1: 2015/05/17(日) 15:20:49 ID:yQ68RcZg
おばちゃん「出て行けこの泥棒!」

おばちゃん「見せてごらん!一体何を盗んだんだい?」

おばちゃん「……これをどうするつもりなんだい!?」

おばちゃん「言いなさい!」

???「ママに、あげたくて……」

2: 2015/05/17(日) 15:23:08 ID:yQ68RcZg
穂乃果「ちょっと待ってくださいおばちゃん」

おばちゃん「何よ穂乃果ちゃん、この盗人を庇う気?」

穂乃果「おばちゃん、この子の話を聞いてあげようよ」

穂乃果「ねぇ、一体どうしたの?話してごらん」

???「ママが病気で……、とても苦しそうだったから……」

3: 2015/05/17(日) 15:45:22 ID:yQ68RcZg
穂乃果「……ねぇ、おばちゃんこの子が盗んだ物、穂乃果が代わりに支払います」

おばちゃん「え!?何言ってんだい穂乃果ちゃん!」

穂乃果「お願いしますおばちゃん、どうか私の顔に免じて許してください」ペコリ

おばちゃん「……わかったよ、穂乃果ちゃんに免じて許してあげようじゃない」

おばちゃん「但し、もう二度とこんなことするんじゃないよ!」

4: 2015/05/17(日) 16:14:36 ID:yQ68RcZg
穂乃果「雪穂!おまんじゅう持ってきて!」

雪穂「……はいどうぞおねえちゃん」

穂乃果「これよかったらお母さんと一緒におまんじゅう食べてね!」

穂乃果「お母さん、よくなるといいね!」ニコッ

???「……///」サッ

穂乃果「あらら、行っちゃった」

雪穂(へんなこ~)

