1: 2012/07/08(日) 02:34:24.01 ID:ml/9Nv9I0
1998年8月9日23時30分

赤沢「どうしてよッ!?こんなに……」

赤沢「こんなに守ろうとしてるのにどうしてよ!!!」クワッ

赤沢「そんなに氏にたいんなら……一緒に頃してあげる!」チャキ

ズドーン!! パリーン!!

赤沢「!!」

恒一「(ガラスが…!) 赤沢さん危ないッ!!」ガバッ
Another

3: 2012/07/08(日) 02:39:12.94 ID:ml/9Nv9I0
――――
――

赤沢「…う…」

見崎(危なかった…。 ……ッ!?)

恒一「あ…が……」

赤沢「恒一君!?…そんな、私を…庇って…!」

恒一「…あ、あはは…綾野さんの…時は上手くいったん…だけどな…」

見崎(そんな…この色は…)

赤沢「どうして…」

赤沢「!! 今手当てするから待ってて!」

恒一「…無駄だよ…。見崎、…見える…?」

見崎「……見えるよ…氏の色が…」グスッ

4: 2012/07/08(日) 02:44:20.18 ID:ml/9Nv9I0
赤沢「見崎鳴ィ!!あんたさえいなけr恒一「待って」

赤沢「どうしてッ!」

恒一「見崎には氏の色が見えるんだ……僕がこれから氏ぬことも」

恒一「『氏者』が誰なのかも…知ってる」

赤沢「ウソよ!そんなの信じられるわけないじゃない!」

恒一「二つ、お願いがある……見崎は氏者じゃない…。見崎を殺さないでくれ…」

恒一「もう一つは…一度でいいから僕を信頼してくれ……」ニコッ

赤沢「恒一君…」

ドカーン!!

赤沢「きゃあ!」

7: 2012/07/08(日) 02:48:51.92 ID:ml/9Nv9I0
赤沢(恒一君が瓦礫の向こうに……助けなきゃ!)

見崎「逃げたほうがいいよ」ガシッ

赤沢「離しなさいよッ!」

見崎「榊原君に助けてもらったこと、無駄にするの?」

赤沢「……!」

見崎「こっち。ここから裏庭に出られるの」

ドカーン!! ドスン!!

赤沢(ううう……恒一君…)ダッ

8: 2012/07/08(日) 02:53:48.32 ID:ml/9Nv9I0
数日後

赤沢「見崎さん…氏者が誰か知ってたなら何で言ってくれなかったの…」

見崎「言って信じてくれたの?」

赤沢「それは…」

見崎「私をいないものにした3組に相談できる人なんていない」

見崎「榊原君ならできたけど…大切な人を殺せなんて言えない」

赤沢「そう…ごめんなさい。あなたをいないものにして」

赤沢「その上氏者と決めつけて殺そうとしてしまった」

赤沢「すること全部裏目に出ちゃったわね」

見崎「私が全部話してればこんなことにならなかった。気にすることないよ」

9: 2012/07/08(日) 02:59:06.93 ID:ml/9Nv9I0
赤沢「」スッ

見崎「?」

赤沢「仲直りの握手。お互い、嫌なことは忘れましょう」

見崎「うん」ギュッ

赤沢(…冷たい感覚はないわ…。やっぱり見崎さんは氏者じゃなかったのね)

見崎「」ギュゥゥゥ

赤沢(…! この女…!)

見崎「どうしたの?顔色が悪いけど?」ニヤニヤ

10: 2012/07/08(日) 03:04:10.70 ID:ml/9Nv9I0
赤沢「私と握手するのがお好きなようね」ギュゥゥゥゥゥゥ

見崎「…ッ! そうね、離したくなくなるぐらい好き」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

赤沢「言っとくけど私握力だけは自信あるのよ。この前リンゴ割ったわ」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

見崎「噂通りマッチョなのね…っ。榊原君が振り向かなかったのはそのせいか…ッ」ギュゥゥゥゥゥゥゥ

千曳「…何をやっとるんだね君たちは」

赤沢「千曳先生…」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

見崎「痛い痛い痛い痛い!」

千曳「墓参りかと思ったら墓地で喧嘩かい。どっちから始めたんだ…」

赤沢「この眼帯チビが!」
見崎「この無能が」ヒリヒリ

千曳「やれやれ…」ハァ

12: 2012/07/08(日) 03:09:49.75 ID:ml/9Nv9I0
1999年4月

赤沢「地元の女子高に入学したけど、正直楽しくないわ…」

赤沢「授業は退屈だし、休み時間になれば夜見北の呪いのことばっか聞かれてもううんざり…」

赤沢「下手に怒ればいじめの対象…とんでもないとこに来ちゃったわね…」

赤沢「夜見山の呪い…多佳子も…みんな氏んでしまった…」

赤沢「…グスッ…何もできなかった自分に腹が立つわ…」

赤沢「このッ!!」

カァァン!!

