1: 2009/08/30(日) 15:13:48.49 ID:fDBEjq6a0
和「えええ!?唯がキャバクラ!?」

唯「うんっ!」モグモグ

和「な、何で…?」

唯「とっても時給がいいんだよ♪」

和「そ…そう…」
けいおん!!
2: 2009/08/30(日) 15:17:06.84 ID:fDBEjq6a0
和「で、唯、キャバクラって何するところか知ってるの?」

唯「えー、うん。お客さんにお酒を飲ませてお話する所でしょ。
  で、毎月の自分の人気でランク付けされて、それによって給料が変わるんでしょ」

和「けっこう知ってるじゃない。」

唯「私、けっこう自信あるんだ!私のかわいさは異常だからね」

和「なんかキャラ違くない?」

唯「まあ見ててよ。一瞬でナンバーワンになっちゃうからさ!
 あ、和ちゃんも遊びに来てねっ♪」

和「うん…。」(心配だなぁ)

4: 2009/08/30(日) 15:21:37.96 ID:fDBEjq6a0
店長「今日からこの店で働く平沢唯ちゃん。」

唯「よろしくお願いしますっ!」

キャバ嬢達(まだまだガキね…私の敵じゃないわ)

店長「この子が、この店のナンバーワンの澪ちゃん。」

澪「唯ちゃん、よろしくね」

唯「はいっ!よろしくお願いしますぅ」

唯(フフ、澪ちゃん。いまに追い抜いてあげるわよ)

店長「じゃあまずはヘルプについてもらえる?」

唯「はぁーい」

6: 2009/08/30(日) 15:29:16.24 ID:fDBEjq6a0
唯「はじめまして、お客様」

客「ん?あんた誰?俺は澪ちゃんを指名したんだが」

唯「甘物好唯(源氏名)です♪澪さんが来るまでわたしとお話してくださいますか…?」

客「あぁ。」

唯「あ、ありがとうございますっ!」ペコペコ

客「新入り?可愛いねー。健気でいいねぇ」

唯「えっ!?か、可愛くなんてないですよ。
  私なんて、澪さんみたいなキレイな人と比べたらまだまだ子供っぽいし…」

7: 2009/08/30(日) 15:30:13.44 ID:fDBEjq6a0

客「そこが唯ちゃんのいいところなんじゃないかなー?」

唯「そ、そうでしょうか?う、嬉しいです…!お客様!」ぎゅっ

客「わっ!?」

唯「キャッ!すみません//私ったら思わず…」

客「あ、いや、いいんだようん。」

唯「ごめんなさい~っ!」


キャバ嬢A「あの子、澪さんの客になんて大胆なことを…」

キャバ嬢B「自分のしてることわかってるのかしら…?」

澪(…………)

9: 2009/08/30(日) 15:37:45.70 ID:fDBEjq6a0
「お疲れ様でしたー!」

澪「ちょっといい?唯ちゃん」

唯「はぁーい」

キャバ嬢A「出たわよ。澪さんの呼び出し」

キャバ嬢B「ええ。もうあの子店に顔出せないんじゃないかしら…」

キャバ嬢C「澪さんに目つけられたら終わりよね。」


澪「あんた、私の客に色目使ってたね?」

唯「色目なんてそんな…」

10: 2009/08/30(日) 15:38:29.02 ID:fDBEjq6a0
澪「ごまかしても無駄だよ。いい?これ以上私の客を取るようなマネしたら…」

唯「……もー、イヤですよ澪さん。なんか勘違いしてません?」

澪「はぁ?」

唯「私たちの関係…はっきりさせておいたほうがいいみたいですね?」

澪「何言って…!?あ、あんた誰よ…」

憂「澪さん、お迎えにあがりました」

唯「憂。遅いよ」

憂「ゴメーンお姉ちゃん。」

澪「…………!?」

13: 2009/08/30(日) 15:47:36.81 ID:fDBEjq6a0
数ヶ月後

和「ここが唯の店かぁ」

「いらっしゃいませー!」

和「あの、唯さんを指名したいんですけど」

ボーイ「あー、唯さんは只今指名殺到中で…申し訳ございませんがしばらくおまち下さい」

和「え…!?ウソ…唯が!?」

和(まさか本当にナンバー1に…?あの天然の唯が…)

澪「失礼します…。唯さんが来るまで私がお相手します…。」

和「え?まさか澪!?」

澪「…え、和!?」

15: 2009/08/30(日) 15:52:55.32 ID:fDBEjq6a0
和「澪ー!久し振り!高校以来ね!」

澪「ホント…久し振り…!」

和「澪もキャバクラで働いてたんだ?私ね、唯を見に来たのよ」

澪「え…唯さん!?」ビクンッ

和「…?」

澪「……唯さんね…スゴいのよ。たった一か月で人気ナンバー1。」

和「そうみたいね。私もビックリ」

澪「私なんて、2年間必氏でやって、やっとなれたっていうのにね。
 今ではもうほとんど最下位。笑っちゃうよね……」

和「み、澪…大丈夫?」

澪「ねえ…和…私、どうすればいいのかな…?」

唯「わぁー!和ちゃんと澪ちゃん、なに話してんのー?」

澪「!!!」

和「唯!」

17: 2009/08/30(日) 16:00:45.08 ID:fDBEjq6a0
唯「和ちゃん来てくれたんだー。嬉しいなぁー」

和「え、ええ。」

澪「………」ガクガク

唯「ねぇ澪ちゃん、和ちゃんは楽しみに来てくれたんだよ?もっと楽しそうな顔しなきゃ駄目じゃん♪」

澪「そ、そうね…」

唯「それとも…悩み相談でもしてたの?悩みなら私がいつでも聞いてあげるって言ったじゃん。
 私は澪ちゃんの親友なんだからさ」

18: 2009/08/30(日) 16:01:31.20 ID:fDBEjq6a0
澪「うん…」

唯「で、なんの話してたの?ねぇ、教えてよ」

和(何?この異様な圧迫感は…)

