。」

リッシュモン「うぐ・・・。迂闊だったか・・・。」

マニューラ「今更命乞いしても無駄でさァ。金の為なら国など売り飛ばす奴に生きる資格なんてない。覚悟!!」

ブシャアアアアア

リッシュモン「」

マニューラ「始末完了。」チャキッ

269: 2014/07/23(水) 22:04:27 ID:e50844jo
アニエス「もう終わったのか?」

マニューラ「ああ。始末したでさァ。」

ゲッコウガ「どうやら拙者が駆けつける暇はなかったでござるな。」

アニエス「そうだな。それに私もそいつを殺そうとしたが、マニューラに先取りされてしまったけどな。」

マニューラ「どういう事だ?」

アニエス「平民である私の故郷の村は、新教徒というだけで百乱の罪を着せられ踏み潰された・・・。その見返りとして教会からもらう金のためにな・・・。」

マニューラ「その事件ってもしや、ダングルテールの虐殺なのでは!?」

アニエス「その通りだ。よく知ってるな。」

マニューラ「ああ。ハルケギニアの歴史書をよく読んでいたからな。そしてそれを起こした真犯人の名は分かっているのか?」

アニエス「白炎のメンヌヴィルだ。彼はメイジや平民、老若男女、人間や亜人間の別無く、行く手を阻む者を焼き尽くすことで名を知られており、敵味方に恐れられている。」

ゲッコウガ「となると、奴と戦うのも時間の問題でござるな。」

アニエス「ああ・・・。」

270: 2014/07/23(水) 22:12:15 ID:e50844jo
劇場前

ルイズ「そのような事があったなんて・・・。」

アニエス「ああ。全て事実だ。」

ウォーグル「その事についてだが、新たな情報を入手した。メンヌヴィルはクロムウェルの命でトリステイン魔法学院に向かっている。」

シエスタ「何ですって!?」

カービィ「ぽよ!?」

アンリエッタ「その情報は確かなのですか!?」

ウォーグル「間違いない。レコン・キスタの本拠地に偵察に行ったら、偶然その話を耳にしたからな。」

アニエス「となると、トリステイン魔法学院に向かう必要がありますね。」

アンリエッタ「ええ。ところで彼が向かうのはいつ頃でしょうか?」

ウォーグル「確か今夜ぐらいだったような・・・。」

ルイズ達「こ、今夜!?」

271: 2014/07/23(水) 22:14:38 ID:e50844jo
ルイズ「となると、早く急がなければいけませんね。」

アンリエッタ「ええ。これ以上被害を防ぐためにも、トリステイン魔法学院へ向かいましょう!」

ルイズ達「了解!」

カービィ「ぽよ!」
ルイズ達はエアライドに飛び乗り、トリステイン魔法学院に向かい始めた。
果たしてルイズ達は学院を守りきることができるのか!?

272: 2014/07/23(水) 22:19:32 ID:e50844jo
次回予告

ルイズ「魔法学院に帰還した私達。そこでキュルケ達と合流した後、作戦会議が開かれた。」

キュルケ「まさかそのような事になっていたとは・・・。」

ルイズ「全て事実よ。何としてでも学院を守りきらないと!」

タバサ「もちろんそのつもり。」

シエスタ「そして夜になり、予定通りメンヌヴィル達が姿を現した。」

ルイズ「それと同時に私達も動きだし、学院を守る最大の戦いが始まりを告げる・・・。」

デルフ「相棒、絶対に学院を守りきろうぜ!」

カービィ「ぽよ!」

シエスタ「次回、『魔法学院攻防戦』。お楽しみに!」

274: 2014/07/24(木) 21:35:27 ID:8trIDAbs
第3話 魔法学院攻防戦

275: 2014/07/24(木) 22:07:23 ID:8trIDAbs
ギュイーン

アニエス「もう少しで魔法学院だ。それにしてもこのエアライドは便利だな。」

シエスタ「カービィさん達の世界ではこれを利用していましたからね。」

ルイズ「姫様、魔法学院が見えました!」

アンリエッタ「ようやく着きました・・・って、何ですかこれは?」
アンリエッタが学院をよく見ると、壁の上にはレーザー、機関銃、ミサイルポッドなどが多く設置されていた。

ルイズ「ああ。あれはゲッコウガ達が提案して設置されたのです。学院を守るためにはこうするしか方法はないと。」

アンリエッタ「そ、そうですか・・・。」

カービィ「ぽよ。」

276: 2014/07/24(木) 22:15:50 ID:8trIDAbs
スタッ

キュルケ「あっ、ルイズ!ようやく戻って来たのね。」

ルイズ「ええ。それよりも大変な事があったの。」

タバサ「大変な事?」

アンリエッタ「クロムウェルが新たな刺客であるメンヌヴィルを使って、この学院を襲撃する作戦に出ました。」

キュルケ「その話は本当なの!?」

ウォーグル「本当の話だ。レコン・キスタの本拠地に偵察に行ったら、偶然その話を耳にしたからな。」

タバサ「こうなると作戦会議を開くべき。」

ルイズ「そうね。すぐに作戦会議を!」

アンリエッタ「もちろんそのつもりです。中庭の方へ移動しましょう。」

ゾロゾロ

277: 2014/07/24(木) 22:34:06 ID:8trIDAbs
中庭

アンリエッタ「では、作戦会議を開きます。ウォーグル、報告のまとめを。」

ウォーグル「はい。メンヌヴィルはクロムウェルの命でトリステイン魔法学院に向かっている。しかも今夜襲撃するそうだ。」

アニエス「となると、それまでに配置に着く必要があるな。」

サンダース「ああ。まず後方部隊と前方部隊の2手に別れた方がいいだろう。後方部隊はロビン率いる使い魔達。前方は俺達で行く事にしよう。」

アンリエッタ「そうですね。私は学院の中に入って指示を出します。カイリキー達は私の護衛をお願いできますか?」

カイリキー「任せてください。」

ギギギアル「じゃあ、僕達はレーザーなどを操作して援護しておくね。」

リザードン「ああ。頼りにしているぜ。」

シルフィード「どうやら作戦は早く決まったのね。」

アンリエッタ「それでは、行動開始!」

全員「了解!」

カービィ「ぽよ!」

278: 2014/07/25(金) 17:02:38 ID:De2yIXUM
その夜

ヒュオオオオ

ルイズ「ついにこの時が来たわね。出撃体制は?」

シエスタ「はい。準備万端です。」

カービィ「ぽよ!」

キュルケ「あとはメンヌヴィルが来るのを待つのみね。そろそろだと思うけど・・・。」

ブオーッ

サンダース「メンヌヴィルが姿を現したぞ!」

アニエス「ついに来たか!出撃開始!」

ルイズ達「おう!!」ギュイーン

279: 2014/07/25(金) 17:11:27 ID:De2yIXUM
サンダース「ルイズ達が出撃した!攻撃開始だ!!」

ドガーンドガーンギュイーン

兵士A「うわっ!もう攻撃を始めたのか!」

兵士B「このままだと迂闊に近づきにくいな・・・。」

メンヌヴィル「へっ!こんな物は俺の攻撃で・・・。」

アニエス「そこだ!」ドギュン

メンヌヴィル「うおっ!何事だ!?」

アニエス「まさかこんなところで出会えるとはな・・・。」

メンヌヴィル「貴様!あの時の生き残りか!」

ルイズ「私達も忘れてもらっちゃ困るわよ!」

シエスタ「あなたの行いは決して許されません。覚悟!」ダッ

カービィ「ぽよ!」

メンヌヴィル「まあいい。誰が相手でも構わないからな。お前達はそこの丸っこい奴を退治しろ!」

兵士達「はっ!」ダッ

280: 2014/07/25(金) 19:54:07 ID:De2yIXUM
デルフ「あいつ等、自ら氏に急ぐつもりか・・・。相棒!」

カービィ「ぽよ!」ビョン

カービィ(心の声)・デルフ「『ソードビーム!』」ギュイーン

ドッカーン

兵士達「うぎゃあああああああ!!」

メンヌヴィル「何!?30人の兵士が一瞬でやられただと!?」

ルイズ「カービィはこう見えても多くの戦いを経験したのよ。甘く見たのが間違いだったようね。」

メンヌヴィル「おのれ!こうなったらそいつを倒してやる!」ダッ

シエスタ「そうはさせません!旋風斬!!」ギュン

メンヌヴィル「くっ!」ガキン

ゲッコウガ「忍法、大津波の術!!」

ザッパーン

キュルケ「なかなかやるわね。私も張り切りますか!」ガシャン

281: 2014/07/25(金) 20:18:59 ID:De2yIXUM
ルイズ「そ、その大量の銃はいったい!?」

キュルケ「私もゲッコウガ達に頼んで武器を作ってもらったの。今からお見せするわね!」

メンヌヴィル「な、何をするつもりだ!?」

キュルケ「決まってるじゃないの。あなたをハチの巣にする事よ!」ガチャン

ドガガガガガ

メンヌヴィル「うぐ・・・。」

キュルケ「そして最後は、メテオランチャー!!」ズギューン

ドッカーン

メンヌヴィル「ぬおおおおおおおお!!!!」

アニエス「最後は私が決めさせてもらう!覚悟!!」

ドスッ

メンヌヴィル「あが・・・。済まねえ、クロムウェル・・・、申し訳ありません・・・、マルク・・・、さ・・・、ま・・・・。」

ドスーン

282: 2014/07/25(金) 20:57:52 ID:De2yIXUM
アニエス「終わったようだな。」

カービィ達「・・・。」

アニエス「ん?なぜ黙っている?」

サンダース「メンヌヴィルが言ってた最後の言葉が頭から離れられないんだ・・・。」

タバサ「最後の言葉・・・・、もしかしてマルク?」

ゲッコウガ「ああ。メンヌヴィルがそう言ったという事は、奴もこの世界にいるという事か・・・。」

ルイズ「ねえ、マルクってどのような奴なの?」

エンペルト「あいつは多くの星を破壊した最大の強敵だ。俺達も一度戦ったが、苦戦しながらも勝つ事ができた。」

サンダース「だが、その代償としてフーム達が異世界に飛ばされてしまった。このハルケギニアに・・・・。」

シエスタ「そんな事があったなんて・・・。」

ゲッコウガ「全て事実でござるよ。」

283: 2014/07/25(金) 22:02:40 ID:De2yIXUM
ルイズ「ともかく、マルクという奴は絶対に許せないわね。」

ウインディ「ああ。いずれはお前達もあいつと戦う事になるかも知れない。その事を覚悟してくれ。」

ルイズ「そうね。とりあえずは学院に戻りましょう。」

ゾロゾロ

マルク「あれがカービィの新たな仲間共か・・・。どうやら退屈しなくて済みそうサ・・・。」ククク

284: 2014/07/25(金) 22:15:42 ID:De2yIXUM
次回予告

ルイズ「姫様の命でロマリアに着いた私達。そこでジュリオという青年と出会ったの。」

ルイズ「しかも彼は幻獣を操る虚無の使い魔「神の右手・ヴィンダールヴ」なんだって!」

シエスタ「まさかこんなところでヴィンダールヴと出会うなんて・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

キュルケ「そして彼の案内で教会の裏にある家に辿り着くと、その中には目的の人物がいた。」

ゲッコウガ「あの方はいったい・・・?」

ジュリオ「彼の名はヴィットーリオ・セレヴァレ。ロマリア皇国の教皇だ。」

ゲッコウガ「きょ、教皇殿!?」

キュルケ「次回、『ロマリアの教皇との出会い』。お楽しみに!」

285: 2014/07/26(土) 09:15:44 ID:IvvnDSaM
第4話 ロマリアの教皇との出会い

286: 2014/07/26(土) 21:54:25 ID:IvvnDSaM
メンヌヴィルとの戦いから翌日――――カービィ達はロマリアに向かっていた。
ルイズ「皆、戦いのダメージは大丈夫?」

シエスタ「はい。全く受けていませんし、疲れもそんなになかったです。」

ルイズ「なら大丈夫ね。タバサ、ロマリアまであとどれくらい?」

タバサ「見えた。あれがロマリアの中央にある教会。」ユビサシ

キュルケ「ようやく着いたわね。んじゃ、あそこに向かいますか!」

カービィ「ぽよ!」

ルイズ(なんであんたが仕切るのよ・・・。)

ギュイーン

287: 2014/07/26(土) 22:17:22 ID:IvvnDSaM
ロマリア

スタッ

ルイズ「ここがロマリアか・・・。すごいところね。」

シエスタ「ええ。さすがは宗教国家ですね。」

カービィ「ぽよ。」

「ほほう。あれがガンダールヴの戦士か。」

ルイズ「ん?」
ルイズ達が声のした方を振り向くと、一人の青年が立っていた。

ルイズ「あなたは?」

「失礼。僕の名はジュリオ・チェザーレ。幻獣を操る虚無の使い魔「神の右手・ヴィンダールヴ」だ。」

ルイズ・シエスタ・キュルケ「ヴィ、ヴィンダールヴ!?」

カービィ「ぽよ?」

288: 2014/07/26(土) 22:39:27 ID:IvvnDSaM
ゲッコウガ「ヴィンダールヴとはなんでござるか?」

ルイズ「かつて始祖ブリミルと共に闘い、その名を伝説に残した4人の使い魔の一人よ。」

シエスタ「しかも幻獣を操る事ができます。」

サンダース「なるほど。それはすごいな。」

ジュリオ「では立ち話もしたところで、教会の方に向かいましょう。」

ルイズ「おっと!そうだったわね。教皇様に会いに行かないと!」
ルイズ達はジュリオの案内で教会に向かい始めた。

289: 2014/07/27(日) 10:41:57 ID:qTcliN/s
ギギィ

ヴィットーリオ「お待ちしておりました。現教皇聖下、聖エイジス三十二世・ヴィットーリオ・セレヴァレです。」

ルイズ「よ、よろしくお願いします・・・。」

ヴィットーリオ「マザリーニ様からの手紙は読ませていただきました、ミス・ヴァリエール、『虚無の担い手』よ。」

ルイズ「あ、はい。」

ヴィットーリオ「これはまたアルビオンの大軍を前に奇跡を起こした聖女らしからぬごようすですね。何か驚くようなことでもありましたか?」

ルイズ「いえ、その……まさか教皇聖下がこのような場所に現れるとは思っていませんでしたし、その、あの、こんなにお若い方だとも思っていませんでしたので……。」

シエスタ「私もです・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

ヴィットーリオ「疑問に思うのも当然でしょうね。教皇は原則終身制。普通私のような若輩者が付く位ではありません。こう言う言い方はなんですが、私が就任した時点で、私より年上の方にはまず次の教皇の座は巡ってこないでしょうからね。」