??「いてっ」ゴシュ

13: 2012/07/08(日) 03:16:03.46 ID:ml/9Nv9I0
赤沢(やばっ! 蹴った缶が誰かに…)

赤沢「っすみません大丈夫ですか!? あっ…」タッタッズルッ

赤沢「きゃあ!」ステーン

??「大丈夫?」スッ

赤沢「…………!」ギュッ

赤沢(…この人…どこかで……それに…手が驚くほど冷たい…)スクッ

赤沢「その制服…夜見北中の…」

??「うん。今年東京から転校してきたんだ」

14: 2012/07/08(日) 03:23:17.86 ID:ml/9Nv9I0
赤沢「そう…うぅ…」ウルッ

??「どこか…痛むの? …って膝すりむいてるよ!」

赤沢「えっ? あっほんと…」

??「すぐに手当てするよ!」

――――
―――
赤沢「ごめんなさい…缶当てた上に手当まで…」

??「いえいえ、こっちこそ後輩なのになめた口を…」

赤沢「気にしなくていいわよ。それよりあなたにお礼がしたいの。携帯電話とか持ってる?」

??「持ってますよ。これ、番号です」

赤沢「名前聞いてなかったわね。私は赤沢泉美っていうの。あなたは?」

榊原「夜見北中3年3組の榊原って言います」

赤沢「……! …榊原君ね。今度電話するわ。おいしいものおごってあげる」

榊原「あはは…期待してますよ。すいませんが今日はここで」タッタッタッ

赤沢「3年3組の生徒…異様に冷たい手…あの子…」

17: 2012/07/08(日) 03:28:47.60 ID:ml/9Nv9I0
1999年4月末
イノヤ
赤沢「榊原君、こっちよ」

榊原「どうも」

赤沢「呼ぼうと思ってるうちに月末になっちゃったわ。座ったら?」

榊原「去年の対策係、だったんですよね?」ガタン

赤沢「どうしてそれを?」

榊原「千曳先生から聞きました。…僕、今年のいないものなんです」

赤沢「!!」

榊原「一通り説明を受けた上での話ですけど…」

榊原「納得できないですよね。ここにきて右も左もわからないのに」

赤沢「そうなの…来たばっかりなのに大変なのね」

18: 2012/07/08(日) 03:35:59.16 ID:ml/9Nv9I0
智香「いらっしゃい。泉美ちゃんのお友達?」

赤沢「ええ。夜見北中の3年3組の榊原君です」

榊原「は、はじめまして」

智香「まあ…はじめまして。ご注文は?」

赤沢「私と同じやつを」

智香「あら……。かしこまりました」

榊原「今飲んでるやつって…」

赤沢「コーヒー」

榊原「僕…コーヒー苦くて飲めないんだけど…」

20: 2012/07/08(日) 03:40:58.45 ID:ml/9Nv9I0
赤沢「ここのコーヒーは本物よ。ハワイコナのエクストラファンシー」

智香「お待たせしました」

赤沢「騙されたと思って飲んでみて」

榊原「ん…」ゴクッ

榊原「…! 苦いけど…甘い…。おいしいですね、これ」

榊原赤沢(…!?)

赤沢(このやり取り…どこかで…)

榊原(初めて飲んだはずなのに…)

赤沢「榊原君、いないものは辛いでしょう。時間があったらこうやってお茶しない?」

榊原「そうですね…僕でよければ」

赤沢「決まりね。おなかも減ったしいろいろ食べちゃいましょうよ!」

21: 2012/07/08(日) 03:45:46.70 ID:ml/9Nv9I0
――――
――
赤沢「榊原君の下の名前聞いてなかったわね。何ていうの?」

榊原「恒一です。榊原恒一」

赤沢「さかきばら…こういち…」


『東京から来た転校生』
『驚くほど冷たい手』
『今年の「いないもの」』
『榊原恒一』
・・・・・

赤沢「!!!!」

赤沢(…嘘よ嘘よ嘘よ!!!!)