5: 2015/05/18(月) 00:03:24 ID:Gnt4GTOs
~20年後~

子供A「穂乃果お姉ちゃーん!おまんじゅうちょーだい!」

子供B「わたしも~」

穂乃果「はいはーい今日の新作の穂むまんだよ!たくさん食べてね!」

子供A「わーい、穂乃果お姉ちゃん家のおまんじゅうだいすきー」

子供B「すっごくおいしいよね~」

穂乃果「うふふ、ありがとうまたきてね」

子供A「バイバーイ」

子供B「またね~」

穂乃果「気をつけて帰るんだよ」

雪穂「……ちょっと、お姉ちゃん」

穂乃果「ヒィ!ゆ、雪穂」

6: 2015/05/18(月) 21:22:45 ID:Gnt4GTOs
雪穂「まーたお店のお饅頭をタダであげたでしょう!」

穂乃果「ご、ごめんなさい」

雪穂「ウチは貧乏なんだからタダであげる余裕はないんだからね!」

穂乃果「だってぇ~、あんな笑顔で頂戴って言われたらね~、あげたくなっちゃうじゃん?」

雪穂「はぁ、もういいよ、それよりさお姉ちゃん」

穂乃果「何、雪穂?」

7: 2015/05/18(月) 21:40:21 ID:Gnt4GTOs
雪穂「そろそろ結婚はしないの?さすがにアラサーはまずいでしょ」

穂乃果「またその話ですか……」

雪穂「お姉ちゃんは笑顔がイイし、モテるはずなんだけどな」

穂乃果「穂乃果はその、恋とかまだよく分からないからさ!」

穂乃果「それより雪穂はどうなの?好きな人いるの?」

雪穂「い、いるよ……」

穂乃果「嘘!?ホントに!?」

8: 2015/05/18(月) 21:54:53 ID:Gnt4GTOs
雪穂「ホントだよ、てか私付き合ってるし」

穂乃果「マジですか!全然気付かなかったよ」

雪穂「もし恋人がいるって言ったらお姉ちゃんはきっと『結婚はしないの?』って言うんでしょ?」

穂乃果「わお、雪穂ってエスパー??」

雪穂「はぁ、やっぱりね……」

穂乃果「じゃあ、聞いても「聞かないで!」」

穂乃果「ぶっー、雪穂のケチ」

9: 2015/05/18(月) 22:28:42 ID:Gnt4GTOs
穂乃果「じゃあどんな人か教えてよ、それならいいでしょ?」

雪穂「んー、そうだなぁ……可愛いところかな」

穂乃果「へ?可愛い?」

雪穂「うんすごくね」

穂乃果「ちょっと待って、質問なんだけど、ちなみに相手の性別は?」

雪穂「……女性、です」

10: 2015/05/18(月) 22:42:20 ID:Gnt4GTOs
穂乃果「Oh!これまた吃驚だね」

雪穂「やっぱり変かな?同姓でお付き合いするのは……」

穂乃果「そ、そんなことないよ!」

雪穂「でもお姉ちゃん、すごく動揺してない?」

穂乃果「してないよ!……コホン、告白は雪穂からしたの?」

雪穂「違うよ向こうから」

穂乃果「なるほどね、その子とは結構付き合い長いの?」

雪穂「付き合ってもう5年くらい」

穂乃果「5年!?」

11: 2015/05/18(月) 22:47:07 ID:Gnt4GTOs
穂乃果「―――ねぇ雪穂、恋ってどんな感じなの?」

雪穂「う~んそうだなぁ、上手く言えなんだけど」

雪穂「その人の事を思うだけで、凄く幸せな気分になるかな」

穂乃果「そっか、ありがとう雪穂」

雪穂「ごめんね、あまりうまく説明できなくて」

穂乃果「そんなことないよ、凄く分かりやすかったよ!」

12: 2015/05/18(月) 22:59:01 ID:Gnt4GTOs

チャリーン

穂乃果「あ、お客さんだ行ってくるね」

雪穂「お、お姉ちゃん!」

穂乃果「ん?」

雪穂「機会があったらさ、結婚しない理由をちゃんと話すよ」

穂乃果「ホントに!?約束だよ!」

雪穂「うん、約束」

13: 2015/05/18(月) 23:03:02 ID:Gnt4GTOs
雪穂(―――もう10年経つんだね)

雪穂(お父さんとお母さんが亡くなってすぐに、お姉ちゃんは高校を中退して)

雪穂(一人でずっとお店で仕事してて)

雪穂(私が手伝いたいっと言っても、「雪穂は学校に行ってて」って断れるし)

雪穂(毎日、朝早くから夜遅くまで仕事して、疲れた素振りも見たことない)

雪穂(そんなお姉ちゃんは私にとって自慢の姉です)

雪穂(……お姉ちゃんには早く結婚して幸せになって欲しいな)

キャーキャー、ヒトガタオレタゾ、ダレカキューキューシャ!

雪穂「……なんだろう、店が騒がしいな」

雪穂「お姉ちゃん、一体何のさわ……」

雪穂「……っ!?、お姉ちゃん!!」

14: 2015/05/18(月) 23:08:29 ID:Gnt4GTOs
_________

______

___


看護婦「先生!急患です!」

???「身元は?」

看護婦「えーと、和菓子屋を経営してる方で名前は「高坂 穂乃果」さんです」

???「それ本当!?」

看護婦「は、はい!」

???「それでいつ来るの?」

看護婦「もう間もなくです」

???「わかったわ、手術室の準備をお願いできるかしら」

看護婦「分かりました」

???(これでやっと貴女に―――)

15: 2015/06/18(木) 16:40:52 ID:X/al16mI
亜里沙「雪穂!!」

雪穂「亜里沙!来てくれたんだね」

亜里沙「当たり前だよ雪穂、こんな非常時に仕事なんてしてられないよ」

亜里沙「それで、穂乃果さんの容態は?」

雪穂「お医者様がね、お姉ちゃんは脳内出血してて、成功する確率は低いんだって……」

亜里沙「そ、そんな!」

雪穂「どうしよう亜里沙、もしお姉ちゃんが氏んだら私、私……」

亜里沙「ダメだよ雪穂!悪い方考えちゃ!手術が成功するよう神様に祈ろう、ね?」

雪穂「グスッ・・・うん、そうだよねごめんね亜里沙」

雪穂(神様どうか、お姉ちゃんを助けてください)

