435: 2015/01/18(日) 13:00:35.78 ID:vhv4ckY/0
最初から:提督「なぁ鈴谷」鈴谷「何?」
前回:鈴谷「流派!東方不敗が名の下に!石破!ラブラブ天驚拳!」
バタァン!
提督「鈴谷が怪我したって!?どこだ!?」
五月雨「あっ提督!?お帰りなさい、早かったですね」
提督「あぁただいま、出先で鈴谷が怪我したって聞いて、いてもたってもいられなくてな。
見かねたお偉いさんが帰っていいぞってな」
五月雨「そうなんですか」
提督「それで!?鈴谷は!?」
五月雨「えっとその……」
提督「どうした?なにか」
436: 2015/01/18(日) 13:15:09.98 ID:vhv4ckY/0
提督「どうした?何かあったのか?そもそも何で怪我なんて!?」
長月「落ち着け司令官、鈴谷なら医務室だ」
提督「おお長月!ただいま!具合はどうなんだ?」
長月「怪我の具合は大したことはない、気を失っていたが先程目を覚ましたところだ」
提督「そっか……あー良かった、それで?何で怪我なんて?」
五月雨「実は艤装置き場で、艤装を置いてた棚が壊れて」
提督「その真下に鈴谷が?」
長月「いやいたのは山城だ」
提督「ヤマシロ!?ヤマシロナンデ!?」
長月「そしてそんな山城を間一髪で助けたのが」
提督「それが鈴谷か……その時に怪我を」
長月「いや助けたのは島風だ」
提督「シマカゼ!?シマカゼナンデ!?」
長月「そのまま隣の棚に当たって、そこにのってた長門の艤装が落ちて」
提督「まさかそれが鈴谷の上に?」
長月「いや陸奥の上に落ちた」
提督「陸奥ー!てか不幸戦艦達何やってんの!?」
長月「そんな陸奥を間一髪で助けたのが」
提督「あれだろ?どうせ鈴谷じゃないんだろ?」
長月「島風だ」
提督「島風!?お前さっき山城助けたんだろ!?どんだけ早いんだよ!?」
長月「そしてそのまま隣にいた鈴谷を巻き込んで倒れて」
提督「とばっちり!?本当に巻き込まれただけじゃん鈴谷!」
長月「頭を打ち付けて気を失った訳だ」
提督「なんだよそれ!もう山城と陸奥は出撃の時以外艤装置き場入るな、何か危ない!」
437: 2015/01/18(日) 13:20:41.27 ID:vhv4ckY/0
提督「とにかく医務室だな?」
長月「あぁただ……」
提督「ただなんだ?」
長月「怪我自体は大したことないんだが、会えば司令官はショックを受けるかもしれない」
提督「おいなんだよそれ?い一体何が?」
長月「……聞くか?それとも自分でみるか?」
提督「……自分でみるよ、鈴谷!」ダッ
五月雨「提督!……大丈夫かな?」
長月「……」
438: 2015/01/18(日) 13:33:39.17 ID:vhv4ckY/0
コンコン
提督「入るぞ鈴谷ー」
鈴谷『えっ?あっどうぞ』
提督「おうただいま鈴谷、具合はどうだ?」ガラガラ
鈴谷「えっと、怪我は大したことないんだけど……」
提督「どうした?気分悪いとかか?」
鈴谷「その……悪いんだけど」
提督「なんだ?」
鈴谷「あなた……誰なの?」
提督「……は?」
449: 2015/01/18(日) 17:40:40.79 ID:vhv4ckY/0
提督「おい鈴谷?何言って」
鈴谷「あっもしかして!五月雨ちゃん達が言ってた『提督さん』!?」
提督「さん?えっ?鈴谷?」
鈴谷「だったらごめんなさい……その……鈴谷、覚えてないの……」
提督「覚えてないって……記憶喪失ってことか?皆の事を忘れて」
鈴谷「ちがうの……」
提督「え?」
鈴谷「覚えてないのは……」
提督「まさか……」
鈴谷「『提督さん』の事だけなの……」
提督「……」
450: 2015/01/18(日) 17:49:16.90 ID:vhv4ckY/0
鈴谷「その……ごめんね……『提督さん』ってここの鎮守府の提督なんだよね?」
提督「ああ……」ズキッ
鈴谷「なのに……鈴谷覚えてないの、皆と一緒に戦ってきたのは覚えているのに、私達を指揮してた人の事、どんな事を言ってたのかも、どんな事をしてきたのかも」
提督「……」グッ
鈴谷「秘書艦をしていたはずなのに、そのひとぽっかり穴が開いてて……何も思い出せないの……」
提督「……」ギリッ
鈴谷「ゴメンナサイ『提督さん』」
提督「……!……いや、大丈夫だよ鈴谷……記憶喪失は一時的なモノが多いんだ、皆と接していればすぐに思い出せるさ」ニコッ
鈴谷「あっ……うん」チクッ
474: 2015/01/20(火) 10:59:20.45 ID:RXYQLL2WO
提督「とりあえず今日はこのまま休んでくれ、それで明日もう一度検査して、異常がなければ大事をとってもう一日休んでから、秘書艦の仕事をしてもらおうかな」
鈴谷「秘書艦……」
提督「さっき秘書艦をしてたのは覚えてるって言ってたろ?なら同じようにした方が記憶が戻りやすいかもしれないからな、まぁ病み上がりだし一応長月あたりに手伝ってもらおうか」
鈴谷「うん……分かった『提督さん』」
提督「おう……じゃあ俺はそろそろ……また後で様子見にくるから、ゆっくり休んでくれ」ハハッ
鈴谷「ん……うん、ありがとね」チクッ
提督「じゃあな鈴谷」ガラガラパタン
鈴谷「……なんだろ?……これ?……この変なのは……よく分かんないや」
ーーーーー
提督「……フゥー……あーうん……大丈夫大丈夫!俺よりもむしろ本人の方が辛いんだ……全部ではなくても記憶が無くなってるんだから……だから」
提督「俺が支えないと……鈴谷が覚えてなくても鈴谷は、俺の嫁さんなんだから」
475: 2015/01/20(火) 11:09:58.74 ID:RXYQLL2WO
鈴谷(……退屈だなぁ……異常はないって言ってたのに……『提督さん』は心配性なのかな?……ん?)キラ
鈴谷(指輪?これって……ん?まさかケッコンカッコカリの?……まぁ秘書艦だったんだし、練度も上がってるよね……うん)チクッ
鈴谷(……なんだろ?さっきから何か……チクってする……何でだろ?『提督さん』を見たり考えたりすると……)
鈴谷(『提督さん』ってどんな人なのかな?秘書艦だった私とどんな事話してたのかな?)チクッ
鈴谷「……痛いよ……もう」
476: 2015/01/20(火) 11:25:32.85 ID:RXYQLL2WO
二日後
提督(あの後皆も交えて話をしたが、やはり俺が関わっている部分だけ抜け落ちてるようだ、そして翌朝の再検査でも異常はなく、俺の事以外は忘れてなかった)
提督(そして今日から鈴谷が秘書艦に復帰するんだが……)
長月「司令官、辛いならもう少し休ませておいたらどうだ?」
提督「いや、さすがに出撃や演習はされられないし、部屋にいさせても退屈だろうしな」
長月「そうか……分かった」
コンコン
提督「開いてるぞ」
鈴谷「えっと、失礼しま~す」ガチャ
提督「おう、今日からまた秘書艦よろしくな鈴谷」
鈴谷「あっうん……よろしくね『提督さん』」
提督「ん……それじゃこっちの書類頼むよ」ニコッ
鈴谷「あ……はーい」チクッ
長月(……全く……見てられないな二人とも……)
提督(……『提督さん』か……いや今は俺の事よりも鈴谷だ)
鈴谷(なんだろう?やっぱり何か変な感じ……)
477: 2015/01/20(火) 11:41:57.76 ID:RXYQLL2WO
数日後
鈴谷(えっと……今日の開発はこれでよしと……さぁ休憩休憩……あ、そういえば鈴谷の艤装どうなってるかな?出撃はまだ駄目みたいだけど、手入れくらいしないとね)スタスタ
鈴谷「えっと……あれ?コレって」
長月「ん?鈴谷か?」
鈴谷「あっ長月……ちょっと聞きたいんだけど」
長月「なんだ?」
鈴谷「私の艤装ってどこ?」
長月「……そこにあるだろ?」
鈴谷「えっと……やっぱりこれ?でもこれってどうみても……」
長月「……そうか……そこもか……」
鈴谷「?何?」
長月「……紛れもなくそれがお前の艤装だ、お前はそれを身に着けて戦っていた、そしてウチの鎮守府で一番だったんだぞ」
鈴谷「えっと……うーん……、MVPをよく取ってた気はするけど……そう言えばどうやって戦ってたか上手く思い出せないかも……」
長月「そうか……」
鈴谷「でもこれ砲塔や魚雷ないよ?ファンネル以外どうみても近接用の武装だし、ファンネルはあれ?艦載機代わり?」
長月「……まぁその辺はまたな……」
鈴谷「?」
長月(……司令官に関わる事は思い出せない……か)
鈴谷「とりあえずホコリとか拭いとこ」
長月(……辛いな……)
488: 2015/01/25(日) 06:47:03.08 ID:bxJoLF+w0
翌日
鈴谷「あの……『提督さん』」
提督「どうした鈴谷?」
鈴谷「そのさ……鈴谷もそろそろ出撃したいなって」
提督「……」
鈴谷「まだダメかな?」
提督「……長月から聞いているが、艤装に着けてある兵装の事も覚えていないらしいな」
鈴谷「あっ……うん、でもあんな近接用の武器ばかりで戦ってたの私?」
提督「……」
鈴谷「『提督さん』?」
提督「いや……何でもない、近接用装備は解除して通常の砲と魚雷を積もう、ファンネルに関しては使用法さえ覚えれば問題ないだろう、ちょっと待っててくれ」ピッ
提督「……あ、明石か?夕張もいるか?ならちょうどいいな、鈴谷にファンネルの操作法を教えてやってくれ……あぁそうだ、頼めるか?……じゃあ今から行かせるから、うん」ピッ
提督「今から工廠で明石夕張妖精さんが教えてくれるから、問題ないようならその後で出撃しよう」
鈴谷「あっうんありがとう『提督さん』、それじゃ鈴谷行ってくるね」ガチャパタン
提督「……」ピッ
提督「……あっ大淀さん?ちょっといいですか?皆に話が……はい」
489: 2015/01/25(日) 06:56:53.57 ID:bxJoLF+w0
三時間後
提督「それじゃあ今回は鈴谷を旗艦にする、久しぶりだからって無茶はするなよ?」
鈴谷「大丈夫だよ『提督さん』、そんなに強い海域に行く訳じゃないんだし、砲撃の仕方まで忘れた訳じゃないんだよ?」
提督「……忘れてるんだけどな」ボソッ
鈴谷「ん?何か言った?」
提督「いや、気を付けてなっていったんだよ」ニコッ
鈴谷「っ、はーい」チクッ
五月雨「それじゃあ行きましょうか鈴谷さん」
鈴谷「あっうん!」
長月「……いいのか?」
提督「……大丈夫さ」
五十鈴「まぁ心配はいらないわよ」
瑞鶴「私達も付いてるしね」
提督「あぁ頼む」
青葉「青葉にお任せ!」
鈴谷「皆ー行くよー」
長月「今行く!それじゃあ行ってくる」
提督「ああ……」
490: 2015/01/25(日) 07:07:55.80 ID:bxJoLF+w0
鈴谷「うーん……やっぱりいいねぇ、ずっと鎮守府にいるとさすがに退屈でさ」
五月雨「ふふっ鈴谷さんは特にそうですよね」
鈴谷「ちょっと五月雨ちゃん?それどういう意味?」
五月雨「えっひゃあっ」
瑞鶴「何やってるんだか」
五十鈴「瑞鶴、敵影は?」
瑞鶴「今のところ……ん?あっ前方に敵影発見!後十分程で接敵するわ!」
長月「鈴谷!」
鈴谷「うん!全員戦闘準備!」
五・五・長・青・瑞「「「「「了解!」」」」」
鈴谷「さぁて久しぶりに頑張りますか!」
長月「……」
491: 2015/01/25(日) 07:25:52.61 ID:bxJoLF+w0
鈴谷「まずは航空戦だね!いっけー!ファンネル!」バシュシュ
瑞鶴「第一次攻撃隊、発艦始め!」パシュシュ
長月「……やはりか」
鈴谷「うーん、やっぱりこれ結構難しいね……ごめん落とせなかった」
瑞鶴「久しぶりなんだし仕方ないわよ、それよりも砲撃戦ね!」パシュシュ
青葉「どんどんいっちゃいますよ!」ドン
鈴谷「鈴谷も!」ドン
長月「来る!」
鈴谷「へ?わっ!」
青葉「危ない!くっ」バシィ
鈴谷「えっ青葉?ありがと」
青葉「いえいえ、それよりも次が」
鈴谷「あっえっ?」
長月「させん!」スッ
瑞鶴「よっと、いたた」バシィ
鈴谷「あっ皆!」
五月雨「こっちもいきます!」ドン
五十鈴「五十鈴には丸見えよ!」ドン
長月「そこだ!」ドン
鈴谷「あと2隻!雷撃戦いっくよー!」バシュン
青葉「そりゃあ!」バシュン
五十鈴「そこよ!」バシュン
五月雨「これで!」バシュン
長月「落ちろ!」バシュン
鈴谷「って魚雷!くっ」
長月「ちっ!くっ」バシィ
鈴谷「長月!」
長月「大丈夫だ、この程度なら問題ない、それより久しぶりの戦闘はどうだった?」
鈴谷「うーん……何だか、鈴谷ばっかり狙われた気が」
五十鈴「まぁ旗艦だからね、多少は仕方ないわよ」
鈴谷「そういう物かな?」
長月「……」
492: 2015/01/25(日) 07:52:38.23 ID:bxJoLF+w0
ーーーーー
提督「そんな訳で、この後鈴谷も一緒に出撃するから」
長月「まぁ体の方は問題ないだろうが」
五月雨「かめはめ波とかは使えないんですよね?」
提督「とりあえずファンネルの使い方だけ覚えさせてる、後は通常の砲や魚雷を持たせるさ……でまぁそれはいいとして」
五十鈴「何か心配があるのね?」
提督「……鈴谷の事を守ってやってくれ」
青葉「?それはいつもの事ですよ?」
提督「そうじゃない、今の鈴谷は普通の航空巡洋艦だ、だが敵にとっては違う」
瑞鶴「あっそうか、敵にとっては前の鈴谷と変わらないんだ」
提督「泊地を一つ捨ててまで鈴谷を倒そうとしたんだ、当然ダメ元でも鈴谷を狙ってくるだろう」
長月「了解した、鈴谷の事は任せろ」
提督「頼むぞ皆」
五・五・長・青・瑞「「「「「了解!」」」」」
ーーーーー
長月「司令官の予想通りか」
504: 2015/02/13(金) 11:21:37.33 ID:5w6tWqkW0
鈴谷「うーん……もうちょっとこう……難しいなぁ」
瑞鶴「まぁ久し振りなんだし、仕方ないわよって、また敵影ね接敵までおよそ十分!」
鈴谷「よし!総員戦闘準備!」
五・五・長・青・瑞「「「「「了解!」」」」」
長月「……ふむ」
ーーーーー
鈴谷「うーん……やっぱり鈴谷ばっかり狙われてる?」
五月雨「そうですか?」
鈴谷「まあいいか、とりあえず雷撃戦いっくよー!」バシュ
五月雨「はい!」バシュ
長月「そこ!」バシュ
五十鈴「えい!」
青葉「いっけー!」
ドズズズン
鈴谷「んーあっ、残っちゃったね……まぁいいか、追撃しなくてもいいよね?」
長月「いや追撃するべきだ」
五十鈴「夜戦突入を進言するわ!」
鈴谷「えっ?でも今回は鈴谷の調子を見るのが目的だし、そこまでしなくてもよくない?」
五月雨「せっかくですし夜戦も見ておいた方がいいと思いますよ」
鈴谷「んーそっかなぁ?まぁいいか、それじゃあ追撃するよ!」
瑞鶴「私は攻撃出来ないから、皆お願いね!」
青葉「任せてください!」
長月「……」
505: 2015/02/13(金) 11:42:54.58 ID:5w6tWqkW0
ーーーーー
提督「ああそうだ、もし昼の砲撃戦で敵が残ったら、必ず夜戦突入して倒しておいてくれるか?」
長月「それがいいだろうな」
五月雨「え?何でですか?」
五十鈴「五月雨ちゃん?仮に強力な深海棲艦と交戦して、帰ってきたらどうする?」
五月雨「えっ?それは勿論報告しますよ?」
青葉「あーなる程」
五月雨「え?どういう事ですか?」
瑞鶴「つまり私達と交戦したあとで、報告するって事よ……鈴谷の事をね」
五月雨「あっ」
提督「もし鈴谷の弱体化が広まれば、ここぞとばかりに攻勢に出てくる可能性があるんだ」
長月「そうなったらどうなるか、わかるだろ?」
五月雨「はい……」
提督「では頼むぞ」
長月「任せておいてくれ、司令官」
ーーーーー
長月「逃しはしないぞ!お前たち!」
506: 2015/02/13(金) 11:44:58.62 ID:5w6tWqkW0
508: 2015/02/13(金) 12:09:15.32 ID:T4dAwbmSO
一旦乙です
引用: 提督「なぁ鈴谷」鈴谷「何?」



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