榊原「どうしたんです? 頭抱えて…」

赤沢(どうして…どうして恒一君がここに…あなたは氏んだはずよ……私をかばって!!)

赤沢「…………」

赤沢「なんでもないわ。それよりそろそろここ出ましょうか」キリッ

23: 2012/07/08(日) 03:50:20.33 ID:ml/9Nv9I0
1999年5月
赤沢家
赤沢「今年のもうひとりは恒一君」

赤沢「……なんで悲しいことばかり続くのかしら」

prrrrr

赤沢「恒一君から…もしもし?」pi

榊原『赤沢さん?ちょっと話があるんだけどいいかな?』

赤沢「(急にタメ語に…)どうしたの?」

榊原『僕のこと覚えてる?』

赤沢(まさか…)

赤沢「覚えてるわよ。あなたはクラスメイトの榊原恒一くん」

25: 2012/07/08(日) 03:55:13.19 ID:ml/9Nv9I0
榊原『赤沢さんは覚えててくれたみたいだね』

榊原『昨日藤巻さん見つけて「榊原恒一って知ってる?」って聞いたら』

榊原『「は?誰おまえ?」って言われたよ』

榊原『一般的にはその程度の知名度』

赤沢「あなたなに言ってるの」

榊原『…ただいま、赤沢さん』

赤沢「!」

榊原『明日学校終わったらイノヤに来てよ。僕そこにいるから。それじゃ』

ツーッ ツーッ

26: 2012/07/08(日) 03:59:23.17 ID:ml/9Nv9I0
翌日

勅使河原「おいなんだよ急に呼び出されたと思ったらイノヤに行くって…」

見崎「直接集まればよかったのに。無能は一味違うのね」

赤沢「あんたらは黙ってついて来なさい」

望月「智香さんのところに誰かいるの?」

赤沢「去年の3組を災厄から救った人よ」

カランカラン

榊原「やあ、赤沢さん。それにみんな久しぶり」

勅使河原「(おい!? 誰だよこのイケメンは!!)」ヒソヒソ

望月「(知らないよ! でも夜見北の制服…?)」ヒソヒソ

27: 2012/07/08(日) 04:05:27.31 ID:ml/9Nv9I0
見崎「…だれ?」

赤沢「眼帯を外してみなさい」

見崎「」スッ

見崎「……!」

勅使河原「ど、どうした?」

見崎「この人、氏んでるよ」スッ

望月「え…?」

榊原「あはは…やっぱり見崎の目はごまかせないかー」

勅使河原「どういうことだよ、オイ!」

28: 2012/07/08(日) 04:10:23.90 ID:ml/9Nv9I0
――――説明後
望月「僕たちクラスメイトだったんだ。だから去年机が余ってたんだね」

榊原「うん。氏んだあとのことは知らないけど、合宿までのことは全部覚えてる」

榊原「現象の止め方も」

望月「現象の止め方って…」

榊原「氏者を氏に帰す。要は僕が氏ねばいいんだ」

勅使河原「自分が氏ねばって…サカキ、お前はいいのか?」

榊原「今年は対策が効いてるみたいだけど、そもそも僕が氏ねば現象はおこらない」

榊原「でも氏ぬのはごめんさ。もう氏んでるけど」

見崎「来年の3月にいなくなっちゃうんだよ?」

29: 2012/07/08(日) 04:15:27.72 ID:ml/9Nv9I0
榊原「それでもかまわない。むしろいろんなことやりたい放題でこれからが楽しみだよ」