タバサ「不思議と言えば不思議。」

キュルケ達(ああ、納得・・・。)

290: 2014/07/27(日) 11:06:49 ID:qTcliN/s
ヴィットーリオ「ええ、その通りです。三年前、本来ならあなたたちもよく知るマザリーニ枢機卿がこの地位を継ぐはずでした。ですが彼の辞退により、一時期教皇選出会議は荒れに荒れました。」

リザードン「そのような事があったとは・・・。」

ヴィットーリオ「その荒れ様はひどいもので、一時期はロマリアが内乱を起こしそうなほどでした。そもそもいくらマザリーニが優秀であっても、外国で宰相位にあるものを呼び戻そうとしたという事自体が、人材の不足を意味しています。」

ゲッコウガ「言われてみればそうでござるな。」

ヴィットーリオ「その頃私は既に枢機卿の一人として選定の候補に挙がるだけの力はつけていました。ですが教皇の地位というものには経験も重視されます。次代を担うと目されていたという自負はありますが、いきなり教皇の座に座れるほどものではありません。」

ヴィットーリオ「ですが当時のロマリアはそんな私にある決断を要求するほど荒れていたのです。」

ルイズ達「・・・。」

ヴィットーリオ「それは私にとって秘密であり、そして切り札でした。この状況をひっくり返せる、まさに切り札……もっとも、今となっては、少し早まったかという思いもあります。ですがあのときの私は、今よりもっと若かったのです。」

ルイズ「そうでしたか・・・。」

ヴィットーリオ「これより我が知りし真理をこの像に記録す。」

ルイズ「この世のすべての物質は、すべて小さき粒より為る。四の系統は、その粒に干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる呪文なり。」

ヴィットーリオ「おお、やはりあなたは、まがう事なき『虚無の担い手』なのですね。」

ルイズ「聖下……。」

291: 2014/07/27(日) 11:40:26 ID:qTcliN/s
ジュリオ「聖下、お茶が入りました。」

ヴィットーリオ「ちょうど良かった。少し喉をしめらせたかったからね。ああ、使い魔の方もおかけなさい。ジュリオ、君もこちらに。」

ジュリオ「はい。」

ヴィットーリオ「さて、 実は私も『虚無の担い手』の一人です。私は幼い頃、母が所持していた『火のルビー』と、『始祖の円鏡』に触れて、虚無に目覚めたのです。これに関してはいろいろあったのですが、そこは省きましょう。」

ルイズ「そ、そうでしたか・・・。」

ヴィットーリオ「始祖の秘宝は四つ……祈祷書、円鏡、オルゴール、そして香炉……始祖は用心深く、秘宝を偽装したようです。」

シャワーズ「と、いいますと?」

ヴィットーリオ「視覚、聴覚、嗅覚、触覚……始祖は後の世で虚無に目覚めるものが、盲目や難聴であってもそれを受け取れるようにしていたと思われるのですよ。もっともそれを開封するための口伝が、いつの間にか失われてしまったようですが。」

ルイズ「たしかに。」

ギギギアル「待てよ。データで確認したが、トリステインは祈祷書、アルビオンはオルゴール、ロマリアは円鏡、そして香炉は・・・。」

タバサ「ガリアが持っている。」

ギギギアル「ありがとうタバサ。」

292: 2014/07/27(日) 12:01:00 ID:qTcliN/s

ヴィットーリオ「その通りです。さらに虚無の担い手は、同時期に四人存在するはずです。ロマリアの伝承にもあり、また始祖の伝承にも、四の四という言葉がよく使われます。」

ルイズ「四の四、ですか?」

ヴィットーリオ「ええ。これは四人の担い手、四人の使い魔、四つの指輪、四つの秘宝を意味します。これらすべてをそろえることが出来れば、聖地の扉が開く、といわれています。」

ルイズ「聖地の!」

マニューラ(聖地か・・・。あそこについて調べる必要があるな。)

ヴィットーリオ「ミス・ヴァリエール。私は教皇として三年間、いろいろ手を尽くしてきました。新教徒教皇などと揶揄されるくらい、いろいろな改革にも挑んできました。ですが現状は、あなたがその目で見たとおりです。」

ルイズ「聖下……。」

ヴィットーリオ「その経験は、私に幾つかのことを悟らせてくれました。私の手は、教皇という地位は、それだけで人を救えるものではない、と。そして……。」

ルイズ「そして?」

ヴィットーリオ「博愛だけでは、人は救えないのだと……そのためには、『力』が必要なのだと。」

ルイズ「聖下・・・。」

293: 2014/07/27(日) 12:32:03 ID:qTcliN/s
ヴィットーリオ「ミス・ヴァリエール。あなたは私に、自分が『虚無』であることの証明を求めているのですね。」

ルイズ「あ、はい。そうです。」

ヴィットーリオ「断言しましょう。彼の『虚無』は偽りです。」

シエスタ「やはり……ですが聖下、それを証明できるのでしょうか。」

ヴィットーリオ「彼が司祭である以上、まず間違いはないでしょうね。『虚無』は選ばれし者……具体的には、始祖の三王家、トリステイン、アルビオン、ガリアの王家の血を引くものか、ロマリア初代教皇聖フォルサテの血を引くものからしか現れないのです。」

ギーシュ「確かにそうですね。」

ヴィットーリオ「ロマリアにおいては教皇は選考会議によって決まるものであり、王家のように一貫した血を引いているものではないですが、聖フォルサテの血族はかなり厳密に調査されています。クロムウェル司教がその血族である可能性は、皆無ではありませんがほぼ無いと見て良いでしょう。」

モンモランシー「となると、『レコン・キスタ』に対して証明するとなると、さすがに生半可の証拠では足りないですね。聖下が一筆書いたくらいでは、偽造扱いされて終わる可能性もありますし・・・。」

ヴィットーリオ「その通りです。それはよくある事ですが、 教会としては、神聖なる始祖の力である『虚無』を偽る者を放置できません。その点において、私はミス・ヴァリエール、あなたの味方です。」

ルイズ「ありがとうございます。」

ヴィットーリオ「ですがそうなると、偽りの虚無を打ち倒し、教えを正す手段は一つしかないですね。というか他の方法ではレコンキスタを崩せないでしよう。ミス・ヴァリエール。」

ルイズ「何でしょうか?」

ヴィットーリオ「私もあなたと共にアルビオンへ向かいましょう。あなたの虚無を証明し、偽りの虚無を打破するには、それしかありません。」

ルイズ「ええええええええっ!?」

294: 2014/07/27(日) 13:23:53 ID:qTcliN/s
シエスタ「せ、聖下がアルビオンへ!?」

キュルケ「ろ、ロマリアはどうするんですか!?」

ヴィットーリオ「ああ、なにもいきなりこの場から、というわけではありませんよ。いくら何でもそれをやってしまったらロマリアが大混乱に陥ってしまいます。」

ルイズ「で、ですよね。」

カービィ「ぽよ。」

ヴィットーリオ「お忍びでないとまずいのは確かですが、それでも数日の不在を納得させる建前は必要です。まあ周辺の視察にかこつけて、ということになるでしょう。ちょっと視察の目的地が変わるだけのことです。」

ルイズ「は、はあ……。」

ヴィットーリオ「とはいえ、早急な行動が必要なのは確かです。こちらも直ちに準備を整えますので、明日もう一度この場へ来てください。マザリーニへの書状など、受け入れの手筈を整えてもらわなければなりませんからね。」

ルイズ「判りました。あとこれを見てください。」スッ
ルイズは懐から水のルビーと始祖の祈祷書を出し、ヴィットーリオに見せた。

ヴィットーリオ「わざわざありがとうございます。では、ありがたく拝見させていただきます。」

ポウッ

ヴィットーリオ「おお、これは・・・。」

295: 2014/07/27(日) 15:23:34 ID:qTcliN/s
ルイズ「何か分かりましたか?」

ヴィットーリオ「ありがとうございます。ミス・ヴァリエール。実にすばらしい呪文が手に入りました。」

ルイズ「そ、そうですか?」

ヴィットーリオ「ええ。まさに今の状況にもってこいの呪文です。中の中の中、“転移扉(トランス・ドア)”。私の知識と力の及ぶ限り、好きな地点へ繋がる扉を生み出す呪文です」

ルイズ「おめでとうございます。」

ヴィットーリオ「どうやらこの呪文はあくまでも自分がよく知る場所にしか扉を開くことが出来ないようなので、これでアルビオンまでひとっ飛び、とは行かないようです。ただ、帰還の手間が大幅に省けるのは大きいですね。」

ルイズ「すごいですね……私はいまだに“爆発”しか使えませんのに。」

ヴィットーリオ「心配することはありません。今の私のように、虚無の力は、それが必要になったとき、初めてもたらされるもの……それにあなたはおそらく『攻撃』を司る虚無。その力が呼び起こされるのは、戦いの中という可能性が高いのです。」

ルイズ「攻撃、ですか?」

ヴィットーリオ「はい。ガンダールヴを従えるのは、攻撃の属性を色濃く持つ虚無が多いらしいと、教会に伝わる伝承では語られています。」

シエスタ「教会に伝わる伝承?」

カービィ「ぽよ?」

296: 2014/07/27(日) 15:32:49 ID:qTcliN/s
ヴィットーリオ「明確なものではありませんが……虚無にも系統魔法のような、四つの区分けがあるといわれています。」

ヴィットーリオ「ガンダールヴを従えるものは『攻撃』。」ヴィンダールヴを従えるものは『移動』。ミョズニトニルンを従えるものは『支援』。 記すことさえはばかれるものは『心理』。厳密なものではなく、あくまでも傾向だそうですけれども。」

ルイズ「なるほど。でも、その4つにはどのような意味があるのでしょうか?」

ジュリオ「虚無に関わる古くから伝わる歌があります。」
ジュリオはそう言った後、歌い始めた。

ジュリオ「神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる。」

ジュリオ「神の右手がヴィンダールヴ。心優しき神の笛。あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは地海空。」

ジュリオ「神の頭脳はミョズニトニルン。知恵のかたまり神の本。あらゆる知識を溜め込みて、導きし我に助言を呈す。」

ジュリオ「そして最後にもう一人。記すことさえはばかれる……。」

ジュリオ「四人の僕を従えて、我はこの地にやってきた……。」

ルイズ「その様な歌があったなんて・・・。」

ヴィットーリオ「これはわりと古くから伝わっている歌です。別に虚無の担い手が現れたのは六千年ぶりというわけではありませんからね。この歌も市井に伝わっていないわけではないのですが。」

タバサ「知らなかった。」

ゾロアーク「最後の一人は謎に包まれているか・・・。これは調べる必要がありますね。」
ゾロアークの言葉に全員が同意した。

297: 2014/07/27(日) 15:49:16 ID:qTcliN/s
その帰り道、ゾロアークはまだ考え事をしていた。
ルカリオ「まだ最後の言葉が気になるのか?」

ゾロアーク「ああ。最後の使い魔はいったい誰なのか分からないからな。気になって仕方がないんだ。」

ムウマージ「だったら私が調べましょうか?」
その言葉に全員が彼女の方を向いた。

ルイズ「本当にできるの!?」

ムウマージ「ええ。知られざる歴史を見つけることは得意なの。んじゃ、いくわね。」

ポウッ

シエスタ「ムウマージさん、どうでしたか?」

ムウマージ「分かったわ。最後の使い魔の名前はリーヴスラシル。証のルーンは胸に刻まれることから、「神の心臓」と呼ばれているわ。」

ルイズ「すごいじゃない!」

カービィ「ぽよぽよ!」

ムウマージ「けど、その使い魔は残酷な運命を背負っているの。」

ゲッコウガ「残酷な運命?」

ムウマージ「虚無の使い手の魔力を増幅させる力を持つけど、増幅にはリーヴスラシルの魂を消費するので、消費しつくすと命を落とすと言われているわ。」

キュルケ「つまりその役割は、呪文の"器"となる事ね・・・。」

298: 2014/07/27(日) 15:54:25 ID:qTcliN/s
ルイズ「これで4つの使い魔について分かる事はできたけど、ミョズニトニルンとリーヴスラシルはいったい誰なのかしら・・・?」

