ゾビ島「そういえば同期でゾビ谷君っていただろ」

ゾビ田「ああいたね」

ゾビ島「彼、次のバイオハザードのクリーチャー役に抜擢されたんだって」

ゾビ田「マジかよ！！」

ゾビ田「早くいってくれればよかったのに・・・」

ゾビ島「なんか僕らみたいなイージーモードのゾンビに悪いからって内緒にしてたんだって」

ゾビ田「そうか・・・」

ゾビ島「なんかそういう気の使われ方すると逆に傷つくよね」

ゾビ田「でもしょうがないよ」

ゾビ田「だって僕ら万年イージーモードのゾンビだもん」

ゾビ島「・・・そうだね」

ゾビ田「あっ！誰か来たみたいだよ」

ゾビ島「それじゃあ、そろそろ持ち場に戻るか」

モソモソモソ

初心者「・・・」ｽﾀｽﾀ

ゾビ田「うがぁぁぁ！！！」

ゾビ島「ぁぁぁぁぁぁ！！！」

初心者「あっ、あのすいません！！」

ゾビ田「うがっ？」

ゾビ島「ぁぁ？」

初心者「ハンドガンの弾ってどこにありますか！！」

ゾビ田「えっと・・・」

初心者「じ、実はスタート地点で試し打ちしすぎて」

ゾビ島「ああ～」

ゾビ田「そういうことかぁ～」

ゾビ島「でもごめんね。僕らゾンビだから弾の場所を教えてあげることはできないんだ」

初心者「そ、そんな～」

ゾビ田「なら１回氏んでスタート地点からやり直したら？」

ゾビ田「ああ氏ぬっていっても本当に氏ぬわけじゃないから大丈夫だよ」

ゾビ田「ダメージも演出だから実際に痛みを感じるわけじゃないし」

初心者「でも僕ＧＡＭＥＯＶＥＲになるわけにはいかなんです！！」

ゾビ田「えっ？」

初心者「じ、実は友達と約束ししてしまったんです！！」

初心者「イージーモードの1-1を氏なないでクリアできなかったら大事なところを切除するって」

ゾビ島「おおっ・・・」

ゾビ田「それは氏活問題だ」

初心者「だから今回だけは見逃してもらえませんか！！」

ゾビ島「そういわれてもねぇ～」

ゾビ田「僕らもプレイヤーを襲うのが仕事だから」

初心者「そうですよね・・・。ごめんなさい無理なことをいって」

ゾビ田・ゾビ島「・・・」

ゾビ田「今回だけだよ」

初心者「ええっ！いいんですか！！」

ゾビ島「ほらっ！次のゾンビが襲ってくる前に進みな！！」

初心者「ありがとうございます」ﾍﾟｺ

タッタッタッタッタ

ゾビ島「やっちゃったね」

ゾビ田「これで何度目だろうね」

ゾビ島「こんな事ばっかりしてるからいつまで経っても万年イージーモードなんだろうね」

ゾビ田「だけど親切は出世より大切なことだと僕は思うよ」ﾆｺ

ゾビ島「うまいこといったつもりだろうけど結局それは逃げでしかないから」

ゾビ田「・・・ごめん」

ゾビ田「ゾビ島君」

ゾビ島「なんだいゾビ田君」

ゾビ田「なんで僕らはいつも脇役なんだろうね？」

ゾビ田「だってさ悪魔とかは主人公だったりレギュラーキャラだったりするじゃん」

ゾビ田「対して僕らみたいなゾンビは大体その他大勢かやられ役な気がするんだ」

ゾビ島「それはやっぱり花がないからじゃないか？」

ゾビ田「花？」

ゾビ島「だってさ悪魔とかで主人公になったりする奴ってなんていうか花があるじゃん」

ゾビ島「例えば腕に神器が宿ってたりサタンの息子だったり」

ゾビ島「いかにも主人公って感じでしょ」

ゾビ島「それに比べ僕らのイメージは暗い・腐ってる・とろいじゃん」