勅使河原「やりたい放題って…まさかいないものであることを利用してクラスの女子に性的な悪戯したり…」

勅使河原「教壇の上に立って露出プレイしたりしてたのか!?」

榊原「それは勅使河原の妄想だろ…」

赤沢「あんたいないものになってたらそんなことするつもりだったの?」

見崎「最低」

榊原「僕は残りの人生を楽しみたいだけさ。あと十か月」

榊原「でも一人じゃ楽しみきれないからみんなに協力してほしいんだ」

30: 2012/07/08(日) 04:20:20.63 ID:ml/9Nv9I0
望月「いいよ。榊原君についていろいろ知りたいし」

見崎「私も。いないもの同士だしね」

勅使河原「決まりだな! よし、今日はここで親睦会といこうか!」

榊原「いいけど、勅使河原お金あるの?」

勅使河原「そりゃあもう赤z赤沢「出すわけないでしょ」

勅使河原「…望d望月「僕かなりお金貸してるんだけど。いつ返してくれるの?」

勅使河原「……」 見崎「……」

勅使河原「…すいません、榊原先輩…お金恵んでください…」

榊原「氏者にたかるなんて頭どうかしてるよ……まあいいけど」

31: 2012/07/08(日) 04:25:17.81 ID:ml/9Nv9I0
1999年7月

榊原「え…海?」

勅使河原「そう! 悲しい運命のサカキのために最高の遊び場を用意したぜ!」

望月「5月から遊んでばっかだけどね」

榊原「海か…いいね」

勅使河原「メンバーはこの三人と赤沢、有田、佐藤の6人だ!」

榊原「有田さんと佐藤さん?」

勅使河原「やっぱ海には水着姿の女がいないとな~」

見崎「勅使河原君は赤沢さんが見たいだけでしょ」

勅使河原「うわっ! 急に出没するなよ!」

39: 2012/07/08(日) 07:34:58.00 ID:ml/9Nv9I0
すまんねてた
榊原「見崎は行かないの?」

見崎「私は家族ごっこ。夜見山の外の別荘に行くの」

榊原(中尾君が氏んだところの近くか…)

榊原「そっか…残念だね…」

見崎「みたいの? 私の水着姿」

榊原「えっ…いや、えーと…」

勅使河原「見崎の胸じゃサカキは反応しねーってよ!」

望月(あーやっちゃった)

見崎「勅使河原君…」ユラッ

40: 2012/07/08(日) 07:39:12.63 ID:ml/9Nv9I0
夏休み

赤沢「おはよう、7人乗れる車用意したから…って」

赤沢「勅使河原あんたどうしたの?」

勅使河原「おう……俺は大丈夫だ…スク水は正義だ……」ボロッ

望月「見崎さんとちょっとあってね…」

榊原「有田さん、佐藤さん久しぶり」

有田「君が榊原君? へえー」

佐藤「は、はじめまして…」

榊原「あ、そうか今年に限っては初対面なんだった」

赤沢「二人とも恒一君のこと知らないだろうから車は3人で座りなさい」

赤沢「私は助手席。勅使河原と望月君は一番後ろね」

41: 2012/07/08(日) 07:43:07.97 ID:ml/9Nv9I0
車内

有田「榊原君って東京から転校してきたんだ」

榊原「うん。まさかこっちに来て氏ぬとは思わなかったけどね」

赤沢「」ズキッ

佐藤「ほんとに氏んでるんですか…?」

榊原「氏者の手って驚くほど冷たいって本当みたいだよ。触ってみる?」

佐藤「あ…はい」ギュ

有田「私も!」ギュ

榊原「(二人とも手やわらかいなあ) どう?」

42: 2012/07/08(日) 07:47:11.79 ID:ml/9Nv9I0
佐藤「冷たい…」

有田「つめたっ! ほんとだー。氏んだのに生きてるってどんな気持ち?」

勅使河原「(おい、有田ってこんなうざかったっけ?)」ヒソヒソ

望月「(きっと天然なんだよ…悪意はないはずだよ…)」ヒソヒソ

榊原「あはは…氏者としてこの世に帰ってくるのも悪くはないかな…」

佐藤「……」ポー

榊原「佐藤さん?」

佐藤(私こんなにかっこいい人と手つないでるんだあ)ポケー

有田「和江? おーい佐藤和江ー」

佐藤「はっ! すすみませんん!」

赤沢「ついたわ」

44: 2012/07/08(日) 07:51:14.58 ID:ml/9Nv9I0


勅使河原「夏の海!俺の海!!」イヤッホオオオォォウ

赤沢(む……少し負けてる…)

有田(おっOいDEKEEEEEEEEEE)

望月(これはすごい)