16: 2015/06/18(木) 16:43:22 ID:X/al16mI
~手術開始から8時間~

ガチャ

???「・・・・・・ふぅ」

雪穂「先生!!お姉ちゃんは助かりましたか!?」

???「無事、手術は成功です」

雪穂「!?」

亜里沙「よかった~」

???「あなたのお姉さんには一ヶ月こちらで入院させてもらいます」

雪穂「分かりました」

???「暫くお姉さんの側にいてあげてください」

雪穂「はい!」

???「お大事に」

雪穂「先生、本当にありがとうございました!」

17: 2015/06/18(木) 16:44:11 ID:X/al16mI
亜里沙「亜里沙はこの事を、お姉ちゃんや穂乃果さんのお友達に連絡するね」

亜里沙「雪穂、また何かあったらすぐ連絡してね」ギュッ

雪穂「亜里沙、ホントにありがとう」

亜里沙「それじゃ雪穂またね」

看護師「―――では、お部屋にご案内致します」

18: 2015/06/18(木) 16:45:01 ID:X/al16mI
海未「ここが穂乃果の入院してる病院ですか」

ことり「はぁはぁ、待ってよ~海未ちゃ~ん」

海未「遅いですよことり、体力が衰えてませんか?」

ことり「ことりは仕事が忙しくて、運動する暇なんてないよ!」

海未「さて、中に入りますよ」

ことり「ちょっと海未ちゃん!?すこし休ませてよ~」

海未「え~と、穂乃果がいる病室は……たしか」

ことり「10階の1号室だよ」

19: 2015/06/18(木) 16:45:38 ID:X/al16mI
海未「ふむ、それにしても今日は人が多いですね」

ことり「そりゃ日曜日だし?」

海未「エレベーターを使いたいところですが、階段で行ったほうが早いかもしれませんね」

ことり「え!?10階まで階段でいくのぉ!?」

海未「えぇ、早く穂乃果の顔が見たいですしね、行きますよことり」ガシッ

ことり「いやぁ~、エレベーターがいい~」

20: 2015/06/18(木) 16:46:24 ID:X/al16mI
ことり「……はぁはぁ、もうだめ、一歩も動きたくない」

海未「さて穂乃果がいる病室はどこですかね?」

ことり「地図見た限りだと……はぁはぁ、階段をあがって
    右側の突き当たりが、穂乃果ちゃんがいる病室だよ」

海未「分かりました」タッタ

ことり「ちょ、ちょっとおぉ~ ことりを置いていかないで~」パタパタ

海未「……どうやらここですね」

ことり「だね」

コンコン

雪穂「ハーイ」ガチャ

21: 2015/06/18(木) 16:47:06 ID:X/al16mI
海未「こんにちは雪穂」

ことり「やっほー雪穂ちゃん」

雪穂「海未さんにことりさん!お久しぶりです!」

ことり「えへへお久しぶり」

海未「穂乃果の具合はどうです?」

雪穂「順調に回復してますよ、さぁ早く中へどうぞ」

ことり「お邪魔しまーす」

海未「お邪魔します」

雪穂「まだお姉ちゃん眠ってるんでお静かにお願いしますね」

海未「分かりました」

22: 2015/06/18(木) 16:47:42 ID:X/al16mI
ことり「ねぇ雪穂ちゃん、穂乃果ちゃんはいつ目を覚ますの?」

雪穂「お医者様がね明日には目を覚ますだろうって」

ことり「そっかぁ、海未ちゃん?どうしたの穂乃果ちゃんの顔をじっと見つめて」

海未「……昔のままですね穂乃果は」

ことり「そう、だね……」

ことり「でも変わってなくてホッとしちゃったよ」

海未「私もですよ」

雪穂「二人はお姉ちゃんと会うの久しぶりなんですか?」

23: 2015/06/18(木) 16:48:47 ID:X/al16mI
海未「直接会うのは久しぶりですね、いつも電話ですこし話すぐらいで」

ことり「ことりもだよ、穂乃果ちゃん仕事が忙しくて長くは会ってないからね」

雪穂「そうなんですか…」

コンコン

雪穂「あ、ハーイ」

看護師「高坂雪穂さん、すこしお時間よろしいですか?」

雪穂「ハイ、すぐ行きます」

看護師「こちら医療費の明細書です」

雪穂「はいありがとうございます」

看護師「では、失礼します」

雪穂「……」

24: 2015/06/18(木) 16:49:28 ID:X/al16mI
ガラ

海未「雪穂、おかえりなさい」

ことり「おかえり、どうかしたの?」

雪穂「い、いえ何でもありません」

海未「申し訳ないですが雪穂、私とことりはもうこの辺でお暇させていただきますね」

ことり「長く居られなくてごめんね」

雪穂「ううんそんな事ないよ、海未さん、ことりさんお見舞いに来てくれてありがとう!」

海未「どうかお大事に」

ことり「何かあったらすぐ連絡してね!」

雪穂「はい!お気をつけて!」

25: 2015/06/18(木) 16:50:28 ID:X/al16mI
雪穂「……はぁ」

雪穂(治療費300万かぁ……)

雪穂(お姉ちゃんまた二人で頑張ろう)

雪穂(きっと二人なら乗り越えられるよ)

雪穂(私頑張るからね、お姉ちゃんに辛い思いはもう二度とさせないからね)ギュッ

雪穂(ふふ、お姉ちゃんの手暖かいなぁ……)



雪穂「―――う、うぅん、あれいつの間に寝てたんだろう」

雪穂「ん?何、これ?手紙?」


「支払いは既に20年前に頂いております、お薬とおまんじゅう二個です」
                
                           Dr.西木野 真姫

26: 2015/06/18(木) 16:51:15 ID:X/al16mI
雪穂(え?……嘘でしょ!?)

雪穂(20年前?、……あっ)

~回想中~

雪穂(それじゃ、お姉ちゃんを手術してくれた先生って……)

