309: 2014/11/13(木) 00:43:01.43 ID:lRlPgxCjO



前回:榛名「婦水入らず二人で過ごせるなんて榛名は幸せです」

幽霊に限りなく近しいモノは実在する。


深海から、艦隊から、元は意思のない無機物が、ニンゲンとしての意思を持っている。


ほら、まるで幽霊みたいだろう?


付喪神?なるほど、その方が適切な表現だろうね

まあ、肝心なことは言葉の表現じゃないんだ。

いいかい、大事なことはね、別に彼女らは物理的な法則や肉体的な束縛に縛られる必要はないんだ。

元々の艦隊が人間サイズの大きさになっているんだ。

法則性も何もない。元からね。


つまりね、別に彼女たちはやろうと思えば「霊体になって空だって飛べる」ってことさ


何故ならば彼女たちはまさしく「霊的な存在」なのだから。


艦隊これくしょん -艦これ-
310: 2014/11/13(木) 00:44:18.28 ID:lRlPgxCjO


では、何故彼女たちはこの世界の法則に縛られているのかって?

いい質問だ。

それは『私が必要性に応じてそうしたから』

何故そんなことをしたのかは、内緒だ。

ただね、その束縛は全然万全ではないんだ。

本当に意志の強い、例えば感情のメーターが降り切れてしまったような相手には束縛はそれ程有効ではないんだ。自分がこの世界に縛られていることを忘れてしまうからね。



311: 2014/11/13(木) 00:45:19.42 ID:lRlPgxCjO

少し難しかったかな。まあ、そのうち分かるよ。

いいかい、君は私の息子だ。



この私、『妖怪猫吊るし』の息子だ。



故に君は艦娘にとっても、深海棲艦にとっても君は『特異点』だ

君は他の人間以上に艦娘や深海棲艦の感情を理解できる。故に君の周辺では枷がリミッター外れやすくなる。

付喪神と言ったね。間違ってはいないさ。ただね、何事も理由なく、何の事由もなく現れることはないんだ。

唐突に深海棲艦が出現し、それに対抗するように艦娘が出てきた。

随分と都合のいい話だろう?

なんでだと思う?


312: 2014/11/13(木) 00:46:21.02 ID:lRlPgxCjO

もちろん、彼女らなりの理由があって出てきている。

私は少しバランスを取るのを手伝っているだけ。


『愛』さ。双方ともそれを知りたくて、欲しくて、もがいている


本当にそれだけなんだよ。


『愛』って何か?それは難しい質問だね。


独占欲ともいえるし、期待ともいえるし、なんだろうね?

ああ、そうだお守りをあげよう。少なくとも母らしく息子を想っている印にね

髪につけておくから。こら、逃げない。

私は髪の長さが変わらないからね。

こうやって普通に伸ばせるのが羨ましいんだ。


313: 2014/11/13(木) 00:47:24.39 ID:lRlPgxCjO


ん?髪を伸ばすって。私もいろいろ弄ってみたいからそのまま伸ばしておいて

次に帰った時に切ってあげるから、それまではそのままね。

さて、なんの話だったかな?

ああ、『愛』についてだったね。

私は『愛』について上手く説明はできない。

だから、自分なりに解釈して欲しいと思う

あと、機会があれば君なりに敬意と愛を持って艦隊の、深海の彼女らに接して欲しいってこと

血を分けた兄妹のようなものだからね。

もちろん、普通の人間を愛してもいい。

ただね、もし、彼女たちに遭うことがあったらできれば優しく接して欲しい



「分かったよ。母さん」


五月雨「提督?どうかされましたか?」

提督「いえ、少し母親のことを思い出していただけですよ」


314: 2014/11/13(木) 00:48:34.15 ID:lRlPgxCjO


五月雨「お義母様ですか?」

提督「ええ、すいません。このような事態の時に考えることではないのですけど」

五月雨「…どんな方だったんですか?」

提督「掴み所のない人でしたよ」

五月雨「よく分かりませんね」クス

提督「私も正直、よく知らないんです。あと、約束を大事にする人でした」

五月雨「髪の話ですよね?」

提督「その話しましたっけ?」

五月雨「お酒を飲まれている時に、母親が会うたびに髪を切りたがるからそのために伸ばしているって」

提督「だから、いつもこんなに長いんです」


315: 2014/11/13(木) 00:49:28.49 ID:lRlPgxCjO


五月雨「私より長いですからね。切りましょうか?」

提督「あまり邪魔になるようだったら考えます」

五月雨「その時は私に切らせてくださいね」

提督「分かりました。あ、五月雨さん」

五月雨「はい」

提督「五月雨さんは幽霊って信じますか?」

五月雨「ええ、いると思いますよ」




五月雨(だって、実際に今も提督に憑りついていますから)






319: 2014/11/13(木) 01:12:17.92 ID:lRlPgxCjO


五月雨(あの人はまるで悪霊、幽体で飛び、モノに憑くことができる)

五月雨(魂で提督に触れる。あの人にしかできないこと。凄く羨ましい)

五月雨(魂まで提督に染まることができたら、どんな感じなんだろう)

五月雨(こんな貧相な体じゃなくて、もっと大人な体があればいいのに)

五月雨(ああ、いいなぁ。提督の心臓に直接触れるなんて)

五月雨(ああやって、提督の胸の中に手を入れて心臓を撫でまわす)

五月雨(実際に提督が生きている証に触れる)

五月雨(手だけじゃなくて、魂で触れて、味わって、舐って)

五月雨(体の中の大事な臓器を全部撫でて)

五月雨(でも、提督のココロには触れられない。どこにあるか分からないから)

五月雨(あ、ズルい。提督の頭に手を入れてる。止めてください。私と提督の大事な思い出がたくさん詰まっている提督の脳に触れないでください)


320: 2014/11/13(木) 01:19:50.57 ID:lRlPgxCjO


五月雨(私だって提督の脳に体を埋めて私だけで満たしたいのに)

五月雨(提督の神経に直で触って、私しか感じられないようにしたいのに)

五月雨(血管の1つ1つを流れてみたいのに)

五月雨(提督のお腹の中に潜って溶けてみたいのに)

五月雨(夕張さんがいつも言っているみたいにそのままドロドロに溶け愛たいのに)

五月雨(ズルいです)


321: 2014/11/13(木) 01:27:55.87 ID:lRlPgxCjO



五月雨(提督の初めては私なのに)

五月雨(ズルいですよ。扶桑さん)

五月雨(提督に憑けるなんて)

五月雨(本当にズルいです)


322: 2014/11/13(木) 01:31:20.68 ID:lRlPgxCjO

本日は以上になります


次回:鳳翔「おかえりなさい」



引用: 【艦これ】 北上「沈んでよ、大井っち」 大井「解体されてくださいな、北上さん」