1: 2016/02/03(水) 02:31:45 ID:vFYhRrqs
アカギさんが赤城さん達と深海棲艦をぶっ潰すお話です

2: 2016/02/03(水) 02:37:02 ID:vFYhRrqs
アカギ「俺が提督‥‥ね」

「引き受けてはくれないか?」

アカギ「やだね‥‥興が乗らない」

「もし‥‥深海棲艦をお前が絶滅したならば‥‥」

「どんな望みも叶えてやろう」

アカギ「へぇ‥‥」

アカギ「‥‥‥‥」

「場所はここだ、やる気があるのなら明日正午にそこへ迎え」

アカギ「‥‥‥‥」

3: 2016/02/03(水) 02:44:57 ID:vFYhRrqs
~翌日正午~

アカギ「‥‥‥‥」

アカギ「‥‥」

赤城「あ、あの‥‥」

アカギ「赤城さん、でいいの?」

赤城「はい‥‥貴方が新しい司令官さんですか?」

アカギ「司令官‥‥?ああ、そんな感じなのね」

赤城「‥‥‥‥?」

アカギ「まあ、よろしく赤城さん」

赤城「はい!よろしくお願いします!」

4: 2016/02/03(水) 02:51:34 ID:vFYhRrqs
アカギ「で‥何すればいいの?」

アカギ、この時完全に無知。

赤城「え、えと、まずは施設の案内をさせて頂きます」

アカギ「施設‥‥?」

しかしアカギの前に写っている建物、これは台風なんかくれば朽ち果てそうなボロい建物

赤城「実は私達の鎮守府、私含めて2人しか居なくて‥‥」

アカギ「ふーん‥‥」

赤城「では付いてきて下さい」

アカギ、赤城に言われるがままに中へ

5: 2016/02/03(水) 02:57:11 ID:vFYhRrqs
アカギ「ねぇ」

赤城「は、はい!」

アカギ「2人だけで住んでるの?」

赤城「はい、もう1人もすぐに来ますよ」

アカギ、何か協力な者が来るのを感じていた
言うならば運の塊、そんなものが近づいてくるような

雪風「赤城さーん!今日もお魚大量ですー!」

アカギ「‥‥‥‥?」

アカギは確かに感じている
この少女から感じる大きな力
いるだけで溢れかえる気配

アカギ「君、博打か何かしてた?」

雪風「ばくち?」

6: 2016/02/03(水) 03:02:09 ID:vFYhRrqs
赤城「雪風ちゃん!!新しく来てくださった提督さんですよ!!」

雪風「本当ですか!?」

アカギ「‥ああ」

雪風「わー!!よろしくお願いします!!」

アカギ、困惑
明らかにただの子供、しかしただならぬ気配

赤城「そう言えばお名前を聞いてませんでしたね」

アカギ「赤木しげる」

赤城「ふぁっ!?貴方も赤城ですか!!」

アカギ「漢字が違うんだな、これが」フッ

アカギ、意味の分からないドヤ顔

7: 2016/02/03(水) 03:07:10 ID:vFYhRrqs
赤城「で、では私も!第一航空戦隊の赤城です!制空争いならお任せ下さい!!」

アカギ「制空‥‥?航空‥‥?」

分からない、それも当たり前
普通分かるものではない

赤城「アカギさん、高校はどこを?」

アカギ「行ってない」

赤城「!?」

この時、赤城に電流走る‥‥‥‥!!
無知‥‥!!この提督は知識が一切無い‥‥!!!

