274: 2014/10/27(月) 20:57:34 ID:SFeiRyls
275: 2014/10/27(月) 20:58:46 ID:SFeiRyls
-大航海時代の海軍編-
友「そういやいつも分からなくなるんだけど、海兵隊ってあれ海軍なの?」
男「国によるね。アメリカの場合は陸海空軍や沿岸警備隊みたいに海兵隊っていう独立した軍隊だし、イギリスやスペインなんかは海軍所属だし」
友「へぇー」
男「でも、基本は海軍所属のところが多いよ。米海兵隊にしたって、独立戦争時にイギリスに同様の部隊があったから海兵隊を作ったって話だし」
友「なるほど」
友「そういやいつも分からなくなるんだけど、海兵隊ってあれ海軍なの?」
男「国によるね。アメリカの場合は陸海空軍や沿岸警備隊みたいに海兵隊っていう独立した軍隊だし、イギリスやスペインなんかは海軍所属だし」
友「へぇー」
男「でも、基本は海軍所属のところが多いよ。米海兵隊にしたって、独立戦争時にイギリスに同様の部隊があったから海兵隊を作ったって話だし」
友「なるほど」
276: 2014/10/27(月) 21:00:23 ID:SFeiRyls
277: 2014/10/27(月) 21:02:01 ID:SFeiRyls
男「こんなの、海軍の乗組員乗せたら、もう(他の人員乗せる場所)ないじゃん」
友「たしかに」
男「だから、昔は基本海軍の人員は遠征先での陸戦も視野に入れてたんだよ。それに、大砲が出来る前は基本的に敵の船に接舷して白兵戦をする必要があったしな。それが後の海兵隊に繋がった、と」
友「なるほどねぇ・・・ていうか、こんな船で太平洋横断とか、食い物どうしてたんだろ・・・」
男「当時は今みたいに保存技術も発達してないし、栄養学も発達してなかったからな。それはもうドイヒーな有様だったようだ」
友「たしかに」
男「だから、昔は基本海軍の人員は遠征先での陸戦も視野に入れてたんだよ。それに、大砲が出来る前は基本的に敵の船に接舷して白兵戦をする必要があったしな。それが後の海兵隊に繋がった、と」
友「なるほどねぇ・・・ていうか、こんな船で太平洋横断とか、食い物どうしてたんだろ・・・」
男「当時は今みたいに保存技術も発達してないし、栄養学も発達してなかったからな。それはもうドイヒーな有様だったようだ」
278: 2014/10/27(月) 21:03:18 ID:SFeiRyls
友「うーん、ぱっと思いつくのは干すか、塩に漬けるか・・・缶詰とかもないんだもんな」
男「まぁ大体そんな感じだよ。ゲームの大航海時代やったことある?」
友「あー、少しは」
男「アレに塩漬け肉ってのが出て来るだろ?基本、当時の海軍の貴重な食糧の一つとして塩漬け肉があった」
友「ほほぉ」
男「まぁ大体そんな感じだよ。ゲームの大航海時代やったことある?」
友「あー、少しは」
男「アレに塩漬け肉ってのが出て来るだろ?基本、当時の海軍の貴重な食糧の一つとして塩漬け肉があった」
友「ほほぉ」
279: 2014/10/27(月) 21:04:06 ID:SFeiRyls
男「って言っても、半年以上に及ぶ航海で腐らせないようにするためには相当量の塩分に漬け込んだようだ。文献によると、当時の塩漬け肉は塩による脱水効果でまるで靴底のように固いものだったらしい」
友「これもう(どうやって食うのか)わかんねぇな」
男「基本的には塩抜き・・・と言っても、真水なんて超貴重で使えないから、網に入れて舷側からぶら下げて、海水の中に一日中浸しておくらしい」
友「塩水で塩抜きするのか・・・」(困惑)
男「まぁまだ海水の方が塩分濃度が低いからね・・・で、その肉をやはり海水で煮る。煮あがった肉は鍋から取り出すと同時に表面に白い塩の結晶が浮かび上がり、一口食べると強烈なのどの渇きを覚えたという」
友「腎臓壊れちゃ~↑う」
友「これもう(どうやって食うのか)わかんねぇな」
男「基本的には塩抜き・・・と言っても、真水なんて超貴重で使えないから、網に入れて舷側からぶら下げて、海水の中に一日中浸しておくらしい」
友「塩水で塩抜きするのか・・・」(困惑)
男「まぁまだ海水の方が塩分濃度が低いからね・・・で、その肉をやはり海水で煮る。煮あがった肉は鍋から取り出すと同時に表面に白い塩の結晶が浮かび上がり、一口食べると強烈なのどの渇きを覚えたという」
友「腎臓壊れちゃ~↑う」
280: 2014/10/27(月) 21:07:30 ID:SFeiRyls
男「当然、当時は冷蔵庫なんかもないし、航海中は赤道付近の高温多湿の海域を通ることも多かったことから、積み込まれた食材は容赦なく腐った」
友「そらそうよ」
男「例の塩漬け肉も、カチカチになるまで塩に漬けているにも関わらずどうしてもウジが沸いてしまうので、船員たちは肉を取り出す前に樽の中の肉の上に生魚などを置いたらしい」
友「なにそれ・・・おまじない?」
男「こうすると、肉についたウジが新鮮な生魚のほうに集まってくるから、魚にウジが集まった時点でそれを捨てて、肉の方を取り出すのさ」
友「ヴォエ!!」
友「そらそうよ」
男「例の塩漬け肉も、カチカチになるまで塩に漬けているにも関わらずどうしてもウジが沸いてしまうので、船員たちは肉を取り出す前に樽の中の肉の上に生魚などを置いたらしい」
友「なにそれ・・・おまじない?」
男「こうすると、肉についたウジが新鮮な生魚のほうに集まってくるから、魚にウジが集まった時点でそれを捨てて、肉の方を取り出すのさ」
友「ヴォエ!!」
281: 2014/10/27(月) 21:08:42 ID:SFeiRyls
友「・・・もう素直に生魚のほう食えばいいじゃん」(いいじゃん)
男「そうはいっても船員全員に行きわたるだけの魚を確保するのは難しいからな。同様に、船に乗せたチーズには足が生えるとも言われていた」
友「どういうことなの・・・」
男「当然、港で積み込んだ生鮮食品にはほぼ漏れなくウジが沸く。特にチーズは表面全体にウジが蠢き、まるで棚の中でチーズが動いているように見えたことからこう言われていた」
友「ヴォエ!ヴォォエ!!」
男「そうはいっても船員全員に行きわたるだけの魚を確保するのは難しいからな。同様に、船に乗せたチーズには足が生えるとも言われていた」
