294: 2005/11/22(火) 00:06:33 ID:wBmJVrO30
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の壱】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の二】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の三】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の四】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の五】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の六】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【其の七】
( ^ω^)ブーンが侍になったようです【最終話】
('・ω・`) 「先生・・・・!!」
先生 「・・・・・! ショボンか・・・・!」
道場の戸を開け、入って来たのは血まみれのショボンだった
一瞬、それほどの傷を受けたのかと、思ったが、ショボンの動きに異常はない
そのことを確認し、先生は安堵する
('A`) 「ちっ・・・あいつら全員やられちまったのかよ? ・・・ま、いっか」
「ショボンっつーことは・・・・お前が、ニュー速流の後継者か?」
「なーんか、どっかで見た面なんだよな・・・・?」
先生 「わからないのか・・・・? コイツは・・・シャキンの息子、ショボンだぞ・・・?」
('A`) 「・・・・!! そうか・・・通りで・・・」
('・ω・`) 「お前が・・・毒男か・・・・!!」
目の前に座った男が毒男だと知ると、ショボンは斬りかかろうとする
しかし、前に回った先生に止められた
先生 「落ち着け・・・・・・!」
('・ω・`) 「く・・・止めないで下さい・・・・!!」
('A`) 「あー・・・シャキンの息子。こっちにつくんなら、見逃すぞ?」
295: 2005/11/22(火) 00:06:50 ID:wBmJVrO30
('A`) 「つか、なんでお前がそっちにいるのかって方が疑問なんだがな・・・・」
立ち上がり、渋い顔で毒男が言う
('A`) 「お前さんは、しらねぇんだろうけどよ、そこのそいつぁ・・・」
('・ω・`) 「父上の仇・・・だと・・・・?」
('A`) 「・・・なんだよ? 知ってんじゃねぇか。それなら話は早いわな」
('・ω・`) 「断る!!」
「父上は、誇りを持って果し合い、そして氏んだんだ!」
「・・・・・お前の、父上の顔に泥を塗るような真似は、ぼくが許さない!」
ショボンは毅然と毒男に言い放つ。しかし、毒男はそれを聞いて笑った
('・ω・`) 「・・・・何がおかしい・・・・!?」
('A`) 「正々堂々ってか・・・・? なら、お前に聞こうか・・・?」
「息子のお前なら知っているだろ? 右手を斬られ、それから腹を突かれて」
「シャキンは氏んだ・・・そうだな?」
ショボンの答えを待たずに、毒男は続ける
('A`) 「右手を斬った時点で、勝負はついてんだろ?」
「なんでおっさんはそこにとどめをさしてんだよ・・・!!」
立ち上がり、渋い顔で毒男が言う
('A`) 「お前さんは、しらねぇんだろうけどよ、そこのそいつぁ・・・」
('・ω・`) 「父上の仇・・・だと・・・・?」
('A`) 「・・・なんだよ? 知ってんじゃねぇか。それなら話は早いわな」
('・ω・`) 「断る!!」
「父上は、誇りを持って果し合い、そして氏んだんだ!」
「・・・・・お前の、父上の顔に泥を塗るような真似は、ぼくが許さない!」
ショボンは毅然と毒男に言い放つ。しかし、毒男はそれを聞いて笑った
('・ω・`) 「・・・・何がおかしい・・・・!?」
('A`) 「正々堂々ってか・・・・? なら、お前に聞こうか・・・?」
「息子のお前なら知っているだろ? 右手を斬られ、それから腹を突かれて」
「シャキンは氏んだ・・・そうだな?」
ショボンの答えを待たずに、毒男は続ける
('A`) 「右手を斬った時点で、勝負はついてんだろ?」
「なんでおっさんはそこにとどめをさしてんだよ・・・!!」
296: 2005/11/22(火) 00:07:07 ID:wBmJVrO30
毒男は、憤怒の表情で、感情を隠さずにショボンにぶつける
('A`) 「確かに! シャキンは二刀流の使い手だぁな・・・・?」
「左手だけでも、そこいらのショボイやつらにゃ遅れはとらねぇ・・・」
「でも・・・・・だ。息子の、お前さんならわかってんだろ・・・・?」
一息
('A`) 「このおっさん相手に、片手でまだ勝てると思うほど・・・・!」
「お前の親父は、俺の師匠はっ・・・・!!」
「・・・自惚れていたかっ!? 悪あがきで無様を晒すような男かっ!?」
「・・・・・・答えろよ・・・・・!」
先生 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
毒男の激しい言葉に、先生は、何も言わない
それは、無言をもって、毒男の言うことを認めていると言うことではないのか
ショボンに対して、嘘は言えても、毒男には通じない。だから観念した
そう、取れる態度ではないのか・・・・・?
('A`) 「確かに! シャキンは二刀流の使い手だぁな・・・・?」
「左手だけでも、そこいらのショボイやつらにゃ遅れはとらねぇ・・・」
「でも・・・・・だ。息子の、お前さんならわかってんだろ・・・・?」
一息
('A`) 「このおっさん相手に、片手でまだ勝てると思うほど・・・・!」
「お前の親父は、俺の師匠はっ・・・・!!」
「・・・自惚れていたかっ!? 悪あがきで無様を晒すような男かっ!?」
「・・・・・・答えろよ・・・・・!」
先生 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
毒男の激しい言葉に、先生は、何も言わない
それは、無言をもって、毒男の言うことを認めていると言うことではないのか
ショボンに対して、嘘は言えても、毒男には通じない。だから観念した
そう、取れる態度ではないのか・・・・・?
298: 2005/11/22(火) 00:08:04 ID:wBmJVrO30
毒男の、激しい揺さぶりに、しかしショボンは眉一つ動かさない
('A`) 「おい・・・・? なんとか言えよ・・・・?」
「俺は・・・お前を潰したかぁねぇんだぜ・・・?」
「共に・・・・・・・仇を討とうじゃねぇか・・・・」
先生も、毒男も、ショボンの言葉を待つ
おそらく、両者が待っていたのは、同じ言葉だったろう・・・・
('・ω・`) 「ああ・・・なんだ・・・言いたいことはそれだけか・・・・」
('A`)・先生 「・・・!?」
しかし、ショボンの言葉は予想をハズレ、続く言葉に二人は目を見開く
('・ω・`) 「だって・・・先生は・・・・・父上を刺してなんかいないっていうのに・・・・」
('A`) 「おい・・・・? なんとか言えよ・・・・?」
「俺は・・・お前を潰したかぁねぇんだぜ・・・?」
「共に・・・・・・・仇を討とうじゃねぇか・・・・」
先生も、毒男も、ショボンの言葉を待つ
おそらく、両者が待っていたのは、同じ言葉だったろう・・・・
('・ω・`) 「ああ・・・なんだ・・・言いたいことはそれだけか・・・・」
('A`)・先生 「・・・!?」
しかし、ショボンの言葉は予想をハズレ、続く言葉に二人は目を見開く
('・ω・`) 「だって・・・先生は・・・・・父上を刺してなんかいないっていうのに・・・・」
305: 2005/11/22(火) 00:17:17 ID:wBmJVrO30
ショボンの言葉を、真っ先に否定したのは、先生だった
先生 「ショボン!? 私は・・・いや、毒男の言うとおりだぞ・・・・?」
「私は・・・・反撃を恐れ・・・・・それで・・・・・!!」
('・ω・`) 「先生・・・もう憎まれ役を演じる必要はないんですよ・・・・」
先生 「・・・・・・・・・・・・・・・」
ショボンの、何もかも知って、そしてその上で許そうとする顔に
先生はもう何も言えなかった
('A`) 「・・・・・・どういうことだ・・・・・・・説明してみな・・・・・・・」
('・ω・`) 「アナタも、わかっているんでしょ・・・・?」
('・ω・`) 「父上は、自ら自分の腹を切ったってことを・・・・・・」
先生 「ショボン!? 私は・・・いや、毒男の言うとおりだぞ・・・・?」
「私は・・・・反撃を恐れ・・・・・それで・・・・・!!」
('・ω・`) 「先生・・・もう憎まれ役を演じる必要はないんですよ・・・・」
先生 「・・・・・・・・・・・・・・・」
ショボンの、何もかも知って、そしてその上で許そうとする顔に
先生はもう何も言えなかった
('A`) 「・・・・・・どういうことだ・・・・・・・説明してみな・・・・・・・」
('・ω・`) 「アナタも、わかっているんでしょ・・・・?」
('・ω・`) 「父上は、自ら自分の腹を切ったってことを・・・・・・」
316: 2005/11/22(火) 00:26:18 ID:wBmJVrO30
('・ω・`) 「先生・・・・あの時・・・父上を刺した時の事を聞いたじゃないですか・・・」
先生 「あ・・・・・・あの時か・・・・?」
先生が、ショボンに、父を頃したのは自分だと打ち明けた直後の質問を思い出す
『先生は・・・父を、どのようにして、とどめを指したのですか?』
ショボンは、確かに、そう聞き、先生はこう答えた
『右手首を斬り飛ばした直後、左の小太刀が来る前に突き刺した』
先生 「なぜ・・・それだけで・・・・・・?」
('・ω・`) 「父上の背中は・・・・・汚れていなかったんですよ」
「先生が、どんなに浅く刺そうとしても、父上は斬りかかって来るんですよ?」
「・・・・どうやったって、勢いのまま、刀は背中に出るじゃないですか・・・?」
ショボンは、悲しげにうつむき
('・ω・`) 「先生の嘘には・・・・その時点で気づいていましたよ・・・・・」
先生 「あ・・・・・・あの時か・・・・?」
先生が、ショボンに、父を頃したのは自分だと打ち明けた直後の質問を思い出す
『先生は・・・父を、どのようにして、とどめを指したのですか?』
ショボンは、確かに、そう聞き、先生はこう答えた
『右手首を斬り飛ばした直後、左の小太刀が来る前に突き刺した』
先生 「なぜ・・・それだけで・・・・・・?」
('・ω・`) 「父上の背中は・・・・・汚れていなかったんですよ」
「先生が、どんなに浅く刺そうとしても、父上は斬りかかって来るんですよ?」
「・・・・どうやったって、勢いのまま、刀は背中に出るじゃないですか・・・?」
ショボンは、悲しげにうつむき
('・ω・`) 「先生の嘘には・・・・その時点で気づいていましたよ・・・・・」
328: 2005/11/22(火) 00:37:04 ID:wBmJVrO30
('A`) 「ちッ・・・・・・そんなこたぁこっちも知ってんだよ・・・・」
毒男は、懐に手を入れ、つばを吐き捨てる
('・ω・`) 「だったら・・・・なぜ、復讐なんか・・・・・」
('A`) 「それでも・・・・シャキンが氏んだのは、おっさんの所為に変わりはねぇ・・・・」
「俺はな? ショボン。おっさんの弟子のブーンと、おっさんと娘」
「それだけ殺せれば、それでいいんだぜ・・・・・?」
「お前を頃す気なんか、さらさらねぇんだ」