ムウマージ「戦いが進めばきっと分かるわ。残りの使い魔の正体も・・・。」
ムウマージはそう言った後、空に浮かぶ夕日を見上げた。

299: 2014/07/27(日) 15:59:43 ID:qTcliN/s
次回予告

ルイズ「ロマリアから学院に戻った私達。すると中庭に一つの馬車があった。」

ルイズ「その馬車をよく見ると、なんと私の家紋が記されていた!」

シエスタ「そしてすぐに逃げようとしたその時、一人の女性が姿を現した!」

ルイズ「ね、姉様・・・。」

エレオノール「オスマン理事長から話は聞いたわ。あなたが女王陛下の直属の女官、そしてあなたの使い魔についてね・・・。」

ルイズ「は、はい・・・。」

エレオノール「まずはあなたの使い魔について説明しなさい!」ギュウウ

ルイズ「いひゃいいひゃい(痛い痛い)!!」

カービィ「ぽ、ぽよ・・・。」

タバサ「次回、『ヴァリエールの3姉妹』。お楽しみに。」

300: 2014/07/28(月) 19:51:57 ID:ireM0uxc
第5話 ヴァリエールの3姉妹

301: 2014/07/28(月) 20:10:54 ID:ireM0uxc
魔法学院―――そこには一台の馬車が停められており、そこから一人の女性が降りた。
エレオノール「久しぶりね。ここに来るのも。」

彼女の名はエレオノール。知っている通り、ルイズの姉である。
彼女はがこの学院に来たのは、ある噂と知らせを耳にしたからである。
それはカービィ達をルイズが召喚した事と、彼女が女王陛下の直属の女官となった事だ。

エレオノール「ルイズったら、いったい何をしでかしたのかしら・・・。」コツコツ

302: 2014/07/28(月) 20:26:00 ID:ireM0uxc
理事長室

オスマン「誰かと思えばミス・ヴァリエールの姉かい。久しいの。」

エレオノール「えぇ、お久しゅうございますわ、オールド・オスマン。」

オスマン「お主がこの学院を卒業したのは、何年前だったかのぅ・・・。」

エレオノール「残念ですが、今日は思い出話に華を咲かせるために来たのではありませんの。」

オスマン「ほほう。ルイズの事についてじゃな。」

エレオノール「ご明察。さすがはオールド・オスマン。まだ衰えていませんのね。」

オスマン「ふん、何とでも言うがよかろう。」

303: 2014/07/28(月) 20:37:54 ID:ireM0uxc
一方、ルイズ達は魔法学院に向かっていた。

ギュイーン

ルイズ「報告も終わったし、あとは魔法学院に戻るだけね。」

シエスタ「帰ったら精一杯料理を作りますからね。」

カービィ「ぽよぽよ!」

モンモランシー「カービィがそれが楽しみなのね。」

ギーシュ「ん?学院内に馬車が止まっているぞ。いったい何処のだろうか?」

サーナイト「調べてみるわね。」ポウッ

キュルケ「どうだった?」

サーナイト「馬車にこのような家紋が記されていたわ・・・。」ヴィン

ルイズ「それって・・・、私の家の家紋じゃない!なんでこんなところに・・・。」

タバサ「少なくとも重要な話だと思う。」

ゲッコウガ「確かに。」

ピカチュウ「ピカ。」

304: 2014/07/29(火) 20:23:41 ID:waAUJZts
ルイズ「と、とりあえずは着地しないとね。」

スタッ

ルイズ(さてと・・・、あとはどうやって・・・。)

コツコツ

ルイズ「ね、姉様・・・。」

エレオノール「ルイズ。オスマン理事長から話は聞いたわ。あなたが女王陛下の直属の女官、そしてあなたの使い魔についてね・・・。」

ルイズ「は、はい・・・。」

エレオノール「まずはあなたの使い魔について説明しなさい!」ギュウウ

ルイズ「い、いはいいはい! ねぇふぁまいふぁいへふ!(い、痛い痛い! 姉さま痛いです!)」

エレオノール「痛いなら、早いとこ説明しなさい!」

305: 2014/07/29(火) 20:44:24 ID:waAUJZts
ゲッコウガ「ど、どういう事でござるか・・・?」

キュルケ「エレオノール様はルイズの姉なの。髪の色は全く違うけど、顔立ちはどことなく似ているでしょ?」

ゾロアーク「言われてみれば確かにそうだな・・・。」

カービィ「ぽよ。」

ルイズ「は、はんははひ! ふぉーっふぉみふぇふぁいふぇ、ふぁふふぇなふぁい!(あ、アンタ達! ボーっと見てないで、助けなさい!)」

ゾロアーク「何を言ってるのか分からないぜ。」
ゾロアークがそう返したその時、エレオノールの目がカッと見開き、ルイズを開放するや、素早い挙動でゾロアークに近づいた。

ゾロアーク「な、何だ?」

エレオノール「あなた、今、喋ったわね?」

ゾロアーク「当たり前だろ。俺達の世界では喋れることは当たり前なんだ。カービィやピカチュウなどは違うけどな。」

カービィ「ぽよ。」

エレオノール「あなた達の世界!?つまりあなた達は異世界から来たという事ね。どういう事か説明して。」

ランクルス「この事については僕が説明するよ。実は・・・。」

事情説明中

306: 2014/07/29(火) 21:51:22 ID:waAUJZts
エレオノール「なるほど。あなた達の事についてはもちろん、ルイズが女王陛下の直属の女官になった事も分かったわ。」

ランクルス「で、どうするの?」

エレオノール「とりあえずは父様に報告をしないとね。あなた達も一緒に行くわよ。」

ルイズ「はい・・・。」

エレオノール「あとメイドも一緒にね。」

シエスタ「あっ、はい!」

キュルケ(大丈夫かしら・・・。)ヒソヒソ

タバサ(さあ・・・。)ヒソヒソ

307: 2014/07/30(水) 20:22:03 ID:OBBsdiLQ
ヴァリエール城

キキッ

シエスタ「ここがヴァリエール城・・・。すごいですね・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

カトレア「ルイズ!」タタタタ

ルイズ「ちいねえさま!」タタタタ

ガシッ

カトレア「お久しぶりね、ルイズ。で、その方々は貴方の使い魔で、抱かれているピンク色の子があなたの子供?」

ズガーッ←ルイズがずっこけた音

ルイズ「あの子も私の使い魔です!///」

カトレア「あら、わたしまた間違えてしまったかしら。」

ルイズ「ハァ・・・。」

308: 2014/07/30(水) 20:34:21 ID:OBBsdiLQ
サーナイト「ん?」

シエスタ「どうしたのですか?」

サーナイト「あの、カトレア様の病気は、魔法を使うと悪くなるのですか?後これは確認なんですけれども、水の魔法では治らない病なのですよね。」

カトレア「ええ。幼い頃から、父が八方手を尽くして名医に当たってくれましたが、どなたも答えは同じ。私の躰には、水の魔法で直すべきところがないそうなのです。」

ルイズ「そうなの。全体的に体が弱ってはいるけど、どこかが壊れているっていうことはないって。」

サーナイト「そうですか・・・。それなら私に任せてください。」

ルイズ「へ?」

サーナイト「では・・・・。」サッ

ポウッ

サーナイト「終わりましたよ。体の調子はどうですか?」

カトレア「ええ、羽のように軽くなった気分ですわ。身体に何の違和感も感じません。」

オオーッ

エレオノール「カトレアの病気を治すなんて・・・、いい使い魔を召喚したわね。」

ルイズ「ええ。」ニカッ

309: 2014/07/30(水) 20:39:51 ID:OBBsdiLQ
ギギィ

ルイズ「あっ、母様。」

カリーヌ「今の話は聞いたわ。カトレアの病気を治してくれてありがとう。」

サーナイト「いえ、たいした事ではありません。」

カリーヌ「父上が書斎で待っているわ。すぐに上がりなさい。」

ルイズ「はい。」

テクテク

リザードン「俺達は使い魔達の部屋で待機か・・・。」

ゲッコウガ「大丈夫でござろうか・・・。」

シエスタ「無事を祈るしかありませんね・・・。」

310: 2014/07/30(水) 20:45:57 ID:OBBsdiLQ
書斎室

サンドリオン「なるほど。つまりお前は虚無に目覚めたという事か。さらに使い魔であるカービィのおかげで、アルビオンは崩壊の危機を免れたという事だな。」

ルイズ「はい。その通りです。」

カリーヌ「ならば、明日にでもその実力を見せてもらいましょう。娘が虚無の担い手になったというのなら、その側につく生物の実力は、母として見極めておかねばなりませんから。」

ルイズ「は、はあ・・・。」

カービィ「ぽよ?」

311: 2014/07/30(水) 20:49:10 ID:OBBsdiLQ
寝室

サンドリオン「カービィの事についてだが、ルイズの話によれば不思議な能力を持っているらしいな。」

カリーヌ「ええ。彼は『異質』ですわ。私たちとは何かが根本的にちがう。それがこうも私を不安にしているみたいなのです。」

サンドリオン「我が愛しの『烈風』は、その程度で止まってしまうのかい?」

カリーヌ「止まったりはしませんわ。ただ……。」

サンドリオン「ただ?」

カリーヌ「あなたに初めて、私が『敗北』する姿を見せてしまいそうな気がして。」

サンドリオン「それはちょっと驚きだね。敗れたことはあっても、決して『敗北』はしなかった君が。」

サンドリオン「まあ、もし負けたとしても、こう思えないかな?『まだ上があった』って。」

カリーヌ「・・・。」

312: 2014/07/30(水) 20:56:49 ID:OBBsdiLQ
翌日

ヒュウウウウウウ

デルフ「相棒、気を引き締めていけよ!」

カービィ「ぽよ!」ザッ

サンドリオン「カービィは様々な物質を吸い込んで、その能力を複製する事ができるそうだな。お手並み拝見とするか。」

ルイズ「ええ。」

シエスタ「では、始め!」

ゴーン

カリーヌ「先手必勝!ハリケーン!」ギュオッ

ルイズ「カービィ、吸い込みよ!」

カービィ「ぽよ!」

313: 2014/07/30(水) 21:26:52 ID:OBBsdiLQ
スウウウウウウ

カリーヌ「は、ハリケーンを吸い込んだ!?」

ピカアアアアアア

サンドリオン「おお!この姿は!?」

サンダース「トルネードカービィ。竜巻の能力を持っており、どんな攻撃も跳ね返すことができる。」

サンドリオン「となると、カリーヌは苦戦するだろうな。」

キンキンキンキン

カリーヌ「中々やりますわね。あなた!」

サンドリオン「よし!参戦するとしよう!」ダッ

ルイズ「では、私も!シエスタ、カービィにデルフを!」

シエスタ「はい!」バッ

パシッ、ピカアアアアアアア

デルフ「よし!ここからは俺達の戦いだ!行くぞ!」

カービィ「ぽよ!」

314: 2014/07/30(水) 21:33:38 ID:OBBsdiLQ
ドゴーンドガーン

サンドリオン「ははは、全力で戦うのは久しぶりだぞ!」

ゲッコウガ「うむ・・・。あの2人、なかなかやるでござるな。」

シエスタ「ええ。あとは運次第ですね・・・。」

キンキンキンキン

デルフ「相棒!最後の締めといこうぜ!」

カービィ「ぽよ!」

バッ

サンドリオン「やっぱりそう来たか。一気に蹴りを着けるぞ!」サッ

カービィ(心の声)・デルフ『「ハリケーン・ソードビーム!」』ギュオオオオオ

サンドリオン「アクア・ウィップ!!」ヒュンヒュン

ドッカーーーーーーーン

シエスタ「ど、どうなったのでしょうか・・・。」

315: 2014/07/31(木) 20:42:37 ID:pAdWzJ6M
カランコロン

シエスタ「2つの杖が転がっている・・・。という事は・・・!」

ゴーン

サンダース「勝者、カービィ&ルイズ!」

オオーッ

ルイズ「やったわね、カービィ!」

カービィ「ぽよ!」

シエスタ「お見事です!2人共!」

リザードン「やったな!」

ルイズ「えへへ・・・。」

316: 2014/07/31(木) 20:55:44 ID:pAdWzJ6M
カリーヌ「まさかこれ程の実力を持っているとは・・・。あの子なら娘を任せられますね。」

サンドリオン「ああ。彼はまだ子供だが、すごい力を持っている。それに他の使い魔達も協力な輩が多い。」

カリーヌ「ええ。私達も彼等をできるだけサポートしましょう。」

サンドリオン「ああ。そうだな・・・。」
サンドリオンはそう言った後、カービィ達に近づき始めた。

カトレア「あの子ならルイズも大丈夫そうですね。」

エレオノール「ええ。私達も彼に負けずに頑張らないとね。」

カトレア「はい。」ニコッ

317: 2014/07/31(木) 21:10:44 ID:pAdWzJ6M
次回予告

ルイズ「私達が学園に戻る途中、ヴィットーリオ聖下とジュリオと合流したの。」

ルイズ「そして学園に戻ったその時、学園内で事件が勃発したの。」

シエスタ「ええっ!?下着を盗まれたんですか!?」

キュルケ「そうなの。既に10人以上が被害に遭っているわ。」

エレオノール「こうなると私達も黙る訳にはいかないわね。」

カリーヌ「こうなったらその犯人を捕まえましょう!全軍出動せよ!」

女性達「イェッサー!」

ゲッコウガ「こうなってしまうともう止められないでござるな・・・。」

エレオノール「次回、『下着泥棒を捕まえろ!』!私の下着を盗んだら・・・、どうなるか分かってるわよね?」

ルイズ「ね、姉様・・・。」

318: 2014/08/01(金) 19:02:15 ID:vBITP6OI
第6話 下着泥棒を捕まえろ!

