127: 2025/05/31(土) 22:00:00 ID:???00
128: 2025/05/31(土) 22:01:00 ID:???00
さやか(ここ、さや処では、定食やセットなどの形で金沢料理を含めた多種多様な料理がメニューに存在します)
さやか(しかしながら、お客様から料理のリクエストを受けることもあり……その数はずっと多くなっているのが現状です)
さやか(そして、今日も──)
さやか「あけましておめでとうございます、瑠璃乃さん。ご注文はお決まりですか?」
瑠璃乃「あけおめ、さやかちゃん! んー……それなんだけどさ。今日はルリ、お料理リクエストしてもいいかな?」
さやか「ええ、構いませんよ。何をお望みでしょうか?」
瑠璃乃「うんうん。えぇとね……」
瑠璃乃「ルリ──めっちゃ美味しい“ラーメン”が食べたい!!」
さやか(しかしながら、お客様から料理のリクエストを受けることもあり……その数はずっと多くなっているのが現状です)
さやか(そして、今日も──)
さやか「あけましておめでとうございます、瑠璃乃さん。ご注文はお決まりですか?」
瑠璃乃「あけおめ、さやかちゃん! んー……それなんだけどさ。今日はルリ、お料理リクエストしてもいいかな?」
さやか「ええ、構いませんよ。何をお望みでしょうか?」
瑠璃乃「うんうん。えぇとね……」
瑠璃乃「ルリ──めっちゃ美味しい“ラーメン”が食べたい!!」
129: 2025/05/31(土) 22:02:00 ID:???00
さやか「ふむ……ラーメン、ですか。小料理屋には普通置いていないメニューですもんね」
瑠璃乃「そーなんだよ。でも、めぐちゃんにそれとなくお酒を止められ物足りなくなったルリはさ、ふと、思ったんだよね」
瑠璃乃「あぁ、ガツンとラーメン食べたいなぁ……って!」グッ
さやか「なるほど……」フム
瑠璃乃「……和食とお酒がメインの小料理屋だし、流石に無理かな? ダメなら別の料理を……」
さやか「あぁ、いえいえ。もちろん、作りますよ」スタッ
さやか(リクエストは絶対に断らない。それがさや処の……いえ、わたし自身の、学生時代から続く“こだわり”なので)
さやか「それに実は、中華麺を持て余しているところだったので、ちょうど良かったです」クスッ
瑠璃乃「? え、なぜに小料理屋が中華麺を……??」
瑠璃乃「そーなんだよ。でも、めぐちゃんにそれとなくお酒を止められ物足りなくなったルリはさ、ふと、思ったんだよね」
瑠璃乃「あぁ、ガツンとラーメン食べたいなぁ……って!」グッ
さやか「なるほど……」フム
瑠璃乃「……和食とお酒がメインの小料理屋だし、流石に無理かな? ダメなら別の料理を……」
さやか「あぁ、いえいえ。もちろん、作りますよ」スタッ
さやか(リクエストは絶対に断らない。それがさや処の……いえ、わたし自身の、学生時代から続く“こだわり”なので)
さやか「それに実は、中華麺を持て余しているところだったので、ちょうど良かったです」クスッ
瑠璃乃「? え、なぜに小料理屋が中華麺を……??」
130: 2025/05/31(土) 22:03:00 ID:???00
グツグツ…
さやか「では、スープから丁寧に作ってみますね。どうぞ期待していてください」サッ
瑠璃乃「おおっ、本格的だー……! 張り切ってるねぇ、さやかちゃん」ウンウン
さやか「こうして、誰かにリクエストされて料理を作るのは楽しいですから。……蓮ノ空の頃から、綴理先輩のそれを受けていましたし」ポツリ
瑠璃乃「! あー…………そういや、つづパイセンって今、海外だっけ?」
さやか「では、スープから丁寧に作ってみますね。どうぞ期待していてください」サッ
瑠璃乃「おおっ、本格的だー……! 張り切ってるねぇ、さやかちゃん」ウンウン
さやか「こうして、誰かにリクエストされて料理を作るのは楽しいですから。……蓮ノ空の頃から、綴理先輩のそれを受けていましたし」ポツリ
瑠璃乃「! あー…………そういや、つづパイセンって今、海外だっけ?」
131: 2025/05/31(土) 22:04:00 ID:???00
さやか「そうですね。スクールアイドルの教え子に連れ添って、短期交換留学の引率中です」
瑠璃乃「そっかぁ……一年って、けっこー長いよね」ウンウン
さやか「……瑠璃乃さんはカリフォルニアでの留学生活中、交友関係はどんな感じでしたか? 必要以上に迫られたり……」
瑠璃乃「? や、そんなこと無かったし、別に向こうでも、ルリはルリでおーるうぇいず楽しくやってたけど……あ」
瑠璃乃「さやかちゃんもしかして……綴理先輩が、さやかちゃんも知らぬ間にあっちで関係作っちゃわないか心配してるの?」
さやか「……!?? い、いえ、そういうわけでは無いです……本当ですよ!?」
瑠璃乃「ふふーん……」ニヤニヤ
さやか「なんなんですか、なんなんですか、瑠璃乃さんのその表情は……!」
瑠璃乃「そっかぁ……一年って、けっこー長いよね」ウンウン
さやか「……瑠璃乃さんはカリフォルニアでの留学生活中、交友関係はどんな感じでしたか? 必要以上に迫られたり……」
瑠璃乃「? や、そんなこと無かったし、別に向こうでも、ルリはルリでおーるうぇいず楽しくやってたけど……あ」
瑠璃乃「さやかちゃんもしかして……綴理先輩が、さやかちゃんも知らぬ間にあっちで関係作っちゃわないか心配してるの?」
さやか「……!?? い、いえ、そういうわけでは無いです……本当ですよ!?」
瑠璃乃「ふふーん……」ニヤニヤ
さやか「なんなんですか、なんなんですか、瑠璃乃さんのその表情は……!」
132: 2025/05/31(土) 22:05:00 ID:???00
瑠璃乃「でも、さやかちゃんのその反応は……ねぇ?」クスッ
さやか「……心堅石穿。待てば必ず会えるとわかっていますから、不安は無いですよ。今だって、連絡もついていますし」
さやか「ただ……その、そろそろ直接会ってご飯を一緒に食べたい、と言いますか……この目で見つめたい、というか……」
瑠璃乃「あはは、なるほど! つまり……さやかちゃんは寂しいんだ? わかるわかる、ルリにはわかるから大丈夫だよ!」ニコッ
さやか「!? る、瑠璃乃さんに諭されるようなことを言われるとは……」
瑠璃乃「ふふん、さやかちゃんに言えるくらい、ルリも成長したってことよ!」ドヤッ
さやか「……心堅石穿。待てば必ず会えるとわかっていますから、不安は無いですよ。今だって、連絡もついていますし」
さやか「ただ……その、そろそろ直接会ってご飯を一緒に食べたい、と言いますか……この目で見つめたい、というか……」
瑠璃乃「あはは、なるほど! つまり……さやかちゃんは寂しいんだ? わかるわかる、ルリにはわかるから大丈夫だよ!」ニコッ
さやか「!? る、瑠璃乃さんに諭されるようなことを言われるとは……」
瑠璃乃「ふふん、さやかちゃんに言えるくらい、ルリも成長したってことよ!」ドヤッ
133: 2025/05/31(土) 22:06:00 ID:???00
瑠璃乃「いちおー、ルリは経験者ってやつだし? 離れてる期間のそーゆー気持ちもわかる! やっぱ良いお嫁さんだね、さやかちゃんは!」ニコッ
さやか「……それ、慈先輩にも同じようなことを言われましたよ……みなさん、わたしのことをなんだと思ってるんですか!?」
瑠璃乃「んー、つづ先輩の通い妻というか……結婚相手といいますか。蓮ノ空にいた頃から、ずっとそうだったし」ウンウン
さやか「ぐ……否定もできませんが……」
瑠璃乃「いやぁ、あのさやかちゃんが寂しい寂しいって弱ってるの、ルリなんだか嬉しくなっちゃうなぁ」クスクス
さやか「……そういうことにしておきましょう。さて、こちらはできましたよ」
コトッ
さやか「──お待たせしました。“特製ラーメン”になります」
さやか「……それ、慈先輩にも同じようなことを言われましたよ……みなさん、わたしのことをなんだと思ってるんですか!?」
瑠璃乃「んー、つづ先輩の通い妻というか……結婚相手といいますか。蓮ノ空にいた頃から、ずっとそうだったし」ウンウン
さやか「ぐ……否定もできませんが……」
瑠璃乃「いやぁ、あのさやかちゃんが寂しい寂しいって弱ってるの、ルリなんだか嬉しくなっちゃうなぁ」クスクス
さやか「……そういうことにしておきましょう。さて、こちらはできましたよ」
コトッ
さやか「──お待たせしました。“特製ラーメン”になります」
134: 2025/05/31(土) 22:07:00 ID:???00
瑠璃乃「! わ、スープが透き通ってて綺麗……! それに、急なリクエストだったのに、具材まで乗っけてくれたんだ!」
さやか「ええ。他料理で用いているチャーシューも、今回のラーメンには特別に乗せてみたんです。あとは、ネギと煮卵も」クスッ
瑠璃乃「良いね、そのシンプルな具材に美味しそうな麺とスープ……! 見た目だけでもう、当たりのラーメンだってわかる!」ウンウン
瑠璃乃「さて、それじゃあ、いただきまーす! ──!!」パクッ
さやか「ええ。他料理で用いているチャーシューも、今回のラーメンには特別に乗せてみたんです。あとは、ネギと煮卵も」クスッ
瑠璃乃「良いね、そのシンプルな具材に美味しそうな麺とスープ……! 見た目だけでもう、当たりのラーメンだってわかる!」ウンウン
瑠璃乃「さて、それじゃあ、いただきまーす! ──!!」パクッ
135: 2025/05/31(土) 22:08:00 ID:???00
瑠璃乃「うっっま! なにこれ、すっごい美味しい……ルリ、こんなにコクのあるスープのラーメン、初めて食べたかも……!」ズルズルズル
さやか「魚介類や金沢おでん、その他多種多様な食材の力を借りた出汁で、ラーメンに合う最高のスープを作りましたからね」ニコッ
瑠璃乃「おおっ、なるほど……! なんかめっちゃ深い味がする!」ゴクッ
さやか「魚介類や金沢おでん、その他多種多様な食材の力を借りた出汁で、ラーメンに合う最高のスープを作りましたからね」ニコッ
瑠璃乃「おおっ、なるほど……! なんかめっちゃ深い味がする!」ゴクッ
136: 2025/05/31(土) 22:09:00 ID:???00
瑠璃乃「で、少しちぢれた中華麺がそのコク深いスープと絡むから、この塩気の効いた味が、ルリをますます虜にして……」ズルズルズル
瑠璃乃「……あー、ダメだぁ!! もうルリ、我慢できん!!」ガタッ
瑠璃乃「──さやかちゃん! ビール一杯、おーだー!!」
さやか「…………………………承りました」
瑠璃乃「どーしてそんな渋るん!!?」
瑠璃乃「……あー、ダメだぁ!! もうルリ、我慢できん!!」ガタッ
瑠璃乃「──さやかちゃん! ビール一杯、おーだー!!」
さやか「…………………………承りました」
瑠璃乃「どーしてそんな渋るん!!?」
137: 2025/05/31(土) 22:10:00 ID:???00
さやか「いや……本当に、ほんっとうに、お客様だろうと瑠璃乃さんに対してだけはお酒を一滴だって飲ませたくないんですが」
瑠璃乃「小料理屋の店長が言っちゃダメな台詞じゃね、それ!?」
さやか「はぁ……受けた注文を断らないのが、こだわりですから……仕方ない、ですね。こちら、生ビールです」サッ
瑠璃乃「! キタキタ! やっぱ、ラーメンにはビールがあってこそだと、ルリ思う故にルリあり」ウンウン
瑠璃乃「小料理屋の店長が言っちゃダメな台詞じゃね、それ!?」
さやか「はぁ……受けた注文を断らないのが、こだわりですから……仕方ない、ですね。こちら、生ビールです」サッ
瑠璃乃「! キタキタ! やっぱ、ラーメンにはビールがあってこそだと、ルリ思う故にルリあり」ウンウン
138: 2025/05/31(土) 22:11:00 ID:???00
瑠璃乃「んくんく……ぷはっ! キンキンに冷えてて、最高ーー!」
瑠璃乃「この、ビールのキレがラーメンの塩気を洗い流すから、交互に延々と食べれちゃうんだよね……!」ズルズル
さやか「そうですか……お酒を飲んだ後のシメにラーメン、の方が割と一般的だとは思うんですけどね」
瑠璃乃「そう? まぁ確かに、ビール飲むとまたラーメンが食べたくなって……あぁ、やっぱ、ひさびさに飲むとめっちゃ美味しいねー……!」ゴクゴクゴク
さやか「……」
瑠璃乃「この、ビールのキレがラーメンの塩気を洗い流すから、交互に延々と食べれちゃうんだよね……!」ズルズル
さやか「そうですか……お酒を飲んだ後のシメにラーメン、の方が割と一般的だとは思うんですけどね」
瑠璃乃「そう? まぁ確かに、ビール飲むとまたラーメンが食べたくなって……あぁ、やっぱ、ひさびさに飲むとめっちゃ美味しいねー……!」ゴクゴクゴク
さやか「……」
139: 2025/05/31(土) 22:12:00 ID:???00