一息、そして視線に力を込め
('A`) 「これが、最後だ。・・・・・こっちに来い。おっさんの息子を頃したくはねぇ・・・!」
('・ω・`) 「ブーンを頃すというあなたを、ゆるす訳にはいかない・・・!!」
ショボンは、折れた刀を引き抜き、構える
('・ω・`) 「そして、ラウンジ流の名にかけて、アナタを倒す・・・・・!!」
毒男は、懐に手を入れ、つばを吐き捨てる
('・ω・`) 「だったら・・・・なぜ、復讐なんか・・・・・」
('A`) 「それでも・・・・シャキンが氏んだのは、おっさんの所為に変わりはねぇ・・・・」
「俺はな? ショボン。おっさんの弟子のブーンと、おっさんと娘」
「それだけ殺せれば、それでいいんだぜ・・・・・?」
「お前を頃す気なんか、さらさらねぇんだ」
一息、そして視線に力を込め
('A`) 「これが、最後だ。・・・・・こっちに来い。おっさんの息子を頃したくはねぇ・・・!」
('・ω・`) 「ブーンを頃すというあなたを、ゆるす訳にはいかない・・・!!」
ショボンは、折れた刀を引き抜き、構える
('・ω・`) 「そして、ラウンジ流の名にかけて、アナタを倒す・・・・・!!」
334: 2005/11/22(火) 00:45:52 ID:wBmJVrO30
ショボンが、ラウンジ流、と口にしたとき、毒男の表情が変わる
('A`) 「ラウンジ流・・・・だと・・・・・・? 笑わせんな・・・・・!」
「あんな、小手先の技で、お前はラウンジを名乗るのか・・・・!!」
毒男が刀を抜く。小太刀などではなく、両手に大刀を構え、吼える
('A`) 「俺が・・・シャキンから受け継いだ、ラウンジ流・・・・!」
「本家本元の技で、てめぇは叩き潰す・・・・・!!!」
気迫を込め、道場の空気を一変させる毒男。それを感じ、顔をゆがめた先生は
ショボンに、持っていた刀と、差していた脇差を手渡す
先生 「ショボン・・・・これを使え・・・・・」
('・ω・`) 「・・・・先生・・・・」
先生 「折れた刀よりはマシだろう・・・・私では、あいつに勝てない・・・!」
ショボンは頷き、受け取る
('・ω・`) 「来い・・・・! お前を止めて見せる・・・・・・!!!」
('A`) 「ラウンジ流・・・・だと・・・・・・? 笑わせんな・・・・・!」
「あんな、小手先の技で、お前はラウンジを名乗るのか・・・・!!」
毒男が刀を抜く。小太刀などではなく、両手に大刀を構え、吼える
('A`) 「俺が・・・シャキンから受け継いだ、ラウンジ流・・・・!」
「本家本元の技で、てめぇは叩き潰す・・・・・!!!」
気迫を込め、道場の空気を一変させる毒男。それを感じ、顔をゆがめた先生は
ショボンに、持っていた刀と、差していた脇差を手渡す
先生 「ショボン・・・・これを使え・・・・・」
('・ω・`) 「・・・・先生・・・・」
先生 「折れた刀よりはマシだろう・・・・私では、あいつに勝てない・・・!」
ショボンは頷き、受け取る
('・ω・`) 「来い・・・・! お前を止めて見せる・・・・・・!!!」
338: 2005/11/22(火) 00:52:32 ID:wBmJVrO30
ショボンと毒男、構えはお互い、まったく同じ
左手に持った刀、または脇差を前に倒し、相手の喉元に突きつけ
右手に持った刀は頭の上、後ろに寝かせるように構える
('A`) 「安心しろや・・・・頃しはしねぇ・・・!」
('・ω・`) 「手加減が・・・・できる相手と思うなよ・・・・・!!」
('A`) 「ぬかせっ! テェヤアアアア!!!!!」
ダンっ!! と、毒男が床を踏み抜かん勢いで蹴りだし
左の刀をそのままショボンの喉へと差し込む
('・ω・`) 「甘いっ!!」
ショボンはそれを同じく、左の脇差で左に落とす。毒男の身体は右に閉じ
逆にショボンの身体は左に開く
開く勢いで、ショボンは右の刀を打ち下ろす
('・ω・`) 「ジェエエエエエアアアアアアッッッッッッッ!!!!!」
左手に持った刀、または脇差を前に倒し、相手の喉元に突きつけ
右手に持った刀は頭の上、後ろに寝かせるように構える
('A`) 「安心しろや・・・・頃しはしねぇ・・・!」
('・ω・`) 「手加減が・・・・できる相手と思うなよ・・・・・!!」
('A`) 「ぬかせっ! テェヤアアアア!!!!!」
ダンっ!! と、毒男が床を踏み抜かん勢いで蹴りだし
左の刀をそのままショボンの喉へと差し込む
('・ω・`) 「甘いっ!!」
ショボンはそれを同じく、左の脇差で左に落とす。毒男の身体は右に閉じ
逆にショボンの身体は左に開く
開く勢いで、ショボンは右の刀を打ち下ろす
('・ω・`) 「ジェエエエエエアアアアアアッッッッッッッ!!!!!」
340: 2005/11/22(火) 01:01:51 ID:wBmJVrO30
ショボンの全力の打ち込みを、毒男は頭と、右の刀を左に寝かせ、
首と肩でもって支えきる
('A`) 「・・・・!! 打ち込みが、全然なっちゃいねぇ!!」
('・ω・`) 「ぐっ・・・・・!!」
毒男は両腕を目の前で交差し、開く動きで左右からショボンの首を挟むように薙ぐ
ショボンは、両腕広げた姿勢のまま、身体を後ろに逸らし、これを回避
そしてそのまま背後に手をつき、バック転で距離をとる
('A`) 「逃げたつもりかぁぁぁぁああああああッッ!!!」
稼いだ距離を毒男は一歩で跳び、肘を曲げ、前に向けた両の刀を
着地と同時にショボンの両肩めがけ突き入れる
ショボンは、床についた両手を刀ごと振り上げ、突きを吹き飛ばす
しかし、毒男はそれで止まらない
('A`) 「ショラアアアアっっっっっっっっ!!!!!」
('・ω・`) 「グッハぁっっっつ!?」
跳ね上げられ、上半身が上に伸びる勢いを利用して、つま先蹴りを叩き込む
首と肩でもって支えきる
('A`) 「・・・・!! 打ち込みが、全然なっちゃいねぇ!!」
('・ω・`) 「ぐっ・・・・・!!」
毒男は両腕を目の前で交差し、開く動きで左右からショボンの首を挟むように薙ぐ
ショボンは、両腕広げた姿勢のまま、身体を後ろに逸らし、これを回避
そしてそのまま背後に手をつき、バック転で距離をとる
('A`) 「逃げたつもりかぁぁぁぁああああああッッ!!!」
稼いだ距離を毒男は一歩で跳び、肘を曲げ、前に向けた両の刀を
着地と同時にショボンの両肩めがけ突き入れる
ショボンは、床についた両手を刀ごと振り上げ、突きを吹き飛ばす
しかし、毒男はそれで止まらない
('A`) 「ショラアアアアっっっっっっっっ!!!!!」
('・ω・`) 「グッハぁっっっつ!?」
跳ね上げられ、上半身が上に伸びる勢いを利用して、つま先蹴りを叩き込む
342: 2005/11/22(火) 01:10:42 ID:wBmJVrO30
ショボンは蹴りに耐えようとはせず、自分から跳ぶことで勢いを頃す
毒男もまた、深追いはせず、自ら後ろに跳び、お互いの距離を離す
息が粗くなるショボンに対して、まったく息を乱していない毒男
だらり、と刀を下に向けていた毒男が、ショボンに言葉をぶつけた
('A`) 「やっぱてめぇは上辺だけだ・・・・!!」
「いいだろう・・・・これからラウンジの奥義、見せてやらぁ!!」
('・ω・`) 「・・・・・・・!! ・・・・・・?」
宣言した毒男に、身構えたショボン。だが、毒男は何も動いてはいなかった
垂らした刀も、落とした腰の高さも変わらない
ショボンは、宣言を動揺を誘うためのブラフ、ハッタリだと判断
('・ω・`) 「ィィイイヤァァァアアアアアッッッッ!!!!」
毒男の一手目と同じ、左の突きを、飛び込み、放つ
毒男もまた、深追いはせず、自ら後ろに跳び、お互いの距離を離す
息が粗くなるショボンに対して、まったく息を乱していない毒男
だらり、と刀を下に向けていた毒男が、ショボンに言葉をぶつけた
('A`) 「やっぱてめぇは上辺だけだ・・・・!!」
「いいだろう・・・・これからラウンジの奥義、見せてやらぁ!!」
('・ω・`) 「・・・・・・・!! ・・・・・・?」
宣言した毒男に、身構えたショボン。だが、毒男は何も動いてはいなかった
垂らした刀も、落とした腰の高さも変わらない
ショボンは、宣言を動揺を誘うためのブラフ、ハッタリだと判断
('・ω・`) 「ィィイイヤァァァアアアアアッッッッ!!!!」
毒男の一手目と同じ、左の突きを、飛び込み、放つ
346: 2005/11/22(火) 01:17:01 ID:wBmJVrO30
ショボンが飛び込み、毒男に届くまでの間に、それぞれに対応して毒男は動く
ショボンが踏み込むのと同時、右足を半歩、右斜め前に踏み出し
ショボンが左の刀を一度引いた時、両腕を脇を締めたまま広げ
ショボンが着地するのを確認して、右腕を伸ばし
ショボンが突きを放ったところで、伸ばした腕を鞭のようにしならせ、突きを落とす
('・ω・`) 「・・・・・!!?」
ただ、落とされただけなのに、ショボンの左腕には、金槌で叩かれたような衝撃が走った
刀を取り落とさないよう、左手に力を込めようとしたとき
ショボンが踏み込むのと同時、右足を半歩、右斜め前に踏み出し
ショボンが左の刀を一度引いた時、両腕を脇を締めたまま広げ
ショボンが着地するのを確認して、右腕を伸ばし
ショボンが突きを放ったところで、伸ばした腕を鞭のようにしならせ、突きを落とす
('・ω・`) 「・・・・・!!?」
ただ、落とされただけなのに、ショボンの左腕には、金槌で叩かれたような衝撃が走った
刀を取り落とさないよう、左手に力を込めようとしたとき
351: 2005/11/22(火) 01:24:32 ID:wBmJVrO30
('A`) 「手元がお留守だぁぁああああっっっっっっ!!!!」
払うときに、ねじった身体を戻す力でもって
今度は縮めていた左腕を鞭のようにしならせ、右上へと振り上げる
左の刀の軌道には、ショボンの脇差
('・ω・`) 「・・・なっ・・・・!?」
ガギャアァンっ!! と耳障りな音を立て、ショボンの脇差が弾き飛ばされる
ショボンの手には、異様なまでの衝撃の名残、振るえだけが残った
('A`) 「右の横方向からの力に耐えようとすりゃ・・・・」
「左の下方向からの力に耐えられるわけがねぇ・・・・・・・!!!」
('・ω・`) 「く・・・・・・・・・!」
ショボンは震える左手を無視、残った右の刀を毒男の頭に振り下ろす
払うときに、ねじった身体を戻す力でもって
今度は縮めていた左腕を鞭のようにしならせ、右上へと振り上げる
左の刀の軌道には、ショボンの脇差
('・ω・`) 「・・・なっ・・・・!?」
ガギャアァンっ!! と耳障りな音を立て、ショボンの脇差が弾き飛ばされる
ショボンの手には、異様なまでの衝撃の名残、振るえだけが残った
('A`) 「右の横方向からの力に耐えようとすりゃ・・・・」
「左の下方向からの力に耐えられるわけがねぇ・・・・・・・!!!」
('・ω・`) 「く・・・・・・・・・!」
ショボンは震える左手を無視、残った右の刀を毒男の頭に振り下ろす
359: 2005/11/22(火) 01:32:21 ID:wBmJVrO30
('・ω・`) 「エェェヤァァァァァアアアアッッッッッ!!!!」
('A`) 「無駄だっ!!」
振った両腕を半分だけ戻し、自分の頭を腕で挟み込むようにしてしゃがむ毒男
刀が頭に届く前に、左腕を左に、右腕を右に、伸ばしながら回して
刀を頭上で交差させるように組み、立ち上がる勢いと共に
両の刀を下に向けて振り下ろす
刀の間のショボンの刀などは、まるで気にせずに
('・ω・`) 「え・・・・・・!?」
('A`) 「ハァッ!!」
キィィィンっっ!!
