212: 佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:36:31.11 ID:9zPHDYVk0
涼宮ハルヒの両親はDQN。
しかし彼女は本来その家庭に似つかわしくないような、器量よし。
おかげで、生育環境と生来の性格に齟齬をきたし、結果、歪んでしまう。
それが今の彼女の、エキセントリックな言動の原因。

216: 佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:41:30.70 ID:9zPHDYVk0
両親はネグレクト(育児放棄)寸前だった。DQNだから。
もし彼女が違う環境に生まれていたら、結果が大きく変わっていた。
例えば良家のお嬢様に生まれた場合。
やはり環境と性格はあまり合わないが、おてんばなお嬢様として周囲を振り回しつつも、
根が素直で優しいので、周囲の人間には愛される。
そして溢れる才能を伸ばす環境が整っているため、才色兼備の才媛として、
様々な経験を積みながら、強く優しい女性として社会に貢献していた。
例えば普通の家庭に生まれた場合。
実はこれが一番彼女の生来の性格に適している。
両親は彼女のことをいつも気に掛けて、時に厳しく、時に優しく、惜しみない愛情を注ぐ。
周囲の人間も、同様に彼女を気に掛けて、暖かいまなざしで見守る。
そのような柔らかく暖かい環境で、彼女は伸び伸びと成長する。
多少の困難があったとしても、そのあふれる才能で困難をものともせず、
また周囲の助けもあって、才色兼備の才媛として、強く優しい人間に成長していた。
しかし今の環境は、彼女にとって最も不適合。
生来の性格である素直さ、優しさは、粗暴な両親達に否定される。
自分の主張を通すためには、いかなる粗暴な振る舞いもむしろ推奨され、
周囲の迷惑を顧みることは恥ずべき行為と教え込まれた。
物事は一事が万事、勝ち負けであり、勝つことは何よりも優先される。
そして、自分が中心でないことは最大の屈辱であるという価値観が刷り込まれた。
周囲の環境から刷り込まれたもの。それが彼女の行動の外形。
しかし、彼女本来の性格は、それら周囲の環境から刷り込まれるものとは、
まさに対極に位置するといっても過言ではない。
よって、周囲の環境から受けるもの、言い換えると求められるものと、
彼女の本質が求めるものに、大きな隔たりが生まれた。
その隔たりにより、彼女は常にストレスに晒され続けた。

217: 佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:44:21.05 ID:9zPHDYVk0
思春期を迎えて、その隔たりはより明確に自覚され、ストレスは大きくなっていった。
そして、彼女は歪められた。
多くの場合、それは親への反抗や、時には非行となって現れる。
しかし彼女の場合、それはできなかった。
反抗するべき親は、自分を真剣には見ようとしない。
いわゆる非行は、むしろいつも両親が行っている行動。
歪みは彼女を突飛な行動に駆り立てた。『奇人』涼宮ハルヒの誕生である。
『なにかおもしろいもの』
それだけを彼女は求めた。
それは形を変えた、『白馬の王子様』を希求する感情に他ならなかった。
彼女は、自分をこの状況から救い出してくれる存在を求めた。
本来常識人である彼女のねじ伏せられた感情は、
もはや一般的な手段による解放が望めなくなっていた。
通常の人間なら、そこで絶望して自ら命を絶つか、または壊れて廃人になることもある。
しかし、彼女には『力』があった。
そしてついに、彼女のストレスが時空の歪みとして表面化した。
情報フレア。そして、『閉鎖空間』『神人』『能力者』。
一方で彼女の中には、どんな外圧にも歪める事が出来なかった芯があった。
とても優しく真っ直ぐな気持ち。
今でこそ真っ直ぐな気持ちは、彼女の奇矯な振る舞いを加速させる要因に成り下がっているが、
それでいて彼女の言動に抗えない魅力の一つともなっている。
そして優しい気持ちは、例えば『彼』が『やれやれ』と言いながらも、
彼女を見捨てることなく行動を共にさせる要因となっている。
それは、彼女が決して仲間を見捨てないから。
奇矯な振る舞いに惑わされることなく、彼女の行動を注意深く観察すると、
結局は彼女もまた、自らの環境に翻弄され、もがき苦しむ1人のか弱い少女なのだ。

219: 佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:47:49.05 ID:9zPHDYVk0
>>213-217
以上です。

原作で両親とハルヒの関係が明かされていないので、
ハルヒが父を「親父」と呼ぶことから連想してみましたが、
わざわざ娘を球場(たぶん、甲子園球場)に連れて行った話と矛盾しそうなので、没です。
一応、「長門有希の報告」の話として書いていましたが、果たしてExtraに入れてもいいものやら。

220: 佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:49:00.58 ID:PgoLmOVWO
乙。
今までに無かったような感じだな…

引用: ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」