雪穂(こうしちゃおられない!)ダッ


ガラッ

雪穂「先生!!」

27: 2015/06/18(木) 16:51:47 ID:X/al16mI
真姫「どうかしましたか?」

雪穂「手紙、読みました……」

雪穂「なんとお礼を申し上げたらよいか」

真姫「ふふ、いいのですよ」

真姫「本当はもっと早くお礼をしたかったのよ」

真姫「遅くなってごめんなさい、雪穂さんのお姉さんが無事で本当によかったです」

雪穂「先生……」

真姫「そうだわ、雪穂さんお願いがあるのだけど」

雪穂「はい?」

28: 2015/06/18(木) 16:52:37 ID:X/al16mI
真姫「私の事、お姉さんに言わないで欲しいの」

雪穂「え!?どうして?」

真姫「ふふ、それは秘密」

雪穂「すご~く気になるけど、分かりました」

雪穂「それじゃ私はお姉ちゃんの病室に戻りますね」

真姫「まって、雪穂さん」

真姫「今日は家に帰りなさい」

雪穂「え?」

29: 2015/06/18(木) 16:53:26 ID:X/al16mI
真姫「あなた、三日三晩ずっとお姉さんの看病してるでしょ?」

真姫「無理しているとそのうち倒れますよ」

雪穂「でもそしたら、誰がお姉ちゃんの看病するんですか?」

雪穂「もし意識が戻って、知らない部屋にいて周りに誰もいなかったら」

雪穂「きっとお姉ちゃんは不安がります」

雪穂「だから意識が戻るまで傍に居たいんです」

真姫「もし雪穂さんが倒れたりしたら、あなたのお姉さんが悲しむわ」

真姫「あなたのお姉さんは、私が手厚く看病するわ信じて」

雪穂「……分かりました、先生」

真姫「お姉さんの意識が戻ったらすぐ連絡入れるわ」

雪穂「はい先生、どうかお姉ちゃんをよろしくお願いします」

真姫「ええ、それじゃ気をつけてね」

30: 2015/06/18(木) 16:56:04 ID:X/al16mI
真姫「―――ふぅ、今日の仕事は終わりね」

真姫「さて、仕事も終わったし早くあの人の看病しないとね」

ガラッ

真姫「失礼します」

穂乃果「……」スヤスヤ

真姫「ふふ、可愛い寝顔」

真姫「早く目を覚ましてくださいね」

真姫「そしてまた、あなたの笑顔を見せてください」

31: 2015/07/18(土) 14:06:14 ID:AZylpEhg
穂乃果「……んっ、んんー、……あ、れ?」

穂乃果(ここは……、どこ?)

真姫「おはようございます高坂さん」

穂乃果(っ!?、うわぁ、すごい綺麗な人……)

真姫「高坂さん?」

穂乃果「は、はい!」

真姫「もしかして、気分が優れませんか?」

穂乃果「い、いえ!そうじゃないんですが……ただ、ここはどこかなって……」

真姫「ここは病院ですよ、高坂さんが眠ってる間、色々とあったんですよ」

32: 2015/07/18(土) 14:07:10 ID:AZylpEhg
穂乃果「―――そうだったのですか」

真姫「無事に助かって本当によかったです」

穂乃果「西木野先生には、感謝の言葉がみつかりません」

真姫「ふふ、いいんですよ、それに堅苦しい言葉を使わなくて大丈夫ですよ」

穂乃果「いえ、そんなわけには……」

真姫「私は、高坂さんとは個人的にそのぉ、仲良くなりたいですし///」

穂乃果「え///」

33: 2015/07/18(土) 14:08:17 ID:AZylpEhg
真姫「だからその、私のことは先生じゃなく名前で呼んでくださると嬉しいです///」

穂乃果「え!?、じゃあ、あのあの……、真姫、ちゃんも私の名前で呼んでくれるかな///」

真姫「わかったわ、ほ、穂乃果///」

穂乃果「///」

真姫「あ、そうえばもう朝ごはんの時間ね!私取ってくるわね!」

穂乃果「は、はい!」

穂乃果(何なの、この胸のドキドキ)

穂乃果(真姫ちゃんに名前呼ばれただけなのに)

穂乃果(どんどん、鼓動が早くなってるのが分かる)

穂乃果(一体なんだろうこの気持ち……)

穂乃果(真姫、ちゃん……)

34: 2015/07/18(土) 14:09:01 ID:AZylpEhg
真姫「おまたせ、穂乃果」

穂乃果「真姫ちゃん、ありがとう」

穂乃果「わぁ~、おいしそうなご馳走だね」

真姫「ふふ、自慢じゃないけど、うちの病院食はとても評判いいのよ」

穂乃果「ホントに!?それじゃ、さっそく……あれ?」

穂乃果「あの真姫ちゃん、お箸が見当たらないのですが……」

真姫「わ、私が食べさせてあげるわ///」

穂乃果「ええー!?」

35: 2015/07/18(土) 14:09:43 ID:AZylpEhg
真姫「な、何よ嫌なの?」

穂乃果「いや、その何て言うかこの年になって恥ずかしいです///」

穂乃果(嘘、実はうれしいです)

真姫「穂乃果は病人なんだから、大人しく私の言うことを聞きなさい」

真姫「ホラ、口開けて」

穂乃果「あ、あーん///」パク

真姫「どう、おいしい?」

穂乃果「……うんうん、イイ!すごく美味しいよ!」

真姫「そう、それはよかった///」

36: 2015/07/18(土) 14:10:23 ID:AZylpEhg
穂乃果「―――ご馳走様でした」

真姫「はい、じゃあ私は食器片付けたらそのまま仕事に戻るから」

真姫「何かあったら、ナースコール押すのよ」

穂乃果「うん!ありがとう真姫ちゃんお仕事頑張ってね!」ニコ

真姫「そ、それじゃ///」

穂乃果(……穂乃果。一体どうしちゃったんだろう)