澄んだ音を立て、ショボンの刀は中央から両断されていた
('A`) 「これが本当の、ラウンジ流・大鍬型だ・・・・!!」
('A`) 「無駄だっ!!」
振った両腕を半分だけ戻し、自分の頭を腕で挟み込むようにしてしゃがむ毒男
刀が頭に届く前に、左腕を左に、右腕を右に、伸ばしながら回して
刀を頭上で交差させるように組み、立ち上がる勢いと共に
両の刀を下に向けて振り下ろす
刀の間のショボンの刀などは、まるで気にせずに
('・ω・`) 「え・・・・・・!?」
('A`) 「ハァッ!!」
キィィィンっっ!!
澄んだ音を立て、ショボンの刀は中央から両断されていた
('A`) 「これが本当の、ラウンジ流・大鍬型だ・・・・!!」
362: 2005/11/22(火) 01:40:59 ID:wBmJVrO30
得物を、すべて持っていかれたショボンは放心、否、混乱した
('・ω・`) (なんだ? なんだ? いったい何が起きたんだ?)
わかるのは、絶対的な自分の不利だ
目の前にいる、自分より背の小さい男は、混乱する自分に目もくれず
身体を大きく左に捻る
('・ω・`) (あ・・・・よけなくちゃ・・・・・!!)
慌てる頭でも、身体は動いてくれる。一歩で刀の届かない距離まで逃げた
毒男はそんなことは気にせず、捻った身体を、右の踏み込みと同時に戻し
('A`) 「カァッ!!」
('・ω・`) 「え・・・・・・・・うそ・・・・?」
ゾン!! と、左の刀が、ショボンの胸板を逆袈裟に切り裂いた
('・ω・`) (なんだ? なんだ? いったい何が起きたんだ?)
わかるのは、絶対的な自分の不利だ
目の前にいる、自分より背の小さい男は、混乱する自分に目もくれず
身体を大きく左に捻る
('・ω・`) (あ・・・・よけなくちゃ・・・・・!!)
慌てる頭でも、身体は動いてくれる。一歩で刀の届かない距離まで逃げた
毒男はそんなことは気にせず、捻った身体を、右の踏み込みと同時に戻し
('A`) 「カァッ!!」
('・ω・`) 「え・・・・・・・・うそ・・・・?」
ゾン!! と、左の刀が、ショボンの胸板を逆袈裟に切り裂いた
366: 2005/11/22(火) 01:47:36 ID:wBmJVrO30
ショボンが、斬撃の勢いで身体をよろめかす内に、今度は右の刀が
('A`) 「エァッ!!」
('・ω・`) 「あああああああああああああああ!!!!!!!!!」
ズパァっっ!! と、ショボンの胸を袈裟に切り裂く
胸を十字に切り裂かれ、力を失ったショボンの足は、膝から崩れ落ちる
('A`) 「そしてこれが、本家ラウンジ流・竜巻だ・・・」
後ろを向き、振り向かずに毒男は、刀を振って血を払い、納刀する
先生 「・・・ショボン!! おい! ショボン!?」
('・ω・`) 「あ・・・あ・・・・あ・・・あああああああ・・・・・」
がくがくと震えるショボンに、先生が駆け寄る
すぐさま上着を脱ぎ、傷口をふさぎにかかった
('A`) 「エァッ!!」
('・ω・`) 「あああああああああああああああ!!!!!!!!!」
ズパァっっ!! と、ショボンの胸を袈裟に切り裂く
胸を十字に切り裂かれ、力を失ったショボンの足は、膝から崩れ落ちる
('A`) 「そしてこれが、本家ラウンジ流・竜巻だ・・・」
後ろを向き、振り向かずに毒男は、刀を振って血を払い、納刀する
先生 「・・・ショボン!! おい! ショボン!?」
('・ω・`) 「あ・・・あ・・・・あ・・・あああああああ・・・・・」
がくがくと震えるショボンに、先生が駆け寄る
すぐさま上着を脱ぎ、傷口をふさぎにかかった
370: 2005/11/22(火) 02:01:57 ID:wBmJVrO30
血を流し、震えるショボンに向かって、毒男はつまらなそうに
('A`) 「安心しろや、肉しか切っちゃいねぇよ」
「血管も避けたつもりだぁぜ?」
確かに、流れる血の勢いは弱い。血色も薄暗い静脈血の色合いだ
太い動脈は傷ついていないとわかる
('・ω・`) 「な・・な・・んで・・・・?」
('A`) 「なんで、刀が届いたか、か? ・・・・それでもラウンジかよ・・・・」
毒男は、大きく両腕を広げ、身体全体を使ってそれを振り回す
('A`) 「これが、ラウンジの基本にして奥義の技法、『鞭』だ」
「重さの無い片手での一撃に、スピードを与え」
「小柄な者でも一撃必殺を可能とする技だ」
毒男は、そこで言葉を切り、吐き捨てるように続ける
('A`) 「てめえの見様見真似とはわけがちがうんだよ」
('A`) 「安心しろや、肉しか切っちゃいねぇよ」
「血管も避けたつもりだぁぜ?」
確かに、流れる血の勢いは弱い。血色も薄暗い静脈血の色合いだ
太い動脈は傷ついていないとわかる
('・ω・`) 「な・・な・・んで・・・・?」
('A`) 「なんで、刀が届いたか、か? ・・・・それでもラウンジかよ・・・・」
毒男は、大きく両腕を広げ、身体全体を使ってそれを振り回す
('A`) 「これが、ラウンジの基本にして奥義の技法、『鞭』だ」
「重さの無い片手での一撃に、スピードを与え」
「小柄な者でも一撃必殺を可能とする技だ」
毒男は、そこで言葉を切り、吐き捨てるように続ける
('A`) 「てめえの見様見真似とはわけがちがうんだよ」
372: 2005/11/22(火) 02:11:16 ID:wBmJVrO30
('A`) (同じラウンジでも、こんなもんなのか?)
毒男は内心、大きく落胆していた
確かに、毒男の目的は復讐だ。シャキンの仇を討つために
先生に最大限の絶望を与えてから頃すのが目的だ
だがしかし、それでもどこかで期待していた
自分の人生で、再度大きな壁となり、立ちはだかる男を
('A`) (・・・・ハッ、何を考えてんだか・・・・)
手ごたえの無さに、不機嫌になっている自分に気づき、そのことを打ち消す
今は、復讐の時間だ、それ以外のことに、意識を割くべきではない
しかし、毒男は、ちらりとショボンの方を向く
('・ω・`) 「は、は、は、・・・・・・・・・・!!」
息を粗くするショボンは、毒男の射抜くような視線を浴びた瞬間
ビクっ、と身体を強張らせ、震え始めた
('A`) (あいつは・・・・もう俺の前に立ちはだかれねぇな・・・・)
毒男は内心、大きく落胆していた
確かに、毒男の目的は復讐だ。シャキンの仇を討つために
先生に最大限の絶望を与えてから頃すのが目的だ
だがしかし、それでもどこかで期待していた
自分の人生で、再度大きな壁となり、立ちはだかる男を
('A`) (・・・・ハッ、何を考えてんだか・・・・)
手ごたえの無さに、不機嫌になっている自分に気づき、そのことを打ち消す
今は、復讐の時間だ、それ以外のことに、意識を割くべきではない
しかし、毒男は、ちらりとショボンの方を向く
('・ω・`) 「は、は、は、・・・・・・・・・・!!」
息を粗くするショボンは、毒男の射抜くような視線を浴びた瞬間
ビクっ、と身体を強張らせ、震え始めた
('A`) (あいつは・・・・もう俺の前に立ちはだかれねぇな・・・・)
377: 2005/11/22(火) 02:25:46 ID:wBmJVrO30
先生は、ショボンの傷に自分のさらしを切り裂き巻きつけ止血を終えた
震えるショボンは、おそらく初めて出遭ったであろう
まったく歯の立たない強敵に、恐怖していた
ショボンは、もう二度と、剣をにぎれないかもしれない。そう、思った
先生 「・・・・・・・・・・・・・・」
先生は、立ち上がり、神棚へと向かう
('A`) 「どうした・・・? ブーンが俺に勝てるよう、神頼みか?」
先生 「いや・・・・・そんなんじゃないさ・・・・・」
先生は、神棚に拍手を打ち、手を突っ込む
そして、二振りの刀を取り出した。一つは肉厚の、刃のないナマクラ
もう一つは、薄く鍛え上げられた直刃のニュー速流の白柄の刀
そのうち、白柄の方を引き抜き、毒男に構える
('A`) 「・・・・・・・勝負は見えてる、そうは言わなかったか・・・・?」
先生 「ああ・・・・だがな・・・・」
チャキ、と静かにそれを構え、言う
先生 「弟子をここまでされて、黙ってはいられんのだよ・・・・・・・!!」
震えるショボンは、おそらく初めて出遭ったであろう
まったく歯の立たない強敵に、恐怖していた
ショボンは、もう二度と、剣をにぎれないかもしれない。そう、思った
先生 「・・・・・・・・・・・・・・」
先生は、立ち上がり、神棚へと向かう
('A`) 「どうした・・・? ブーンが俺に勝てるよう、神頼みか?」
先生 「いや・・・・・そんなんじゃないさ・・・・・」
先生は、神棚に拍手を打ち、手を突っ込む
