325: 2014/11/11(火) 19:50:17 ID:7EG8e0DE

326: 2014/11/11(火) 19:51:10 ID:7EG8e0DE
-番外編 戦争期の民間人の食事編-

友「ヴォエ!!」

男「どうだまずいだらう」ホラホラ

友「やめてくださいよ本当に・・・食べ物を粗末にするなっておばあちゃんに言われただろ」

男「じゃけん全部食べましょうねー」

友「食えるか!!」

327: 2014/11/11(火) 19:51:53 ID:7EG8e0DE
男「確かに戦争期の食料難を経験した人にとって、食べ物というのは俺達が思っている以上に思い入れがあヴォースゲー」モグモグ

友「あ、お前も食うんだ・・・」

男「多分だけど、この兵糧丸だって戦後の闇市とか持っていったら普通に売れるレベ・・・ヴォエ!!」オエー

友「お前何がしたいんだよお前」

男「やべぇ高校時代のいろんな記憶がフラッシュバックしたわ・・・」クラクラ

328: 2014/11/11(火) 19:52:40 ID:7EG8e0DE
友「確かに、戦争中の食べ物の悲惨さについては教科書なんかでよく見るよな・・・すいとんとか、雑炊とか」

男「当時食糧を初めとした生活用品は全て配給制になっていたからな。とにかく生産した物資は全て軍隊優先とされ、民間人はその残りのわずかな配給で食いつなぐほかなかった」

友「確かに家庭菜園でサツマイモやカボチャなんか育ててたって、よく見るもんな」

男「特に顕著だったのが主食である米の制限だな。当時は玄米や、高粱や大豆が混ぜられたものを中心に配給されたという」

友「よく聞くけどそのコーリャンってなに?」

329: 2014/11/11(火) 19:54:19 ID:7EG8e0DE
男「ああ、モロコシの実のことだよ」

友「あぁトウモロコシね・・・」

男「違う違う、モロコシ。同じイネ科だけど、トウモロコシとは全く別の植物だよ」

no title


友「なるほど、全然違った」

330: 2014/11/11(火) 19:55:24 ID:7EG8e0DE
男「昔から食用や飼料用として世界各地で栽培されていた穀物だ。これを脱穀したものや、大豆を砕いた大豆殻なんかが玄米に混ぜられて配給されたらしい。目方を増やすためにな」

友「毎日混ぜご飯とかキッツイ」

男「実際にはこれら混ざった高粱や大豆殻は取り除かれ、残った玄米も一升瓶の中に入れて棒で突くなどして各家庭で精米していた」

友「でもさぁ・・・元々混ぜ物がある状態でも少ない量だったのに、そんなんで足りるのかよ?」

男「いやだから足りないんだって」

331: 2014/11/11(火) 19:56:35 ID:7EG8e0DE
男「当時の節米の方法として、米を炊く際には国策炊きや楠公飯が推奨された」

友「何それ」

男「国策炊きっていうのは、米を炊く前に一度大量の湯で茹でこぼして吸水させてから炊く方法だ。これにより米が通常よりも大きく膨らむというわけだ」

友「へー」

男「で、楠公飯というのは、鎌倉時代の武将である楠木正成が考案したという玄米の炒り炊きのことだ。事前に炒っておいた玄米を吸水させて多量の水で炊くことで、こちらも見かけの量をふやすことができる」

332: 2014/11/11(火) 19:57:44 ID:7EG8e0DE
友「ていうかそれ、結局は水なんだから摂取カ口リーは変わらないよね」

男「ああ。だが当時は栄養の摂取よりもまずは当面の満腹感を得ることに誰もが重点を置いていた。それも、食料が減るにつれてそれらは鏡飯や蛍飯といった酷い有様になっていく」

友「なにそれ」

男「鏡飯っていうのは、器に自分の顔を映るくらい水の入った薄い粥。蛍飯は大量のヨモギやヨメナの中に僅かな米を入れ炊き上げたものだ。炊きあがると、これらの野草の間に僅かに米が覗いている姿が水辺の蛍のようなことからこう呼ばれている」

友「まずそう」

男「だから味より量重視なんだって」

333: 2014/11/11(火) 19:58:46 ID:7EG8e0DE
男「そんな食糧難時代の外食を象徴するのが雑炊食堂と国民酒場だ」

友「雑炊食堂はなんとなく字面で分かるけど・・・国民酒場?」

男「当時、外食するには外食券という券が必要だった。これがないと、基本的には金があってもモノが買えなかったという」

友「ほー」

男「で、国民酒場では一人当たりに出す酒の量や肴の量が事前に決まっていたようだ」

友「券を出して金を払っても定量しか買えないのか・・・」

334: 2014/11/11(火) 19:59:59 ID:7EG8e0DE
男「当時、国民酒場を切り盛りしていた人の話によると、酒といっても中で金魚が泳げるくらい薄い酒に、普段なら口にしないような得体の知れない下魚や鬆の入った大根の煮つけ、薄いつゆの中に数本のうどんの浮いた三味線うどんなどがほんの僅か供されていたらしい」

