249: 2014/04/29(火) 15:12:35.66 ID:3ouUjS0Mo

250: 2014/04/29(火) 15:15:05.44 ID:3ouUjS0Mo
-部室-


海未「…どういう事ですか?にこ」

ことり「手紙の正体が分かったって…」





にこ「……これよ」カチ

穂乃果「…?」





穂乃果「…何これ?」

にこ「何って都市伝説よ!私達の状況にそっくりじゃない!」

海未「えっと…『プレイすると氏んでしまうゲーム…【手紙】』?」

にこ「そうっ!つまりこの手紙っていうゲーム!」

にこ「私達は今…このゲームの出来事を実際に体験してるのよっ!!」

251: 2014/04/29(火) 15:16:17.32 ID:3ouUjS0Mo
ことり「…え、えっと」

穂乃果「海未ちゃん…どう思う?」

海未「ど、どうと聞かれましても…」

にこ「ちょっと!何よアンタたち!なんでそんな微妙な反応してるのよ!?」

ことり「だ、だって…これは流石に…」

穂乃果「ねぇ…?」

にこ「はぁー!?手紙よ手紙っ!私達にもあるじゃない手紙!」



希「にこっち、それはちょっと違うと思うよ」

穂乃果「希ちゃん!?」

252: 2014/04/29(火) 15:17:41.68 ID:3ouUjS0Mo
海未「い、いつの間に…」

絵里「こんな時間に部室に駆け込むメンバーを見かけたから」

希「何事かと思ったんやけど…」カチ

にこ「あーっ!何してるのよ希!?それを見たら本当にっ…!」








ことり「……なにも起こらないね」

にこ「あぁ…もうダメ…私達もう呪われて氏んじゃう…」

希「にこっち」

にこ「へっ?」

希「仮にこのゲームを実際に体験してるとしたら、どうしてこんなに動画がいっぱいあるのかわかる?」

にこ「そ、それは…」

希「それにこの都市伝説…ゲームをするだけで氏んでしまうって書いてあるよ?」

希「これを実際に体験する必要があるとは思えないなぁ」

にこ「そ、そう…なの?」

穂乃果「そうだね…これは違うと思う」







穂乃果(…それに、あの夢には)

