971: 2011/04/14(木) 01:47:56.37 ID:DWIlW0yDO
「佐天……さん? 何よ……それ……は?」

どこまでも朱い空間の中、御坂美琴は立っていた。

「それ?」

何を言っているのか、まるで分からない。
そういった表情の少女。

しかし、美琴は彼女を見てはいない。
彼女の足元に転がる、ボールのようなそれから。
目を離す事が、出来なかった。
とある魔術の禁書目録 32巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

972: 2011/04/14(木) 01:49:08.29 ID:DWIlW0yDO
「佐天さん、答えて」

俯いたままで、美琴は呟いた。
目の前の少女に聞こえなくてもよかった。
ただ、何かをしていないと崩れそうだった。

「佐天? はて、誰の事ですかね?」

目の前の少女はケタケタと笑い出す。

「……いいから、答えなさいよ!」

憤りから、美琴の言葉に力がこもった。

「うるさいですね……。まあ、いいですよ」

これの事ですよね。
甚だ迷惑そうな声色で、そう言って、目の前まで蹴り飛ばされたそれは。

「…………」

973: 2011/04/14(木) 01:50:53.34 ID:DWIlW0yDO
分かりきっていた事。
否定したかった事。
けれど。

朱く彩られた花が舞う。

「初春さんを……!どうして……!?」

「どうでもいいでしょう。これから氏に逝く貴女に関係あります?」

けんもほろろに言い放つ。

974: 2011/04/14(木) 01:51:48.66 ID:DWIlW0yDO
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。
ケタケタケタケタケタケタ。



笑い声が響く。

975: 2011/04/14(木) 01:52:45.63 ID:DWIlW0yDO
「随分簡単に言ってくれるわね?」

美琴は目を閉じた。

「学園都市、第三位『超電磁砲』<レールガン>に勝てるとでも思ってるわけ?」

「初春さんの仇、討たせてもらうわよ!」

御坂美琴は、構える。
かつての友人に向かって。
指先にコインを掴んで。

976: 2011/04/14(木) 01:53:27.98 ID:DWIlW0yDO
それを。

「名乗られたなら、こちらも名乗りませんとね」

まるで、なんとも思っていないように彼女は笑う。

「零崎唳織、学園都市風に決めるなら『有耶無耶』とでも言いますかね」

零崎唳織は笑う。





「さあ、零崎を初めましょう」

977: 2011/04/14(木) 01:54:24.60 ID:DWIlW0yDO
以上で終り

思いつきだから、粗が目立つなあ
そのうちスレ立てて書きたい、うん

978: 2011/04/14(木) 02:16:56.53 ID:Cp41bZ8Io
戯言シリーズわかんないけど興味でてきた、乙

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-26冊目-【超電磁砲】