1: 2014/04/08(火) 00:44:48.62 ID:WnybX9o+o








                    【閲覧注意】






2: 2014/04/08(火) 00:50:56.93 ID:WnybX9o+o
・ラブライブ!×魔女の家

・グロ、氏亡描写あり


人によっては不快感を感じるかもしれません。
ホラー要素が苦手な方はスレを閉じることをお勧めします。

3: 2014/04/08(火) 00:51:30.40 ID:WnybX9o+o
穂乃果「はぁ~今日も授業疲れた…」

海未「何をどうしたら疲れてるのですか?殆ど寝ていましたのに…」

穂乃果「寝疲れだよ!」

海未「自信ありげに答えないでください!」

ことり「あはは…でもそのおかげで今日の練習も頑張れそうだねっ」

穂乃果「うんっ!今日も張り切って行こうよ!」

海未「全く穂乃果は…」



ガチャ



4: 2014/04/08(火) 00:54:09.87 ID:WnybX9o+o
穂乃果「こんにちはー!」

凛「あ、穂乃果ちゃん達お疲れー」

海未「おや、もう全員集まっていたのですね」

真姫「たまたま早く終わったのよ」

絵里「私たちも今日は生徒会の集まりが無かったらかすぐに部室に来ることができたわ」

にこ「やっぱりここが一番落ち着くわねー」

希「それ、何だか引きこもりみたいな言い方やんな」

にこ「うるさいわね!誰が引きこもりよ!」

凛「にこちゃんが言うとリアリティありすぎて冗談にならないにゃー」

花陽「り、凛ちゃんそういう事は思ってても黙っておいたほうが…」

にこ「こらー!その話もうやめなさーい!」

ことり「えへへ…今日も賑やかだね」

海未「少しハメを外しすぎな気もしますが…ラブライブまでの時間も迫っていていますので適度な緊張は持って

頂きたいですね」

絵里「はーい、じゃあみんな今日の練習メニューを言うわよー」

5: 2014/04/08(火) 00:55:30.80 ID:WnybX9o+o
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



穂乃果「あー疲れたー」

ことり「いい汗かいたねー」

花陽「も、もう動けない…」

にこ「なっさけないわねー、もうちょっとにこの機敏さを見習いなさいよー」

真姫「にこちゃん足が笑ってるわよ」ツン

にこ「ひぎぃ!」

希「にこっちはもうちょっとスタミナをつけないといかんね。今度みんなでマラソンでもしよっか」

花陽「ま、マラソン…」

凛「いいね!やろうよー!」

絵里「いいアイデアね、ライブは体力勝負だから持久力を鍛えることは基本だわ」

海未「では練習メニューに加えておきましょう。これからも厳しくいきますよ」

穂乃果「ひえぇ…お手柔らかにぃ…」








絵里「…ん?誰ー?こんなところに手紙落としたのー」

6: 2014/04/08(火) 00:57:14.69 ID:WnybX9o+o
ことり「手紙?」

凛「もしかしてラブレター!?」

にこ「ちょっとやめなさいよー自分はモテるわよアピール」


絵里「私のじゃないわよ…それにモテるって」

希「宛名は書いてある?」

絵里「ええっと…ないわね」

穂乃果「ちょっと中身見てみようよ」

海未「ダメですよ。勝手に見てしまっては…」

穂乃果「でも見ないと誰の手紙なのか分からないじゃーん」

海未「それはそうですが…」

真姫「いいんじゃない?持ち主に渡す時ちゃんと説明すれば」

絵里「うーん…書いた人には悪いけど少し拝見させてもらいましょう」

穂乃果「うわぁどんな内容なんだろう~」

海未「穂乃果、悪趣味ですよ」

凛「オープンにゃー!」

7: 2014/04/08(火) 00:58:54.81 ID:WnybX9o+o



『遊びに行くのはかまわないが、あまり森の奥には

     近づかないようにな。早く帰ってくるように。      

                           父より 』





ことり「…?」


凛「んんー?」

にこ「何これ?ラブレターじゃないじゃん」

海未「そうですね…というよりこれは」

穂乃果「ねーねー何て書いてあるのー?穂乃果にも見せてよー」


花陽「あっ穂乃果ちゃん危ないよぉ」







真姫「…ねぇ、それより何でこの手紙、破れてるのよ…?」



8: 2014/04/08(火) 01:01:12.97 ID:WnybX9o+o
ことり「あっ、ホントだ」

海未「凛…もしや貴女」

凛「違うよ!?最初っから破れたままだったよ!」

絵里「とすると…誰かのイタズラの後かしら?」

真姫「イタズラ?」

希「この手紙がドッキリか何かに使われた後で、そのまま捨てられたって考えるね」

穂乃果


「でもなんで私たちの部室に?」

にこ「どうせ適当にどこにでもいいから投げつけたんじゃないの?全く迷惑な話ねー」

花陽「でも、そう考えるとちょっと嫌だね…」

凛「そうだよー。せっかく誰かのラブレターだと思ったのに…」

海未「そこではないでしょう…これは処分しておきましょう」

穂乃果「そうだね、穂乃果捨ててくるよ」カサッ










ゾクッ




穂乃果「…!?」ブルッ

9: 2014/04/08(火) 01:02:12.20 ID:WnybX9o+o
ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「…えっ?」