255: 2014/04/29(火) 15:31:23.46 ID:3ouUjS0Mo
絵里「…でも、ゲーム…ねぇ」

海未「絵里?」

絵里「あの家での出来事…仕掛けを動かしたり何かから逃げ回ったり」

絵里「どれも人為的な要素が含まれてる事に気付いたの」

穂乃果「人為的?」

絵里「今日の朝、希が体験した事を聞いててふと思ったの」

絵里「それに、昨日は誰も氏ななかったのにこっちに戻ってくることができた」

ことり「そうだね。ことりてっきり誰かが氏んじゃったらこっちに戻ってくるって思ってたよ…」

絵里「えぇ、私も最初はそう思ってたわ」

海未「しかし私の探索が終わると私達は目が覚めました」

穂乃果「…という事は?」









希「…あの世界には、何らかの法則がある」

希「つまり戻ってくることができるシステムが存在するってことやんな」

256: 2014/04/29(火) 15:40:47.65 ID:3ouUjS0Mo
にこ「な、何よそれ…それってまるっきりゲームと一緒じゃない!」

絵里「そう。だからにこが言ってた【ゲームの出来事を実際に体験している】という事は」

希「あながち間違いやない、って事かも」

ことり「…じゃあ、ことりたちは」

海未「ゲームを進めるプレイヤー…ですか」

穂乃果「……」

絵里「そうね、だからあの黒猫という存在は…所謂セーブポイントのようなものかしら」

にこ「…あ、じゃあ花陽が氏んじゃって、真姫ちゃんが花陽と同じ場所から現れたのは…」

海未「花陽が黒猫に話しかける前に倒れてしまい、絵里が話しかけた黒猫…セーブポイントから始まった。という事ですか」

絵里「…恐らくはそうだと思うの」

257: 2014/04/29(火) 15:47:11.40 ID:3ouUjS0Mo
ことり「じゃあ、私達が昨日こっちに戻ってくることができたのは…」

ことり「これにも何か法則があるのかなぁ?」




絵里「それについてはまだ仮定の範疇でしか話せないのだけど…」

絵里「一日目は穂乃果、私、そして花陽が倒れて終わり」

絵里「二日目は真姫、希、海未…そして海未が黒猫に話しかけた時点で終わり」

絵里「…何か気がつかない?」

にこ「えぇ?えーっと…」







穂乃果「…一日目は三人、そして二日目も三人」

穂乃果「三人の探索が【終わった】ら、元の世界に戻って来てるよ」

絵里「…正解よ。穂乃果」

258: 2014/04/29(火) 15:54:32.40 ID:3ouUjS0Mo
海未「……終わる、というのはつまり」

希「黒猫に話しかけるか、力尽きて倒れるかを三回繰り返すと、一日のノルマを達成した事になるって事かな」

にこ「…だから昨日は」

絵里「そして、氏んだ人間は次の日の探索にはカウントされない」

絵里「ここがゲームと違う所なの」

ことり「どういう事なの?」

絵里「そうね…簡単に言ってしまえば」










絵里「この世界ではセーブは出来ても、ロードは出来ない。」

絵里「つまり、全員が倒れた時点でゲームオーバ…私達全員、花陽のようになってしまうわ」

259: 2014/04/29(火) 16:00:24.11 ID:3ouUjS0Mo
穂乃果「……」

にこ「……」ブルッ

絵里「…詳しい話は、放課後に全員が集まり次第始めましょう」

絵里「少しでも情報が増えるだけで生存率は大幅に上がるわ」

絵里「全員で乗り越えましょう。この困難を」




キーンコーンカーンコーン…




希「…あ、授業始まっちゃったみたいたね」

絵里「さて、と…教室に戻りましょう」

絵里「4人とも、色々と考えるのはいいけど、ちゃんと頭を休める事もするのよ?」

穂乃果「うん。わかった」

海未「では私達も教室に戻りましょう」

ことり「そうだね。じゃあみんなまた放課後にねっ」











にこ「……ゲーム」

260: 2014/04/29(火) 16:10:13.57 ID:3ouUjS0Mo
…その後、放課後にまた作戦会議が開かれた。

内容は朝絵里ちゃんが言ってた事と一緒だったけど、凛ちゃんと真姫ちゃんは震えていた。

だから絵里ちゃんはこれ以上犠牲が出ないように昨日集めた情報で色んな仮説を立ててみんなに話していた。

そして気をつける事は昨日と一緒。




【冷静に判断し、慎重に行動すること】







穂乃果(……私達のいる世界は、本当にゲームの中なの?)

穂乃果(じゃあ…穂乃果の見た夢は一体何?)

穂乃果(希ちゃんも魔女とか悪魔とか言ってたけど)

穂乃果(それも全部ゲームの中の話なの?)











穂乃果「……」

穂乃果「よく、分からないや…」









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

261: 2014/04/29(火) 16:17:59.37 ID:3ouUjS0Mo
-???-



穂乃果「……」

穂乃果「…慣れないなぁ。この部屋」

海未「穂乃果」

穂乃果「海未ちゃん…」

海未「……」




真姫「…最初は誰?」

凛「……」

にこ「……」

希「……」

絵里「…三年生、一年生は全員いるわね。という事は…」

















ことり『……?……!』




穂乃果「ことり、ちゃん…」

262: 2014/04/29(火) 16:21:41.21 ID:3ouUjS0Mo
――――――――――――――――


-通過路-



ことり「…あ…あ」

ことり「ことりの番…回ってきちゃった…」

ことり「どうしよう…どうしよう…」

ことり「穂乃果ちゃん…海未ちゃん…」












ヴィオラ「……」

ことり「ひっ…!」

ことり「あ…あの…は、はじめ、まして…」

263: 2014/04/29(火) 16:24:29.84 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

ことり(うぇぇん…何も喋ってくれないよぉ~)

ことり(これからどうすればいいのぉ…?)








ヴィオラ「……」テクテク

ことり「えっと…まずは周りをよく調べないと…」

ことり「何かないかなぁ…何か」

ことり「…あれ?」

264: 2014/04/29(火) 16:29:53.36 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

ことり「なんだろう…この大きな袋」

ことり「…開けても大丈夫かな?」

ヴィオラ「……」ゴソゴソ














ことり「ひっ!」

ことり「あっ…ね、猫…黒猫の…氏体…っ」

ことり「いやっ!ダメっ!閉めてっ!」

ヴィオラ「……」

265: 2014/04/29(火) 16:33:59.34 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」テクテク

ことり(はぁ…変なもの見ちゃったなぁ)

ことり(でもそれだけで何も起こらなくてよかったぁ…)

ことり「えっと…次は」



ことり(北の方向に、すっごく細い道があるね…ことりが乗ったら壊れちゃいそう)

ことり(そして黒猫さんがいる扉は…)






ヴィオラ「……」ガチャガチャ

ことり「開かないね…」

ことり「じゃあ…反対側のあの部屋かな?」

266: 2014/04/29(火) 16:40:02.27 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

ことり「…こ、ここって」

ことり「……」ペラッ













            【カエルは 好き?】















-カエルの部屋-



カエル「♪」 ピョン ピョン 



ことり「……カエル、さん?」







267: 2014/04/29(火) 16:45:47.84 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

ことり「カエルは、好き…?」

ことり(どういう事だろう…?)

ことり(カエルって、ことりの目の前にいるカエルさんの事だよね?)