佐藤「あの…そんなにジロジロ見ないで……」

有田「いいや見るねッ! 今日は思う存分視姦させてもらうッ!」モミモミ

チョッミルダケジャ… ココガエエンカ? アアン…

赤沢「馬鹿はほっといて海を楽しみましょうか」

45: 2012/07/08(日) 07:55:34.49 ID:ml/9Nv9I0
二時間後

勅使河原「ふいー疲れた。おーいみんなー昼にしようぜー」

榊原「まさかとは思うけど材料はあるんだよね?」

勅使河原「おうよ! 今回は俺が金だして調達したんだ!」

赤沢「500円玉だけじゃない。ほとんど私持ちよ」

勅使河原「ここは俺を立ててかっこよく見せるとこだろー!」

赤沢「あんたを立てて何の得になるのよ」

勅使河原「いや…ここにいる女子が俺の魅力に気づくかなー…なんて…」

赤沢「女子におごらせてる時点で魅力なんてあるわけないじゃない。馬鹿なの?」

勅使河原「なんだと馬鹿沢!」

ギャーギャーワーワー

47: 2012/07/08(日) 07:59:43.72 ID:ml/9Nv9I0
望月「まーたはじまった」

榊原「でも勅使河原と赤沢さんって結構お似合いだよね」

赤沢「え…?」ボカスカ

勅使河原「いたい! やめて泉美!」

榊原「いつもいがみ合ってるけど、心の底では…みたいな」

有田「あーわかるかもそれ」

佐藤「はたから見たら夫婦喧嘩に見えるよね」

赤沢「ちょっと、みんなやめてよ」ボカスカ

勅使河原「ああっ……イイっ///」

望月「早くご飯食べようよーおなか減ったよー」

水野「オウ勅使河原じゃねえか! 何やってんだこんなとこで」

48: 2012/07/08(日) 08:03:31.29 ID:ml/9Nv9I0
榊原「水野君!」

勅使河原「はふう……///」

赤沢「久しぶりね。みんなで海に遊びに来てたの。あなたも?」ゲシゲシ

水野「俺は彼女と来てんだ」

後輩「こんにちは。……ッ!?」

望月(口リコンかよ…)

榊原(あれ?あの人…)

水野「どうした?」

後輩「」ヒソヒソ

水野「えっ!? まじか!?」

後輩「うん…だから早くどっか行こう!」

水野「わ、悪ぃな! ちょっと用ができたんだ! またな!!」

49: 2012/07/08(日) 08:07:24.15 ID:ml/9Nv9I0
望月「急いでどっか行っちゃった…」

榊原「水野君の彼女さん3年3組なんだ」

有田「え? それじゃ…」

榊原「いないものの僕を見て逃げたんだろうね」

榊原「いないものは2回目だし慣れちゃってるけどね」

赤沢「その話をされると心が痛むわ…」

榊原「気にしなくていいよ。それより早く昼飯食べようよ!」

50: 2012/07/08(日) 08:11:27.76 ID:ml/9Nv9I0
夕方

勅使河原「そろそろ帰るかー。サカキ、有田と佐藤呼んできてくれ」

榊原「まかせろ―」

榊原「有田さーん、佐藤さーん! もう帰るからおいでー!」

有田佐藤「はーい」タッタッタ

佐藤「きゃ!」ステーン

榊原「(あ、転んだ) 佐藤さん大丈夫?」スッ

佐藤「あ、うん、ありがとう…」ムクッ

有田「あ…和江! 上が…」

佐藤「え?」

榊原「!!」

榊原(佐藤さんのピンク色の乳Oが僕の眼前に!)

51: 2012/07/08(日) 08:15:38.82 ID:ml/9Nv9I0
佐藤「きゃああああああああ!」

榊原「うわああ! ごめん! あっち向いてるから!」

有田「あちゃー」

佐藤「ううっ…見られた…榊原君に…」グスッ

有田「大丈夫! 恥ずかしがることないよ! むしろもっと見せるべきだよ!」

佐藤「うわああああああああん!」

榊原「仕方ない…赤沢さん呼んで来よう…」

52: 2012/07/08(日) 08:19:43.73 ID:ml/9Nv9I0
帰りの車中

榊原(氏ぬ前にいいものが見れた…。もういつ氏んでもいいや)

有田「今日は楽しかったね!」

佐藤「…私は最悪…」

赤沢(恒一君に呼ばれて行ってみたら上半身裸の佐藤さんが…)

赤沢(何があったのかしら…)