ゾビ島「そんな奴らが主人公として漫画やアニメを引っ張っていけると思う？」

ゾビ田「でもゾンビが主人公のアニメやラノベだって中にはあるよ？」

ゾビ島「あれは一種の天才肌だけさ」

ゾビ島「それにゾンビで主人公の奴って戦う時に女装したりしてインパクトが強いだろ？」

ゾビ島「でも僕らは基本ゆっくり相手に近づいて襲うスタイルだ」

ゾビ島「主人公が敵にゆっくりと近づいて襲う絵図らを考えてみなよ」

ゾビ田「たしかにそんなアニメや漫画はつまんないね」

ゾビ島「だろ！」

ゾビ島「結局僕らはいつまで経っても平凡なゾンビなんだよ」

ゾビ島「襲って撃たれてしまいにはロケランでまとめて爆殺されて･･････」

ゾビ田「ね、ねえこの話もうやめにしない？なんか悲しくなってきたよ」

ゾビ島「そうだね。こんな話ばかりじゃなくてもっと明るく行かないとね！」

ゾビ田「そうそう！もっと楽しい話をして前向きに考えていこうよ！！」

ゾビ田「そういえば僕ねちょっと前にサイコブレイクっていうゲームに出演したんだ」

ゾビ島「サイコブレイクに！！」

ゾビ田「うん」

ゾビ島「マジかよ！でどんな役もらったんだよ！！」

ゾビ田「吊るされてる状態で主人公に焼かれる役」

ゾビ島「・・・」

ゾビ田「・・・」

ゾビ島「そろそろ持ち場に戻ろうか」

ゾビ田「そうだね・・・」

～翌日～

ゾビ田「おはようございま～す」ｶﾞﾁｬｯ

ゾビ田「あれ？みんないない？」

ゾビ田「もしかして今日休みだった！！」

ドサッ

ゾビ田「ゾビ野下さん！！」

ゾビ田「どうしたんですかゾビ野下さん！しっかりしてください！！」

ゾビ野下「に・・げろ・・・」ｶﾞｸｯ

ゾビ田「えっ？」

ﾊﾟｧﾝ

エクソシスト「こんにちわ～」

ゾビ田「誰ですかあなた・・・」

エクソシスト「誰ですかって？そりゃエクソシストでぇ～すｗｗｗ」

ゾビ田「まさかあなたがゾビ野下さんを！！」

エクソシスト「そいつだけじゃなくてここにるゾンビみ～んな僕ちんがぶっ頃しましたぁ～♪」

ゾビ田「そんな・・・」

ゾビ島「ゾビ田君！！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

ゾビ田「ゾビ島君！！」

ゾビ島「逃げろ！！」ﾊﾟｧﾝ

ドサッ

エクソシスト「あっれ～？まだ生きてたんだコイツぅ～」

ゾビ田「ゾ、ゾビ島・・君」ｶﾞｸｯ

エクソシスト「じゃあ残すは君一人だけだ」ﾆｺ

エクソシスト「さよならゾンビさん」ﾁｬｷｯ

ゾビ田「助けて・・・ください・・・」ｶﾞｸｶﾞｸ

エクソシスト「ん～・・・無理♪」ﾆｺ

パァン

エクソシスト「ゾンビ狩りしゅうりょ～う♪」

エクソシスト「さてと今日のお勤めもこれで終わったし町で女の子でもナンパしようかなぁ～」

カツカツカツ・・・・・

ゾビ田（僕は氏ぬのか・・・）

ゾビ田（いやもとから氏んでから元の状態に戻るのか・・・）

ゾビ田（でもあんまりだよこんな戻り方・・・）

ゾビ田（何もできないまま無残に氏んでいった大切な仲間と共にあの世へ行くなんて）

ゾビ田（あの世へ行くならせめて仲間を助けてから・・・・）

ゾビ田「あの世へ・・行きたかった・・・・」ｶﾞｸｯ

ゾビ田（神様、もしも本当に存在するならお願いします）

ゾビ田（転生するときは誰かを守れるような力を僕に授けてください）

ゾビ田「かみ・・さ・・・ま・・・・」

ー完ー