319: 2014/08/01(金) 20:07:35 ID:vBITP6OI
ルイズ達は馬車を降りた後、2手に別れて移動し始めた。
ルイズ「カービィ、着いたわよ。」

カービィ「んぃ・・・。」

シエスタ「ようやく目覚めましたね。」

ジュリオ「ハハハ。まるで親子みたいだね。」

ルイズ「お、親子って・・・、この声はジュリオ!?」

ジュリオ「久しぶりだね、ミス・ヴァリエール、それにガンダールヴ。ボクがここにいる理由など、一つしか無いじゃないか。」

ルイズ「ちょ、ちょっと、それって……。」

ジュリオ「ええ、ちょうどよかった。ヴィットーリオ様も、今お忍びでここに滞在している。まあ明日にはロマリアに戻っていないとまずいのだけど。」

ゲッコウガ「ふむ・・・。となると、ここを拠点にするということでござるな。」

ジュリオ「そういったことを勘案した場合、トリステインの王城よりここを基点にした方が何かと問題が少ないからね。」

ルイズ「なるほど……。あっ、そうだ。今ね、私の両親が来ているんだけど。」

ブーッ

ジュリオ「た、確かに学院長は困るだろうなあ……でも大丈夫。公爵様はある意味関係者だから、今頃一緒に話しているんじゃないかな。」

シエスタ「いいんですか?」

ジュリオ「こういう点、聖下は実に融通の利くお方だから。」

320: 2014/08/01(金) 20:21:23 ID:vBITP6OI
学院長室

サンドリオン「聖下。お初にお目にかかります。学院長もお久しぶりです。」

オスマン「久しぶりですな。じゃがわしのことなど、今は気にせんでもよかろう。」

ヴィットーリオ「こちらこそよろしく、ミスタ・ラ・ヴァリエール。夫人も楽にして結構ですよ。今の私は、何しろ『ここにはいない』のですから。それにあなたはこの世に『虚無の担い手』を産み落とした偉大なる母なのですから。」

カリーヌ「は、はい。」

サンドリオン「聖下……失礼ながら、聖下がそうおっしゃると言うことは、ルイズはやはり。」

ヴィットーリオ「はい。彼女こそ、間違いなく真正の『虚無の担い手』。この私と同じ、時に選ばれた始祖の使いの一人でしょう。」

サンドリオン・カリーヌ「・・・!!」

オスマン「わしも聖下がこんなに若いのは意外じゃったのだが、それにはそれだけの訳があったという事じゃよ。」

ヴィットーリオ「もっとも今の教会は大変に乱れていて、お恥ずかしながら我が身を持ってしても一枚岩とは行かない有様です。」

サンドリオン「皮肉なものですな。」

321: 2014/08/01(金) 20:36:47 ID:vBITP6OI
そんな中、ルイズ達は訓練を行っていた。

ガキンガキン

ゲッコウガ「うむ。腕は上がっているようだな。」

ギーシュ「ああ。でもまだまだかな?」

サーナイト「モンモランシー。弓の腕前が上がったわね。」

モンモランシー「まあね。最近では百発百中が続いているけど、まだまだ冷静にならないとね。」

ガキンガキンビュンビュン

ルイズ「私達が実家に帰ってる間、すっかり強くなっちゃったわね。」

シエスタ「ミス・ヴァリエール。私達も負けずに頑張りましょう!」

ルイズ「そうね。」

カービィ「ぽよ!」

322: 2014/08/01(金) 21:10:17 ID:vBITP6OI
カリーヌ「ずいぶん熱心に練習しているわね。それにちょっと信じられないものまで見えるわ。」

ルイズ「お母様!お父様やお姉様まで。」

キュルケ・ギーシュ・モンモランシー「え、公爵様?」

ビシッ

サンドリオン「ああ、そうかしこまらんでもよいぞ、皆。こちらから訪ねておるのだ。今は身分など忘れて楽にしなさい。」

カリーヌ「そうそう。私もあまり固いことはいわないわ。」

ルイズ「でもどうしてこんなところに?」

サンドリオン「何、娘達が修練に励んでいるときいてな。」

カリーヌ「わたくしも興味を持ちましたの。噂に聞く『烈風』様から見たら、拙いものだとは思いますけれども。」

ルイズ「は、はあ・・・。」

323: 2014/08/02(土) 09:18:06 ID:1RaBTZlc
ガキンガキンガキンガキン

サンドリオン「ふむ。見事な腕前だな。どうやらルイズの使い魔によって鍛えられたのだろう。」

キュルケ「ええ。魔術はもちろん、武器の使い方も上達しました。」

サンドリオン「武器?魔術だけじゃなく武器まで上達したのかね?」

ギーシュ「はい。ゲッコウガ達から教えてくれました。」

カリーヌ「なるほどね。私も武器を使って戦おうかしら。」

ルイズ「か、母様!?」

エレオノール「私も使おうかしら。」

カトレア「じゃあ、私も。」

サンドリオン「私もそうするとしよう。」

ルイズ「父様たちまで・・・、ハァ・・・。」

カービィ「ぽよ?」

324: 2014/08/02(土) 16:22:24 ID:1RaBTZlc
そして夕食の時間になったその時、食堂ではある噂話が広がっていた。

生徒A「聞いたか?また下着泥棒が出たらしいぞ。」

生徒B「ああ。既に十人以上が被害に遭っている。」

生徒C「このままだとまずいな・・・。なんとかしなければ・・・。」

ルイズ「下着泥棒か・・・。私がいない間に起こった様ね。」

シエスタ「で、どうしますか?」

カリーヌ「これ以上被害を防ぐためにも私達が動かないといけないわね。」

ルイズ「ええ。すぐに作戦会議を開きましょう!」

カービィ達「」コクリ

325: 2014/08/02(土) 19:40:54 ID:1RaBTZlc
ルイズ達は作戦会議を開いた後、指示通りにそれぞれの配置に着いた。

ヒュウウウウウ

シエスタ「もう少しで来るはずです。」

ルイズ「そうね。これ以上の被害を抑えないと・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

タタタタタ

ゲッコウガ「どうやら来たでござるな。」

ルイズ「よし!行くわよ!!」

シエスタ達「おう!!!」

326: 2014/08/02(土) 19:47:31 ID:1RaBTZlc
ヒュンヒュンヒュンヒュン

キュルケ「どうやら数は4人みたいね。」

ジバコイル「だったらここは任せてくれ。フラッシュ!」カッ

タバサ「今がチャンス。」チャキッ

ズバズバズバズバ

タバサ「終わり。」シャキン

ドドーン

キュルケ「すごい早業ね・・・。」

タバサ「訓練した甲斐があった。」

ヒュンヒュンヒュンヒュン

リザードン「くっ!増援が来たか!」

エレオノール「だったらここは私に任せて!」

ルイズ「姉様!」

327: 2014/08/02(土) 20:07:14 ID:1RaBTZlc
エレオノール「どうやら氏ぬ覚悟はできている様ね。この地獄の大鎌で楽にしてあげるわ。」スッ

ルイズ「あわわわわ・・・。」ガタガタ

エレオノール「覚悟!」

ズシャアアアアアアア

ゲッコウガ「い、一瞬で大勢の敵を・・・。」

シュバルゴ「た、只者ではないな・・・。」

シエスタ「こ、怖いです・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

ルイズ(そりゃそうなるわよね・・・。)

328: 2014/08/02(土) 20:27:07 ID:1RaBTZlc
エレオノール「ルイズ!」

ルイズ「ひゃい!」ビシッ

エレオノール「犯人の身元が分かったわ。胸のあたりにある紋章が証拠よ。」サッ

ルイズ「その紋章って・・・、レコン・キスタ!」

ヴィットーリオ「なるほど。どうやら魔法学院にもレコン・キスタが攻め込んできたそうですね。」

ルイズ「聖下!」

ヴィットーリオ「こうなった以上は戦うしか方法はありません。明日、アルビオンに向かいましょう!」

ルイズ達「はい!」

カービィ「ぽよ!」

エレオノール(この事件に関わった以上は戦わなくてはならないようね・・・。)
エレオノールはそう思った後、カリーヌ達の元に向かい始めた。

329: 2014/08/02(土) 21:11:21 ID:1RaBTZlc
次回予告

ルイズ「私達がアルビオンに向かっている途中、レコン・キスタの竜騎士隊が襲い掛かってきた。」

ルイズ「しかも中にはエアライドを使っている兵士までいるわ!」

メタナイト「どうやらマルクによってエアライドの技術を習得したようだな。」

アンリエッタ「そっちがその気なら、チームカービィ、出動を!」

キュルケ「この戦いがチームとしての初陣となる訳ね。」

ルイズ「ええ。皆、戦闘開始よ!」

ポケモン達「おう!!!!」

カービィ「ぽよ!」

カトレア「次回、『チームカービィの初陣』。お楽しみに!」

330: 2014/08/03(日) 19:33:56 ID:WR6qoIX2
第7話 チームカービィの初陣

331: 2014/08/03(日) 19:43:35 ID:WR6qoIX2
ルイズ達はトリステイン王宮に辿り着いた後、戦艦ハルバードでアルビオンに向かい始めた。

ギュイーン

ルイズ「驚いたわね。まさかこのような戦艦があるなんて・・・。」

メタナイト「ああ。我々の世界で使われていたが、まさかここでも使われるとは・・・。」

ワルド「まるで見た事のない物ばかりだな。」

キュルケ「コルベール先生がこれを見たら、間違いなく興奮するでしょうね・・・。」

ルイズ・シエスタ「ああ、納得・・・。」

アンリエッタ「アルビオンまでもう少しですね。このまま敵襲がなければいいのですが・・・。」

332: 2014/08/03(日) 19:49:24 ID:WR6qoIX2
ビービー

兵士A「姫様!敵襲です!」

アンリエッタ「敵の数は?」

兵士B「はい。竜騎士が50人ですが、その中にはエアライドを使っている兵士までいます!」

ルイズ「ええっ!?レコン・キスタもエアライドを使っているの!?」

メタナイト「どうやらマルクによってエアライドの技術を習得したようだな。」

アンリエッタ「そっちがその気なら、チームカービィ、出動を!」

キュルケ「この戦いがチームとしての初陣となる訳ね。」

ルイズ「ええ。皆、戦闘開始よ!」

ポケモン達「おう!!!!」

カービィ「ぽよ!」

333: 2014/08/03(日) 19:55:46 ID:WR6qoIX2
ギュイーン

ルイズ「このくらいの数なら大丈夫そうね。ゲッコウガ!」

ゲッコウガ「心得た。」シャキン

ザシュッバシュッ

シエスタ「次は私が行きます!」ビュッ

シエスタ「旋風竜巻斬り!!」ギュオオオオ

キュルケ「私達も忘れちゃ困るわよ!」ドガガガガ

タバサ「はっ!」ギュオオオオオ

ドガーンドゴーン

ルイズ「カービィ、ラストをお願い!」

カービィ「ぽよ!」

334: 2014/08/03(日) 20:08:33 ID:WR6qoIX2
カービィ(心の声)デルフ「『ソードビーム!』」ズバアアアア

ドッカーン

ルイズ「よし!これで全部ね!」

シエスタ「いえ、まだ来ます!」

ギュイーン

キュルケ「そう簡単にはいかないみたいね。」

ルイズ「そうね。援護をお願いします!」

アンリエッタ「分かりました。砲撃用意!」

ドガーンドゴーン

335: 2014/08/04(月) 19:23:50 ID:Swruv.2k
デスカーン「くっ!いくら倒しても次々と出てくるぞ!」

キュルケ「こうなったら火炎放射器で一気に倒すわ!喰らいなさい!」

ゴオオオオオオ

メタナイト「よし!半数以上が減ったぞ!」

ワルド「カービィ、この電撃をデルフに吸い込ませてくれ!」ビュン

カービィ「ぽよ!」

ギュイーン

デルフ「おおっ!新たな姿になったぜ!このまま一気に行くぞ!!」

カービィ「ぽよ!!」

ビュン

カービィ(心の声)・デルフ「『サンダーソードスラッシュ!』」ギュオーン

ドッカーン

ルイズ「やった!」グッ

336: 2014/08/04(月) 20:26:15 ID:Swruv.2k
ギュオオオオオオ

シエスタ「この音はもしや!?」

ジュリオ「どうやら艦隊が駆けつけたようだな。聖下。」

ヴィットーリオ「ええ。ミス・ヴァリエール、お願いします。」

ルイズ「はい、聖下。」

パアッ

ウインディ「おっ、イリュージョンが発動したな。」

エーフィ「けど、巨人はいくら何でもやり過ぎじゃ・・・。」

ヴィットーリオ『レコン・キスタのものに告げる。私は教皇エイジス32世の名において、汝らが悔い改めることを望む。汝らが首魁、オリバー=クロムウェルは虚無の担い手にあらず。私はここに、教皇の名の下、彼の者を始祖に対する虚言と侮辱の罪において破門することを宣言する。』

全員「・・・!!」

ヴィットーリオ『なお、彼のもの以外については、偽りを知り得なかったことを鑑み、一週の猶予を与える。一週の後、なお彼に従いし者は、同じ罪にて連座とする。』

スルスル

ワルド「おお!降伏旗が掲げられたぞ!」

アンリエッタ「これで先に進めますね。」

337: 2014/08/04(月) 20:36:44 ID:Swruv.2k
ギュイーン

ルイズ「よかったのですか?聖下。」

ヴィットーリオ「構いません。幸いにして私の権威もまだ衰えていなかったようですしね。あなたが演出してくれた『奇跡』の効き目もあったと思いますし。」

ルイズ「そうですか。なら心配ありませんね。」

カービィ「ぽよ。」

メタナイト「そろそろアルビオンに辿り着く。すぐに準備を。」

ヴィットーリオ「そうですか。では、行きましょう。」

ゾロゾロゾロゾロ

メタナイト(これからの戦いが、王党派と貴族派の戦いの最終決戦となるだろう。)