カエル「……」

ことり「……」コクリ

カエル「!」 ピョン

ことり「きゃっ!」





カエル「~♪」 

ことり「あっ…ことりの手に乗っちゃった」

268: 2014/04/29(火) 16:51:29.77 ID:3ouUjS0Mo
【カエルがついてきた。】



ヴィオラ「……」

カエル「♪」 ピョイン

ことり「あ、あれ…?この子じゃなくて、ことりになついちゃった…」

ことり「いいのかなぁ…」

カエル「……」 ジーッ






ことり「…よしよーし」ナデナデ

カエル「♪」ピョン ピョン 

ことり「わぁ…」

ことり「……」ナデナデ







カエル「~♪」 ピョイン

ことり「…えへへっ♪」

269: 2014/04/29(火) 16:59:00.01 ID:3ouUjS0Mo
-通過路-


ヴィオラ「……」テクテク

ことり「えっと…カエルさん、付いて来ちゃっていいの?」

カエル「♪」 ピョイン

ことり「うん…ありがとう」




ことり(よかったぁ…女の子が喋ってくれないから、ことり不安で堪らなかったけど)

ことり(この子がことりに懐いてくれたから、少し元気が出てきた気がする…♪)






ヴィオラ「……」

ことり「でもぉ…これからどうすれば」

ことり「…あっ!」


270: 2014/04/29(火) 17:02:37.82 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

ことり(このすごーく狭い道…その先にレバーみたいなのがあるけど)

ことり(これって、もしかして…)






ことり「…えっとね、カエルさん」

ことり「ここを通って…あそこのレバーを倒す事って、できるかなぁ…?」







カエル「♪」ピョイン

ことり「きゃあっ」

カエル「」 ピョン ピョン ピョン









         ガチャ








ことり「ほ、本当にできちゃった…!」

カエル「♪」 ピョイン ピョイン

272: 2014/04/29(火) 17:13:40.77 ID:3ouUjS0Mo


    …カチャ




ことり「!」

ことり「今の音は…扉!」

ヴィオラ「……」テクテク









ヴィオラ「……」

ことり「…やっぱり、開いてる」

ことり「先に進めるんだね…」

ことり「…えへへ。これもカエルさんのおかげだよ?」

ことり「ありがとう♪」ナデナデ

カエル「♪」 ピョイン

273: 2014/04/29(火) 17:19:41.25 ID:3ouUjS0Mo
-鏡写しの部屋-


ヴィオラ「……」

ことり「こ、ここは…?」





ことり(なんだろう…この部屋)

ことり(同じような部屋が…二つ?)

ことり「…あ、貼り紙もあるね」

ヴィオラ「」ペラッ












         【かがみあわせにしろ】













ことり「鏡…合わせ?」

ことり「…あっ!もしかして…」


274: 2014/04/29(火) 17:26:37.50 ID:3ouUjS0Mo
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ことり「えっと、この観葉植物は…」

