846: 2005/11/20(日) 18:23:32 ID:m6f8VM080
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の壱】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の二】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の三】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の四】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の五】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の六】
ブーンがツンの後姿を見えなくなっても目で追い続けていると
背後から声をかけられた
先生 「あー・・・・・・ブーン・・・・?」
(;^ω^) 「せ!? せ、せせ、せせせ、っせせっせせせせ!?」
背後には、着流し姿の先生が、顎をかきながら立っていた
先生 「いや、すまない・・・その・・・・立ち聞きする気は・・・無かったんだが・・・」
(;^ω^) 「いやいやいやいやいやいや!? っていうか!先生は聞いていたのかお!?」
頷く
途端、ブーンは顔を真っ赤にしてうめく
(;^ω^) 「うううううわあああああああああああ!!!!!???」
先生 「うん、まあ、その・・・なんだ? ・・・・おちつけ」
(;^ω^) 「ぶげぉらっ!?」
ドシュッ!! と、首筋に手刀で一撃。強制的に黙らせた
先生 「・・・・まあ、自分で、言っておいてなんだが・・・・」
「娘の覚悟・・・・・・・お前は感じてくれたみたいだな・・・・・?」
851: 2005/11/20(日) 18:30:43 ID:m6f8VM080
痛む首筋をさすりながら、ブーンは気まずそうに聞いた
( ^ω^) 「先生は、こうなるのをしっていたのかお・・・・?」
先生 「というか知らなかったのはお前だけだ。多分ショボンも知っている」
( ^ω^) 「うううううわああ・・・・」
先生 「しつこい」
ドシュッ!!
( ^ω^) 「・・・・・ところで、先生は・・・その・・・・」
先生 「なんだ・・・・・・?」
ブーンは顔を赤くして、もじもじとしていた。ぶっちゃけきもかった
( ^ω^) 「認めて・・・くれるのかお・・・・?」
先生 「ああ・・・・そうだな・・・まあ・・・知ってはいたし」
「認めるつもり・・・・・だったんだがなぁ・・・・・」
だった? とブーンが首をかしげると
先生 「やっぱりあれだな・・・・うん・・・むかつく。殴らせろ」
(;^ω^) 「ちょ!!!せんせい!???? ・・・だめ! 石は駄目ぇぇ!!!」
( ^ω^) 「先生は、こうなるのをしっていたのかお・・・・?」
先生 「というか知らなかったのはお前だけだ。多分ショボンも知っている」
( ^ω^) 「うううううわああ・・・・」
先生 「しつこい」
ドシュッ!!
( ^ω^) 「・・・・・ところで、先生は・・・その・・・・」
先生 「なんだ・・・・・・?」
ブーンは顔を赤くして、もじもじとしていた。ぶっちゃけきもかった
( ^ω^) 「認めて・・・くれるのかお・・・・?」
先生 「ああ・・・・そうだな・・・まあ・・・知ってはいたし」
「認めるつもり・・・・・だったんだがなぁ・・・・・」
だった? とブーンが首をかしげると
先生 「やっぱりあれだな・・・・うん・・・むかつく。殴らせろ」
(;^ω^) 「ちょ!!!せんせい!???? ・・・だめ! 石は駄目ぇぇ!!!」
855: 2005/11/20(日) 18:45:13 ID:m6f8VM080
先生 「まあ・・・そういう話をしに来たわけではないんだがな・・・・」
親の愛を身体全体で満喫したブーンに、先生はそう言う
( ^ω^) 「あの・・・きっちりボコしておいて、これはついでですかお・・・?」
先生 「本題はな・・・・・」
(;^ω^) 「流したっ!?」
先生 「刀狩のことを・・・・聞いておきたくてな・・・・・」
( ^ω^) 「刀狩、ですかお?」
ああ、と頷く先生
先生 「お前は・・・どうやって、殺さずに刀を奪えたのか気になってな・・・・」
「いや・・・・今の内に、聞けることは聞いておくべきだと思って・・・な・・・」
尋ねる先生の顔は真剣で、どこか差し迫った物を感じさせた
だが、ブーンはそのことに気がつかなかったのか、軽い感じで話し始めた
( ^ω^) 「ああ、そのことですかお? ・・・それなら簡単だお」
「ぼくは刀を奪っていないんだお」
親の愛を身体全体で満喫したブーンに、先生はそう言う
( ^ω^) 「あの・・・きっちりボコしておいて、これはついでですかお・・・?」
先生 「本題はな・・・・・」
(;^ω^) 「流したっ!?」
先生 「刀狩のことを・・・・聞いておきたくてな・・・・・」
( ^ω^) 「刀狩、ですかお?」
ああ、と頷く先生
先生 「お前は・・・どうやって、殺さずに刀を奪えたのか気になってな・・・・」
「いや・・・・今の内に、聞けることは聞いておくべきだと思って・・・な・・・」
尋ねる先生の顔は真剣で、どこか差し迫った物を感じさせた
だが、ブーンはそのことに気がつかなかったのか、軽い感じで話し始めた
( ^ω^) 「ああ、そのことですかお? ・・・それなら簡単だお」
「ぼくは刀を奪っていないんだお」
857: 2005/11/20(日) 18:53:55 ID:m6f8VM080
先生 「奪って・・・・いない・・・・?」
「どういうことだ・・・・・・・?」
ブーンの言葉は不可解だった
持ち帰った刀を見たが、どれも使われた形跡があった
つまり、お飾りの観賞用などではなく、実際に使用する武士の魂であった
それを持ち帰るのに、奪う以外の方法などあるのだろうか・・・・
( ^ω^) 「はい・・・・あれは、預かっただけなんだお」
先生 「預かる・・・・・? いや、しかし・・・・・・」
「お前が持ち帰った刀は・・・・いずれも腕の立つもの達の刀だ・・・」
「そんな武芸者達が、自身の魂と言うべき刀を預けるとは・・・」
思えない、ではない、ありえないのだ
だが、ブーンは飽くまでけろりとしていた
( ^ω^) 「ただで、というわけではありませんお・・・」
「あれは、再戦を誓う代わりにあずかったんだお」
「どういうことだ・・・・・・・?」
ブーンの言葉は不可解だった
持ち帰った刀を見たが、どれも使われた形跡があった
つまり、お飾りの観賞用などではなく、実際に使用する武士の魂であった
それを持ち帰るのに、奪う以外の方法などあるのだろうか・・・・
( ^ω^) 「はい・・・・あれは、預かっただけなんだお」
先生 「預かる・・・・・? いや、しかし・・・・・・」
「お前が持ち帰った刀は・・・・いずれも腕の立つもの達の刀だ・・・」
「そんな武芸者達が、自身の魂と言うべき刀を預けるとは・・・」
思えない、ではない、ありえないのだ
だが、ブーンは飽くまでけろりとしていた
( ^ω^) 「ただで、というわけではありませんお・・・」
「あれは、再戦を誓う代わりにあずかったんだお」
859: 2005/11/20(日) 19:04:42 ID:m6f8VM080