さやか(瑠璃乃さんは酔いが非常に回りやすい方です。なので、おそらくは……)チラッ
瑠璃乃「…………ふぅ。よしっ!」スタッ
さやか「!」
瑠璃乃「──全国5000万人のるり党さん、ハロるりー! るりちゃんだぞー⭐︎」
瑠璃乃「…………ふぅ。よしっ!」スタッ
さやか「!」
瑠璃乃「──全国5000万人のるり党さん、ハロるりー! るりちゃんだぞー⭐︎」
140: 2025/05/31(土) 22:13:00 ID:???00
さやか「…………瑠璃乃さん」
瑠璃乃「ほらほら、さやかちゃん! 今日のるりちゃんはー、るり党のさやかちゃんのためにスクコネで生配信しちゃうぞー!」
さやか「しない、ですよね!?」
瑠璃乃「うんうん、るりちゃん、今日はさやかちゃんのためだけのスペシャルな時間にしちゃいたいと思うから、ね!」ウインク
さやか「…………あの慈先輩ですら、そのテンションで居続けること無いですよ!? 瑠璃乃さんは何故酔うとこう……!」ハァ
さやか(初めて見た時も驚きましたが……酔った瑠璃乃さんは、“慈先輩の配信中のノリ”になってしまうんですよね……)
瑠璃乃「ほらほら、さやかちゃん! 今日のるりちゃんはー、るり党のさやかちゃんのためにスクコネで生配信しちゃうぞー!」
さやか「しない、ですよね!?」
瑠璃乃「うんうん、るりちゃん、今日はさやかちゃんのためだけのスペシャルな時間にしちゃいたいと思うから、ね!」ウインク
さやか「…………あの慈先輩ですら、そのテンションで居続けること無いですよ!? 瑠璃乃さんは何故酔うとこう……!」ハァ
さやか(初めて見た時も驚きましたが……酔った瑠璃乃さんは、“慈先輩の配信中のノリ”になってしまうんですよね……)
141: 2025/05/31(土) 22:14:00 ID:???00
瑠璃乃「それはだってほら、るりちゃん思う、故にるりちゃんあり⭐︎ってことで︎!」キラッ
さやか「あぁ……これだからあまり飲ませたくなかったんですよ! しかも瑠璃乃さん、記憶に残らないタイプですし……!」
瑠璃乃「んーま♡ 寂しガールのさやかちゃんのために、るりちゃんがいっぱいいっぱい元気づけてあげる!」ニコッ
さやか「なんなんですか、なんなんですか!! もう──」
さやか「あぁ……これだからあまり飲ませたくなかったんですよ! しかも瑠璃乃さん、記憶に残らないタイプですし……!」
瑠璃乃「んーま♡ 寂しガールのさやかちゃんのために、るりちゃんがいっぱいいっぱい元気づけてあげる!」ニコッ
さやか「なんなんですか、なんなんですか!! もう──」
142: 2025/05/31(土) 22:15:00 ID:???00
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「あの子、海外でもすごくきらめいてたな。……いつかのボク達に負けないきらめきだった。流石、ボクの教え子だ」
「ついて来れてよかった。……誰かを支えて、そばにいてあげたい。きらめきのそばに、寄り添っていたい、っていうボクの夢」
「それはこうやって、叶ったんだ。やっぱり……目の前で夢が花咲くのを見るために、ボクは先生になったんだ」
「あぁ……ダメだ。やっぱり、どうしても……」
綴理「会いたいな…………さや」ポツリ
第7話 おしまい
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「あの子、海外でもすごくきらめいてたな。……いつかのボク達に負けないきらめきだった。流石、ボクの教え子だ」
「ついて来れてよかった。……誰かを支えて、そばにいてあげたい。きらめきのそばに、寄り添っていたい、っていうボクの夢」
「それはこうやって、叶ったんだ。やっぱり……目の前で夢が花咲くのを見るために、ボクは先生になったんだ」
「あぁ……ダメだ。やっぱり、どうしても……」
綴理「会いたいな…………さや」ポツリ
第7話 おしまい
143: 2025/05/31(土) 22:15:15 ID:???00
次回 第8話 晩酌セットB


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