メタナイト(それまで予想外の事が起こらなければいいのだが・・・。)

338: 2014/08/04(月) 20:48:56 ID:Swruv.2k
レコン・キスタ本部

クロムウェル「そうですか。では、今この場にいる全貴族、全将兵を集合させてください。今まで私たちに味方してくれたもの、全員です。集合が終わり次第、私の所に連絡を。そこで私の言葉を伝えます。」

兵士達「」コクリ

タタタタタ

クロムウェル「シェフィールド。本当にこれで良かったのか?それに私はもう終わりだ。まさか聖下が直々にこの地まで出張ってくるなんて・・・。」

シェフィールド「ご安心を、閣下。破門宣告は諸刃の剣。確かにこれを持ち出されたらある意味では終わりですわ。でも……。」

クロムウェル「でも?」

シェフィールド「破門宣告をしてなお相手が屈しなかった場合、落ちるのは教皇の権威です。残りのものが一丸となって抵抗をした場合、逆に地に落ちるのは彼の方なのです。ただでさえ若年の教皇聖下、彼を落としてその後釜にというものは、意外と彼の国には多いのですよ。」

クロムウェル「そ、そうか。いざとなればこれもあるからな。」

コンコン

兵士A「クロムウェル様、全軍の集合、完了いたしました。」

クロムウェル「判った。すぐに行く。」

コツコツ

「ふーん。見事な説得だったサ。」

シェフィールド「あら、マルク。」

339: 2014/08/04(月) 20:55:30 ID:Swruv.2k
マルク「で、作戦の方はうまくいってるのサ?」

シェフィールド「ええ。あとは彼から指輪を取り上げた後、氏体を動かして連合軍を襲うわ。」

シェフィールド「けどチームカービィがいる限り、この作戦をやっても負けてしまうけどね。」

マルク「ほほう。カービィもアルビオンに向かっているのか。アイツは俺が倒しに行くのサ。邪魔するなよ。」

シェフィールド「分かってるわよ。あとあの指輪は使った後に彼等に返しておくわ。」

マルク「これで決定だな。すぐに作戦を開始するサ!」ビュン

シェフィールド「相変わらず行動が速いわね・・・。まっ、私は別に構わないけど。」
シェフィールドはそう言った後、部屋を後にした。

340: 2014/08/04(月) 21:36:17 ID:Swruv.2k
次回予告

ルイズ「アルビオンでウェールズ皇太子と再会した私達。するとジェームズ国王が懺悔をしたいと頼み込んできた。」

ルイズ「しかもその内容は、アルビオンの貴族派の反乱の発端だった・・・。」

シエスタ「しかしなぜジェームズ国王がそんな事を?」

ウェールズ「父上の弟であるモード大公を断罪したことがきっかけだ。」

アンリエッタ「その原因はなんでしょうか?」

ウェールズ「彼は恥知らずなことに、我らの宿敵たるエルフと情を通じ、なんと子まで為していたそうだ。」

ウェールズ「だが、それは間違っていたそうだ。彼がエルフと情を交えることは……他ならぬ始祖によって許されていたという事を・・・。」

アンリエッタ「そ、そんな・・・。ジェームズ国王はどうなるのでしょうか・・・。」

ウェールズ「次回、『懺悔と新たな仲間』。よろしく頼む。」

341: 2014/08/05(火) 20:12:50 ID:z.5ELMqc
第8話 懺悔と新たな仲間

342: 2014/08/05(火) 21:04:45 ID:z.5ELMqc
アルビオン王宮

ルイズ「お久しぶりです。ウェールズ皇太子。」

ウェールズ「元気そうで何よりだ。ところでこちらの方は?」

ヴィットーリオ「私は聖エイジス三十二世・ヴィットーリオ・セレヴァレです。」

ウェールズ「そうですか。アルビオン皇太子、ウェールズ・テューダーです。」

コツコツ

ジェームズ「おお・・・、聖下・・・。わざわざ来てくださってありがとうございます・・・。」

ヴィットーリオ「いえいえ。自ら協力したいと申しましたので。」

ジェームズ「そうですか。ところでお願いがあるのですが・・・。」

アンリエッタ「お願い?」

ジェームズ「見ての通り私は先の短い身。そして明日よりの戦いの中に果てることもあり得るでしょう。それゆえ、またとないこの機会に、私は王として懺悔をしたいと思うのです。」

アンリエッタ「ざ、懺悔ですか!?」

343: 2014/08/05(火) 21:11:13 ID:z.5ELMqc
ヴィットーリオ「よろしいのですね、王よ。」

ジェームズ「はい。今夜の壮行会で、余に仕えてくれた者達にこそ、この懺悔は聞かせたいのです。」

ルイズ「大変な事になっちゃったわね・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

シエスタ「しかしなぜジェームズ国王がそんな事を?」

ウェールズ「父上から聞いた話だが、彼の弟であるモード大公を断罪したことがきっかけだ。」

アンリエッタ「その原因はなんでしょうか?」

ウェールズ「そこまでは解らない。今夜の壮行会で明らかになるだろう・・・。」
ウェールズはそう言った後、カービィ達を王宮の中へ案内した。

344: 2014/08/05(火) 21:17:25 ID:z.5ELMqc
そして壮行会が開かれ、ジェームズ国王は中央に立ち、全員の方を向いた。

ジェームズ「皆の者も聞いてほしい。そして思いだしてほしい。この反乱の発端が何であったのかを。」

ゲッコウガ「分かっている。ジェームズ陛下が弟であるモード大公を断罪したことでござるな。」

ジェームズ「そう。我が弟モードを、余が断罪したことがこの反乱の始まりとなった。だが余は、何故王弟を極刑を持って断罪したかを今まで語ろうとはしなかった。 もちろん諸兄らは王家が明かせない何かがあることくらいは予測したと思う。そしてそれはあった。」

ジェームズ「そのことについて余はこれから懺悔をしたい。聖下。」

ヴィットーリオ「……謹んでお聞きしましょう、王よ。」

ゴクリ

345: 2014/08/05(火) 21:39:04 ID:z.5ELMqc
ジェームズ「……我が弟モード大公は、王族を、いや、始祖の子である我々人類全てに対する裏切りを行っていたのです。」

ジェームズ「彼は恥知らずなことに、我らの宿敵たるエルフと情を通じ、なんと子まで為していたのです。」

ザワザワ

ジェームズ「私は始祖ブリミルの血を継ぐものとして、大公を断罪いたしました。ですが……ですが……。」

ジェームズ「私は間違っていたのです!モードは……彼がエルフと情を交えることは……他ならぬ始祖によって許されていたのです!」

全員「えええええええええ!!!???」

マニューラ「う、嘘だろ・・・。」

ヴィットーリオ「王よ。何故、そう思ったのですか?エルフと交わるという、ある意味大逆にも等しい行為を、あなたは何故それを始祖が許された、と知ったのですか?」

ジェームズ「はい。我が弟モードと、彼が隠していたエルフの愛人、シャジャル嬢。その間にはティファニアと名付けられた娘がおりました。」

ジェームズ「そしてその娘こそが、彼らの情が始祖に認められていた証でした。なぜなら彼女は、彼女こそが、我がアルビオンの“虚無の担い手”だったのです。」

ザワザワザワザワ

ルイズ「モード公の娘が虚無の使い手だったなんて・・・。」

シエスタ「信じられませんね・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

346: 2014/08/07(木) 20:44:18 ID:C.xmHrqE
ヴィットーリオ「王よ、あなたの懺悔、確かに受け取りました。彼らを責めたことは間違いではありません。おそらくその時は知らなかったのでしょう。彼の者達が、我らの常識の例外である、『始祖に祝福されし者』だったということを。」

ジェームズ「……はい。そうと知っていれば、決して騒ぎ立てたりはしなかったものを!あれの望むように、世間から隠し、ただ見守るだけだったものを!」

ヴィットーリオ「そうですか。そなたが始祖の祝福を受けた娘を殺そうとしたこと……それは本来許されるべき事ではないのかもしれません。もしその子供が平民であったとしても人間ならば、まがうこと無き大罪であったことでしょう。ですが、彼の娘は始祖によって宿敵とされた、エルフの血を引いていた。人にも善人と悪人がいるように、シャジャルというエルフの女性は、エルフであっても、その心はむしろ我々に近いものだったのかもしれません。」

ヴィットーリオ「それゆえモード大公はシャジャルと情を通じ、そして始祖はそれが間違いでないことを示すために、その娘に祝福を与えたのでしょう。ならばその娘は、たとえエルフの血を引くものであったとしても、その子供自身がエルフと共に生きようとするものでないかぎり、我々にとっては始祖の子供です。」

ジェームズ「おお……。」

ヴィットーリオ「本来ならそなたの過ちは、氏を持ってしても償えぬ大罪となるはずであったが、大いなる始祖が、その祝福を与えし愛娘の苦境を見逃すとも思えません……生きているのでしょう、始祖の祝福を受けし娘、ティファニア嬢は。」

グラッ

ジェームズ「・・・はい。」

347: 2014/08/07(木) 20:53:04 ID:C.xmHrqE
ヴィットーリオ「では、ここに私は宣言します。王弟モード大公と愛妾シャジャルが一子、ティファニア・モードは、その身が真実“虚無の担い手”であるのならば、たとえその身がエルフの血を引くものであっても、それは始祖に認められしものであると。これは私、教皇聖エイジス32世としての言葉です。そして、彼女の生存の事実を持って、王、そなたの過ちを、始祖ブリミルと教皇の名において--。」

ゴクリ

ヴィットーリオ「--許します。」

バターン

アンリエッタ「あっ!ジェームズ陛下!」

ウェールズ「皆、安心してほしい。王は疲れただけで、健康にはなんの問題もない。」

ウェールズ「先の聖下の言葉にもあったが、我が従妹に当たるティファニアは、先の断罪の折、“虚無”の加護により生き延びていた。従妹が授かった加護は『忘却』。数刻ほどの記憶をあやふやにしてしまうものだという。これによって追っ手となった兵士達から、自分たちを見つけたと言うことを忘れさせて、今まで隠れおおせていたとのことだ。その後彼女は、うち続く戦乱で生まれた孤児達をかばいながらつつしまやかに生きてきたが、こちらが真実を知り得たことにより誤解も解け、我らの庇護を受け入れてくれた。」

ルイズ「という事は・・・、アルビオンの元にも“虚無”の加護が出たのですね!」

オオーッ

ウェールズ「そう言う事だ。我々王族の犯しがたい過ちに対して、一人の女性がその身を落としてまで我が従妹を守っていてくれた。彼女の名はマチルダ・オブ・サウスゴーダ。そう、モード大公の腹心であった、ここ、サウスゴーダ家唯一の生き残りだ。」
 
ウェールズ「私は今ここで、王に代わり宣言する。モード大公家、及びそれに連座して罰せられたものの罪業を解き、その名誉を回復することを。我が従妹ティファニアは、虚無なれどその血筋のことも考慮して、私に続く第二位の継承者とし、いずれ私の血筋とティファニアの血筋は一つにされるとすることを!」

ワアアアアア

ウェールズ「そして諸君、朗報がある。ティファニア、エーコ。」

348: 2014/08/07(木) 21:08:21 ID:C.xmHrqE
コツコツ

カービィ「ぽよ?」

ウェールズ「ティファニア、エーコ、この方が聖エイジス32世聖下だよ。挨拶を」

ヴィットーリオ「はじめまして。虚無の担い手たる聖女とリーブスラシルの使い魔よ。私は聖エイジス32世。俗名をヴィットーリオ・セレヴァレと申します。」

ティファニア「あ、あの、その、私、ティ、ティファニアって言います。はじめまして!」

オオーッ

エーコ「私はエーコ。彼女の主人でもあり、リーブスラシルの戦士よ。」

ルイズ「へ?普通はリーブスラシルのあなたが使い魔だと思うけど・・・。」

エーコ「なんですって!言いたいことがあるなら言いなさいよ!」

ルイズ「貴族に対してその言い方はないでしょ!」

キーキーギャーギャー

シエスタ「これから先、どうなるのでしょうか・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

349: 2014/08/07(木) 21:38:43 ID:C.xmHrqE
別室

ジェームズ「すまなかったのう、ティファニア。わしが愚かであった。おぬしが望むのなら、仇として私を打ち倒し、堂々とアルビオンの正統を名乗るがよい。」

ティファニア「あの、おじさま……私、そんなこと言われても困ります。」

マチルダ「ほんとは引っ張り出したくはなかったけどね……隠れ住むにも限界があるし、下手にバレたら何に利用されるか判ったもんじゃない。ましてやアルビオン王家が滅びた後にバレたら……。」

シエスタ「もっと悲惨なことになりますね。」

ルイズ「でも、マチルダ。まさかあなたがこんなことを抱えていたなんて。」

マチルダ「今更よ。それに本当の平安は最後の決戦に勝ってから。私も腹をくくったからね。恨みしかないアルビオンだけど、テファを表に出しちゃった以上、私は彼女を守らないといけないし。」