そして、二振りの刀を取り出した。一つは肉厚の、刃のないナマクラ
もう一つは、薄く鍛え上げられた直刃のニュー速流の白柄の刀
そのうち、白柄の方を引き抜き、毒男に構える
('A`) 「・・・・・・・勝負は見えてる、そうは言わなかったか・・・・?」
先生 「ああ・・・・だがな・・・・」
チャキ、と静かにそれを構え、言う
先生 「弟子をここまでされて、黙ってはいられんのだよ・・・・・・・!!」
381: 2005/11/22(火) 02:32:10 ID:wBmJVrO30
先生 「意亞ぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!」
裂帛の気合を込め、最上段からの打ち込みが、毒男を襲う
毒男は、するりと音も立てずに移動、先生の横に逃げる
('A`) 「てめえの順番は、まだまだ先だ・・・・!!」
先生 「順番など・・・・・守る意味もない・・・・・・・・!!」
振り下ろされた刀の刀身、その峰に右手を沿え、振り上げる形で
毒男の胸元を切り上げる
バックステップでそれをかわし、毒男は懐に手を入れたまま、向き合う
先生 「ニュー速流頭首として、シャキンの友として、これ以上は許さん!!」
左手を毒男に突き出し、頭の上で峰に右手を当てたまま、先生は構える
('A`) 「・・・! てめえが、シャキンの名前をだすんじゃねぇよ・・・!!」
裂帛の気合を込め、最上段からの打ち込みが、毒男を襲う
毒男は、するりと音も立てずに移動、先生の横に逃げる
('A`) 「てめえの順番は、まだまだ先だ・・・・!!」
先生 「順番など・・・・・守る意味もない・・・・・・・・!!」
振り下ろされた刀の刀身、その峰に右手を沿え、振り上げる形で
毒男の胸元を切り上げる
バックステップでそれをかわし、毒男は懐に手を入れたまま、向き合う
先生 「ニュー速流頭首として、シャキンの友として、これ以上は許さん!!」
左手を毒男に突き出し、頭の上で峰に右手を当てたまま、先生は構える
('A`) 「・・・! てめえが、シャキンの名前をだすんじゃねぇよ・・・!!」
384: 2005/11/22(火) 02:38:18 ID:wBmJVrO30
シャキンとの果し合いは、いとも簡単に決着した
鞭のような動きで襲いかかるシャキンの刀を避け、懐に入り込み
左の小太刀が襲い掛かる直前
先生 「セアッ!!」
(`・ω・') 「ぐっぁああああああ!!!!」
刀を抜き打ちざまに右手に走らせ、刀ごと切り落とした
流れる血を止めるように手首を握り締めるシャキンに
先生 「・・・・お前を頃したくはない・・・・!!」
「今なら、腕のいい医者に行けば、腕も治る・・・だから!!」
(`・ω・') 「それは・・・聞けぬ頼みだ・・・・!」
先生 「シャキン!!」
(`・ω・') 「最後の頼みだ・・・・息子と、若を・・・・・頼む!!」
先生 「馬鹿! よせ!!」
そう言って、シャキンは自害した・・・・・
鞭のような動きで襲いかかるシャキンの刀を避け、懐に入り込み
左の小太刀が襲い掛かる直前
先生 「セアッ!!」
(`・ω・') 「ぐっぁああああああ!!!!」
刀を抜き打ちざまに右手に走らせ、刀ごと切り落とした
流れる血を止めるように手首を握り締めるシャキンに
先生 「・・・・お前を頃したくはない・・・・!!」
「今なら、腕のいい医者に行けば、腕も治る・・・だから!!」
(`・ω・') 「それは・・・聞けぬ頼みだ・・・・!」
先生 「シャキン!!」
(`・ω・') 「最後の頼みだ・・・・息子と、若を・・・・・頼む!!」
先生 「馬鹿! よせ!!」
そう言って、シャキンは自害した・・・・・
385: 2005/11/22(火) 02:46:25 ID:wBmJVrO30
その日以来、先生は後悔し続けた
なぜ、自分は、シャキンの腕を切り落としたのだろう
ほかにやりようは無かったのか
答えなど、出はしない
もし、お互いに五体満足であったなら、確実にどちらかは氏んだであろう
そのぐらい、シャキンとの実力は吊りあっていた
不意打ち気味に、腕を落とす以外に、道は無かったはずだ
だが、武士の魂を切り捨てられ、シャキンほどのものが生きていけるはずも無い
それも・・・・・わかっていたはずだった・・・・・
シャキンの氏が、自分の要らぬ情けの所為だと、自分を責め続け、氏ぬ事ばかり考えた
毒男に殺されることで、責任を取ろうと思っていた
だが、ショボンの言葉で、それは間違っていたと気づかされた
だから、私は、シャキンとの最後の約束を守る
ショボンと毒男を救うには、今しかない・・・・
今、ここで毒男を倒し、ショボンを救い、
倒すことで、毒男を救わねばならない
この戦いは、負けられないのだ・・・・・・・・!!!
なぜ、自分は、シャキンの腕を切り落としたのだろう
ほかにやりようは無かったのか
答えなど、出はしない
もし、お互いに五体満足であったなら、確実にどちらかは氏んだであろう
そのぐらい、シャキンとの実力は吊りあっていた
不意打ち気味に、腕を落とす以外に、道は無かったはずだ
だが、武士の魂を切り捨てられ、シャキンほどのものが生きていけるはずも無い
それも・・・・・わかっていたはずだった・・・・・
シャキンの氏が、自分の要らぬ情けの所為だと、自分を責め続け、氏ぬ事ばかり考えた
毒男に殺されることで、責任を取ろうと思っていた
だが、ショボンの言葉で、それは間違っていたと気づかされた
だから、私は、シャキンとの最後の約束を守る
ショボンと毒男を救うには、今しかない・・・・
今、ここで毒男を倒し、ショボンを救い、
倒すことで、毒男を救わねばならない
この戦いは、負けられないのだ・・・・・・・・!!!
386: 2005/11/22(火) 02:54:02 ID:wBmJVrO30
先生 「ゼャァァアっっ!!」
('A`) 「く・・・・・・・!!」
渾身の力を込めた一撃を、毒男めがけて振り下ろす
毒男はそれを、刀で受けず、身体を引いて避ける
ニュー速流とラウンジ流
その相性は最悪で、最高だ
ラウンジは敵の攻撃を受け流すか、受けるかしてからの反撃重視
そしてニュー速流は、相手の防御ごとぶった切る先制攻撃重視
受け切れれば、ラウンジの勝ち。受け損なえば、ニュー速の勝ちとなる
そして、先生には、今や木剣で大木を切り裂くまでの域に達した剛剣がある
それすなわち、斬鉄をも可能とするものということである
ゆえに、毒男はかわし続けるしかないのだ
('A`) 「く・・・・・・・!!」
渾身の力を込めた一撃を、毒男めがけて振り下ろす
毒男はそれを、刀で受けず、身体を引いて避ける
ニュー速流とラウンジ流
その相性は最悪で、最高だ
ラウンジは敵の攻撃を受け流すか、受けるかしてからの反撃重視
そしてニュー速流は、相手の防御ごとぶった切る先制攻撃重視
受け切れれば、ラウンジの勝ち。受け損なえば、ニュー速の勝ちとなる
そして、先生には、今や木剣で大木を切り裂くまでの域に達した剛剣がある
それすなわち、斬鉄をも可能とするものということである
ゆえに、毒男はかわし続けるしかないのだ
390: 2005/11/22(火) 03:02:48 ID:wBmJVrO30
切り下ろした刀を返そうともせずに、上の方向めがけて突く
二刀を抜いた毒男でも、かろうじて右の刀で滑らせるのが可能と言う程度の速さだ
先生 「チェイヤァっ!!」
('A`) 「・・・・・ぐぅっ!!」
すべらせた刀が、こちらを押し切る前に、刀を横に倒し、頭を薙ぎに行く
刀すらも切られるという恐怖が、毒男の刀を防御に回させない
しゃがみこみ、刀を斜めに頭を守るようにして避ける
だが、しゃがみこんだ先に、先生の足が迫っていた
先生 「セィっ!!」
('A`) 「ガウバっ!?」
足の裏が、毒男の顔面を正確に捉えた時・・・・
ブシュっ!!
先生 「な・・・・・・・・?」
('A`) 「へっ・・・・蹴りなんかするからよ・・・・胴ががら空きだぜ・・・!!」
しなる蛇のような動きで、先生の腹を左の刀が撫ぜていた
二刀を抜いた毒男でも、かろうじて右の刀で滑らせるのが可能と言う程度の速さだ
先生 「チェイヤァっ!!」
('A`) 「・・・・・ぐぅっ!!」
すべらせた刀が、こちらを押し切る前に、刀を横に倒し、頭を薙ぎに行く
刀すらも切られるという恐怖が、毒男の刀を防御に回させない
しゃがみこみ、刀を斜めに頭を守るようにして避ける
だが、しゃがみこんだ先に、先生の足が迫っていた
先生 「セィっ!!」
('A`) 「ガウバっ!?」
足の裏が、毒男の顔面を正確に捉えた時・・・・
ブシュっ!!