友「どういうことなの・・・」
男「当然、港で積み込んだ生鮮食品にはほぼ漏れなくウジが沸く。特にチーズは表面全体にウジが蠢き、まるで棚の中でチーズが動いているように見えたことからこう言われていた」
友「ヴォエ!ヴォォエ!!」
282: 2014/10/27(月) 21:10:04 ID:SFeiRyls
男「主食については南北戦争の時に話したハードタックと同等のものが使用された・・・が、これもやはり保存中にコクゾウムシなどが大量に湧き、船員が口にするころには既にボロボロのスカスカになっていたという」
友「やめてくれよ・・・」(絶望)
男「船員たちはそれを食べる前にテーブルに叩き付けて中のコクゾウムシを落としたり、あるいは栄養補給がてらそのまま食べたりしたようだが、苦みもあってかなり難渋していたようだ」
友「長野県民だってそんな無茶しないだろう多分」
男「これら積み込まれた食材をぐだぐだになるまで煮込み、砂糖や酢などで味付けされたものが当時の船員の基本的な食事だったようだな」
友「腐りかけのRation・・・」
友「やめてくれよ・・・」(絶望)
男「船員たちはそれを食べる前にテーブルに叩き付けて中のコクゾウムシを落としたり、あるいは栄養補給がてらそのまま食べたりしたようだが、苦みもあってかなり難渋していたようだ」
友「長野県民だってそんな無茶しないだろう多分」
男「これら積み込まれた食材をぐだぐだになるまで煮込み、砂糖や酢などで味付けされたものが当時の船員の基本的な食事だったようだな」
友「腐りかけのRation・・・」
283: 2014/10/27(月) 21:11:42 ID:SFeiRyls
男「さらに貴重だったのはさっきも言った真水だ。当時は現在の水道水に使われているカルキのような消毒剤もなかったから、これもやはり樽の中で為す術もなく腐っていったという」
友「過酷過酷アンド過酷」
男「そもそも水源だって出港地の近くの川とかだしな。積み込んだ水は、最初はなんとか飲めるものの、出航後数日すると藻や苔が浮きドロドロの異臭を放つ状態になる。が、それらが沈殿すると一旦水の味は良くなるという」
友「やべぇよ・・・やべぇよ・・・」
男「だがそれも一時的なもので、その後は下水と呼んで差支えないレベルまで腐り果てていく水を、彼らは飲まざるを得なかったらしい」
友「おぉ、もう・・・」
友「過酷過酷アンド過酷」
男「そもそも水源だって出港地の近くの川とかだしな。積み込んだ水は、最初はなんとか飲めるものの、出航後数日すると藻や苔が浮きドロドロの異臭を放つ状態になる。が、それらが沈殿すると一旦水の味は良くなるという」
友「やべぇよ・・・やべぇよ・・・」
男「だがそれも一時的なもので、その後は下水と呼んで差支えないレベルまで腐り果てていく水を、彼らは飲まざるを得なかったらしい」
友「おぉ、もう・・・」
284: 2014/10/27(月) 21:13:30 ID:SFeiRyls
男「当時の人でも腹を壊すようなシロモノだったから、せめてもの気休めとして殺菌性のあるアルコールを含んだビールやワインなどの酒類が配給されるようになったというわけだ」
友「これもうわかんねぇな」
男「まぁ、その酒にしたって納品業者のピンハネや資金不足で名ばかりの酷い品質のものだったようだ。当時船員たち間には『テムズ川の水の中で麦を洗ったり泳がせたりして引き揚げれば今まで飲んだこともないような美味いビールが飲める』なんて歌もあったそうだ」
友「ファーwwww」
友「ただし、当時は一度航海に出てしまえば半数以上が生きて故郷の土を踏むこともできないという状況がザラだったため、恐怖を紛らわすため船員に飲酒癖が付いてしまうのが常だったという」
友「悲しいなぁ」
友「これもうわかんねぇな」
男「まぁ、その酒にしたって納品業者のピンハネや資金不足で名ばかりの酷い品質のものだったようだ。当時船員たち間には『テムズ川の水の中で麦を洗ったり泳がせたりして引き揚げれば今まで飲んだこともないような美味いビールが飲める』なんて歌もあったそうだ」
友「ファーwwww」
友「ただし、当時は一度航海に出てしまえば半数以上が生きて故郷の土を踏むこともできないという状況がザラだったため、恐怖を紛らわすため船員に飲酒癖が付いてしまうのが常だったという」
友「悲しいなぁ」
285: 2014/10/27(月) 21:14:36 ID:SFeiRyls
男「で、当然こんなものしか摂取できずに問題となるのが最初にいった栄養不足だ。生鮮食品の不足による各種ビタミンの欠乏は、船員たちを深刻な病に陥れた」
友「脚気とか、壊血病とか?」
男「そう。特に船員たちに恐れられていたのが壊血病だ。壊血病に掛かると、最初は傷が治りにくくなり、徐々に歯茎などの粘膜が腐り始め歯が抜け落ち、そのうち皮膚の色も土気色になって氏んでいくという原因不明の恐怖の病だったわけだ」
友「こわE」
男「船員たちはまともな治療も受けられず、腐った歯茎を自らの尿でゆすぐという酷い有様だったらしい」
友「ヴォォォォエ!!」
友「脚気とか、壊血病とか?」
男「そう。特に船員たちに恐れられていたのが壊血病だ。壊血病に掛かると、最初は傷が治りにくくなり、徐々に歯茎などの粘膜が腐り始め歯が抜け落ち、そのうち皮膚の色も土気色になって氏んでいくという原因不明の恐怖の病だったわけだ」
友「こわE」
男「船員たちはまともな治療も受けられず、腐った歯茎を自らの尿でゆすぐという酷い有様だったらしい」
友「ヴォォォォエ!!」
286: 2014/10/27(月) 21:16:46 ID:SFeiRyls
男「ちなみに、同時期の東洋の艦隊ではそれほど壊血病が問題になることはなかったらしい」
友「へ?何で?」
男「沿岸航海が多かったこともあると思うが、一説によると東洋では茶を日常的に摂取する習慣があったため航海中でもビタミンCが摂取できていたのではないかと言われている。日露戦争における旅順攻略戦でも見られるように、東洋では豆苗やもやしといったスプラウツ類を恒常的に食する習慣もあったしな」
友「なるほど」