友「うへぇ・・・」

男「そんな状況だから、卓上の一輪挿しの花は格好のアテになったという」

友「目で見て楽しむんじゃなくてガチで食うのか」(困惑)

男「それでも当時は開店と同時に長蛇の列ができたという。中にはこれら供される肴を自宅の夕飯の副食に回すため、酒だけ飲んで並びなおすという人もあったようだ」

友「なんか主客転倒してませんかね」

335: 2014/11/11(火) 20:00:36 ID:7EG8e0DE
男「雑炊食堂については言わずもがなだな」

友「はだしのゲンにも出てくるよな。『今日の雑炊は箸が立つぞ!!』っていって、列の並びで殴り合いの喧嘩するの」

男「箸が立つってことはそれだけで水分が少ない=米が多く入っているということだからな」

友「俺はサラサラの奴の方が好きだけどなぁ・・・」

男「そりゃ食糧事情のいい今ならな」

336: 2014/11/11(火) 20:01:45 ID:7EG8e0DE
男「この当時の庶民の生活を記した資料は数多くあるが、『この世界の片隅に』という、こうの史代氏の漫画に出てくる食事は具体的な調理法まで記されていて各地で再現している人がいるようだ」

友「へー、どんなの?」

男「スギナ入りの芋餅や、大根とカタバミの和え物、煮干しの煮もの(梅干の種味)にスミレの葉の入った味噌汁・・・とか」

友「道草を食う」(直球)

男「当時は食べれると思われたものは何でも食べた。テニスコートや学校のグラウンドなど、少しでも遊んでいる土地があれば畑にされ、サツマイモやカボチャが栽培された」

友「やっぱり、食料は優先的に軍隊に回されるから配給が少なくなったわけ?」

337: 2014/11/11(火) 20:02:55 ID:7EG8e0DE
男「そういう事だろう。しかも当時は主食の米ですら多くはは国外からの輸入だったし、海上封鎖されてしまえば後は国内生産分だけで賄う必要があるからな」

友「あれ?でも日本で唯一自給率100%可能なのが米って聞いたことがあるけど」

男「それは戦後の品種改良や農地整備、大量栽培のノウハウが蓄積された今の話だよ。当時なんて稲は手植えだし、しかも戦争で人手も減ってるんだからもう目も当てられないって」

友「田植えガンダム」

男「お前田植えってホントしんどいからな。あと収穫前の台風とか頃すマジ頃す倒れた稲起こすの大変なんだよあれ」ビキビキ

友「百姓かよお前」

338: 2014/11/11(火) 20:03:37 ID:7EG8e0DE
男「まぁそんな状態でも、農村部をはじめ食糧もあるところにはあったらしい」

友「ほー」

男「この辺りについては古川緑波著『ロッパの悲食記』に詳しい」

友「すげぇ名前だなロッパって」

男「えっお前ロッパ知らないの?」

友「知らん」

339: 2014/11/11(火) 20:04:09 ID:7EG8e0DE
男「エノケンも?」

友「うん」

男「アラカン(嵐寛寿郎)も!?」

友「アラウンド還暦かな?」

男「マジかよ、信じらんねぇ・・・これがジェネレーションギャップか」ガクガク

友「なにお前ひょっとして大正年間生まれか何かなの?」

340: 2014/11/11(火) 20:05:22 ID:7EG8e0DE
男「・・・で、先述の非食記をみると都内でも独大使公邸や一部の料理屋には種類こそ少ないもののウイスキーを始めとした洋酒や肉類も置いてあったらしい」

友「隠してたわけか」

男「まぁ、公的機関以外で配給外の食料があればそれはヤミってことだからな。事実、こういった料理屋はロッパ氏に食材が入ったときの連絡に暗号を使ったり、表から目につかないところで料理を供したりする様子がこの本には書かれている」

友「そんなうしろめたいことなのか」

男「そらそうよ。国を挙げて統制してるんだから。他にも、ロケでいった農村部には酒や卵がふんだんにあり、地元の名士の家でご馳走が出てきたなんて記述もある」

友「ほほー」

341: 2014/11/11(火) 20:06:19 ID:7EG8e0DE
男「そして意外と誤解が多いのは、実は本当に食糧確保が大変だったのは戦時下よりむしろ戦後の事だったんだよ」

友「確かに歴史の教科書で当時の闇市の様子とかちょっと書いてあったな。農村部にこっそりヤミ米を仕入れに行くとか」

男「一応食糧統制法なんていう法律もあったけど、戦後の混乱期にあってもはや配給なんてあってないようなもんだからな。実際、ヤミ物資を拒否して配給物資しか口にしなかった山口良忠って裁判官は栄養失調で氏んでるし」

友「過酷だぁ・・・」

男「まぁつまり、同時期で生き残った人は確実に闇物資を食ってたってことだろうな。ぐっさんは食糧統制法は悪法だと断定しつつも、法である以上はそれに従わねばならないというまさに近代のソクラテスのような人物だ」

友「唐突なぐっさん呼ばわりに草を禁じ得ない」

342: 2014/11/11(火) 20:07:00 ID:7EG8e0DE
男「で、当時のヤミ市は衣類や石鹸などの生活必需品なども売られていたが、やはり中心となるのは食べ物を売る店だった」

友「モノがない時代なのにどこから物資が出てくるんだか・・・」

男「だから言っただろ、あるところにはあるんだよ。特にこういう状況では一次産業は無敵だ」

友「一次産業ってぇと農家や漁師、か・・・確かに、人間が食うモンなんて結局は自然からゲットしたものなわけだしな」

男「こういった地方から人々は物資を抱えて闇市で売りさばいた。人々は給料の大半をはたいてこれを買ったり、衣服などの財産を少しずつ持出して物々交換したりしていたという」

343: 2014/11/11(火) 20:07:34 ID:7EG8e0DE
友「闇市っていえば、哲也に出てきた銀シャリとかうまそうだったよなぁ」

男「闇市で売られていたものは様々あるが、どんな資料にも大体出てくるのがバクダンやカストリなどと言った密造酒と、銀シャリやいわしのバター焼き、そして栄養スープだな」

友「栄養スープ?」

男「別名、残飯シチュー」

友「ヴォエ」

344: 2014/11/11(火) 20:08:13 ID:7EG8e0DE
男「当時、進駐軍から出た食べ残しなどを大きな鍋にぶっこんで、そこに大根やジャガイモなどをいれ中身を水増ししたスープが、どんぶり一杯10円程度で売られていたという」

友「国民総ホームレス時代」

男「残飯シチューには進駐軍の食べ残しの肉の切れ端やコンビーフなどが入っておりカ口リーも高く、当時の餓えた人々にとってそのこってりとした味は非常にウケが良かったたらしい。中にはタバコの吸い殻やコンドームが入っていることもあったようだが」

友「ヴォエ」

男「そんなものでも食べなきゃ生きていけなかったってこった」

友「悲しいなぁ・・・」

345: 2014/11/11(火) 20:08:55 ID:7EG8e0DE
男「だからさ、さっきの兵糧丸にしたってこんな状態の闇市に持ってったら普通に売れると思うんだよ」

友「多分個々の材料をそのまま売った方が売れると思うんですけど」(名推理)

男「ポポ分からない。小麦粉か何かだ」

友「どうすんだよ、これ」

男「うーん、またフナの餌にでもするか・・・」

友「結局食べ物を粗末にしてるよねそれ」

346: 2014/11/11(火) 20:09:30 ID:7EG8e0DE
男「そんなことないぞ。これがフナの甘露煮に化けると思えば」

友「えっ」

男「ちょうど七輪もあるし・・・山本周五郎の青べか物語みたいに、日がな一日じっくり煮込もうや」ニッコリ

友「釣って食うのか・・・」(困惑)

-番外編 戦争期の民間人の食事編 おわり-

347: 2014/11/11(火) 20:44:25 ID:7EG8e0DE
-緊急時下の食事編-

友「まぁ、戦争末期は民間も散々な食料事情だったけど、南方戦線の話とか見てると陸軍も大抵ひどいんだよなぁ」

男「海軍と違って、陸軍は前線まで物資を届ける必要があるからな。補給が途切れてしまえば、後は現地調達するほかないし」

友「まぁ、鉄砲持ってるんだから狩りくらいできるか・・・」

男「それにしたって部隊全員に渡るような量の獲物は取れなかっただろうな。水木しげるも豚を取った日の夕飯に僅かに脂身の浮いたスープしか出なくてブチ切れ金剛だったらしいし」

348: 2014/11/11(火) 20:45:47 ID:7EG8e0DE
友「あぁ・・・『そんなことよりパパイヤの根は煮えたのかい』のあのマンガか・・・作中じゃ、水木先生は地元の原住民とよろしくやってたようだけど」

男「最初のうちは、それこそ徴発っていって、軍票を支払って現地民から必要品を買い取ってたんだけどね」

友「そういや、軍票って何なん?確か前におじいさんの遺品にも入ってたっていってたな」

男「軍票っていうのは、軍隊が発行する一時的な擬似紙幣だよ。それを持って軍部に請求すれば、その分のお金があとでその国の政府から支払われるわけ」

友「へー」

男「まぁそれも、その軍にまだ支払い能力がある状態での話だけど・・・事実、戦争末期の日本軍の軍票なんて、もはやケツ拭く紙にもなりゃしないって感じだったらしいし」

349: 2014/11/11(火) 20:46:28 ID:7EG8e0DE
友「じゃあ結局は強奪する感じになるのか」

男「まぁそうなるだろうな。実際、インパール方面の撤退戦じゃ、途中にある村々を襲って米や家畜を奪ってたそうだし」

友「悲しいね」

男「特に日本軍は米を炊くために井戸の水や家の木を根こそぎ持っていくっていうんで、中国ではその様を穀物に深刻なダメージをもたらす蝗害になぞらえて日本軍の事を『蝗軍』という蔑称で呼ぶこともあったようだ」

友「虫の皇帝でイナゴか・・・そういやはだしのゲンでもイナゴくってたな」

男「俺アレ好きだよ、スカスカの小エビみたいな感じで」

350: 2014/11/11(火) 20:47:02 ID:7EG8e0DE
友「ジャングルなんかじゃ、やっぱりヘビや虫なんか捕まえて食うのかな」

男「まぁ、それらは今の陸自のレンジャーたちも食ってるし、確保さえできれば貴重なタンパク源だからな」

友「でもジャングルの生物って毒とか持ってるの多そうだよなぁ」

男「実際、それで当たったりして命を失う将兵もいたようだ・・・中には硫黄島のように、硫黄分の多い水や消化の悪い草木しか食べる物が無く、腹を壊すと分かっていてもそれを食べざるを得ない状況もあったそうだが」

友「想像を絶する」

351: 2014/11/11(火) 20:48:08 ID:7EG8e0DE
男「基本的に旧軍将兵たちはそれぞれ携帯していた米を、ジャングル野菜と呼ばれる現地の草木で水増しして、粉末醤油や粉味噌、塩などの調味料があるうちはそれで雑炊を作って食いつないでいたという」

友「うへぇ・・・」

男「件のうちのじいさん、戦争中はパレンバンってとこで高射砲兵やってたんだけど、まー食うもんが無いってんで配給された粥の中にその辺の草やら何やらぶち込んで食ってたらしいんだよ」

友「おー現役世代の生の声か。すごいな」

男「ある日食った雑炊が妙に美味くて、戦友とがっついて食ってたら食い終わったころに鍋の底から煮えたネズミの氏骸がでてきたらしくてな」

友「ヴォエ!!」

352: 2014/11/11(火) 20:48:54 ID:7EG8e0DE
男「まぁそれも、きっちり半分こして食ったらしいが・・・如何せん、父さんが小さい頃に聞いた話らしいから真偽のほどは知らん。多分事実だと思うが」

友「なんか、お前んちの家族構成ウチより随分世代が上じゃねえ?うちのじいちゃんなんて確か未だ80いってないぞ?当時戦争行ってたんなら、もう90は超えてるだろ」

男「俺、過去から来たっていったら笑う?」

友「時をかける少年だったのかお前」

男「よし、ちょっとタイムリープしてくる」

友「待て早まるな」

353: 2014/11/11(火) 20:49:31 ID:7EG8e0DE
男「あと通常時と異なるって言ったら、営倉に入れられた時の食事があるな」

友「営倉?」

男「軍隊内の牢屋みたいなもんだよ。通常の営倉と重営倉ってのがあって、軍法会議でより罪が重いとされた場合は重営倉行きとなる」

友「ほほー」

男「通常の営倉では営内ででる物と同じ兵食が提供されるが、重営倉では米麦飯と水、塩しか与えられなかったという」

友「キッツイな」

男「だから、旧軍の規定では重営倉は3日以上収監してはならないとされていた。海軍の場合も、このような部屋が艦底近くの、もっとも居住性の悪い区画に用意されていたそうだ」

354: 2014/11/11(火) 20:50:51 ID:7EG8e0DE
友「そういえばさ。前に米軍のDレーションの話してたけど、やっぱ自衛隊にも同じような緊急用のレーションがあったりするの?」

男「あるよ。飛行機や艦艇が遭難したときに脱出した隊員が食べる用に、戦闘機の射出座席や艦備付の救命いかだには救命糧食ってやつが搭載されてる」

友「へー。中身は何が入ってんの?」

男「クッキー状のエネルギーバーと、ゼリーみたいなお菓子」

友「へー」

男「災害時の非常食として民間でも同じものが手に入るはずだ。自衛隊に納入されているものには、中に『ガンバレ!救助は必ずやってくる!』という紙がはいっていることから通称ガンバレ食とも呼ばれている」

355: 2014/11/11(火) 20:52:29 ID:7EG8e0DE
友「気休めすなぁ・・・」

男「でも実際、サバイバル状況下では本人の生きたいっていう意思が重要だからな。米軍の同様の糧食にはエネルギーバーやシリアルバーの他にコーヒーなどの嗜好飲料も付属している。仏軍に至っては固形燃料やブイヨンまで付いてくる豪華版だ」

友「へー・・・ていうかさ、射出座席ってあれだよね?イスがこうブシュー!ってなってパラシュートが開くやつ」

男「そうそう」

友「あれ、民間機にもつければいいのに。そうすれば墜落したときも生き残る人多いと思うんだけど」

356: 2014/11/11(火) 20:53:02 ID:7EG8e0DE
男「いやアレ素人が耐えられるような代物じゃないから」

友「え、そうなの?」

男「プロだって成功率は8割、そのうちまた空を飛べる人は5割だぞ。通常は生きてて良かったねっていうレベルだ」

友「何がそんなに危険なんですかね・・・」

男「あれ、火薬で強制的に打ち出されるから瞬間的に20~30G位の負荷がかかるんだよ。だから、大体は生きてても脊椎が潰れたり、手足を骨折したりするそうだ」

友「ヒエッ・・・」

357: 2014/11/11(火) 20:54:01 ID:7EG8e0DE
男「しかも飛行機の速度を考えると風圧もハンパないからな。どんな飛行機でも、ジェット機なら大体300km/hくらいは出してないと失速して墜落しちゃうのに、そんな中生身で飛び出したらどうなるか位は想像がつくだろう」

友(アカン)

男「しかも、戦闘機ならキャノピーを破って飛び出せるけど、旅客機じゃそれも無理だしな。それこそトップガンのグースみたいな最期を迎えることになるぞ。かといって墜落寸前の揺れる機体から自力で飛び出すなんてまず無理だし、飛び降りたところで一般人が生き延びられるものかよ」

友「うぐぐ・・・」

男「まぁ、もしそれらの問題が全部クリアになったとしたって、コストの問題から採用できるとは思えないしな。ていうか、そんな金があるならほかの部分の安全対策に使った方が良いわけで」

友「あ、そっかぁ・・・生きてぇなぁ」

358: 2014/11/11(火) 20:55:11 ID:7EG8e0DE
男「ちなみに聞いた話じゃ、空自の飛行機でベイルアウトするときは海に降りるのが良いらしい」

友「あー、市街地に被害がでないように?」

男「それもあるけど、射出座席に仕込まれたボートとか救命胴衣って塩水で反応して動作するようになってるからだって」

友「あ、そうなの。・・・じゃあ湖なんかに降りたら自分でボート膨らまさないといけないのか」(絶望)

男「あとは、意外に山深いとこに落ちちゃうと見つけるのが逆に大変だったりするから。事故調の報告書なんか見ても、山中に墜落した機体を見つけるのに時間がかかるケースが散見される」

359: 2014/11/11(火) 20:57:27 ID:7EG8e0DE
友「あれってさぁ、まさか当てずっぽうで探しに来てるわけじゃないだろ?どうやって見つけにくんの?」

男「最近の飛行機は、落ちるときに自動でスコーク77っていう緊急信号を飛ばしてる。さらに、救命ボートには無線機を兼ねた救難信号発信機が搭載されているので、ここから自動発信された信号を元に救難機が飛んでくるというわけだ」

友「へー」

男「だから、領海内くらいなら通常は墜落から1時間以内には救難機が飛んでくる。一応、救命キットの中には脱塩ストローやテグス、釣鉤なども入っているようだが」

友「まぁ発信機壊れてたら漂流するほかどうしようもないしね」

360: 2014/11/11(火) 20:58:47 ID:7EG8e0DE
男「一応事前に墜落地点を予測して風向きとか海流を計算したうえで捜索を開始するけどな。ですから、着水してボートに乗ったらまず海流に流されないようにアンカーを打ちましょう」

友「はぁ」

男「で、しばらくして救難機が来てくれたらバスクリンみたいなので海水に色を付けて辺りを目立たせ見つけてもらう、と」

友「あー、トップガンで救助時に海の色が変わってたのはそういうことかぁ」

男「無線機が生きているようなら、この時に救難機のパイロットの名前を聞いておくと後にお礼状を出すときに便利でしょう」ワンポイントアドバイス

友「なにその日常生活ではまるで使えない実践的な無駄知識」

-緊急時下の食事編 おわり-

362: 2014/11/11(火) 21:00:42 ID:7EG8e0DE
-カトラリー・食器編-

男「えーと、釣り具持った、マンガ持った、飯盒持った、七輪持った、兵糧丸持った・・・」チェック中

友「最後のほうのアイテムが明らかに異色で草生える」

男「よーし、それじゃそろそろ出発すんべー」

友「おーう」

363: 2014/11/11(火) 21:01:21 ID:7EG8e0DE
・・・

男「こ↑こ↓」

友「はぇ~、すっごい・・・まさかこんなところにフナの釣れる場所があったとは」

男「ああ。俺の秘密のスポットだ。・・・お、お前にしか教えてあげないんだからね!!」

友「気色悪ぃよお前」

364: 2014/11/11(火) 21:01:53 ID:7EG8e0DE
友「あー、でも釣りなんてするの久しぶりだわー」

男「道具出すの手伝ってくれ」

友「はいよ・・・うーん、七輪と飯盒が出てくるリュックとかシュールだ・・・おっ?なんかこの飯盒重くね」

男「中に調味料入ってる」

友「えっ、現地で調理すんの・・・」

365: 2014/11/11(火) 21:02:36 ID:7EG8e0DE
男「飯盒はいいぞー、こうやって入れ物にもなるし、これ一つで煮る炊く焼く大体できるしな」

友「うん、最近は丸い飯盒もよくみるけど、やっぱり飯盒っていったらこの空豆型のやつだよな」

男「こういう形の飯盒は『兵式飯盒』といいます」

友「へー・・・やっぱ軍隊で使ってたから?」

男「そういうこと。あと、昔は将校と兵で違う飯盒を使ってたんだよ。将校のは弁当箱みたいな長方形だったんだけど、一般の兵はこれを使ってたから、そこを分ける意味でも兵式って名前になってる」

366: 2014/11/11(火) 21:03:11 ID:7EG8e0DE
友「なるほど・・・この形って確か、ご飯が上手く炊けるように工夫されてできたんだよね?」

男「それまことしやかに言われてるけど、別にそれが主目的なわけじゃないから」

友「ウッソ」

男「事実米食文化がないドイツやイタリアの飯盒もその形してるし」

友「じゃあ、何のために?」

367: 2014/11/11(火) 21:04:05 ID:7EG8e0DE
男「普通飯盒は、兵士が背負う背嚢の側面にぶら下げられる。この時曲面が背嚢にフィットして!Good」 ※分からない人は近くのオッサンに聞いてみよう

友「お前本当に俺とタメ?」

男「あとはほら、お前が前に読んでたのらくろにもあったけど、飯盒炊爨回で焚き火の上に渡した棒に複数の飯盒を吊るしてただろ?」

友「ああ、そういえばそうだったかも」

男「そうやって隣の飯盒とくっつけた時にその形だとずれにくいし、煮炊きするものを一箇所に集めれば焚き火用の薪も節約できるわけだ」

友「なるほど」

368: 2014/11/11(火) 21:05:00 ID:7EG8e0DE
男「で、副次的な要因としてこの形だと不均一に火があたった場合でも、うまいこと中身が対流するから美味く米が炊ける、と」

友「ほほー」

男「最近のキャンプ用品じゃそんな状況滅多にないから、お前が言うように製造コストが安くて汎用性のある丸いタイプが増えてきたようだけどな」

友「まー確かに焚き火で煮炊きでもするんでなければ、要らん機能だわな」

男「それでもやっぱり男は焚き火だぜ」

友「いや思いっきり七輪持ってきてるじゃん」

369: 2014/11/11(火) 21:06:26 ID:7EG8e0DE
友「・・・あれ、でもさ?米軍とかイギリス軍って飯盒使ってたっけ?」

男「ああ、あの辺の国は飯盒ではなくてメスパンを使うな」

友「めすぱん?」

男「メスキットっていって、食事に使う道具類が一緒になってるセットがあるんだよ。パンはフライパンとかのパン」

友「はーなるほど」

370: 2014/11/11(火) 21:08:19 ID:7EG8e0DE
男「基本的に米軍のメスキットは、ナイフ・フォーク・スプーンのカトラリーと、取っ手がついたフライパン状の鍋と、真ん中に仕切りのついたその蓋から構成される」

no title


友「おぉー、こういうの使ってたのか・・・」

男「たまにミリタリーショップなんかで米軍の払い下げ品が売ってるな・・・イギリスの場合は、これよりももうちょっと深くてただの四角形の鍋が採用されていたようだけど」

no title


友「ああ、アウトドア用品とかでよく見る形だ。インスタントラーメン茹でやすそう」(小並感)

男「チャルメラの麺を丸から四角に変えた明星食品を俺は許さない」(憤慨)

371: 2014/11/11(火) 21:09:02 ID:7EG8e0DE
男「ちなみに、同じ欧米でもさっき言ったようにドイツやイタリア、スイスなんかは日本と同じように飯盒を採用していた。イタリアでは戦友のことを『ガメラータ』というが、ガメラは飯盒という意味だ。よくナチスドイツが出てくる物語とかで戦友のことをカメラードって呼ぶのは、このイタリア語からの借用語だったようだ」

友「飯盒2 -レギオン襲来-・・・アカン草生える」

男「しかもそのレギオンにしたってアレたしか古代ローマの軍隊のことだろ」

友「飯盒2 -古代ローマ軍襲来-・・・これもうわかんねぇな」

男「タイムスリップ物のB級シネマ感ハンパない」

372: 2014/11/11(火) 21:09:37 ID:7EG8e0DE
友「飯盒とメスパンの使い分けの基準ってどのへんなんだろうな?」

男「うーん、何とも言えないけど多分その国の食文化によるんじゃないのか?主食が煮炊き物か、焼き物なのかとか」

友「確かにイタリアはパスタ・・・日本は米で、アメリカはステーキっていえばなんかそれも分かる気がする」

男「ただ実際はこれらの器具を使って調理をすることはまれで、基本的には配給を受け取る際の食器としての役割のほうが大きかったらしい」

友「ははー」

男「だから当初陸軍では将校用の飯盒は漆塗りで直火使用不可だったし、陸自でも野外演習の場合は飯盒で配給を受けるなどの使い方が中心で、昔に比べ現在では背の低いタイプの飯盒が採用されている」

373: 2014/11/11(火) 21:10:17 ID:7EG8e0DE
友「でもさー、日本人というか箸使う文化圏は得だよな。食器さえあれば、あとは棒が2本あればそれでメシ食えるわけじゃん。スプーンとかフォークなくしたら、それもう致命的だろ」

男「棒が2本」(意味深)

友「いいから」

男「確かに、一般的に麺や米麦など、はさんで食べる必要がある食物が多い国は箸を、肉なんかの切ったり突いたりする食物を食べることが多い国はナイフとフォークを使うことが多いようだ」

友「へー」

男「ただ意外なのは、アジア圏でも箸を中心として食事使うのは日本くらいというところだ。中国や朝鮮では基本はレンゲなどの匙を使い、それで足りない場合に箸を使う。汁物を飲むときに椀を直接口に漬けるのは、日本くらいらしい」

374: 2014/11/11(火) 21:10:57 ID:7EG8e0DE
友「はあ。でも言われてみれば確かにそうかも。そういう料理屋のスープとか粥って、だいたいレンゲついてくるもんな」

男「最近じゃこの『食物をはさむ』っていう箸の特徴が無重力空間における食事に便利ということで、宇宙飛行士が箸の使い方を覚えるといった事例もあるらしい」

友「あーなるほど」

男「まーいずれにせよ人間の最後のカトラリーは素手だから。イスラム教やヒンドゥー教文化圏じゃ、スプーンや箸を使うのは不浄とされみんな手づかみで食ってるし」

友「聖☆おにいさんのブッダみたいなこと言うなお前」

男「中世ヨーロッパなんかでも、パンを手でちぎったり、肉なんかもナイフで切り刻んで結局は手で食べてたわけだし」

友「ワイルドだなぁ」

375: 2014/11/11(火) 21:11:35 ID:7EG8e0DE
男「ん・・・お前それかかってんじゃない?」

友「おぉホントだ・・・へへ、最初の一匹は俺か」ピチピチ

男「ん、よこせ。ワタ取るから」シャキン

友「あ、本当に食うんだ」

男「当たり前だろ」サクサク

友「アーミーナイフかぁ・・・そういうのについてる缶切りって、超使い辛いよね」

376: 2014/11/11(火) 21:12:18 ID:7EG8e0DE
男「ん?そうか?」ザクッ

友「だって、まず缶の縁に引っかかりにくいし、折り畳みにしてるせいか刃の形も普通と違って力入れるとすぐに外れちゃうし。まぁ、今時そうそう缶切りなんて使う機会ないけど」

男「・・・お前さ、それどうやって使ってる?」ザクッブチブチ

友「え?どうやってって・・・普通にこう、缶持ってさ・・・」

男「で、その缶はどっち側に回してる?」ジャッジャッ

友「どっちってそりゃ・・・まぁ、反時計回りに奥の方に向かって・・・」

男「それ、使い方間違えてるぞ」ピッピッ

友「ウッソ!!」

377: 2014/11/11(火) 21:16:49 ID:7EG8e0DE
男「缶切りって二種類あってさ。日本でよく見るあのコルク抜きとセットになってるやつは、引き切りタイプという」

友「へー」

男「で、アーミーナイフについてるのは基本的に押し切り型の刃が多い」

友「どう違うの?」

男「缶の縁にフックを引っかけて、てこの原理で柄を押し下げながら手前に切り進めていくのが引き切り、逆に刃を缶に押し付けるように前方に切り進めていくのが押切り方だ」

no title

(左が引き切り、右が推し切り)

友「知らなかった・・・」

378: 2014/11/11(火) 21:17:36 ID:7EG8e0DE
男「多分、お前が使ったことがあるのは押切りタイプの缶きりだったんだろう。同じスイスアーミーナイフでも、ビクトリノックスは押し切り型なのに対して、ウェンガーは日本とおなじ引き切り型だ。ウェンガーもうなくなっちゃったけど」 ※ビクトリノックスに吸収されました

友「そうだったのか・・・」

男「ビクトリノックスでもウェイターって種類のナイフなんかは栓抜きもかねて構造的に引き切りを採用してる。コルク抜きもついてるし、最初に持つならオススメの一本だ」 ※ステマではありません

友「やっぱ男なら誰もが一度は憧れるよな、こういうナイフって」

男「まー普段持ち歩いてると警察に見つかった時によっぽどのことが無い限り書類送検されるけどな。俺も明らかに釣り行く格好してるのに没収されたことあるし」

友「世知辛い世の中やでぇ」

379: 2014/11/11(火) 21:18:19 ID:7EG8e0DE
男「これでよし、と・・・」

友「どうすんのこれ」

男「まずうちさぁ、七輪あるんだけど・・・焼いてかない?」

友「甘露煮作るんじゃなかったのか」

男「フナなんかは煮る前に一回素焼きにした方が泥臭さがとれて美味いんだって」
既にやったことあんのか」

380: 2014/11/11(火) 21:18:51 ID:7EG8e0DE
・・・

男「よーし、あとは飯盒に水と調味料入れて、っと・・・」トポポ

友「そういや親戚の姉ちゃんから聞いたんだけどさ。昔って500mlのペットボトルなかったんだってな」

男「あー。96年に飲料メーカーの自主規制が解除されるまでは最低でも1リットルサイズしかなかったそうだ」

友「96年とか下手したら俺まだ二足歩行すら危ういからな」

381: 2014/11/11(火) 21:19:29 ID:7EG8e0DE
男「手頃なサイズのペットボトルの普及により、それまで遠足なんかのちょっとしたレジャーのお伴だった水筒はすっかり取って代わられたという・・・そういや水筒も、重要な食器の一つだよな」

友「やっぱ昔ながらの水筒って言ったらあれだよな、あの、マヨネーズの容器を幅広にしたような奴」

男「うんうん、イチジク浣腸大きくしたような奴な」

友「汚いさすが男例えが汚い」

男「水は人間が活動する上で短期的には食物よりも重要だからな。昔からそれを持ち歩くために様々なものをその容器としていたという」

382: 2014/11/11(火) 21:20:36 ID:7EG8e0DE
友「あーなんだろう、西遊記とかの影響かな。昔の人ってひょうたんとかに水いれてそうなイメージ」

男「ひょうたんや竹なんかはもうまんま水入れてくださいってフォルムしてるからな。実際、その2つは昔から水筒として使われるケースも多かったし」

友「あとはこう、何か砂漠を歩いてる時に革袋とかに入れてるイメージ」

男「そういった乾燥地帯では大量に水を運ぶ必要があったため、どちらかというと革袋のような軽くて大量の水が運べる容器が主に使われたようだ」

友「でも、あれってどうやって作ってるん?革なんかに水入れても、すぐに染み込んで漏れちゃうだろ?縫い目とかもあるだろうし・・・」

383: 2014/11/11(火) 21:21:08 ID:7EG8e0DE
男「うん。だから昔は、元々水を溜めるのに適した形をしている動物の胃袋や膀胱を水筒として利用していたそうだ」

友「膀胱・・・」

男「それこそ膀胱なんて大量に水を溜めこむために作られたような器官だからな。それに対して水源が豊富だったアジア地域では、先述のひょうたんや竹筒などコンパクトなものが主に使われたらしいが」

友「・・・」

男「その名残りで、英語圏では日本語の水筒に対し、『Water bottle』や『Waterskin』といった複数の表現がみられる」

友「そ、そうか・・・」

384: 2014/11/11(火) 21:21:52 ID:7EG8e0DE
男「近代に入ると世界的にも水道整備が進んだため、水筒は主に水を持ち歩く必要が付きまとう軍隊の兵士用のものが多く生産されたという」

友「確かに、戦場には水道なんてないもんな」

男「こうした水筒は当初はブリキ製、次にアルミ製と材質の変化を経て現在では軽量化を重視したプラスチック製のものも採用されている」

友「ほほう」

男「ただし、プラスチック製のものは直火にかけることができないため、未だに金属製のものが使用されることもあるようだ」

385: 2014/11/11(火) 21:22:25 ID:7EG8e0DE
友「確かに、その辺の生水なんて煮沸しないと飲めないだろうしな」

男「二次大戦以降は、米軍を初めとして各国でカルキなどを含んだ浄水剤を兵士に配給しているが」

友「いやいくら浄水剤使ったって泥水は綺麗にはならんだろう」

男「まぁ濁ってるのはどうにもならんだろうが、少なくとも腹を壊すリスクは減らすことはできるしな。一応、米軍のマニュアルを見ると、生水を取水する場合は流れのあるところで行うことという注意もあるが」

友「場合によっちゃ今まさにフナを釣ってるこの用水路の水を飲むようなもんだもんなぁ・・・」

男「なーに、火を通せば大抵は大丈夫よ」

386: 2014/11/11(火) 21:22:59 ID:7EG8e0DE
・・・

男「・・・」ボケー

友「・・・いい天気だなぁ」

男「あぁ、こうやってたまにはぼけーっとフナ釣りするのも悪くないな・・・」

友「あ、次の巻ちょうだい」

男「はいよ」

友「いやギンコさんまじかっけーわ。ギンコさんにだったら抱かれてもいいわ」

-淡々と兵食の話するわ おわり-

引用: 淡々と兵食の話するわ