海未「どうしたのですか?固まって…」

穂乃果「う、ううん何でもないよ!」

海未「…?」

絵里「さっ、問題も解決した事だし、今日はもう遅いから帰りましょう」

にこ「さんせー。私先に帰るわよー」

凛「凛も今日はかよちんと真姫ちゃんと緒にラーメン食べに行く約束があるんだにゃ!行こうかよちん!」

花陽「うんっ、じゃあねみんな」

真姫「それ、気味悪いからさっさと捨てといてね」

希「気をつけて帰るんやで」

穂乃果「ばいば~い」

海未「では私たちも帰りましょう」

ことり「そうだね。穂乃果ちゃん一緒に帰ろうっ」

穂乃果「うんっ」

10: 2014/04/08(火) 01:03:19.48 ID:WnybX9o+o
-その夜-


穂乃果「んー!今日もいっぱい動いたなー」

穂乃果「そろそろライブも近いし早めに寝ないと…」

穂乃果「体調管理は基本中の基本です!って海未ちゃんに言われちゃうしね…」

穂乃果「さーて明日の準備を…」カサッ





穂乃果「…えっ」

穂乃果「この手紙…確か部室のゴミ箱に捨てたはずだよね?」

穂乃果「何で穂乃果の鞄の中に…」



ゾクッ



穂乃果「うっ!…ま、またっ…」

穂乃果「き、気持ち悪い…窓から捨てちゃえっ」ガララッ

穂乃果「えいっ!」ポイッ

11: 2014/04/08(火) 01:04:24.51 ID:WnybX9o+o
穂乃果「…ふぅ」

穂乃果「勘弁してほしいよもう…穂乃果ホラー苦手じゃないけど実体験は流石に怖いよ…」

穂乃果「ううっ…何か怖くなってきた!寝る!もう寝る!おやすみなさーい!」










穂乃果「…怖くて寝れない」

穂乃果「うぅ…こういう時はアルパカを数えてさっさと寝ちゃおう」

穂乃果「アルパカが一匹…アルパカが二匹…」

穂乃果「ぐう」Zzz…





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・




12: 2014/04/08(火) 01:05:42.52 ID:WnybX9o+o
-森-




穂乃果「……」


穂乃果「…ん、んぅ…」


穂乃果「あれ…ここどこ?」

穂乃果「…えっ」




ガバッ




穂乃果「な、なにこれ…!?」

穂乃果「木がいっぱい…森かな」

穂乃果「…何で森の中に?」

穂乃果「もしかして夢なのかな…」グニッ






穂乃果「…痛い、夢じゃない」

穂乃果「夢、じゃない…?」

13: 2014/04/08(火) 01:06:12.44 ID:WnybX9o+o
穂乃果「どういう事…?穂乃果確か自分の家で寝てたよね…」

穂乃果「だったどうしてこんな所に…」ガサッ

穂乃果「!?」














ヴィオラ「……」

穂乃果「だ…誰?」



15: 2014/04/08(火) 01:07:08.40 ID:WnybX9o+o
ヴィオラ「……」

穂乃果「……」

穂乃果(何も喋ってくれないなぁ…もしかして日本人じゃないのかな?)

穂乃果「ハ、ハロー!」


ヴィオラ「……」


穂乃果「あの、私高坂穂乃果って言うんだけど…あなたの名前はなんて言うの?」


ヴィオラ「……」


穂乃果「……」

穂乃果「えっと…どうしよう」

穂乃果「取り敢えずここから出ないと…」ガサッ







ヴィオラ「……」テクテク

穂乃果「…!?」

穂乃果「穂乃果と同じ方向に歩いてる…?」

16: 2014/04/08(火) 01:09:03.00 ID:WnybX9o+o
ヴィオラ「……」ピタッ

穂乃果(…穂乃果が止まったらこの子も止まっちゃった)

穂乃果「…何だか気味悪いなぁ」

穂乃果「ねぇ、イタズラならちょっと止めてほしいなぁって…」



スルッ







穂乃果「…すり、抜けた?」


17: 2014/04/08(火) 01:10:00.29 ID:WnybX9o+o
ヴィオラ「……」


穂乃果(ヤダ…怖い…)

穂乃果「もしかして、幽霊…?」

穂乃果「……」





ヴィオラ「……」テクテク


穂乃果「うぅ…何がどうなってるの…?」


18: 2014/04/08(火) 01:11:42.38 ID:WnybX9o+o
ヴィオラ「……」テクテク

ヴィオラ「……」ピタッ



穂乃果「なに、コレ…?」

穂乃果「薔薇…でも。これって大きすぎるよ!」

穂乃果「ここからは通れない…のかな」



キランッ



穂乃果「…!」

穂乃果「あっちで…何か光ってる!」

19: 2014/04/08(火) 01:13:06.90 ID:WnybX9o+o
【マチェットを 手に入れた】



ヴィオラ「……」


穂乃果(穂乃果が拾おうとしたら、あの子が拾っちゃった)

穂乃果「…マチェットって何だろう?」

穂乃果「これ、カッターみたいにして使えるかも!」


ヴィオラ「……」テクテク


穂乃果「…バラが茂ってる方に行こうとしてる」

穂乃果「何で穂乃果の考えてる事と同じ行動をするの…?」

20: 2014/04/08(火) 01:13:42.25 ID:WnybX9o+o
ヴィオラ「……」ガキンッ


穂乃果「…ダメだ。茎が固くて切れない」

穂乃果「やっぱりここからは出られないんだ…じゃあ」









ヴィオラ「……」テクテク



穂乃果「…うん、上に行くしかないよね」

21: 2014/04/08(火) 01:15:18.50 ID:WnybX9o+o
ヴィオラ「……」ピタッ


穂乃果「あっ…こんな所に立て札があったんだ」

穂乃果「えっと…」





【 ↑ ……の家  ↓ 森の出口 】





穂乃果「…やっぱりあのおっきな薔薇の向こうが出口なんだ!」

穂乃果「何で通れないんだろう…」



穂乃果「…もしかして、閉じ込められてる?」

22: 2014/04/08(火) 01:16:02.25 ID:WnybX9o+o
穂乃果「…それに、この『……の家』って」

穂乃果「文字が掠れて見えない…誰か住んでるのかな」




ヴィオラ「……」テクテク


穂乃果「……」テクテク

穂乃果「…!また薔薇だ!」

穂乃果「でも今度は小さい…これって」



ヴィオラ「……」シャッ

23: 2014/04/08(火) 01:17:00.36 ID:WnybX9o+o
ザクッ  ザクッ


バサッ…



穂乃果「切れた!」


パキンッ!


穂乃果「ひゃ!?」



【マチェットは壊れてしまった。】



ヴィオラ「……」


穂乃果「…壊れた」

穂乃果「錆びてたからかな…?」

穂乃果「もっと使い道があると思ったんだけどなぁ…」

24: 2014/04/08(火) 01:17:48.37 ID:WnybX9o+o
穂乃果「…ここから先に、進むんだよね?」




ヴィオラ「……」


穂乃果「…すごく嫌な予感がする」

穂乃果(でも、向こう側にはいけないし…)








穂乃果「…うん、行ってみよう」

ヴィオラ「……」テクテク

25: 2014/04/08(火) 01:19:13.45 ID:WnybX9o+o


――――――――――――――――


ヴィオラ「……」テクテク


穂乃果(…この子、穂乃果が思ってる方に歩くし、考えてる事をやってくれる)

穂乃果「もしかして…この子は穂乃果の分身?」

穂乃果「あはは…流石にそれはないかな」

穂乃果「でもそれだと…ん?」






黒猫「」

穂乃果「…猫?」

26: 2014/04/08(火) 01:20:02.96 ID:WnybX9o+o
ヴィオラ「……」


穂乃果「野良猫かな?」

穂乃果「でもよかったぁ…動物も何もいないからてっきり穂乃果とこの子だけなんじゃないかって」

黒猫「…あれ?どうしたの?」

穂乃果「ひゃあっ!?」










ヴィオラ「……」

黒猫「………」

黒猫「ふーん。花が出口をふさいじゃって 出られないんだ。」

27: 2014/04/08(火) 01:21:06.80 ID:WnybX9o+o
穂乃果「ね、猫が喋って…」


ギ ィ ィ ィ …


穂乃果「ひっ…!」




穂乃果「…と、扉が勝手にっ…!」

黒猫「入ってみたら?」

穂乃果「えっ…」




黒猫「どうせ、ここから出られないんだし。」





ヴィオラ「……」

穂乃果「ね、ねぇ…それってどういう」





プツン

28: 2014/04/08(火) 01:22:51.04 ID:WnybX9o+o
――――――――――――――――



-???-




穂乃果「…あれ?」

海未「ほ、穂乃果!」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「えっ…?海未、ちゃん?…ことりちゃん」