男「前に言ったように脚気はビタミンB、壊血病はビタミンCの欠乏によって起きる。特にビタミンCは通常生野菜などにしか含まれないから、当時の船上でそれを得るのはほぼ不可能と言ってよかった」
友「へ?何で?」
男「沿岸航海が多かったこともあると思うが、一説によると東洋では茶を日常的に摂取する習慣があったため航海中でもビタミンCが摂取できていたのではないかと言われている。日露戦争における旅順攻略戦でも見られるように、東洋では豆苗やもやしといったスプラウツ類を恒常的に食する習慣もあったしな」
友「なるほど」
男「前に言ったように脚気はビタミンB、壊血病はビタミンCの欠乏によって起きる。特にビタミンCは通常生野菜などにしか含まれないから、当時の船上でそれを得るのはほぼ不可能と言ってよかった」
287: 2014/10/27(月) 21:19:09 ID:SFeiRyls
友「でもさぁ・・・同じ哺乳類でも、ライオンとかは肉ばっか食っても壊血病にならないじゃん?」
男「通常哺乳類は自前でビタミンCを体内で合成できるからな・・・ビタミンCを出来ないのは一部のネズミと、人間を含めたの直鼻猿亜目だけだ」
友「えぇ・・・なんでまた」
男「そもそもそれらの動物は、かつて果物などを主食としていたことから、ビタミンCを合成する酵素が失われたと言われている」
友「もったいない・・・」
男「進化生物学においては、生存に不要な遺伝子を持つことは生物にとって無駄なコストを払う=生存競争に不利ということになるらしい。ただ、一部の鳥類についてはかつて何度かビタミンC合成機能を獲得したり喪失したことが分かってるようだが」
男「通常哺乳類は自前でビタミンCを体内で合成できるからな・・・ビタミンCを出来ないのは一部のネズミと、人間を含めたの直鼻猿亜目だけだ」
友「えぇ・・・なんでまた」
男「そもそもそれらの動物は、かつて果物などを主食としていたことから、ビタミンCを合成する酵素が失われたと言われている」
友「もったいない・・・」
男「進化生物学においては、生存に不要な遺伝子を持つことは生物にとって無駄なコストを払う=生存競争に不利ということになるらしい。ただ、一部の鳥類についてはかつて何度かビタミンC合成機能を獲得したり喪失したことが分かってるようだが」
288: 2014/10/27(月) 21:20:26 ID:SFeiRyls
男「で、話がそれたが・・・当然、当時はそんなこと分かりっこないから、壊血病は未知の病として大変恐れられた。その恐怖から逃れる為、船員たちはますます酒に溺れ、当時海軍の士気や規律は大変に悪かったらしい」
友「そらそうよ」
男「そんな中、イギリス海軍のジェームズ・リンドという軍医は、船員の中でも船長などの高級船員たちはこの病の発症率が低いところに着目した」
友「どういうこと?」
男「いいもん食ってたってこと。ヒラの船員はさっき言った腐ったメシばっかくってたけど、船長クラスとなると食事用に生きた牛や鶏、それに僅かながらの野菜も積み込まれていたようだ」
友「そらそうよ」
男「そんな中、イギリス海軍のジェームズ・リンドという軍医は、船員の中でも船長などの高級船員たちはこの病の発症率が低いところに着目した」
友「どういうこと?」
男「いいもん食ってたってこと。ヒラの船員はさっき言った腐ったメシばっかくってたけど、船長クラスとなると食事用に生きた牛や鶏、それに僅かながらの野菜も積み込まれていたようだ」
289: 2014/10/27(月) 21:21:07 ID:SFeiRyls
友「なるほど。それでそういう人たちは航海中でもなんとか栄養補給ができたわけか」
男「ああ。そこでジェームズは実験的に船員の食事の質を上げて航海を実施してみたところ、壊血病罹患者が劇的に減ったという」
友「やったぜ」
男「これを受け1766年、南太平洋派遣の命を受けたイギリス海軍のジェームズ・クック船長は、自らの船に柑橘類やザワー・クラウトなどを積み込んだ」
友「クック船長、有能」
男「だが当時の船員たちは保守的で、クックが食べることを奨励したそれらの食品に当初は全く手を付けることがなかったという
男「ああ。そこでジェームズは実験的に船員の食事の質を上げて航海を実施してみたところ、壊血病罹患者が劇的に減ったという」
友「やったぜ」
男「これを受け1766年、南太平洋派遣の命を受けたイギリス海軍のジェームズ・クック船長は、自らの船に柑橘類やザワー・クラウトなどを積み込んだ」
友「クック船長、有能」
男「だが当時の船員たちは保守的で、クックが食べることを奨励したそれらの食品に当初は全く手を付けることがなかったという
290: 2014/10/27(月) 21:22:09 ID:SFeiRyls
友「なんでや!!」
男「まぁ当時はそんなもんだろう。占星術なんかの占もかなりの信憑性をもって広まってたし、壊血病の予防のためには酢で船上を洗うなんてまじない的な方法が常識とされていたわけだし」
友「えぇ・・・」(困惑)
男「そこでクック船長は、まずそう言った食物が自分たちだけが有難がって食べ、船員たちに与えないようにした。すると、船員たちは次第に自分たちにもそれを食わせるよう要求してきたという」
友「クック船長、有能。マジ有能」
男「まぁ当時はそんなもんだろう。占星術なんかの占もかなりの信憑性をもって広まってたし、壊血病の予防のためには酢で船上を洗うなんてまじない的な方法が常識とされていたわけだし」
友「えぇ・・・」(困惑)
男「そこでクック船長は、まずそう言った食物が自分たちだけが有難がって食べ、船員たちに与えないようにした。すると、船員たちは次第に自分たちにもそれを食わせるよう要求してきたという」
友「クック船長、有能。マジ有能」
291: 2014/10/27(月) 21:23:16 ID:SFeiRyls
男「その後3年に及んだ航海中、壊血病で氏亡した船員はただの一人も出なかったという。これは18世紀当時としては奇跡といっていいレベルの出来事だった」
友「よかった・・・もう壊血病で氏ぬ人はいなくなったんだね」
男「いやそれが・・・クック船長も、そこまでは気付かなかったんだな。当時、船には柑橘類やザワークラウトの他に麦汁も積み込まれたんだが、帰港後クック船長が奨励したのはあろうことかこの麦汁だったんだ」
友(アカン)
男「当時はまだザワークラウトや柑橘類こそが壊血病の予防になるとは分かってなかったからな・・・そして、残念ながらその後百年以上にわたって壊血病が船乗りたちの間から消えることはなかった」
友「よかった・・・もう壊血病で氏ぬ人はいなくなったんだね」
男「いやそれが・・・クック船長も、そこまでは気付かなかったんだな。当時、船には柑橘類やザワークラウトの他に麦汁も積み込まれたんだが、帰港後クック船長が奨励したのはあろうことかこの麦汁だったんだ」
友(アカン)
男「当時はまだザワークラウトや柑橘類こそが壊血病の予防になるとは分かってなかったからな・・・そして、残念ながらその後百年以上にわたって壊血病が船乗りたちの間から消えることはなかった」
292: 2014/10/27(月) 21:24:31 ID:SFeiRyls
友「保守的な割には経験則を重視しないんですね」(正論)
男「ちなみにその後は、柑橘類やザワークラウトの他、ジャガイモやトウガラシなどがヨーロッパに導入されたことにより、航海中のビタミンC不足は次第に解消されていった」
友「時間がかかったなぁ・・・」
男「ちなみに二次大戦中、英独がそれぞれの兵士の事を『ライミー』とか『キャベツ野郎』だの読んでいたのは、当時イギリス海軍は壊血病予防のためにライムを、ドイツはザワークラウトを食べていたからだという」
友「ドイツ料理ってすんごいザワークラウト使うよね。ウィンナーの付け合せとかスープにまで入ってるもん」
男「あの辺冬は野菜とれないから、長期保存できるジャガイモ含めてザワークラウトは冬の間の貴重なビタミン源だったんだよ」
男「ちなみにその後は、柑橘類やザワークラウトの他、ジャガイモやトウガラシなどがヨーロッパに導入されたことにより、航海中のビタミンC不足は次第に解消されていった」
友「時間がかかったなぁ・・・」
男「ちなみに二次大戦中、英独がそれぞれの兵士の事を『ライミー』とか『キャベツ野郎』だの読んでいたのは、当時イギリス海軍は壊血病予防のためにライムを、ドイツはザワークラウトを食べていたからだという」
友「ドイツ料理ってすんごいザワークラウト使うよね。ウィンナーの付け合せとかスープにまで入ってるもん」
男「あの辺冬は野菜とれないから、長期保存できるジャガイモ含めてザワークラウトは冬の間の貴重なビタミン源だったんだよ」
293: 2014/10/27(月) 21:25:25 ID:SFeiRyls
友「でもさぁ・・・>>276みたいな小さい船じゃ、そんなに食糧積み込めんだろ」
男「まぁできるだけ大量に積み込むのは潜水艦なんかと同じだわな・・・当然、航海中にも補給の必要はあるし」
友「補給?」
男「例えば雨水だったり、無人島があれば上陸して島にいる鳥獣を捕獲したり」
友「無人島0円生活やないか・・・」
男「まぁできるだけ大量に積み込むのは潜水艦なんかと同じだわな・・・当然、航海中にも補給の必要はあるし」
友「補給?」
男「例えば雨水だったり、無人島があれば上陸して島にいる鳥獣を捕獲したり」
友「無人島0円生活やないか・・・」
294: 2014/10/27(月) 21:26:20 ID:SFeiRyls
男「特に珍重されたのはウミガメだったようだ。動きが遅くて捕獲が容易なうえ、船上で生かしておけるから必要なときにそのまま肉にすることもできたし」
友「・・・でもさぁ、例えば周りに島がなかったり、漂流しちゃってどうにもならんくなったらどうすんの」
男「そりゃもう氏を待つのみよ・・・まぁ、どちらにせよ氏者は大量に出てしまうから徐々に口減らしもできるわけだし」
友「うへ」
男「まぁそれでもいよいよ!となれば、船のマストや衣服に使われていた皮革や、船内のネズミ、仲間の氏体などにも手を出したようだが」
友「地獄や!!」
友「・・・でもさぁ、例えば周りに島がなかったり、漂流しちゃってどうにもならんくなったらどうすんの」
男「そりゃもう氏を待つのみよ・・・まぁ、どちらにせよ氏者は大量に出てしまうから徐々に口減らしもできるわけだし」
友「うへ」
男「まぁそれでもいよいよ!となれば、船のマストや衣服に使われていた皮革や、船内のネズミ、仲間の氏体などにも手を出したようだが」
友「地獄や!!」
295: 2014/10/27(月) 21:27:35 ID:SFeiRyls
男「こうした場合の人肉食はさほど珍しいことでもないけどな。藤子・F・不二雄が『カンビュセスの籤』で描いているクシュ遠征の様子のように、はるか紀元前から軍隊では食糧が尽きると敵兵や自軍の兵を殺害し食糧にする事例もあったし。十字軍なんかも一説じゃ『計画的な食糧確保』の為に村を襲ったなんて話も残ってる」
友(アカン)
男「近年でも日本のひかりごけ事件や、ウルグアイ空軍571便墜落事故など必要に迫られたうえでの食人ケースは散見されるし、事態が切迫すれば人間そんなもんじゃないの」
友「地獄や!この世は地獄や!!」
男「もし仮に俺とお前が無人島に漂着したら、多分俺3日目くらいでお前の頭に石ゴッってやって食っちゃうんじゃないかな」
友「早えーよ怖えーよ!!」
-大航海時代の海軍編 おわり-
友(アカン)
男「近年でも日本のひかりごけ事件や、ウルグアイ空軍571便墜落事故など必要に迫られたうえでの食人ケースは散見されるし、事態が切迫すれば人間そんなもんじゃないの」
友「地獄や!この世は地獄や!!」
男「もし仮に俺とお前が無人島に漂着したら、多分俺3日目くらいでお前の頭に石ゴッってやって食っちゃうんじゃないかな」
友「早えーよ怖えーよ!!」
-大航海時代の海軍編 おわり-
296: 2014/10/27(月) 21:31:12 ID:SFeiRyls
ちなみにイギリス海軍の提督エドワード・バーノンは船員たちの飲酒癖を見て(アカン)と思ったことから、それまで原酒のまま配給していたラム酒を水割りで配給するようにしたという。
このエドワード提督の着ていた絹と毛の混紡の粗い布地の上着の名前がグログラム・コートという名前だったことから、この酒はグロッグと呼ばれるようになった!
今二日酔いで「グロッキー」という言葉が生まれたのはこのグロッグが元(グロッギー)だと言われているぞ!!
このエドワード提督の着ていた絹と毛の混紡の粗い布地の上着の名前がグログラム・コートという名前だったことから、この酒はグロッグと呼ばれるようになった!
今二日酔いで「グロッキー」という言葉が生まれたのはこのグロッグが元(グロッギー)だと言われているぞ!!
297: 2014/10/27(月) 21:32:21 ID:SFeiRyls
-戦国時代の食事編-
男「で、同じ時代に日本は戦国時代で各武将ハッスルしてたわけだけどさ」
友「いや言うほどハッスルしてたのかなぁ・・・?」
男「そりゃあしてただろう。リアル天下取ったる!状態だしな」
友「蠣崎氏とかそうでもなくね?」
男「確かに信長の野望だと大抵為す術ないしな、蠣崎氏」
男「で、同じ時代に日本は戦国時代で各武将ハッスルしてたわけだけどさ」
友「いや言うほどハッスルしてたのかなぁ・・・?」
男「そりゃあしてただろう。リアル天下取ったる!状態だしな」
友「蠣崎氏とかそうでもなくね?」
男「確かに信長の野望だと大抵為す術ないしな、蠣崎氏」
298: 2014/10/27(月) 21:33:02 ID:SFeiRyls
男「まぁ、そんな戦国時代ですがやはり基本的な糧食は米でした」
友「日本人は米ってはっきり分かんだね」
男「大名の強さゲージも基本コメの量、石高だしな。今だって過去との物価比較の目安品目に米価を使うことも多いし」
友「お米ゲージがMAXになると隣国を侵略できるのか・・・」
男「なるほど、だから米どころの上杉とか武田とか強かったのか・・・」
友「米こそパワーだ。日本人ならお米食べろ!!」
友「日本人は米ってはっきり分かんだね」
男「大名の強さゲージも基本コメの量、石高だしな。今だって過去との物価比較の目安品目に米価を使うことも多いし」
友「お米ゲージがMAXになると隣国を侵略できるのか・・・」
男「なるほど、だから米どころの上杉とか武田とか強かったのか・・・」
友「米こそパワーだ。日本人ならお米食べろ!!」
299: 2014/10/27(月) 21:33:48 ID:SFeiRyls
男「でもまあ実際、戦をするには兵糧が必要だったから、単純に獲れる米が多ければ大規模に戦を展開できて有利なはずだわな」
友「やっぱり当時も前線で米炊いて食ってたの?」
男「まぁ、基本できるときはそうしてたみたいだ。実際、樅に入った状態なら米ってかなり日持ちするしな」
友「あとはそう・・・おにぎりとか?」
男「ああ。戦艦大和の最後の戦闘配食がおにぎりだったように、今も昔もおにぎりは急場の胃袋の友やでぇ」
友「やっぱり当時も前線で米炊いて食ってたの?」
男「まぁ、基本できるときはそうしてたみたいだ。実際、樅に入った状態なら米ってかなり日持ちするしな」
友「あとはそう・・・おにぎりとか?」
男「ああ。戦艦大和の最後の戦闘配食がおにぎりだったように、今も昔もおにぎりは急場の胃袋の友やでぇ」
300: 2014/10/27(月) 21:34:25 ID:SFeiRyls
友「でも米っていちいち炊かなきゃいかんのが手間だよなぁ・・・パンとか焼くのは大変だけど、あとはそのまま食えるじゃん?」
男「ああ。だから糒(ほしいい)といって強飯、蒸した米・・・ようはおこわを乾燥させた物も広く使われた」
友「へー、火を通してから干すのか・・・そうするとそのまま食えるの?」
男「ああ。少しずつ口に含んで食べたり、湯や水をかけて食したらしい。お湯で戻すと、すこし固いが結構ちゃんと戻るぞ。アルファ米の元祖だな」
友「湯漬けを持てい!!」
男「ああ。だから糒(ほしいい)といって強飯、蒸した米・・・ようはおこわを乾燥させた物も広く使われた」
友「へー、火を通してから干すのか・・・そうするとそのまま食えるの?」
男「ああ。少しずつ口に含んで食べたり、湯や水をかけて食したらしい。お湯で戻すと、すこし固いが結構ちゃんと戻るぞ。アルファ米の元祖だな」
友「湯漬けを持てい!!」
301: 2014/10/27(月) 21:35:09 ID:SFeiRyls
男「でも、どうしようもないって時は生米のまま食べることもあったようだ。ただ当然消化に悪いから、徳川家康なんかは『生米のまま食うな腹壊すぞ。せめて水に30分くらい浸しておけ』と将兵に指示したそうだ」
友「さり気ない気配りできちゃう系武将とか素敵。そりゃ天下取りますわ」
男「実際彼は三方原の戦の撤退時に腹壊して馬上でやらかしたって話もあるんだよなぁ・・・」
友「えっマジで・・・お馬さんかわいそう」(小並感)
男「あとは、餅とか煎餅、団子や粽なんかも米を加工して主食を携帯しやすくしたものだな。これらは戦陣の中で食することから陣中食と呼ばれている」
友「さり気ない気配りできちゃう系武将とか素敵。そりゃ天下取りますわ」
男「実際彼は三方原の戦の撤退時に腹壊して馬上でやらかしたって話もあるんだよなぁ・・・」
友「えっマジで・・・お馬さんかわいそう」(小並感)
男「あとは、餅とか煎餅、団子や粽なんかも米を加工して主食を携帯しやすくしたものだな。これらは戦陣の中で食することから陣中食と呼ばれている」
302: 2014/10/27(月) 21:35:53 ID:SFeiRyls
友「陣痛sy・・・陣中食・・・」
男「噛むなよ・・・通常、足軽はこれらの主食の他に、芋がら縄など2~3日分の食料を携行するのが常だったそうだ」
友「芋がら縄?」
男「ずいき・・・里芋なんかの茎を、味噌で煮しめてから作った縄だよ」
友「なんで縄にする必要なんかあるんですか」
男「噛むなよ・・・通常、足軽はこれらの主食の他に、芋がら縄など2~3日分の食料を携行するのが常だったそうだ」
友「芋がら縄?」
男「ずいき・・・里芋なんかの茎を、味噌で煮しめてから作った縄だよ」
友「なんで縄にする必要なんかあるんですか」
303: 2014/10/27(月) 21:37:16 ID:SFeiRyls