赤城「で、では後ほど色々お教えしますよ!」

アカギ「‥‥‥‥」

8: 2016/02/03(水) 03:13:31 ID:vFYhRrqs
雪風「私は駆逐艦!!雪風です!!よろしくお願いします!!」

アカギ「駆逐艦‥‥?」

赤城「それも後ほど‥‥」

アカギ「頼むよ」

この時アカギ、意外に素直

赤城「では、施設をご案内します」

~工廠~

赤城「ここで私達、艦娘を作ったり装備を作ったりします」

赤城「妖精さーん」

妖精「ヤア」

アカギ「‥‥‥‥クク」

アカギ、現実離れしていて笑みを浮かべる

9: 2016/02/03(水) 03:20:58 ID:vFYhRrqs
妖精「ヨロシクナ」

アカギ「ああ、よろしく」

赤城「では、折角ですし艦娘を建造してみましょうか」

雪風「わー!!久しぶりのお仲間さんです!!」

アカギ「どうやって作るの?」

赤城「基本的には燃費、弾薬、鋼材、ボーキサイト、この4つの資源を妖精さんに渡して作ってもらいます」

赤城「それぞれの資源の分量によって生まれてくる艦娘は違いますよ」

アカギ「‥‥!」

ここに来て運要素の内容が来る
しかし何が良くて何が悪いか分からない

アカギ「‥‥‥‥上限は?」

赤城「基本的には999が上限値ですね」

10: 2016/02/03(水) 03:26:52 ID:vFYhRrqs
アカギ「今ある資源は?」

赤城「大体全部300位ですね」

アカギ「‥‥‥‥」

考える
何が良くて何が悪いか
でも分からない

アカギ「燃料250弾薬130鋼材200ボーキサイト30」

赤城「そ、そんなに大丈夫ですか?」

アカギ「いい‥いいんだ」

直感‥‥!!完全に直感‥‥!!!
なんとなく頭に浮かんだ数字‥‥!!!
無策‥‥!!!!

赤城「で、では妖精さんよろしくお願いします」

11: 2016/02/03(水) 03:33:36 ID:vFYhRrqs
普段のアカギからは考えられない
分からないにしろもう少し考える‥‥!!
しかし運に頼る‥‥!!
完全に直感‥‥‥‥‥‥!!!

妖精「アトサンジュップンクライカナ」

アカギ「赤城さん、次の場所よろしく」

赤城「は、はい!」

雪風「私はお庭に行ってます!!」

~ドッグ~

赤城「ここは私達の疲れを癒す場所です」

アカギ「怪我なんかも治るの?」

赤城「どんな重症でも生きてれば完治します」

アカギ「へぇ‥‥そりゃすごい」

14: 2016/02/03(水) 11:15:26 ID:ml0h1vYU

赤城「人間には効果無しですよ」

アカギ「そりゃあそうだ」

赤城「では次に‥‥」

~司令室~

赤城「ここが赤城さんのお部屋です」

アカギ「ここは綺麗なんだ」

赤城「ええ、朝に掃除しましたから」ドヤァ

こっちの赤城もドヤ顔
この2人、意外に噛み合っている

アカギ「‥‥タバコ、いい?」

赤城「ええ、大丈夫ですよ」

アカギ「‥‥フー」スパー

15: 2016/02/03(水) 11:22:25 ID:ml0h1vYU
アカギ、なんとなく理解している
恐らく命を張るのは自分では無く艦娘
それが嫌だった、自分には報酬があるのに自分は傍観、許される筈が無い