客「唯ちゃーん!」

唯「あ、はぁーい♪

 ……お店終わったら、一緒に話そうね、澪ちゃん♪」

澪「う、うん。」

和「ねぇ、澪…さっき言いかけたことって…」

澪「え?何でもないよ??あ、和お酒飲みなよ!私酌するからさ!」

和(何かおかしい…この二人に何があったの?)

19: 2009/08/30(日) 16:09:55.15 ID:fDBEjq6a0
バシィッ!

澪「うぅ…」

唯「ねぇ、和に何言おうとしてたの…?」

澪「…………」

唯「まさか、私のこと?」

澪「ち、違います………」

唯「憂、嘘つきな澪ちゃんにはお仕置きしないとね」

憂「そうだねお姉ちゃん」ジュワッ

澪「キャアアアアアアアッ!」

唯「あーあ、澪ちゃんのきれいなお腹…またヤケドできちゃったね…。
 でも澪ちゃんが素直に話さないから悪いんだよ?」

澪「うっ…ひぐっ…ぐすっ」

21: 2009/08/30(日) 16:15:41.32 ID:fDBEjq6a0

唯「もう一度言うよ。何話してたの?」

澪「ゆ、唯さんのことを相談しようとしてました……」

憂「ふざけた真似してくれるじゃん。」ドカッ

澪「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい」

憂「おねーちゃんの邪魔すんじゃねーよ!」

唯「憂、もうやめてあげて?澪ちゃんがカワイソーだよ。」

憂「はい、お姉ちゃん。」

澪「うぅぅぅ~…」

憂「何、いつまでも泣いてるの?
 お前はお姉ちゃんが優しいから助かったんだよ!お礼もできないの!?」

澪「唯様…ありがとうございます…」

22: 2009/08/30(日) 16:18:28.31 ID:fDBEjq6a0
唯「まあいいけどね…。私さ、二人の会話聞いてたんだ。
 ナンバーワンから落ちたのが相当悔しいんだ?」

澪「……」

唯「まあ当然だよね?澪ちゃんってプライド高そうだし。
 小さい頃からずっとかわいいかわいいってちやほやされてきたんでしょ?」

澪「………」

唯「高校でもそうだったよね…。私は地味で目立たない女子だったけどさ、
 澪ちゃんはいっつも男子にモテモテだったんだもん…」

澪「高校…!?」

唯「今頃気づいたの?私と澪ちゃんはおんなじ高校に行ってたんだよ♪
 まあ…当然だよねぇ?私影薄かったし…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「澪ちゃんはさ、軽音部のアイドルだったよね。
 文化祭でゴス口リ服着てパンチラしてさ、あきらかにあざとくてイラついたよ」

澪「そんな…私…」

唯「私にはなんの取り柄も無かった…趣味もなかったし、何の部活にも入ってなかった。
 だから澪ちゃんがうらやましくて憎かった」

26: 2009/08/30(日) 16:27:05.53 ID:fDBEjq6a0
唯「私が初めて好きになった人も、澪ちゃんに夢中だった。
  澪ちゃんはね、私のほしいものをいつでも簡単に手に入れてたんだよ」

澪「………そんなの…」

唯「?」

澪「そんなのただの逆恨みじゃないっ!!なんで私がこんなことされなきゃいけないの!?
  ふざけないで!!」

唯「うるせーんだよ!!!」バキィッ

澪「っ……!」ヨロッ

唯「今更キレても無駄なんだから。今は私がナンバー1。あなたは負け犬なのよ。」

憂「………」

唯「悔しかったら、また這い上がってきたら?ナンバーワンになりたいんでしょ…
  枕営業でもなんでもしたらいいじゃない。」

澪「今更そんなことできるわけないでしょ!?なんのためにこの2年間…」

唯「甘いのよ。私が、何もしなくて一か月でナンバーワンになれたとでも思う?」

28: 2009/08/30(日) 16:34:00.21 ID:fDBEjq6a0
澪「!まさか、あなた既に…」

唯「あんたみたいな甘ちゃんとは違う。私は汚れてもいい。
  たとえけがれても…あんたみたいな女に勝てればそれでいい。
  だから、憂にも協力してもらってる。」

澪「し、姉妹で…」

憂「私はお姉ちゃんのためなら何だってするんだよ。
  お姉ちゃんは私のすべてだから。」

澪「………」

憂「よっぽどの覚悟がない限り、もうこの店であんたが返り咲くことはない…。
  今のうちにやめたほうがいいと思うけど?」

澪「…………」

唯「…じゃ、帰ろうか、憂。
  さようなら、秋山澪。」


澪「冗談じゃない…私だって、今まで頑張ってきたのよ…。
  今更後になんか引けない…。平沢唯…絶対にあんたを倒す…!」

29: 2009/08/30(日) 16:37:33.07 ID:fDBEjq6a0
おわり

引用: 唯「とりあえず、キャバクラってとこに就職してみましたっ!」