37: 2015/07/19(日) 06:23:30 ID:VKZxJja.
コンコン

雪穂「お姉ちゃん!!」

穂乃果「雪穂!?」

雪穂「うわーん、お姉ちゃんお姉ちゃん!」ダキッ

穂乃果「わわっ、もう雪穂ったらうふふ」

雪穂「グスン、さっきね西木野先生から連絡があってね
   お姉ちゃんの意識が戻ったって聞いて急いで来たよ」

穂乃果「ごめんね雪穂、色々と迷惑掛けちゃって」

雪穂「ううん、お姉ちゃんは悪くない」

雪穂「お姉ちゃんの体調不良を見抜けなかった私が悪いの……」

穂乃果「もういいんだよ雪穂、お姉ちゃんは元気になったし、ほら笑顔笑顔!」ニコ

雪穂「お姉ちゃん……、えへへ」

38: 2015/07/19(日) 06:24:10 ID:VKZxJja.
亜里沙「失礼します」

穂乃果「亜里沙ちゃん!久しぶりだね!」

亜里沙「穂乃果さんお久しぶりです、お体の方はもう大丈夫ですか?」

穂乃果「うんもうバッチリだよ!それより亜里沙ちゃん今日はお仕事のはずじゃ?」

亜里沙「大丈夫です長期休暇を頂いたので、それにいつ穂乃果さんに
    お見舞いに行けるよう準備はしてたので」

穂乃果「どうもありがとう亜里沙ちゃん」

亜里沙「……その、穂乃果さんに大事な話があるんです」

穂乃果「ん?何かな?」

39: 2015/07/19(日) 06:30:21 ID:VKZxJja.
亜里沙「私と雪穂がお付き合いしてるのはご存知ですか?」

雪穂「っ!?あ、亜里沙!」

穂乃果「いや、雪穂に恋人がいるのは知ってるけど、もしかして
    雪穂の恋人って亜里沙ちゃんなの!?」

亜里沙「はいそうなんです、実は前々から穂乃果さんにお聞き
    したい事があるんです」

穂乃果「う、うん」

亜里沙「私と雪穂に結婚を前提にお付き合いをしていて
    去年、雪穂にプロポーズしてOKを頂いたのですが」

穂乃果(プ、プロポーズ!?)

亜里沙「けど、雪穂は式はまだしたくないと言ってるんです
    私は早く結婚して、雪穂と二人で暮らしたいのですが
    穂乃果さん、何か心当たりありませんか?」

穂乃果(心当たりって言われても……)

雪穂「亜里沙待って!」

亜里沙「……雪穂」

40: 2015/07/19(日) 06:31:16 ID:VKZxJja.
雪穂「……全部話すよ」

雪穂「私がまだ結婚したくない理由はね
   お姉ちゃんが心配だからなの!」

穂乃果(わ、私!?)

雪穂「お姉ちゃんは家事は全然できないし
   子供たちに店の商品をタダであげちゃうし
   そんなお姉ちゃんが一人でちゃんと生きていけるか
   心配なの!」

穂乃果「そうだったんだ……」

雪穂「それにね、私だけが幸せになっちゃっていいのかなって……」

穂乃果「……雪穂、ごめんね」

雪穂「え?」

穂乃果「穂乃果のせいで二人の幸せを邪魔してるんだよね」

雪穂「違うよ!そんなつもりで言ったんじゃ……」

穂乃果「亜里沙ちゃん、妹を宜しくお願いします」

亜里沙「は、はい!お任せください」

41: 2015/07/19(日) 06:32:07 ID:VKZxJja.
雪穂「でもお姉ちゃん!、もしまた倒れたりしたら……」

穂乃果「大丈夫だよ雪穂、もう無茶はしないから安心して」

雪穂「……信じて、いいんだよね?」

穂乃果「雪穂は心配性だなぁ、大丈夫だって!」

雪穂「お姉ちゃん、……ありがとう」

穂乃果「うん……、幸せになるんだよ雪穂」

亜里沙「では穂乃果さん、お大事に」

雪穂「それじゃお姉ちゃんまた来るね」

穂乃果「ありがとう二人共、式の日程が決まったら教えてね」ニヤニヤ

雪穂「もぉ、お姉ちゃんのバカ……///」

42: 2015/07/19(日) 06:32:51 ID:VKZxJja.
穂乃果「―――とうとう雪穂は結婚かぁ」

コンコン

穂乃果「ん?はーいどうぞ」

真姫「こんにちは穂乃果、気分はどうかしら?」

穂乃果「ま、真姫ちゃん!?」

真姫「ちょっとぉ、驚かれると結構傷付くんだけど……って!?」

穂乃果「ん?」

真姫「穂乃果どうして泣いてるのよ!?」

穂乃果「え!?う、嘘!?」

真姫「……穂乃果」ギュッ

穂乃果「っ!?」

43: 2015/07/19(日) 06:33:33 ID:VKZxJja.
真姫「落ち着くまで抱きしめて、あげるわ///」

穂乃果「……真姫ちゃん、ありがとう」ギュッ

穂乃果(なんでかな、真姫ちゃんに抱きしめられるとすごく安心する)