ルイズ「そうね。」

カービィ「ぽよ。」

350: 2014/08/07(木) 22:17:38 ID:C.xmHrqE
一方、レコンキスタ本部では――――

マルク「で、アンドバリの指輪を手に入れたという事か。」

シェフィールド「ええ。それにしてもあいつの顔は呆気なかったわね。」

マルク「ああ。あれはだらしなかったな。で何に使うのサ?」

シェフィールド「この指輪は水の精霊の力を持つ。氏体を動かす事も可能よ。」

マルク「そうか・・・。これからの戦いが楽しみになりそうサ。」

シェフィールド「どうせアンタはカービィと戦うのでしょ?別に止めはしないし、私は自分のやる事だけに集中するからね。」

マルク「話の分かる奴サ。待ってろよ、カービィ・・・。ヒャハハハハ!!」

351: 2014/08/07(木) 22:27:29 ID:C.xmHrqE
次回予告

ルイズ「ティファニアとエーコがチームカービィに加わったのはいいけど、エーコのあの態度は腹が立つわね。」

キュルケ「自分が使い魔だという立場を分かっていないんじゃない?」

エーコ「失礼ね!私を誰だと思っているの?竜族の頂点たるアヴァロン聖竜皇家の皇女よ!」

ルイズ「それはあなたの世界ではそうだけど、ここではそうはいかないの!」

エーコ「何ですって、この貧O!」

ルイズ「アンタも人の事言えないでしょーが!!!###」

シエスタ「だ、大丈夫でしょうか・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

ティファニア「次回、『ティファニアとエーコの初陣』。お楽しみに!」

353: 2014/08/09(土) 09:02:25 ID:UDBBrj5.
第9話 ティファニアとエーコの初陣

354: 2014/08/09(土) 16:35:57 ID:UDBBrj5.
ニューカッスル城

ゲッコウガ「まさかティファニア殿とエーコがチームカービィに入る事になるとは・・・。」

サーナイト「彼女達が決意した事だから仕方がないわね。」

リザードン「ああ。だけど・・・。」チラッ

ルイズ「あんた、使い魔としての自覚がないの?きちんと自分の立場を考えなさいよ!」

エーコ「あんたこそ私を誰だと思ってるの?竜族の頂点たるアヴァロン聖竜皇家の皇女よ!」

ルイズ「それはあなたの世界ではそうだけど、ここではそうはいかないの!」

エーコ「何ですって、この貧O!」

ルイズ「アンタも人の事言えないでしょーが!!!###」

キーキーギャーギャー

リザードン「チームに乱れが生じるだろうな・・・。」

ドダイトス「まったくだ。」

355: 2014/08/10(日) 14:37:40 ID:nEgG9WGI
ティファニア「ふふっ。随分にぎやかですね。」

カービィ「ティファニア。」

サンダース「チームの雰囲気には馴染めたか?」

ティファニア「ええ。私は慣れたのですが、エーコがまだ・・・。」

ブースター「あー。ルイズとよく喧嘩しているもんな。」

シャワーズ「この先いったいどうなる事やら・・・。」

ヴーヴー

ココロモリ「どうやら警報の様だ。レコン・キスタが動き出したに違いない。」

デスカーン「その様だな。すぐに向かうぞ!」

ポケモン達「おう!!!」

ルイズ「ちょっと待ちなさいよー!!」

エーコ「私を置いていかないで!」

356: 2014/08/10(日) 21:59:52 ID:nEgG9WGI
王の間

ウェールズ「今回の任務はエアライド部隊の討伐だ。その数は200機以上だという事が判明した。」

ルイズ「分かりました。ですが、ティファニアとエーコは大丈夫でしょうか?」

ティファニア「大丈夫です。ウェールズ様にエアライドの乗り方を教えてもらったので。」

ゲッコウガ「それなら心配ないでござるな。」

ウェールズ「ティファニア、エーコ。この部隊はルイズが隊長を務めている。あまり迷惑を掛けない様に。」

エーコ「納得いかないわ!なんでルイズが隊長なの!?」

ルイズ「仕方がないわよ。アンリエッタ陛下によって決まった事だから。」

エーコ「むー・・・。」

ウェールズ「話は済んだかい?すぐに出撃を!」

ルイズ「よし!皆、行くわよ!!」

シエスタ「了解!」ダッ

357: 2014/08/11(月) 21:36:34 ID:dlPkh06E
ギュイーン

ルイズ「へえ・・・。ティファニアはシエスタと同じウィングスター、エーコはギーシュと同じルインズスターね。なかなかいいじゃない。」

ティファニア「そ、そうですか?褒めてもらえると嬉しいです。」

エーコ「話はそこまで。敵が来たわよ。」ユビサシ

ルイズ「そうだったわね。攻撃開始!」

ドゴーンドガーン

ルイズ「敵が呪文を使うなら、蛇腹剣で一気に攻める!」ビュン

ズババババ

エーコ「やるわね。私も負けてられないわ!」シャキ

シエスタ「その武器は?」

エーコ「これはエクスカリバー。私の前パートナーであったアッシュの形見よ。」

エーコ「今、その力を見せてあげる!ストーム・ブレイド!!」ビュン

ズババババ

シエスタ「す、すごいです・・・。」

エーコ「へへん。見直した?」

358: 2014/08/11(月) 21:50:30 ID:dlPkh06E
ティファニア「やるじゃないエーコ。ならば私も!」スッ

キュルケ「へえ。ティファニアの武器は中華剣ね。」

ティファニア「ええ。それに虚無だけでなく、もう一つの能力も持っています!」

タバサ「もう一つの能力?」

ティファニア「それはPSI。火や水などのサイキックの能力です。これは生まれつき持っていますので。」

タバサ「興味がある。見せて。」

ティファニア「では、お見せしましょう。PKファイアー!」ビュン

ボオオオ

キュルケ「へえ、やるじゃない。私も本気を出しますか!」ジャキッ

ドガガガガ

ティファニア(すごい・・・。これがチームカービィの実力なんだ・・・。)

359: 2014/08/11(月) 21:53:43 ID:dlPkh06E
タバサ「双剣演武。神風。」ギュオン

シエスタ「風神斬!」ズバッ

ゲッコウガ「水神斬・改!」ズババッ

カービィ(心の声)・デルフ『「ソードビーム!」』ズババッ

ルイズ「残るはあと30機。気を引き締めていくわよ!」

「そうはさせるか!」

エーコ「こ、この声は!?」
エーコが声のした方を振り向くと、仮面の男が姿を現した。

360: 2014/08/11(月) 22:05:04 ID:dlPkh06E
エーコ「ミルガウス!あなたもこの世界に来ていたの!?」

ミルガウス「ああ。アッシュが氏んだ直後、この世界に飛ばされたという事を噂に聞いたからな。」

ティファニア「一つだけ質問します。あなたがこの世界に来た理由は?」

ミルガウス「その答えは只一つ。エーコの力を奪うのみ!」ビュン

ティファニア「そうはさせません!PKフリーズ!!」ギュオオオ

カキーン

ミルガウス「しまった!」

エーコ「いい攻撃ね!さあ、一気に倒しましょう!」

「させるか―――――!!」

エーコ「この声・・・、アーニャね!」

ガキンガキン

アーニャ「ミルガウス様に手を出す者は始末する!」

エーコ「上等よ、コスプレ女!」

アーニャ「そのセリフを言うな!!##」

361: 2014/08/14(木) 12:45:54 ID:7pEP5PpU
ドゴーンドガーン

ルイズ「エアライドは全て撃破。残るはあの2人だけね。」

シエスタ「ええ。先程の会話を聞いていましたが、どうやらエーコさんと関係があるそうですね。」

カービィ「ぽよ。」

ココロモリ「ああ。エーコに向かってくるという事は、どうやら敵という事だろう。」

ルイズ「そうかも知れないわね。加勢するわよ!」

カービィ「ぽよ!」

ミルガウス「フン。いくら人数が増えようとも、この私には敵うまい!」バリーン

ルイズ「それはどうかしら?」

ミルガウス「何!?」

カービィ「ぽよ――――――!!」ブン

ドスッ

ミルガウス「ガハッ・・・・。」グラッ

ヒュルルルル

アーニャ「ミルガウス様―――――!!」

362: 2014/08/14(木) 12:52:02 ID:7pEP5PpU
エーコ「すごい・・・。まさかミルガウスの腹を突き刺して、そのまま落下しちゃうなんて・・・。」