男「そりゃ、腰なんかに結んでぶら下げておけば携帯に便利だし、本当に縄の代わりにも使えるしな。芋がら縄を食べるときは、必要な分だけを切り取って水で煮込むという」
友「ほーん、味噌汁みたい」
男「そういうこと。言ってみればインスタントみそ汁の元祖って感じかな。実際、食べられるものだけで作られてるわけだし」
友「でも、当時は今みたいに飯盒とか無かっただろ?煮炊きったって、鍋とかどうすんの」
男「んー、鍋が無いときは鉄製の陣笠なんかで煮たみたいだけど」
友「なんか謎の塩味しそう・・・」
友「ほーん、味噌汁みたい」
男「そういうこと。言ってみればインスタントみそ汁の元祖って感じかな。実際、食べられるものだけで作られてるわけだし」
友「でも、当時は今みたいに飯盒とか無かっただろ?煮炊きったって、鍋とかどうすんの」
男「んー、鍋が無いときは鉄製の陣笠なんかで煮たみたいだけど」
友「なんか謎の塩味しそう・・・」
304: 2014/10/27(月) 21:38:36 ID:SFeiRyls
男「あと、さらっと言ったけど味噌なんかも当時は貴重な陣中食だ。良質なタンパク源ともなりうるし、各大名は兵糧のためのみならず重要な経済政策の一つとして味噌作りを行った」
友「確かに保存が効く調味料だもんなぁ」
男「いや、当時の味噌は調味料ではなく豆を塩漬けにした保存食という認識だったようだ。信長が桶狭間パーティーの前に敦盛を舞った後に食べたとされる湯漬けの付け合せの焼き味噌も、当時の味噌の食べ方としては広く普及していたという」
友「桶狭間パーティーwwwDJとか出てきそうwwww」
男「現在、日本各地で仙台みそや三州みそなど特色のある味噌が生まれたのはこのためと言われている。実際、手前味噌という表現が生まれたのもこの頃だそうだ」
友「確かに保存が効く調味料だもんなぁ」
男「いや、当時の味噌は調味料ではなく豆を塩漬けにした保存食という認識だったようだ。信長が桶狭間パーティーの前に敦盛を舞った後に食べたとされる湯漬けの付け合せの焼き味噌も、当時の味噌の食べ方としては広く普及していたという」
友「桶狭間パーティーwwwDJとか出てきそうwwww」
男「現在、日本各地で仙台みそや三州みそなど特色のある味噌が生まれたのはこのためと言われている。実際、手前味噌という表現が生まれたのもこの頃だそうだ」
305: 2014/10/27(月) 21:39:19 ID:SFeiRyls
友「なるほど・・・確かに味噌って、地域によって、というより家庭によっても違うよな。ウチは大体合わせだったけど」
男「それは当時からあったようで、武将たちは『汁講』といい、客人を呼んで自前の味噌を振る舞ったらしい」
友「自前の味噌」(意味深)
男「まあお茶会の味噌汁版ってとこかな・・・招かれた物は、白飯だけ持って呼ばれた家の味噌汁を賞味したらしい」
友「そなたの味噌汁を毎日飲みたい・・・よっしゃ!ホ〇スレやんけ!!」
男「まぁ実際衆道は認められてたし多少はね?」
男「それは当時からあったようで、武将たちは『汁講』といい、客人を呼んで自前の味噌を振る舞ったらしい」
友「自前の味噌」(意味深)
男「まあお茶会の味噌汁版ってとこかな・・・招かれた物は、白飯だけ持って呼ばれた家の味噌汁を賞味したらしい」
友「そなたの味噌汁を毎日飲みたい・・・よっしゃ!ホ〇スレやんけ!!」
男「まぁ実際衆道は認められてたし多少はね?」
306: 2014/10/27(月) 21:41:14 ID:SFeiRyls
友「あとえーっと・・・あれだ、ほうとうなんかも武田信玄が戦の最中に食べてた!とか言ってるじゃん」
男「ああ。こういった鍋料理は調理も簡便で様々な食材を摂取できるうえ、加熱することから食中毒の心配も少ないしまさに兵食に好都合なんだろう。実際、近代にいたるまで洋の東西を問わずこういったごった煮料理は軍隊で広く採用されている」
友「シチューとかもある意味そうだもんなぁ」
男「これに伴い携帯した米や味噌の他に、現地で調達した野草や鳥獣肉なんかも兵たちの口に入ったようだ」
友「はぇ~・・・やっぱ保存が効かない分、現地調達だったんだなぁ」
男「あとは海産物を保存するための醤油漬けから生まれた山梨の煮貝や、不足しがちな米を小麦粉で補った青森や岩手の南部せんべいなど、地域の名物がまんま当時の兵食がルーツだったりするしな」
男「ああ。こういった鍋料理は調理も簡便で様々な食材を摂取できるうえ、加熱することから食中毒の心配も少ないしまさに兵食に好都合なんだろう。実際、近代にいたるまで洋の東西を問わずこういったごった煮料理は軍隊で広く採用されている」
友「シチューとかもある意味そうだもんなぁ」
男「これに伴い携帯した米や味噌の他に、現地で調達した野草や鳥獣肉なんかも兵たちの口に入ったようだ」
友「はぇ~・・・やっぱ保存が効かない分、現地調達だったんだなぁ」
男「あとは海産物を保存するための醤油漬けから生まれた山梨の煮貝や、不足しがちな米を小麦粉で補った青森や岩手の南部せんべいなど、地域の名物がまんま当時の兵食がルーツだったりするしな」
307: 2014/10/27(月) 21:42:18 ID:SFeiRyls
友「郷土食ってのが、まんま戦国時代から受け継がれてるパターンなわけか」
男「あと面白いところで言うと、地方色のある陣中食として『えのころ飯』ってのが最近有名になってきてるな」
友「あぁ・・・ドリフターズで豊久が犬の腹かっさばいて云々っていってたやつ・・・」
男「そうそう。捕えたえのころ(犬っころ)の内臓を取り除き、中に米などを詰めて蒸し焼きにする薩摩の料理ということらしい」
友「昔は犬って普通に食ってたんだよなぁ・・・今じゃもう愛玩用のイメージが強すぎて無理だけど」
男「えのころ飯の動物の腹に野菜などを詰めて蒸し焼きにする調理法については、ハワイのカルア・ピッグなどのポリネシア文化圏でよく用いられる調理との類似性を指摘する声もある」
男「あと面白いところで言うと、地方色のある陣中食として『えのころ飯』ってのが最近有名になってきてるな」