ヴィオラ「……」ギッ ギッ

ことり「うん、ここに移動させて…あとぉ」

ヴィオラ「……」 カチャ

ことり「そうそう…あと、薔薇の花が少ないから…この薔薇を」








~~~~~~~~~~~~~~~






ヴィオラ「……」

ことり「うんっ!これでいいかな?」

ことり「あとは…カエルさん。お願いね?」

カエル「♪」 ピョイン

ことり「えへへ、ちょっと待っててね?」

ことり「えっと…ここまで全部左右対称にしたけどぉ…」













ヴィオラ「……」

ことり「…何も起きないね」

275: 2014/04/29(火) 17:34:17.16 ID:3ouUjS0Mo
ことり「うーん…あと何か見逃してる所はぁ…」







ことり「…!もしかして…」

ヴィオラ「……」テクテク

ことり「……」






ヴィオラ「……」ペリッ

ことり「やっぱり!この張り紙も剥がさないといけないんだね」








 
          …カチャ







ことり「…扉の開く音」

ヴィオラ「……」

ことり(次も頑張らなきゃ)

ことり「カエルさ~ん、おいで~」

カエル「♪」 ピョン ピョン

276: 2014/04/29(火) 17:37:38.05 ID:3ouUjS0Mo
-小さな部屋-



ヴィオラ「……」

ことり「…すごく小さな部屋だね」

ことり「それに…あっ」









黒猫「」

ことり「黒猫さんだ…!」

277: 2014/04/29(火) 17:39:35.70 ID:3ouUjS0Mo
ことり「えっと…これでことりの番は終わりかな?」

ことり「うーん…他のみんなと比べるとことり簡単だったけど…いいのかなぁ?」

ことり「うーん…」













ことり「…あれ?」

ことり「なんだろうこれ…日記帳?」

ヴィオラ「……」

278: 2014/04/29(火) 17:46:12.92 ID:3ouUjS0Mo




        - お父さんもお母さんも -


       - 私を 愛してくれなかった -




          - だから ×した - 




     - それから ずっとこの家にいるの -   












ことり「…『魔女の日記』」

ことり「これって…真姫ちゃんが読んだ日記と同じ、だよね?」

ことり「……」

ことり「×した…って、もしかして」
 

279: 2014/04/29(火) 17:49:14.31 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

黒猫「やぁ。」







ことり「……えっと」

黒猫「そのカエル、迷子みたいだよ。」

ことり「えっ?」

黒猫「探してあげたら? あるべき場所を。」







ことり「…迷子」







プツンッ





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・

280: 2014/04/29(火) 17:53:24.59 ID:3ouUjS0Mo
-???-





ことり「…あっ」

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「穂乃果ちゃんっ!」

穂乃果「お疲れ様!無事に戻ってこれてよかったー!」

ことり「うんっ!その…ことり、みんなに比べて簡単だったから…」

海未「何を言ってるんですか。無事に帰って来れただけで十分役目を果たしてくれましたよ」

ことり「えへへ…そうかなぁ?」

穂乃果「うんうんっ!本当に戻ってきてくれてありがとう!」

ことり「穂乃果ちゃぁん…」グスッ





281: 2014/04/29(火) 17:57:37.23 ID:3ouUjS0Mo
絵里「…どうやら、場所によって難易度が異なるみたいね」

希「そうやね…ウチや花陽ちゃんの時は、結構難しかったんやない?」

真姫「そうね…私が初見だったら、乗り越えられてたかどうか…」







凛「あっ、次は…」















にこ『…!!!……!?』





穂乃果「にこちゃん…」

絵里「大丈夫かしら…あの子」

海未「一番嫌がっていましたからね…心配です」


282: 2014/04/29(火) 18:09:25.72 ID:3ouUjS0Mo
-小部屋-



にこ「……」ブルブル

にこ「いやっ…なんでっ…なんでにこが…」

にこ「来たくなかったのにっ…本当に来たくなかったのにっ…!」













ヴィオラ「……」

にこ「いやあっ!来ないでっ!こっち来ないでっ!!」

283: 2014/04/29(火) 18:27:49.94 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

にこ「なによっ…なによっ…」

にこ「何でついてくるのよぉ…」

ヴィオラ「……」

にこ「何か喋りなさいよっ!気持ち悪いじゃない!」

にこ「無言でにこの前を歩いて怖がらせようだなんてそうはいかないわよっ!」

にこ「そんな事したってにこはぜんっっぜん怖くないんだからっ!えぇ本当よ!」

にこ「だからそんな事してても無駄なの!分かるっ!?」











ヴィオラ「……」

にこ「うっ…グスッ…何か…喋ってよぉ…っ」



284: 2014/04/29(火) 18:30:56.30 ID:3ouUjS0Mo


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


にこ「……」

にこ「ねぇ…本当に進まないといけないの?」

ヴィオラ「……」

にこ「……チッ」

にこ「何よ…少しぐらい話そうって気はないの?」