真姫「よ、よかった!こっちに来てくれた!」

凛「もうっ!みんなずっと穂乃果ちゃんの事呼んでたのに全然反応してくれないからすごく怖かったんだよっ!」

花陽「よ、よかったぁ…うっ…ぐすっ…」

穂乃果「真姫ちゃん…みんな…?どうしてっ…」








絵里「…それはこっちが聞きたいわ。私達はてっきり穂乃果だけがこの状況を知ってると思ってたの」

希「でも、穂乃果ちゃんのその反応からして…何も知らないみたいやね」

にこ「なによここ…何が一体どうなってるのよっ…!」

29: 2014/04/08(火) 01:24:24.72 ID:WnybX9o+o
穂乃果「ね、ねぇ…穂乃果をずっと呼んでたって」

海未「…先程、この部屋全体がモニターのようになっていて」

ことり「そこに、森の中で歩いてる穂乃果ちゃんが映ってたの」

穂乃果「…えっ?」

絵里「信じられないと思うけど、本当なの」

花陽「え、えっとね…まるで私達もそこにいるみたいにすっごくリアルで…」

凛「でもこっちから呼んでも全然聞こえてなかったね…」






穂乃果「…そうなんだ」

真姫「ねぇ、さっきまで何してたのよ?」

穂乃果「えっ?」

真姫「ずっと一人でウロウロして…なにか思い立ったように薔薇を切り出して」

穂乃果「それは出口が…えっ」

30: 2014/04/08(火) 01:26:00.20 ID:WnybX9o+o
穂乃果「ちょ、ちょっと待って!」

真姫「きゃっ…!な、何?」

穂乃果「今…一人でって言った?」





真姫「言ったけど…」

穂乃果「ひとりじゃないよ!穂乃果ずっと女の子の後ろにいたんだよ!」

穂乃果「それにバラを切り裂いたのは穂乃果じゃ…」

海未「ほ、穂乃果…貴女は一体何を言っているのですか?」

穂乃果「海未ちゃんも見てたよね?穂乃果ずっとあの女の子と二人で…」





絵里「…真姫の言っている事は本当よ」

絵里「穂乃果、貴女は一人で彷徨いて…一人で薔薇を引き裂いてた」

31: 2014/04/08(火) 01:27:13.26 ID:WnybX9o+o
穂乃果「そ、そんな…」

ことり「えっと…穂乃果ちゃんの他にも誰かいたの?」

穂乃果「…うん」

穂乃果「白いワンピースを着た…金髪の女の子」

希「……」

花陽「そ、そんな子いたかな?」

凛「ううん?凛は見てないよ」

にこ「ね、ねぇ…その女の子、本当にいたの…?もしかしたら最初っからいなかったとか…」

真姫「や、やめてよ…!」

穂乃果「…穂乃果にもよく分からない」

穂乃果「でも、確かに一緒にいた筈…」フッ

















ヴィオラ『……』

穂乃果「っ!?」

32: 2014/04/08(火) 01:28:00.10 ID:WnybX9o+o
穂乃果「な、なんでっ…!」

海未「これですっ!さっきと同じように映っています!」

ことり「そ、それよりもあれっ…!」

真姫「白いワンピース…金髪」

花陽「さっき穂乃果ちゃんが言ってた…!」

にこ「穂乃果!あの女の子で間違いないわよね!?」

穂乃果「う、うんっ!でも…」











ヴィオラ『……』テクテク

穂乃果「…何、してるの?」

33: 2014/04/08(火) 01:30:42.31 ID:WnybX9o+o
ヴィオラ『……』テクテク




穂乃果「家の中に入った…」

海未「…小さい家ですね」




絵里「…ん?ねぇちょっと見て」

花陽「えっ?」

絵里「この部屋の真ん中…何かで汚れてるわよ」




穂乃果「…あっ本当」


ダンッ!
                  ダンッ!
         ダンッ! 

  ダンッ! 
        
          ダンッ!        ダンッ! 

   ダンッ! 
                   ダンッ!!











穂乃果「…え?」

34: 2014/04/08(火) 01:33:25.07 ID:WnybX9o+o
…いきなり連れてこられら森の中 大きな家に小さな部屋。


少女が部屋の中心に立つと、突然部屋が動き出す。
勢いよく動き出す壁、それは小さかった部屋をさらに圧縮させる。
やがて壁は少女の場所までたどり着き、止まることなく―







              ぐちゃっ







       ―…少女の身体を肉塊に変えた。―

35: 2014/04/08(火) 01:36:12.35 ID:WnybX9o+o
穂乃果「あ…あっ…ああああああああっ!!」


海未「いっ…いやあああああああああああっ!!!」


ことり「きゃああああああああああっ!!!」





やがて部屋は元の姿へと戻る。まるで何もなかったかのように。

少女だったものは骨を砕かれ 内蔵が破裂し 重力に任せその場に音を立てて落ちていった。



ボトッ    ベチャ



花陽「うっ…げっ…おえぇっ…!」


凛「あっ…やっ…やだっ…」


真姫「な…何よ…これっ…!」


にこ「なっ…何が起こったって言うのよおおっ!?」


絵里「ひ、人がっ…!つぶっ…潰れてっ…!」


希「なんで…何が…こんな…こんなのっ…!」









―しばらくすると少女の肉塊は青紫の粒子へと変化し、跡形もなく消えた。

                      
                          
                             その場に 血の跡だけを残して…―






.

36: 2014/04/08(火) 01:38:15.56 ID:WnybX9o+o
穂乃果「な…なに…これっ…」

穂乃果「氏んだの…?女の子が…?」

穂乃果「あの…場所に…立ったから…?」

穂乃果「なんでっ…!どうしてっ…!」





にこ「出てきなさい!いるんでしょ!?私たちをここに連れて来た犯人!」

にこ「私達に…こんな物見せてっ…!何がしたいって言うのよぉ!!」

凛「に、にこちゃん…」

にこ「出てきなさいよぉ!ここから出しなさい!出せ!出してっ!出してええええ!!!!」





にこ「いやだぁ…家に帰りたいっ…帰してよぉ…」

希「にこっち…」

37: 2014/04/08(火) 01:39:18.19 ID:WnybX9o+o
穂乃果「…海未ちゃん、大丈夫?」

海未「ひぐっ…うっ…だ、大丈夫…です…」

ことり「どうして…どうして…こんな事にっ…」

穂乃果「分からないよ…穂乃果だって…何が起こってるのか…」











真姫「ね、ねぇ…!みんなっ…!」

真姫「絵里がっ…絵里がいない!」

38: 2014/04/08(火) 01:40:36.25 ID:WnybX9o+o
穂乃果「えっ!?」

希「絵里ち…!?どこっ!?どこに行ったの!?」

にこ「ちょ、ちょっと!冗談やめなさいよ!有り得ないでしょ!?」

凛「そ、そうだよ…きっとこの部屋の片隅に座って震えてるだけで…」








花陽「あっ・・・ああ・・・あああああああああああっ!!!」

穂乃果「かよちゃん!?」

花陽「ま、前っ…前にぃっ!」












絵里『………えっ?』








.

