28: 2025/05/26(月) 22:00:00 ID:???00
29: 2025/05/26(月) 22:01:00 ID:???00
さやか「~♪」
さやか(ほとばしるトマト、妬いた茄子が艶めいて……さや処に、魅惑の香りが漂います)
さやか「さて、そろそろですかね……」サッ
さやか(目の前の小鉢に、出来立ての料理を盛り付ける。かつて先輩が、私の代わりにやってくれていたように)
さやか「さぁ、どうぞ。こちらお通しの、焼きナスとトマトのマリネになります」コトッ
「んん?? これ、お通しにしては豪華すぎじゃない……!?」
さやか「ふふ、ひさびさにお会いできた分のサービスですよ」クスッ
さやか「ですがまさか、さや処に来ていただけるとは思いませんでした。──慈先輩」
慈「驚いてくれたんなら、めぐちゃん的にはサプライズ大成功ってわけだ⭐︎ ほんとひさしぶり、さやかちゃん!」ニコッ
さやか(ほとばしるトマト、妬いた茄子が艶めいて……さや処に、魅惑の香りが漂います)
さやか「さて、そろそろですかね……」サッ
さやか(目の前の小鉢に、出来立ての料理を盛り付ける。かつて先輩が、私の代わりにやってくれていたように)
さやか「さぁ、どうぞ。こちらお通しの、焼きナスとトマトのマリネになります」コトッ
「んん?? これ、お通しにしては豪華すぎじゃない……!?」
さやか「ふふ、ひさびさにお会いできた分のサービスですよ」クスッ
さやか「ですがまさか、さや処に来ていただけるとは思いませんでした。──慈先輩」
慈「驚いてくれたんなら、めぐちゃん的にはサプライズ大成功ってわけだ⭐︎ ほんとひさしぶり、さやかちゃん!」ニコッ
30: 2025/05/26(月) 22:02:00 ID:???00
さやか「慈先輩のことはテレビ等でお見かけすることも多く、お仕事が忙しいのではないかと思っていたのですが……」
慈「まぁねー。……今日だってさや処に来る時間、無理矢理ひねり出したようなもんだし」ハハ
さやか「え……!? それでしたら何故、その貴重な時間をさや処に?」
慈「いや、いくらめぐちゃんとはいえ、後輩の顔を見たくなるときもあるからね! るりちゃんに聞いてずっと気になってたし」
慈「んー、そうだなぁ……他のメンバー……蓮ノ空の頃のみんなも、よく来てるんでしょ?」
さやか「ええ、まぁ。毎週末には小鈴さんが来てくれますし、花帆さんや吟子さんも、よく顔を見せてくださっていますね」
慈「そっかそっか。良いよね、学生時代からの繋がりってさ」クスッ
慈「まぁねー。……今日だってさや処に来る時間、無理矢理ひねり出したようなもんだし」ハハ
さやか「え……!? それでしたら何故、その貴重な時間をさや処に?」
慈「いや、いくらめぐちゃんとはいえ、後輩の顔を見たくなるときもあるからね! るりちゃんに聞いてずっと気になってたし」
慈「んー、そうだなぁ……他のメンバー……蓮ノ空の頃のみんなも、よく来てるんでしょ?」
さやか「ええ、まぁ。毎週末には小鈴さんが来てくれますし、花帆さんや吟子さんも、よく顔を見せてくださっていますね」
慈「そっかそっか。良いよね、学生時代からの繋がりってさ」クスッ
31: 2025/05/26(月) 22:03:00 ID:???00
慈「あとそれに、ここって小料理屋だからお酒をあてに食べられる料理あるんでしょ? ひさびさに羽目を外して飲みたいなーって」ニコッ
さやか「なるほど。でしたら、他ならぬ慈先輩の期待にはぜひとも応えないといけませんね。こちら、メニューとなります」サッ
慈「ありがと! んー、何食べよっかなー……? せっかく、さやかちゃんの手料理が食べられるんだしなぁ……」ジー
慈「……! え、メニューに豚のしょうが焼きあるじゃん! これ、お酒に合うの?」
さやか「ええ。ビールで流すのも良いですし、甘辛いタレは日本酒などにも合います。あとは……ハイボール、なんてのも最高ですね」クスッ
慈「あぁー、良いかもそれ……! よし! じゃあさやか店長、“しょうが焼きセット”を一つ、お願い!」
さやか「なるほど。でしたら、他ならぬ慈先輩の期待にはぜひとも応えないといけませんね。こちら、メニューとなります」サッ
慈「ありがと! んー、何食べよっかなー……? せっかく、さやかちゃんの手料理が食べられるんだしなぁ……」ジー
慈「……! え、メニューに豚のしょうが焼きあるじゃん! これ、お酒に合うの?」
さやか「ええ。ビールで流すのも良いですし、甘辛いタレは日本酒などにも合います。あとは……ハイボール、なんてのも最高ですね」クスッ
慈「あぁー、良いかもそれ……! よし! じゃあさやか店長、“しょうが焼きセット”を一つ、お願い!」
32: 2025/05/26(月) 22:04:00 ID:???00
さやか「ご注文承りました。でしたら、お肉の種類はどうしますか? バラとロースから選べますが」
慈「そうなの? えっと、じゃあ……」ウーン
さやか「…………一応言っておきますが、最高級リブロースは無いですからね!!」
慈「ぐ、さやかちゃん、学生時代のこと根に持ってるな……!?」
さやか「いい食材を使えば質の高く美味しい料理ができる、というのは当然なんですよ……!」ムゥ
慈「そうなの? えっと、じゃあ……」ウーン
さやか「…………一応言っておきますが、最高級リブロースは無いですからね!!」
慈「ぐ、さやかちゃん、学生時代のこと根に持ってるな……!?」
さやか「いい食材を使えば質の高く美味しい料理ができる、というのは当然なんですよ……!」ムゥ
33: 2025/05/26(月) 22:05:00 ID:???00
慈「んー……まぁ、ロース肉にしようかな。さやかちゃんに教わった豚のしょうが焼きのあの味が恋しくてさ」
さやか「承知しました。しょうが焼きは簡単で定番、だからこそ作り手の技量が問われる料理ですので……期待していてください!」ニコッ
慈「ふふっ、さやかちゃんのお手なみ拝見だー! 私も割と料理の腕は上がった方だから、さやかちゃんの料理楽しみかも」フフン
さやか「承知しました。しょうが焼きは簡単で定番、だからこそ作り手の技量が問われる料理ですので……期待していてください!」ニコッ
慈「ふふっ、さやかちゃんのお手なみ拝見だー! 私も割と料理の腕は上がった方だから、さやかちゃんの料理楽しみかも」フフン
34: 2025/05/26(月) 22:06:00 ID:???00
さやか「おや……そうなんですか? 蓮ノ空にいた頃は、料理に対してあまり意欲的ではなかったと見受けられましたが……」
慈「まぁね。でもさやかちゃん、蓮ノ空で私に料理の作り方教えてくれたじゃん? それに耐熱容器までプレゼントしてくれたし」
慈「あれのおかげで、基本的な料理から凝ったものまでチャレンジするようになったんだ。るりちゃんにも作ってあげたりさ」
慈「だから本当、さやかちゃん様様って感じ!」ニコッ
さやか「! ふふ、それはよかったです。いつかその上達した慈先輩の料理、わたしも食べてみたいですね」サッサッ
慈「まぁね。でもさやかちゃん、蓮ノ空で私に料理の作り方教えてくれたじゃん? それに耐熱容器までプレゼントしてくれたし」
慈「あれのおかげで、基本的な料理から凝ったものまでチャレンジするようになったんだ。るりちゃんにも作ってあげたりさ」
慈「だから本当、さやかちゃん様様って感じ!」ニコッ
さやか「! ふふ、それはよかったです。いつかその上達した慈先輩の料理、わたしも食べてみたいですね」サッサッ
35: 2025/05/26(月) 22:07:00 ID:???00
ジュージュー…‼︎
さやか「そういえば慈先輩、お酒を飲むのはひさびさと仰っていましたが……それはお仕事の都合でですか?」
慈「あー、いや、というかなんというか……一緒に住んでるるりちゃんが、ね」
さやか「……! あぁ……なるほど」
慈「うんうん。もうさ……私が止めなきゃ、誰がお酒を飲んだるりちゃんを止められるのかって話なんだもん」