先生 「な・・・・・・・・?」
('A`) 「へっ・・・・蹴りなんかするからよ・・・・胴ががら空きだぜ・・・!!」
しなる蛇のような動きで、先生の腹を左の刀が撫ぜていた
392: 2005/11/22(火) 03:11:48 ID:wBmJVrO30
立てた右の肘に、左の拳を当てて作ったL字状の構えの毒男
腹を切られ、後ろへと倒れる先生
毒男は立ち上がり、懐から取り出した半紙で刀についた血と自身の鼻血をぬぐう
('A`) 「・・・あのまま、斬り続けられたらやばかったか・・・」
「達人も、よる年波には、判断力を奪われたってわけか・・・」
腹から流れる血の暖かさを感じながら、先生は思った
先生 (すまぬ・・・・ショボン・・・・シャキン・・・・・)
(すまぬ・・・・毒男・・・・・お前を・・・救ってやれない・・・・)
今にも意識を失いそうな先生に毒男は近づく
('A`) 「まだ・・・氏んでもらっちゃ困るんだよ・・・・」
先生 「うぐっ・・・・・・!」
そう言って毒男は帯を外し、先生の傷口に乱暴に巻き始めた
圧迫され、とりあえず血は止まるものの、乱暴さにおもわずうめいた
腹を切られ、後ろへと倒れる先生
毒男は立ち上がり、懐から取り出した半紙で刀についた血と自身の鼻血をぬぐう
('A`) 「・・・あのまま、斬り続けられたらやばかったか・・・」
「達人も、よる年波には、判断力を奪われたってわけか・・・」
腹から流れる血の暖かさを感じながら、先生は思った
先生 (すまぬ・・・・ショボン・・・・シャキン・・・・・)
(すまぬ・・・・毒男・・・・・お前を・・・救ってやれない・・・・)
今にも意識を失いそうな先生に毒男は近づく
('A`) 「まだ・・・氏んでもらっちゃ困るんだよ・・・・」
先生 「うぐっ・・・・・・!」
そう言って毒男は帯を外し、先生の傷口に乱暴に巻き始めた
圧迫され、とりあえず血は止まるものの、乱暴さにおもわずうめいた
405: 2005/11/22(火) 04:07:24 ID:wBmJVrO30
ツン 「お父様っ!」
(;^ω^) 「先生!!」
母屋からの廊下につながるふすまを開き、ツン、そしてブーンが入ってくる
そこで、ツンとブーンの目に入ったのは、数人分の氏体と
傷を負い、動けぬ先生とショボンであった
('A`) 「・・・・・よう、ブーン? ひさしぶりだぁな?」
( ^ω^) 「毒男!?」
ツン 「お父様っ!! ショボンっ!!」
声をかけられ、初めて毒男に気づいたブーン。そして、倒れる二人に駆け寄るツン
('A`) 「ま、あれだ、ちっとばっかし、遅かったってとこか?」
( ^ω^) 「・・・・・・・お前が、やったのかお・・・・?」
('A`) 「俺以外のだれがやれる?」
ツン 「・・・・・!! ふざけたことを・・・・・・!!」
(;^ω^) 「先生!!」
母屋からの廊下につながるふすまを開き、ツン、そしてブーンが入ってくる
そこで、ツンとブーンの目に入ったのは、数人分の氏体と
傷を負い、動けぬ先生とショボンであった
('A`) 「・・・・・よう、ブーン? ひさしぶりだぁな?」
( ^ω^) 「毒男!?」
ツン 「お父様っ!! ショボンっ!!」
声をかけられ、初めて毒男に気づいたブーン。そして、倒れる二人に駆け寄るツン
('A`) 「ま、あれだ、ちっとばっかし、遅かったってとこか?」
( ^ω^) 「・・・・・・・お前が、やったのかお・・・・?」
('A`) 「俺以外のだれがやれる?」
ツン 「・・・・・!! ふざけたことを・・・・・・!!」
406: 2005/11/22(火) 04:08:01 ID:wBmJVrO30
先生 「ツン!! やめろっ!!」
(;^ω^) 「え・・・・・・? ツン・・・・・!!!」
先生の声に振り向くと、ツンが毒男めがけて薙刀を振り下ろそうとしていた
だが、
('A`) 「・・・くくくwまずはじょうちゃんから・・・・・!?」
('・ω・`) 「ううううわああああああああああっっっ!!!!!!!」
ツン 「・・・・!? しょ・・・ショボン!?」
毒男が、刀を抜き、ツンを切り捨てようとする寸前
ショボンが突然、立ち上がりツンを抱きとめた
('・ω・`) 「ツンさんを・・・・斬らせるもんかっ・・・・!!」
「ツンさんが、ブーンには必要なんだ・・・!!」
('A`) 「ああ、そうかよ?」
そう言って、毒男は刀を二人めがけて横薙ぎに振った
(;^ω^) 「え・・・・・・? ツン・・・・・!!!」
先生の声に振り向くと、ツンが毒男めがけて薙刀を振り下ろそうとしていた
だが、
('A`) 「・・・くくくwまずはじょうちゃんから・・・・・!?」
('・ω・`) 「ううううわああああああああああっっっ!!!!!!!」
ツン 「・・・・!? しょ・・・ショボン!?」
毒男が、刀を抜き、ツンを切り捨てようとする寸前
ショボンが突然、立ち上がりツンを抱きとめた
('・ω・`) 「ツンさんを・・・・斬らせるもんかっ・・・・!!」
「ツンさんが、ブーンには必要なんだ・・・!!」
('A`) 「ああ、そうかよ?」
そう言って、毒男は刀を二人めがけて横薙ぎに振った
408: 2005/11/22(火) 04:08:39 ID:wBmJVrO30
ツン 「お父様っ!」
(;^ω^) 「先生!!」
母屋からの廊下につながるふすまを開き、ツン、そしてブーンが入ってくる
そこで、ツンとブーンの目に入ったのは、数人分の氏体と
傷を負い、動けぬ先生とショボンであった
('A`) 「・・・・・よう、ブーン? ひさしぶりだぁな?」
( ^ω^) 「毒男!?」
ツン 「お父様っ!! ショボンっ!!」
声をかけられ、初めて毒男に気づいたブーン。そして、倒れる二人に駆け寄るツン
('A`) 「ま、あれだ、ちっとばっかし、遅かったってとこか?」
( ^ω^) 「・・・・・・・お前が、やったのかお・・・・?」
('A`) 「俺以外のだれがやれる?」
ツン 「・・・・・!! ふざけたことを・・・・・・!!」
(;^ω^) 「先生!!」
母屋からの廊下につながるふすまを開き、ツン、そしてブーンが入ってくる
そこで、ツンとブーンの目に入ったのは、数人分の氏体と
傷を負い、動けぬ先生とショボンであった
('A`) 「・・・・・よう、ブーン? ひさしぶりだぁな?」
( ^ω^) 「毒男!?」
ツン 「お父様っ!! ショボンっ!!」
声をかけられ、初めて毒男に気づいたブーン。そして、倒れる二人に駆け寄るツン
('A`) 「ま、あれだ、ちっとばっかし、遅かったってとこか?」
( ^ω^) 「・・・・・・・お前が、やったのかお・・・・?」
('A`) 「俺以外のだれがやれる?」
ツン 「・・・・・!! ふざけたことを・・・・・・!!」
409: 2005/11/22(火) 04:09:04 ID:wBmJVrO30
先生 「ツン!! やめろっ!!」
(;^ω^) 「え・・・・・・? ツン・・・・・!!!」
先生の声に振り向くと、ツンが毒男めがけて薙刀を振り下ろそうとしていた
だが、
('A`) 「・・・くくくwまずはじょうちゃんから・・・・・!?」
('・ω・`) 「ううううわああああああああああっっっ!!!!!!!」
ツン 「・・・・!? しょ・・・ショボン!?」
毒男が、刀を抜き、ツンを切り捨てようとする寸前
ショボンが突然、立ち上がりツンを抱きとめた
('・ω・`) 「ツンさんを・・・・斬らせるもんかっ・・・・!!」
「ツンさんが、ブーンには必要なんだ・・・!!」
('A`) 「ああ、そうかよ?」
そう言って、毒男は刀を二人めがけて横薙ぎに振った
(;^ω^) 「え・・・・・・? ツン・・・・・!!!」
先生の声に振り向くと、ツンが毒男めがけて薙刀を振り下ろそうとしていた
だが、
('A`) 「・・・くくくwまずはじょうちゃんから・・・・・!?」
('・ω・`) 「ううううわああああああああああっっっ!!!!!!!」
ツン 「・・・・!? しょ・・・ショボン!?」
毒男が、刀を抜き、ツンを切り捨てようとする寸前
ショボンが突然、立ち上がりツンを抱きとめた
('・ω・`) 「ツンさんを・・・・斬らせるもんかっ・・・・!!」
「ツンさんが、ブーンには必要なんだ・・・!!」
('A`) 「ああ、そうかよ?」
そう言って、毒男は刀を二人めがけて横薙ぎに振った
411: 2005/11/22(火) 04:16:38 ID:wBmJVrO30
ドゴォ!! と、鈍い音と共に、二人はまとめて道場の端まで吹き飛ばされる
ツンを庇うように抱きとめていたショボンの傷口が開き
二人は血で汚れる
しかし、そこに新たな刀傷は存在しない
('A`) 「・・・・ちっ、じゃまくせぇ・・・てめぇらはそこで寝てろ」
毒男の振った刀は、鞘に入ったままだった。おそらく、ショボンを殺さないためだろう
だが、そんなことは関係なかった
(#^ω^) 「お前・・・・今・・・何をしたお・・・・」
('A`) 「あん・・・・? 舞台に邪魔なゴミを掃除しただけだが・・・・?」
( ^ω^) 「・・・・・・そうかお」
ブーンの顔から表情が消えた
ツンを庇うように抱きとめていたショボンの傷口が開き
二人は血で汚れる
しかし、そこに新たな刀傷は存在しない
('A`) 「・・・・ちっ、じゃまくせぇ・・・てめぇらはそこで寝てろ」
毒男の振った刀は、鞘に入ったままだった。おそらく、ショボンを殺さないためだろう
だが、そんなことは関係なかった
(#^ω^) 「お前・・・・今・・・何をしたお・・・・」
('A`) 「あん・・・・? 舞台に邪魔なゴミを掃除しただけだが・・・・?」
( ^ω^) 「・・・・・・そうかお」
ブーンの顔から表情が消えた
414: 2005/11/22(火) 04:23:02 ID:wBmJVrO30
ずる、と腰の刀を鞘ごと引き抜き、刀を捨てる
そして、鞘を毒男に向け構える
( ^ω^) 「・・・お前も、舞台を汚すゴミになるお」
('A`) 「くくく・・・・・w いい表情しやがるぜ・・・・てめぇにできるか!?」
( ^ω^) 「ああ、やってやるお」
ブーンが、音も立てずに足を動かし、毒男の視界から消えるよう、動こうとしたその時
先生 「ブーン!!!!!!!」
「それがお前のすべき顔かああああああああああ!!!!?」
先生の怒号が響いた
その声に、ブーンの顔に表情が戻る
(;^ω^) 「せ、せんせい・・・・・・」
先生 「お前は・・・・毒男を、かわいそうとは思わないのか・・・・?」
そして、鞘を毒男に向け構える
( ^ω^) 「・・・お前も、舞台を汚すゴミになるお」
('A`) 「くくく・・・・・w いい表情しやがるぜ・・・・てめぇにできるか!?」
( ^ω^) 「ああ、やってやるお」
ブーンが、音も立てずに足を動かし、毒男の視界から消えるよう、動こうとしたその時
先生 「ブーン!!!!!!!」
「それがお前のすべき顔かああああああああああ!!!!?」
先生の怒号が響いた
その声に、ブーンの顔に表情が戻る
(;^ω^) 「せ、せんせい・・・・・・」
先生 「お前は・・・・毒男を、かわいそうとは思わないのか・・・・?」
417: 2005/11/22(火) 04:31:45 ID:wBmJVrO30
先生の、その言葉に、一番驚いたのは、ほかならぬ毒男だった
('A`) 「・・んだと・・・・!? おっさんに哀れまれる筋合いなんざ・・!」
先生 「よく聞け、ブーン!!」
毒男を無視して、先生は怒声を上げ続ける
先生 「確かに、こいつのしていることは許されん・・・・! だがな・・・!!」
「毒男は・・・復讐にとらわれ、人生のすべて捨て去った、こいつは・・・」
「・・・・・・氏に囚われていた私と・・・・一体どう違うっ!?」
「他のだれが、責めようと・・・憎もうと・・・・蔑もうと・・・・」
「お前が・・・・不殺を貫く、やさしい、優しすぎるおまえが・・・・・!!」
