192: 2006/06/26(月) 02:51:27.56 ID:uGHQRUd+0
3時間ぶりにこんにちわ。
保守してくれる皆さんトンクス。
最初:ブーンが世界のすべてを見てみたいようです
前回:ブーンが世界のすべてを見てみたいようです【その2】


193: 2006/06/26(月) 02:53:07.86 ID:uGHQRUd+0
第8話( ^ω^)それぞれの別れ 前編だお!

翌日、大学の学生課で退学手続きを済ませたブーンはミルナ教授の研究室前に立っていた。


ブーンは研究室の扉を見つめた。


この扉を開けるのは最後になるかもしれない。
そう思うと今までの日々が走馬灯のように思い出され、
楽しいだけじゃない、
どちらかというとつらいことのほうが多かった今までの日々が、
懐かしく、そしていとおしく思えた。


( ^ω^)「でも僕は、僕の夢をかなえるんだお!」


ブーンは初めてノックして、研究室の扉を開けた。

空も飛べるはず

195: 2006/06/26(月) 02:54:02.30 ID:uGHQRUd+0
( ^ω^)「失礼しますお。」

( ゚д゚ )「ど、どうした内藤!
   お前がノックするだけでなく、失礼しますとまで言うなんて・・・。」

( ^ω^)「・・・・話がありますお。」


ブーンの真剣な表情を見たミルナ教授は、
襟を正し、研究者の目になってブーンのほうを向いた


196: 2006/06/26(月) 02:55:22.78 ID:uGHQRUd+0
( ゚д゚ )「真剣な話のようだな。」

( ^ω^)「僕は、世界の裂け目を超えますお。」

( ゚д゚ )「・・・・。」

( ^ω^)「教授に迷惑がかからないよう、大学は辞めてきましたお。
      今までミルナ教授には本当にお世話になりましたお。」

( ゚д゚ )「・・・・。」


197: 2006/06/26(月) 02:56:52.47 ID:uGHQRUd+0
( ^ω^)「孤児で、夢も希望も無かった僕を救ってくれたのはあなただったお。
      教授に僕は、夢を、生きる希望をもらいましたお。
      
      それだけじゃなく、多くの知識と経験、
      そして研究者とはなんたるかを教えてもらしましたお。」

( ^ω^)「そんな恩人のあなたを裏切ることになって本当に申し訳なく思ってますお。
      でも僕は、あなたにもらった夢を、叶えにいきますお。」

( ;ω;)「えぐえぐ・・・・
      今まで・・・本当にありがとうございましただお!!」



ブーンは深々とミルナ教授に頭を下げた。
涙が、床へとこぼれ落ちた。

198: 2006/06/26(月) 02:58:05.87 ID:uGHQRUd+0
ミルナ教授は席を立つと窓際に行き、窓の外のほうを向いた。
その表情は、ブーンには見えない。


( ゚д゚ )「お前のことだ。引き止めても無駄なんだろう?」


ミルナ教授は、とても優しい声でそう言った。


( ゚д゚ )「一番弟子がこんなことをいっても、俺の心は落ち着いている。
    不思議だなw
    もしかしたら俺は、この日が来ることをうすうす知っていたのかもしれん。」


一番弟子。
尊敬する教授が自分をそのように評価してくれていた。
それがうれしくて、でも申し訳なくて、
ブーンは再びの涙を留めてはおけなかった。

199: 2006/06/26(月) 03:00:52.08 ID:uGHQRUd+0
( ゚д゚ )「俺も研究者の端くれだ。
    世界の裂け目を越えたいと思ったことは何度もあった。
    でもその度にもう一人の俺が言うんだ。  
   
