65:メランコリオン 佐賀暦2006年,2006/10/31(佐賀県警察) 20:47:25.61 ID:cWkbSkXmO

キョン「長門・・・なのか?」
他のメランコリオンよりも二周りほど小さな人型、純白のカラーに5つの目
おそらくは機動性を重視しているのだろう、軽装である
ハルヒ「有希なの?それ何!?」
長門「秋水、古泉一樹の機関が独自に開発したメランコリオン。
私専用にチューンされている」
そう言って両レバーをフルに押し込む。
二号機に向かって突進する。
朝倉「・・・・」
朝倉に意識は無いが、二号機は暴走を続ける。
迫り来る秋水を迎え撃つべく、ナイフを振りかざす。
金属音が響く

第三話「長門」

二号機のナイフは空を切る。秋水は二号機の懐に潜り、ラッシュを浴びせる。
キョン「お、おい長門!」
長門「二号機の仮適合者と言う立場で余りにも
身勝手な行動を取った朝倉涼子は、粛正しなければならない。
場合によっては生命の保証もしない」
言い切ると同時に回し蹴りを放ち、二号機を吹っ飛ばす。体格差をものともしない力だ。
鶴屋「そこは長門っちにまかせて、
ハルにゃんとキョン君は帰投するにょろ」
長門の変わりに情統室をまとめているのだろう鶴屋さんが言う。
ハルヒ「りょ、了解」
キョン「しかし・・」
涼宮ハルヒの憂鬱/2009年度放送版

66: 佐賀暦2006年,2006/10/31(佐賀県警察) 20:49:18.07 ID:cWkbSkXmO
リフトに足場を固定した零号機が、下がって行く。
キョン「仕方ない・・のか」
初号機の機首を傾け、向きを変えた。
長門「いけない!」
キョン「なっ・・・!」
轟音を轟かせ初号機が空中炸裂した。
二号機が苦し紛れに投げたナイフが、初号機の心臓部に直撃し、爆発したのである
鶴屋「キョン君!!!」
長門「・・やはり貴方は生かしてはおけない。フルスロットル、セーフティ解除、バラスト投棄」
機体の各部から発光する秋水、一際輝く右腕は、二号機を貫いた。
ハルヒ「キョン!キョン!」
鶴屋「落ち着くさ、落ち着くさ。」
ハルヒ「でもキョンがぁ!」
キョン「最近お前はうるさいな、ハルヒ」
え?

キョン「あんなんで俺が氏ぬか、脱出したんだよ」
ハルヒ「キョン!」

数時間後
長門「あなたに話しておく事がある」
夜、キョンの部屋に長門が来た。パイロットスーツや制服でなく、Tシャツに半ズボンのラフな恰好
キョン「なんだ、話って」
長門「あなたのこれからについて」
長門は続けた。
長門「初号機は完全に消失した。しかし貴方にはまだ戦ってもらわなければならない」

77: 佐賀暦2006年,2006/10/31(佐賀県警察) 21:18:42.77 ID:cWkbSkXmO
長門「初号機のデータをそのままコンバートした機体、それに乗ってもらう。
少し勝手は違うが、すぐに慣れてもらう」

格納庫

キョン「これがそうか・・」 人型の機体、翼らしき物体がある。目につくものは携えた大剣
長門「スレOプニル、初号機に二号機の要素を加味した」
キョン「そうだ・・二号機、朝倉は!?」
長門「不平分子として処罰した。懲罰室で冷凍睡眠中」
キョン「朝倉が悪い訳じゃないだろう?なぜそんな・・」
長門「朝倉涼子は故意に暴走させ、自らの情報処理能力で二号機自体をのっとろうとした。」
キョン「な・・・」
長門「下手をすると貴方も凉宮ハルヒも吸収された」
キョン「そうか、それでお前が出てきたのか」
長門「違う」
格納庫に広がる声
長門「うまくは言えないが、貴方を守りたかった」
キョン「長門?」
いつになくどもり気味な長門に問いかけた
長門「・・・体を休ませて、おやすみ」
そう言って、長門は走っていった


第三話 \(^o^)/

172: 佐賀暦2006年,2006/10/31(佐賀県警察) 23:50:10.68 ID:cWkbSkXmO
長門「データは取れた。帰還して」
キョン「了解、スレOプニル帰還する」

第四話「西ノ宮グラディエート」

初号機の破壊、朝倉の反逆から6日、
スレOプニルに慣れるべくテストを繰り返す。
ハルヒ「そういえば、最近古泉君見ないわね」
もさもさとヨーグルトを喰らうハルヒ
キョン「あっちはあっちで忙しいんじゃないのか?」
ハルヒ「かもねー、有希の機体って古泉君が調達したんでしょ?」
キョン「あぁ、そのことなんだが」
(長門「秋水は二号機と相撃ちに近い状況で帰還した。修復は絶望的。」)
キョン「だそうだ」
ハルヒ「えぇーっ、じゃあまたあんたと二人で闘うの!?」
キョン「そういう事だ」
ハルヒ「・・ふぅーん、まぁいっか」
キョン(いやに聞き分けがいいな・・)
ピピッ
『パターン白、ノイヂ襲来』
キョンとハルヒそれぞれの端末に文字が出た。
キョン「またか・・中4日は抑え投手くらいだろ」
ハルヒ「うだうだ言わない、早くよ・・うい・・・・」
キョン「どうしたハルヒ」
ハルヒ「お腹痛い・・・」

174: 佐賀暦2006年,2006/10/31(佐賀県警察) 23:51:19.44 ID:cWkbSkXmO
長門「リフト上昇開始、地表到達まで33秒」
ハルヒ『私の分も頑張んなさいよ!いたたた・・・』
うっさい、賞味期限切れたヨーグルト食べるからだ。
長門「地表到達」
雨が降ってるな・・気をつけないとな。
長門「かなりの強風、飛行は不可能」
キョン「了解」
八方ふさがり、か
その時、空から何かが降ってきた
キョン(あれか)「ノイヂ視認、剣で破壊す・りゅおっ!?」
ゴヅッ!!
ノイヂは刀らしき武器を手にそのまま切りかかってきた。
こいつ人型かよっ!!何とか切り返し、弾く。ノイヂは丸ビルの上に乗る
人型がどうした、ノイヂはノイヂだ。
両のラダーを握り、出力を確認して、いっぱいに踏み込む。
キョン「落ちろカトンボ!」
鈍い金属音の数秒後、また激しくぶつかりあう。
こいつ・・なんつぅ力だよ!
鐔競り合いのまま動かない。
不意に力を抜かれ、前のめりになる。つんのめってこけそうになる
やばい
ハルヒ「そのまま前に走って!」
キョンはハッとしてペダルを踏み入れ、レバーを上げる。
少し走って、振り返る。こける予定だった場所には、ざっくりと刀が刺さっている。
キョン「ありがとなハルヒ、さぁ仕切り直しだ。」

175: 佐賀暦2006年,2006/10/31(佐賀県警察) 23:52:07.52 ID:cWkbSkXmO
無形の位に構えて、距離を詰める。わずかにリーチで勝るのでそれを狙う
そこだっ!
クラッチを引き、翼を広げ滑空して一気に距離を詰める。
大剣がノイヂののっぺらとした仮面を割り、頭を撥ねる。
血らしきものを吹き出しながらも、刀を振り上げる。
ガキッと火花が散り、右肩の装甲に深い傷が入った。
残念だったなぁ!
スレOプニルはノイヂの上から大剣を叩き付けた
ドンッ

ハルヒ「今日のところは貸しにするけど、すぐ返す。はい」
ハルヒはキョンに缶珈琲を投げた
キョン「ハルヒ」

賞味期限切れてるぞ

第四話 \(^o^)/

176: 佐賀暦2006年,2006/10/31(佐賀県警察) 23:55:10.98 ID:f054B8jiO
乙!

引用: ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」