一呼吸
先生 「お前が救わずに、誰が救ってやれるんだっっっっっっ!!!!!」
(;^ω^) 「・・・・・・・・・!!」
先生 「俺のように・・・・毒男も救ってくれ・・・・頼むっ・・・・!」
('A`) 「・・んだと・・・・!? おっさんに哀れまれる筋合いなんざ・・!」
先生 「よく聞け、ブーン!!」
毒男を無視して、先生は怒声を上げ続ける
先生 「確かに、こいつのしていることは許されん・・・・! だがな・・・!!」
「毒男は・・・復讐にとらわれ、人生のすべて捨て去った、こいつは・・・」
「・・・・・・氏に囚われていた私と・・・・一体どう違うっ!?」
「他のだれが、責めようと・・・憎もうと・・・・蔑もうと・・・・」
「お前が・・・・不殺を貫く、やさしい、優しすぎるおまえが・・・・・!!」
一呼吸
先生 「お前が救わずに、誰が救ってやれるんだっっっっっっ!!!!!」
(;^ω^) 「・・・・・・・・・!!」
先生 「俺のように・・・・毒男も救ってくれ・・・・頼むっ・・・・!」
419: 2005/11/22(火) 04:41:41 ID:wBmJVrO30
言葉をすべて吐ききった先生は、口から吐瀉物まじりの血を吐いた
腹筋を使った大声で傷口が開いたのだろう、しかし、先生の顔は、笑みを浮かべる
('A`) 「てめぇ・・・・・いい加減にしろよ・・・・・・?」
「勝手に人を哀れむんじゃねぇよ・・・・・・・!!!」
「そん・・・・なに氏にてぇんなら・・・! 今、やってやんよぉっ!!」
哀れまれた毒男は、自らの誇り、自尊心を保つために、先生に切りかかろうとした
ちょうど、ブーンたちのいるあたりから、毒男を中心に90度回転した位置にいる
先生に、毒男は、技もなにもない、ただの突きをぶち込もうとした。だが
( ^ω^) 「・・・・・させないお」
('A`) 「!?」
引き抜こうとした刀の柄尻。そこに手をおいたブーンに、邪魔された
いや、驚くべきはそこではない
ブーンの今いる位置だ
毒男は確かに、ブーンよりも先生に近い位置にいたというのに
先生の目の前に同時に到着したというのか
腹筋を使った大声で傷口が開いたのだろう、しかし、先生の顔は、笑みを浮かべる
('A`) 「てめぇ・・・・・いい加減にしろよ・・・・・・?」
「勝手に人を哀れむんじゃねぇよ・・・・・・・!!!」
「そん・・・・なに氏にてぇんなら・・・! 今、やってやんよぉっ!!」
哀れまれた毒男は、自らの誇り、自尊心を保つために、先生に切りかかろうとした
ちょうど、ブーンたちのいるあたりから、毒男を中心に90度回転した位置にいる
先生に、毒男は、技もなにもない、ただの突きをぶち込もうとした。だが
( ^ω^) 「・・・・・させないお」
('A`) 「!?」
引き抜こうとした刀の柄尻。そこに手をおいたブーンに、邪魔された
いや、驚くべきはそこではない
ブーンの今いる位置だ
毒男は確かに、ブーンよりも先生に近い位置にいたというのに
先生の目の前に同時に到着したというのか
421: 2005/11/22(火) 04:49:22 ID:wBmJVrO30
毒男は、後ろに飛び退き、ブーンと距離をとる
('A`) 「てめぇ・・・・・さっきの顔はどうした・・・?」
( ^ω^) 「・・・・・・? あれかお?」
いつもの顔にもどったブーンは、首をめぐらせ、殊更大きな声で尋ねた
( ^ω^) 「ツン! ショボン!! コイツに殺されたのかお!?」
ツン・('・ω・`) 「勝手に頃すな!!」
( ^ω^) 「みんな、まだ生きているお」
ブーンは笑う
( ^ω^) 「さっきは、ツンが氏んだかと思ったお」
「今は、ショボンとツンが氏んだかと思ったお」
「でも・・・・誰も氏んでいないお。 ・・・・だったら」
ブーンは、落ちている刀を数本拾いあげ、その中から一本を選び出す
先ほどの、ナマクラ刀だ
( ^ω^) 「いくらでもやりなおせるお」
「これから・・・・毒男もやり直させる。覚悟はいいかお?」
('A`) 「てめぇ・・・・・さっきの顔はどうした・・・?」
( ^ω^) 「・・・・・・? あれかお?」
いつもの顔にもどったブーンは、首をめぐらせ、殊更大きな声で尋ねた
( ^ω^) 「ツン! ショボン!! コイツに殺されたのかお!?」
ツン・('・ω・`) 「勝手に頃すな!!」
( ^ω^) 「みんな、まだ生きているお」
ブーンは笑う
( ^ω^) 「さっきは、ツンが氏んだかと思ったお」
「今は、ショボンとツンが氏んだかと思ったお」
「でも・・・・誰も氏んでいないお。 ・・・・だったら」
ブーンは、落ちている刀を数本拾いあげ、その中から一本を選び出す
先ほどの、ナマクラ刀だ
( ^ω^) 「いくらでもやりなおせるお」
「これから・・・・毒男もやり直させる。覚悟はいいかお?」
427: 2005/11/22(火) 05:03:51 ID:wBmJVrO30
('A`) 「・・・・・ぬりぃことを言ってんじゃねぇよっ!!」
毒男は二刀を同時に抜刀。動きを一切止めずに、竜巻の動作に入る
右足を大きくブーンへと踏み出し、身体を右に捻る
そして、渾身の力を持って、鞭の力を最大に引き出す
('A`) 「オオオオオオラアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
キュ・・・ッゴォォオオオ!!!!!
あまりのスピードに、大気がついていけず、刀の後を音が追いかける。しかし
カツ・・・・・と軽い音を立て、ブーンはそれを峰に左手を添えた構えで受けきる
('A`) 「な・・・・・・・・・・・・・・!?」
( ^ω^) 「・・・そんな大振り、簡単に受けられるお?」
毒男は二刀を同時に抜刀。動きを一切止めずに、竜巻の動作に入る
右足を大きくブーンへと踏み出し、身体を右に捻る
そして、渾身の力を持って、鞭の力を最大に引き出す
('A`) 「オオオオオオラアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
キュ・・・ッゴォォオオオ!!!!!
あまりのスピードに、大気がついていけず、刀の後を音が追いかける。しかし
カツ・・・・・と軽い音を立て、ブーンはそれを峰に左手を添えた構えで受けきる
('A`) 「な・・・・・・・・・・・・・・!?」
( ^ω^) 「・・・そんな大振り、簡単に受けられるお?」
429: 2005/11/22(火) 05:14:50 ID:wBmJVrO30
大振りとか、そんな問題ではない程のスピードであったはずだ
それに、毒男の力は、すべてが鉄製の槍を、にぎり潰すほどのものだ
人間の限界を超えたようなその膂力で振るわれる刀は
たとえ片手であっても、人体を二つ三つ両断できるほどの威力はある
万が一、そのすさまじいスピードを見切り、受けたとして
ブーンの刀も毒男の刀も、耐え切れずに折れるはずだ
それが、折れないと言うことは・・・・
('A`) (手ごたえが・・・・ない・・・・!?)
刀と刀がぶつかる瞬間に腕を伸ばしきり、均等にその力を吸収
分散させるように、腕を曲げていく。言葉にすれば、それだけだ
だが、それがどれほど難しいことか、説明はいらないであろう
('A`) 「チィッ・・・!!」
毒男は、後ろに大きく跳び、間合いを計る
ブーンを頃すには、刀で受けられない斬撃以外では、通用しそうも無い・・・・
それに、毒男の力は、すべてが鉄製の槍を、にぎり潰すほどのものだ
人間の限界を超えたようなその膂力で振るわれる刀は
たとえ片手であっても、人体を二つ三つ両断できるほどの威力はある
万が一、そのすさまじいスピードを見切り、受けたとして
ブーンの刀も毒男の刀も、耐え切れずに折れるはずだ
それが、折れないと言うことは・・・・
('A`) (手ごたえが・・・・ない・・・・!?)
刀と刀がぶつかる瞬間に腕を伸ばしきり、均等にその力を吸収
分散させるように、腕を曲げていく。言葉にすれば、それだけだ
だが、それがどれほど難しいことか、説明はいらないであろう
('A`) 「チィッ・・・!!」
毒男は、後ろに大きく跳び、間合いを計る
ブーンを頃すには、刀で受けられない斬撃以外では、通用しそうも無い・・・・
438: 2005/11/22(火) 05:27:56 ID:wBmJVrO30
距離をとり、二人は対峙する
毒男は、ショボンの時と同じ構え
ブーンは正眼の構えだが、その重心はずいぶんと高い
剣道のよう、と言えばわかりやすいであろう
('A`) 「イヤッ!」
毒男が右手の刀で大きく、槍投げのような形でブーンの横面を狙う
ブーンはそれを、先ほどと同じ、両手での構えで受けようとした。だが
('A`) 「二度も・・・同じ手を食うかあああああああああ!!!」
(;^ω^) 「・・・・・・・・!」
ブーンの両手がふさがっている、その時を狙い、左の刀を逆手に持ち替え
胴を薙ごうとする
ブーンはこれを後ろに跳んで回避
毒男は、その隙を逃さず、空いた右の刀で突いていく
毒男は、ショボンの時と同じ構え
ブーンは正眼の構えだが、その重心はずいぶんと高い
剣道のよう、と言えばわかりやすいであろう
('A`) 「イヤッ!」
毒男が右手の刀で大きく、槍投げのような形でブーンの横面を狙う
ブーンはそれを、先ほどと同じ、両手での構えで受けようとした。だが
('A`) 「二度も・・・同じ手を食うかあああああああああ!!!」
(;^ω^) 「・・・・・・・・!」
ブーンの両手がふさがっている、その時を狙い、左の刀を逆手に持ち替え
胴を薙ごうとする
ブーンはこれを後ろに跳んで回避
毒男は、その隙を逃さず、空いた右の刀で突いていく
442: 2005/11/22(火) 05:41:22 ID:wBmJVrO30
( ^ω^) 「くっ!?」
跳んでいる間は、足を使った回避などできない
左側に掲げた刀を、下に振るい、毒男の刀を右に払う
着地し、また重心を上げた構えを取ろうとする間もなく
('A`) 「まだだぁっ!!」
( ^ω^) 「ナニィッ!?」
回転しようとする毒男の、逆手に持った左の刀がさっきの横面と同じところへ
撫ぜるような動きで迫ってくる
刀はまだ下にある。頑丈な分、重くできている刀は、すぐに上にはあがらない
ブーンは頭を後ろに逸らせ、刀の軌道から逃げる
これが順手の打ち込みだったならば、斬られていただろうが、逆手で助かる
( ^ω^) 「ハァッ!!」
('A`) 「なんのぉぉおおっっ!!」
と、同時に、ブーンは毒男の空いた右肩へと諸手突きを見舞う
だが、毒男は、大きく身をかがめ、前転をしながらこれを避けた
一進一退の攻防が続く
跳んでいる間は、足を使った回避などできない
左側に掲げた刀を、下に振るい、毒男の刀を右に払う
着地し、また重心を上げた構えを取ろうとする間もなく
('A`) 「まだだぁっ!!」
( ^ω^) 「ナニィッ!?」
回転しようとする毒男の、逆手に持った左の刀がさっきの横面と同じところへ
撫ぜるような動きで迫ってくる
刀はまだ下にある。頑丈な分、重くできている刀は、すぐに上にはあがらない
ブーンは頭を後ろに逸らせ、刀の軌道から逃げる
これが順手の打ち込みだったならば、斬られていただろうが、逆手で助かる
( ^ω^) 「ハァッ!!」
('A`) 「なんのぉぉおおっっ!!」
と、同時に、ブーンは毒男の空いた右肩へと諸手突きを見舞う
だが、毒男は、大きく身をかがめ、前転をしながらこれを避けた
一進一退の攻防が続く
443: 2005/11/22(火) 05:49:45 ID:wBmJVrO30
( ^ω^) 「オオリャアアアアアアアァァァァァァッッッッ!!!!!」
転がり、背中を向けた毒男。突きの軌道を、下半身と上半身を捻る力で強引に曲げ
毒男の背中へと、斜めに落とす
それを見越していた毒男は、刀を交差させ、背中全体で支えるように受けとめる。しかし
メギィ!!