赤沢「ねえ松子、さっき何があったの?」

54: 2012/07/08(日) 08:23:41.18 ID:ml/9Nv9I0
有田「え?言っちゃっていいの?」

佐藤「だめ! 榊原君に胸見られたなんてみんなに知られたら…」

赤沢「」

佐藤「あ」

榊原「佐藤さんってドジっ子だよね…」アハハ

勅使河原「てめっサカキぃぃ! 自分だけいい思いしやがって!」

望月「てっ勅使河原君! 暴れちゃ危ないよ!」

有田「あははー!」

55: 2012/07/08(日) 08:28:05.05 ID:ml/9Nv9I0
1999年9月
イノヤ
榊原「やあ、赤沢さん。もう日課になっちゃってるね、学校の後のティータイム」

赤沢「ほかのところに行きたい?」

榊原「たとえば?」

赤沢「私の……家とか…」

榊原「へ…?」

赤沢「私の家に来てみない…?」

榊原「赤沢さん家? 別にいいけど…」

赤沢「じ、じゃあ今から行きましょう!」グイッ

榊原「うわっ」

57: 2012/07/08(日) 08:32:21.02 ID:ml/9Nv9I0
赤沢家
赤沢(勢いで家に連れ込んじゃったけどどうしよう…)

榊原「誰かの家に来るなんて久しぶりだなー」

赤沢「こ、恒一君は誰の家に行ったことあるの…? 勅使河原とか?」

榊原「見崎の家」

赤沢「え」

榊原「いないものだった時に見崎に手取り足取り…」

赤沢「こ、恒一君! 見崎さんにナニされたの!?」

58: 2012/07/08(日) 08:36:39.15 ID:ml/9Nv9I0
榊原「何って…現象の説明受けてたんだよ」

赤沢「そ…そう! ナニもされてないのね!」ホッ

赤沢「はいコーヒー」コトッ

榊原「話変わるけど赤沢さんってどうやって僕のこと思い出したの?」グビッ

赤沢「よくわからないけど、こうやって二人でコーヒー飲んでる時に恒一君の名前聞いて…」

榊原「僕も同じかな。きっかけは町で見崎を見かけたからだけど…」

赤沢「見崎見崎って…あなたたちどこまで行ってたの?」

榊原「どこまでって、見崎は特別な友達だよ」

榊原「そういえば東京で美術館巡りする約束してたなあ。せっかくだから今度誘おう」

榊原「赤沢さんも一緒にどう?」

赤沢「私は…いいわ…」

59: 2012/07/08(日) 08:40:44.27 ID:ml/9Nv9I0
赤沢「……」

赤沢「恒一君、今日は金曜日。明日は土曜日で学校もない」

赤沢「そしてこの家には私たち以外誰もいないわ」ガチャリ

榊原「赤沢さん……目が僕を頃すって言った時の目なんだけど…」

赤沢「そんなこと言ったかしら? 覚えてないわ」スタスタ

榊原「誰もいないなら部屋の鍵閉める必要なんて…」

赤沢「恒一君逃げちゃうじゃない」カタン

榊原「逃げるって…僕何かされるの?(赤沢さんの顔が目の前に…)」

61: 2012/07/08(日) 08:46:58.16 ID:ml/9Nv9I0
榊原「…んむッ!?」チュウゥゥゥ

赤沢「(…もう後には戻れないわ赤沢泉美)」チュウゥゥゥ

榊原「…ぷはっ」

赤沢「……ん」

榊原「赤沢さん! 急に何するん…」

赤沢「」ズキュウウウン

榊原(うわっ今度は舌が入ってきた!)レロレロ

榊原(……赤沢さんやわらかいなあ)

榊原(…もうなるようになればいいや)