穂乃果「……もう大丈夫だよ真姫ちゃん」

真姫「そ、そう?」

穂乃果「ごめんね、服汚しちゃって」

真姫「いいのよ」

穂乃果「えへへ、真姫ちゃんは優しいね」

真姫「べ、別に普通よ!これくらい!」

真姫「それより汗かいたでしょ、清拭するわよ」

穂乃果「ありがとう真姫ちゃん、お願いします」

44: 2015/07/19(日) 06:34:19 ID:VKZxJja.
真姫「それじゃ、服を脱がすわね……っ!?」

穂乃果「どうしたの?」

真姫「な、なんで下着つけてないのよ!!」

穂乃果「ん?あ、ホントだ」

真姫「と、とりあえず下着を買いに行くから、サイズ教えなさい」

穂乃果「別に穂乃果は平気だよ真姫ちゃん、むしろ着けてない方がイイ」

真姫(いや、私にとって刺激が強すぎて……)

真姫「わ、わかったわ、……後ろ失礼するわね」

真姫(とりあえず意識しないよう注意しないと、私の理性が……)

45: 2015/07/19(日) 06:35:10 ID:VKZxJja.
真姫「それじゃ腕から始めるわね」

穂乃果「うん」

真姫(……穂乃果の腕、とてもぷにぷにして柔らかいわね)

穂乃果「……んっ」

真姫「な、なに!?」

穂乃果「いや、ちょっと……くすぐったくてエヘヘ」

真姫(まったく変な声ださないでよ///)

真姫「穂乃果、熱くないかしら?」

穂乃果「うん、ちょうどいいよ真姫ちゃん」

真姫「……よし、次は前を拭くわね」

穂乃果「は~い」

真姫「前に移動するわよ」

真姫「……」ゴクリ

真姫(穂乃果の胸が今私の目の前に……)

真姫「……はぁはぁ」

46: 2015/07/19(日) 06:36:58 ID:VKZxJja.
穂乃果「真姫ちゃん大丈夫?なんか息が荒いよ?」

真姫「な、何でもないわ!」

真姫(落ち着きなさい私!清拭に集中しないと!)

真姫「それじゃ穂乃果、脇を拭くから腕を軽く上げてくれないかしら」

穂乃果「うん」

真姫「……」フキフキ

穂乃果「んっ、んー……」

真姫(お願いだから、あまり声を出さないで///)

真姫「……それじゃ次はむ、む胸を拭くわね///」

穂乃果「……う、うん」

47: 2015/07/19(日) 06:37:39 ID:VKZxJja.
穂乃果(さっきからずっと真姫ちゃんの顔が赤いけど大丈夫かな?)

真姫「……」ジー

真姫(穂乃果って子供っぽい顔してるのに、結構胸は大きいのね……)モニュ

穂乃果「ま、真姫ちゃん!?」ビクッ

真姫「なにかしら?」モミモミ

穂乃果「え~と、どうして穂乃果の胸を触ってるのかな~っと……」

真姫「……………………っあ」

48: 2015/07/19(日) 06:38:26 ID:VKZxJja.
真姫(私ったら何やってるのよ!)

穂乃果「胸を揉むのって清拭に関係あるの?」

真姫「そ、そうよ関係あるわ!」

真姫(実は、まったくもってありませんハイ)

穂乃果「……」ジー

真姫(視線が物凄く辛いわ)

穂乃果「……穂乃果は医療行為に関してまったくわからないけど」

穂乃果「真姫ちゃんの事信じる///」

真姫「穂乃果、信じるって……」

穂乃果「だから、真姫ちゃんの好きなように揉んでいいから///」

真姫「―――」ブー

49: 2015/07/19(日) 06:39:04 ID:VKZxJja.
穂乃果「真姫ちゃん!?なんで鼻血でちゃってるの!?」

真姫(穂乃果……、貴女はとっても恐ろしい子ね……)ガクッ

穂乃果「うわーん、真姫ちゃんしっかりして!!」

穂乃果「えーとどうすれば……そうだ、ナースコール!!」

看護師「……はい、これで清拭は終わりです」

穂乃果「ありがとうございます」

看護師「……それにしても、西木野先生がミスをするなんてね~」

真姫「……」ズーン

看護師「次からは気をつけてくださいね」クスクス

真姫「本当に申し訳ございませんでした……」

看護師「謝るなら高坂さんにね」

真姫「穂乃果、本当にゴメン!」

穂乃果「あはは、いいよ真姫ちゃん穂乃果は気にしてないから」

50: 2015/07/19(日) 06:40:03 ID:VKZxJja.
看護師「では私は仕事に戻りますね」

真姫「それじゃ私も戻るわね」

穂乃果「あ、待って真姫ちゃん」

真姫「ん?」

穂乃果「穂乃果はあとどのくらいで退院できる?」

真姫「そうねぇ、検査とかまだ色々あるから、早くて三日かしら」

穂乃果「……そっか、ありがとう」

真姫「それじゃ穂乃果」

53: 2015/11/20(金) 16:30:46 ID:g9yN3SBw
穂乃果「むぅ~それにしても暇だな」

穂乃果「何か面白いことないかな……」

穂乃果「夕飯の時間までまだ余裕あるし……」

穂乃果「そうだ、せっかく病院にいるんだし院内散策でもしよう!」

穂乃果(病院の中に入るなんて滅多にないしね!)