('A`) 「ぐぁっ・・・・!!!」
もともと刃のない刀は、受けた程度ではダメージを減じ切ることができず
毒男は、道場の床へと叩き伏せられた
( ^ω^) 「これで終わりにするおっ!!」
グォンっ!!
立ち上がれずにいる毒男、その左腕めがけて、ブーンは刀を振り下ろした
転がり、背中を向けた毒男。突きの軌道を、下半身と上半身を捻る力で強引に曲げ
毒男の背中へと、斜めに落とす
それを見越していた毒男は、刀を交差させ、背中全体で支えるように受けとめる。しかし
メギィ!!
('A`) 「ぐぁっ・・・・!!!」
もともと刃のない刀は、受けた程度ではダメージを減じ切ることができず
毒男は、道場の床へと叩き伏せられた
( ^ω^) 「これで終わりにするおっ!!」
グォンっ!!
立ち上がれずにいる毒男、その左腕めがけて、ブーンは刀を振り下ろした
444: 2005/11/22(火) 06:00:15 ID:wBmJVrO30
毒男は、この戦いに、忘れかけていた何かを思い出していた
('A`) (なんだ・・・・なんで・・・こんなに懐かしい・・・・?)
こんな・・・ココまでの駆け引きのある戦い、一体いつ以来だ
そうだ、十年ぶりだ・・・・
あの時は、まだシャキンと稽古をしていた
シャキンの腕は立ち、まるっきり歯が立たなかった
だから、色々と考えて、色々と手を考えて、工夫を凝らした戦いをしていた
('A`) (なんで・・・・俺はそれを・・・やめちまったんだ・・・・?)
そうだ・・・・それもやっぱり、シャキンが氏んだあの年だ
右手一本で道場破りをやって・・・・負けると思ったのに、頃してもらえると思ったのに
俺は勝っちまったんだ。 全部終わらすつもりが、そこから始まっちまった・・・
('A`) (そうだった・・・・他の奴らは・・・・弱すぎた・・・・)
片手で勝てる相手に、細工も戦術も必要ない・・・・戦いがルーチンワークなっていったんだ
('A`) (なんだ・・・・なんで・・・こんなに懐かしい・・・・?)
こんな・・・ココまでの駆け引きのある戦い、一体いつ以来だ
そうだ、十年ぶりだ・・・・
あの時は、まだシャキンと稽古をしていた
シャキンの腕は立ち、まるっきり歯が立たなかった
だから、色々と考えて、色々と手を考えて、工夫を凝らした戦いをしていた
('A`) (なんで・・・・俺はそれを・・・やめちまったんだ・・・・?)
そうだ・・・・それもやっぱり、シャキンが氏んだあの年だ
右手一本で道場破りをやって・・・・負けると思ったのに、頃してもらえると思ったのに
俺は勝っちまったんだ。 全部終わらすつもりが、そこから始まっちまった・・・
('A`) (そうだった・・・・他の奴らは・・・・弱すぎた・・・・)
片手で勝てる相手に、細工も戦術も必要ない・・・・戦いがルーチンワークなっていったんだ
445: 2005/11/22(火) 06:06:59 ID:wBmJVrO30
手に入れたラウンジの技は、状況に応じて使えば
防御も攻撃も、いっしょにこなせる
ある意味、完成しきった技だったんだ
('A`) (俺は・・・・それに頼りきっていた・・・・・)
いや、すべてを技任せなんかにしちゃいないさ
俺は、自分の身体を、極限まで鍛え抜いた。鍛えぬいた挙句が・・・
('A`) (何も考えないでも勝てちまう・・・・戦いをつまんなくしちまった・・・・)
ああ、ああ、本当に、シャキンの仇討ちなんて、口実だったんだ・・・・
俺は、おっさんに期待してたんだ
いつか、俺と楽しく頃し合いが演じられる奴を育ててくれるだろうって
だから、俺は十年もまってたんだ・・・・・・・・・・・・・今日のこの日を
防御も攻撃も、いっしょにこなせる
ある意味、完成しきった技だったんだ
('A`) (俺は・・・・それに頼りきっていた・・・・・)
いや、すべてを技任せなんかにしちゃいないさ
俺は、自分の身体を、極限まで鍛え抜いた。鍛えぬいた挙句が・・・
('A`) (何も考えないでも勝てちまう・・・・戦いをつまんなくしちまった・・・・)
ああ、ああ、本当に、シャキンの仇討ちなんて、口実だったんだ・・・・
俺は、おっさんに期待してたんだ
いつか、俺と楽しく頃し合いが演じられる奴を育ててくれるだろうって
だから、俺は十年もまってたんだ・・・・・・・・・・・・・今日のこの日を
447: 2005/11/22(火) 06:16:19 ID:wBmJVrO30
('A`) 「ウワアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッ!!!!」
(;^ω^) 「なっ!?」
振り下ろされたブーンの刀は、意外なものに弾かれた
それは、キセルだった
刀よりも軽いそれは、右手の一振りで、すさまじい速度を与えられ
ブーンの刀を横殴りにしていた
キィィン!!
衝撃に耐え切れず、キセルは中央から真っ二つに割れる
その甲斐あって、刀は毒男の横へと落ちる
再び、それが振り上げられれば、こっちが負ける
毒男は、刀の上に身体を乗せ、動きを封じて立ち上がろうとする。が、
(#^ω^) 「やらせないおっ!!」
('A`) 「ガバッ!?」
刀を手放した、ブーンの拳が、毒男の鼻を叩き折った
(;^ω^) 「なっ!?」
振り下ろされたブーンの刀は、意外なものに弾かれた
それは、キセルだった
刀よりも軽いそれは、右手の一振りで、すさまじい速度を与えられ
ブーンの刀を横殴りにしていた
キィィン!!
衝撃に耐え切れず、キセルは中央から真っ二つに割れる
その甲斐あって、刀は毒男の横へと落ちる
再び、それが振り上げられれば、こっちが負ける
毒男は、刀の上に身体を乗せ、動きを封じて立ち上がろうとする。が、
(#^ω^) 「やらせないおっ!!」
('A`) 「ガバッ!?」
刀を手放した、ブーンの拳が、毒男の鼻を叩き折った
449: 2005/11/22(火) 06:25:45 ID:wBmJVrO30
殴られた、と気づいたときには、自分から転がっていた
ゴロゴロと、三回転したところで、毒男は素早く立ち上がる
ブーンとの距離は、十分、離れている。仕切りなおし、と、言ったところか
('A`) 「なあ、ブーン・・・・」
( ^ω^) 「なんだお?」
('A`) 「お前さんは、今、楽しいかい?」
(;^ω^) 「とんでもないお!? 早く終わらせたいお!!」
くっくっく、と毒男は笑った。折れた鼻をグヂっと直しながら
('A`) 「俺は、いつまでも、お前とこうしていてぇなぁ・・・・」
( ^ω^) 「毒男・・・・・・・」
('A`) 「だが、お前さんに振られちまったら仕方ねぇ・・・・!!!」
毒男は、刀を大きく横に広げ、構える。大鍬型の構えを
('A`) 「次で決着と、しようじゃねぇか? な?」
ゴロゴロと、三回転したところで、毒男は素早く立ち上がる
ブーンとの距離は、十分、離れている。仕切りなおし、と、言ったところか
('A`) 「なあ、ブーン・・・・」
( ^ω^) 「なんだお?」
('A`) 「お前さんは、今、楽しいかい?」
(;^ω^) 「とんでもないお!? 早く終わらせたいお!!」
くっくっく、と毒男は笑った。折れた鼻をグヂっと直しながら
('A`) 「俺は、いつまでも、お前とこうしていてぇなぁ・・・・」
( ^ω^) 「毒男・・・・・・・」
('A`) 「だが、お前さんに振られちまったら仕方ねぇ・・・・!!!」
毒男は、刀を大きく横に広げ、構える。大鍬型の構えを
('A`) 「次で決着と、しようじゃねぇか? な?」
450: 2005/11/22(火) 06:32:10 ID:wBmJVrO30
( ^ω^) 「毒男・・・・・・・これは、ナマクラでも人が斬れる技だお・・・・」
毒男の本気に応えるように、ブーンは腰を落とし、刀を八双に構えた
('A`) 「はっ・・・・上等・・・・・!!」
じりじりと、お互いに間合いを詰めていく
その途中、ブーンの構えは、八双から、どんどん高くなり
ついには腕を伸ばしきった、『蜻蛉』と呼ばれる構えになった
('A`) 「とんぼ、か・・・・・・ニュー速流らしいやねw」
( ^ω^) 「そっちも・・・・・・・・オオクワガタ、だお?」
二人は笑う・・・・・馬鹿みたい笑う・・・・・・・
('A`) 「それじゃ、オオクワガタと・・・・・」
( ^ω^) 「トンボ・・・・・」
('A`)・( ^ω^) 「どちらが強いか・・・・・・・・・・・・勝負!!!」
毒男の本気に応えるように、ブーンは腰を落とし、刀を八双に構えた
('A`) 「はっ・・・・上等・・・・・!!」
じりじりと、お互いに間合いを詰めていく
その途中、ブーンの構えは、八双から、どんどん高くなり
ついには腕を伸ばしきった、『蜻蛉』と呼ばれる構えになった
('A`) 「とんぼ、か・・・・・・ニュー速流らしいやねw」
( ^ω^) 「そっちも・・・・・・・・オオクワガタ、だお?」
二人は笑う・・・・・馬鹿みたい笑う・・・・・・・
('A`) 「それじゃ、オオクワガタと・・・・・」
( ^ω^) 「トンボ・・・・・」
('A`)・( ^ω^) 「どちらが強いか・・・・・・・・・・・・勝負!!!」
453: 2005/11/22(火) 06:49:28 ID:wBmJVrO30
(`・ω・') 「若様、今日から剣術を指南いたします、シャキンでございます」
('A`) 「・・・・・マンドクセ」
(`・ω・') 「若は・・・・左利きでしたか・・・・」
('A`) 「フン・・・・どうせギッチョだよ・・・・・」
(`・ω・') 「いやいや!・・・でしたら、二刀流を、やってみませんか?」
('A`) 「二刀流・・・・・・・?」
('A`) 「おい、シャキン! どうだ!? 大分、様になってきただろう?」
(`・ω・') 「ふむ・・・若にはどうやら才能があったのですかな・・・」
「これは、うちの後継ぎは、ショボンではなく、若に・・・」
('A`) 「ははは、それはいいな・・・・・・そういうのも、いいかもな・・・w」
(`・ω・') 「若! 冗談ではありませんぞ!?」
('A`) 「シャキン・・・目を覚ませよ・・・・・シャキン・・・・・」
('A`) 「・・・・・マンドクセ」
(`・ω・') 「若は・・・・左利きでしたか・・・・」
('A`) 「フン・・・・どうせギッチョだよ・・・・・」
(`・ω・') 「いやいや!・・・でしたら、二刀流を、やってみませんか?」
('A`) 「二刀流・・・・・・・?」