友「あぁ・・・ドリフターズで豊久が犬の腹かっさばいて云々っていってたやつ・・・」
男「そうそう。捕えたえのころ(犬っころ)の内臓を取り除き、中に米などを詰めて蒸し焼きにする薩摩の料理ということらしい」
友「昔は犬って普通に食ってたんだよなぁ・・・今じゃもう愛玩用のイメージが強すぎて無理だけど」
男「えのころ飯の動物の腹に野菜などを詰めて蒸し焼きにする調理法については、ハワイのカルア・ピッグなどのポリネシア文化圏でよく用いられる調理との類似性を指摘する声もある」
308: 2014/10/27(月) 21:43:18 ID:SFeiRyls
友「カルア・ピッグ?」
男「伝統的には、バナナの葉にくるんだ豚肉を土の中で蒸し焼きにする料理だ。このほかにも、ポリネシア文化圏の島々には猪や野鳥などの野生動物の腹に米や芋などを包んで蒸し焼きにする料理が散見される」
友「島津家はポリネシア人だった可能性が微レ存・・・?」
男「実際ポリネシア人のルーツは台湾にあると言われている(ラピタ人)が、そうでなくとも遠洋航海技術を持つこれらの人々が南日本を含む各地に訪れ、こういった料理が伝播していった可能性はあるかもしれないな」
友「はぁ・・・でもなんでまた腹の中に色々詰めたがるんですかね・・・」
男「生物って基本水分を多量に含んでるし、その血や肉汁は栄養豊富だから、恐らくそれらを無駄にしないよう野菜に吸わせて一緒に摂取するのが目的なんだろう」
男「伝統的には、バナナの葉にくるんだ豚肉を土の中で蒸し焼きにする料理だ。このほかにも、ポリネシア文化圏の島々には猪や野鳥などの野生動物の腹に米や芋などを包んで蒸し焼きにする料理が散見される」
友「島津家はポリネシア人だった可能性が微レ存・・・?」
男「実際ポリネシア人のルーツは台湾にあると言われている(ラピタ人)が、そうでなくとも遠洋航海技術を持つこれらの人々が南日本を含む各地に訪れ、こういった料理が伝播していった可能性はあるかもしれないな」
友「はぁ・・・でもなんでまた腹の中に色々詰めたがるんですかね・・・」
男「生物って基本水分を多量に含んでるし、その血や肉汁は栄養豊富だから、恐らくそれらを無駄にしないよう野菜に吸わせて一緒に摂取するのが目的なんだろう」
309: 2014/10/27(月) 21:43:52 ID:SFeiRyls
友「そういう意味では合理的な調理ってことなのかなぁ・・・」
男「逆に西洋なんかは臭み消しのためにハーブ類を入れることが多いけど。元々こういう島嶼部って水や食料が貴重だから、それを無駄にしないっていうのが最大の目的だったんじゃないかな」
友「確かに南国って食糧豊富なイメージあるけど、農耕もできない島の中じゃ果物や魚くらいしか食うもんないもんなぁ」
男「ただ温暖で気候が安定してる分、農耕ができる用地と土や水さえ確保できれば通年食糧が確保できる無敵状態なんだけどね」
友「日本じゃ秋の1ショットでしか米獲れないもんなぁ、基本」
男「逆に西洋なんかは臭み消しのためにハーブ類を入れることが多いけど。元々こういう島嶼部って水や食料が貴重だから、それを無駄にしないっていうのが最大の目的だったんじゃないかな」
友「確かに南国って食糧豊富なイメージあるけど、農耕もできない島の中じゃ果物や魚くらいしか食うもんないもんなぁ」
男「ただ温暖で気候が安定してる分、農耕ができる用地と土や水さえ確保できれば通年食糧が確保できる無敵状態なんだけどね」
友「日本じゃ秋の1ショットでしか米獲れないもんなぁ、基本」
310: 2014/10/27(月) 21:44:42 ID:SFeiRyls
男「だから当時の戦は基本農閑期、つまり米作が行われない時期に集中して行われていた。これは兵力の中心となる足軽が基本的には農民であり、春秋については兵糧のための米を確保する必要があったからだった」
友「まぁ確かに、腹が減っては戦はできぬっていうしな」
男「青田刈りって言葉があるだろ?あれは元々、稲刈り前の稲が青い状態の時に穂を刈り取ってしまう嫌がらせのことを言っている」
友「兵糧攻めとかやられたら敵いませんわ」
男「兵糧攻めをする場合は他にも事前に商人を通じて食糧を買い占めたり、農民を暴行し攻城対象の城内に追い込むようなこともしたらしい」
友「まぁ確かに、腹が減っては戦はできぬっていうしな」
男「青田刈りって言葉があるだろ?あれは元々、稲刈り前の稲が青い状態の時に穂を刈り取ってしまう嫌がらせのことを言っている」
友「兵糧攻めとかやられたら敵いませんわ」
男「兵糧攻めをする場合は他にも事前に商人を通じて食糧を買い占めたり、農民を暴行し攻城対象の城内に追い込むようなこともしたらしい」
311: 2014/10/27(月) 21:45:14 ID:SFeiRyls
友「確か秀吉が得意だったんだよなぁ・・・」
男「高松城の水攻めとか有名だね」
友「しかも城の中は阿鼻叫喚だったらしいじゃん。食うもの無くなって木の皮や氏体まで食ったんだろ?」
男「ああ。攻城戦は戦闘での氏者が少なくなる代わりに、女子供まで容赦なく氏ぬことからそう言う意味では非常に凄惨な戦法と言えるな」
友「ヤバいヤバい・・・お前と一緒にいたら俺食べられちゃう」ガクガク
男「籠城3日目くらいで石ゴッ」
男「高松城の水攻めとか有名だね」
友「しかも城の中は阿鼻叫喚だったらしいじゃん。食うもの無くなって木の皮や氏体まで食ったんだろ?」
男「ああ。攻城戦は戦闘での氏者が少なくなる代わりに、女子供まで容赦なく氏ぬことからそう言う意味では非常に凄惨な戦法と言えるな」
友「ヤバいヤバい・・・お前と一緒にいたら俺食べられちゃう」ガクガク
男「籠城3日目くらいで石ゴッ」
312: 2014/10/27(月) 21:45:53 ID:SFeiRyls
男「で、そんな籠城戦を考慮して、加藤清正は熊本城のいたるところに籠城に備えた食糧を備蓄していたらしい」
友「さっき言ってた糒とか味噌とか?」