    『まだ早い。この世界には研究することがたくさん残ってるはずだ。』とな。
   
    俺は研究に没頭した。
    思えばそれは、世界の裂け目からの逃避行為だったのかもしれん。」

( ゚д゚ )「おれはいろんなものを発見した。
    
    ピンクローター、コンドーム、三角木馬に電動こけし、
    ブラジャーにバイアグラ、オOホールにフリスク。
    数えあげればきりが無い。
    
    どれもこれも、人々の生活にもはや欠かせないものになっている。」

200: 2006/06/26(月) 03:02:39.81 ID:uGHQRUd+0
( ゚д゚ )「そうこうしているうちに、俺は古代史研究の第一人者と呼ばれるようになり、
     教授の肩書きをもらった。
     
     愛する妻と子供も出来た。
     たくさんの教え子も出来た。
     
     ・・・俺には守るべきものがたくさんできたんだ。」


ミルナ教授は一呼吸置くと、寂しげにこう呟いた。



( ゚д゚ )「だから俺にはもう、世界の裂け目に挑むことは出来ない。」

201: 2006/06/26(月) 03:03:35.78 ID:uGHQRUd+0
研究室を静寂が包む。
その静寂はとても長く、ブーンには永遠のように感じられた。


どのくらいの時間がたったのだろうか。
ミルナ教授は振り返り、こういった。


( ゚д゚ )「だからお前がいってこい。
    世界の裂け目を越えて、古代史のなぞを解き明かして来い。
    そして、お前と、俺の夢をかなえて来い!」

203: 2006/06/26(月) 03:04:24.61 ID:uGHQRUd+0
( ;ω;)「!!」

( ゚д゚ )「返事は!?」

( ;ω;)「は、はいですお!」


ブーンは涙をぬぐい、
リュックからあの本を取り出した。

204: 2006/06/26(月) 03:05:13.71 ID:uGHQRUd+0
( ^ω^)「僕は必ず戻って来ますお。
      だからその間、僕の宝物を預かってくださいお。」

( ゚д゚ )「・・・ちょっと待ってろ。」


そういうとミルナ教授は自分の机をガサゴソと荒らしだし、
何かを持ってきた。

206: 2006/06/26(月) 03:06:09.38 ID:uGHQRUd+0
( ゚д゚ )「これをお前に預ける。」

( ^ω^)「これは・・・オOホールとフリスク・・・。
      受け取れないお。これは教授の大事な研究材料だお。」

( ゚д゚ )「そうだ。この研究に俺は半年近くかけた。
    これが無けりゃ、今度の学会で発表は出来ん。」

( ^ω^)「ならなんで・・・。」

( ゚д゚ )「だからお前は必ずこれを返しに戻ってこい。
    返しにこなかったら、ぶっ頃す。」

( ^ω^)「・・・はいですお!」


( ゚д゚ )「それまでお前の大事なこの本は俺が大切に保管しておく。
    だから絶対取りに戻って来い。
     
    いつものようにノックもせず、『おいすー』なんてほざきながらな。」


( ^ω^)b「おkwww把握したwwwww」

( ゚д゚ )b「それでこそ内藤だwwww」

207: 2006/06/26(月) 03:07:29.30 ID:uGHQRUd+0
ブーンは窓越しに外を見た。
空はもう、赤く染まっている。


( ゚д゚ )「いつまでここにいるつもりだ。
    もうお前は俺の生徒じゃない。
    ・・・さっさと出て行け。」

( ^ω^)「・・・わかりましたお。」


ブーンは振り返り、扉に手をかけた。
そのとき、最後にミルナ教授こう言った。


( ゚д゚ )「これからは、お前は俺と同等の研究者だ。
     達者でやれや。」

( ;ω;)「・・・いってきますお。」



振り返らず、ブーンは研究室を後にした。
第8話 完

295: 2006/06/27(火) 01:10:04.02 ID:YKqbVEBP0
第9話( ^ω^)それぞれの別れ 後編だお!