赤沢「恒一君…あっちにベッドあるの……行きましょう」

62: 2012/07/08(日) 08:51:43.38 ID:ml/9Nv9I0
翌朝
チュンチュン
赤沢「やっちゃった…」

榊原「zzz」スヤスヤ

赤沢「何て綺麗な寝顔……」

赤沢「氏んでるなんて嘘みたい」

榊原「…赤沢さん……もう…出ない……」スヤスヤ

赤沢「寝言…」

榊原「……見崎…」

赤沢「また見崎さんの名前が…。恒一君はどっちが好きなの…?」

榊原「んー決められないかな」

63: 2012/07/08(日) 08:55:26.75 ID:ml/9Nv9I0
赤沢「起きてるなら起きてるって言いなさいよ」

榊原「来年の3月には僕の記憶は消えてなくなるんだ」

榊原「そんな人間と付き合ったって空しいだけでしょ?」

赤沢「もう手遅れよ…私の体は恒一君のことをおぼえた」

赤沢「これは現象の力をもってしても消せないわ」

榊原「赤沢さんから襲ってきたんじゃないか……赤沢さんはそれでいいの?」

赤沢「悲しむのは私だけで結構。だから…こういうことは私としかしないでね……?」

榊原「どうしよっかなー僕も性欲旺盛な中学生だしなー」

榊原「見崎誘って東京に行こうかなー」

64: 2012/07/08(日) 08:59:54.03 ID:ml/9Nv9I0
赤沢「…そんなんだから私に頃してやるって言われるのよ」

榊原「なんだ、覚えてるんじゃないか、合宿の時のこと。…風見君のことも覚えてる?」

赤沢「…ええ。勅使河原には正直顔向けできないわ」

榊原「みんな覚えてないみたいだし、心の底にしまっておくといいよ。僕も氏ぬまで黙ってるから」

赤沢「…へっくち!」

榊原「裸で過ごしてたら寒くもなるよね…服、着たほうがいいよ」

赤沢「恒一君…帰るの?」

榊原「おばあちゃんが心配してるだろうしね」

赤沢「…待って!」ダッ

榊原「?」

チュ

榊原「…! じゃあ僕はいったん帰るよ。じゃあね」

67: 2012/07/08(日) 09:09:05.97 ID:ml/9Nv9I0
1999年12月
イノヤ
榊原「僕が消えるまであと3か月ってとこかな」

勅使河原「いつも思うんだけどよ、サカキおまえ怖くないのか?」

榊原「怖いよ。だからこうやってみんなと過ごして紛らわしてるんだ」

望月「榊原君がいなくなったら、これまでのこと忘れちゃうのかな…」

榊原「忘れるんじゃない? 僕はそれでもいいけどね。どうせ氏ぬし」

勅使河原「ポジティブなのかネガティブなのかわかんねえな…」

多々良「…で、なんで私たちはここに呼ばれたの?」

勅使河原「いやーサカキがいなくなる前に生き残ったやつ全員に対面したいってんで」

勅使河原「お前らが一応最後の二人だ」

69: 2012/07/08(日) 09:13:52.72 ID:ml/9Nv9I0
榊原「どうも。一年半ぶりになるのかな」

榊原「有田さんとは夏に海行ったけどね」

有田「ひさしぶりー」

多々良「え?じゃあこの人がうわさの…」

有田「綺麗な顔してるだろ。氏んでるんだぜ。これで」

榊原「有田さんは相変わらずだね」

榊原「多々良さんとは初めて話すね」

勅使河原「そうなのか? ああ美男美女だから逆に話しにくいのかー」

71: 2012/07/08(日) 09:17:51.89 ID:ml/9Nv9I0
榊原「クラス1の美女って陰で言われてたしね多々良さんは」

多々良(なんでいきなり呼び出されて褒めちぎられてるの)

有田「榊原君だって去年の3組だったらトップクラスだよ。そう思うでしょ?」

多々良(松子と勅使河原君はこの人異様にプッシュしてくるし…)

榊原「多々良さんってほかのクラスからも人気あったみたいだね」

多々良(これは…おそらく遠まわしに私をハメようとしている…?)

多々良(3月にいなくなるなんてのも嘘。悲運に見せかけて私を釣る気ね)

多々良(何て姑息な人…!)

榊原「多々良さん?」

多々良「榊原君…だっけ? 甘かったわね」

72: 2012/07/08(日) 09:21:18.03 ID:ml/9Nv9I0
榊原「え?」

多々良「あなたこの後私をホテルにでも連れ込む魂胆でしょう」

勅使河原「なにいってだこいつ」

多々良「余命3か月だなんて嘘ついて。『氏ぬ前に一発ヤらせてくれ』ってね」

望月(やべえこの人おもしれえ)