ルイズ「カービィは私達がピンチになると、黙っちゃいられないからね。」

カービィ「ぽよ!」ニコッ

アーニャ「おのれ・・・。よくもミルガウス様を・・・。」

アーニャ「貴様だけは生かしてはおかない!」ビュン

ガキン

エーコ「私がいる事を忘れちゃ困るわよ。」

アーニャ「な!?」

ドガッ

アーニャ「ぐはっ・・・。」

バタン

エーコ「これで敵軍は全滅。すぐに戻るわよ!」

ルイズ「そうね。ついでにこの子も持ち帰りましょう。」

363: 2014/08/14(木) 13:07:20 ID:7pEP5PpU
ニューカッスル城

ウェールズ「なるほど。そのような事があったのか。」

エーコ「全て事実よ。それにミルガウスも森の中に墜落したけど、いいところはカービィに取られたわね。」

カービィ「ぽよ。」

アンリエッタ「で、先ほど捕えられたアーニャは?」

ルイズ「彼女なら今、牢獄の中にいます。」

ウェールズ「分かった。後で裁判を開き、彼女をどうするか決めておこう。」

ルイズ「お願いします。」

364: 2014/08/14(木) 13:18:13 ID:7pEP5PpU
森の中

ミルガウス「うう・・・。まさかこんなところで私が・・・。」

ザッ

ミルガウス「!?」

マルク「ほう。お前があのミルガウスか。」

ミルガウス「貴様は何者だ!?」

バッ

ミルガウス「うわああああああああ!!」

バササササ

365: 2014/08/14(木) 13:46:19 ID:7pEP5PpU
次回予告

ルイズ「ええっ!?レコン・キスタが新たな竜を手に入れた!?」

ワルド「ああ。名前は確かモルドレッドと聞いたが・・・。」

エーコ「モルドレッドって、幾星霜の永きに渡りアヴァロン聖竜皇家と争っていたネハレンニア冥竜王家の末裔じゃないの!」

ティファニア「ということは、彼もエーコの世界からやって来たという事ね。」

ウェールズ「しかも彼はエーコと同じ世界の人であるジュリアスに憑依していたからな。」

ルイズ「もし戦うとなれば、これは苦戦するかもしれないわね・・・。」

カービィ「ぽよ・・・。」

エーコ「次回、『激戦必須!モルドレッドとの戦い。』。お楽しみに!」

366: 2014/08/14(木) 13:46:52 ID:7pEP5PpU
第10話 激戦必須!モルドレッドとの戦い。

367: 2014/08/14(木) 13:58:01 ID:7pEP5PpU
翌日

ガヤガヤ

ワルド「ふむ。どうやら生きているが、かなりの重傷だな。」

メタナイト「ああ。治療した後、彼を元の世界に戻しておくとしよう。」

ワルド「そうだな。それにしても、彼を襲ったのはいったい誰なのだろうか?」

メタナイト「分からぬ。少し調べておく必要があるな。」

368: 2014/08/14(木) 14:10:13 ID:7pEP5PpU
王宮

ウェールズ「そうか。ジュリアスは元の世界に帰ったのか。」

ワルド「はい。あと彼の事についてですが、モルドレッドという竜に憑依されていたことが分かりました。」

ウェールズ「モルドレッド?いったいどのような竜だ?」

エーコ「その事については説明します。」

ウェールズ「分かった。説明してくれ。」

エーコ「はい。彼は幾星霜の永きに渡りアヴァロン聖竜皇家と争っていたネハレンニア冥竜王家の末裔であり、漆黒の体躯と渦を巻いた角、9つの眼を持つ邪竜です。」

エーコ「ジュリアスに殺される寸前、肉体を捨てて幽体となり彼へ憑依してその身体を支配しました。」

ウェールズ「そう言う事だったのか。それをレコン・キスタが手に入れたら、大変な事になりそうだな・・・。」

369: 2014/08/14(木) 14:19:00 ID:7pEP5PpU
レコン・キスタ本部

マルク「よし。これでお前は完全復活した。違和感はないか?」

モルドレッド「ああ。もちろん違和感はない。復活してくれたことに感謝する。」

マルク「いいって事サ。それよりも倒して欲しい奴があるんだけど・・・。」

モルドレッド「分かっておる。エーコ達を倒す事なら、私の手に掛かれば十分だ。」

マルク「良く分かる奴サ。よし!行って来い!」

バサァ

370: 2014/08/14(木) 15:40:16 ID:7pEP5PpU
ニューカッスル城

カービィ「ふぃー・・・、ふぃー・・・。」

シエスタ「すっかり眠ってますね。」

ルイズ「このところ、戦いが続いていたからね。たまには休ませないと。」

ヒュン

ルイズ「ん?メタナイト。」

メタナイト「緊急事態が発生した。レコン・キスタが新たな竜を使い、こちらに攻め込んでくる。」

ルイズ・シエスタ「ええっ!?」

カービィ「・・・ぽよ?」

ルイズ「そ、その情報は確かなの?」

メタナイト「間違いない。ミルガウスを調べてみた結果、彼は邪竜モルドレッドに憑依された人間だという事が判明した。」

シエスタ「そんな事があったなんて・・・。」

メタナイト「この事についてはウェールズ達にも伝えてある。すぐに出動するぞ!」

ルイズ・シエスタ「はい!」

カービィ「ぽよ!」

371: 2014/08/14(木) 15:49:40 ID:7pEP5PpU
兵士「全軍出動用意、完了しました!」

ウェールズ「よし!出陣だ!!」

ギュイーンギュイーン

ルイズ「邪竜モルドレッドか・・・。いったいどのような奴なのかしら?」

シエスタ「分かりません。只一つだけ言えるのは、私達の敵だという事ですね。」

カービィ「ぽよ。」

ゲッコウガ「確かにそうでござるな。ともかく今回の相手は手強いかも知れぬ。気を引き締めるでござるよ。」

シエスタ「そうですね。」

372: 2014/08/14(木) 15:57:35 ID:7pEP5PpU
ビービー

キュルケ「警報!もしや・・・。」

モルドレッド「見つけたぞ!お前等!」

エーコ「やっぱり来たわね。モルドレッド!」

ルイズ「ちょっと待って!なんでいきなり登場するの!?」

モルドレッド「ごちゃごちゃ五月蠅い!まずはお前等から叩き落としてくれるわ!」

ゾロアーク「やっぱり狙いは俺達か。いいだろう!かかってこい!」

キュルケ「こんな時に挑発しないでよ!」

モルドレッド「面白い!やれるものならやってみろ!!」ギュオーン

キュルケ「ほーら、こっちに来た!」

373: 2014/08/14(木) 16:02:12 ID:7pEP5PpU
ルイズ「こうなったらやるしかないわね。一斉攻撃開始!」

ドガーンドガーンドゴーンドゴーン

モルドレッド「フン!そのような攻撃はちっとも効かんわ!」

ゾロアーク「だったら、ナイトバースト!」ギュオオ

ルカリオ「波動弾!」ドゴッ

リザードン「火炎放射!」ゴオオオ

ドダイトス「ソーラービーム!」ギュオオ

ピカチュウ「ヂュウウウウウウウウ!!」バリバリ

カービィ「ぽよー!」ザシュッ

シエスタ「そ、そんな!強力な技まで・・・。」

モルドレッド「今度はこちらの番だ!ダークフレイム!!」ゴオオオ

ティファニア「くっ!いくら何でも強すぎます!」

エーコ「このままだとやられちゃうわ!」

ルイズ「こうなったら私の虚無で倒すしかないわね。いくわよ!」サッ

374: 2014/08/14(木) 16:06:34 ID:7pEP5PpU
ルイズ「はあああああ・・・エクスプロージョン!」カッ

ドッカーン

カービィ「ぽよー!」

メタナイト「いや、まだだ!」

バッサバッサ

モルドレッド「フン。虚無の力はこんな物か。」

ルイズ「嘘でしょ・・・。私の虚無の力も封じられるなんて・・・。」

モルドレッド「どうやら打つ手がなくなったようだな。まとめて倒してやる!」

ウェールズ「いや、まだ奥の手がある。」

モルドレッド「奥の手だと!?」

ウェールズ「それは・・・。」

アーニャ「こういう事よ!」ビュン

エーコ「アーニャ!」

375: 2014/08/14(木) 16:17:51 ID:7pEP5PpU
ルイズ「ど、どうして彼女が!?」

ウェールズ「モルドレッドについて彼女に話したら、その役目を引き受けて欲しいと懇願したそうだ。」

アンリエッタ「しかもその眼は涙で濡れていたそうよ。」

ルイズ「へー。結構いいところもあるそうですね。」

アーニャ「余計な事を言わないでください!」

モルドレッド「ほほう。小娘一人でいったい何ができるというのだね?」

アーニャ「私は前世(ミルガウスであった頃)のモルドレッドと最も強い縁を持つ者。自分自身の手であなたの怒りを抑えて見せる!」

ココロモリ「まさか自殺行為をする気なのか!?」

アーニャ「誰も自殺なんて言ってないでしょ。暴走を抑えるだけよ。」シャキッ

モルドレッド「こざかしい!撃ち落としてくれるわ!」ゴオオオ

アーニャ「おっと!」ヒョイ

モルドレッド「か、かわしただと!?」

376: 2014/08/14(木) 16:27:22 ID:7pEP5PpU
アーニャ「私はモルドレッドと契約をする。だから、暴走を止めて!」

ピカアアア

ルイズ「あっ!アーニャの背中が光り始めた!」

シエスタ「しかも背中にルーンが刻まれています!」

ピカアアア

エーコ「あっ!ティファニアのルーンも刻まれ始めたわ!」

ティファニア「ふええ!?」

メタナイト「どうやらこれで決まったようだな。ティファニアはアヴァロンの騎士の後継者、アーニャはネハレンニアの騎士になるという事を。」

ワルド「ああ。しかしアーニャのルーンが刻まれると同時に、ティファニアのルーンまでも刻まれてしまうとは・・・。」

ウェールズ「偶然なのか、宿命なのか、さっぱりわからないな。」

シュウウウ

ルイズ「お、収まった?」

アーニャ「バッチリよ。」グッ

オオーッ

377: 2014/08/14(木) 16:44:14 ID:7pEP5PpU
ルイズ「怪我はなかった?」

アーニャ「背中にルーンが刻まれたけど、もう痛くないわ。」

ティファニア「私も左腕にルーンが刻まれましたが、もう大丈夫です。」

ウェールズ「そうか。無事で何よりだ。それにしても、いったい誰がモルドレッドを復活させたのだろうか・・・?」

アンリエッタ「分かりません。ですが、全員無事なので良しとしましょう。」

ジュリオ「そうですね。」

ウェールズ「よし!帰還するぞ!」

兵士達「はっ!」

378: 2014/08/14(木) 19:25:01 ID:7pEP5PpU
レコン・キスタ本部

マルク「なるほど。そのような事があったのか。下がって良い。」

兵士「ハッ!」

ザッザッザッ

マルク「モルドレッドは奪われてしまったが、オレ達の計画は進んでいる。」

マルク「シェフィールド。用意はできてるか?」

シェフィールド「もちろんバッチリよ。」

マルク「そうか。いよいよ始まるのサ。アルビオン内乱の最終決戦と、レコン・キスタのレクイエムが・・・。」

379: 2014/08/14(木) 19:38:48 ID:7pEP5PpU
次回予告

ルイズ「ついにレコン・キスタとの最終決戦が始まった。序盤は有利だったけど、何者かによって兵士達が操られる現象が起きたの。」

メタナイト「誰かが魔術で兵士達を操っているとしか考えられないな。」

ティファニア「さらに追い打ちをかけるように、マルクとシェフィールドが姿を現しちゃいました!」

ドダイトス「お前達の目的は何だ!?」

マルク「一つ目はアンドバリの指輪を返す事、そしてもう一つは、チームカービィと戦う事サ!」

ワルド「次回、『レコン・キスタとの最終決戦』。お見逃しなく。」

380: 2014/08/14(木) 19:39:54 ID:7pEP5PpU
第11話 レコン・キスタとの最終決戦

381: 2014/08/14(木) 20:21:31 ID:7pEP5PpU
ガリア王国 ヴェルサルテイル宮殿

モリエール「陛下・・・陛下!」

ジョゼフ「おお、夫人。」

モリエール「御探し物を見つけて参りました。陛下の軍勢に加えてくださいまし。」

ジョゼフ「モリエール夫人!あなたはわたしの最大の理解者だ。どれ・・・。」バカッ

ジョゼフ「おお!これは前カーペー時代の重装魔装騎士ではないか!あなたは素晴らしい人だ!モリエール夫人!」

ジョゼフ「さあさあ、ご覧になって欲しい!わたしの世界(ハルケギニア)を!」
ジョゼフが案内した部屋に入ると、そこにはハルケギニア全土をモチーフにした箱庭型の模型があった。

382: 2014/08/14(木) 20:28:32 ID:7pEP5PpU
モリエール「まあ!綺麗な箱庭ですこと!」

モリエール「今度は模型遊びでございますの?一人将棋はお飽きに?」

ジョゼフ「いやいやいや、飽きてはおらぬ!これは余の考えた遊びなのだ!」

ジョゼフ「これは現実のような地形を作り、駒を作って戦わせる。サイコロで勝敗を決めるので、"揺らぎ"が生じ、面白味が生まれるのだ。」

ジョゼフ「今も青軍がこの都市を占領し、赤軍と睨み合っている。」

モリエール「では・・・?」

ジョゼフ「さて、ここからが面白い。」

383: 2014/08/14(木) 20:35:31 ID:7pEP5PpU
ジョゼフ「青軍が有利に立っているが、赤軍がとんでもない"切り札"を使ってが薬店するのだ!」

モリエール「・・・。」

ジョゼフ「おお!そうか!」

ジョゼフ「計画の通りに進行しているな!これはこれは派手で楽しい出し物が見られそうだ!」ハハハハハ

ジョゼフ「しかしそろそろ"詰め"だ!ほしいおもちゃは手に入れたし、そろそろ次の遊びを考えようではないか!」

モリエール(陛下は心を病んで・・・。お可哀想な陛下・・・。)

ジョゼフ「さて、逆転劇を拝見したらこの対局(ゲーム)を終わらせよう。それには勝敗を決めねばならぬ。」

ジョゼフ「サイをふりなさい。」

兵士「はっ。」

384: 2014/08/14(木) 20:48:59 ID:7pEP5PpU
コロコロ

ジョゼフ「おお、7か!この場合は・・・。」

ジョゼフ「詔勅である。」スッ

ジョゼフ「マルクに伝えてくれ。アルビオンにいる"敵"を一人残らず叩きのめせと。」

兵士「ですが、奴はミス・ヴァリエールの使い魔を叩きのめそうとしています。」

ジョゼフ「そうか・・・。確か青軍は赤軍の本拠地へ向かっているそうだな。ならこうしよう。アルビオンにいる"敵"を一人残らず叩きのめした後、ヴァリエールの使い魔と戦えと。」

兵士「はっ!」

385: 2014/08/15(金) 09:32:01 ID:jsOhGEqw
レコン・キスタ本部

マルク「ほう。ジョゼフがそのような事を・・・。なかなか悪くないのサ。」

シェフィールド「そうか。なら話は早いな。あとはクロムウェルをどうするかだが・・・。」

マルク「なーに。オレ様にいい考えがあるのサ。実は・・・。」

シェフィールド「ほほう。なかなかいい提案だな。それでいこう。」

マルク「よし!作戦開始サ!」

386: 2014/08/15(金) 12:38:05 ID:jsOhGEqw
ニューカッスル城

ウェールズ「レコン・キスタの占領している場所は、本拠地にしか残っていない。となると、この戦いが最後となるようだな。」

ヴィットーリオ「ええ。ですが、レコン・キスタにはまだ奥の手が残っております。クロムウェルがアンドバリの指輪を持っている限り、そう簡単に攻め落とすのは難しいでしょう。」

ワルド「確かにそうですね。あの指輪を取り戻さぬ限り、この戦争を終わらせることは難しいでしょう。」

ウェールズ「ああ。一刻も早く終わらせないといけないな。ところで、軍の様子は?」

メタナイト「全員配置に着いた。あとは出動するのみだ。」

ウェールズ「よし!全軍出動だ!」

387: 2014/08/15(金) 13:12:00 ID:jsOhGEqw
レコン・キスタ本部のある都市

ギュイーン

キュルケ「見つけました!レコン・キスタ本部です!」

ウェールズ「よし!戦闘開始!」

ドゴーンドゴーン

兵士「王党派が攻撃しに来ました!」

クロムウェル「よし!迎え撃て!」

ドゴーンドガーン

マルク「ついに始まったか。さてと・・・。」

388: 2014/08/15(金) 13:24:10 ID:jsOhGEqw
キュルケ「一斉に来たわね!喰らいなさい!」

ドガガガガ

兵士達「ギャアアアアア!!」

ルイズ「やるわね!竜巻斬!!」ギュオオ

ドゴーン

タバサ「双剣乱舞、烈風。」

ギュオオオオ

ティファニア「PKサンダー!」バリバリバリ

バーン

ティファニア「キャーッ!」ビューン

ドゴーン

エーコ「お、恐ろしい技ね・・・。」

389: 2014/08/15(金) 13:31:52 ID:jsOhGEqw
シエスタ「よし!これで残るは半分ですね!」

カービィ「ぽよ!」

デルフ「こうなった以上は一気に攻めるぜ!」

ガキンガキン

シェフィールド「ふふふ。調子に乗っているのも今の内よ。」

ポウッ

メタナイト「む!?あの魔法は・・・。」

ソードナイト「ま、まさか・・・。」

ムクリムクリ

ブレイドナイト「氏んだ兵士達が生き返っただと!?」

ワルド「どうやらアンドバリの指輪を使い始めたな。となると、魔法その物を打ち消す魔法を使わないとダメだな。」

ティファニア「ここは私に任せてください!私の虚無で打ち消して見せます!」

マチルダ「よし!思いっきりやりな!」

ティファニア「はい!ディスペル!」

ポウッ

390: 2014/08/15(金) 13:36:18 ID:jsOhGEqw
バタタターン

デスカーン「おお!次々と氏んだ兵士が倒れていくぞ!」

バターン

サンダース「よし!これで全部だ!」

ティファニア「さらに追い打ちを掛けて、PK―――――。」

シャワーズ「あ、あの必殺技は!?」

ティファニア「―――――スターストーム!!」

ドゴーンドガーンドゴーンドガーン

ルイズ「すごい威力だわ!」

アンリエッタ「しかも私達には当たっておらず、敵軍に集中攻撃をしています!」

ウェールズ「今がチャンスだ!一気に攻めろ!」

ドガガガガ、ザシュ、バシュ、ドゴーン

391: 2014/08/15(金) 13:39:01 ID:jsOhGEqw
クロムウェル「馬鹿な・・・、次々と兵士達がやられていく・・・。我々は神に見捨てられたのか・・・。」