先生 「・・・・そんなことを許容する者が・・・・いるとは、思えんな・・・・」
刀を奪われ、その雪辱か復讐のために、再戦を申し込む者はいるだろう
しかし、初めから、再戦の約束として刀を預けるなどと・・・・
それは、恥と思うのではなかろうか
果し合いに負けた身には、情けとして映るのではないのか
先生 「お前は果し合いの末に、どうしてそんな約束を取り付けたのだ?」
そんな約束ができる状態なら、ブーンに斬りかかるか、自害する
少なくとも、自分ならどちらかを選ぶだろう
まったく種のわからない手品を見せられた時のように、先生は困惑していた
そして、種を明かされたとき、先生は、さらに驚愕した
( ^ω^) 「真剣で、立ち会わなかった、ということだお」
つまり、と続ける
( ^ω^) 「ぼくは、無手の状態で果たしあったんだお」
刀を奪われ、その雪辱か復讐のために、再戦を申し込む者はいるだろう
しかし、初めから、再戦の約束として刀を預けるなどと・・・・
それは、恥と思うのではなかろうか
果し合いに負けた身には、情けとして映るのではないのか
先生 「お前は果し合いの末に、どうしてそんな約束を取り付けたのだ?」
そんな約束ができる状態なら、ブーンに斬りかかるか、自害する
少なくとも、自分ならどちらかを選ぶだろう
まったく種のわからない手品を見せられた時のように、先生は困惑していた
そして、種を明かされたとき、先生は、さらに驚愕した
( ^ω^) 「真剣で、立ち会わなかった、ということだお」
つまり、と続ける
( ^ω^) 「ぼくは、無手の状態で果たしあったんだお」
870: 2005/11/20(日) 19:19:42 ID:m6f8VM080
ブーンの言葉は、信じられないものだった
それならばまだ、刀だけをこっそり盗み出した、と言われた方が信じられる
剣道三倍段という言葉もある
それだけ、得物を持っているほうと持たないほうでは、歴然とした差が出るのだ
先生 「まて・・・・それで・・・お前は勝ったのか・・・・・?」
(;^ω^) 「何度も氏にかけたお・・・・・」
そういうブーンの身体には、しかし目立った刀傷は見当たらない
ということは、一度も斬られずに、十人もの達人をブーンは倒したということだ
先生 (私は・・・・ブーンのことを見誤っていたのかも知れぬ・・・・)
( ^ω^) 「ぼくは無手で勝った後に、こう言ったお」
「この試合、ぼくは抜かなかったお。ゆえにこれは真剣勝負などではないお」
「次はお互いに真剣で立会うお。それまで、刀は預かるお」
「道場に来れば、いつでもお相手するお」
それならばまだ、刀だけをこっそり盗み出した、と言われた方が信じられる
剣道三倍段という言葉もある
それだけ、得物を持っているほうと持たないほうでは、歴然とした差が出るのだ
先生 「まて・・・・それで・・・お前は勝ったのか・・・・・?」
(;^ω^) 「何度も氏にかけたお・・・・・」
そういうブーンの身体には、しかし目立った刀傷は見当たらない
ということは、一度も斬られずに、十人もの達人をブーンは倒したということだ
先生 (私は・・・・ブーンのことを見誤っていたのかも知れぬ・・・・)
( ^ω^) 「ぼくは無手で勝った後に、こう言ったお」
「この試合、ぼくは抜かなかったお。ゆえにこれは真剣勝負などではないお」
「次はお互いに真剣で立会うお。それまで、刀は預かるお」
「道場に来れば、いつでもお相手するお」
873: 2005/11/20(日) 19:27:30 ID:m6f8VM080
先生は、そこで説明を終えたブーン、に再度尋ねる
どうしても、ある部分で、納得がいかなかったのだ
先生 「しかしだ、ブーン。 ・・・・・それで、自害しようとする者はいなかったのか?」
そう、そこだ。達人とさえ呼ばれる者が、ただ負けるだけでも自害しかねないのに
無手の輩に、真剣を使って負けたとあれば、もう生きてはいけない
すると、ブーンは悲しそうに顔をゆがめた
(;^ω^) 「ほとんどが、自害しようとしましたお・・・・」
そうだ、そのはずだ
だが、それならば、鶏の血など使わず、そこから血を刀に付ければよい
しかし、それをしなかったと言うことは・・・・
( ^ω^) 「ですが、ぼくはそれを止めましたお・・・・」
どうしても、ある部分で、納得がいかなかったのだ
先生 「しかしだ、ブーン。 ・・・・・それで、自害しようとする者はいなかったのか?」
そう、そこだ。達人とさえ呼ばれる者が、ただ負けるだけでも自害しかねないのに
無手の輩に、真剣を使って負けたとあれば、もう生きてはいけない
すると、ブーンは悲しそうに顔をゆがめた
(;^ω^) 「ほとんどが、自害しようとしましたお・・・・」
そうだ、そのはずだ
だが、それならば、鶏の血など使わず、そこから血を刀に付ければよい
しかし、それをしなかったと言うことは・・・・
( ^ω^) 「ですが、ぼくはそれを止めましたお・・・・」
875: 2005/11/20(日) 19:36:11 ID:m6f8VM080
それは余計なことだったのかもしれない、そう顔には書いてあった
だが、問題はそこではない。どうやって止めたのか、だ
止めて止まる物ならば、武士は切腹などしまい
( ^ω^) 「普通にやって、止められるとは思いませんでしたお」
先生 「当たり前だ・・・・止められてやめるものなど・・・・・いるはずもない」
( ^ω^) 「だから・・・・・・あえて挑発しましたお」
先生 「挑発?」
( ^ω^) 「はい。腹を切ろうとしたときに、一言」
「逃げるのかお?」
先生 「・・・・・・・・!」
その言葉は、今の先生にも突き刺さるものだった
氏ぬ事が名誉、誇りだと思っていた自分がそうなのだ
氏んで誇りを保とうとするものならば、当然
先生 「それは・・・・怒り狂うだろうな・・・・」
( ^ω^) 「はい・・・・・」
だが、問題はそこではない。どうやって止めたのか、だ
止めて止まる物ならば、武士は切腹などしまい
( ^ω^) 「普通にやって、止められるとは思いませんでしたお」
先生 「当たり前だ・・・・止められてやめるものなど・・・・・いるはずもない」
( ^ω^) 「だから・・・・・・あえて挑発しましたお」
先生 「挑発?」
( ^ω^) 「はい。腹を切ろうとしたときに、一言」
「逃げるのかお?」
先生 「・・・・・・・・!」
その言葉は、今の先生にも突き刺さるものだった
氏ぬ事が名誉、誇りだと思っていた自分がそうなのだ
氏んで誇りを保とうとするものならば、当然
先生 「それは・・・・怒り狂うだろうな・・・・」
( ^ω^) 「はい・・・・・」
878: 2005/11/20(日) 19:46:46 ID:m6f8VM080
( ^ω^) 「でも、それでよかったんだお・・・・」
うつむくブーンは、言葉と裏腹に悲しそうであった
( ^ω^) 「怒りでも何でも、生きる気力になってくれれば、いいんだお・・」
そしてブーンはこちらに頭を下げた
( ^ω^) 「そういうわけで、先生。これからそういう人がくるかもしれないお」
「道場に、ご迷惑をおかけすると思うお・・・・」
先生 「いや・・・・命じたのは私だ・・・・自業自得と言うやつだ・・・・・」
それよりも、と先生はやさしく言った
先生 「お前は・・・・・さぞ・・・辛かったであろうな・・・・」
( ^ω^) 「いえ、誰かを氏なせるより、何倍もマシだお」
これで、疑問は氷解した。そして・・・・・・