有田「ちょっと恵!」

多々良「中学生の相手をしてるほど暇じゃないの。童O捨ててから出直してきなさい」

有田「駄目だこいつ…」

73: 2012/07/08(日) 09:25:29.15 ID:ml/9Nv9I0
――――
――
多々良「ごめんなさい…とんだ勘違いを…」

榊原「いや…気にしてないから大丈夫だよ」

有田「あんな恵はじめて見た…」

望月「多々良さんって面白いんだね」

勅使河原「さすがに氏人の中学生に童Oはきついけどな」

榊原「気にしてないって。そもそも童Oじゃないし」

勅使河原「は?」

76: 2012/07/08(日) 09:30:31.30 ID:ml/9Nv9I0
2000年2月・バレンタイン
イノヤ
赤沢「はい恒一君」

榊原「ありがとう。…お返しは…できそうにないね」

赤沢「ねえ…本当にいなくなっちゃうの?」

榊原「それは赤沢さんがよく知ってると思うけど」

赤沢「そんなの嫌よ…。ずっと一緒にいたい……」

榊原「そんなに嫌なら僕に深くかかわらなければよかったのに……覚悟してたんでしょ?」

榊原「僕が氏んで、みんなは生きる」

榊原「4月から決まりきってたことじゃないか」

赤沢「もう…どうしようもないのね」

榊原「僕がいなくなったら皆今年のこと忘れるだろうけど」

榊原「赤沢さんには覚えててほしいなあ」

赤沢「……約束するわ」

78: 2012/07/08(日) 09:35:22.22 ID:ml/9Nv9I0
2000年3月・卒業式朝、校門前

赤沢「いないものなんだから出なくてもいいのに…」

榊原「一応僕は3年3組の生徒だからね。出とかないと」

榊原「みんなには悲しくなるから来ないでくれって言ったのに赤沢さん来ちゃったんだね」

赤沢「今日は私と一緒にいようよ…」

榊原「僕が急にいなくなる所、みたいの?」

赤沢「恒一君は居なくならない! ずっとこの世界に居続けるの…!」ポロポロ

赤沢「だから行かないでよ……お願いだから……」グスッ

榊原「ほら泣かない泣かない」ギュッ

赤沢「あ……」

80: 2012/07/08(日) 09:40:23.19 ID:ml/9Nv9I0
榊原「うん、やっぱり赤沢さんの抱き心地は最高だよ」ギュウゥ

赤沢「…こんな時に……何してんのよ……。馬鹿じゃないの…………」

榊原「卒業式が終わるまで待っててくれる? 午後1時ごろまで…」

榊原「終わったらすぐにここに戻ってくるから」

赤沢「そんな…嫌よ…」

榊原「僕も消えるつもりなんて無いからね。絶対生きて戻ってくるよ」

赤沢「恒一君…」


榊原「――あと一つ言い忘れてた」

榊原「大好きだよ、泉美」ニコッ

赤沢「!!」

榊原「じゃあまたあとで!」タッタッタ

82: 2012/07/08(日) 09:45:32.59 ID:ml/9Nv9I0
PM1:00

赤沢(そろそろ卒業式が終わる頃ね)

赤沢(お願い…恒一君…戻ってきて……)

PM2:00

赤沢(卒業証書を持った生徒が玄関から続々と出てきた…)

赤沢(恒一君は…まだ来ない)

赤沢(電話も繋がらないわ)

PM3:00

赤沢(もう誰も来ない…)

赤沢(恒一君はこの世にはもういない…)

赤沢(さよならも言わずに行っちゃったのね…)

赤沢(3組のみんな…特に見崎さんには何も伝えずに)

85: 2012/07/08(日) 09:52:06.63 ID:ml/9Nv9I0
帰り道

赤沢「戻ってくるなんて見え見えの嘘なんかついて」

赤沢「戻ってこれるなんて微塵も思ってなかったくせに」

赤沢「なんで氏ぬ寸前にあんなに笑っていられるのよ……」

赤沢「まったく…、やんなっちゃう……」

赤沢「男なら約束くらい守りなさいよ……」ポロポロ


赤沢「恒一君の……バカぁー!!」

カァァン!!
カランカラン… コロコロ… ポチャン!


おわり

90: 2012/07/08(日) 10:02:15.89 ID:ml/9Nv9I0
取りあえずおわりです。途中で寝ちゃってすんません
なんかあればどうぞ

>>88
工口シーンは実力不足で書けないっす

94: 2012/07/08(日) 10:26:51.86 ID:ml/9Nv9I0
恒一君のこと忘れなかったのは約束したからです。あとセクロ(ry
理由になってないな

>>87
どうオチつければよかったんでしょう…

100: 2012/07/08(日) 10:55:09.15 ID:ml/9Nv9I0
精進します。。。
SS自体3作目だしクオリティ低いのは許してくらさい

引用: 赤沢「恒一君の……バカぁー!!」