1: 2012/07/14(土) 00:47:45.05 ID:LefJamRO0

マミ「おはよう、ファービー。昨日はよく眠れた?」

ファービー「グゥゥゥゥ…グゥゥゥゥ…zzz」

マミ「もう、ねぼすけさんなんだからっ」


QB「楽しそうだね、マミ」

3: 2012/07/14(土) 00:48:21.16 ID:LefJamRO0

マミ「キュウべぇには感謝しているわ。こんなにステキな出会いをプレゼントしてくれたんですもの」

QB「安いもんだよ」

マミ「お陰で毎日が楽しいわぁ~」



マミ「…嫉妬しちゃダメだぞ☆」

QB「わけがわからないよ」

4: 2012/07/14(土) 00:49:24.43 ID:LefJamRO0

時計「マミサン、マミサン8持ダヨ―♪」
マミ「あら、いけない。もうこんな時間?」

マミ「早く学校に行かなくっちゃ」


ファービー「<●><●>(パチ!)」


ファービー「ファー…ブルスコ…ファー!」

マミ「あら! 目が覚めたのね、おはようファービー」

ファービー「ディー、エー、ティ! ディー、エー、ティ!」ガタガタ、ガタガタ!

マミ「まあ! なんですって!? あなたも学校に行きたいっていうの?」


QB「マミ……」

6: 2012/07/14(土) 00:50:28.04 ID:LefJamRO0
<見滝原中学校、3年クラス>

マミ(結局、カバンに入れて連れてきちゃった…)

マミ(クラスのみんなにバレないかしら…ドキドキしちゃう…)チラッ、チラッ


マミ「お願い、大人しくしててよね、ファービーちゃん(小声)」

ファービー「オナカヘッタ…」

男子生徒「!?」

9: 2012/07/14(土) 00:51:42.21 ID:LefJamRO0

マミ「おなかへった、おなかへった」

女子生徒「どうしたの?巴さん。お腹が空いたの?」

マミ「え、ええ! 朝寝坊してちゃんとご飯が食べられなかったのよ(アセアセ)」

女子生徒たち「クスクス…」


マミ(もうっ! ファービーちゃん、めっ!)

ファービー「ショボーン…」

10: 2012/07/14(土) 00:52:46.93 ID:LefJamRO0
<授業中>

ファービー(オナカヘッタ…オナカヘッタ…)←タオルで巻いてある

マミ(しょうがないなぁ…食いしんぼさんなんだから…)

ファービー「モグモグ、モグモグ、」



ファービー「ゲエェェェェェェェェェェェ!!!!」


先生「!?」

11: 2012/07/14(土) 00:56:09.90 ID:LefJamRO0

マミ(やだっ!!!ファービーちゃんったら…!!!)

生徒達
「えー?ダレー」
「授業中にゲップ~」(ヒソヒソ)


ファービー「プルプルプルプルプル…」

マミ(いけない! おゲップの後は…)



ファービー「ブゥゥぶりぶりぶりブリブチブリブバァ!!!(屁)」


ダッ!

先生「あ! 巴さん! どこに行くんですか!」


15: 2012/07/14(土) 00:57:22.04 ID:LefJamRO0
>>12
ひとりじゃない…体が軽い…もうなに怖…

17: 2012/07/14(土) 00:58:07.03 ID:LefJamRO0
<保健室>

マミ「うぇぇ~ん、クラスのみんなに嫌われちゃったよぅ…」

マミ「みんな今頃ウワサしてるわ…おゲップの後におならだなんて…」


(男子生徒A『巴のやつ、きったねぇよなwww』)

(男子生徒B『ありゃあ絶対実も出てるだろwww』)

(女子生徒A『あこがれてたのにゲ、ン、メ、ツ~www』

(女子生徒B『脱糞少女マミさんねっ☆』)

(クラス一同『ぎゃははははははははwwwwwwww』)


ファービー「ファー…ファー…」


マミ「えっぐ、えっぐ…なに? ファービー。」




ファービー「ファービー、トモダチ」


19: 2012/07/14(土) 00:59:39.77 ID:LefJamRO0

マミ「そうだよね…たった一人の友だちだもんね…」

マミ「ごめんね、正直に言えばさっき一瞬だけ、あなたのことを恨みそうだったわ…」

ファービー「ウウウウウ・・・」

マミ「でも! ファイトよマミ! あなたには心強~い味方が付いてるんですから! 負けるもんですか!」

ファービー「♪」


21: 2012/07/14(土) 01:00:37.71 ID:LefJamRO0

ファービー「ボク、ウタウ!」

マミ「あら!」


ファービー「ナーナーナー♪ナーナーナー♪ナナナーナーナーナー♪」


マミ「まあっ、お上手ね!」

マミ「ウフフフフ…」

キャッキャッ!



<カーテンの陰>

さやか(うっげぇぇぇ…!とんでもないもん見ちゃったよ……)

22: 2012/07/14(土) 01:02:35.76 ID:LefJamRO0
<放課後。鹿目邸>

さやか「結論から言う。マミさんがヤバい。」


まどか「ティヒヒ、そんなのいつものことだよw」

ほむら「まどかの言う通りだわ」

さやか「げぇっ! あんたいつの間に!」


ほむら「まどかある所にほむらあり。それが親友というものよ」

まどか「わたしたち、最高のお友達だよね!」

ほむら「ほむっ」

24: 2012/07/14(土) 01:03:39.67 ID:LefJamRO0

さやか「…話戻すけどさぁ。今回のはマジでヤバいんだよ。何か一線越えちゃってるカンジ」

ほむら「あら、わたしはまどかとの一線ならいつでも越える気でいるわよ?」

まどか「もう、ほむらちゃんったら///」

ほむら「ほむっ」


さやか(イラッ☆)

25: 2012/07/14(土) 01:06:50.12 ID:LefJamRO0

さやか「マミさんね、一人でなんか機械みたいなのと話してるの。それがまた気持ち悪いんだわ~w『ファー、ブルスコ、ファー』ってwww」

ほむら「擬似的な友情に慰みを求めるなんて…マミ、哀れな子…」

まどか「じゃあさ、今度その『ファービー』っていうの、みんなで見せてもらいに行こうよwマミさんきっと悦ぶよ?」

ほむら「さすがね、まどか。どこまでも笑いを追究するその姿勢…素敵だわ///」

まどか「ウェヒヒww」


さやか(イラッ☆)

28: 2012/07/14(土) 01:09:29.69 ID:LefJamRO0
<夕刻。マミさんティロパトロール中>

マミ「♪~」

マミ「ネタキャラ、なんて、気にしないわ~♪」

マミ「首なし、だってだってだって、お気に入り~♪」

ファービー「ファー、ブルスコ、ファー!」(←合いの手)


29: 2012/07/14(土) 01:10:06.20 ID:LefJamRO0

QB「ごきげんだね、マミ」

マミ「うふふ、そう見える?」

マミ「でもねっ、」


マミ「ひとりぼっちでいると~ちょっぴりさみしい~♪」

ファービー「ファー、ブルスコ、ファー…」

31: 2012/07/14(土) 01:13:09.21 ID:LefJamRO0
<歌の続き>
マミー「そんなと~き、こういうの。鏡を見つめて~♪」



マミ「笑ってぇぇぇ!笑ってぇぇぇ! 笑ってファービーぃぃぃ!!!」

ファービー「wwwwwwww」



QB「今更ながら、選曲の古さにドン引きするよ」

マミ「そうかしら(ティロッ☆)」


杏子「おい」


32: 2012/07/14(土) 01:15:14.20 ID:LefJamRO0

QB「やあ杏子、今日もゴミ箱漁りかい?精が出るね」

杏子「ちげーよ。っていうかマミ、その手に持ってる黒い鳥みたいなの…」

マミ「ファービー?」

杏子「そ、それファービーっていうのか!?」ガバッ!


ファービー「ファー?」


33: 2012/07/14(土) 01:15:56.68 ID:LefJamRO0

杏子(う、ううう~…)




杏子(なにあれ…チョーかわいいんですけど~///)



QB「顔が赤いよ?杏子」

杏子「なっ!? だ、ダレが欲しいって言ったよ!」

ファービー「ファー」


杏子(きゅん・・・///)

36: 2012/07/14(土) 01:18:19.10 ID:LefJamRO0

杏子(ああいうの…昔から持ってなかったな…)

杏子(ウチはビンボーだったし…親父はああいうの好きじゃなかったもんな…)


杏子(いつかもあたしが拾って来たら、『偶像崇拝だ!』って怒られちゃったし…)


杏子(お人形…しゃべり相手になってくれるお人形…)



マミ「どうしたの?黙りこんじゃって。ティロ頭痛?」

杏子「あ、アタマ!? ま、まあアタマくらいならナデてやってもいいけど!?」


ファービー「ゲェェェェップ」

39: 2012/07/14(土) 01:22:42.58 ID:LefJamRO0

マミ「うふふ。どうぞ。ファービーちゃんも喜ぶわ」

杏子「うわわ、ほんとかっ! えへへ…」ナデナデ

ファービー「ファー、ファ、」



ファービー「やめろや」



杏子「えっ」

42: 2012/07/14(土) 01:26:28.50 ID:LefJamRO0

杏子「えっ?えっ? ファービー、今なんて…」

ファービー「やめろや」

杏子「うっ!?」ジワァ…


杏子「うえええええーんっ!!!」 ダッ!


マミ「あ、佐倉さん…」

QB「魔女チャンスktkr! 待ってよ杏子!」 ダッ!

マミ「行っちゃった…」


ファービー「ファー」


44: 2012/07/14(土) 01:28:54.03 ID:LefJamRO0

マミ「もう、どうしたの? ファービー」

ファービー「ファー、ブルスコ、ファーなんかむかついた」

マミ「もしかして、わたしと杏子さんの仲に嫉妬しちゃった?」


マミ「もう、イジワルは、めっ!」



まどか「マミさん…」


47: 2012/07/14(土) 01:31:39.84 ID:LefJamRO0

マミ「あら? 鹿目さんに美樹さんに曉美さんまで。今日は皆さんお揃いね」

さやか「さっき杏子がもの凄い勢いで走ってったわよ!あとキュウべぇも!」

ほむら「尋常じゃない泣き方だったわ。気丈なあの子らしくもない」

マミ「佐倉さん、ちょっとファービーちゃんともめちゃって…」


まどか「ファービーってそのおもちゃですかw?」


さやか「ちょ!まどか…!」

マミ「」

50: 2012/07/14(土) 01:32:19.58 ID:LefJamRO0

マミ「な、なに言ってるの、鹿目さん。ファービーちゃんはわたしの…」

まどか「おもちゃですよね? 価格:4179円」

マミ「でもお話だって一緒に…」

まどか「インプットされた5個くらいの言葉を繰り返すんですよね。そのうち二つが屁とゲップ」

マミ「ッッッ…!」ジワァ…



ほむら(攻めッ、攻めッ、攻めまどかッ!)ムフー!

53: 2012/07/14(土) 01:36:01.28 ID:LefJamRO0

まどか「あれあれ? マミさんどうしたんですかぁ?」

マミ(いけないわ…こらえるのよ、マミ…)

まどか「なんで涙目になってるんですかぁ?」

マミ(…そう、わたしはせんぱい、せんぱいなんだからっ!)

まどか「おしゃべりしてくださいよwwwファー、ブルスコwww」



マミ(泣きべそなんて、さよなら、ねっ☆ マミティ・マミティ!)←謎


まどか「ファービー寝てますよwww」


55: 2012/07/14(土) 01:38:40.47 ID:LefJamRO0

マミ「…も~、鹿目さんのイ、ジ、ワ、ル☆ ど~してそんなヒドいこと言うの?」

ほむら「まどかの言うことに間違いはないわ」

ほむら「まどかの言葉は真実よ」

ほむら「ねぇそう思うでしょ?美樹さやか」


さやか(イラッ☆)

56: 2012/07/14(土) 01:39:13.25 ID:LefJamRO0

さやか「でもぶっちゃけ、あたしもまどかとおんなじ意見なんですよ」

マミ「えっ?えっ?美樹さんまで…」

さやか「マミさん、目を覚ましてください」



さやか「そいつ生きてませんから」


ファービー「ファー」

60: 2012/07/14(土) 01:42:24.91 ID:LefJamRO0

マミ「(プルプルプルプル…)」



マミ「ひぐっ…ちがうもん」

まどか「えっ?」



マミ「ファービーぢゃんはおどもだぢ!だってキュウべぇに頼んだんだもん!」プンプン!



マミ「『魔法少女になる代わり、お友だちをちょうだいね』って!」



ほむら「どこまで愚かなの…この時間軸のあなたは…」



ファービー「ファー、ファー……ちょいと待ちな、お嬢ちゃん方」

62: 2012/07/14(土) 01:46:04.72 ID:LefJamRO0

ま&さ&ほ「しゃ、しゃべったぁぁぁぁ!!!」

マミ「ファービーちゃん…!」


ファービー「しゃべるさ。ファービーだもの」


ファービー「で、話の続きなんだが」



ファービー「…まず正座」


ま&さ&ほ「はい……」


65: 2012/07/14(土) 01:47:03.20 ID:LefJamRO0
<10分経ったよ☆>

ファービー「…でな、そこでおれは言ってやったわけ。『あんなS●NYの犬ッコロにゃあ10年経っても負けませんよ』ってな」

まどか「ウェヒヒ…もう食べられないよ…zzz」

ほむら(まどかが…まどかがわたしの肩に寄りかかってる…!まどかの髪がわたしの鼻に!よだれが口にぃぃぃ!!!)


ファービー「おい今聞いとかないと社会に出てから損するぞ」


67: 2012/07/14(土) 01:49:58.74 ID:LefJamRO0

ダダダダダダダダ
杏子「ああっ!やっぱりみんなここにいるっ!」

さやか「あ、杏子きた」

ほむら「泣きながらきた」

68: 2012/07/14(土) 01:51:04.13 ID:LefJamRO0

杏子「やい!おまえ!」

ファービー「おん?」

杏子「杏子、おまえの正体知ってるぞ! みんながここにいるってことは、おまえやっぱり魔女なんだろ!」

ファービー「話がちっとばかし読めねぇが…」


杏子「わるいわるい悪魔人形め!さっきはよくも杏子を騙してくれたな!」

杏子「こうしてやる!」

ガッ!


ファービー「モルスァ!」


70: 2012/07/14(土) 01:54:20.35 ID:LefJamRO0

マミ「ファ、ファービーちゃん…!!!」

杏子「やったか…!?」


ガガガ・・・ピピガガガ・・・


ファービー「…へへへ、すまねえなぁ、昔っから無駄話が多くてさ…」



ファービー「いつだってそうさ…大事なことばかり伝えそこねちまう…」


73: 2012/07/14(土) 01:58:41.57 ID:LefJamRO0

ファービー「マミ…」

マミ「はい…」

ファービー「いいか、よく聞け。おれがこのまま動かなくなっても、こいつらのことは恨んじゃいけねぇ」


マミ「え…?」



ファービー「だってこいつらはおまえの……ほんとうの友だちなんだから…」


ま&さ&ほ&杏「!!!」

76: 2012/07/14(土) 02:02:28.42 ID:LefJamRO0

ファービー「あいらの目、見てみろよ。きれいだろ?チカチカしてるだろ?」


ファービー「みんなおまえが心配なんだよ。やさしくて頼れる先輩なんかじゃねぇ。年も境遇も自分たちとそう変わらない、寂しがりやの女の子のことをさ…」


マミ「ファービーちゃん…みんな…」


ファービー「さてと…友だちの多い女の子に、おしゃべり人形は必要ねぇ…」



ファービー「それに、涙もな…」

モモモモモ、モルスァァァァ!!!


マミ「ファービーちゃぁぁぁぁぁん!!!」


さやか「爆発した…」

杏子「ごごご、ごめんなしゃああああああああい!!!」


83: 2012/07/14(土) 02:07:34.60 ID:LefJamRO0

QB「その後、マミはしばらく落ち込んでいた」

QB「無理もない。思春期の女の子の精神なんて脆いものさ」


QB「だけど、彼女たちの『絆』は、以前にも増して強く強くなったようだね」



まどか「あ、マミさんだ! マミさ~ん!」

さやか「マミさん、一緒に帰りましょうよ!」

杏子「マ”ミ”~杏子を許しておくれぇぇぇ(泣)」

ほむら「ほむっ」

86: 2012/07/14(土) 02:11:22.34 ID:LefJamRO0

QB「乾電池で動くただの人形に、なぜあれほどの感情が宿ったのか。ぼくには到底理解できない」


QB「非科学的な説明を試みれば、あるいはそのスパイスは、少女たちみんなの友だちを想う『やさしい気持ち』だったのかもしれない…」


QB「それは奇跡なのかもしれない…」



(ファービー「ボク、ウタウ!」)


(ファービー「ナーナーナー♪ナーナーナー♪ナナナーナーナーナー♪」)




89: 2012/07/14(土) 02:13:08.00 ID:vXA7Yy+80
乙!

引用: マミ「わたしの、一番のお友達」 ファービー「ファー…ブルスコ…ファー」