穂乃果「おっと点滴スタンドは倒れないよう、ゆっくりと歩かないとね」

54: 2015/11/20(金) 16:31:53 ID:g9yN3SBw
穂乃果「ふんふふんふーん」テクテク

穂乃果「ん?あれはなんて書いてあるんだろう?」

穂乃果(ナースステーション?って何だろう?)

看護師「あら?高坂さんどうかしましたか?」

穂乃果「えーと、部屋に居ても落ち着かないのでぶらぶらと歩いてます」

看護師「そうですか、でもなるべく運動は控えてくださいね」

看護師「高坂さんは大手術したばかりなんですから……」

穂乃果「分かりました、ねぇ看護師さん」

55: 2015/11/20(金) 16:32:44 ID:g9yN3SBw
穂乃果「ここ、ナースステーションってどんなところですか?」

看護師「ここはですね、看護師さん達の仕事場みたいなもんですよ」

看護師「よく患者さんが遊びにきて話相手になったり
    または悩み相談する患者さんが多いわね」

穂乃果「へぇ~」

看護師「何かご相談事などございましたらお気軽にどうぞ」

穂乃果「ん~、そうだ西木野先生はどこにいますか?」

看護師「西木野先生なら確か、お遊戯ルームにいますね」

穂乃果「お遊戯ルーム?」

56: 2015/11/20(金) 16:33:38 ID:g9yN3SBw
看護師「そこは入院してる子供たち専用の遊び場なんですよ」

穂乃果「じゃあ、西木野先生はそこで子供たちと遊んでるんですね!」

看護師「はい」

穂乃果「ありがとうございます!」

穂乃果「ーーーここがお遊戯ルームだね」ガチャ

57: 2015/11/20(金) 16:34:20 ID:g9yN3SBw
男の子「わーい俺のかちー」

女の子「ホント西木野せんせーってババ抜き弱いよね」クスクス

男の子「四捨五入したら30歳だしなー、だからババ……ぐえぇっ!?」

真姫「それは、関係ないんじゃないかしら……ウフフ」グリグリ

男の子「ひぎぃぃ、やめてくれ先生!!頭が割れる~~」

女の子「あー先生暴力いけないんだー」

真姫「違うわ、これは教育よ」

女の子「うぅ~先生目が怖い……、あれ?お姉さんだあれ?」

穂乃果「初めまして、高坂穂乃果と言います」

女の子「はじめましてー」

58: 2015/11/20(金) 16:35:23 ID:g9yN3SBw
真姫「穂乃果!?貴女なんでここにいるのよ!!」

穂乃果「だって~暇過ぎて退屈なんだもん!」

男の子(イテテ、あやうく気絶するところだったぜ、ったく子供に容赦な……っ!?)

真姫「穂乃果、早く自分の病室にもど「おねえさん!」」

穂乃果「ん?何かな?」

男の子「貴女のお名前を聞かせてくれませんか?」

穂乃果「高坂穂乃果です、よろしくね」ニコ

男の子「」ズッキューン

真姫「」ズッキューン

59: 2015/11/20(金) 16:36:11 ID:g9yN3SBw
男の子(て、天使―――)

真姫(穂乃果の笑顔はいつみても素敵ね///)

男の子「……」チラッ

真姫「??」

男の子「穂乃果さーん、だっこー」

真姫「っ!?」

穂乃果「ん?いいよ~、ホラおいでー」

男の子「わーい」モギュ

男の子(おぉ、やはり俺の思ったとおり、穂乃果さん結構胸が大きいぜ!)チラッ

真姫(このガキ……、子供の特権をフル活用してやがる!!)

60: 2015/11/20(金) 16:37:08 ID:g9yN3SBw
女の子「ずるーい私も!!」

穂乃果「はーいどうぞー」

女の子「わーい」ギュー

穂乃果「ふふ、子供は可愛いね~」

男の子「ふぅ~、いや~満足満足」

真姫「……ねぇ、遺言があったら……どうぞ」ニコニコ

男の子「!?」

穂乃果「そろそろ夕飯の時間になるから、穂乃果は部屋に戻るね~」

女の子「わかった~、お姉さんまた遊ぼうね~」

穂乃果「うん!また遊ぼう!」

真姫「それじゃ穂乃果、一緒に戻りましょうか」

真姫「悪いけど女の子ちゃん、男の子くんの面倒みてあげてね」

女の子「はーい」

男の子「」チーン

61: 2015/11/20(金) 16:37:48 ID:g9yN3SBw
穂乃果「楽しかったね真姫ちゃん!」

真姫「ふふ、そうね」

穂乃果「真姫ちゃんは、よく子供達と遊んでるの?」

真姫「まぁたまにね、これも仕事みたいなもんだから」

穂乃果「そうなんだ」

真姫「穂乃果、夕飯持ってくるから先に病室戻ってなさい」

穂乃果「はーい」

62: 2015/11/20(金) 16:38:29 ID:g9yN3SBw
コンコン

真姫「穂乃果入るわよ」

穂乃果「どうぞー」

真姫「今日の夕飯は鮭のムニエルよ」

真姫「デザートはいちごのショートケーキよ」

穂乃果「わーいケーキだケーキ!穂乃果ケーキ大好き!」

真姫「穂乃果、まるで子供みたいに喜ぶわね」

穂乃果「そうかな?」

真姫(そんな子供っぽい穂乃果も私は好きよ///)