夜は大人の時間。
バーボンハウスには一時の休息を求め、多くの大人が訪れる。
しかしその日、バーボンハウスは貸切だった。


カウンター越しに、二人の男が座っている。

296: 2006/06/27(火) 01:11:00.15 ID:YKqbVEBP0
('A`)「今日でマスターのしょぼくれた顔を見るのは、しばらくお休みか。」

(`・ω・´)「ぶち頃すぞ。
     僕だってお前の悪い目つきを当分見なくてすむから、せいせいするよ。」

('A`)「ふひひwwwならおあいこじゃねえかwww」

そういうと毒男はグラスを口に近づける。
バーボンハウスはいつにもまして静かだ。

297: 2006/06/27(火) 01:11:58.43 ID:YKqbVEBP0
('A`)「正直言って、マスターには感謝している。」

(`・ω・´)「なんだい、柄にも無い。」

('A`)「ふひひwwwそういうなwwww
   飛行機械を作って世界の裂け目を超えるなんて犯罪行為の話を
   誰にもいわず黙って聞いてくれたのはマスターだけだったよ。」


(`・ω・´)「何を言っている。
      僕はイカれた夢想家の夢物語を黙って聞いていただけさ。」

298: 2006/06/27(火) 01:12:58.57 ID:YKqbVEBP0
('A`)「ふひひのひwwww
   そんなこと、誰にでも出来ることじゃないぜ。
   それに、相棒とも出会わせてくれたしな。」

(`・ω・´)「おまいらが勝手に出会っただけさ。
      僕は何もしてないよ。」

('A`)「ならそういうことにしておくよwww」


毒男の笑い声が静寂の中に響いた。

299: 2006/06/27(火) 01:13:37.41 ID:YKqbVEBP0
(`・ω・´)「ちょっと、昔話でもしようか。」

('A`)「かまわんよ。」



二人のやり取りには、ぶっきらぼうながらもお互いを理解しあっている、
そんな幼馴染のようなふいんき(←なぜかry)が漂っている。

300: 2006/06/27(火) 01:15:18.42 ID:YKqbVEBP0
(`・ω・´)「僕の父は昔冒険者だったらしくて、世界を渡り歩いていたらしい。
      でも、父は自分にはその才能は無い悟り、せめて冒険者たちが一時の間、
      疲れた心と体を休めることが出来るようにと、このバーを開いたそうだ。」


(`・ω・´)「父の望みどおり、このバーには冒険者や世界の裂け目に挑む
      飛行機械技師たちのような馬鹿が集まった。
      
      あるものは心と体を癒し、またあるものは情報の交換をしたりしてこのバーは
      大いに活気付いたそうだよ。」


(`・ω・´)「だけど、『世界の裂け目法』が施行されてからは
      そんな馬鹿達も訪れなくなった。
      僕がこの店は継いだのはそんなときだったよ。」

301: 2006/06/27(火) 01:17:02.60 ID:YKqbVEBP0
グラスを磨きながらシャキンは話す。
いつに無く饒舌なシャキンの話を、毒男はただ黙って聞いていた。


(`・ω・´)「かわりにここは労働者たちの憩いの店になったよ。
      彼らの愚痴や仕事の話を聞くのも悪くは無かった。
      ただ、幼いころに僕が感じた『ときめき』みたいなものは感じなかったけどね」


(`・ω・´)「そんな時、一人の目つきの悪い男がやってきてね。
      僕にこう言ったんだ。
      『俺は、世界の裂け目を飛行機械で超えてやる』ってね。」


('A`)「・・・。」


(`・ω・´)「僕はそいつの話を聞いてこう思ったんだ。
      ああ、こんな馬鹿がまだいたんだってね。」


302: 2006/06/27(火) 01:18:00.83 ID:YKqbVEBP0
(`・ω・´)「僕は適当に話をあわせていただけなのに、
      その男は良くこの店に来てうれしそうに話したよ。
      そんな馬鹿を見ながら、僕は何十年ぶりかの『ときめき』みたいなものを感じたね。」


('A`)「・・・その男、ホント馬鹿だな。」


(`・ω・´)「ああ。そんな馬鹿、この世に一人しかいないと思ってたよ。
      だけどある日、間抜けな顔の男がやってきてね、僕にこう言うんだ。
      『マスター。やっぱり世界の裂け目を超えるのは駄目なのかお?』ってね。」