39: 2014/04/08(火) 01:41:44.34 ID:WnybX9o+o
絵里『な、なんで!?どうして私がっ…!』

絵里『みんなっ…!みんなどこっ!?何処にいるの!?』





希「絵里ち!絵里ちこっち向いて!返事して!」

海未「聞こえていない…?」

ことり「これって…もしかして」




穂乃果「穂乃果と……同じ、なの?」







【To Be Continued…】



49: 2014/04/14(月) 21:20:46.32 ID:/KguR5m+o
再開していきます。
今夜もお付き合いよろしくお願いします。

51: 2014/04/14(月) 21:21:28.92 ID:/KguR5m+o
-森-



絵里「ど、どうして私が…」


絵里「さっきの穂乃果の状況が…今の私だって言うのっ…?」


絵里「一体何がどうなって…」


絵里「…っ!?」










ヴィオラ「……」

絵里「あ、あなたっ…な、なんで…どうしてっ…!?」

52: 2014/04/14(月) 21:23:17.66 ID:/KguR5m+o
絵里『…!……!』





真姫「今度は絵里が…何でっ…」

にこ「分からないわよっ…どうしてこんな事に…」

海未「しかし…現にここから絵里が消え、こちら側から絵里が見えている」

花陽「つ、つまりこれって…」








凛「凛たちも…あっちに行く事になるの…?」

53: 2014/04/14(月) 21:25:28.20 ID:/KguR5m+o
ことり「そ、そんなっ…」

にこ「い、嫌よっ!にこあんな所行きたくないっ!」

海未「私だって行きたくありませんよっ!でも穂乃果がこっち側に来てもう安心だと思ったら…」

海未「結局私たちもここから出ることが出来なかったじゃないですかっ!」

海未「そして絵里が消えて…今度は絵里が穂乃果と同じ状況に陥ってしまった…!」









      「つまり…ここから私達が脱出出来ない限りっ…!」







.

54: 2014/04/14(月) 21:27:55.53 ID:/KguR5m+o
-森(……の家 前)-



ヴィオラ「……」

絵里「どうして…あなたがここに…」







ヴィオラ「……」

絵里「…答えてはくれないのね」

55: 2014/04/14(月) 21:31:24.24 ID:/KguR5m+o
絵里(どういうことかしら…彼女はさっき、この家の扉から入って…あの部屋に)

絵里(でも私がここに来て、彼女がまだ生きている…)

絵里(……)

絵里「この場所は、穂乃果があの部屋に戻ってきた?場所よね…?」

絵里「えっと…穂乃果は確かここにいる黒猫に話しかけてた筈」

絵里「それなら…」


黒猫「」


絵里「あ、いたわ。…ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるのだけど」







黒猫「……」

絵里「…?」

絵里(喋ってくれないの…?穂乃果の時は喋っていたのに…)

56: 2014/04/14(月) 21:34:58.84 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」

絵里「…いつまで経ってもさっきの場所には戻らない」

絵里(この子も全然…いや、私が動こうとしないから動かないの?)

絵里「…このままじゃ埒があかないわ」

絵里「つまり…」











ヴィオラ「……」テクテク

絵里「…入るしかないのね。この屋敷に」

58: 2014/04/14(月) 21:40:06.09 ID:/KguR5m+o
-…の家 入口 -


ヴィオラ「……」テクテク

絵里「…ここは」

絵里(部屋には照明が二つ…その間に扉)

絵里(確かさっきの映像には部屋の真ん中が汚れていた筈だけど…この部屋にはないわ)

絵里(つまりさっきの部屋は実際にはないの?それとも…)










ヴィオラ「……」ガチャ

絵里「…予想が的中していなければいいのだけど」

59: 2014/04/14(月) 21:45:16.15 ID:/KguR5m+o
――――――――――――――――

-小部屋-



ヴィオラ「……」ガチャ



絵里「っ…!やっぱり」

絵里「この扉が…この部屋の入口だったのね」


絵里(確かにこの部屋の真ん中に彼女が立ったときに…)

絵里「…!」

絵里「これっ…ただの汚れじゃない…血の跡じゃないのっ…!」

絵里(どういう事…?つまりさっき見た映像は本物だって言うの…?)

絵里「でも…彼女はここに…」










ヴィオラ「……」

絵里(振り向きもしない…何も動揺してない…)

絵里(まるで自分に意思がないみたいだわ…)

60: 2014/04/14(月) 21:49:35.04 ID:/KguR5m+o
絵里「…取り敢えず、この場所は避けて通りましょう」

絵里「でも他に扉らしきものはないし…その前の部屋にも特に道らしきものなんて…」

絵里「…ん?」








絵里「…部屋の血痕に気を取られて、全然見えてなかったわ」

絵里「何よ…この見てくださいと言わんばかりの、張り紙…」

61: 2014/04/14(月) 21:53:47.83 ID:/KguR5m+o








      【わたしの へやまで おいで】










絵里「…部屋?部屋なんて何処に」




ボッ



絵里「ひっ…!」

絵里「か、紙が…燃えてっ…」

絵里「ほ、他に何か変化したものは…!」












ヴィオラ「……」

絵里「…何も、無い」

62: 2014/04/14(月) 21:56:57.99 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」

絵里「…はぁ、もう意味が分からない」

絵里「取り敢えず、さっきの部屋に戻って…」




ガチャ




絵里「!?」

絵里「えっ…どうして…っ」

絵里「ここ…さっきの部屋じゃないっ…!」

絵里「ここにあったのは照明だけの筈…」

絵里「花瓶なんて…なかった!」

63: 2014/04/14(月) 22:00:17.83 ID:/KguR5m+o
-最初の部屋-



ヴィオラ「……」

絵里「な、何が起こって…」ドンッ

絵里「痛っ…えっ?」

絵里「さ、さっき開けたはずの扉が消えてる…!」

絵里「なんで…壁にっ…!」









黒猫「」

絵里「ひっ…!」

絵里(さっきの黒猫!?どうして此処に…!)

64: 2014/04/14(月) 22:03:15.96 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」

黒猫「やぁ。」


絵里「しゃ、喋った…?」


ヴィオラ「……」

黒猫「面白そうだからついてきちゃった。」


絵里「つ、ついてきたって…」


黒猫「ところで 今どっから出てきたの?」


絵里「そんなの、私が聞きたいくら」





プツン






65: 2014/04/14(月) 22:05:22.05 ID:/KguR5m+o
-???-




絵里「…え?」

希「え、絵里ち!」

真姫「戻って来れたの!?」

絵里「えっ…何で…どうして…?」

希「絵里ちっ!」

絵里「きゃっ…の、希」

希「よかった…本当に…っ…よ、よかっ…!」

希「うっ…うち…絵里ちがっ…さっきみたいにっ…なるんじゃ…ないかってっ…!」

絵里「希…」

66: 2014/04/14(月) 22:10:06.75 ID:/KguR5m+o
穂乃果「絵里ちゃん」

絵里「…穂乃果」

絵里「ごめんなさい。あなたの言っていた事は本当だった」

穂乃果「え?」

海未「ど、どういう意味ですか…?」



絵里「…ねぇ、私があっち側にいる時、こっちから見た私は…」

ことり「えっと…うん。ずっと一人だったよ」

絵里「…そう」

真姫「ねぇ…そ、それってもしかして…」





絵里「…うん、いたの。白いワンピースの女の子」

穂乃果「…!」

67: 2014/04/14(月) 22:14:04.52 ID:/KguR5m+o
にこ「で、でもさっき氏んだはずじゃ」

絵里「そうね…確かに私達は見た。あの子が氏ぬ所を」

絵里「……」

絵里「でもいたの。ずっと私の前を歩いてた」

絵里「私の思考、行動全てを読み取って彼女は動いていた」






絵里「まるで…私が彼女を動かしてるような…不思議な感覚だったわ」







68: 2014/04/14(月) 22:17:22.40 ID:/KguR5m+o
穂乃果「うん…うんっ!穂乃果と一緒だよっ!」

真姫「どういう事…私達には何も見えなかったのに…」

絵里「私にも分からない…でも確かに」



「きゃああああっ!!」



海未「凛!?」








凛「か、かよちんがっ…かよちんが!」


凛「かよちんがあの中にっ!」

69: 2014/04/14(月) 22:20:39.90 ID:/KguR5m+o
-最初の部屋-





花陽「…う、嘘…だよね?」

花陽「花陽はさっき、凛ちゃんと一緒にいて…」

花陽「ずっと…ずっと凛ちゃんの手を握っててっ…!」

花陽「それなのに…それなのにっ…!」












ヴィオラ「……」

花陽「あっ…や、やだっ…いやだっ…だ…誰かっ…!」

70: 2014/04/14(月) 22:24:10.01 ID:/KguR5m+o
-???-


花陽『…!…!!』



凛「かよちんっ!かよちんっ!」

真姫「こ、今度は花陽がっ…」

ことり「や、やっぱり…ここにいる全員が…あっちにっ…!」

にこ「い、嫌よ!にこあんな所行きたくないっ!」

にこ「ねぇ!どうにかして此処から出られないのっ!?」

穂乃果「そ、それが分かってたらこんな所にっ…!」








絵里「……」

希「絵里ち?」

絵里「…みんな、一つ聞いて欲しい事があるの」

71: 2014/04/14(月) 22:28:25.08 ID:/KguR5m+o
海未「な、何か分かったのですか!?」

絵里「確証はないけど…憶えておくことに越したことはないわ」

真姫「それで十分よ…早く言って」





絵里「…私も穂乃果も、あの黒猫に話しかけたらここに戻って来ることが出来た」

絵里「そうよね…穂乃果?」

穂乃果「う、うん…」

絵里「やっぱり…」

にこ「どういう意味よ?一人だけ納得してないで私達にも説明しなさいよ」



絵里「つまりこの黒猫は、あっちとこの部屋を繋げるキーパーソン」


絵里「黒猫に話しかける事によって、あの世界での探索を終えることが出来る」


絵里「そして次の相手と交代して、自分はこの部屋に戻る…」


絵里「…ここまでが私の考えよ」

72: 2014/04/14(月) 22:36:04.03 ID:/KguR5m+o
海未「…つまり、黒猫に話しかけるという事は」

希「他の誰かに先を任せるってこと…」

絵里「えぇ、そういう事ね」

穂乃果「そ、そんな…」

絵里「厄介なのが、一度話しかけた場所の黒猫は二度と話しかける事が出来ない」

絵里「穂乃果が居た場所の黒猫に話しかけてもこの場所に戻れなかった…これは確証済みよ」




ことり「あれ?でもぉ…」

真姫「どうかしたの?」

ことり「えっとね、穂乃果ちゃんと絵里ちゃんが入れ替わる前に、その…あの映像が映ってから入れ替わったよね?」

ことり「でも…絵里ちゃんとかよちゃんはすぐに入れ替わったのはどうしてかなぁって…」

凛「そ、そうだよっ!かよちんは凛とずっと手を握ってたんだよっ!」

凛「でも…絵里ちゃんがこっちに来て…気が付いたらいなくなっててっ…」

73: 2014/04/14(月) 22:38:52.22 ID:/KguR5m+o
絵里「…見せしめ」

穂乃果「えっ…」

絵里「あの少女は氏んだと思ってたけど…生きていた」

絵里「でもそれはあの子だからであって、私達が氏んでも生き返るという証明にはならない」

にこ「な、なによっ…それって!」











   「つ、次はお前達がこうなる番だって…私達に伝えたとでも言いたいの!?」











75: 2014/04/14(月) 22:40:53.91 ID:/KguR5m+o
海未「…そう、考えるのが妥当かと」

真姫「ふさげないでよっ…!有り得ないわこんなのっ!」

真姫「私達にこんな事させてっ…何がしたいって言うのよっ!」

絵里「…分からないわ。でも今私達が出来ること、それは…」

凛「…っ!」

ことり「り、凛ちゃん!?」








凛「聞こえる!?私たちをここに連れ込んだ人!」

凛「かよちんの次は凛が行くにゃ!」

穂乃果「り、凛ちゃん!」

凛「その代わりかよちんは殺さないでっ!」

凛「凛はどうなってもいいからっ!…かよちんはっ…かよちんはっ!」

76: 2014/04/14(月) 22:43:07.03 ID:/KguR5m+o
海未「凛!」

凛「何するの海未ちゃんっ!放してっ!」

海未「ふざけないでくださいっ!自分を犠牲にして花陽を助けるなどとっ…!」

凛「じゃあどうしたらかよちんは無事に帰ってくるの!?教えてよっ!」

海未「いい加減にして下さいっ!」

凛「っ…!」









海未「今は…花陽が無事に帰ってくる事を祈るしか出来ません」

海未「それしか…出来ないんです…」

凛「うっ…ぐすっ…ひっくっ…かよちんっ…かよちん…」

穂乃果「……」

77: 2014/04/14(月) 22:46:12.36 ID:/KguR5m+o
-最初の部屋-



ヴィオラ「……」



花陽「……」

花陽(行かなきゃ…進まなきゃ)

花陽(進まないと…何も変わらない…)

花陽「……」










ヴィオラ「……」テクテク

花陽「うぇ…えぐっ…ぐすっ…怖いよぉ…っ」

78: 2014/04/14(月) 22:50:04.30 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」

花陽「…ここから絵里ちゃんは入って来た。けど…」



ヴィオラ「……」ガチャガチャ


花陽(…開かない。閉じ込められてる)

花陽(ここから外には出られないんだ…)

花陽「……」

花陽「右と左に扉が二つあるけど…どうしよう」

花陽(本当はどっちにも行きたくない…けど)










ヴィオラ「……」テクテク

花陽「行かなきゃ…帰れない…っ」

79: 2014/04/14(月) 22:53:28.21 ID:/KguR5m+o
-渡り廊下-


チッ

     チッ




ヴィオラ「……」テクテク



花陽(こっちは…渡り廊下なのかなぁ…)

花陽(目の前に扉と、北側に廊下があって…)

花陽(うぅっ…時計の音がすごく不気味だよぉ…)

花陽「ま、まずは出てすぐ目の前の部屋に入ってみるね…?」







ヴィオラ「……」

花陽(何も喋ってくれない…花陽嫌われてるのかな…?)

80: 2014/04/14(月) 22:57:17.69 ID:/KguR5m+o
-東側 小部屋-


ガチャ



ヴィオラ「……」

花陽「…!」

花陽「ここは…」



ヴィオラ「……」

花陽「小さな部屋に…かごが置いてあるよ…」

花陽「かごの中に…くまのぬいぐるみ?」

花陽「ど、どういう事だろう…」

花陽「あっ…張り紙が」

81: 2014/04/14(月) 22:58:39.90 ID:/KguR5m+o








          【くまを かごに】












花陽「…?」

花陽(くまを…かごに?)

花陽(えっと…もうクマのぬいぐるみはかごの中に入ってるよね?)

花陽(どういう意味だろう…)

花陽「…ちょっとかごの中、調べてみるね?」








ヴィオラ「……」

花陽「…!」

花陽(大きなくまのぬいぐるみ…だけど、まだ入りそう…!)

82: 2014/04/14(月) 23:04:33.93 ID:/KguR5m+o
――――――――――――――――


-北側 小部屋-



ヴィオラ「……」

花陽「…北に進んでを歩いたら、また部屋があったよ」

花陽(何だろう…この部屋)

花陽(プレゼントの箱がいっぱい…それに)

花陽「日記帳…?」








ヴィオラ「……」

花陽(読んだほうがいいのかな…?)

花陽「うぅ…怖い内容じゃありませんようにっ…」

83: 2014/04/14(月) 23:09:15.92 ID:/KguR5m+o





     ― 私は 病気だから ―


  ― 誰も 私と 遊んでくれなかった ― 





    ― お父さんもお母さんも ―


   ― 私を 愛してくれなかった ―











ヴィオラ「……」

花陽「この日記…この屋敷に住んでる人の日記かな?」

花陽「えっと…これはあなたの日記なのですか…?」

84: 2014/04/14(月) 23:13:07.03 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」

花陽(ううっ…答えてくれないよぉ…やっぱり嫌われてるのかなぁ…?)

花陽「でも、日記の内容は…とっても可哀想」

花陽「病気だからって、愛してくれなかっただなんて…」







花陽「…えっと、他には…」

花陽「…!」

花陽(あったっ…!プレゼントの箱の山に…くまのぬいぐるみ!)

85: 2014/04/14(月) 23:16:36.83 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」ゴソゴソ

花陽「あっ…花陽が取ろうと思ったけど…取ってくれてるんだね」

花陽「ありがとう…えへへ」




【テディベアを手に入れた。】




花陽「じゃあ、これをさっきの場所に…」



ガコンッ



花陽「ぴゃあ!?」







ヴィオラ「……」

花陽「び、びっくりしたぁ…箱が落ちただけ…」

87: 2014/04/14(月) 23:19:15.54 ID:/KguR5m+o
――――――――――――――――

-東側 小部屋-



ヴィオラ「……」グイグイ


花陽「あ、あれ…?入らないよぉ…?」

花陽(このくまさん…大きすぎて入らないんだ)

花陽「ど、どうしよう…」








ヴィオラ「……」テクテク

花陽「・・・戻って他のぬいぐるみを探すしかないのかなぁ…?」

88: 2014/04/14(月) 23:22:37.02 ID:/KguR5m+o
――――――――――――――――

-西側 作業台-



ヴィオラ「……」

花陽「こ、ここって…!」

花陽(一番最初の部屋の西側にも扉があったけど…)








ヴィオラ「……」

花陽「な、なに…?この…ハサミ…っ」

89: 2014/04/14(月) 23:26:12.11 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」ジャラッ

花陽(鎖で繋いで机の上に置いてある…持ち出すことは出来ないね)

花陽「でも、何に使うためにあるんだろう…」









      『くまを かごへ』









花陽「あっ…はぁ…っ!」

花陽「も、もし…もしかしてぇ…っ!」

90: 2014/04/14(月) 23:30:45.75 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」

花陽「ほ、本当にっ…切るの…?」







ヴィオラ「……」スッ

花陽「…っ!」




ザクッ…ザクッ…


ブシュッ…ジャキッ…



花陽「ひっ…ひいっ!」

花陽「お、音がっ…!わ、綿を切る音じゃないっ…!」

91: 2014/04/14(月) 23:35:22.86 ID:/KguR5m+o
ヴィオラ「……」


ポタ…ポタッ…



花陽「あ…血っ…血がっ…!」

花陽「ひ、あ…ああああっ…!!」




【テディベアの胴体を手に入れた。】








ヴィオラ「……」

花陽「ひっ…やめてぇっ…それをこっちに向けないでっ…!」

花陽「は、早くかごに入れっ…入れに行かないとっ…!」




  
      べたっ





花陽「ひゃあああっ…ぁ…!!」

花陽「血っ…!血のっ…!くまのっ…手がっ…!壁っ…壁にっ…!」

花陽「ごめっ…ごめんなさいっ…ごめんなさいっ!」

花陽「やだっ…もうやだよぉっ…あっ…えぐっ…!」

92: 2014/04/14(月) 23:39:03.72 ID:/KguR5m+o
――――――――――――――――


-東側 小部屋-



ヴィオラ「……」

花陽「はぁっ…はぁっ…!うぐっ…ぇ…」

花陽「ふう……ふぅーっ…」

花陽「……」

花陽(くまの手足を切り取ったから…かごの中に…)





ヴィオラ「……」グイッ ギュッ  ギュッ



花陽「ひぃっ…!む、無理矢理…入れてるっ…!」

93: 2014/04/14(月) 23:44:41.91 ID:/KguR5m+o
 カチッ





花陽「…!」

花陽(どこかでカギの開く音がした気がする…!)

花陽「…あっ、もしかして入口の鍵が開いたのかな?」

花陽「こ、ここから出られるかもっ…!」

花陽「え、えっとぉ…!い、行ってみよう…?」

ヴィオラ「……」テクテク

花陽「ほっ…よかったぁ…これでこの家から出られ」





   ズズッ






ヴィオラ「……」

花陽「…えっ、今、かごが動いて」




バタンッ

94: 2014/04/14(月) 23:46:06.72 ID:/KguR5m+o
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


-最初の部屋-




花陽「っ…はあっ…!ぎゅぅ…っ!」

花陽「はぁっ…はぁっ…!」

ヴィオラ「……」

花陽(さ、さっきと…空気がっ…違う!)

花陽(怖いっ…ぁ…やっ…やだっ…!)



   ガチャンッ!




花陽「ひゃあっ!?…あっ…か、花瓶っ…!」

花陽「もう嫌だよぉ…っ!早く…早く入口にっ…!」






    ズンッ








花陽「…えっ?」

96: 2014/04/14(月) 23:49:40.12 ID:/KguR5m+o
一瞬の出来事だった。

入口に向かって一直線に進もうとすると、何かが落ちた音がした。


それは余りにも大きく、一目見ただけではそれが何かを認識する事ができなかった。
しかし徐々に迫り来る『それ』を理解することより先に体が動いた。


先ほどの自分の行動を思い出す。


テディベアを持ち出し


手足を切り取り


籠の中に無理矢理ねじ込んだ。




胴体のみとなったテディベアは、あたかも生き物であるかのように血に染まっていた。
もし喋ることができたなら、テディベアは悲鳴を上げていたのかもしれない…。


もうテディベアは見たくない。
思い出したくない。無かったことにしたい。
血の手形はあのテディベアの怨念だ。私を恨んでいる。









             そして、それは形になって現れた。


  血の色に染まった目をした巨大なテディベアが 私を押し潰そうと追いかけてきた。









97: 2014/04/14(月) 23:51:03.59 ID:/KguR5m+o
ドンッ

      ドンッ

 ドンッ


   ドンッ!!     



花陽「きゃああああっ!!ああああっ!!!」

花陽「いやああっ!来ないでっ!来ないでぇっ!!!」

花陽「ごめんなさいっ!ごめっ…えぐっ!ごめんなさいっ!!あああっ!」

花陽「やだああっ!!いやあああああっ!!!」

花陽「あああああああっ!!!」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・





99: 2014/04/14(月) 23:53:33.70 ID:/KguR5m+o
――――――――――――――


-渡り廊下-



バタンッ!


花陽「はぁっ…!はぁっ…!うっ…げほっ!げほっ…」

花陽「う…うっ…あっ…あっ…あぁ…」ポロポロ

花陽「ごわがっだ…っ…えっ…っぐ…」

花陽「花陽…し、氏んじゃうかってっ…ひっ…ぇぐ…」









ヴィオラ「……」

花陽「うぅっ…あなたは…何でっ…平気なのぉ…っ」

101: 2014/04/14(月) 23:56:22.22 ID:/KguR5m+o
-西側 作業台-


ヴィオラ「……」テクテク

花陽「……」

花陽(入口…鍵がしまってた)

花陽(さっきので開いたと思ったのに…どうして…どうして…)

花陽(いやだ…先…進みたくないよぉ…)



ガチャ



ヴィオラ「……」

花陽「誰もいない…」

花陽(花陽を襲ってきた…あのくまは…どこにいったの…?)

102: 2014/04/15(火) 00:00:39.73 ID:+4+i8ATho
花陽「…ここにも扉がある」

花陽「じゃあ…さっきの鍵の音は…ここの扉だったの…?」

花陽「…まだ、終わらないんだ…」

花陽(進みたくない…)

花陽(でも…進まないと…みんなの所に…)




    ぼとっ




花陽「ひゃあっ!」

花陽「あ…あぁっ…!これ…これぇっ…!」

花陽「な、なんで…どうしてっ…!」

花陽「いやだっ…やだっ…やめてぇっ…!」

花陽「もういやっ…やだぁ!」




ガチャ…バタンッ








ヴィオラ「……」

ヴィオラ「」




103: 2014/04/15(火) 00:03:52.05 ID:+4+i8ATho
-食堂-





花陽「はっ…!はっ…!はぁっ…!」


花陽「えぐっ…どこぉ…?何処にっ…ひっくっ…行けばっ…」


花陽「凛ちゃん…えぐっ…みんなぁ…」


花陽「誰か…誰か助けてぇ…あっ…あっ…」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・


・・・・・・

106: 2014/04/15(火) 00:08:57.87 ID:+4+i8ATho
-厨房-



花陽「はっ…はっ…はぁっ…っ」

花陽「あれ…ここ…どこぉ…?」

花陽「…あの子もいない…っは、はぐれて…」




トントントン…

    トントントン…




花陽「…え」

花陽「ほう、ちょうが…勝手に…動いてる」

107: 2014/04/15(火) 00:12:36.66 ID:+4+i8ATho
「……」


花陽「だ…誰か…いる…の」


「ああ いそがしい いそがしい。」


花陽「…え?」


「ああ いそがしい いそがしい。」



トントントン…

    トントントン… 
 






花陽「……」

花陽「手伝って…あげたらいいの…?」

108: 2014/04/15(火) 00:17:45.57 ID:+4+i8ATho
「ああ いそがしい いそがしい」


花陽「え、えっと…わ、私…」

花陽「お、お手伝いしますっ!」

花陽「花陽が…手を貸してあげますっ…!」

花陽「だ、だからっ…ここから出る方法を…!」



「ああ ありがとう。」



ぐいっ




花陽「…え」















     「ちょうど ''て'' が 足りなかったんだ。」












111: 2014/04/15(火) 00:20:41.20 ID:+4+i8ATho
…見えない何かが花陽の腕を掴む。
突然の出来事に困惑する花陽をよそに、それは腕をまな板に押し付けた。


そして、先程音を鳴らすためだけに振っていた包丁を持つと




花陽「えっ…ぁ…」





…花陽の手にそれを添えた。

112: 2014/04/15(火) 00:21:51.56 ID:+4+i8ATho
花陽「ぁ…う…あっ…?」



…さっき、この人は何と言っただろうか?



『ちょうど ''て'' が 足りなかったんだ。』




…ああ、そうだ。手が足りないと言ったんだ。
だから手伝って、終わったら話を聞いてもらおうと思った。




終わったら…?


何が終わったら?


腕を掴まれて、まな板に手を押し付けられて、包丁を振り上げて



何 を す る の ?

115: 2014/04/15(火) 00:24:16.59 ID:+4+i8ATho
花陽「ぁ…や…やだっ…!やだっ!いやぁ!」


花陽「放してっ!放して下さいっ!いやっ!いやああああっ!!」


花陽「許してぇっ!やだ…やだあああああっ!!」


花陽「いやだぁっ!やめてぇ!はなっ…はなしっ…!」





…まな板に押さえつけられた花陽の手は、指が動かない様に固定される。


見えない'それ'は包丁を花陽の第一関節に添えて、皮残りの無いように力を込め








             ごりっ







      - いっきに指を 切断した。-







117: 2014/04/15(火) 00:26:27.70 ID:+4+i8ATho
花陽「い゛っ…ぎゃああああああああっ!」


ぶしゅ…ざぐっ…

骨を砕く鈍い音をならしながら、見えない何かが花陽の指を一つ一つ丁寧に切り落としていく。


花陽「あがっ…ぎっ…あああああああっ!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ

゛っ!!」


第一関節を切り終えると、まな板の端に追いやり次の関節に刃を置いた。



花陽「い゛や゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!ゆ…ゆる…じっ゛…!ぎゃあああああああっ!!!」



ごりっ…ごりっ…!



花陽「がぁっ…!ぎっ…あっ…ぁ…!」



やがて全ての指を切り終えると、最後だと言わんばかりか、指を失った手首に刃を向ける。

118: 2014/04/15(火) 00:28:15.89 ID:+4+i8ATho
花陽「い…たぃ…ぃだい゛よぉっ…ぃ゛」



花陽の許しを請う悲鳴は、それには届かず、ただ厨房に響き渡るだけの結果に終える。

刃は既に手首を貫通させ、切りにくい関節部分を力任せに押し込んでいく…


花陽「はがっ…い゛い゛っ!?ぁあ゛ああっ!!」



気が狂う程の激痛と共に、切断してはいけない動脈を鈍らの刃で強引にねじ込まれる。

骨が軋む音が体内から聞こえる 中で破裂しているかのように腕が震える。

残りの肉と皮が引き裂かれる感触が花陽の全身を響かせた。



ぶしゃ…ぁ…



花陽「がっ…はっ…ぁ…」




…花陽は手を失った。

119: 2014/04/15(火) 00:32:21.70 ID:+4+i8ATho
凛「いやあああああああっ!!かよちんっ!かよちんっ!!!」

海未「て…手っ…手がっ!花陽のっ…!手がっ…!」

ことり「いやあああああああああっ!!やめてっ!やめてえええええええっ!!!」

絵里「い、嫌っ…!こ、こんなの…こんなっ…あ、あああああああっ!?」



ぼたっ   ブシュ


   ぼたっ



花陽『あ゛…だ…れ…か…たづ…げ…で…ぇ…』


花陽『どま゛ら゛な゛い…ぢがっ…ぁ…とまら…ない』


花陽『り゛ん゛…ちゃん……み…ん…な…ぁ…』




にこ「いやぁ!花陽っ!花陽っ!!」

真姫「押さえてっ!腕を押さえて血を止めてっ!お願いっ!お願いっ!!」

希「花陽…ちゃん…あっ…!嫌…っ!こんなんっ…み、見たくないっ…!」



花陽『い゛や…い゛やぁ…ぁ……』


花陽『し…に…たく…な…っ……』


花陽『……』






穂乃果「か…かよ…ちゃん…っ…!」

穂乃果「かよちゃん!かよちゃんっ!!返事してっ!」

穂乃果「かよちゃんっ!!」





ブツンッ

120: 2014/04/15(火) 00:40:03.73 ID:+4+i8ATho
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


絵里「ぁ…き、消えっ…!」

にこ「な…なによっ…なによっ!今のっ…!」

にこ「何がどうなってるのよぉ!?」

凛「かよちんっ!!!ねぇ返事して!かよちんっ!」ドンッドンッ

凛「いやあああああっ!!お願いっ!かよちんを戻してええええっ!!!」

凛「ねぇお願い!お願いしますっ!!いやああああああああああ!!!!」

海未「は、花陽はっ…!花陽はどうなったのですかっ!?」

真姫「知らないっ…こんなのっ…知らないっ!!」

穂乃果「あっ…やだっ…やだぁ…!」

ことり「もう許して下さい…お願いします…お願いします…っ!」

希「本当に…し、氏んで…しまったの…?」

122: 2014/04/15(火) 00:44:21.35 ID:+4+i8ATho
穂乃果「こんなっ…こんなの…絶対嘘だよっ…!」

穂乃果「だってっ…!こんな事がっ…現実に起こるわけっ…!」

穂乃果「もういいよっ!もう夢から覚ませてっ!」

穂乃果「こんな夢っ…すぐに忘れてやるっ!」

穂乃果「早く覚ましてよっ!はやっ」





グ ニ ャ ア …




穂乃果「…えっ?」

123: 2014/04/15(火) 00:49:15.95 ID:+4+i8ATho
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・



穂乃果「……」

穂乃果「んっ…ぁ…?」

穂乃果「ここ…穂乃果の家…」



ガバッ!



穂乃果「家!穂乃果の家だよねっ!」

穂乃果「よ…よかった!夢だー!夢だったんだ!」

穂乃果「わーい!夢だから怖くない!怖くないぞー!」

穂乃果「やったー!あはははははっ!」


バタンッ


雪穂「お姉ちゃん朝からうるさいよっ!」

穂乃果「ごめんごめん!あはははっ!!あははは!」

雪穂「うっ…あ、頭でもおかしくなったの…?」




125: 2014/04/15(火) 00:54:57.47 ID:+4+i8ATho
-音乃木坂-

穂乃果「るんるんるーん♪」

穂乃果「さぁー今日も張り切って練習するぞー!」

穂乃果「あっ!おーい海未ちゃーん!」




海未「……」

穂乃果「うっみちゃーん!」

海未「きゃ…ほ、穂乃果…」

穂乃果「あれ?どうしたの?何だかすごく顔色悪いよー?」

海未「え、えぇ…実は…昨日の夢見が悪くて…」

穂乃果「海未ちゃんも!?実は穂乃果もなんだよー!」

海未「ほ、本当にですか…?」

穂乃果「うんうんっ!でも夢でよかったよー!」

穂乃果「だってかよちゃんが氏んじゃうなんて縁起でもないよ!ぷんぷんっ!」











海未「…ほ、穂乃果」

海未「何故…私の夢の内容を…」

穂乃果「…えっ?」

126: 2014/04/15(火) 00:59:15.44 ID:+4+i8ATho
穂乃果「う、海未ちゃん何言って」



「あ、穂乃果ちゃん!海未ちゃん!」



穂乃果「あ、かよちゃんの声だ!」

穂乃果「かよちゃん!おはよー!今日も…」



ドサッ…



穂乃果「……」

海未「あっ…あっ…あああっ…!」

海未「あ、あなたっ…!な、何故っ…!」


「えっ?ど、どうかしたの?海未ちゃん?」











ヴィオラ「花陽の顔に…何か付いてるのかな?」






【To Be Continued…】

129: 2014/04/15(火) 01:00:15.42 ID:+4+i8ATho
今週はここまでです
お付き合い頂きありがとうございました。
穂乃果「あなたは…誰なの?」ヴィオラ「……」【2】

引用: 穂乃果「あなたは…誰なの?」ヴィオラ「……」