63: 2015/11/20(金) 16:39:05 ID:g9yN3SBw
穂乃果「真姫ちゃん顔赤いけど大丈夫?」

真姫「へ、平気よ!それより早く口をあけなさい」

穂乃果「あーん」パクッ

モグモグ

穂乃果「うん、おいしい!!」ニコ

真姫(穂乃果の笑顔は最高ね、仕事の疲れが一気に吹き飛ぶわ)

穂乃果「真姫ちゃん、手が止まってるよ?」

真姫「ご、ごめんなさい、ほらあーん」

穂乃果「あーん」パクッ

モグモグ

真姫(穂乃果っておいしそうに食べるわね、うふふ)

64: 2015/11/20(金) 16:41:25 ID:g9yN3SBw
穂乃果「ごちそうさまでした!」

真姫「穂乃果、消灯時間まではまだ余裕があるからゆっくりしていってね」

穂乃果「うんありがとう」

真姫「それじゃまたあとでね///」

穂乃果(またあとで?)

65: 2015/11/20(金) 16:45:26 ID:g9yN3SBw
穂乃果「消灯時間までまだ2時間ある、どこか時間潰せる場所ないかな……」

穂乃果「そうだ!ナースステーションに行ってみよう」

穂乃果「こんにちは」

看護師「こんにちは高坂さん、どうか致しましたか?」

穂乃果「消灯時間まで何か時間潰せる場所ってありませんか?」

看護師「そうですね……あっ」

看護師「それなら図書館はどうです?」

穂乃果「え?病院なのに図書館があるんですか?」

看護師「はい、うちの病院の図書館は色んな本があるんですよ」

穂乃果「場所はどこですか?」

66: 2015/11/20(金) 16:49:41 ID:g9yN3SBw
穂乃果「―――ここが図書館」

穂乃果(ひ、広すぎるよ!まるで外国の図書館みたいだよ)

女の子「あれ穂乃果さん?」

穂乃果「君たちはあの時の!」

男の子「穂乃果さん!二度も会うなんて運命みたいです」

女の子「男の子君、少し黙ろうね」ニコニコ

男の子「……はい」

穂乃果「あはは……」

67: 2015/11/20(金) 16:51:19 ID:g9yN3SBw
女の子「穂乃果さんは何しにここへ?」

穂乃果「穂乃果はね、時間つぶしにここへきたんだよ」

女の子「私達と一緒だー」

穂乃果「へぇ~君たちもなんだ」

女の子「そうだ穂乃果さん!読み聞かせして~!」

穂乃果「うんいいよ!」

女の子「わーい」

68: 2015/11/20(金) 16:52:07 ID:g9yN3SBw
男の子「いいんですか穂乃果さん?」

穂乃果「穂乃果はね一度、子供たちに読み聞かせとかしてみたかったんだ」

穂乃果「だから全然問題ないよ」

男の子「ありがとうございます」

男の子(穂乃果さんに膝枕してもらいながら聞こうっと)ニヤニヤ

女の子「……」ジー

男の子「女の子ちゃんの隣にすわっていいかな……」

女の子「うん!」

穂乃果「二人は仲がいいんだねそれじゃ始めるよ」

穂乃果「むかーしむかしあるところに―――」

69: 2015/11/20(金) 16:52:46 ID:g9yN3SBw
アナウンス「消灯時間5分前になりました、各自速やかにお部屋にお戻りください」

穂乃果「あら、もうそんな時間かぁ」

女の子&男の子「……zzz」

穂乃果(子供の寝顔はかわいいなぁ、このままずっと見てたいけど……)

穂乃果「ほら二人共起きて」

女の子「ん、んー」

男の子「あれ、いつのまに俺は……」

穂乃果「二人共もうすぐ消灯時間だから部屋に戻ろう」

女の子「うん……」

70: 2015/11/20(金) 16:53:28 ID:g9yN3SBw
男の子「穂乃果さーん、おん……っ!?」

女の子「……」ギロッ

穂乃果「ん?どうかしたの?」

男の子「いえ、なんでもありません……」

女の子「穂乃果さん読み聞かせありがとう、また遊ぼうね!」

男の子「穂乃果さん、おやすみなさい」

穂乃果「二人共おやすみなさい」

72: 2016/01/31(日) 21:09:46 ID:c.Nga7is
面白い内容でした。
次回が読みたいです。

引用: 穂乃果「最高の倍返し」