先生は、一つの答えを、ブーンの話の中から得ていた・・・・・
うつむくブーンは、言葉と裏腹に悲しそうであった
( ^ω^) 「怒りでも何でも、生きる気力になってくれれば、いいんだお・・」
そしてブーンはこちらに頭を下げた
( ^ω^) 「そういうわけで、先生。これからそういう人がくるかもしれないお」
「道場に、ご迷惑をおかけすると思うお・・・・」
先生 「いや・・・・命じたのは私だ・・・・自業自得と言うやつだ・・・・・」
それよりも、と先生はやさしく言った
先生 「お前は・・・・・さぞ・・・辛かったであろうな・・・・」
( ^ω^) 「いえ、誰かを氏なせるより、何倍もマシだお」
これで、疑問は氷解した。そして・・・・・・
先生は、一つの答えを、ブーンの話の中から得ていた・・・・・
883: 2005/11/20(日) 19:56:59 ID:m6f8VM080
ちょうどその時、毒男は近くの丘にいた
毒男の前には、50人は超えるであろう人数が集まっていた
('A`) 「お前ら! ・・・・準備はできてるな?」
手下達 「おおっ!!」
押し頃した声で、全員が応えた
毒男は全員から顔が見えるところに立ち、大声になり過ぎない程度で
演説を開始した
('A`) 「・・・今夜、ニュー速流に攻め込む。にっくき仇のあいつらにな・・・!」
「もちろん、やつらに恨みの無い奴も、この中にいるだろう・・・だが!」
ダン!! と、地面に鉄槍の小尻を叩きつけ、言葉を区切る
('A`) 「・・・・俺の恨みに、付き合ってくれ・・・・・!!!」
「俺の・・・・俺の人生をぶち壊したあいつに、復讐する・・・」
毒男は、顔を大きく上げ、涙声で叫んだ
('A`) 「力を・・・・・貸してくれ・・・・・!!!」
手下達 「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
全員が一丸となり、毒男に応えた
毒男の前には、50人は超えるであろう人数が集まっていた
('A`) 「お前ら! ・・・・準備はできてるな?」
手下達 「おおっ!!」
押し頃した声で、全員が応えた
毒男は全員から顔が見えるところに立ち、大声になり過ぎない程度で
演説を開始した
('A`) 「・・・今夜、ニュー速流に攻め込む。にっくき仇のあいつらにな・・・!」
「もちろん、やつらに恨みの無い奴も、この中にいるだろう・・・だが!」
ダン!! と、地面に鉄槍の小尻を叩きつけ、言葉を区切る
('A`) 「・・・・俺の恨みに、付き合ってくれ・・・・・!!!」
「俺の・・・・俺の人生をぶち壊したあいつに、復讐する・・・」
毒男は、顔を大きく上げ、涙声で叫んだ
('A`) 「力を・・・・・貸してくれ・・・・・!!!」
手下達 「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
全員が一丸となり、毒男に応えた
890: 2005/11/20(日) 20:11:25 ID:m6f8VM080
時間は流れ、夜になった
先生、ブーン、ツン、ショボンの四人は、どれも険しい表情だ
先生は着流し姿に、刀を三本、脇差一本を腰に差し
着流しの下には何重にもさらしを巻き、刀が落ちないようにしていた
ブーンはたすきをかけ、鉢巻を締め、腰には刀を一本だけ
そして両手に手裏剣を仕込んだ手甲をつける
ショボンはブーンと変わらぬ装いに、手裏剣は外し、
父の小太刀と刀にしては短い方の物を腰に差していた
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
皆、無言
言葉は既に交わしきっている
ならば、後は祈るだけだ。互いの無事を・・・・・
先生、ブーン、ツン、ショボンの四人は、どれも険しい表情だ
先生は着流し姿に、刀を三本、脇差一本を腰に差し
着流しの下には何重にもさらしを巻き、刀が落ちないようにしていた
ブーンはたすきをかけ、鉢巻を締め、腰には刀を一本だけ
そして両手に手裏剣を仕込んだ手甲をつける
ショボンはブーンと変わらぬ装いに、手裏剣は外し、
父の小太刀と刀にしては短い方の物を腰に差していた
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
皆、無言
言葉は既に交わしきっている
ならば、後は祈るだけだ。互いの無事を・・・・・
892: 2005/11/20(日) 20:21:58 ID:m6f8VM080
毒男は、一人丘の上にいた
手には長い望遠鏡をもち、それでニュー速流の道場を見ていた
手下には、既に指示を出し、出撃させている
('A`) 「さあ・・・どこだ・・・? どこから出てくる・・・・?」
毒男に座る石の上には一枚の紙切れ
それは雑に書かれた地図で、道場に当たる場所の周りに石が四つ
それぞれが、道場入り口、母屋の入り口、裏口、そして裏の竹林にあたる
その四箇所に、部下をそれぞれ分け、突入させる
一箇所につき十数人。あの三人の腕前でも、厳しいであろう人数だ
空いた一箇所から入る部隊は、人質を探す
そして、狙う獲物がでてきた時、
('A`) 「俺が・・・・直々に、この手で始末してやらぁ・・・・!!!」
ミシ・・・・ミシミシ・・・・・
毒男の持つ鉄槍が、奇妙な音を立てていた・・・
手には長い望遠鏡をもち、それでニュー速流の道場を見ていた
手下には、既に指示を出し、出撃させている
('A`) 「さあ・・・どこだ・・・? どこから出てくる・・・・?」
毒男に座る石の上には一枚の紙切れ
それは雑に書かれた地図で、道場に当たる場所の周りに石が四つ
それぞれが、道場入り口、母屋の入り口、裏口、そして裏の竹林にあたる
その四箇所に、部下をそれぞれ分け、突入させる
一箇所につき十数人。あの三人の腕前でも、厳しいであろう人数だ
空いた一箇所から入る部隊は、人質を探す
そして、狙う獲物がでてきた時、
('A`) 「俺が・・・・直々に、この手で始末してやらぁ・・・・!!!」
ミシ・・・・ミシミシ・・・・・
毒男の持つ鉄槍が、奇妙な音を立てていた・・・
895: 2005/11/20(日) 20:28:16 ID:m6f8VM080
母屋の玄関前にいた部隊は、戦慄していた
各々が得意とする武器を構え、いざ、突入と言うとき
一陣の風が飛び出してきた
(#^ω^) 「⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーーーーーン!!!!」
槍使い 「な・・・・!?」
ベギィッ!!・・・・・ドッシャアアア・・・・!!
玄関前にいた男の槍を、ラリアットのような一撃で叩き折、勢いそのままに男を吹き飛ばす風
それが、標的の一人、ブーンだと気づくのには、しばしの時間が必要だった
(#^ω^) 「ニュー速流、ブーン・・・!!」
腰のものをすらりと抜き放つ。刃のついていないナマクラだが、その太さは尋常ではない
これで一撃されれば、刃は無くとも、命が危ないだろう
(#^ω^) 「怪我をしたくない奴は、とっとと帰るお!!」
各々が得意とする武器を構え、いざ、突入と言うとき
一陣の風が飛び出してきた
(#^ω^) 「⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーーーーーン!!!!」
槍使い 「な・・・・!?」
ベギィッ!!・・・・・ドッシャアアア・・・・!!
玄関前にいた男の槍を、ラリアットのような一撃で叩き折、勢いそのままに男を吹き飛ばす風
それが、標的の一人、ブーンだと気づくのには、しばしの時間が必要だった
(#^ω^) 「ニュー速流、ブーン・・・!!」
腰のものをすらりと抜き放つ。刃のついていないナマクラだが、その太さは尋常ではない
これで一撃されれば、刃は無くとも、命が危ないだろう
(#^ω^) 「怪我をしたくない奴は、とっとと帰るお!!」
898: 2005/11/20(日) 20:35:51 ID:m6f8VM080
同時刻、道場から進入した部隊は、首をかしげていた
入る前に、必ず攻撃を受けると警戒していたのに、それがない
いぶかしみながら入っていくと、道場には刀が四本、床に突き刺さっていた
何かの罠かと、警戒していると
先生 「ふむ・・・・遅かったね・・・・?」
手下達 「・・・・・!!!!!」
先生が、真正面、神棚の下に正座していた
お茶を飲むその姿は、まるで道場の生徒を迎えるように穏やかだった
先生 「しかし・・・道場に土足とは・・・・・・いただけないな・・・・」
手下1 「・・・なんのつもりかしらねぇが・・・」
ヒュ・・・・
風切り音がしたと思ったとき、先生は既に道場の半ばまで動いていた。手には刀を一振りもち
ドシャ・・・・と、先生の背後で何かが崩れる音がする
それは、手下1に腕が落ちる音だった
手下1 「な・・・・・・・・!!!!?????」
先生 「氏にたくなければ、とっとと帰ることをすすめようか・・・・?」
入る前に、必ず攻撃を受けると警戒していたのに、それがない
いぶかしみながら入っていくと、道場には刀が四本、床に突き刺さっていた
何かの罠かと、警戒していると
先生 「ふむ・・・・遅かったね・・・・?」
手下達 「・・・・・!!!!!」
先生が、真正面、神棚の下に正座していた
お茶を飲むその姿は、まるで道場の生徒を迎えるように穏やかだった
先生 「しかし・・・道場に土足とは・・・・・・いただけないな・・・・」
手下1 「・・・なんのつもりかしらねぇが・・・」
ヒュ・・・・
風切り音がしたと思ったとき、先生は既に道場の半ばまで動いていた。手には刀を一振りもち
ドシャ・・・・と、先生の背後で何かが崩れる音がする
それは、手下1に腕が落ちる音だった
手下1 「な・・・・・・・・!!!!?????」
先生 「氏にたくなければ、とっとと帰ることをすすめようか・・・・?」
903: 2005/11/20(日) 20:45:34 ID:m6f8VM080
竹林を進行していた部隊は、恐怖していた
月明かりも鈍くなる場所を黙々と歩いていると
突然、竹の間から何かが隊列の中央に飛び込んだ
薙刀使い 「・・・・・なにっ!?」
('・ω・`) 「遅いよ・・・・?」
ペキっ、と枯れ木の折れるような音が、ショボンの踏みつけた足からした
薙刀使い 「ぐぁっ!?」
痛みに身をかがめようとする動きは、密着するようにかがんだ、ショボンの左手に邪魔され
ヒュカっ!!
薙刀使い 「え・・・・・・・?」
立ち上がるときに振るわれた、ショボンの右の、鉈のように太い刀が
両耳と頭頂部を結ぶ線を走り、薙刀使いの顔面をスライスした
残った頭からふる血の雨が、ショボンを濡らす・・・・・・
('・ω・`) 「逃げた方が、いいと思うよ・・・・・?」
「ぼくは・・・・ブーンのように、優しくはない・・・・・」
月明かりも鈍くなる場所を黙々と歩いていると
突然、竹の間から何かが隊列の中央に飛び込んだ
薙刀使い 「・・・・・なにっ!?」
('・ω・`) 「遅いよ・・・・?」
ペキっ、と枯れ木の折れるような音が、ショボンの踏みつけた足からした
薙刀使い 「ぐぁっ!?」
痛みに身をかがめようとする動きは、密着するようにかがんだ、ショボンの左手に邪魔され
ヒュカっ!!
薙刀使い 「え・・・・・・・?」
立ち上がるときに振るわれた、ショボンの右の、鉈のように太い刀が
両耳と頭頂部を結ぶ線を走り、薙刀使いの顔面をスライスした
残った頭からふる血の雨が、ショボンを濡らす・・・・・・
('・ω・`) 「逃げた方が、いいと思うよ・・・・・?」
「ぼくは・・・・ブーンのように、優しくはない・・・・・」
914: 2005/11/20(日) 20:56:02 ID:m6f8VM080
踊り出たブーンは、走り出た勢いそのままに、刀を振る
吹き飛ばした槍使いの横、棒手裏剣を両手に構えた男めがけて
抜き放ち、上に構えた刀を振り下ろす
(#^ω^) 「ハァっ!」
手裏剣 「うがぁっ!?」
バキっ、と振り下ろされた刀はブーンから見て、右の鎖骨を叩き折った
手裏剣使いには目もくれず、後ろで立ち上がりかけていた槍使いめがけて
刀を横殴りに降る。 ・・・・手裏剣使いから刀を放さずに
(#^ω^) 「おおおおおおらあああああああああああ!!」
手裏剣・槍 「うああああああああああああ!!!???」
ブォンっ!!!・・・・・・・・ゴガァンッ!!
派手な音を立て、二人まとめて門柱に叩きつける。しばらくは立ち上がることもできまい
これで二人、無力化した
(#^ω^) 「・・・次にぶっ飛ばされたいのは、どいつだおっ!?」
吹き飛ばした槍使いの横、棒手裏剣を両手に構えた男めがけて
抜き放ち、上に構えた刀を振り下ろす
(#^ω^) 「ハァっ!」
手裏剣 「うがぁっ!?」
バキっ、と振り下ろされた刀はブーンから見て、右の鎖骨を叩き折った
手裏剣使いには目もくれず、後ろで立ち上がりかけていた槍使いめがけて
刀を横殴りに降る。 ・・・・手裏剣使いから刀を放さずに
(#^ω^) 「おおおおおおらあああああああああああ!!」
手裏剣・槍 「うああああああああああああ!!!???」
ブォンっ!!!・・・・・・・・ゴガァンッ!!
派手な音を立て、二人まとめて門柱に叩きつける。しばらくは立ち上がることもできまい
これで二人、無力化した
(#^ω^) 「・・・次にぶっ飛ばされたいのは、どいつだおっ!?」
915: 2005/11/20(日) 21:04:22 ID:m6f8VM080
先生 「・・・ふむ、まだ本調子とは行かないか・・・・」
肩に担いだ刀を振り、血脂を払う
動く姿も見せずに目の前に現われた剣士、いや、バケモノに手下達は恐怖した
しかし、腕を切られた一人は、恐怖より、怒りを感じたようで・・・
手下1 「てんめええええええええええっっっっ!!!」
腕から血を流しながら、残った腕で刀を振り上げる。 ・・・・・・・・が、
先生 「・・・・命は・・・・大事にするものだ・・・・」
フッ、と、身を沈めるように右斜め前に一歩踏み出し、刀を避ける
そして、立ち上がると同時。右手一本で、身体を回転させるように左から右に刀を振る
ヒュっ・・・・・・・ドタ・・・・・
先生が、歩くような自然さで、そんな動きをした後、手下1の首が落ちた
手下の顔は、氏の間際で、驚いていた
先生 「ま・・・・私が言えた義理じゃあ・・・・ないのかな・・・・?」
肩に担いだ刀を振り、血脂を払う
動く姿も見せずに目の前に現われた剣士、いや、バケモノに手下達は恐怖した
しかし、腕を切られた一人は、恐怖より、怒りを感じたようで・・・
手下1 「てんめええええええええええっっっっ!!!」
腕から血を流しながら、残った腕で刀を振り上げる。 ・・・・・・・・が、
先生 「・・・・命は・・・・大事にするものだ・・・・」
フッ、と、身を沈めるように右斜め前に一歩踏み出し、刀を避ける
そして、立ち上がると同時。右手一本で、身体を回転させるように左から右に刀を振る
ヒュっ・・・・・・・ドタ・・・・・
先生が、歩くような自然さで、そんな動きをした後、手下1の首が落ちた
手下の顔は、氏の間際で、驚いていた
先生 「ま・・・・私が言えた義理じゃあ・・・・ないのかな・・・・?」
919: 2005/11/20(日) 21:18:30 ID:m6f8VM080
いきなりの不意打ちで、一人惨殺され、部隊はショボンを挟むように二手に距離をとる
血に濡れたショボンは、左の小太刀を引き抜き、二刀流になる
・・・もともと、ショボンの家に伝わるラウンジ流は二刀流の技であった
二刀流。話では聞いた事があっても、実際に使われることはほとんど無い
何故かといえば、片手では肉は斬れても骨は斬れないからだ
西洋刀とは違い、切れ味に主眼を置いた日本刀にそれは致命的だ
ゆえに、片手で刀は扱うようにはできていない
しかし、もし、肉を斬ることのみを極めた流派があったら・・・・・?
それがラウンジ流であった
人を頃すのに、骨を切る必要は無く、肉だけ切れればよい
そして殺されないためには、肉を斬られねばよい
その理念に基づき、ラウンジ流は、攻防一体の二刀流として完成していった
('・ω・`) 「名乗るのが遅れたね・・・・?」
「二刀流でわかるとおり、ラウンジ流の、ショボンだ」
「この意味が分かるなら、かかって来なさい・・・・!!」
血に濡れたショボンは、左の小太刀を引き抜き、二刀流になる
・・・もともと、ショボンの家に伝わるラウンジ流は二刀流の技であった
二刀流。話では聞いた事があっても、実際に使われることはほとんど無い
何故かといえば、片手では肉は斬れても骨は斬れないからだ
西洋刀とは違い、切れ味に主眼を置いた日本刀にそれは致命的だ
ゆえに、片手で刀は扱うようにはできていない
しかし、もし、肉を斬ることのみを極めた流派があったら・・・・・?
それがラウンジ流であった
人を頃すのに、骨を切る必要は無く、肉だけ切れればよい
そして殺されないためには、肉を斬られねばよい
その理念に基づき、ラウンジ流は、攻防一体の二刀流として完成していった
('・ω・`) 「名乗るのが遅れたね・・・・?」
「二刀流でわかるとおり、ラウンジ流の、ショボンだ」
「この意味が分かるなら、かかって来なさい・・・・!!」
921: 2005/11/20(日) 21:30:04 ID:m6f8VM080
ニュー速流とは、これほどまでの物なのか・・・・?
門柱に叩きつけられた二人を見て、他の全員が警戒を強める
ブーンを囲むように距離をとり、誰か一人が狙われるのを避ける
それを見て、ブーンは舌打ちをする
(;^ω^) (まずいお・・・・・これは・・・・・・・・)
今の状況はまずい・・・動いたほうがやられるという状況だ・・・・・
じりじりと距離を詰められるプレッシャーに負けて、一人を斬りに行けば
その隙を周りの奴らが狙い、斬り込んでくるだろう
逆にこっちに斬りかかってくれば、同時にかかれる人数などは、たかが知れている
一人一人を一撃で倒す自信のあるブーンに、勝ち目は十分だ
しかし、始めの二人を脅しの意味も込めて手ひどく倒したせいもあり
他の奴らは警戒してかかってこない・・・・・
結果、状況は膠着する
(;^ω^) 「くそ・・・・他のみんなは無事なのかお・・・・?」
門柱に叩きつけられた二人を見て、他の全員が警戒を強める
ブーンを囲むように距離をとり、誰か一人が狙われるのを避ける
それを見て、ブーンは舌打ちをする
(;^ω^) (まずいお・・・・・これは・・・・・・・・)
今の状況はまずい・・・動いたほうがやられるという状況だ・・・・・
じりじりと距離を詰められるプレッシャーに負けて、一人を斬りに行けば
その隙を周りの奴らが狙い、斬り込んでくるだろう
逆にこっちに斬りかかってくれば、同時にかかれる人数などは、たかが知れている
一人一人を一撃で倒す自信のあるブーンに、勝ち目は十分だ
しかし、始めの二人を脅しの意味も込めて手ひどく倒したせいもあり
他の奴らは警戒してかかってこない・・・・・
結果、状況は膠着する
(;^ω^) 「くそ・・・・他のみんなは無事なのかお・・・・?」
924: 2005/11/20(日) 21:41:00 ID:m6f8VM080
一人を斬り頃した時点で、先生は刀を見やる
血脂で汚れ、ところどころ刃こぼれしていた
もともとが、振りの速さのために刀身を薄く作った消耗品だ
特に未練もなく、後ろに投げ捨て、突き刺しておいた一本を手に取る
先生 「・・・・さて、そろそろ逃げるかかかってくるか、選んでくれな・・・」
槍使い 「・・シィッ!」
槍使いの放つ突きは、先生の額を正確に狙っていた
しかし、その正確さゆえ、予期した先生は軽く身体を揺らしてかわし、手で握り
槍使い 「なにぃ・・・・・!!」
先生 「・・・・・・・・! フンっ!!」
グイっと槍を引き寄せた。槍使いは、離せばいいものを、逆に態勢を崩そうと力をいれ、
先生の方に、身体ごと引っ張られた
槍から手を離した先生は、刀をそのまま上段に構え、振り下ろす
先生 「フッ!」
槍使い 「・・・・・・・・? ・・・・! うわああああああああああ!!??」
何も音を立てずに、刀は槍使いの胴体と道場の床までを切り裂いていた
槍使いは、痛みも感じずに、出血多量で絶命した
血脂で汚れ、ところどころ刃こぼれしていた
もともとが、振りの速さのために刀身を薄く作った消耗品だ
特に未練もなく、後ろに投げ捨て、突き刺しておいた一本を手に取る
先生 「・・・・さて、そろそろ逃げるかかかってくるか、選んでくれな・・・」
槍使い 「・・シィッ!」
槍使いの放つ突きは、先生の額を正確に狙っていた
しかし、その正確さゆえ、予期した先生は軽く身体を揺らしてかわし、手で握り
槍使い 「なにぃ・・・・・!!」
先生 「・・・・・・・・! フンっ!!」
グイっと槍を引き寄せた。槍使いは、離せばいいものを、逆に態勢を崩そうと力をいれ、
先生の方に、身体ごと引っ張られた
槍から手を離した先生は、刀をそのまま上段に構え、振り下ろす
先生 「フッ!」
槍使い 「・・・・・・・・? ・・・・! うわああああああああああ!!??」
何も音を立てずに、刀は槍使いの胴体と道場の床までを切り裂いていた
槍使いは、痛みも感じずに、出血多量で絶命した
928: 2005/11/20(日) 21:51:32 ID:m6f8VM080
遠くは小さく、近くは大きく ラウンジ流・奥義
敵が遠い今、ショボンは両脇を締め、右手を上段に、左を下段に構え
二手に分かれた双方が見えるよう、両方に横を向けた態勢をとる
惨殺された薙刀使いの身体の上に、右足を乗せ、油断無く神経を張り巡らせるショボン
と、右側から、若い侍風の男が飛び出してきた
侍 「その足をどけろおおおおおおおおおおおお!!!!」
敵が遠い今、ショボンは両脇を締め、右手を上段に、左を下段に構え
二手に分かれた双方が見えるよう、両方に横を向けた態勢をとる
惨殺された薙刀使いの身体の上に、右足を乗せ、油断無く神経を張り巡らせるショボン
と、右側から、若い侍風の男が飛び出してきた
侍 「その足をどけろおおおおおおおおおおおお!!!!」
930: 2005/11/20(日) 21:53:41 ID:m6f8VM080
腰溜めにすえた刀は、体重とスピードをのせて、ショボンの右わき腹へと突っ込む
ショボンは、上段に構えた刀を、身体ごと右に振り、そして腕の振りで下ろす
その動きがあわさり、侍風の刀は、右下に弾き落とす
侍 「くっそ、まだだ・・・・!」
構え直そうとするがそれより早く、
ショボンの身体の回転は止まらず、左側が男の方を向く
それと同時縮めた状態から伸ばされた左手が、鞭のようにしなる動きでその喉を掻ききる
('・ω・`) 「・・・・・はっ!」
侍 「・・・・!? くそ・・・・!!!」
惰性でそのまま突き動く体が倒れるのを見ながら構えを取り直し
('・ω・`) 「声を出しながら奇襲をするばかがいるかい・・・・・?」
ショボンは、上段に構えた刀を、身体ごと右に振り、そして腕の振りで下ろす
その動きがあわさり、侍風の刀は、右下に弾き落とす
侍 「くっそ、まだだ・・・・!」
構え直そうとするがそれより早く、
ショボンの身体の回転は止まらず、左側が男の方を向く
それと同時縮めた状態から伸ばされた左手が、鞭のようにしなる動きでその喉を掻ききる
('・ω・`) 「・・・・・はっ!」
侍 「・・・・!? くそ・・・・!!!」
惰性でそのまま突き動く体が倒れるのを見ながら構えを取り直し
('・ω・`) 「声を出しながら奇襲をするばかがいるかい・・・・・?」
932: 2005/11/20(日) 22:00:57 ID:m6f8VM080
毒男は、丘の上から、そんな三人のうち、二人の様子を見ていた
('A`) 「くくくw・・・ブーンの奴は、詰めがあめぇなぁ・・・?」
「もうひとりは・・・・? だれだありゃ? あれがショボンか?」
「ニュー速流は二刀流もありやがんのかよ・・・・」
二刀流・・・・その単語に、自分の師を思い出し、思わず腕の力がこもる
バギィツ!! ベギィッ!!!
('A`) 「あ・・・・・ちっ、あーあ、やっちまったか・・・・」
手の中で砕けたのは、望遠鏡と、すべてが鉄でできていた槍だった
砕けて役を果たさなくなった望遠鏡を捨て、半ばから折れた槍をたたんで担ぎ
('A`) 「さーて、俺もそろそろ出向きますかね・・・・」
目的地は決まっている。ニュー速流姿の見えなかった道場だ
('A`) 「くくくw・・・ブーンの奴は、詰めがあめぇなぁ・・・?」
「もうひとりは・・・・? だれだありゃ? あれがショボンか?」
「ニュー速流は二刀流もありやがんのかよ・・・・」
二刀流・・・・その単語に、自分の師を思い出し、思わず腕の力がこもる
バギィツ!! ベギィッ!!!
('A`) 「あ・・・・・ちっ、あーあ、やっちまったか・・・・」
手の中で砕けたのは、望遠鏡と、すべてが鉄でできていた槍だった
砕けて役を果たさなくなった望遠鏡を捨て、半ばから折れた槍をたたんで担ぎ
('A`) 「さーて、俺もそろそろ出向きますかね・・・・」
目的地は決まっている。ニュー速流姿の見えなかった道場だ
935: 2005/11/20(日) 22:12:47 ID:m6f8VM080
膠着状態にあったブーンは、その状況を動かすために、動いた
右手を刀から離し、そのまま左手の甲を撫でるように動かし
右の方向、長物使いが固まったあたりに振った
ビュン!! シュカっ!
( ^ω^) 「はっ!!」
薙刀使い 「・・・・! くう・・・!?」
音の出所を見ると、薙刀使いの右肩に、一本の棒手裏剣が突き刺さっていた
手裏剣と聞くと忍者、と連想しがちだが、武士が使うこともよくある
手裏剣術は、れっきとした武芸十八般の中の一つだからだ
手裏剣はまだマシな方で、武芸十八般の中には
他にも馬術、忍術なども含まれ、果ては鎖鎌術などと言う物すらあるのだ
手裏剣がささり、一瞬、周囲の意識はそこに向かう
その隙をブーンは見逃さない
右手を刀から離し、そのまま左手の甲を撫でるように動かし
右の方向、長物使いが固まったあたりに振った
ビュン!! シュカっ!
( ^ω^) 「はっ!!」
薙刀使い 「・・・・! くう・・・!?」
音の出所を見ると、薙刀使いの右肩に、一本の棒手裏剣が突き刺さっていた
手裏剣と聞くと忍者、と連想しがちだが、武士が使うこともよくある
手裏剣術は、れっきとした武芸十八般の中の一つだからだ
手裏剣はまだマシな方で、武芸十八般の中には
他にも馬術、忍術なども含まれ、果ては鎖鎌術などと言う物すらあるのだ
手裏剣がささり、一瞬、周囲の意識はそこに向かう
その隙をブーンは見逃さない
943: 2005/11/20(日) 22:18:52 ID:m6f8VM080
( ^ω^) 「いゃぁああああっ!!!」
グォン!!バギィ!!
薙刀 「ぐぁっ!?」
薙刀が届かないような距離を、ブーンは一歩で縮め、下から切り上げる動きで
薙刀持ちの左脇腹を薙いだ
そして返す刀で右隣の槍持ちめがけて、首を薙ぐ
( ^ω^) 「セィアっ!!」
ヒュ!! ガッバギィ!! ドゴォ!!
槍 「ごぶぅ!!」
槍持ちは素早く反応し、槍を構えて防御したが、ブーンは槍を砕いてそのまま首に打ち込んだ
薙刀持ちの肋骨を砕いた一撃だ。槍が無ければ、首が折れていたかもしれない
ブーンはそれ以上攻撃せずに、また一歩で最初の位置に戻る
これで四人だ・・・・・
グォン!!バギィ!!
薙刀 「ぐぁっ!?」
薙刀が届かないような距離を、ブーンは一歩で縮め、下から切り上げる動きで
薙刀持ちの左脇腹を薙いだ
そして返す刀で右隣の槍持ちめがけて、首を薙ぐ
( ^ω^) 「セィアっ!!」
ヒュ!! ガッバギィ!! ドゴォ!!
槍 「ごぶぅ!!」
槍持ちは素早く反応し、槍を構えて防御したが、ブーンは槍を砕いてそのまま首に打ち込んだ
薙刀持ちの肋骨を砕いた一撃だ。槍が無ければ、首が折れていたかもしれない
ブーンはそれ以上攻撃せずに、また一歩で最初の位置に戻る
これで四人だ・・・・・
946: 2005/11/20(日) 22:27:08 ID:m6f8VM080
ツンは、表の騒ぎを、一人母屋で聞いていた
ツン 「はじまったみたいね・・・・・」
呟き、祈る。ブーンと、他のみんなの無事を
と、ツンが目を閉じた瞬間だった
手下 「おおっとぉ!? ココがおおあたりじゃねえかぁ!!」
ツン 「・・・!?」
バダン!!と裏口の戸が蹴破られ、戸の向こうから下卑た笑いを浮かべる男が顔を出した
男の後ろには、まだ十人ほどの影が見える
ツンは内心で冷や汗をかいた
ツン (一人二人ならともかく、・・・・・・の人数はまずいっ!)
ツン 「はじまったみたいね・・・・・」
呟き、祈る。ブーンと、他のみんなの無事を
と、ツンが目を閉じた瞬間だった
手下 「おおっとぉ!? ココがおおあたりじゃねえかぁ!!」
ツン 「・・・!?」
バダン!!と裏口の戸が蹴破られ、戸の向こうから下卑た笑いを浮かべる男が顔を出した
男の後ろには、まだ十人ほどの影が見える
ツンは内心で冷や汗をかいた
ツン (一人二人ならともかく、・・・・・・の人数はまずいっ!)
947: 2005/11/20(日) 22:27:45 ID:m6f8VM080
ツンは、表の騒ぎを、一人母屋で聞いていた
ツン 「はじまったみたいね・・・・・」
呟き、祈る。ブーンと、他のみんなの無事を
と、ツンが目を閉じた瞬間だった
手下 「おおっとぉ!? ココがおおあたりじゃねえかぁ!!」
ツン 「・・・!?」
バダン!!と裏口の戸が蹴破られ、戸の向こうから下卑た笑いを浮かべる男が顔を出した
男の後ろには、まだ十人ほどの影が見える
ツンは内心で冷や汗をかいた
ツン (一人二人ならともかく、・・・・・・この人数はまずいっ!)
ツン 「はじまったみたいね・・・・・」
呟き、祈る。ブーンと、他のみんなの無事を
と、ツンが目を閉じた瞬間だった
手下 「おおっとぉ!? ココがおおあたりじゃねえかぁ!!」
ツン 「・・・!?」
バダン!!と裏口の戸が蹴破られ、戸の向こうから下卑た笑いを浮かべる男が顔を出した
男の後ろには、まだ十人ほどの影が見える
ツンは内心で冷や汗をかいた
ツン (一人二人ならともかく、・・・・・・この人数はまずいっ!)
950: 2005/11/20(日) 22:35:03 ID:m6f8VM080
下卑た顔の男はツンを値踏みするような視線で眺め
手下 「ふ~む・・・・こいつぁ上玉だw 人質以外にも楽しめそうだなww」
後ろの方では、げひゃげひゃと、ほかの奴らの笑い声が聞こえる
ツンは、顔をしかめ、吐き捨てるように呟く
ツン 「フンっ・・・・・本当にクズな小物ね・・・・・?」
手下 「あ・・・? ・・・・・てめぇ、今何て言った・・・・?」
ツン 「あら? クズで小物で顔も悪いのに、耳も悪いの? ・・・・重傷ね」
手下 「・・・・・・!!! てめぇ・・・・・・!!!!」
いきり立ち、踊りかかる手下に、ツンは踏み込みと共に一撃
正拳突きをぶち込んだ
ツン 「はぁっ!!」
手下 「ぐぁっ!?」
手下 「ふ~む・・・・こいつぁ上玉だw 人質以外にも楽しめそうだなww」
後ろの方では、げひゃげひゃと、ほかの奴らの笑い声が聞こえる
ツンは、顔をしかめ、吐き捨てるように呟く
ツン 「フンっ・・・・・本当にクズな小物ね・・・・・?」
手下 「あ・・・? ・・・・・てめぇ、今何て言った・・・・?」
ツン 「あら? クズで小物で顔も悪いのに、耳も悪いの? ・・・・重傷ね」
手下 「・・・・・・!!! てめぇ・・・・・・!!!!」
いきり立ち、踊りかかる手下に、ツンは踏み込みと共に一撃
正拳突きをぶち込んだ
ツン 「はぁっ!!」
手下 「ぐぁっ!?」
953: 2005/11/20(日) 22:41:17 ID:m6f8VM080
みぞおちに突きこまれた突きに、よろめく手下
それを見下しながらツンは言う
ツン 「恥も知らない男が・・・・武家の敷居をまたいだことを・・・」
「・・・・・・・後悔しなさいっ!」
手下 「くっそ・・・・・わかったよ・・・もう手加減はしねぇ!!!」
ズバ、っと男が抜き放つ物を、ツンはバックステップで後ろに跳んで避ける
手下が抜いたのは、ドスだった
部屋の隅、玄関へのふすまの辺りまで飛び退いたツンは尋ねる
ツン 「へぇ・・・? そんなので・・・・アタシをどうするつもり・・・?」
手下 「ぶっころす!!」
手下の後ろには、既に他の奴らも入ってきている
ツンはそれ見て、じゃあ、といい・・・
ツン 「アタシはこれでお相手するわっ!!!」
手下 「・・・・・・・・!!!」
ふすまの向こうから、薙刀を取り出した
それを見下しながらツンは言う
ツン 「恥も知らない男が・・・・武家の敷居をまたいだことを・・・」
「・・・・・・・後悔しなさいっ!」
手下 「くっそ・・・・・わかったよ・・・もう手加減はしねぇ!!!」
ズバ、っと男が抜き放つ物を、ツンはバックステップで後ろに跳んで避ける
手下が抜いたのは、ドスだった
部屋の隅、玄関へのふすまの辺りまで飛び退いたツンは尋ねる
ツン 「へぇ・・・? そんなので・・・・アタシをどうするつもり・・・?」
手下 「ぶっころす!!」
手下の後ろには、既に他の奴らも入ってきている
ツンはそれ見て、じゃあ、といい・・・
ツン 「アタシはこれでお相手するわっ!!!」
手下 「・・・・・・・・!!!」
ふすまの向こうから、薙刀を取り出した
961: 2005/11/20(日) 22:49:59 ID:m6f8VM080
冷静に見て、薙刀とドス。どちらが凶悪か
その答えを実際に見せられた手下は、言葉を失くした
手下 (まて! そんなのありか!!)
ツン 「さて・・・威勢のいい言葉は、もう聞けないのかしら?」
手下 「ふ、ふん! お、おじょうちゃん? 使えもしないものを・・・」
ツン 「使えるわよ?」
精一杯だったであろう強気を口にした手下の右手、ドスを握る方の腕に
刃ではなく、小尻の方を下から振り上げ、強打する
手下 「がっ!?」
ツン 「ね? 切り落とさなかっただけ感謝しなさい?」
取り落としたドスを足で踏みながら、ツンは構えた
その答えを実際に見せられた手下は、言葉を失くした
手下 (まて! そんなのありか!!)
ツン 「さて・・・威勢のいい言葉は、もう聞けないのかしら?」
手下 「ふ、ふん! お、おじょうちゃん? 使えもしないものを・・・」
ツン 「使えるわよ?」
精一杯だったであろう強気を口にした手下の右手、ドスを握る方の腕に
刃ではなく、小尻の方を下から振り上げ、強打する
手下 「がっ!?」
ツン 「ね? 切り落とさなかっただけ感謝しなさい?」
取り落としたドスを足で踏みながら、ツンは構えた
964: 2005/11/20(日) 22:59:22 ID:m6f8VM080
ツンは、入り口の向こう側に立ち、いつでも振り下ろせるように構える
こうすることによって、敵は一人づつしかかかって来れない
しかし、かかってきてもこちらの得物は薙刀だ
まずリーチが違う。どちらが早く届くかは、誰の目から見ても明らかだ
そして、なにより、敵の計算外だったのは・・・・
ツンがしっかりと、ニュー速流師範代をつとめる腕前だと言うことだった
侍 「チェアっ!!!」
ツン 「身体が引けてるわよっ!! てい!」
横面に振り下ろされた刀を、刃でで叩き落し、腕をクロスさせた状態で喉を突く
侍 「げぶっ!?」
ツン 「よいしょっと!」
喉を突かれ、上体がそれたところで、小尻で小手を打つ
刀を落とし、ふらつく侍風の肩を掴み抱き寄せる
そして、侍風の脇差を抜き、
ツン 「さあ・・・? コイツの命が惜しかったら、武器をすてなさい?」
・・・・・・ツン・・・おまえ、本当にヒロインか・・・・・・・?
こうすることによって、敵は一人づつしかかかって来れない
しかし、かかってきてもこちらの得物は薙刀だ
まずリーチが違う。どちらが早く届くかは、誰の目から見ても明らかだ
そして、なにより、敵の計算外だったのは・・・・
ツンがしっかりと、ニュー速流師範代をつとめる腕前だと言うことだった
侍 「チェアっ!!!」
ツン 「身体が引けてるわよっ!! てい!」
横面に振り下ろされた刀を、刃でで叩き落し、腕をクロスさせた状態で喉を突く
侍 「げぶっ!?」
ツン 「よいしょっと!」
喉を突かれ、上体がそれたところで、小尻で小手を打つ
刀を落とし、ふらつく侍風の肩を掴み抱き寄せる
そして、侍風の脇差を抜き、
ツン 「さあ・・・? コイツの命が惜しかったら、武器をすてなさい?」
・・・・・・ツン・・・おまえ、本当にヒロインか・・・・・・・?
965: 2005/11/20(日) 23:08:14 ID:m6f8VM080
先生 「やれやれ・・・・君達は、かかってこないのかね・・・・?」
目の前で二人、首を跳ねられ、胴を真っ二つにされる様をみて、
即座にかかれるものなどいるのだろうか?
全員、手にした得物を盾にするように、じりじりと、間合いを空けていく
先生 「逃げたければ・・・・・逃げなさい・・・・・・私は追わない・・・」
しかし、逃げるものもいない。
かかるものも、逃げるものもいないまま、悪戯に時間が流れる
動きが無いのに、退屈したかのように、先生は宣言する
先生 「なら仕方ない・・・・・・今から・・・・」
「私の腕試しとして・・・・・・・・・・君らを皆頃しにする・・・・!」
手下達 「・・・・・・!!!!」
世にも恐ろしい笑顔を浮かべた先生によって、手下達は二つに分裂した
目の前で二人、首を跳ねられ、胴を真っ二つにされる様をみて、
即座にかかれるものなどいるのだろうか?
全員、手にした得物を盾にするように、じりじりと、間合いを空けていく
先生 「逃げたければ・・・・・逃げなさい・・・・・・私は追わない・・・」
しかし、逃げるものもいない。
かかるものも、逃げるものもいないまま、悪戯に時間が流れる
動きが無いのに、退屈したかのように、先生は宣言する
先生 「なら仕方ない・・・・・・今から・・・・」
「私の腕試しとして・・・・・・・・・・君らを皆頃しにする・・・・!」
手下達 「・・・・・・!!!!」
世にも恐ろしい笑顔を浮かべた先生によって、手下達は二つに分裂した
969: 2005/11/20(日) 23:14:11 ID:m6f8VM080
逃げるものと、かかるもの
その比率は、五分と五分であった
七人が切りかかり、七人は逃走した
先生 (ま・・・こんなところだろう・・・・いや、意外に多いと言うべきか・・・・?)
全員が逃げ出すことを期待していた先生の予想より、毒男の人望は厚いようだ
かかってくるのは、槍が一人に薙刀一人、後はみな刀
一番最初に到達したのは薙刀の一撃だった
薙刀 「へぁあああああ!!!」
先生 「ふっ!!・・・と」
横に、大きく胴をなぎ払う動きの薙刀を、ジャンプしてかわし、
薙刀持ちのスピード利用して、刀を喉に差し込む
薙刀 「かふっ!?」
刀はそのまま手放し、力の抜け始めた手から、薙刀を奪い取る
その比率は、五分と五分であった
七人が切りかかり、七人は逃走した
先生 (ま・・・こんなところだろう・・・・いや、意外に多いと言うべきか・・・・?)
全員が逃げ出すことを期待していた先生の予想より、毒男の人望は厚いようだ
かかってくるのは、槍が一人に薙刀一人、後はみな刀
一番最初に到達したのは薙刀の一撃だった
薙刀 「へぁあああああ!!!」
先生 「ふっ!!・・・と」
横に、大きく胴をなぎ払う動きの薙刀を、ジャンプしてかわし、
薙刀持ちのスピード利用して、刀を喉に差し込む
薙刀 「かふっ!?」
刀はそのまま手放し、力の抜け始めた手から、薙刀を奪い取る
972: 2005/11/20(日) 23:19:28 ID:m6f8VM080
空中で薙刀を握ったとき、今度は槍が先生の喉を狙う
槍 「てぃやあっ!!」
空中だから動けないと思ったのだろう、動きに迷いが無い
だが、先生は、薙刀の刃で道場の床を切り裂く動きで強引に後ろに避ける
そしてそのまま着地の勢いを利用して、薙刀を引き抜き、頭上に構え、
先生 「せやっ!」
ブォン!!っと薙刀を身体の前で一回転。最後に刃が上を向くように止めると
スルっと、槍の穂先が落ちた
槍 「・・・・くっ・・・まだだぁ!!!!」
しかしそれでも槍使いは諦めない
ただの棒としてそれを、先生のこめかみめがけて叩き込む
槍 「てぃやあっ!!」
空中だから動けないと思ったのだろう、動きに迷いが無い
だが、先生は、薙刀の刃で道場の床を切り裂く動きで強引に後ろに避ける
そしてそのまま着地の勢いを利用して、薙刀を引き抜き、頭上に構え、
先生 「せやっ!」
ブォン!!っと薙刀を身体の前で一回転。最後に刃が上を向くように止めると
スルっと、槍の穂先が落ちた
槍 「・・・・くっ・・・まだだぁ!!!!」
しかしそれでも槍使いは諦めない
ただの棒としてそれを、先生のこめかみめがけて叩き込む
973: 2005/11/20(日) 23:25:07 ID:m6f8VM080
重心が上にある状態の先生に、それはかわしにくい一撃だった
だから、先生は、それをそのまま受けた
ガッ!!
槍 「やったか!?」
先生 「・・・・・ふむ・・・・十分に痛かった」
槍 「何ィ!?」
先生が槍にぶつけたのは、額。頭の中では比較的安全とされる部位に当てたのだ
先生が、槍使いに攻撃をしかける前に、今度は刀が真っ向から二つ、振り下ろされる
侍×2 「でえやあああああ!!!」
先生 「!!・・・はぁっ!!」
打ち下ろされる二つの刃を、振り上げていた薙刀を回し、しゃがみこむ動きで
一気に二つまとめて横に払った
だから、先生は、それをそのまま受けた
ガッ!!
槍 「やったか!?」
先生 「・・・・・ふむ・・・・十分に痛かった」
槍 「何ィ!?」
先生が槍にぶつけたのは、額。頭の中では比較的安全とされる部位に当てたのだ
先生が、槍使いに攻撃をしかける前に、今度は刀が真っ向から二つ、振り下ろされる
侍×2 「でえやあああああ!!!」
先生 「!!・・・はぁっ!!」
打ち下ろされる二つの刃を、振り上げていた薙刀を回し、しゃがみこむ動きで
一気に二つまとめて横に払った
974: 2005/11/20(日) 23:31:37 ID:m6f8VM080
しゃがみこむのを見切っていたのか、べつの刀が先生を狙う
両手を使った諸手突きだ
侍3 「氏ねぇ!!」
先生 「・・・・それは聞けない頼みだ」
へそのあたりを狙った突きは、先生が跳んで避けると見越したものだろう
確かに、生半な跳躍では、これはかわしきれない。足を貫かれるだろう
だから
タ・・・・グォン!!
先生はその場で膝を一気に伸ばし、伸身の宙返りをした
侍3 「な・・・・バケモノか!?」
先生 「酷い・・・・・言われようだな・・・・・・・」
両手を使った諸手突きだ
侍3 「氏ねぇ!!」
先生 「・・・・それは聞けない頼みだ」
へそのあたりを狙った突きは、先生が跳んで避けると見越したものだろう
確かに、生半な跳躍では、これはかわしきれない。足を貫かれるだろう
だから
タ・・・・グォン!!
先生はその場で膝を一気に伸ばし、伸身の宙返りをした
侍3 「な・・・・バケモノか!?」
先生 「酷い・・・・・言われようだな・・・・・・・」
976: 2005/11/20(日) 23:39:22 ID:m6f8VM080
着地すると同時に、先生は腰の刀を二つ引き抜く
そして先ほど刀を落とされ、態勢を崩した二人めがけて右と左を投擲した
侍×2 「ぎゃああああ!!!!」
悲鳴の方向など見ようともせず、先生は後ろに回ろうとする侍二人を出し抜き
自らも後ろに下がり、背後を取らせない。と
槍 「俺をわすれるなあああああああああ!!!」
先生 「・・・・・!?」
ドズンっ!! と鈍い音を立て、意識を二人に向けたために気がつけなかった
槍使いの、斜めに切り裂かれ、鋭利になった切り口が先生の着流しに突きこまれた
先生 「うぐぅ・・・・・・!!!!」
槍の切り口からは、血が伝っていた・・・・・
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の七】
そして先ほど刀を落とされ、態勢を崩した二人めがけて右と左を投擲した
侍×2 「ぎゃああああ!!!!」
悲鳴の方向など見ようともせず、先生は後ろに回ろうとする侍二人を出し抜き
自らも後ろに下がり、背後を取らせない。と
槍 「俺をわすれるなあああああああああ!!!」
先生 「・・・・・!?」
ドズンっ!! と鈍い音を立て、意識を二人に向けたために気がつけなかった
槍使いの、斜めに切り裂かれ、鋭利になった切り口が先生の着流しに突きこまれた
先生 「うぐぅ・・・・・・!!!!」
槍の切り口からは、血が伝っていた・・・・・
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の七】
引用: ブーンが侍になったようです2
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