マルク「そう言う事サ。これでお前の仕事は終わりだな。」

クロムウェル「それは・・・。」

ドスッ

クロムウェル「な!?」

マルク「こういう事サ!」

ズシャアアアアアア

クロムウェル「」

マルク「これでよし。シェフィールド。」

シェフィールド「ええ。」

392: 2014/08/15(金) 13:43:33 ID:jsOhGEqw
ドゴーンドガーン

ルイズ「残りはあとわずか。もう少しで・・・。」

ズシャアアアア

ルイズ「へ?」

カービィ「ぽよ!?」

メタナイト「この攻撃・・・、まさか!?」

マルク「やっと見つけたのサ。カービィ。」

カービィ達「マルク!!!」

ゲッコウガ「お、お主が持っているのは、ま、まさか!?」

マルク「そう。クロムウェルの首サ。」

兵士A「く、クロムウェルの首だと!?」

兵士B「マルク!裏切ったのか!?」

マルク「ああ、そうサ。もうお前達に用はない。氏ね。」

サシュッ、ズバッ

393: 2014/08/15(金) 13:47:37 ID:jsOhGEqw
ヴィットーリオ「次々とレコン・キスタの兵がやられていく・・・。こんな事があっていいのでしょうか・・・。」

ウェールズ「分からない。だがいくら何でも酷すぎる!」

ゾロアーク「マルク!お前は何が目的だ!」

マルク「せっかくだから教えてやるサ。目的は3つある。」

ルイズ「3つの目的!?」

マルク「一つ目は役立たずの兵士達を頃す事。」

ズシャアアアア

キュルケ「あれほどいた兵士達が一瞬で・・・。」

タバサ「これでレコン・キスタは滅んだ。」

マルク「2つ目はアンドバリの指輪を返す事。シェフィールド。」

シェフィールド「はいよ。」ヒュン

パシン

394: 2014/08/15(金) 13:55:43 ID:jsOhGEqw
ルイズ「あ、ありがとう・・・。」

シェフィールド「礼なんていらないわ。私は任務を遂行しただけよ。」

ルイズ「は、はあ・・・。」

ルカリオ「で、最後の目的は?」

マルク「そして最後は・・・、チームカービィを叩きのめす事サ!」カッ

ルイズ「やっぱりそう来たわね。チームカービィ、攻撃開始!」

シエスタ達「おう!!!」

カービィ「ぽよ!!」
レコン・キスタとの戦いは幕を閉じたが、今度はマルクと戦う羽目になってしまった!
果たしてルイズ達はマルクを倒す事ができるのか!?双月の騎士編はいよいよクライマックス!!

395: 2014/08/15(金) 14:44:43 ID:jsOhGEqw
次回予告

ルイズ「ついに始まったマルクとの戦い。だけど、マルクの予測不能な攻撃に私達は苦戦しているわ。」

シエスタ「あのマルクの動きをどうにかしない限り、倒す事は不可能ですね。」

キュルケ「けど、私達はこんなところで負ける訳にはいかないわ!」

タバサ「皆で魔法学院に帰るため・・・、氏ぬわけにはいかない!」

ルイズ「皆、絶対に勝ちに行くわよ!」

シエスタ達「おう!!!」

カービィ「ぽよ!!」

ルイズ「次回、『マルクとの決戦!光り輝く絆の力。』。お楽しみに!」

396: 2014/08/15(金) 14:47:28 ID:jsOhGEqw
次回は双月の騎士編の最終回!お見逃しなく!

397: 2014/08/17(日) 09:31:13 ID:7FHpJhHQ
第12話 マルクとの決戦!光り輝く絆の力。

398: 2014/08/17(日) 09:38:30 ID:7FHpJhHQ
ヒュオオオオオ

マルク「んじゃ、戦闘開始サ!」バッ

ルイズ「変身した!」

マルク「くたばれ!」ドオッ

ティファニア「そうはさせません!パラソルガード!」バッ

ゴッ

マルク「チッ!」

エーコ「ナイスガード!」グッ

メタナイト「今度はこちらの番だ!マッハトルネイド!!」ギュオン

マルク「ぐあああああああ!!」ズババババ

ルイズ「よし!だいぶ効いたわね。」

399: 2014/08/17(日) 09:50:54 ID:7FHpJhHQ
マルク「おのれ!シューターカッター!」ビュン

キンキンキンキン

マルク「チッ!跳ね返すとはいい度胸サ!」

カービィ「ぽよ!」

マルク「なら、これはどうかな?」シュン

ソードナイト「テレポートを使って消えたぞ!」

ワドルドゥ「どこにいるか分かりません!」

ワドルディ「」ピクッ

シエスタ「どうしたのですか?」

ワドルディ「」ユビサシ

シエスタ「カービィさんの足元に黒い影・・・まさか!?」

ルイズ「カービィ、かわして!」

カービィ「ぽよ!」ヒョイ

ギュオーン

マルク「チッ!余計な邪魔をしやがって!こうなったらアイツ等に集中攻撃サ!」

400: 2014/08/17(日) 10:08:01 ID:7FHpJhHQ
ルイズ「そっちがその気なら、一気に攻める!」ダッ

マルク「かかったな。アローアロー!」ヒュンヒュンヒュンヒュン

ルイズ「くっ!」ガキンガキン

マルク「さらに追い打ちをかけて、アイスボウル!」ドガッ

ルイズ「きゃっ!」

カービィ「ルイズ!」

シエスタ「よくもミス・ヴァリエールを・・・許しません!」ダッ

マルク「フン!」ヒュン

シエスタ「き、消えた!?」

マルク「そこサ!」ドガッ

シエスタ「きゃああああああ!!」

ゲッコウガ「シエスタ殿!」

401: 2014/08/17(日) 10:14:53 ID:7FHpJhHQ
キュルケ「これでも喰らいなさい!メガトンバズーカ!」ドガン

タバサ「水神の怒り。」ギュオン

ティファニア「PKフリーズ!」ギュオオオ

エーコ「破壊の剣!」ギュン

キンキンキンキン

マルク「お返しサ!」ドォン

ティファニア「パラソルガード!」ドン

ヒュン

キュルケ「う、後ろから!?」

マルク「オラッ!」バッ

キュルケ・タバサ・ティファニア・エーコ「キャアアアアアアアア!!!!」

ドサッドサッ

エーコ「あ・・・う・・・。」

マルク「ヒャハハハハ!これで残るはお前等だけサ!」

ゾロアーク「うぐぐ・・・。」

402: 2014/08/17(日) 10:39:27 ID:7FHpJhHQ
カービィ「ぽよー!!」ダッ

サーナイト「あっ、カービィ!」

マルク「馬鹿め!自殺行為をするとはいい度胸サ!」シャアアアア

シルフィード「そうはさせないのね!」ギュオオ

マルク「な!?」

ガシッ

カービィ(心の声)『いづなおとし!』ドガッ

フレイム「きゅるきゅる!」

ゲッコウガ「お見事でござる、カービィ!」

マルク「おのれ・・・もう手加減しないサー!!」ウオオ

マルク「ブラックホール!」ギュオオ

ポケモン達「うわあああああああ!!」

ドサッドサッ

シルフィード「リサードン様ー!!」

403: 2014/08/17(日) 10:52:58 ID:7FHpJhHQ
マルク「これで残るはお前等だけのようだな。」

ルイズ「それはどうかしら?」

マルク「何!?」
マルクが声のした方を振り向くと、ボロボロのルイズが立っていた。

マルク「ま、まだ戦えるのか!?」

ルイズ「当然よ。私はこんなところで立ち止まる訳にはいかない。私が氏んだらカービィが悲しむしね。」

カービィ「ルイズ・・・。」

シエスタ「ミス・ヴァリエールの言う通りです。アルビオンに平和を取り戻すためにも、私達は負ける訳にはいきません!」

キュルケ「こんなところで人生を終わらせちゃ、楽しみが一瞬でパーになるわ。」

タバサ「皆で魔法学院に帰るため・・・、氏ぬわけにはいかない!」

ティファニア「こんなところで倒れる訳にはいかない。あの子たちのためにも!」

エーコ「私が氏んだらアッシュに申し訳ないわ。彼の為にも頑張らないと!」

マルク「おのれ!こうなったら何もかも破壊してやる!」

ルイズ「だったら私達はそれを阻止してみせる!」

ビュンビュン

404: 2014/08/17(日) 11:32:33 ID:7FHpJhHQ
マルク「お前達もくたばれー!」ギュオオ

ティファニア「ディスペル!」カッ

シュウウ

マルク「何!?ブラックホールが消えただと!?」

ルイズ「ディスペルはあらゆる魔法を打ち消す事ができるの。あなたはそれを知らなかったようね。」

マルク「おのれ!うわああああああ!!」ビュンビュン

タバサ「とうとう自暴自棄になった。」

ルイズ「皆、カービィの周りに集まって!最大奥義で一気に決めるわよ!」

カービィ「ぽ、ぽよ!?」

デルフ「いったい何をする気だ?」

シエスタ「マルクを倒すには最大奥義で決着を着けなければなりません。それにはあなた達の力が必要なのです。」

デルフ「そう言う事か。だったら協力するぜ!」

カービィ「ぽよ!」

ルイズ「よし!皆、いくわよ!!」

405: 2014/08/17(日) 11:43:58 ID:7FHpJhHQ
ルイズ・カービィ・シエスタ・キュルケ・タバサ・ティファニア・エーコ「はああああああああああ!!」ゴゴゴゴゴ

ピカーッ

ウェールズ「おお!デルフが巨大な剣に変化した!」

デルフ「おお!これはすごいじゃねーか!力がみなぎって来るぜ!」

マルク「ええい!どうみても出鱈目サ!覚悟!」

メタナイト「今だ!」

カービィ・ルイズ・シエスタ・キュルケ・タバサ・ティファニア・エーコ『「セブンス・ソードブレイカー!!」』ギュオオオオ

マルク「ぐわああああああああ!!」

ドッカーン

406: 2014/08/17(日) 12:16:53 ID:7FHpJhHQ
ウェールズ「ど、どうなった・・・?」

アンリエッタ「あ!」

ジュリオ「どうしました?」

アンリエッタ「見てください!あそこにマルクの帽子がころがっています!」

サーナイト「という事は・・・・。」チラッ
サーナイトが向こうを見ると、ルイズ達が抱き合いながら喜んでいた。

ルイズ「カービィ!私達、マルクに勝ったのね!」

カービィ「ぽよぽよ!」

シエスタ「こんなに嬉しい事は滅多にありません!」

ワアアアアア

ルイズ「あっ、皆!」

カービィ「ぽよぽよ!」

407: 2014/08/17(日) 13:38:59 ID:7FHpJhHQ
ウェールズ「すごいじゃないか!あのマルクを倒すなんて!」

アンリエッタ「あなた達の絆の力、素晴らしかったです!」

ヴィットーリオ「お見事でしたよ。」

ルイズ「な、なんだか照れるな・・・。」

カービィ「ぽよ。」

ワルド「けど、服はボロボロになってるじゃないか。代わりの服を着た方がいいだろう。」

ルイズ「そうですね。プリン、修繕をお願いね。」

プリン「ええ!」

ジュリオ「レコン・キスタも滅びましたし、これにて一件落着ですね。」

ヴィットーリオ「そうですね。すぐに帰還して祝勝会を開きましょう!」

全員「了解!」

408: 2014/08/17(日) 14:49:02 ID:7FHpJhHQ
ガリア王国 ヴェルサルテイル宮殿

ジョゼフ「そうか。赤軍は滅び、マルクは氏んだか。」

シェフィールド「ええ。」

ジョゼフ「ならこのゲームは終わりだな。」コトン

コンコン

ジョゼフ「入れ。」

兵士A「報告があります。イザベラ様が召喚に成功しました。」

ジョゼフ「ほう!それは良かったな。で、どの様な物を召喚したのかね?」

兵士A「そ、それが・・・、平民とクマ、ウサギを召喚したそうです・・・。」

ジョゼフ「へ・・・?」

409: 2014/08/17(日) 14:54:03 ID:7FHpJhHQ
イザベラの部屋

ワイワイガヤガヤ

イザベラ(召喚に成功したと思ったら、まさか平民だけでなく、ウサギやクマまで召喚するとは・・・。)

イザベラ(だがクマからの話によれば、超高校級と言う素晴らしい能力を持っているそうだな。)

イザベラ(今度こそタバサをギャフンと言わせてやる・・・。ククク・・・。)

舞園「な、なんだかあの人、怖そうですね・・・。」

苗木「あ、ああ・・・。」

410: 2014/08/17(日) 14:59:20 ID:7FHpJhHQ
それから数日後、ルイズ達は木の下で涼んでいた。

カービィ「ふぃー・・・、ふぃー・・・。」

シエスタ「すっかり寝ていますね。」

ルイズ「マルクとの戦いで疲れが残っていたからね。」ナデナデ

キュルケ「しかしよく見ると、ルイズはお母さんって感じね。」

ルイズ「まあね。でも、お姉ちゃんの方が嬉しいかな・・・。」

シエスタ「うふふ。」

ルイズ(カービィ、アルビオンでの戦いは終わったけど、これからもよろしくね。)

カービィ「・・・ぽよ。」

411: 2014/08/17(日) 15:01:03 ID:7FHpJhHQ
これで双月の騎士編は終了です。次は三美姫の輪舞(プリンセッセのロンド)編に移ります。
お楽しみに!
ゼロの使い魔 星の戦士伝説~三美姫の輪舞編~

引用: ゼロの使い魔 星の戦士伝説