アカギ「なあ」

赤城「はい?」

アカギ「俺はここで何をすればいい?」

赤城「私達に的確な指示を下さい」

アカギ「‥‥‥‥」

赤城「では最後に、この鎮守府にしかない、特別な場所に案内しましょう」

アカギ「特別‥‥?」

16: 2016/02/03(水) 11:31:13 ID:ml0h1vYU
赤城に言われるがままに向かう

赤城「遊戯場です」ドドドヤァ

赤城、信じられないレベルのドヤ顔
最早慢心の塊であった

アカギ「へえ‥‥麻雀もあるんだ」

赤城「昔は、4人居たんですけど‥」

アカギ「雪風と赤城さん、できるの?」

赤城「雪風‥とはちょっとやりたくないですね」

アカギ「後でやろうよ‥クク‥‥」

アカギ、何かに勘づく
雪風が来た時の違和感
この赤城の反応

赤城「半荘程度なら‥」

アカギ「ククク‥‥」

17: 2016/02/03(水) 11:37:00 ID:ml0h1vYU
赤城「ザッとこんな感じですが分かりましたか?」

アカギ「ああ‥‥」

アカギ、実はワクワクしていた
職場で麻雀ができる
その上強者がいる可能性

妖精「オイオマエラ」

赤城「あら、妖精さん」

妖精「デキタヨ」

赤城「提督!!新しいお仲間ですよ!!」

アカギ「‥‥」

~工廠~

島風「よろしくお願いしまーす!!」

赤城「はい、よろしくね!」

アカギ「よろしく」

18: 2016/02/03(水) 18:00:03 ID:ml0h1vYU
島風「貴方が提督さん?」

アカギ「そうだ」

アカギ、この時思う
最近の子供の趣向が分からぬと

雪風「初めまして!雪風です!!」

島風「よろしくね!」

赤城「では、せっかくですし正面海域に向かいましょうか」

アカギ「何すんの?」

赤城「島風ちゃんに慣れてもらうのと索敵です」

アカギ「ふーん‥‥‥‥」

19: 2016/02/03(水) 18:04:45 ID:ml0h1vYU
アカギ「クク‥‥俺も連れてけ」

赤城「い、いや‥それはちょっと‥‥」

アカギ「邪魔はしねぇよ」

赤城「‥‥‥‥」

赤城、考える
この人間は普通の感性ではない
自分も昔、それなりに修羅場を潜ってきている
わかる‥!気配、匂い、そして空気‥‥!!

赤城「分かりました、ですが前には出ないで下さい」

アカギ「わかってるよ‥クク‥‥」

島風「抜錨だー!!」

20: 2016/02/03(水) 18:13:08 ID:ml0h1vYU
~正面海域~

島風「はっやーい!!」

赤城「ふふ‥‥」

雪風「~~♪」

アカギ「何もいないな」

赤城「ブフッ‥小型の船があって良かったですね」

アカギ「ああ‥」

考えて見て欲しい
あの悪人面のアカギが女の子3人と船で移動してる姿を
似合わない、とてつもなく似合わない‥!!

赤城「偵察機、発艦します」

アカギ「それ、どうなってんの?」

赤城「私にも分かりません」

21: 2016/02/03(水) 18:20:22 ID:ml0h1vYU
アカギ「‥‥‥‥」

アカギ「東からなんか来るぞ」

赤城「?偵察機から報告はありませんが‥」

アカギ「いいからなんか構えておけ」

赤城「はぁ‥」

赤城は気づいていない
しかしアカギ、気づく
五感が研ぎ澄まされていたアカギは気づいた

イ級「キシャアアア!!」

赤城「ッ!」

赤城「発艦!!」

イ級「ワイガナニシタンヤ‥」ドーン

アカギ「ほら」

22: 2016/02/03(水) 18:26:35 ID:ml0h1vYU
島風「おうっ!?びっくりした‥‥」

雪風「どっちのあかぎさんもすごいです!!」

赤城「目が利くんですね」

アカギ「気配だよ、気配」

アカギ「殺気を感じなかった?」

赤城「いえ全く!」

慢心‥!!圧倒的慢心‥!!!
慢心の塊どころか慢心そのもの‥!!!
this is mansin‥!!!!

アカギ「やれやれ‥」フッ

赤城「とりあえず鎮守府に帰りましょう」

アカギ「まだだ、まだ索敵だ」

23: 2016/02/03(水) 18:34:18 ID:ml0h1vYU
赤城「え‥?もう敵は倒しましたよ?」

アカギ「あんなの雑魚」

アカギ「まだ‥いるんでしょ?強いの」

赤城「そりゃあまあ‥深海棲艦は数えられない程いますから‥」

アカギ「なら続行、索敵だ」

赤城「‥‥分かりました」

アカギ、雑魚に用無し‥!!
しかし赤城、既に空腹‥‥!!!
だが失態を挽回したいが為に我慢‥!!!
これが吉と出るか凶と出るか‥‥

雪風「あっ!!北西にホ級2隻イ級2隻を補足しました!!!」

アカギ「クク‥赤城さんよろしく」

赤城「はい!!発艦!!!」

24: 2016/02/03(水) 18:40:59 ID:ml0h1vYU
雪風「イ級1隻、ホ級1隻撃沈です!!」

島風「4連装魚雷、いっくよー!!!」

雪風「届いて下さい!!!」

アカギ「なるほどね、これはスリルがある」

赤城「第2次攻撃隊!!発艦!!!」

雪風「敵艦隊全ての撃沈を確認しました!!」

アカギ「お疲れさん」

赤城「もう撤退しましょう‥」グー

アカギ「‥‥あと1回‥‥」

赤城「帰りますよ」

アカギ「はい」


引用: アカギ「鎮守府…?」