('A`) 「おい、シャキン! どうだ!? 大分、様になってきただろう?」
(`・ω・') 「ふむ・・・若にはどうやら才能があったのですかな・・・」
「これは、うちの後継ぎは、ショボンではなく、若に・・・」
('A`) 「ははは、それはいいな・・・・・・そういうのも、いいかもな・・・w」
(`・ω・') 「若! 冗談ではありませんぞ!?」
('A`) 「シャキン・・・目を覚ませよ・・・・・シャキン・・・・・」
463: 2005/11/22(火) 07:28:48 ID:wBmJVrO30
あの、怒涛の一日から一週間
今日も道場からは、生徒たちの掛け声が聞こえる
そんな中、ブーンはふとんの上で養生していた
(;^ω^) 「あの・・・ツン?」
ツン 「なに? ・・・・・・話し掛けないで・・・・・・・!」
(;^ω^) 「いや・・・でも・・・・・・・・・」
ツン 「話し掛けるなっ!!」
(;^ω^) 「うさちゃんリンゴが、稲葉の白兎みたいになってるお・・・・?」
ツン 「#・・・・・・・もういいっ!!」
(;^ω^) 「いや、キレられても・・・・・」
ブーンは、毒男との一騎打ちに、負けた
刀を折られ、毒男の竜巻で、ショボンと同じように切り伏せられた
気を失っていたので覚えていないが、ツンが酷く泣いて暴れたそうだ
464: 2005/11/22(火) 07:29:10 ID:wBmJVrO30
ブーンに勝った毒男は、ひどく晴れ晴れとした表情で
先生にこう言った
('A`) 「あーあ・・・・・人生最大の壁、乗り越えちまったみてぇだわ」
先生 「私を・・・・切らなくて・・・いいのか・・・・?」
毒男は笑い
('A`) 「今はそんな気分じゃねぇしw ・・・さて、落とし前でもつけますか」
そう言って、着流しの上をはだけ、脇差を抜く
('A`) 「ショボン・・・お前はラウンジを、きっちり守ってくれよな・・・?」
('・ω・`) 「え・・・・・まさ・・・か・・・・・?」
('A`) 「こんだけのことしたんだ・・・・こうでも、しねぇと? な?」
笑い、いざ、と脇差を振り上げたところで、先生は呟いた
先生 「逃げるのかい?」
先生にこう言った
('A`) 「あーあ・・・・・人生最大の壁、乗り越えちまったみてぇだわ」
先生 「私を・・・・切らなくて・・・いいのか・・・・?」
毒男は笑い
('A`) 「今はそんな気分じゃねぇしw ・・・さて、落とし前でもつけますか」
そう言って、着流しの上をはだけ、脇差を抜く
('A`) 「ショボン・・・お前はラウンジを、きっちり守ってくれよな・・・?」
('・ω・`) 「え・・・・・まさ・・・か・・・・・?」
('A`) 「こんだけのことしたんだ・・・・こうでも、しねぇと? な?」
笑い、いざ、と脇差を振り上げたところで、先生は呟いた
先生 「逃げるのかい?」
465: 2005/11/22(火) 07:29:26 ID:wBmJVrO30
('A`) 「あ・・・・・? 逃げるだと・・・・?」
先生 「氏んで・・・・逃げるのか、と聞いたんだが・・・・?」
毒男は、冗談、と、悲痛な顔をして
('A`) 「俺は、逃げねぇで、こうして腹切って・・・・・責任をとるんだ・・・!」
先生 「それが、逃げだと言っているのだが・・・・?」
('A`) 「・・・・・・俺に、武士らしいことをするなと、言うのか・・・・?」
睨む毒男。そうじゃない、と先生は続けた
先生 「ブーンは、お前に負けた」
「ならば、きっと・・・・再戦を申し込むだろうさ」
「お前は氏んで・・・・・・勝ち逃げする気なのか・・・・・?」
('A`) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
毒男は、しばしうつむき、それから、ひでぇよ、と言った
('A`) 「ひでぇよ・・・・ずるだぜ・・・? ・・・そんなの言われたら・・・・」
「腹なんか・・・・切れねぇ・・・じゃねぇかよ・・・・・・!!」
毒男は、声を出して泣いた
先生 「氏んで・・・・逃げるのか、と聞いたんだが・・・・?」
毒男は、冗談、と、悲痛な顔をして
('A`) 「俺は、逃げねぇで、こうして腹切って・・・・・責任をとるんだ・・・!」
先生 「それが、逃げだと言っているのだが・・・・?」
('A`) 「・・・・・・俺に、武士らしいことをするなと、言うのか・・・・?」
睨む毒男。そうじゃない、と先生は続けた
先生 「ブーンは、お前に負けた」
「ならば、きっと・・・・再戦を申し込むだろうさ」
「お前は氏んで・・・・・・勝ち逃げする気なのか・・・・・?」
('A`) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
毒男は、しばしうつむき、それから、ひでぇよ、と言った
('A`) 「ひでぇよ・・・・ずるだぜ・・・? ・・・そんなの言われたら・・・・」
「腹なんか・・・・切れねぇ・・・じゃねぇかよ・・・・・・!!」
毒男は、声を出して泣いた
466: 2005/11/22(火) 07:29:44 ID:wBmJVrO30
その後、毒男は走って逃げていった
朝になったら、長岡の姿もなかったので、一緒に今も動いているのだろう
ショボンも、ある決意を固めていた
('・ω・`) 「ラウンジ流の道場を、もう一度興してみようと思います」
先生 「・・・ニュー速流に・・・いてもいいんだぞ・・・・・・?」
('・ω・`) 「いえ、僕は、心底ラウンジの人間だったんです・・・・」
今回のことで、それがわかりました、というショボンの顔は寂しげだったが、
('・ω・`) 「今度、毒男が来たときは・・・・負けません・・・!!」
最後は笑顔だった
朝になったら、長岡の姿もなかったので、一緒に今も動いているのだろう
ショボンも、ある決意を固めていた
('・ω・`) 「ラウンジ流の道場を、もう一度興してみようと思います」
先生 「・・・ニュー速流に・・・いてもいいんだぞ・・・・・・?」
('・ω・`) 「いえ、僕は、心底ラウンジの人間だったんです・・・・」
今回のことで、それがわかりました、というショボンの顔は寂しげだったが、
('・ω・`) 「今度、毒男が来たときは・・・・負けません・・・!!」
最後は笑顔だった
467: 2005/11/22(火) 07:30:01 ID:wBmJVrO30
結局、ニュー速流に残ったのは、ブーンとツンと先生だけだった
一応、ショボンは近所だが、もうニュー速流の門下ではない
少し寂しいけれど、みんな、それぞれの道を歩き始めたのだろう
十年前の、呪縛を解いて・・・・・・・・
ツン 「ぜっっっっっっったい!! この包丁おかしいわよ!?」
(;^ω^) 「いや、おかしいのはツン・・・・!?」
「刃物? 刃物? 怪我人に刃物かお!? ちょ・・・・・!!!」
ニュー速流は、変わらず、騒がしかった
完
一応、ショボンは近所だが、もうニュー速流の門下ではない
少し寂しいけれど、みんな、それぞれの道を歩き始めたのだろう
十年前の、呪縛を解いて・・・・・・・・
ツン 「ぜっっっっっっったい!! この包丁おかしいわよ!?」
(;^ω^) 「いや、おかしいのはツン・・・・!?」
「刃物? 刃物? 怪我人に刃物かお!? ちょ・・・・・!!!」
ニュー速流は、変わらず、騒がしかった
完
468: 2005/11/22(火) 07:31:52 ID:oJ9cGTYa0
ヽ(´ω`)ノ
大作おつぅ!
大作おつぅ!
469: 2005/11/22(火) 07:32:45 ID:d59K46TZ0
泣いた。1乙。感動をありがとう…
473: 2005/11/22(火) 07:40:03 ID:wBmJVrO30
もともと一晩で終わらす予定だった物に、
三スレ、8日間、お付き合いいただきありがとうございます
つか、最初は先生が悪役でバッサリ切って終わりにしようとしてたのに
ショボンの回想で切れなくなりました・・・・・・・orz
こんだけ長くして、ほんっとうにすまない・・・・orz
三スレ、8日間、お付き合いいただきありがとうございます
つか、最初は先生が悪役でバッサリ切って終わりにしようとしてたのに
ショボンの回想で切れなくなりました・・・・・・・orz
こんだけ長くして、ほんっとうにすまない・・・・orz
478: 2005/11/22(火) 07:49:57 ID:wBmJVrO30
>>476
殺陣のイメージ膨らませるために書いてたから、趣味と実益兼ねてたんですw
殺陣のイメージ膨らませるために書いてたから、趣味と実益兼ねてたんですw
484: 2005/11/22(火) 07:57:43 ID:wBmJVrO30
たぶん、またなんか書くまでトリはつけないと思うんで
それっぽいのがいても、ココの件はしないで欲しいです
めっちゃはずいし・・・・・
皆さんお休みなさい・・・寝ます・・・・・・つか、しぬ・・・・・ノシ
それっぽいのがいても、ココの件はしないで欲しいです
めっちゃはずいし・・・・・
皆さんお休みなさい・・・寝ます・・・・・・つか、しぬ・・・・・ノシ
570: 2005/11/22(火) 22:58:18 ID:wBmJVrO30
えーと・・・・・なんでまだスレが残ってんの・・・・・・・・・!?
すげぇ驚いたんですけど・・・・・・・・・
外伝とかを期待してる人もいるかもしれないけど、
これ以上、侍としてのブーンは書きません
ここまで愛されたんだから、ここで愛されたまま、終わらせたいんです
最後まで読んでくれた人、
小説家になれない、役者見習の駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
また、別の話を書くかも知れませんが、そのときはまた・・・・
ノシ
すげぇ驚いたんですけど・・・・・・・・・
外伝とかを期待してる人もいるかもしれないけど、
これ以上、侍としてのブーンは書きません
ここまで愛されたんだから、ここで愛されたまま、終わらせたいんです
最後まで読んでくれた人、
小説家になれない、役者見習の駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
また、別の話を書くかも知れませんが、そのときはまた・・・・
ノシ
引用: ブーンが侍になったようです3
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります