1: 2009/11/15(日) 19:45:15.14 ID:plMUDeN/0
まとめは感謝です

( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです【第1話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです【第2話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです【第3話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです【第4話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです【最終話】


番外編:( ^Д^) 崇殺しのようです

( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【第1話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【第2話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【第3話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【第4話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【第5話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【第6話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【第7話】
( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【第8話】

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。社会人の忙しさをなめていました…。

そして今回は、諸々の事情のために第8話をやり直します。
前回支援、お読みして下さった方には本当に申し訳ありません。
それと蛇屋さん、すみませんが前回の8話はTIPSだけを残して、あとは削除して下さい。
よろしくお願いします。

(存在自体)忘れられていると思うので、以下簡単な復習から。


2: 2009/11/15(日) 19:47:04.84 ID:plMUDeN/0
TIPS 【捜査メモ:資料の読み返し】


(-@∀@)「津出麗羅が犯人じゃないってぇー?んなにを、今更ー?」

(・∀ ・)「確かに、内藤ホライゾンを刺したのは津出麗羅の犯行と思われます。
    しかし、津出麗羅と他の被害者との関係性は、今のところありません。
    友人と思われる鬱田毒男についても、彼女一人では不可能です」

(-@∀@)「んむー、そうは言ってもねぇー……。
     せっかく津出麗羅が見つかったというのに、これ以上の捜査は、園崎家になんて言われるか……」

(,,゚Д゚)「その件に関しては、問題ないです。
    またんきが、頭首にお願いしましたから」


(;@∀@)「ぬぁにぃっ!?い、いつの間に……あわわわ……!!」


(・∀ ・;)「あ、捜査の見直しがしたいんで、もう失礼します!では、後ほど!!」


(;@∀@)「ちょちょ……ちょっと、待ちなさーい!!」


ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
3: 2009/11/15(日) 19:49:09.49 ID:plMUDeN/0
(,,゚Д゚)「……ふぅ、所長を何とか巻いたな。
    しっかし、津出麗羅が発見されたのには、正直焦ったな……」

(・∀ ・)「ギコさん、不謹慎ですよ……。
    それに、捜査の見直しがしたいのは本当ですから……」

(,,゚Д゚)「おお、随分と真面目になったな。
    あの件以来、見違えるようだぞゴルァ……」

(・∀ ・)「……ギコさん、なんか気持ち悪いっす」

(#,,゚Д゚)「あぁん?」


(;・∀ ・)「さて、見直し見直し……」




4: 2009/11/15(日) 19:52:13.83 ID:plMUDeN/0

 ―――平成20年6月22日。
 某県鹿骨市雛見沢村で集まった男女数名が失踪、殺害されたとの110番通報があった。
 駆けつけた警察らが氏亡している男性数名を発見。
 しかし、通報したとされる女性と男女数名は行方をくらましていた。

 雛見沢殺人及び失踪事件被害者一覧は以下のとおり。


 内藤 ホライゾン :村内で氏亡しているのを発見。氏因は腹部を刃物で刺された事による出血性ショック氏。
             犯行は津出麗羅によるものと断定。
 津出 麗羅 :内藤ホライゾンを殺害し、逃亡。事件後に、彼女からの通報を受け取った。
         **********。現在、捜査中。
 鬱田 毒男 :古手神社境内よりバラバラ氏体で発見。氏因は首を切断されたことによる出血性ショック氏。
 流石 兄者 :行方不明。現在、捜索中。
 流石 弟者 :行方不明。現在、捜索中。
 須名 空 :行方不明。現在、捜索中。
 ジョルジュ 長岡 :古手神社で腹を引き裂かれ氏亡。氏因は腹部を切り裂かれた事による、出血性ショック氏。
 阿久津 庶凡 :行方不明。現在、捜索中。
 炉利 椎 :行方不明。現在、捜索中。
 前原 圭一 :村内で氏亡しているのを発見。氏因は咽喉部圧迫による窒息氏。
         犯行は内藤ホライゾンによるものと断定。

 富竹 宝 :自宅マンションで自殺?氏因は咽喉部を掻きむしった事による出血性ショック氏。


5: 2009/11/15(日) 19:54:35.64 ID:plMUDeN/0
(・∀ ・)「ネット掲示板のオフ会により10人の男女が、雛見沢村へ集まった。
     彼らはまず古手神社境内にある集会所に行き、荷物等を置いた。
     その後、川原や祭具殿などへ肝試しをし、集会所へ戻ったと……」

(,,゚Д゚)「その時に、ジョルジュ長岡の氏体が発見された。
     氏体にシーツが被せてあったことや、次の被害者と思われる鬱田毒男の氏亡時刻の差から考えると、
     こいつが最初の被害者で間違いないな。
     この時点で、雛見沢村を出なかったのは、車が使えなかったとかか?」

(・∀ ・)「……はい、古手神社の階段の下に二台の車がありましたが、そのどちらの鍵も見つかっておりません。
     犯人によって、隠されたんですね。
     まぁ、雛見沢はそれほど広くはありませんし、歩いて興宮まで来ればよかったんですがね」

(,,゚Д゚)「…………んー、まぁ見知らぬ土地を歩きたくなかったんじゃないか?犯行は夜らしいし、夜道は余計にな。
     それに、殺人者がどこに潜んでいるかも、わからねー状況だ……」

6: 2009/11/15(日) 19:56:23.95 ID:plMUDeN/0
(・∀ ・)「それで、集会所にみんなで集まって朝を迎えようとしたんですかね?
     ………結局、犯人に盛られた睡眠薬入りのコーヒーでみんな仲良く眠っちゃったみたいですが」

(,,゚Д゚)「えーと……そんで…?犯人は、被害者が眠っているうちに連れ去り、どこかへ監禁した?
     誰が、こんなの書いたんだ。どこかって、どこだよ……」

(・∀ ・)「まぁ……大方、園崎家の地下室でしょう……。上も分かっているくせに、濁しますからね……」

(,,゚Д゚)「へぇ……って、随分中途半端で報告書は終わってるな…?
     あーっと、監禁先で犯人は、鬱田毒男を殺害。その後、古手神社の境内に遺体の部位を捨てた。……か……?」

(・∀ ・)「あ、そこで顛末書は終わりです。これ書いてたのロマさんなんすけど、途中で上に怒られて書くのやめちゃったんですよ。
     ちなみに、代わりの人が書いた事件の顛末書はこれです」

(,,゚Д゚)「津出麗羅は、雛見沢村の残酷な風習に興味を抱き、その方法を試したくなった。
     そこで、インターネットの掲示板に書かれていた雛見沢のオフ会に参加。
     持参した睡眠薬で、参加者を眠らせ、犯行を行った。……なんだこりゃ?」

(・∀ ・)「これによると、内藤ホライゾンも共犯のようですね。流石に津出麗羅一人では無理な犯行と思ったのでしょう。
     ……まぁ、内藤が前原を殺害した事と、津出が内藤を殺害したのは事実らしいですがね。
     しかし上は、相当津出麗羅を犯人にしたいみたいですけど……、……全くの的外れですよね?」

(,,゚Д゚)「鬱田毒男とは同級生だが、それ以外の人間とは初対面だからな。
    内藤ホライゾンのような咄嗟の犯行なら分かるが、この事件は明らかに計画殺人だ。
    雛見沢の残酷な風習に興味を持ったからって、流石にここまでしないだろ……」

(・∀ ・)「内藤ホライゾン、前原圭一、津出麗羅の件は、疑心暗鬼の末に起きてしまった悲劇という事ですね。
     …………となると、やはり犯人の狙いは、阿久津、炉利、長岡、鬱田、富竹の5人。
     そして、犯人の動機は…………」

8: 2009/11/15(日) 20:00:29.00 ID:plMUDeN/0
(,,゚Д゚)「………流石妹者、か……」

(・∀ ・)「えっと、その資料は……あったあった。
     あ、それとこれは容疑者の情報です。
     よかったら、どうぞ」

(,,゚Д゚)「……ほう、随分良く調べてるじゃねえか…」

(・∀ ・)「流石妹者が失踪したのは確か昨年の6月……。
     ………この事件のちょうど1年前ですね……」


 【雛見沢村女子高生失踪事件】

 平成19年6月24日
 某県鹿骨市雛見沢村にOFF会として参加していた高校1年生の流石妹者さん(15)が
 目を放した隙に突然失踪したとの110番通報があった。
 駆けつけた警察らと近隣の興宮住民で捜索するが見つからず行方不明とされた。

 また事件性はないものとして数日で捜査は打ち切られている。


 【容疑者メモ】

 流石兄者:流石家長男。ラウンジ大学3年在学中。流石妹者の義兄。
       集会所の押入れに、彼の物と思われる毛髪を複数発見。
 流石弟者:流石家次男。      〃       。    〃     。
       流石妹者とは、特に仲が良かった(らしい……)
 須名 空:須名家長女。ユトリ第一高等学校2年C組。流石妹者と友人関係。
       彼女の部屋には、集会所より発見された物と同様の睡眠薬を発見。

9: 2009/11/15(日) 20:03:47.02 ID:plMUDeN/0
(,,゚Д゚)「流石弟者と流石妹者は特に仲が良かったか……。
    そういえば、去年、興宮署に乗り込んで来たらしいからな」

(・∀ ・)「…ええ……。まあ、モナーさんが追い返したらしいですがね……。
     あの時、俺達がもっとしっかりしていれば……。せめて、こんな事件は……」

(,,゚Д゚)「気にするな…またんき…。俺達がどうしようと、やつらはきっと同じ事をするさ…。
    お前も、ジョルジュ長岡、鬱田毒男の顔を見ただろ?」

(・∀ ・)「………………ええ…」

(,,゚Д゚)「よっぽど、やつらが憎かったんだろうな……。俺は、今までにあんな氏体見た事ねえ…。
    ……はあ、……人間の仕業じゃねえよ…。あんな事出来んの……本物の“鬼”くらいだ…」

(・∀ ・)「…………でも流石妹者は、果たして望んだのでしょうか?
     …彼らが鬼になる事を……」


(,,゚Д゚)「……ばあか…。あの子が、望むわけないだろ……。
    スクラップ帳に書いてあっただろう?あの子が、本当に望んでいたこと」

(・∀ ・)「……………」


(,,゚Д゚)「………ったく、やりきれねえな……」


11: 2009/11/15(日) 20:07:09.33 ID:plMUDeN/0


 【スクラップ帳の1文】


 今日も、クーとちっちゃい兄者と遊びました。
 今日も3人で、たくさん、たくさん笑いました!!

 お父さん、お母さん。私ね、今すごく幸せなんだ。
 みんな、みーんなが優しくて、可笑しくて、とっても素敵で……。
 私、みんなの事が大好き。いつも私に向かって笑いかけてくれるの。
 だから、私もいっぱい笑うんだよ。

 毎日笑っていられる。もう泣き虫な私じゃないんだ。

 だから、私は大丈夫だよ。
 私の事は心配しないで、そっちはそっちで笑って過ごして下さい。


                           渋沢 茂羅 
                           流石 妹者


12: 2009/11/15(日) 20:11:00.08 ID:plMUDeN/0
*――*――*


 さっきから何度も外を眺めていた。

 見えるのは、淡い桜色の花々。どこまでも透き通るような青い空。優しくなびく緑の草原。
 ……だけど、私が本当に見たいものは、…まだ……、見えない…。


 時刻は朝の9時半。
 柱に掛った丸い時計に、私は睨みをきかせる。

 しかし、どんなに睨んでも時計の針は怯えて動いたりしない。
 ただのんびりと時を刻んでいるのだった。

 ……私はそれが恨めしかった。

13: 2009/11/15(日) 20:14:15.14 ID:plMUDeN/0
从 ゚∀从「……ん、ま~た来やがったな…。
     おい、お友達だぞ」

 図書館のお姉さんが、外を指さし、私に教えてくれた。
 私は時計を睨むのをやめ、首を伸ばしながら窓の外を見た。


 時刻は朝の9時半。
 私は窓の外を見て、首を傾げた。

 ……今日は少し早いな。
 そうクールに考えながらも、私の顔は自然と綻び始めていたのだった。
 さっきまで時計を憎んでいたのは、どこの誰だろう?
 そんな意地悪な心の声にも、今日の私は寛大なのであった。


从 ゚∀从「今日こそは、騒ぐなよ…」

 お姉さんが、怖い顔をして私に警告する。
 私は苦笑いで頷き立ち上がると、そそくさと外へ向かった。

14: 2009/11/15(日) 20:16:25.15 ID:plMUDeN/0

l从・∀・ノ!リ人「クー!おっはよーなのじゃー!!!」

 とびきりの笑顔を浮かべた女の子が、手を大きく振って私のもとへ駆け寄ってきた。
 その子は、どこからどう見ても小学生くらいの女の子なんだけど…、それを言うとこの子は怒る。

 名前は、流石妹者。これでも私と同い年らしい。

川 ゚ -゚)「妹者…おはよう。今日は早いんだな」

l从・∀・*ノ!リ人「えへへ~! クーに会いたくて早く来ちゃったのじゃ」

川*゚ -゚)「ふふ、照れるな」

 頬に真ん丸の赤を浮かべ、妹者は言った。
 彼女の可愛いセリフに、私の顔まで熱を帯びていく…。


15: 2009/11/15(日) 20:19:08.06 ID:plMUDeN/0
(-<_ ` )「ふわああぁぁぁ…… だからって、こんな早くなくても……」

 後ろで、寝ぐせのぼさぼさ頭をした弟者が欠伸をしていた。
 大きな口を何度もあけ、片っぽの目は常時閉じている。

 ……それは、とてもだらしない姿で、せっかくいい気分だった私を苛立たせてしまった。

l从・∀・ノ!リ人「ちっちゃい兄者はお寝坊さんなのじゃ!」

川 ゚ -゚)「だらしない男だな。私はお前みたいなやつ嫌いだ」

(´<_ ` )「むっ。クーはひどいな…」

川 ゚ -゚)「気安くクーって呼ぶな!妹者の金魚の糞め」

(´<_ ` #)「なっ……。あ~お前むかつくな!俺だってお前が嫌いだ。
      クールぶるな!」

川 ゚ -゚)「貴様……そ、それは光栄だよ。逆に好かれでもしたら気持ち悪いからな」

(´<_ ` #)「こんのッ!」

 敵意剥き出しで私は言い捨てる。弟者も、眉間に皺をよせ、かなり頭にきているようだった。

 ……私は、こういうことには慣れていた。
 こうやって、思った事をつい口に出してしまう癖のせいで、喧嘩になることなんて、昔はたくさんあったから…。
 (そのせいで、素直クールなんてあだ名が付けられたっていうのは、妹者にはもう話したかな?)

 私と弟者は、互いに睨みあっていた。隙があれば、手を出してしまいそう。

16: 2009/11/15(日) 20:21:29.53 ID:plMUDeN/0

l从>∀<。ノ!リ人「二人とも喧嘩はダメなのじゃー!!」

 そんな私と弟者の間に、妹者は割って入ってくる。
 両手を、こう、誰かに抱きしめられるのを待つように広げて。

 それを見て私は、思わず妹者を抱きしめてやりたい衝動に駆られた。
 妹者の今にも泣きそうな顔と、小さい体を頑張って広げる妹者が何だかすごく可愛かったから。
 (……まぁ、流石に今はそんな空気ではないからしなかったんだけど…)


l从・∀・#ノ!リ人「まったく!妹者はかんかんなのじゃ!」

川;゚ -゚)「わ、悪かったよ…。ほら、弟者。仲直りだ」

(´<_ `;)「あ、ああ。俺こそ悪かった。ほら、仲直りの握手をしているだろ?
     だから妹者も機嫌直して……」

 妹者は、頬を膨らませ、仁王立ちで腕組みをしていた。
 その姿が可愛らしすぎて全然怖くないんだけど、妹者は相当怒っているらしい…。

 仕方なく私は、仲直りのアピールするために弟者と握手をする。

 大きくてごつごつとした手。…だけど、とても温かくて優しそうな手だった。
 男の人と体を触れるなんて今までにあまりなかったせいか、私は少しだけ頬を火照らさせてしまった。
 だからすぐに手を離して、妹者に「どう?」と聞く。

18: 2009/11/15(日) 20:23:53.47 ID:plMUDeN/0

l从・∀・#ノ!リ人「ダメなのじゃ!妹者はカンカンなのじゃ」

川;゚ -゚)「う…。な、何でも言うこと聞くから…さ」

l从・∀・ノ!リ+「本当!?」

l从-∀-ノ!リ人「ん~そうじゃの……」

 妹者は口元を人差し指で押さえ、何か悪戯でも考えているかのようにして頭を捻らせていた。
 いろいろと思案を巡らせた後、何か思いついたのか顔をにやりとさせる。

 そして、満面の笑みを浮かべて私に言ったんだ。


l从^ー^*ノ!リ人「笑って見せて」          



20: 2009/11/15(日) 20:27:11.30 ID:plMUDeN/0
川;゚ -゚)「……え?」

 妹者のあまりに意外な一言に、私は呆然としてしまう。

l从・∀・ノ!リ人「クーの笑った顔、あんまり見たことないのじゃ!
        もちろん遊んでいるときは楽しそうだけど……それだけじゃ、物足りないのじゃ!」

川;゚ -゚)「…むぅ………笑って見せてって……。
     そう、言われてもな」

l从・∀・*ノ!リ人「wktkなのじゃ~!」

(´<_ ` *)「wktk」

川#゚ -゚)「弟者に言われるとムカつく」

l从・∀・#ノ!リ人「ちっちゃい兄者はだめなのじゃ!」

(´<_ `;)「……はいはい」

川;゚ -゚)「ん…困ったな……どうしていいかわらない…」

l从・∀・ノ!リ人「口の端をひいて、にっこりするのじゃ!
        過去に勝つのじゃー! クーはもう、素直クールなんかじゃないのじゃー!」

21: 2009/11/15(日) 20:29:10.82 ID:plMUDeN/0
 妹者は右手に拳を作り、えいえいおー!って感じに手を前に突き出す。
 こんなにも満面の笑みで応援されたら、私はやめようにもやめられなかった。

 …私は仕方なしに笑顔を作ってみる。


川;゚ー゚)「こ、こうか……?」


l从・∀・;ノ!リ人「な、なんか違うのじゃ……」

(´<_ ,` )「……ぷぷっ」


川#゚ -゚)「……弟者、あとで覚えておけよ」

l从^∀^#ノ!リ人「ちっちゃい兄者、冷やかしちゃだ~め!」

(´<_ `;)「お、落ち着け妹者……。そのグーはやめような…グーは」


川;゚ -゚)「でも、一体どうすれば……」


22: 2009/11/15(日) 20:32:05.18 ID:plMUDeN/0
 頬をつねって、無理矢理笑顔を作ろうとしてみる。
 ……だけど、全然だめ。

 笑顔なんて、もう随分と……いや、妹者の期待するような笑顔を私は今までにしたことがあるのだろうか?
 私はほとほと困っていた。

 すると、妹者はにやにやしながら私に迫ってくる。

l从・∀・ノ!リ人「致し方ないのぅ~ えい、なのじゃー!!!」

 そして、自分の両手の人差し指をぴんと立て、いきなり私の口の中へと突っ込むのだった。
 私は妹者の奇行に、訳も分からずあたふたしていた。

川*゚―゚)「な、なにふるんふぁ!!」

l从・∀・ノ!リ人「ししし……いいのじゃ?笑顔っていうのはね~~……
        こうやって!!」

川//―//)「ひ、ひもひゃ、ゆびをふぁなせ!!」
l从・∀・*ノ!リ人「作るのじゃー!!!」


 妹者は、私の口に指を突こんだまま横に引っ張る。
 そして、満足げな顔してから妹者は私の口から指を抜くのだった。


24: 2009/11/15(日) 20:34:52.17 ID:plMUDeN/0
川  - )「はあ……はあ…」

l从・∀・*ノ!リ人「どうじゃ!?」

川  - )「どうって……」


川#゚ -゚)「笑えるわけがあるかー!!」


l从>∀<ノ!リ人「クーが怒ったのじゃー! ちっちゃい兄者逃げるのじゃー!!!」

(´<_ ` )「おk!」


川#゚ -゚)「あ、待てー!!!」


 悪戯をして笑って逃げる妹者と弟者。
 それを本気で怒って追いかける私。

 でも、何故だろう。

 …どうして私はこんなにも……素敵に顔を綻ばせて……、


25: 2009/11/15(日) 20:36:50.07 ID:plMUDeN/0









            笑っているのだろう?








26: 2009/11/15(日) 20:39:18.27 ID:plMUDeN/0


川*゚ ー゚)「アハハハハ!!!」

l从・∀・*ノ!リ人「ししし!!!」

(´<_ ,` *)「…………」


 春風にもさらわれないような笑い声が、いつまでも空に響き渡っていた。



 そう私たちはいつまでも笑い合う。



 三人で ずっと ずっと―――……






27: 2009/11/15(日) 20:43:19.76 ID:plMUDeN/0






( ^ω^)とξ゚⊿゚)ξの鬼隠しのようです―解―

 第8話 「抱擁」









                        ―――――――。



29: 2009/11/15(日) 20:46:12.70 ID:plMUDeN/0





 あっきゃっきゃっきゃっきゃ……ッ!!!

 きゃっきゃっきゃ……ッ!!!

    (´:::;ω;;`;;;)     (#::;;ー )

 あっきゃっきゃっきゃっきゃ……ッ!!!
 あっきゃっきゃっきゃっきゃ……ッ!!!

     ξ;;⊿;)ξ (゚<_ ゚ #)

 あっきゃっきゃっきゃっきゃ……ッ!!!あきゃきゃきゃきゃ!!!

 きゃきゃきゃきゃきゃ……!!!




川  ∀ )「アッキャッキャッキャッキャッキャ……ッ!!!キャッキャッキャッキャッキャ……ッ!!!
      アーッキャッキャッキャッキャッキャ……ッ!!!」




30: 2009/11/15(日) 20:48:30.11 ID:plMUDeN/0
 響き渡っていたのは、無邪気で陽気な笑い声ではなく、無機質で空虚な笑い声。
 その声はどこか弱々しく、風が吹いたら攫われてしまいそうなほどに脆く感じられた。

 まぁ、いつものように風は吹いていないから…、その心配はいらないだろう…。
 …だって今日は何もかもが、いつもと違っているのだから……。


 いつもその笑い声は、真っ青に澄んだ空の中、真っ赤に照りつける太陽の下で響き渡っていた。
 ……なのに今は…、どんよりとした黒の佇む部屋の中、真っ赤な血に彩られた、無残な氏体の傍らで……響いていた…。

 そして、いつも響くその笑い声は……2つ3つ重なった声だったはず…。
 ……なのに今は…、私一人の笑い声だけ……。


 私達自身も違っているように感じる。

 いつもは妹者に教えてもらった優しくてとても素敵な笑顔で……笑っていたのだが……。
 今のこの笑顔は、……歪んだ鬼の形相なのだった―――。


 私以上に無表情な弟者だけど……、それでもいつもはにっこりと笑ってくれていた。

 でも、今は獣のような雄叫びをあげながら怒り狂っている。
 ……それも何の罪もない少女に、……八つ当たりするような形で……。


32: 2009/11/15(日) 20:52:06.16 ID:plMUDeN/0
ξ;;⊿;)ξ「許してください、ごめんなさい……ごめんなさい」

(゚<_ ゚ #)「黙れえぇぇッ!! お前も同じ、あいつらと同じッ!!
     お前は妹者を馬鹿にするために、ここ来たんだ!
     許さない! 許さない…!!」
ξ;;⊿;)ξ「きゃあ゛っ!! …ぁあがあっ……!?」


 空気を切り裂くような小気味のよい音と、ツンの金切り声が響く。
 弟者は罵声を浴びせながら、鞭のような拷問道具を幾度となくツンに叩き付けていた。

 鞭は幾つも枝分かれしていて先端には鉤状の釣り針が付いている。
 先端には一束の髪の毛がびっしりと絡まっていて、髪の束の先端には薄汚い頭皮が見えた。

 …あの鞭は頭部の皮ごとを掻き千切っているらしい。

 髪は女の命とも言うし、ツンの苦しみや痛みは想像を絶するものだろう。


 私は他人事のように、ツンを憐れんだ。

 ―――あぁ、可哀想……痛そう…… ってね。



33: 2009/11/15(日) 20:55:37.76 ID:plMUDeN/0
ξ;;⊿;)ξ「ごめんなさい、ごめんなさい……」

 弟者の拷問に、…ツンは頭を庇いながら 「ごめんなさい」と言い続けていた。

 私はそれを見て、腹を抱えてゲラゲラと笑う。
 ……だってそれがひどく滑稽なように思えたから。

 ねぇ、弟者…? あの子って何か悪い事をした??あの子は妹者の事を虐めたりした??
 どう考えても、殺人を正当化するだけの真っ当な理由はない。
 あるのは、あなたが人を甚振り頃したい、という鬼の欲求だけだよねぇ?


ξ;;⊿;)ξ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……ッ!!」

 ツンの「ごめんなさい」が、この拷問部屋に痛ましく響き渡っている。

 しかし、その「ごめんなさい」には、何の感情すらも籠っていなかった。
 それは、ただ口にしているだけの言葉。ただ自分が助かりたいだけの言葉だった。


川  ∀ )「アッキャッキャッキャキャキャ……ッ!!!」

 その醜い「ごめんなさい」も、私を愉快にさせてくれる一つの要因だった。
 ツンが必氏に謝る姿が、あまりにも痛々しくて、……ああ、むしろこれが一番私を笑わせているのか。



34: 2009/11/15(日) 20:56:54.41 ID:plMUDeN/0

 ……、………そう…。

 私は、しぃにこの「ごめんなさい」を求めていたのかもしれない。
 …この少女のように、顔を酷く歪ませて、必氏に何度も「ごめんなさい」と泣き叫ぶ様を。

 だけどあいつは、私の望むような事はしなかった。
 この世で最も醜い方法で妹者を頃したくせに、……あいつは平気な顔で、心からのそれを言ったのだ。

 それは、とても不愉快な響き。………思い出すだけで、反吐が出る。



35: 2009/11/15(日) 21:03:30.39 ID:plMUDeN/0
ξ;⊿;)ξ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……ッ!!」

(゚<_ ゚ #)「妹者もな、謝ったんだよ!!! 何も悪くないのにそうやって何度も何度も……ッ!!!」

ξ;⊿;)ξ「……ぃゃ…ぁ……」

(゚<_ ゚ #)「なんで妹者なんだよ……、何で!? 妹者が何したって言うんだ? 何もしてないだろ!!??」

ξ;⊿;)ξ「私、違います!! 私は何もしてない、そんな子知らない!!!」

(゚<_ ゚ #)「うああああぁぁあぁあああ……ッ!!!! うるさいうるさい!!
     言い訳するな、謝れ謝れ…ッ!!」
ξ;⊿;)ξ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」


(゚<_ ゚ #)「うああああぁぁあぁあああ……ッ!!!!もっと謝れ!もっともっと謝れ!!!
     妹者に響かせろ、妹者を笑わせろ……ッ!!!」

 弟者は、何度もそう叫んだ。

 まるで、おもちゃを買ってもらえない子供が駄々をこねるように……。
 弟者は彼女の笑顔を……、……求めていた…。

36: 2009/11/15(日) 21:06:31.41 ID:plMUDeN/0


(゚<_ ゚ #)「お前が奪った……お前らが奪ったんだッ!!!
     返せよ、返せ返せ返せええぇぇぇえッッッ!!!
     あの優しくて、素敵な笑顔を……返せよおおおおおぉぉぉおおお……ッッ!!!!」



 そして私も……、それを願う。








 ……だけど、本当に今のままで妹者は笑ってくれるのだろうか?

 あの時現れた妹者は笑っていなかった。
 妹者の姿で声も同じなのに、……笑っていなかった。


 l从 ‐ ノ!リ人


 ―――あんなの妹者のはずがない。
 私は耳を塞ぎ目を逸らし、あれが妹者ではないと必氏に否定するのだけど。

37: 2009/11/15(日) 21:09:10.52 ID:plMUDeN/0
 ……でも、やっぱりあれは妹者だったんじゃないか。 妹者は、悲しんでいたんじゃないか?

 私の中に眠る弱い心が、そんな思いを膨らませていった。
 そしてそれが…心に開いた穴を満たそうとするたび……私の胸に激痛を引き起こしていくのだった…。

川  - )「……妹者、泣いているのか?」

 何故そうしたかはわからないのだけれど、私は最早見えないはずの妹者に訊いていた。
 ……もちろん声は返ってこなかった。もともと期待なんてしていない…。

 だけど、私達は妹者の仇をすべて討った。 だから、もう妹者の悲しむことは何もないはずなんだ。

 ……なのに、妹者が笑っていると言う事も……私には想像できなかった…。
 やっぱり、妹者は……泣いているのだろうか?








 ドウシテ 泣イテイルノ ?

 ワタシタチハ キミニ 笑ッテイテ… ホシイノニ…


38: 2009/11/15(日) 21:13:02.74 ID:plMUDeN/0
 もし泣いているのなら、私は咄嗟に駆け寄り、彼女を抱き締めるだろう。

 きっと、弟者だってそうするはずだ。
 かけがえのない大きな愛情で彼女を抱擁し、痛みや悲しみを丸めこんでしまう。

 ……弟者が、私にそうしてくれたように。



 ″大丈夫、大丈夫だから―――。"



 弟者の温かい言葉が、耳の奥で再生された。
 …すると、心が温かくなり、胸の痛みも和らいだ気がした。

 私は弟者の温もりをもっと求めようと、耳を澄ます。

 ……でも耳の奥に残っていた弟者の優しい声は、すぐに小さくなって消えていった。
 代わりに鬼の咆哮が、私の耳の中を残酷に満たしていくのだった……。

 目に涙が滲んだ。呼気は乱れ、息をするのさえままならなくなっていた。
 心臓の鼓動は勢いを増し、結局胸の痛みは更に悪化してしまった。

 そのあまりの激痛に、滲んだ涙が零れそうになる。

 だけど私は涙をこぼさぬようにと、必氏に歯を食いしばった。
 ……泣いてたまるか、って思ったから…。

40: 2009/11/15(日) 21:15:57.73 ID:plMUDeN/0
 だって今ここで泣いてしまったら……私はどうなってしまうのだろう?

 優しい弟者が鬼になったから、泣くなんて……。
 私達は最初から、そのつもりだったじゃないか? 鬼になろうって、弟者と一緒に誓ったじゃないか?

 なのに、ここで泣いたら私は一体何なんだ?
 人間でもなく、鬼でもない……。私は何者なんだ?
 ……この惨劇は、私が望んだんじゃないか。

川  - )「………なあ、そうだろう?……弟者…」

 私は弟者を見つめ問う。弟者は相変わらず鞭でツンを叩いていて、私なんか眼中にない様子だった。

 ツンは最早見るに堪えないほどボロボロになっていた。
 髪は滅茶苦茶に乱れ、顔面にはどす黒い血を滲ませている。
 可愛らしく巻いたツインテールと清楚で可憐な少女の面影なんて、もうどこにも残っていなかった。

41: 2009/11/15(日) 21:19:16.19 ID:plMUDeN/0
 …………、……。

 私はそのツンの姿を見て、何故か、妹者を想像してしまう。

 その妹者は、幼い体を晒すかのようにボロボロのキャミソールを肌蹴させていた。
 可愛らしいクマの下着には血が滲んでいて、右足だけにしか履かれていなかった。
 髪はツンのように乱れていて、目から絶えず涙を流れ続ける。顔は幾つもの痣で、腫れていた。

 それは可愛いかった妹者とは、全く別の妹者だった。
 いつもの妹者をクマのぬいぐるみのような愛らしさがあるとするなら、差し詰めこの妹者はボロ人形だ。
 心無い人間に八つ当たりされ、ボロボロに壊れていく人形……。

 ………そうか、きっとこれは妹者の成れ果ての姿。
 しぃの嫉妬のせい……。しぃが、変な勘違いを起こしたばっかりに……!!

 そうだ、妹者はあいつのせいで泣いているんだッ!!









 …………………………、……………………………………………………。

 ………………………………………うん、そうだよね…。残念だけど、それは間違い……なんだね…。

42: 2009/11/15(日) 21:25:07.83 ID:plMUDeN/0
 だって、あいつらは私と弟者で頃したんだ。
 それに、妹者はしぃを許したね。「仲直り」って優しく微笑んでさ……。

 まったく…、あんなにも意地悪されたのにどこまでお人好しなんだ?
 まぁ…確かに妹者なら言いそうだけどさ。 妹者のそんなところ、私は好きだし……。



 私は満面の笑顔でしぃを許す妹者を思い浮かべる。
 胸が熱くなった。それは、変わらず苦しいものだったが、どこか安らぎもあるような気がした。


 ……じゃあ、どうして妹者は泣いているの? どうして、そんな格好をしているの?

 脳みそがぐちゃぐちゃに溶ける。体は内側から音を立てて崩れる。
 すべてが意味不明だった。私の脳みそも、体も、ほとほと困っていた。


 ねぇ、わからないよ。……わからない……。
 お願いだから、教えてよ妹者…。

43: 2009/11/15(日) 21:28:47.74 ID:plMUDeN/0












 ―――本当に、分からないの?













44: 2009/11/15(日) 21:32:09.11 ID:plMUDeN/0
 一瞬、騒がしかったツンの泣き声も、弟者の怒鳴り声も……すべてがなくなる。
 そして、静寂の中で誰かが言った。とても小さい声だったが、私の耳はそれをはっきりと聞きとっていた。

 それは女の声だった。
 とても馴染みのある声でもあった。


 それが、妹者だったらいいのにな。

 ……なんて、期待するけど……、でもどうせそれは違う。


 じゃあ、誰だろう?

 もしかしたら、また私自身なのかもしれない……。
 どうせまた、もう一人の私が私に向かって蔑んだ言葉を投げかけるんだ。

 彼女はきっと……、鬼でもなく、人でもない中途半端な私にイラついている……。

 だから、私のくせに私を虐める。
 「本当にわからないの?」って、じゃあ、お前は分かるのかよ!? ……って訊きたい。

45: 2009/11/15(日) 21:36:03.92 ID:plMUDeN/0

川  - )「……わかっているよ」


 呟く声の振動が、…目に溜まっていた涙を一粒、とうとう零してしまう。
 それから堰を切ったように、ぼろぼろとたくさんこぼれ落ちていった。

 (私はどうして、わからないのに「わかっている」と言ったのだろう?)

 どうしてなのか、その言葉は私の口からぽつりと自然に零れていた。

 そして、わからないのに張り裂けそうなほどに胸が高鳴っていた。
 わからないのに私は嗚咽を漏らして泣いていた。

 (どうして、泣いているのだろう?)

 頬に涙が伝う度、私の胸は悲鳴をあげる。
 痛い痛い…、と泣き叫んでいた。

46: 2009/11/15(日) 21:38:37.09 ID:plMUDeN/0
 私は左手で苦しむ胸を押さえ、右手を伸ばして弟者に助けを求めた。
 それは、なんて無様な格好なのだろう。地面についた膝が、がくがくと震えた。

 ―――本当にわからないの?

 頭の奥で再生されたその声は、とても意地悪そうだった。
 わからないよ、私は思う。 …だけど、少し冷静になって考えてみようとも思った。
 この声の主は、私。―――という事は、私も妹者の泣いている理由を知っているはずなのだ。

 私は目を瞑り、じっくりと記憶を辿ってみた。集中するために、耳を塞いだ。





 …………………………………、 …………………。

47: 2009/11/15(日) 21:40:47.94 ID:plMUDeN/0
 目を瞑ったから、暗闇に覆われるはず。耳を塞いだから、当然何も聞こえないはず。
 だけど、急に辺りが光り出し暗闇が消え去った。笑い声が響いて、静寂が打ち破られた。

 それは映画館の暗い部屋で、映画の上映が始まった時のような……そんな感覚…。

 スクリーンには私と弟者、そして笑顔の妹者が映し出されている。
 ……誰も泣いたり憎しみで顔を歪めたりなんてしていない。
 素敵な笑顔をした懐かしい思い出たちだった。



 画面いっぱいに桜が舞う。青空は澄み切っていて、緑は淡くなびいていた。
 花壇にはたくさんの花が咲き誇っていて、その美しさに見惚れながら歩を進めると、やっとそこに辿りつく。

 そこは、私の一番お気に入りの場所。私と妹者が出会った、大切な場所。

 ああ、私たちは、毎日のように図書館で会ってたね。
 怖いの嫌いだからって、弟者はほとんど会話に混ざってなかったけどね。 

l从・∀・ノ!リ人「ちゃあーんと聞いてる? 鬼隠しって言うのはね~ししし!!!」

 ふふふ、そうだ妹者。雛見沢の怪談話、弟者にもっと聞かせてやろう。



48: 2009/11/15(日) 21:42:52.47 ID:plMUDeN/0

 ―――映像が切り替わる。
 遊園地と、はしゃぎ回る私たちが映し出された。

 懐かしい……。3人で、遊園地に行ったね。あれ私の提案なんだぞ?

从・Д・ #三 ;-;ノ!リ人 「どこぉ~……、ク~、……ちっぢゃいあにじゃあぁああ……」

 ふふ、人込みをかき分けて妹者が私たちを探している。
 そういえば、せっかく遊園地に行ったのに、午前はずっと隠れ鬼だったね。

 今考えると馬鹿みたい。楽しかったけどさ。


49: 2009/11/15(日) 21:48:38.66 ID:plMUDeN/0

 ―――スクリーンが真っ暗になる。

 私は一瞬不安になるが、すぐに橙色の明かりが映りだし安堵した。
 それは、私たちの幸せを祝福してくれた。優しいロウソクの炎なのだから。

 ああ、そうだったね…。 教会で結婚式ごっこもしたんだよね。
 あの時の弟者と妹者、本当幸せそうだった。本当に、素敵な笑顔をしていた。

 私は、二人の笑顔が大好きだったんだ。

51: 2009/11/15(日) 21:52:42.24 ID:plMUDeN/0
川; - )::「ああ……ああ……」


 目を開けるのが、怖かった。耳を塞いだ手を退けるのが、……怖かった。
 どうせ目を開けたら、怖い顔をした弟者がいる。傷だらけで、見るに堪えない妹者がいる。

 もっとずっと夢を見ていたい。
 真実を求めようとこうして記憶を辿っているというのに……。
 私は、現実から逃げるようにしてそれを願った。

 神様、私は多くを求めません。あなたに頼むのだって、これが最初で最後でしょう?
 私の叶えて欲しい夢。それはこんなありふれた日常のありふれた一時を、…一瞬だけでいいから返して欲しい。
 ……ただそれだけ。

52: 2009/11/15(日) 21:56:01.75 ID:plMUDeN/0

 今度はスクリーンに、公園で遊ぶ私たちが映し出された。

 私と弟者がいつものように妹者に悪戯して、妹者がいつものように私たちを追いかけていた。
 それとも……妹者と弟者が悪戯をして、私が二人を追いかけててそのまま隠れ鬼になったのかな?

 どちらにせよ、いつもの隠れ鬼だ。鬼も、逃げる人も……、みんな笑顔の隠れ鬼。

 どうやら今私は既に見つかっているらしく、鬼の弟者から逃げている途中だった。

 滑り台の影から、妹者がにやにやとしながらこっちを覗きこんでいるのが見えた。
 私が、助けて、という意味の目線を送ると、妹者は頑張れ!と親指を立てた。
 …………勝負の世界は厳しいということを、実感した。

 私は頑張って走るのだが、とうとう弟者に捕まってしまう。
 弟者の「タッチ!」で伸ばされた手は、勢いよく私の肩にぶつかった。

 ……そのせいで、私は転んでしまった。スーパーマンのように両手を伸ばし、そのまま地面へステン…!

 痛ててて……弟者め。覚えてろよ。 あ、妹者笑ったなー!!

53: 2009/11/15(日) 21:58:36.58 ID:plMUDeN/0
 この夢をずっと見ていれば、この胸の痛みは消えるものだと思っていた。
 実際、夢に浸っている間、私は胸の痛みをあまり感じていなかったのだから。

 でもふと気付くと、何か冷たい液体が頬を伝う感触があった。液体は口に入り、しょっぱい味を教えてくれた。
 そして、今まで以上に苦しい胸の痛みが駆け巡り…今までより長い呼吸困難を引き起こすのだった……。

 それは、現実から逃れようとした私への罰なのだろう。
 真実を知ろうとしたくせに、私は怯えて逃げようとしたのだから。


 ……だけど、…だからと言って…、私は目を開けたり、耳を塞ぐ両手を離そうとはしない。
 胸がどれほど傷めつけられようとも、涙が顔を醜く汚したとしても、……どれほど無様であろうとも……。

 私は瞼の裏に浮かぶ、……この幻想から離れたくない。
 わからなくたっていい、真実なんて知りたくない。こんな悲しすぎる現実なんかに戻りたくなんかないッ!!

54: 2009/11/15(日) 22:00:58.93 ID:plMUDeN/0



 「――――うわあああぁぁぁああああアアアアアアァァァああああ………ッ!!!
 氏ねええええ、氏んでしまえええええぇぇぇええええ!!!!」

 「いやあああぁぁぁぁああああ……ッ!!!ごめんなさい、ごめんなさい!!!!」




 手のひらの奥で、とても大きな音が響く。私は一瞬にして、現実に引き戻されてしまうのだった。

 もう瞼の裏には、妹者の眩しい笑顔も、温かい夕日の光も……何も…浮かんでこなかった。
 そこは……冷たくて…真黒な悲しい世界と、鬼の咆哮と少女の悲鳴がこだまする世界へと、姿を変えてしまっていた。

 私は怖くなり咄嗟に目を開け、耳を塞いでいた両手を離してしまう。

 ああ、しまった。私は臆病に反応したこの体に後悔する。
 すべてが遅かった。私の目の中に一斉に悲しい現実が映し出されていくのだった。
 そして追い討ちをかけるように、弟者の怒鳴り声とツンの痛々しい「ごめんなさい」が聞こえてくるのだった……。

 この光景を見て、最早私に笑う事なんてできなかった。
 私はただ、弟者の変わり果てた姿を見て泣くことしかできないのだ。

55: 2009/11/15(日) 22:04:20.78 ID:plMUDeN/0


(゚<_ ゚ #)「――――、―――……ッ!!!」

ξ;;⊿;)ξ「―――、―――、――――……」



川  - )「……………」



(゚<_ ゚ #)「―――――――――――ッ!!!! ―――――ッ―――ッ!!!」
ξ;;⊿;)ξ「―――!―――!――――!!!」


川  - )「…………、………」






56: 2009/11/15(日) 22:11:24.00 ID:plMUDeN/0

 鬼気迫る勢いで、弟者は吠え猛っている。 贄となった少女は、少しずつであるが確実に命を擦り切らしている。
 それは鬼が快楽のために少女を甚振る宴。いつまでも続く、永遠の拷問。

 ……そのはずだった。そのはずなのに、私はふと違和感を覚える。

 私は今まで弟者の叫び声を、鬼や獣のような声で吠え猛っているように感じていた。
 現にツンを拷問する弟者の形相は、鬼そのものだろう。声だって獣の雄叫びのように猛々しいはず。

 だけど何故か今の私には、弟者の表情も声も、まるで悲痛に顔を歪めて泣く子供のように見えてしまっていた。


川 ゚ -゚)「弟者……?」

 私は涙を拭い怖がらずに弟者の顔を注視した。
 眉間に皺をよせ目をぎょっと見開かせている。相変わらず憎悪で顔を歪ませていた。
 涙も流していないし、やっぱり泣いていたのは見間違いだったのだろうか?

58: 2009/11/15(日) 22:17:07.24 ID:plMUDeN/0

 ………ううん、違う…。

 弟者も私と同じ、大切な人を失い心にぽっかりと大きな穴を開けてしまった。
 それに、弟者は大切な人を……自分の手で殺めてしまったんだ……。
 ……悲しくないはずないじゃないか……。


 過ちを犯すたびに彼は笑顔を忘れ、怒りと憎しみを吠え猛る本物の鬼になっていった。

 …今まで私はそう思っていた。


 でも本当は、……痛みと悲しみを忘れようと、泣きながら吼えていただけだったのではないだろうか?
 私は知っている。吼えている間だけは、少しだけ痛みから解放されるものということを。

 だからきっと弟者も同じように吠えたのだ。自分は人間ではない、自分は鬼何だと言い聞かせて。
 本当は悲しくて、泣きたくて仕方ないはずなのに……。


59: 2009/11/15(日) 22:21:59.26 ID:plMUDeN/0


 (あぁ…、そっか……)


 もしかして妹者は、別に鬼になった私達に泣いているのではない。
 ただ、私と弟者が……泣いていたから、……だからきっと妹者も私達と一緒に泣いてくれていたんだ……。


 妹者は私達が喧嘩すると、すぐに叱ってくれた。
 だから、私達がただ怖い鬼になっていたらすぐに叱ってくれるはずなんだ…。

 でも、妹者は泣いている。
 ……そうだ、妹者が悲しい顔をしている時は、………私と弟者が悲しそうな顔をしている時……、

 ………泣いている時なのだから……。


60: 2009/11/15(日) 22:24:58.81 ID:plMUDeN/0
 鞭で遊ぶのを飽きたのか、弟者は乱暴に鞭を放り投げた。
 そして弟者はきょろきょろと、辺りを見回す。……次のおもちゃを探していたようだった。

ξ;⊿;)ξ「ひっ!?」

 弟者が次のおもちゃに手を伸ばすと同時に、ツンの短い叫び声が響いた。
 弟者が手にした物。それは、ショボンを頃した時に使ったあのナイフだった。

 弟者は笑っていた。ナイフを手に取り、歪んだ鬼の形相で笑っていた。
 ……あの頃の優しい弟者の面影は、どこにもなかった。


 …………………………………………………、…………………。

 ………………でも…やっぱり私には弟者が泣いているように見える。
 悲しくて、胸が苦しすぎて、どうしようもなくて……やっぱり弟者は泣いているのだ。

 そして、その弱い自分を捨てようとするために弟者は鬼になろうとしている。
 なれるはずもないのに鬼の真似をして、自分が弱い人間だということを忘れ去ろうとしているんだ。

61: 2009/11/15(日) 22:27:20.87 ID:plMUDeN/0

 …私は考える。
 泣き虫の弟者を泣き止ませるために、私には何ができるだろう?


 …………ううん、私は知っているはず。私は弟者に教えてもらったんじゃないか。

 私は握りしめた拳を振り解き涙を拭った。すると止め処なく溢れ続けていた涙は、嘘のように引いていった。
 もう私は大丈夫。もう泣かないから。だから妹者、一緒に弟者を抱き締めよう。

 どこからか一陣の風が吹いた。私はその風と共に、弟者のもとに駆けていった。

62: 2009/11/15(日) 22:32:31.84 ID:plMUDeN/0




川  - )「弟者、……もうやめよう」

(゚<_ ゚ )「……!?」

 両手を抱きしめるように広げながら、私はツンと弟者の間に割って入った。
 それは、よく間に合ったな、と自分を褒めてあげたくなるほど、ギリギリのタイミングだった。




 いや、………………アウト……、か。
 ……結局、私は弟者にナイフで刺されてしまっているのだから。


63: 2009/11/15(日) 22:33:32.85 ID:plMUDeN/0
 ナイフの刺さったところから、赤黒い血が滲んだ。体中に言いようのない激痛が走った。
 頭の中は赤色に霞がかり、腕を持ち上げるのさえ困難だった。

 それでも、私は泣きそうになるのをグッと堪えた。
 あの胸の痛みに比べれば、こんなのかゆいもんだって、自分に何度も言い聞かせて。

 そして、……いつも弟者が私にそうしてくれるように…私の悲しみを慰めてくれるように……。
 両腕を弟者の体に回し、今度は私が弟者を抱きしめてあげた。

 弟者は、男のくせにどこか弱々しく、はかない存在に思えた。
 そんな弟者の事を思うと、胸が潰れてしまいそうだった。

 弟者の目から、涙がこぼれる。私はそれを拭ってあげ、微笑んで言った。

川 ゚ ー゚)「……大丈夫、もう大丈夫だから」

 弟者は、飛び出そうなほどに大きく目を見開いていた。
 そして、「何で?」と聞き取れないほど小さい声で呟いた。

 何でって?私、思い出したんだ。…その胸の痛みを消す方法。

 それは、こんな鬼の真似をすることじゃないんだ。
 ……それはね、いつもあなたが私にしてくれたように、こうするんだ。

 …………私があなたにこうされた時、穏やかで優しい心臓の音が聞こえた。優しいあなたの声が聞こえた。
 ただそれだけで、私を悩ます胸の痛みは、消えていったんだ。

 だから、こうすれば……ほら、もう大丈夫…。

64: 2009/11/15(日) 22:37:13.98 ID:plMUDeN/0

(;<_ ; )「須名、……須名ッ」

川*゚ ー゚)「大丈夫、大丈夫……」 

 こんなにも可愛い女の子が抱き締めてやっているのに、弟者は一向に泣き止む気配をみせてくれなかった。
 まったく…、私はそう言って顔をしかめる。すると弟者は、ごめんって謝っていた。

 そうだ…。私は思いつき、震える右手で弟者の薬指を握る。
 弟者は一瞬驚いたように目を開く。…でもすぐに頬を紅潮させ、笑顔になってくれた。


(´<_ ` *)「……ありがとう」

川*゚ -゚)「泣きながら言うなよ。…馬鹿」

 私達は、こんな状況なのに…お互い冗談を言い合って、…穏やかに笑い合った。
 優しくて、私と妹者の大好きないつもの弟者の笑顔。
 …でも弟者の瞳の奥底には、とても寂しそうな影があった。

 その影は、今すぐにでも弟者を飲み込んで、またあの悲しい鬼にしてしまいそう…。
 …だから、私は謝る事にする。許されないだろうけど、私にはこうすることしかできないのだから。

66: 2009/11/15(日) 22:42:45.16 ID:plMUDeN/0
川  - )「……あのな、弟者…?」

(´<_ ` )「……なんだ、須名?」

 心臓が高鳴って、私のこれから紡ぎ出そうとする言葉を阻止した。
 血がこれだけ流れて失われているのに、働き者なやつ…!
 私は自分の心臓に文句を吐き、そして深呼吸をした。

 ……胸が張り裂けそうなほどに苦しかった。
 自分の罪を告白するのは、こんなにも辛いのだろうか…?
 やっぱり、……しぃはすごいな。


 私が苦笑いを浮かべていると、弟者は私を覗きこみ、「大丈夫?」って言った。
 私は、「大丈夫だよ」って頷き返す。

 もう一度息を深く吸い込み…吐いた。何とか、覚悟が出来、私はゆっくりと自分の罪を口にする。


67: 2009/11/15(日) 22:49:30.16 ID:plMUDeN/0
川  - )「…私がすべていけないんだ……。
     私の復讐劇なんかに、弟者を巻き込んでしまった。
     …お前の大好きな兄まで殺させてしまった……」

 すべては、私がこの惨劇を計画した。
 それも、弟者と妹者が大好きなはずの兄者を頃してしまう計画を……。

川  - )「……でも違うんだよな。……間違っていたんだよな。
     …こんな事したって、妹者は返ってきてはくれないし、笑ってもくれないんだよな……」

(´<_ ` )「…………」

川 ; -;)「全部私のせい……私のせいで、妹者も弟者も泣いている…。
     ……どうして、どうしてこんな事になってしまったんだろう…。
     こんなつもりじゃなかったはずなのに……。

     ごめんな弟者…、ごめん、ごめんなさい……」


 嗚咽を漏らしながら、私は謝り続ける。

 体が震え、その度に傷口は広がっていった。
 鮮血は、絶えることなく私の体内から流れ出ていく。

 そんな私の様子を見て、「もう喋るな」と弟者は言った。
 涙を流して、「お願いだから」って…。

 それでも、私は “ごめんなさい” と言う。
 許されないとわかっているけど、でもこれしか罪を償う方法はわからないから……。

68: 2009/11/15(日) 23:02:15.39 ID:plMUDeN/0
川 ; -;)「…ごめんなさい、ごめんなさい……」

(;<_ ; )「もうやめろ、わかったから!!」

川 ; -;)「…ごめんなさい、本当にごめん。ごめん……」

(;<_ ; )「須名ッ!!!」


 弟者は何度も叫び、私のごめんなさいを止めようとする。
 それでも私は、震える声で何とかごめんなさいの言葉、一文字一文字を継いでいった。
 しぃのように、はっきりと丁寧に…。私のしてしまったすべての罪を、曝け出すように…。

 ……だけどそれは、私が何度目かの『ごめんなさい』の『ん』を言おうとした途端だった―――。
川 ; -;)「ん―――!?」

69: 2009/11/15(日) 23:05:32.32 ID:plMUDeN/0
 ……一瞬、何が起こったのかわからなかった。
 ただ頭の中が真っ白になって、ただ心臓がバクバクと慌ただしく動く。

 この状況を理解したのは、顔から火が出そうなほどの熱を帯びてからだろうか。
 …それとも、視界に弟者の顔が映ってからだろうか?

(´<_ `*)「……悪い。でも、あまり喋ると…ほら。傷に触るから……」

 弟者は、頬を朱色に染めて言った。
 ……何だろう、すごくムカついた。だから、何されたかよく思い出そうと、停止していた脳みそを再起動させる。

 …………弟者は、私が「ごめんなさい」を言うのを無理矢理止めていた…。
 …………………………………具体的に言うと、弟者が……私の口を塞いで…。


 もっと、……もっと具体的に言うと―――…!?


71: 2009/11/15(日) 23:08:15.83 ID:plMUDeN/0
川# - )「この馬鹿野郎……ッ!!!」

(´<_ `;)「うあっ! ちょ、やめろって……」

川#゚ -゚)「氏ね、女の敵!!! 誠に氏ね…ッ!!!
    私の……私の初めてを!!!??」

 痛みで満足に動かせないはずの左腕を、私は思いっきり振り上げて弟者に殴り掛る。
 私はかなり怒っていた。それはもうカンカンに。あの図書館の時以来のキレっぷりだ。

 だって、弟者は私に……、……私に接吻をしやがったんだぞ…?!


 弟者は、ここまで怒られると思っていなかったらしく、慌てて私に謝ってきた。

 私はそれでも許せなかった。こんな大事な場面で、あの野郎は―――?!
 …それに、なんだか妹者に申し訳ない気がして……。


72: 2009/11/15(日) 23:10:30.06 ID:plMUDeN/0
川#; -;)「あー、本当最悪だ馬鹿…ッ!!!
      氏ぬ直前で弟者なんかに接吻されるなんて……本当に……」


 ……いつの間にか、目から涙がこぼれていた。
 なんでだろう? 理由はわからないけど、溢れて止まらない……。
 でも、この涙は胸を締め付けるような辛いものじゃなかったから、私は我慢せずに流し続けた。

 さっきから、泣いたり泣きやんだりで忙しいから……きっと目を疲れてきているんだろう。
 私は、訳も分からずに出る涙をそう解釈していた。

 だけど……ふふ…。その様子を見て弟者は、本気で私に嫌われたと思ったらしい。
 物凄く不安そうな顔で私を見つめるのだった。ばーか。

73: 2009/11/15(日) 23:15:50.37 ID:plMUDeN/0
(´<_ `;)「須名……?」

川  - )「あー、本当にもう……」

 一通り涙を流し終えた後、私の胸は異常なくらいに熱くなっていた。
 心臓はトクトク喧しく、だけどそれは心苦しいものではない。とても優しい気持ちにしてくれる。

 それは、妹者に初めて会った時と似た感情だった。


 そっか、私は……。まったく……。


川* - )「あー……もう……」

 私は……この込み上げてくるものを、いつものクールさで誤魔化そうとした。
 そうだ、クールになれ! 甘い考えを捨てろ……ッ!!

 …そう、胸に誓うのだけども……。

 でも…だって……、


74: 2009/11/15(日) 23:16:32.78 ID:plMUDeN/0





川*^ ー^)「あー、もう大好きだ!!」
(´<_ `*)「―――え?」


 途端に弟者は、茹でダコのように頬を真っ赤に染めた。
 私はとうとう堪える事ができなかった。自然と顔は綻んで、もう笑顔を止める事なんてできなかった。

 だって…、こんなにも嬉しくて、こんなにも幸せで、こんなにも大好きで―――!!


 ……その時、どこからか風が吹いたような気がした。

 それは、朝に吹くようなひんやりと冷たい風ではなく、かと言って真夏の熱気のこもったような風でもない…。
 それは、…とても優しくて温かい風だった。

76: 2009/11/15(日) 23:20:08.66 ID:plMUDeN/0
川*゚ -゚)「……もしかして妹者か?」

 目の前が霞んでいてよく見えなかったけど、……私と弟者のすぐ隣に、小さくて可愛らしい女の子が立っているような気がした。
 その女の子は口を尖らせて、少し怒っているようだったけど…、…すぐに満面の笑顔を見せてくれた。

 ……それは、紛れもなく妹者だった。
 私達の大好きな、可愛い可愛い妹…。

 妹者は私を見つめ、自分の事のように嬉しそうに言った。




 ―――ほら、やっぱり可愛いのじゃ!
 クーはもともと美人さんだけど、笑ったらすっごく可愛いのじゃ!!




78: 2009/11/15(日) 23:23:07.19 ID:plMUDeN/0
 私と弟者の求めていた、笑顔はそこにあった。
 どんなに傷ついて泣いて、必氏に手を伸ばしても手に入れられなかった笑顔が、そこにはあった。

 なーんだ、弟者。妹者が笑顔を見る方法は、実はすごく簡単じゃないか。
 ただ、私達も笑えばいいだけなんだから! それだけなんだ―――。


川*^ ー^)「…ふふ、なーんだ……。…たったそれだけの事だったんだ……」


79: 2009/11/15(日) 23:24:19.46 ID:plMUDeN/0
(´<_ ` )「……須名、大丈夫か?」

川*゚ -゚)「ううん、大丈夫じゃない……。今すぐ氏んじゃいそう」

 心配そうな弟者に向かって、私は洒落にもならない冗談を言う。
 弟者は不器用に小さく顔を綻ばせて、笑窪を薄らと見せてくれた。
 ……一見無表情に見えるが、でもそれが弟者の笑顔なんだ。

川*゚ ー゚)「嬉しいな、嬉しいな…」

(´<_ ` )「…ん、…どうして?」

 首を傾げて弟者は訊いてくる。
 私は恥ずかしがらずに答えた。

川*^ ー^)「だって、弟者も笑ってくれた。妹者も笑ってくれた!
      きっと、私……今、世界で一番の幸せ者だから!」

 さっき溢れた涙の意味が、今わかった。
 だって、今もまた溢れそうになっているんだ。

 ねぇ、妹者…。涙って、幸せな時にも出るんだね。
 その時に流れる涙って、こんなにも温かいんだね。

 ……まあ、でも弟者が困ったような顔をするから、今は我慢しておくことにする。
 それに、なんだか幸せが逃げていきそうな気もするし。

80: 2009/11/15(日) 23:33:41.41 ID:plMUDeN/0
川 ゚ -゚)「………なあ、弟者…?」

(´<_ ` )「…ん、どうかしたか?」

川 ゚ -゚)「私は、やっぱり……地獄に行くんだよな…?
     せっかく妹者に会えたのに、やっぱり……だめだよな…」

 私は寂しく笑い、自分でも驚くほど弱々しい声を発した。
 ……理解はしていた。私はもうすぐ氏ぬ。妹者と弟者に会えなくなるって…。

 そして私は、地獄へ行くんだ。許されない罪を、許してもらえるまで償い続ける。
 それは、気の遠くなるほど……ずっと……。

(´<_ ` )「なあ、須名?妹者はもう笑ってくれているのだろ…。
     じゃあ、もう大丈夫。きっと妹者は許してくれたよ」

 弟者は優しく微笑み、私の頭を撫でる。
 私は目を大きく開き、本当?と妹者に訊いた。

 でも、妹者は首を横に振った。そして悪戯をするときの、あの顔を見せた。

83: 2009/11/16(月) 00:00:30.35 ID:RVHhzw3f0

l从・∀・*ノ!リ人「ダメダメなのじゃ~。クーはみんなに意地悪したのじゃー!ししし、悪い子なのじゃー!!
         まぁ、本当は妹者ちゃんも許してやってもいいけど~」


 妹者は陽気な口調で冗談のように言っていたのだが、私の心にはそれはとても重々しく響く。
 ……だって私の罪は、許されるはずなんてないのだから…。

 私はつい顔を曇らせてしまっていた。すると、妹者は慌てたような仕草をする。

l从・∀・;ノ!リ人「で、でも……ほら、大丈夫なのじゃ!
         もともとしぃ達だって悪かったんだし、ジョルジュなんて反省すらしていないのじゃ!」

 まったく……、そう言って妹者は口を尖らせる。
 あぁ、あいつは、まぁ……あれでいいさ。

84: 2009/11/16(月) 00:02:31.48 ID:RVHhzw3f0
l从・∀・ノ!リ人「だから、ねえクー?」

川 ゚ -゚)「なんだ?」

l从^ー^*ノ!リ人b「みんなに会ったら、仲直りの握手をするのじゃ!
          それもちゃんと笑顔でね。クーが笑えば、オールオッケーなのじゃー。
          なんなら、妹者も付き添ってあげるのじゃ」

 そう妹者は満面の笑みで告げた。
 私は、本当にそれでいいのかな…? なんて思ったけど…。
 随分と心が楽になった。

 そっか、こんなところでひとり言のように謝っても、意味なんてない。
 本人の前で、ごめんなさいをしながら、手を差し出す。
 ……それはとても勇気のいることだけども……。
 妹者が一緒にいてくれる。

 ……それだけで、きっと大丈夫なんだ。

85: 2009/11/16(月) 00:03:38.35 ID:RVHhzw3f0
l从・∀・ノ!リ人「あ、ちなみにおっきい兄者はお喋りするだけで大丈夫なのじゃ。
        ただし5分以上は、惚れられるから気を付けるのじゃぞ!」

川*゚ ‐゚)「……ああ、よく覚えておくよ」

 私は妹者にそう告げると、妹者は声を出して陽気に笑った。

 少し空気を吸いこんで、―――これから頑張るよ。
 私がそう言うと、妹者は満足にそうに頷いた。


 ふと弟者に目をやると、弟者は唇を噛みしめ怒っているように顔を歪ませていた。
 泣くのを我慢しているのだろう。……そう思ったら、なんだか私まで悲しくなった…。

 いつまでも弟者の傍にいて、弟者を慰めてあげたい。
 だけど、もう……だめらしい。さっきから、なんだか欠伸が止まらないのだ。

 悔しいけど、私はもういかなくてはならない。

86: 2009/11/16(月) 00:06:34.08 ID:RVHhzw3f0
川* ー )「…あ……くそ…、まったく……。…ふわあぁ……」

 私は、その睡魔がとても憎らしかった。
 …だけど、妹者は慈愛に満ちた笑顔で優しく私に囁きかける。

l从^ー^*ノ!リ人「大丈夫なのじゃ、またみんなで遊ぶのじゃ」

川*゚ ー゚)「ああ、約束だぞ。例え何があっても絶対な」

(´<_ ` )「……須名?」

川*゚ ー゚)「………妹者が…、またみんなで、遊ぼう、だって……」

 弟者、妹者が遊ぼうって言っているのになんて顔してるんだ?

川* ー )「……今度は、兄者とも遊ぼうだって…。
      私は楽しみにしてるけど……、お前は嫌か?」

( <_  )「………、……」

川* ー )「大丈夫、大丈夫。兄者は、きっとお前の事恨んでなんかないよ。
     …………それに、悪いのは私だから……」

 弟者の頭を撫で、そして、もう一度強く抱き締めた。
 だけど、弟者はただ顔をしかめて泣くばかり。……まったく…。

88: 2009/11/16(月) 00:08:00.94 ID:RVHhzw3f0
川*゚ ー゚)「大丈夫、大丈夫……。きっと、仲直りできるよ。
     そして、今度は4人で遊ぼう? ……ね」

 私は笑顔を絶やさなかった。もし絶やしてしまったら弟者が不安がって泣き喚くだろうから。
 私は笑顔で弟者に大丈夫、大丈夫と何度も言う。

 だけど、だんだんに声は小さく枯れていく。抱きつく力も、最早なくなっていった。

(;<_ ; )「須名、須名あ…ッ!!!」

 そんな私に、やっぱり弟者は泣き喚いた。…泣きながら私の体を揺らすのだった。
 あまりにも激しく揺するもんだから、右手で力強く握っていたはずの弟者の薬指を離してしまいそうだった。

 全く、大の男が情けない。今日はもうさよならなんだ。
 いいか、寂しいだろうけど、さよならはこう笑顔で言うんだぞ。

川*^ ー^)「じゃあ、またな。また、みんなで遊ぼうな」

 ほら、こんな風に弟者も笑って。

89: 2009/11/16(月) 00:14:42.13 ID:RVHhzw3f0






 瞼がずしりと重みを増した。私の目は自然と閉じていく。
 それを見て弟者はまるで赤ちゃんのような大声で泣いた。
 それはもう、鼓膜が破れそうなほどに大きな声だった。

 だから弟者の嗚咽が酷くなる度に、私は弟者の事を力の限り抱き締めた。
 いいよ、悲しいならいっぱい泣けばいい。もし、あなたの涙だけで足りないのなら、私も手伝ってあげるから。

 だけど、いっぱい泣いて、涙が枯れるくらいまで泣いて……そして、楽になったら……。
 私と妹者の好きな、いつも笑顔のあなたに戻りなさい。




 それだけが、私たちの望みです。





90: 2009/11/16(月) 00:16:49.01 ID:RVHhzw3f0
*―――*―――*


 須名は、優しい笑顔のまま目を閉じた。
 それは、とても幸せそうで、見ているこっちまで心穏やかになる笑顔だった。

 ……でも、そんな須名を見て、俺は泣き続けていた。

 大切なものを失った悲しみと、須名の体を傷つけた、この血塗れの手が憎くて。
 そして、俺の薬指を握る須名の左手から、…温もりが消えていくのが怖くて。


 ―――そうだ、せめて妹者のもとで寝かせてあげよう。


 溢れ続ける涙を拭い、俺は自分に言い聞かせた。

 ……このままじゃ、あまりにも可哀想だろ?
 こんな泣き虫鬼に、ずっと抱かれたままなんてさ…。

 俺は須名を抱いて立ち上がり、妹者のいる井戸へ向かった。
 その間も須名は、ずっと俺の薬指を握ったままだった…。

91: 2009/11/16(月) 00:19:47.24 ID:RVHhzw3f0
 井戸の底は、深い闇に包まれていた。
 見る者を震え上がらせるような、底なしの闇…。

 そんな、闇の中に妹者はいる。
 きっと、いつもと変わらない笑顔をしながら、俺達のこと待っているのだ。

(´<_ ` )「だから、須名……。
     俺は、そこにはいけないけど…、妹者によろしくな」

 俺は、須名にそう告げ、左手の薬指に握られている須名の手をゆっくりと解いた。
 須名の手の温もりが、薬指から離れていく瞬間。…俺は、言いようのない悲しみと絶望に襲われてしまう……。
 それは、妹者を失ったあの時と似た感覚だった。
 ……胸に、こう……とてつもなく大きな穴が開いていくような…。

 我慢していた涙が、再び目元に溜まっていくのを感じた。
 …必氏に堪えようとしても、風が吹く度に傷口に触れてしまって…痛くて痛くて……。

 でも俺は、須名がちゃんと妹者のもとへ行けるように、笑顔で見送らなければならなかった。
 痛みを我慢して、須名に向かって微笑みかける。心なしか、須名も微笑み返してくれているような気がした。

 俺はそんな須名の笑顔を見て、いよいよ須名を井戸の中へと手放すことを思い切る。

92: 2009/11/16(月) 00:21:32.74 ID:RVHhzw3f0
 1歩踏み出せば井戸に落ちてしまいそうな、ぎりぎりのところまで進む。
 そして、落ちていくときに須名が井戸の壁面にぶつかってしまわないよう慎重に須名を手放した。

 須名は両手を広げながら、嬉しそうに舞い落ちていった。
 きっと妹者に会えるのが、すごく嬉しいのだろう。いいな、いいな…。

 そして、井戸の深い闇は、あっと言う間に須名を飲み込んでしまった。
 ………闇に溶け込む、最後の最後まで須名は笑顔だった。

93: 2009/11/16(月) 00:25:15.97 ID:RVHhzw3f0
(;<_ ; )「……………」

 何故だろう。須名の舞う姿を見て、俺はふと、昔妹者と見た夜桜を思い出していた。

 優雅に咲き誇るのに、…静かに、でも綺麗に散る桜。
 須名も、最後の最後で満面の微笑みを咲き誇ったのに、…静かに散ってしまった。

 どうして、こんなにも儚く脆いのだろう。
 どうして、俺の大切な人はこんなにも綺麗に散ってしまうのだろう?

(;<_ ; )「うああああぁぁぁあああ……ッ!!!」

 俺は、ただ絶叫し、涙を流し続けていた。
 それは、獣が咆哮するようでもあり、赤ん坊が泣き喚くようでもあった…。

 もう自分が何なのか、俺にはわからなかった。
 これからどうすればいいのかなんて、考えても考えても思い浮かばなかった…。

95: 2009/11/16(月) 01:04:18.61 ID:RVHhzw3f0
 ……鬼は、鬼らしく生きよう。

 その時、誰かが優しく囁いてくれたような気がした。
 俺は、涙を拭ってから立ち上がる。そして、あてもなくふらふらと歩き出した。

 ふと、須名を刺した場所で俺は立ち止まった。そこにはナイフが落ちていた。

 ナイフには、綺麗な赤い液体が付着していた。
 ……須名の体の中を流れていた綺麗な液体。

 俺は、それを拾って、その液体を舐めた。
 とても素敵な味がした、とても優しい味だった。

 でも、……鬼が欲するのは、もっと醜いモノ。



96: 2009/11/16(月) 01:07:38.04 ID:RVHhzw3f0
ξ;⊿;)ξ「こ……こないで……、い、いや……」


 腰を抜かして…、だけど、何とか逃げようともがく少女。
 失禁しているようで、スカートが濡れていた。

 とても醜かった。
 妹者と須名の眠る神聖な場所で、こいつは尿を漏らした。

 それはとても許されない行為。 …罰を下さなければならない。

 手に持ったナイフを、深く握りしめる。
 すると須名と妹者の笑顔が、脳裏を過った。


 須名はもう妹者のところに行けたのかな?
 …いいな……いいな。俺も妹者に会いたい。

 でも、俺は妹者に会えない。
 会っちゃいけないんだ。

 こんな血塗れの鬼。

 こんな……、

 妹者の大好きな人達を頃してしまう鬼なんかが、会いに行っちゃだめなんだ。

97: 2009/11/16(月) 01:10:19.66 ID:RVHhzw3f0
 少女の髪を、乱暴に掴む。
 そして、高々とナイフを振り上げた。

ξ;;⊿;)ξ「いや…ああ…、たすけて……ブーン……」

 少女は、怯えながら助けを祈っていた。
 俺は、そこに躊躇なくナイフを振り下ろす。

ξ;;⊿;)ξ「…“―――”」

(゚<_ ゚ )「―――ッ!?」

 ……その時、どこからか妹者の声が聞こえた。
 俺は思わず、ナイフを落としてしまう。


  l从;-;ノ!リ人


 妹者の紡いだ言葉は、とても冷たくて残酷な……たった3文字の単語だった。
 俺は、その3文字を掻き消すように絶叫し続けた。






98: 2009/11/16(月) 01:13:58.05 ID:RVHhzw3f0
   TIPS

 【 幸せメール 】


  6/24(日)
  差出人:クー
  件名:妹者へ
  本文:
  ねぇ、妹者?
  私と妹者が出会って、実はそんなに時間が経っていなかったってこと、知ってた?

  …ふふ、おかしいよね。
  だって、私と妹者はもうずっと前から友達だったみたいに仲良しなんだ。
  まだ数カ月の付き合いだなんて信じられないよ。
  たくさん喧嘩もしたし、たくさん笑いあったりもしたよね。

  私ね、妹者に出会う前はとても孤独で悲しい人間だったんだ。
  自分は何でもできるからって、日々生きる事の感動を忘れ、
  私は自分よりも弱い人たちを心のどこかで見下していた。
  私は最低な人間だったんだ。

99: 2009/11/16(月) 01:17:58.28 ID:RVHhzw3f0
  でもね、そんな私に妹者が、教えてくれたんだよ。
  私が退屈していたこの世界に、こんなにも美しいものがある。
  泣きたくなるくらい素晴らしいものがあるんだって!

  笑顔を教えてくれて、ありがとう。
  優しさをくれて、ありがとう。

  こんな私を、好きでいてくれてありがとう。

  へへ、こんな堅苦しいメール。妹者は怒るかな?


  ⊂二二( ^ω^)二⊃ ブーン!!

  妹者、いま会いに行くよ。
  また一緒に笑おうね!

100: 2009/11/16(月) 01:20:43.83 ID:RVHhzw3f0






  追記

  このメールが届きますように。
  でも届いたとしても、このメールは削除して下さい。

  私たちの友情は、決して変わらないのだから。
  妹者、…私の心から愛した人へ。



101: 2009/11/16(月) 01:24:52.13 ID:RVHhzw3f0
l从・∀・ノ!リ人「なになに~~、ししし……!!!
        『妹者、…私の心から愛した人へ』だって~~~…。
        いやー、妹者には心に決めた人がいるから無理なのじゃー!!」

川;゚ -゚)「ば、ばか読み上げるなー!!見たんなら削除しろー!!」

l从・∀・ノ!リ人「えーと、えーと……それからそれから~~~!!!」

川#゚ -゚)「ごらぁー!!」

l从>∀<ノ!リ人「クーが怒ったのじゃー!逃げろーなのじゃー!!」


川#゚ -゚)「あ、待てぇー……ッ!!!」





    川*゚ ー゚)l从・∀・*ノ!リ人






 「メールを1件受信しました」

102: 2009/11/16(月) 01:31:15.36 ID:RVHhzw3f0
第8話は以上です
同じプロットなのに、前回と全然違くてびっくり!
前回の方がよかった!という話はさておきまして……。

やり直した理由としては、クーの話をもっと書きたかったというのと、
前回の8話が少し無理矢理過ぎたかなと…。

んで、時間も遅いですが明日暇なのでゆっくり9話を投下します


( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―【最終話】


引用: ( ^ω^)と ξ゚⊿゚)ξ の鬼隠しのようです―解―