559:キョンの助手席 2006/11/11(土) 19:33:32.60 ID:FiHwhwyj0
キョンの助手席

「キョン、入試に合格したし車の免許をとるわよ!」
俺は耳を疑った、ハルヒに車のハンドルを握らせるなど正に走る凶器、それ以外の何ものでもない。
闘牛場の牛のごとく赤信号でも構わずアクセルを踏み込むハルヒの姿が容易に想像できた。
古泉と「非常にヤバイよな?」、「ええ、かなり」とのアイコンタクトを交わした俺はハルヒの説得に取り掛かった。

あぁハルヒ、なんで車の免許が必要なんだ?
この辺は駅も近いし徒歩か自転車で用件が済むだろ?
「わかってないわねぇ車を使ってみんなで不思議探索にいくのよ、近場は大体行ったから次は車でもっと遠くへいくわよ!」
恐れていたことが現実になりつつある、なんと俺達はハルヒが運転する車に同乗しなければいけないらしい。
ハルヒの車に乗るのと人間爆弾桜花に搭乗するのと果たしてどちらが安全だろうか?

あっあれだハルヒ、団長自ら運転手役というのはどうかと思うぞ、そういうのは俺達に任せてとけ
俺も古泉も免許をとりにいくから、もちろんすぐにだ、なぁ古泉。
「えぇもちろんです、涼宮さんは安心して彼の助手席にお座りください」
おい古泉最後の一言は余計だぞ。
「えっ、キョンの助手席・・・・・・・、なっならいいわ不思議探索の運転手役はキョンにゆずるわよ」
そうかそれは光栄だ、謹んで運転手役を務めさせていただく。
俺は胸をなでおろした、古泉も「上手くいきましたね」と目で合図してきた。
涼宮ハルヒの憂鬱/2009年度放送版
560: 2006/11/11(土) 19:35:57.19 ID:FiHwhwyj0
「でも大学に通うのも車があると便利じゃない?不思議探索の運転手はキョンでもいいけどやっぱりあたしも免許は必要よね」
大学へは車で送り迎えしてやるから安心しろ、とにかく免許は不要だ。
「えっホントに?、でも卒業したら・・・」
えーい、まだいうかハルヒめ。こうなりゃ出血大サービスだ。
大学卒業しても俺がハルヒの運転手役をするから免許なんかとらなくていいぞ。
ハルヒはずっと俺の車の助手席に座ってろ。
「えっホントに?約束だからね、ずっとよ」
もちろんだ、いつでもハルヒが行きたいところまで連れってやる、だから免許はいいだろ。
「もっもちろんよ、約束やぶったら氏刑なんだから・・・」

どうだ古泉上手くいったろ?ってにやけすぎだぞ、なにか言いたいことがあるならはっきり言え
「いやぁまさかあなたのプロポーズの目撃者になれるとは思っても見ませんでしたよ、おめでとうございます」
プロポーズ?一体なんのことだ・・・あっ!




「えーそれでは宴も酣でございますがここで新郎新婦にお約束の質問をさせていただきます
 お二人のプロポーズの言葉はなんでした?」

「『ずっと俺の人生の助手席に座っててくれ』だったわ!」

561: 2006/11/11(土) 19:39:23.34 ID:ySOt08vh0
謀ったな古泉www

563: 2006/11/11(土) 19:42:50.09 ID:NIzBRXHlO
流石、古泉はいい奴だw

引用: ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」