男「それに加え清正は城の畳に芋がらを詰め、土壁の中には干瓢を埋め込んだという。いわば、城自体が一部食べ物でできていたわけだ」
友「ヘンゼルとグレーテルと清正」
男「さらに城内には120を超える井戸が掘られ、植えられた木も成長が早く、薪として使用することを考慮していたという」
友「はぇ~すっごい・・・」
友「さっき言ってた糒とか味噌とか?」
男「それに加え清正は城の畳に芋がらを詰め、土壁の中には干瓢を埋め込んだという。いわば、城自体が一部食べ物でできていたわけだ」
友「ヘンゼルとグレーテルと清正」
男「さらに城内には120を超える井戸が掘られ、植えられた木も成長が早く、薪として使用することを考慮していたという」
友「はぇ~すっごい・・・」
313: 2014/10/27(月) 21:46:26 ID:SFeiRyls
男「あとこの時代で有名なのっていったら、やっぱ兵糧丸だろう」
友「おー、あの一粒食うとお腹一杯になる忍者がもってたやつ!!」
男「実際、そんなにすごいもんでもないけどな。米粉などの穀物を製粉したものに、鰹節や蜂蜜、木の実などを練り込んで団子状に丸めたものだ。当然、これ一粒で腹が膨れる訳もない」
友「(夢が壊れて)悲しいなぁ・・・」
男「兵糧丸は特にカ口リーの摂取に重きを置いている。基本的には米軍のエマージェンシーレーションのような非常食扱いだ」
友「そういや某地獄先生でこれ食って腹に虫がわく話とかあったよな・・・」
友「おー、あの一粒食うとお腹一杯になる忍者がもってたやつ!!」
男「実際、そんなにすごいもんでもないけどな。米粉などの穀物を製粉したものに、鰹節や蜂蜜、木の実などを練り込んで団子状に丸めたものだ。当然、これ一粒で腹が膨れる訳もない」
友「(夢が壊れて)悲しいなぁ・・・」
男「兵糧丸は特にカ口リーの摂取に重きを置いている。基本的には米軍のエマージェンシーレーションのような非常食扱いだ」
友「そういや某地獄先生でこれ食って腹に虫がわく話とかあったよな・・・」
314: 2014/10/27(月) 21:47:02 ID:SFeiRyls
男「あとは似たようなものに『水渇丸』という、梅干しを団子状にして乾燥させたものがある」
友「水渇丸?」
男「この頃の梅干しは食用とともに薬用としても使われていたからな。水渇丸は塩分摂取の他、水のないところでこれを見て、出てきた唾で喉の渇きを沈める目的で使われていた」
友「すッッッッぱいッッッ!!」
男「巨大カマキリと戦うつもりか」
友「水渇丸?」
男「この頃の梅干しは食用とともに薬用としても使われていたからな。水渇丸は塩分摂取の他、水のないところでこれを見て、出てきた唾で喉の渇きを沈める目的で使われていた」
友「すッッッッぱいッッッ!!」
男「巨大カマキリと戦うつもりか」
315: 2014/10/27(月) 21:47:44 ID:SFeiRyls
男「ちなみに高校時代、友達と兵糧丸をつくったことがあるんだけどな」 ※実話です
友「どんな高校生だよ」
男「まぁ結果としては小麦粉に様々な物を混ぜて揚げ焼きした、『悪ふざけボール』と呼ばれる謎物体が爆誕したにすぎなかったわけだが」
友「何ちゅうネーミングセンス・・・」
男「あの直径3cmに満たぬ球体の中に『美味い』以外の全ての味が含まれていた。しかも食うと何故か酔っ払う」 ※リキュールが大量に入っていた模様
友「完全に毒物のジャンルじゃねえか」
友「どんな高校生だよ」
男「まぁ結果としては小麦粉に様々な物を混ぜて揚げ焼きした、『悪ふざけボール』と呼ばれる謎物体が爆誕したにすぎなかったわけだが」
友「何ちゅうネーミングセンス・・・」
男「あの直径3cmに満たぬ球体の中に『美味い』以外の全ての味が含まれていた。しかも食うと何故か酔っ払う」 ※リキュールが大量に入っていた模様
友「完全に毒物のジャンルじゃねえか」
316: 2014/10/27(月) 21:48:17 ID:SFeiRyls
男「さすがにそのまま捨てるのは忍びなかったから、最終的にはほぐしてフナ釣りの餌にしたんだがこれが爆釣でな」
友「兵糧丸=練り餌説」
男「まぁ基本的には炭水化物だし・・・フナなんて米粒でも釣れるからな」
友「絶対食いたくないそれ」
男「えー、非常に残念ですが、本日ここに実物をご用意いたしております」
友「えっ」
友「兵糧丸=練り餌説」
男「まぁ基本的には炭水化物だし・・・フナなんて米粒でも釣れるからな」
友「絶対食いたくないそれ」
男「えー、非常に残念ですが、本日ここに実物をご用意いたしております」
友「えっ」
317: 2014/10/27(月) 21:48:52 ID:SFeiRyls
男「なお、本品は当時のレシピを忠実に再現しております」
友「ちょ・・・『当時の』ってどっちの当時だよ!?戦国時代か?お前の高校時代のほうか!?」
男「後者だ」
友「」
男「ホラホラホラホラ・・・」ムギュー
友「ちょっ、やめっ・・・ムグォ、アッー!!」ヴォエ
-戦国時代の食事編 おわり-
友「ちょ・・・『当時の』ってどっちの当時だよ!?戦国時代か?お前の高校時代のほうか!?」
男「後者だ」
友「」
男「ホラホラホラホラ・・・」ムギュー
友「ちょっ、やめっ・・・ムグォ、アッー!!」ヴォエ
-戦国時代の食事編 おわり-
318: 2014/10/27(月) 23:44:12 ID:1YkrnzD6
乙
319: 2014/10/28(火) 00:48:25 ID:GjUISFrA
乙
芋がら縄は忍たまで見た記憶があるな
兵糧丸は三年ぐらい熟成させるとか書いてたような、そんな小学校時代の思い出
芋がら縄は忍たまで見た記憶があるな
兵糧丸は三年ぐらい熟成させるとか書いてたような、そんな小学校時代の思い出
320: 2014/10/28(火) 13:36:33 ID:l4NAfuJo
腹に虫が涌いたあの団子って兵糧丸だったのか……
引用: 淡々と兵食の話するわ
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります