209: 2010/11/03(水) 20:00:00.39 ID:4JLBzG2o
唯「もうすぐあずにゃんの誕生日だよね」

紬「そう言えばそうね!」

律「ここは可愛い後輩のために私たちで盛大なパーティを開いてやろうじゃないか」

唯「あずにゃんきっと喜ぶよぉ」

澪「まず梓に渡すプレゼントを決めようよ」
映画「けいおん!」【TBSオンデマンド】
210: 2010/11/03(水) 20:00:37.11 ID:4JLBzG2o
律「プレゼントか…」

紬「梓ちゃんってどんなもの貰うと喜ぶかなぁ」

澪「ギターの弦とかどう?」

律「とりあえず喜んではくれそうだけど…」

唯「あんまり可愛げが無いよね」

澪「うっ」

211: 2010/11/03(水) 20:01:12.29 ID:4JLBzG2o
律「そもそも梓ってあんまり欲無さそうだよな」

紬「コレが欲しい!っていうのが無い反面、何をプレゼントしてもそれなりに喜んでくれそうよね」

澪「それが一番難しいんだけどな」

唯「何あげようかなぁ」

律「やっぱ本人に聞く?」

澪「それは野暮だよ」

212: 2010/11/03(水) 20:02:41.72 ID:4JLBzG2o
唯「あずにゃんの気持ちが知りたいなら」

唯「あずにゃんの歌を聴いてみよう」

律「梓の歌!?」

澪「…って何?」

唯「じゃーん!コレです!」

紬「あっキャラソンだ!」

律「お前これ買ったんだ?」

唯「可愛い後輩のCDだもん!買うよぉ」

澪「でも何か小汚いぞ。ケースにヒビ入ってるし」

213: 2010/11/03(水) 20:03:30.30 ID:4JLBzG2o
唯「ああ、これ私がやったんじゃないよ。最初から入ってたんだよ」

律「中古品!?」

唯「UNIONで200円で買ったんだ!」

紬「まあ200円じゃね…」

唯「もっと状態の良いのも売ってたんだけど」

唯「ま、別にガチで聴くわけじゃないし一番安いのでいいやって……」

澪「お前本当に梓のこと可愛い後輩だと思ってる?」

214: 2010/11/03(水) 20:04:15.64 ID:4JLBzG2o
紬「とりあえず聴いてみよ?」

澪「そうだな。『じゃじゃ馬Way To Go』だって。はは、何か可愛いな」

律「待て澪!」

澪「えっ」

唯「シングルってのは2曲目のが良かったりするもんだよ」

澪「そうか?」

唯「ブランキーのロメオ然りミッシェルのジェニー然りゆら帝のミーのカー然り」

律「スマップのオレンジ然りビートルズのエリナーリグビー然りストーンズのビXチ然りツェッペリンのホットドッグ然りだ」

紬「スマップ浮いてない?」

澪「分かったよ。2曲目の『私は私の道を行く』を再生するぞ?」 ぽちっ

♪ふぅ~もとめられているのはー

215: 2010/11/03(水) 20:04:58.28 ID:4JLBzG2o
♪そこのけのこのけ でっす!


律「聴いてみたけど…果たしてこの歌詞の中に梓が欲しいものなんて入ってるのかな」

澪「まず最初が『求められているのはどんなキャラですか』だもんな」

紬「むしろ貴女が私達に何を求めてるのかを知りたいのに…」

唯「『押して押して押すです』だって」

澪「押す…押す……うーん」

紬「ねえ、何か重いものを押すときって、足が滑っちゃわない?」

律「確かにそういうときあるな。それがどうかしたのか?」

216: 2010/11/03(水) 20:05:54.94 ID:4JLBzG2o
紬「スパイクシューズがあれば足がガッチリ固定されて便利じゃないかな!?」

澪「それだ!!」

唯「さすがムギちゃん!」

律「目の付け所が違うな!」

紬「わーっそんなに褒めないで~」

217: 2010/11/03(水) 20:06:33.73 ID:4JLBzG2o
唯「歩きやすそうだし、次の『猫のよにしなやかに歩いてくんです』にも通じるね」

澪「じゃあ梓はスパイクシューズが欲しいんだな?」

紬「まだ分からないけど…とりあえず候補に入れとこう?」

澪「じゃあメモしとくね」

律「『誰にも手なづけられないです』」

唯「これは何だろうね」

律「簡単じゃないか。手なづけるには首輪してやるのが一番だ」

澪「首輪…っと」 メモメモ

218: 2010/11/03(水) 20:07:15.57 ID:4JLBzG2o
紬「『ハグされたら途端にちから抜けちゃうんです』」

澪「ハグか。これ唯に対して言ってるんだよね、きっと」

唯「私のハグってあずにゃんの内なる力を封印してたんだね…」

律「このまま放っておくと梓、弱って氏んじゃうぞ」

唯「あ、だったら体を鍛えればいいんだよ」

澪「プロテイン…っと」 メモメモ

219: 2010/11/03(水) 20:07:52.62 ID:4JLBzG2o
唯「『人体は不思議です 教科書にも辞書にも克服する方法はないです 困るんです』」

律「この一節には不審な点がある」

唯「何何!?」

律「教科書にも辞書にも…って、こういうフレーズ使っていいのは和みたいな優等生タイプに限るだろ?」

唯「確かに!あずにゃんってそこそこ勉強できるみたいだけど、そういうキャラじゃないよね」

律「何故梓がこんな言葉を使ったのか……」

紬「もしかしてそれこそが梓ちゃんの願望なんじゃない!?」

澪「願望?」

220: 2010/11/03(水) 20:08:28.59 ID:4JLBzG2o
紬「きっと、梓ちゃんは和ちゃんみたいなエリートキャラになりたいのよ」

唯「そうだったのかー…」

律「どうすればいいんだ?」

紬「メガネがあればそれっぽく見えるかも!」

澪「メガネか」 メモメモ

律「ギターに合わせて赤レンズにしよう」

唯「似合うかなぁ」

221: 2010/11/03(水) 20:09:04.61 ID:4JLBzG2o
澪「『生まれて約15年 先は長いです』だって」

唯「先って何?」

律「そりゃあお前…寿命だろ」

澪「梓…早く氏にたがってるのか」

紬「『私生きるです』とか言ってるし それは無いと思うけど」

澪「…もしかして!」

律「何か分かったのか?」

澪「先が長いって…これ爪のことじゃないのか?」

唯「生まれて約15年…あずにゃんって15年間一度も爪を切ったことが無かったの!?」

律「かわいそうに…」

澪「爪切り…っと」 メモメモ

222: 2010/11/03(水) 20:10:04.66 ID:4JLBzG2o
紬「梓ちゃんってそんなに爪長かったかしら?」

唯「あっそう言えば別に長くないや!」

律「クッ!盲点だったぜ」

澪「爪切りじゃないなら何だろう…」

律「15年……先は長い…15年前……95年」

律「あっ分かったよ!」

223: 2010/11/03(水) 20:10:51.78 ID:4JLBzG2o
澪「なんだよ!」

律「これは1995年に発売されたゲームのことだ!」

紬「そうなの?」

律「…先は長い。つまり15年間遊び続けてるけど一向にクリアできる兆しが無い」

律「そういうことだ」

澪「で、そのゲームって何?」

律「95年発売で梓が遊んでそうなゲーム…それはズバリ太閤立志伝2だ」

唯「きっと本能寺の変が起こせなくて困ってるんだね」

紬「つまり、太閤立志伝2の攻略本を欲しがってるってこと?」

224: 2010/11/03(水) 20:11:28.88 ID:4JLBzG2o
1時間後


澪「かなり頑張ったな私達…」

唯「ここまで詩を意識しながら曲を聴いたのって初めてだよ」

紬「でも梓ちゃんの考えてることが伝わってきて嬉しい!」

律「澪、メモ見せて」

澪「ん」

225: 2010/11/03(水) 20:12:42.79 ID:4JLBzG2o
ギターの弦
スパイクシューズ
首輪
プロテイン
メガネ(赤レンズ)
太閤立志伝2の攻略本
搗栗
涙のキャンディ★ハウス
魏志倭人伝
がんこちゃんのVHS
力水


律「結構いっぱい出てきたなぁ」

紬「唯ちゃんならこの中でどれが一番欲しい?」

唯「ギターの弦かな」

226: 2010/11/03(水) 20:13:23.98 ID:4JLBzG2o
澪「ま、まだ見つかるかもしれないからもうちょっと頑張ってみようか」

紬「あとは最後のところだね」

律「『ぬき足さし足しのび足……』」

唯「『先輩後輩クラスメイト…』」

227: 2010/11/03(水) 20:13:55.29 ID:4JLBzG2o
そして梓の誕生日



ガチャッ

梓「みなさん、おつかれs…」

パンッ! パンッ! パンッ! しけっ…

梓「!?」

唯「あずにゃん!」

紬「お誕生日」

律「おめでと」

澪「う!」

梓「みなさん……」 ジン

228: 2010/11/03(水) 20:14:46.50 ID:4JLBzG2o
梓「もっもう…こんなに綺麗に装飾して…後片付けが大変じゃないですか!」

唯「えへへ。張り切っちゃった」

律「ほらほら、座れよ」

澪「出来合いの物ばっかりだけど、食事も用意したから」

紬「ケーキも食べてね」

229: 2010/11/03(水) 20:15:24.79 ID:4JLBzG2o
梓「おいひいです」

律「食べながら喋るなんてお行儀悪いぞ~」

唯「今日はブレイコーだよブレイコー!」

紬「そうだ、プレゼント!」

澪「あっ今渡しちゃおうか」

梓「プレゼントまで!?」

230: 2010/11/03(水) 20:15:55.07 ID:4JLBzG2o
澪「梓に喜んで貰えそうなもの…みんなで考えて選んだんだ」

梓「ほんとに…本当にありがとうございます!!」 グスン

紬「はい、どうぞ♪」

梓「あ、開けてもいいですか!?」

律「どうぞどうぞ!」

231: 2010/11/03(水) 20:16:45.42 ID:4JLBzG2o
数日前


律「なるほど!そういうことだったのか!」

澪「ここリピートされてる辺り、梓の強い気持ちが込められてるのが分かるよ」

唯「ここに気づくとはやっぱりムギちゃんて凄いね」

紬「ふふ。じゃあ、プレゼントはこれで決定! でいいかな?」

唯「あ……でも」

232: 2010/11/03(水) 20:17:14.59 ID:4JLBzG2o
紬「どうしたの唯ちゃん?」

唯「恥ずかしながら…私まだそのね……」

律「分かった!ミナまで言わんでいい!」

澪「は…ははは。唯はどうしよっか」

唯「あ、代わりに憂のでもいいかな?」

律「いいんじゃない?」

紬「そうね。でも唯ちゃんがまだなのに憂ちゃん……」

唯「お恥ずかしい限りです」

澪「気にするなよ」

233: 2010/11/03(水) 20:18:03.30 ID:4JLBzG2o
──そして現在

梓「あ、開けてもいいですか!?」

律「どうぞどうぞ!」


するする…ぱかっ


梓「……?」

梓「何ですかこれ?」

唯「『そこの毛そこの毛』でーっす♪」

234: 2010/11/03(水) 20:18:34.20 ID:4JLBzG2o
梓「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああん!!」

澪「あ、逃げちゃった」

律「気に入らなかったのかな」

紬「やっぱりね!」



「ζζ月ζζ日」

おわり

引用: 唯「私たちの歌を、聴いてください!」