ヴィオラ「……」

にこ「……」

にこ(ダメ…もう何を言っても無理)

にこ(やっぱり…ここはゲームの中で、コイツは絶対喋らない)

にこ(いや違う…喋れない!)






285: 2014/04/29(火) 18:34:12.69 ID:3ouUjS0Mo
にこ「…じゃあ、やっぱり行くしかない」

にこ「この先を…黒猫を見つけるまで」








にこ「……」

にこ(落ち着きなさいにこ…これはゲーム、所詮ゲームの中よ)

にこ(クリア出来ないゲームなんてある訳ないじゃない!必ず出口はあるはず!)

にこ(冷静に冷静に…いつものペースで)










ヴィオラ「……」

にこ「…ふん、分かったわよ」

にこ「進めばいいんでしょ進めば!」

286: 2014/04/29(火) 18:38:35.44 ID:3ouUjS0Mo
にこ「えっと、その前に…」キョロキョロ

にこ(海未の時みたいに、こういう小さな部屋の先には何か絶対ある筈…)






にこ「…あ、貼り紙」

にこ「ことりが見逃してたの…?」

ヴィオラ「……」ペラッ
















【つぎのドアをくぐったならば そのつぎのドアまで よそみをしてはいけない】














.

287: 2014/04/29(火) 18:41:05.11 ID:3ouUjS0Mo
にこ「…何これ?」

にこ「要するに真っ直ぐ進めって事?簡単じゃない」

にこ「……」

にこ「お、落ち着きなさい…真っ直ぐ、真っ直ぐ進めばいいのよ…」

にこ「余計なことはしない、ただまっすぐ進めばいい…」















ヴィオラ「……」ガチャ

にこ「…さぁ、行くわよ」

288: 2014/04/29(火) 18:46:53.17 ID:3ouUjS0Mo
-廊下-



ヴィオラ「……」

にこ「真っ直ぐ、真っ直ぐ…」

にこ(…あれ?)





にこ(ここ…海未が通った廊下にそっくり)

にこ(じゃあ…もしかして…っ!)




    

       ヒュンッ!!






にこ「はぁっ!!」ヒョイッ

にこ「…ふ、ふふ。やっぱり来たわね」

にこ「こうやって忘れた時にやってくるのがありがちなのよねー!」

にこ「へっへーんだ!にこはそんなせこい仕掛けじゃ」



































にこ「   あれ」


にこ「ここ    どこ…?」

290: 2014/04/29(火) 19:10:49.26 ID:3ouUjS0Mo

…不意に飛んできたナイフ。
それは一度経験したものならば反射的に避ける事は可能である事をにこは知っていた。

そしてそれを予想し、見事避けることができた事を喜ぶ。




しかし、気が付くと周りの景色は一変していた。
意図的に作られたと思われる長い廊下はそこにはなく、辺りは闇に覆われていた。


微かに見える煉瓦の壁には、無数の血の手形が張り詰めてられている。
地面にはいくつもの血の跡と、勢いよく叩きつけて砕けてしまったと思われる石の破片が散らばっていた。












だが、それだけだった。

出口はなく、四方に壁があり、前に進むことも、後ろに下がることも許されない。




まるで監獄のような場所に、にこは立っていた。

291: 2014/04/29(火) 19:58:40.85 ID:3ouUjS0Mo
にこ「ちょっと……これ、どういうことよ…?」

にこ「にこ、ちゃんと避けたわよ?ナイフ当たらなかったでしょ?見てたわよね?ねぇ?」

にこ「なによここ、何処なのよ? どうしてにこ こんな所に」





混乱した頭でにこは考えた。

あの廊下はどのようにして渡らなけれないけなかったのか、どうして自分はこんな所にいるのか。


思い出すのは、貼られていた注意書き。
その張り紙通りに注意を向け、ただ真っ直ぐに進むもうとしていた。



そう【真っ直ぐ】に、進めばいい。








にこ「……ぁ、あぁ、そ、そっか」

にこ「真っ直ぐ、真っ直ぐ進まなきゃ…」

にこ「うん、にこ もう分かってる。次はちゃんと真っ直ぐ進むわよ」

にこ「ねぇ だからここから出して?次は、次はちゃんと言われた通りに にこ するから」

292: 2014/04/29(火) 20:10:40.91 ID:3ouUjS0Mo
にこの声は誰にも届かなかった。

いつの間にかあの少女も姿を消し、ただ虚しく自分の声だけが部屋中をこだまする。





にこ「ねぇ 聞いてるの?聞こえてるんでしょ?早くここから出してよ」

にこ「もう避けたりしないから、何が来ても真っ直ぐ進むから」

にこ「ねぇ 早くここから出してよ ねぇ お お願い…」ガリ ガリ






無意識に壁を引っ掻く。
もしかすると隠し扉があるかもしれない。
そんな希望を抱きながら必氏に周りの壁を引っ掻いていく


綺麗に整えられた爪は傷つき、やがてひび割れ皮膚を破いていく。
血が滲み、傷が広がり痛みを伴っているにも関わらず、にこはただひたすらに壁を掻き続ける。




そして、その行為は徒労に終わる。
全ての壁を引っ掻き回したにこの手は、新たな血の手形となり壁に染み付いた。

294: 2014/04/29(火) 20:24:30.32 ID:3ouUjS0Mo
にこ「…ねぇっ!聞こえてるんでしょ!?ここから出してよっ!」 ガリガリ


にこ「もうわかった!もう分かったからっ!今度はもう間違えないからぁ!」 ガリガリ





                頭上から何か落ちてくる





にこ「出してっ!ここから出してっ!お願いっ!助けてっ!」 ガリガリ


にこ「いやぁっ!!!こんな所で氏にたくないっ!やだっ!やだっ!いやああああああああああああああああっ!!!!!」 ガリガリ






        大きい 質量を持った何かが、重力に従って落ちてくる 


              そしてそれは 勢いに乗せて




にこ「もう間違えませんっ!お願いしますっ!お願いしますっ!」 バリッ バリッ


にこ「出してええええええええええええっ!!!ここからっ!!ここから出し」





             

              





                    ごしゃあ













             -にこの全てを 押し潰した。-

296: 2014/04/29(火) 20:38:11.33 ID:3ouUjS0Mo


ブツンッ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


穂乃果「…な、なに…これ…」

海未「ぁ…あ…ああっ!」

凛「に、にこ…にこ、ちゃん…っ!」



真姫「…何よ…なん なのよ 今の…」

真姫「ねぇ…何よ…何なのよ…」

真姫「にこちゃんに何があったっていうのよおおおっ!!?」  バンッ!

絵里「真姫っ!?」

真姫「戻しなさいよっ!にこちゃんをさっきの場所に戻しなさいよっ!」 バンッ バンッ!

真姫「にこちゃんはナイフを避けただけでしょ!?なんで氏ななきゃいけないのよっ!?」 バンバンッ!

真姫「戻せえええええええっ!!!にこちゃんを戻してえええええええええええええっ!!!!」 バンバンバンッバンッ!

希「真姫ちゃん!」

真姫「放せっ!放しなさいっ!うわああああああああああああああああああああ!!!!」

真姫「返してええええええええええっ!!!にこちゃんを返せえええええええええええっ!!!」














真姫「ぁ…ひっ…ぎっ…返せっ…返して…ぁ…ぁあああっ…ぁ…」 ポロポロ

穂乃果「真姫 ちゃん…」





297: 2014/04/29(火) 20:46:16.90 ID:3ouUjS0Mo
凛「そんな…にこちゃん…にこちゃん…っ!」

海未「また、一人…氏んでっ…」

絵里「……」ガタガタ

真姫「ひぐっ…ぅ…あ…あぁ…あああっ…」

希「どうして…こんな…こんな酷い事っ…」










穂乃果「…ねぇ」

穂乃果「なんで ことりちゃん いないの…?」

298: 2014/04/29(火) 20:51:46.89 ID:3ouUjS0Mo
海未「!?」

海未「こ、ことり!?何故っ!さっきまで私の傍にっ!」

凛「えっ!?ええっ!?何でっ!?どうしてっ!」

希「いない…何処にもおらんよ!ことりちゃんっ!」

絵里「一体どうなってるの!?早く映しなさいよっ!」







ブツンッ












ことり『……え?』





穂乃果「な、何で…どうしてっ…」

穂乃果「どうしてまたことりちゃんなのっ!?」

299: 2014/04/29(火) 20:54:28.81 ID:3ouUjS0Mo
-小部屋-



ことり「…え?え?」

ことり「また……ことりなの?」

ことり「なんで…?ことりはもう終わった筈だよ…?」

ことり「なのに…どう、どうして…」












ヴィオラ「……」

ことり「ねぇ…どうして?」

ことり「ことりどうしてまた進まなきゃいけないのっ!?」

300: 2014/04/29(火) 21:10:52.77 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

ことり「…本当に、何も答えてくれないの?」

ことり「……」

ことり(…にこちゃんが、氏んじゃって…でもことりたちはまだここから出られない)

ことり(という事は…やっぱり三回終わるまで続けないと…)












ヴィオラ「……」テクテク

ことり「ことりが…今日の最後」

301: 2014/04/29(火) 21:14:06.17 ID:3ouUjS0Mo
-廊下-


ヴィオラ「……」テクテク

ことり「……」



 
 

      ヒュンッ!






ことり「っ!!」ギュッ





ことり「……」

ことり「…やっぱり、偽物だったんだ。ナイフ」

ヴィオラ「……」テクテク

302: 2014/04/29(火) 21:16:28.98 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」テクテク

ことり「…あ」






黒猫「」





ことり「黒猫さんっ…!」


ことり「……でも」

ことり(何が見えても、よそ見をしちゃ、ダメ…)







ことり「……にこちゃん」

ヴィオラ「……」ガチャ

303: 2014/04/29(火) 21:20:58.80 ID:3ouUjS0Mo
-巣窟前-



ヴィオラ「……」

ことり「うっ…」

ことり(なんだろう……ここ、生臭い)

ことり「何でこんなに…あれ?」






ことり「…紙が落ちてる?」

ヴィオラ「……」ペラッ













         【やつは はらをすかせている】













.

304: 2014/04/29(火) 21:24:16.67 ID:3ouUjS0Mo
ことり「やつ…って、何…?」

ことり「えっと…何か周りにあるものは…」






ヴィオラ「……」

ことり「…ほかに何もないなぁ」

ことり「あるのは蝋燭と扉だけ…」

ことり「…あれ?」







ことり「こ、この扉って」

ことり「…窓から、この先が見えるようになってる…の?」

305: 2014/04/29(火) 21:35:25.57 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

ことり(扉の真ん中に…小さい窓)

ことり(ここ、どうして開いてるのかなぁ…)

ことり「…覗いても、いい?」

ことり「……」







     ジュル

  


           ウジュル


  ズル…  




ことり「ひっ…!」

ことり「な、何っ…あれっ…!」

306: 2014/04/29(火) 21:54:24.06 ID:3ouUjS0Mo
ヴィオラ「……」

ことり(と、扉の向こうに…大きい…ヌメヌメした…)

ことり(ずりずりって…地を這って…っ)

ことり「あれって…ヘビ?」

ことり「じゃあ…やつって言うのは…あの大きなヘビの事?」

ことり「…む、無理だよぉ!見つかったらことり、絶対食べられちゃうっ…!」

ことり「だって、お腹空かせてるって…」










         『やつは はらをすかせている』














ことり「………」

ことり「あ・・・・ぇ・・・・・?」

ことり「そういう…事、なの ?」

307: 2014/04/29(火) 22:04:05.79 ID:3ouUjS0Mo
ことり「……」


カエル「?」ピョイン


ことり「……えへへ、冗談だよね?」

ことり「だって、カエルさん、ことりの友達だもん」

ことり「ねっ?カエルさん」ナデナデ

カエル「♪」ピョイン ピョイン







ヴィオラ「……」

ことり「……嘘だって、言ってくれないの?」

308: 2014/04/29(火) 22:10:34.62 ID:3ouUjS0Mo
ことり「……」ガシッ

ことり「……」

カエル「?」

ことり「……」





カエル「…!?」

カエル「…!…!!」ジタバタ




【カエルは嫌がっている。】





ことり「……」ガクガク

ことり「ぁ…ぅ…ぁ…」グイッ




【カエルは嫌がっている。】




ことり「ごめんなさい…っ…ごめん  なさい…」 

ことり「ごめんなさいっ!」グイッ

カエル「!?」  ガシャン!









…カエルを覗き窓から無理やり押し込んだ。

309: 2014/04/29(火) 22:15:42.00 ID:3ouUjS0Mo





      ズウンッ…






ことり「…ぁ…あぁ…」

ことり「こ、ことり…とんでもないことっ…!」

ことり「で、でもっ…こうするしかっ…方法はっ…」










ことり(…あれ?)

ことり(でも…最初の場所に…確か…猫の 氏骸が…)

ことり(じゃあ…それを入れれば…よかったんじゃ…)

ことり「…ぁ…ぁぁぁあああっ!!こ、ことり…まち、間違ってっ…!」

ことり「カエルさんっ!」ガチャ


312: 2014/04/29(火) 22:24:06.48 ID:3ouUjS0Mo
-化物の部屋-


ヴィオラ「……」

ことり「…何処にも、いない」

ことり「……」ガタッ







ことり「ヒック…うぐっ…ごめ…ごめんな さ…」ポロポロ

ことり「ことりっ…ぁぐっ…ひどい…こと…してっ…!」

ことり「うわあああああああああんっ!!!ああああぁんっ!」

313: 2014/04/29(火) 22:28:37.36 ID:3ouUjS0Mo
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ヴィオラ「……」

ことり「……」

ことり(…行か、なきゃ)

ことり(でも…ことり…間違っちゃったから…)

ことり(にこちゃんみたいに…氏んじゃうのかな?)

ことり(……)







ことり「ごめんね…ごめんねカエルさん」

ことり「ことりも…多分、氏んじゃうから…」

ことり「あっちで…いっぱい謝らせてね」

ことり「…じゃあね」ガチャ













カエル「」

ことり「……え」バタンッ

314: 2014/04/29(火) 22:35:18.35 ID:3ouUjS0Mo
バタンッ





ことり「い、今…ことりの後ろにっ…!」

ことり「カエルさんっ!いたっ!いたよね!?」

ことり「よかったぁ…!生きて…生きてたよぉ!」

ことり「カエルさんっ!かえっ」ガチャ


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NP・IK}(vー濃zノヘチ盈l 叢Z\]ウ'キ?u翹サNP・IK}(vー濃zノ


ことり「ひっ!ひいいっ!?」

ことり「いやっ!!いやあああああああああああああああああっ!!!!!」

ことり「きゃああああああああああああああああああああああっ!!!!!」

315: 2014/04/29(火) 22:48:00.81 ID:3ouUjS0Mo
…何かがいた、湿った小さな部屋。

そこに生贄の姿は見当たらず、代わりに見えたものは生々しく動く肉の壁であった。


そのあまりのグロデスクな風景はことりに様々なものを彷彿させる。


先ほどの化物に飲まれたカエルの最後に見た光景なのか

カエルの引き裂かれた臓物が具現化したものなのか

あるいはこれが生物を犠牲にした人間に対しての罰なのか




…今のことりには、それを知る由はなかった。

316: 2014/04/29(火) 22:57:34.89 ID:3ouUjS0Mo
ことり『いやあああああああああああっ!!ごめんなさいっ!ごめんなさあああいっ!!』


ことり『ゆるっ…許してぇっ!あグッ…あっあっあああっ!!』


ことり『いやあああああっ!!!やめてえええええええええっ!!!』


穂乃果「ことりちゃんっ!ことりちゃんっ!」

海未「は、早くっ!早くその場から離れて下さいっ!はやくっ!」



ことり『いやああああああああああああああああっ!!ゆるしてええええええええっ!!』


ことり『もうしませんっ!!もう無理矢理入れたりしませんからああああああああっ!!』


ことり『ごめんなさあああああいいいっ!!!ゆるっ…ぐぇっ…うっ…ゆるっ…ゆるしてっ…ぇぐっ…あ゛っ…!』

317: 2014/04/29(火) 23:02:43.29 ID:3ouUjS0Mo
絵里「何よっ…これっ…!」

絵里「カエルの幻をみせて…振り返る事が分かってて…っ」

絵里「それを見据えての演出だって言うのっ!?」

希「じゃ…じゃあ…さっき、ことりちゃんが二回行ってしまったのもっ…!」

凛「これを…ことりちゃんに…見せる、為に…?」

真姫「…ふっざけないでよ…っ!」

真姫「何がしたいって言うのよっ!?こんな事して何の意味があるのよっ!」

真姫「答えなさいよっ!見てるんでしょ!?この魔女っ!!」





穂乃果「…これが、魔女の…っ」

318: 2014/04/29(火) 23:07:07.55 ID:3ouUjS0Mo
ガチャ…バタンッ


ヴィオラ「……」

ことり「…ナサイ…ゴメンナサイ」









黒猫「猫の像がある。」

黒猫「…なんちゃって」


ことり「…ナサイ……ゴメ…」


黒猫「ちょ、ちょっと!無視しないでよ。」








プツンッ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・

319: 2014/04/29(火) 23:10:34.54 ID:3ouUjS0Mo
-???-



ことり「……」

穂乃果「こ、ことり…ちゃん」

ことり「…  ・・ ・」ドサッ

海未「ことりっ!?」



ことり「…なさい…ごめんなさい…」

ことり「もう…しません…だから…ゆるして…ぇ…」


穂乃果「ことり…ちゃん…」









グ ニ ャ ア 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

320: 2014/04/29(火) 23:16:53.15 ID:3ouUjS0Mo
――――――――――――――――





穂乃果「……」

穂乃果「…また、一人氏んじゃった。」

穂乃果「…にこちゃん」

穂乃果「そして、ことりちゃんは…」

穂乃果「……」






ギシッ




穂乃果「…嫌だ」

穂乃果「もうっ…あんな所…行きたくないっ…」

穂乃果「誰か…助けて…っ」

321: 2014/04/29(火) 23:32:28.56 ID:3ouUjS0Mo
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


…辺り一面に広がる美しい薔薇。
その薔薇を一つ摘み、花びらを一枚ずつ千切ることで暇を潰している少女がそこにいた。



「やぁ。」


「…なによ。何か用でもあるの」


少女はそれの相手をする事が面倒なのか、正面を向かずに薔薇を千切り続ける。


「ちょっと休憩をもらったんだよ」


「ふうん」


「ひどいなあ、僕もこれでも結構苦労してるんだよ?」


「………」


「あの子は凄いね。家に干渉する魔翌力を持ち合わせていないから」


「僕がいる場所を増やして絶望を調整するだなんて」


「………」


「聞いてる!?」


…少女は薔薇の花を千切る事に飽きたのか、森の奥を眺め始めた。

322: 2014/04/29(火) 23:40:31.68 ID:3ouUjS0Mo
「…ねぇ、あとどれくらいで中に入れるの?」


「今の人間が全部終わったらかな?」


それは顔色ひとつ変えずに答えた。
少女の顔にはほんの僅かに苛立ちが現れたが、すぐに無表情を取り繕った。



「あの子が家を支配することは?」


「可能性はゼロに等しいね」


「………」


「やだなあ。どうして僕をそんな目で見つめるんだい?」


「べつに」


そう一瞥すると、少女はまた薔薇を弄りはじめた。

323: 2014/04/29(火) 23:55:26.26 ID:3ouUjS0Mo
「あの子の魔翌力は、君の時ほど強くはないけど」

「それでも、着々と力が溜まりつつあるよ」


「………」


「君も運が悪かったね。まさかあの子がこんなに執念深いだなんて」


「友達は選ぶものだよ」


「うるさいな。」


訝しげに放つ言葉はそれの方を向いておらず、少女はただ薔薇に目を向けていた。

324: 2014/04/30(水) 00:02:22.55 ID:BkvYP849o
「まぁ、僕も今はあの子と契約した身だからね」

「これが終わるまでは付き合ってあげるよ」


「………」


「…あ。あの子が呼んでるみたい」


「じゃあね」


「また来るよ。エレン」






「………」

「別に来なくてもいいから」


「ひどいなあ」



…そう言い残すとそれは、森の奥へと消えていった。


325: 2014/04/30(水) 00:12:23.26 ID:BkvYP849o
お世辞にも心地よいとは言えない風が、森の中をざわつかせる。

少女はそれがいなくなること確認すると。切り株に座り空を眺めた。



見慣れていた空は外から見上げると別の世界に見えることを、少女は最近知ったのだ。

木、草、花、周りにあるものすべてが少女を新鮮な気分にさせてくれる。



「でも、もう飽きたの」



少女はまた森の奥に目を向け、遠くを見るように目を凝らす。




「だから、早く私を入れて欲しいな」

「……」

「でも、今は我慢してあげる。」











   

        「どうせ 何も変わらないのだから。」













【To Be Continued…】

326: 2014/04/30(水) 00:14:00.98 ID:BkvYP849o
本日はここまでです。
長い時間をかけてしまい申し訳ありませんでした。


穂乃果「あなたは…誰なの?」ヴィオラ「……」【4】

引用: 穂乃果「あなたは…誰なの?」ヴィオラ「……」