さやか「…………あの瑠璃乃さん、ですもんね……」
さやか「そういえば慈先輩、お酒を飲むのはひさびさと仰っていましたが……それはお仕事の都合でですか?」
慈「あー、いや、というかなんというか……一緒に住んでるるりちゃんが、ね」
さやか「……! あぁ……なるほど」
慈「うんうん。もうさ……私が止めなきゃ、誰がお酒を飲んだるりちゃんを止められるのかって話なんだもん」
さやか「…………あの瑠璃乃さん、ですもんね……」
36: 2025/05/26(月) 22:08:00 ID:???00
さやか(かつて103期生だけで飲み会をした際、お酒が入った瑠璃乃さんの、あまりの変貌ぶりに強く衝撃を受けました)
さやか(あれ以来、わたしは……お酒を飲む側ではなく、相手に提供する側でい続けよう、そう心に決めたものです)
慈「お酒を飲むときって、ストッパーが欲しくなるからなぁ……こうやって店で飲むときは気にしなくて良いから楽だけど」
さやか「ええ、わかりますよ…………っと、こちらは完成ですね」
さやか「──お待たせしました。“しょうが焼きセット”になります」コトッ
さやか(あれ以来、わたしは……お酒を飲む側ではなく、相手に提供する側でい続けよう、そう心に決めたものです)
慈「お酒を飲むときって、ストッパーが欲しくなるからなぁ……こうやって店で飲むときは気にしなくて良いから楽だけど」
さやか「ええ、わかりますよ…………っと、こちらは完成ですね」
さやか「──お待たせしました。“しょうが焼きセット”になります」コトッ
37: 2025/05/26(月) 22:09:00 ID:???00
慈「おおー、キャベツの千切りに、すっごく良い匂いの豚肉……! よぉし、いただきまーす!」パクッ
慈「──!! わぁ、すっっごく美味しい! さやかちゃん天才!?」
さやか「お褒めにあずかり光栄です、慈先輩」ニコッ
慈「もぐもぐ……え、このお肉、めっちゃ柔らかい!? しかもなんか、噛むと肉汁が感じられるくらいジューシー……!」
さやか「きちんと豚肉はその筋を切り、尚且つパサつかないようタレはフライパンの上で焼きながら絡めましたから」フフッ
慈「──!! わぁ、すっっごく美味しい! さやかちゃん天才!?」
さやか「お褒めにあずかり光栄です、慈先輩」ニコッ
慈「もぐもぐ……え、このお肉、めっちゃ柔らかい!? しかもなんか、噛むと肉汁が感じられるくらいジューシー……!」
さやか「きちんと豚肉はその筋を切り、尚且つパサつかないようタレはフライパンの上で焼きながら絡めましたから」フフッ
38: 2025/05/26(月) 22:10:00 ID:???00
慈「へぇ、流石さやかちゃん! そしてその甘辛ダレのしょうが焼きに、このキンキンに冷えたハイボールが……」ゴクッ
慈「っ! 喉ごし最っ高!! あぁ、確かにこれはハイボールが合うね……!」ゴクゴク
さやか「お代わりもありますよ、慈先輩。どんどん召し上がってください」ニコッ
慈「わーい! めぐちゃん、食べる食べる!」
慈「っ! 喉ごし最っ高!! あぁ、確かにこれはハイボールが合うね……!」ゴクゴク
さやか「お代わりもありますよ、慈先輩。どんどん召し上がってください」ニコッ
慈「わーい! めぐちゃん、食べる食べる!」
39: 2025/05/26(月) 22:11:00 ID:???00
────
カラッ…
慈「いやぁ、ひさびさに飲めて楽しかったー!!」
さやか「お粗末さまです。ご満足いただけたのなら何よりです」ニコッ
慈「ふふっ、大満足! めっちゃ美味しいお料理とお酒が、一緒に楽しめるなんて最高すぎだよ!」
慈「それに、お酒飲みながらさやかちゃんとダベれたのも良かったなぁ……綴理や梢を飲みに誘おうにも簡単にはできないからね」
カラッ…
慈「いやぁ、ひさびさに飲めて楽しかったー!!」
さやか「お粗末さまです。ご満足いただけたのなら何よりです」ニコッ
慈「ふふっ、大満足! めっちゃ美味しいお料理とお酒が、一緒に楽しめるなんて最高すぎだよ!」
慈「それに、お酒飲みながらさやかちゃんとダベれたのも良かったなぁ……綴理や梢を飲みに誘おうにも簡単にはできないからね」
40: 2025/05/26(月) 22:12:00 ID:???00
さやか「あぁ……それは確かに、そうですね。梢先輩、今ではもう世界的に有名な音楽アーティストですし、綴理先輩は……」
慈「今、あんな遠いところにいるもんね。ほんと、綴理はすごいよ。……まぁ」
慈「そんな恋人の帰りを健気に待つさやかちゃんも、できた嫁だけど」クスクス
さやか「……慈先輩、か、揶揄ってませんか……!?」
慈「今、あんな遠いところにいるもんね。ほんと、綴理はすごいよ。……まぁ」
慈「そんな恋人の帰りを健気に待つさやかちゃんも、できた嫁だけど」クスクス
さやか「……慈先輩、か、揶揄ってませんか……!?」
41: 2025/05/26(月) 22:13:00 ID:???00
慈「いやいや、揶揄ってるわけじゃないって! たださやかちゃんも綴理も、本当お似合いだなって」クスッ
さやか「…………綴理先輩も、好きなお仕事でやっていることですからね。わたしにはただ、待つことしかできませんし」
慈「待つ、ね……さやかちゃん、あのさ」
さやか「?」
慈「たまには、さやかちゃんの方から綴理にメッセージを送ってみてもいいんじゃない?」
さやか「…………綴理先輩も、好きなお仕事でやっていることですからね。わたしにはただ、待つことしかできませんし」
慈「待つ、ね……さやかちゃん、あのさ」
さやか「?」
慈「たまには、さやかちゃんの方から綴理にメッセージを送ってみてもいいんじゃない?」
42: 2025/05/26(月) 22:14:00 ID:???00
さやか「それは…………ですが綴理先輩も、今ごろ向こうで頑張っているんですから、邪魔はできませんし」
慈「そう? いくら忙しくたって、綴理もそのくらいは見てくれるでしょ。むしろ、メッセージが来たら超嬉しいと思うよ」ニコッ
さやか「……そうでしょうか」
慈「ま、なんたってこれは、めぐちゃん先輩の実体験だし! 期待してくれちゃっていいから、ね!」ニコッ
慈「そう? いくら忙しくたって、綴理もそのくらいは見てくれるでしょ。むしろ、メッセージが来たら超嬉しいと思うよ」ニコッ
さやか「……そうでしょうか」
慈「ま、なんたってこれは、めぐちゃん先輩の実体験だし! 期待してくれちゃっていいから、ね!」ニコッ
43: 2025/05/26(月) 22:15:00 ID:???00
────
慈「──もういい時間かなー……じゃあ、めぐちゃんはこれで! さやかちゃん、バイめぐ~⭐︎」
さやか「ありがとうございました、慈先輩。またお待ちしていますね」
ガラガラガラ…
さやか(慈先輩が店を後にしたさや処には、他のお客様もいないのでわたし一人だけ。……じっと目をつむり、思索に耽ります)
さやか「綴理先輩に連絡、ですか……」ポツリ
さやか「…………少し考えてみましょうかね」
第2話 おしまい
慈「──もういい時間かなー……じゃあ、めぐちゃんはこれで! さやかちゃん、バイめぐ~⭐︎」
さやか「ありがとうございました、慈先輩。またお待ちしていますね」
ガラガラガラ…
さやか(慈先輩が店を後にしたさや処には、他のお客様もいないのでわたし一人だけ。……じっと目をつむり、思索に耽ります)
さやか「綴理先輩に連絡、ですか……」ポツリ
さやか「…………少し考えてみましょうかね」
第2話 おしまい
44: 2025/05/26(月) 22:15:15 ID:???00
次回 第3話 金沢風カツカレー
46: 2025/05/27(火) 00:29:00 ID:???00
酩酊ルリはどっちにヤバくなるんだ


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