303: 2006/06/27(火) 01:18:59.94 ID:YKqbVEBP0
('A`)「へえ、馬鹿は他にもいたんだ。」

(`・ω・´)「うん、すまない。いたんだよ。
      そしたらそこに元祖馬鹿が入ってきてね。
      二人は意気投合。
      それからは、僕は馬鹿二人分の話を聞かなきゃならなくなったんだ。」

('A`)「ふひひwwwバーのマスターも大変だな。」

(`・ω・´)「まったくだよ。
      でもその苦労も今日で終わる。
      明日、二人の馬鹿は世界の裂け目に挑むそうだよ。」

('A`)「へえ、その馬鹿ってのは、いったいどんな奴らなんだい?」

(`・ω・´)「うん、それはね・・・」


そのとき、カランカランと、来店者を知らせる鐘の音が鳴り響いた。


( ^ω^)「おいすー。」

304: 2006/06/27(火) 01:19:49.61 ID:YKqbVEBP0
(`・ω・´)「それはね、今この店にいる客のことなんだ。」

('A`)「ふひひwwなるほどねwww」


二人は笑みを浮かべた。


( ^ω^)「お?何はなしてたんだお?」

305: 2006/06/27(火) 01:21:08.96 ID:YKqbVEBP0
('A`)「ただの世間話さ。さ、行こうか。」

( ^ω^)「おk!
     マスター。今までお世話になったお!」


ブーンはシャキンにお辞儀した。


(`・ω・´)「僕は何もしてないさ。
      いつものように客の相手をしただけさ。」

('A`)「だとよ。
   そんじゃ、世話になったなマスター。
   ブーン、行くぞ。」

306: 2006/06/27(火) 01:22:07.59 ID:YKqbVEBP0
(`・ω・´)「ちょっと待って。」


そういうとシャキンはカウンターからグラスを取り出し、酒を注いだ。
それを二人の前に差し出す。


(`・ω・´)「この酒はサービスだ。
      とりあえず飲んでほしい。」

('A`)「ちょwwwこれは幻の銘酒『ひろゆきの涙』じゃまいかwwww
   ほんとにいいのか?」

(`・ω・´)「うん。ほれ、ぐいーっと。」


二人はシャキンに促されるまま、「ひろゆきの涙」を飲み干した。


('A`)「くああっ!うめえええwwwwwwwww」
( ^ω^)「こんなおいしいお酒、飲んだこと無いおwwwwww」




(`・ω・´)「はい、一人100諭吉になります。」

307: 2006/06/27(火) 01:23:04.93 ID:YKqbVEBP0
( ^ω^)('A`)「ちょwwおまwwwwっうぇうぇwww
         おごりって言ったじゃまいかwwwwwww」

(`・ω・´)「うん、ごめん。うそなんだ。」

('A`)「100諭吉なんて払えねえよwwwww」


(`・ω・´)「ぶち頃すぞ。 
     払えないなら仕方ない。ツケにしとくよ。
     世界の裂け目から戻ってきたら、必ず払いやがれこの盗っ人野朗ども。」


( ^ω^)「わかったおwwww必ず払いに来るおwwwww」
('A`)「それまで、この店つぶすんじゃねえぞ。」

308: 2006/06/27(火) 01:23:45.07 ID:YKqbVEBP0
二人は、バーボンハウスを後にした。
胸に心温まるVIPヌクモリティを感じながら。


第9話 完    推奨BGM  それでも来た道 / 柴田淳

309: 2006/06/27(火) 01:25:10.97 ID:Zs0q9CB90
乙ー

シャキンデラカッコヨスwww
水晶BGMが何かわからない俺www

313: 2006/06/27(火) 01:31:52.39 ID:YKqbVEBP0
平日の深夜まで保守ありがとうございます。

コレにて第1部は終了です。

推奨BGMは暇だったら探してみてください。

速攻でシャワー浴びてもう1話投下しようと思いますがいかがですか?


引用: ( ^ω^)が世界のすべてを見てみたいようです