329: 2014/05/05(月) 18:10:58.71 ID:vaxwgoUto

330: 2014/05/05(月) 18:14:13.04 ID:vaxwgoUto





「にっこにっこにー☆あなたのハートににこにこにーの矢澤にこにー!」


「にこにーって呼んでラブにこっ♪」








穂乃果「……」



「あっれー?みんなどーしたのー?元気ないじゃなーい」

「そんなテンションじゃ次のライブでも盛り上がらないよー?」




絵里「……にこ、今日は練習は休みにしたから」



「えぇーっ!?ほんとにみんなどーしたのぉ~?」

「元気が無いならぁ~、にこにーのにっこりの魔法でみんなにっこにっこにーにしてあげる♪」

「ほらっ!にっこにっこ」


絵里「にこっ!!」














絵里「…お願い、今日は帰って」


ヴィオラ「もーっ!絵里ちゃんつーめーたーいー!」

331: 2014/05/05(月) 18:15:48.77 ID:vaxwgoUto

-部室-



…バタンッ



海未「…にこは」

絵里「帰らせたわ。本人は納得してない様子だったけど」

希「……」






凛「…真姫ちゃん」

真姫「……」

海未「真姫…」

真姫「…覚悟、してたから」















真姫「…でも、あんなのっ」

真姫「見たく…なかった……っ!」

穂乃果「……」

332: 2014/05/05(月) 18:18:01.57 ID:vaxwgoUto
絵里「…そういえば、ことりは」

海未「学校を休んでいます」

海未「電話もメールも送ってみましたが…返事は来ていません」

希「こっちにちゃんと【いる】のは確認できた?」

穂乃果「うん。理事長…おばさんが部屋に篭ったまま出てこないって」

絵里「…そう」









海未「始めましょう」

凛「えっ?」

海未「昨日の時点で明らかになったことがいくつもあります」

海未「それを全員が頭に入れておく必要があると思いませんか?」

穂乃果「それは…」

海未「最早一刻の猶予もありません」

海未「今出来る事を全力で行わなければ…」












海未「私達は全員、あの家に殺されてしまいます」










.

333: 2014/05/05(月) 18:20:12.80 ID:vaxwgoUto
絵里「…海未の言うとおりだわ」

絵里「仲間を失って、泣きたい気持ちは痛いほど分かる」

絵里「でも悲しんだからといって、今の状況が良くなる訳でもない」

絵里「…やりましょう。生き残って、二人を助ける為に」






凛「……」

穂乃果「……」

真姫「……」

希「…みんな」

海未「絵里、…始めてください」

絵里「分かったわ。まず昨日気付いた事なんだけど…」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・

335: 2014/05/05(月) 18:23:44.42 ID:vaxwgoUto
穂乃果(…絵里ちゃんや海未ちゃんは、昨日分かったことを一生懸命議論していた)

穂乃果(あの家は私たちを恐怖に陥れて頃す事を目的にしているとか、あの女の子が魔女なのか…他にも色々話してたと思う)

穂乃果(でも、凛ちゃんや真姫ちゃん…私も、そこまで真剣に聞いていなかった)

穂乃果(みんな、口に言わないだけで…本当は気付いてるんだと思う)

穂乃果(あの家から出ることが出来ても、二人が元に戻るなんて証拠は何処にもないことを…)








穂乃果(そして……あの家から本当に脱出できるかも分からないってこと)







336: 2014/05/05(月) 18:24:55.93 ID:vaxwgoUto
ガララッ


穂乃果「……」

雪穂「あ、お姉ちゃんお帰りー」

穂乃果「ただいま…」

雪穂「…どうしたの?そんな暗い顔して」

穂乃果「ううん、…何でもない」

雪穂「…?」

穂乃果「今日…ご飯いらないって言っといて」










雪穂「……」

雪穂「おかーさーん!お姉ちゃんが何か変だよー」

337: 2014/05/05(月) 18:27:01.08 ID:vaxwgoUto

-穂乃果の部屋-



カチッ



穂乃果「……」ポチポチ




『新着メールはありません』




穂乃果「…ことりちゃん」

穂乃果「……」








ボスッ…





穂乃果「…寝よう」

穂乃果「早く…終わらせて」

穂乃果「…終わり」





穂乃果「終わりって、いつだろう…」

338: 2014/05/05(月) 18:29:37.45 ID:vaxwgoUto
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
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「――お母さん?」∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
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∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵「どこか……いくの?」∴∵∴∵∴∵∵
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「×××……」∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
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∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴「お父さんと、仲良くね」∴∵∴∵∵
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「お母さん」∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∵
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∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵「私がやったの」∴∵∴∵∵
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「やめて」∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
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∴∵∴∵∴∵∴『私がやったんだよ!』∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∵
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∴∵「やめろ!」∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∵
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            【――やめろぉ!!!】







.

339: 2014/05/05(月) 18:36:52.54 ID:vaxwgoUto



「うわああああああっ!!!」 ガバッ


雪穂「うわあああっ!?」ビクッ







穂乃果「はぁ…はぁ…はぁ…っ!」

雪穂「…だ、大丈夫?」

穂乃果「…ゆき、ほ…?」

雪穂「えっと…ご飯も食べずに寝るだなんて相当疲れてるんじゃないかって」

雪穂「お父さんがコレ、持って行ってやれって…」

穂乃果「えっ…?」








穂乃果「…いちご」

雪穂「お姉ちゃん好きでしょ?いちご」

穂乃果「う、うん。でもどうして…」

雪穂「心配してるんだよ。お父さんもお母さんも」

雪穂「あんなに元気な娘がこんなにぐったりしてるだなんて何かの病気だー!って…」

穂乃果「あ、あはは…」

340: 2014/05/05(月) 18:40:55.29 ID:vaxwgoUto
雪穂「はい、食べ終わったらお皿持ってきてね」

穂乃果「うん、ありがとう雪穂」

雪穂「ん」




ガチャ



雪穂「……」

穂乃果「…?」

雪穂「…無理はダメだよ」

雪穂「もう…倒れるお姉ちゃんなんて、見たくないから」

穂乃果「…雪穂」

雪穂「おやすみー」






バタンッ

341: 2014/05/05(月) 18:52:02.26 ID:vaxwgoUto
穂乃果「…あはは、何か気を使わせちゃったかな?」

穂乃果「もう、みんな心配性なんだから」

穂乃果「少しぐらい放っておいても穂乃果は大丈…」










          ドクンッ









穂乃果「っ!?」バッ

穂乃果「ぐっ…はっ…はぁっ…!」




穂乃果「…げほっ」

穂乃果「なに…今の」

342: 2014/05/05(月) 18:57:01.07 ID:vaxwgoUto
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・


‐???‐



穂乃果「……」

穂乃果「あ…いつの間にか寝ちゃってた」





海未「穂乃果…」

穂乃果「海未ちゃん」

穂乃果「…ことりちゃんは?」

海未「……あちらに」







ことり「……」

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「っ!」ビクッ

穂乃果「大丈夫。…穂乃果だよ」

ことり「……」

343: 2014/05/05(月) 19:02:08.03 ID:vaxwgoUto
海未「…先程から、ずっとあの調子です」

海未「落ち着くには、もう少し時間が必要かと…」

穂乃果「……」




絵里「…相変わらずね。ここの雰囲気は」

穂乃果「絵里ちゃん」

希「うちもおるでー」

穂乃果「希ちゃん…真姫ちゃんと凛ちゃんは?」

真姫「…凛なら、あそこよ」






凛『…………!!』





穂乃果「凛ちゃん…」


344: 2014/05/05(月) 19:07:02.86 ID:vaxwgoUto
‐猫の銅像前‐



凛「あ……あっ……」

凛「来ちゃった…遂に…凛の番がっ…」

凛「どうしよう…どうしよう…っ!」








ヴィオラ「……」

凛「ひっ…!」

凛「り、凛には…無理…っ」

凛「絶対…無理だよぉ…っ」

345: 2014/05/05(月) 19:28:20.15 ID:vaxwgoUto
ヴィオラ「……」テクテク

凛「……」

凛(本当に…何も喋ってくれない)

凛(うぅ~これからどうすればいいのぉ…?)








   ゴゴゴゴ…






凛「ひゃあっ!?」

凛「…ね、猫の首が」

凛「うぅ…もう早く帰りたい…」

ヴィオラ「……」

346: 2014/05/05(月) 19:31:54.72 ID:vaxwgoUto
ヴィオラ「……」カツン カツン

凛「…長い階段」

凛「それに…暗いにゃ~…」







ヴィオラ「……」

凛「…えっ?」









-目の間-



凛「な…なに、ここ…」

凛「変な顔が…いっぱい」

ヴィオラ「……」

347: 2014/05/05(月) 19:37:02.13 ID:vaxwgoUto









           【かためを とじるのがいい】










凛「……」ペラッ

凛「かため…とじる」

凛「片目を…閉じる?」

凛「どういう意味だろう…」

ヴィオラ「……」






凛「う~ん…」パチパチ

凛「凛が片目閉じても何にも起こらないにゃ…」

凛「えっと…分からない時は、周りを調べて…」

凛「…ん?」

348: 2014/05/05(月) 19:42:42.74 ID:vaxwgoUto
ヴィオラ「……」

凛「こ、この口の絵…」

凛「…中が空洞になってる?」



凛(えぇっと…凛がしゃがんで進めばなんとか通れそう)

凛(それと同じような口の絵が三つ…どれも穴が空いてる)

凛(って事は…)









凛「この三つの穴の一つが、…正解?」

ヴィオラ「……」

349: 2014/05/05(月) 19:57:26.65 ID:vaxwgoUto
凛(…ど、どれが正解なんだろう?)

凛(間違ったら…どうなるの?)

凛(…ううっ!考えたくないよぉ…!)

凛(で、でも…進まないと帰れないし…)












凛「うぅ~…どれが正解なのぉ~?」

ヴィオラ「……」






350: 2014/05/05(月) 20:09:57.32 ID:vaxwgoUto
凛「うーん…うーん…」

凛「だめだにゃー…全然分からない」 ドサッ

凛「絵里ちゃんや海未ちゃんじゃないからこんなの分かる訳…」












凛(……)

凛(あれ…?この絵)

凛(ここから見ると…片方目を瞑ってるように見える…)













凛「!?」ガバッ

凛「も、もしかして…!」

351: 2014/05/05(月) 20:15:25.12 ID:vaxwgoUto
ヴィオラ「……」

凛(…両目が開いてる口と、両目とも閉じてる口…)

凛(この二つの口の真ん中に立つと、片方ずつ見えるよね…)

凛(もしかしたら…)








      バキッ!






ヴィオラ「……」パラパラ

凛「や、やっぱり…!」

凛「もう一つ…もう一つ口の道があった!」

352: 2014/05/05(月) 20:18:03.29 ID:vaxwgoUto
ヴィオラ「……」

凛「ここ、だよね…正解」

凛(もし…もしも)

凛(凛が他の三つの口の中に入ってたら…どうなってたの…?)











ヴィオラ「……」  ズリ  ズリ

凛「大丈夫…絶対」

凛「絶対合ってるから…大丈夫…!」

353: 2014/05/05(月) 20:21:21.96 ID:vaxwgoUto
-隠し通路内-





ドンッ…


             ドンッ…



     ドンッ…






ヴィオラ「……」

凛「…すごく変な音がする」

凛「なんだろう…暗くて全然見えない」

凛「うぅ…ほ、本当に間違ってないよね…?」












凛「…!」

凛「と、扉…」

凛「扉だっ!扉があったにゃ!」

ヴィオラ「……」

354: 2014/05/05(月) 20:37:12.68 ID:vaxwgoUto
ヴィオラ「……」

凛「よ、よかった…こっちが正解だったんだ…」

凛「でもさっきの音は一体なんだっt」






ドン



         ドンッ



    ドンッ









凛「……」

凛「え…なに…これ…?」

ヴィオラ「……」

355: 2014/05/05(月) 20:39:55.29 ID:vaxwgoUto
凛「…針の、山…」

凛「え…これ…が…ずっと…動いてたの…?」

凛「他の…口の…中で…?」













ヴィオラ「……」

凛「……」

凛(見なかった…事にしよう)







ガチャ…バタンッ

356: 2014/05/05(月) 20:58:26.56 ID:vaxwgoUto
-音の部屋-


ヴィオラ「……」

凛「ここは…?」





凛(何だろう…ここ、何も聞こえない)

凛(すっごく…不気味…)













凛「…あ、紙が落ちてる」

ヴィオラ「……」ペラッ






357: 2014/05/05(月) 21:02:38.88 ID:vaxwgoUto







 
 
          【4つのへやで おとをならせ】














凛「…音?」

凛「どういう意味だろう…これ」


黒猫「やあ。」


凛「ひっ!?」ビクッ





ヴィオラ「……」

黒猫「この階は静かだねえ。」




凛「ちょ、ちょっと、まだ凛」





プツンッ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・

358: 2014/05/05(月) 21:11:45.45 ID:vaxwgoUto
凛「……あ」

穂乃果「凛ちゃん!」

海未「お疲れ様です、凛」





凛「…あ、あれ?」

穂乃果「凛ちゃん?」

凛「凛…黒猫に話しかけてないのに戻ってきちゃった」

海未「…どういう意味ですか?」

凛「え、えっとね?確か黒猫は居たんだけど…」

凛「凛じゃなくて、黒猫が先に話しかけてきたっていうか…」


359: 2014/05/05(月) 21:23:56.85 ID:vaxwgoUto
真姫「…何よそれ、意味分かんない」

凛「だって本当にそうなんだよっ!凛、落ちてる紙を読んでたのにいきなり…」

穂乃果「どういう事だろう…?」

海未「分かりません。凛の言っていることが本当ならば…」

海未「私達の黒猫の捉え方は、少し違っているのかもしれません」

希「そうやね、じゃあ…」










絵里『………』



希「…絵里ちが帰ってきたら、その事教えてあげよっか」

穂乃果「…うん」

360: 2014/05/05(月) 21:29:48.54 ID:vaxwgoUto
-音の部屋(通路)-




絵里「…2週目。ね」

絵里「穂乃果じゃなくて私だって事は…法則のようなものは無い。と考えていいみたいね」

絵里「やっぱり、この人選は人為的なものなのかしら…?」

絵里「この先、明らかに色々と頭を使わないと進めなさそうだし…」











ヴィオラ「……」

絵里「…悩んでても仕方ないわね」

絵里「まずは一つずつ部屋を廻っていきましょう」

362: 2014/05/05(月) 21:57:18.22 ID:vaxwgoUto
ガチャ


絵里「…まずはここの部屋ね」






-絵画の部屋-




ヴィオラ「……」

絵里「…何かしら、ここ」

絵里「似たような絵が4つ飾られてる…これも何かの仕掛けなの?」

絵里「他には…」




絵里(机の上にトランプ、百合の花…)

絵里(そして…)








絵里「…何?このカボチャ?」

ヴィオラ「……」

363: 2014/05/05(月) 22:11:30.45 ID:vaxwgoUto
絵里「…普通のカボチャが一つに、彫刻が施されてるのが二つ」

絵里「ジャック・O・ランタンだったかしら…?」

絵里「詳しくは覚えてないけど…確か青年と悪魔の話で、男の魂が憑依された物のがこれ…」

絵里「…でも、それに何の関係があるの?」







絵里(…私達の認識では、これはハロウィンパーティーで見かけることが多い)

絵里(ハロウィンのイメージとしては…幽霊や悪魔や化物)

絵里(…そして魔女)

絵里(ここは魔女の家…このジャック・O・ランタンは、この家の何かを暗示している…?)








絵里「…よく分からないわ」

絵里「取り敢えず、そこに張ってある貼り紙を見てみましょうか」

ヴィオラ「……」ペラッ

364: 2014/05/05(月) 22:17:27.23 ID:vaxwgoUto









        【がくふは あおいめが みつめている】











絵里「楽譜?青い目…?」

絵里「カボチャの事は何も書かれてないのね…」

絵里「青い目…と言ったら、あの絵画なんだろうけど…」











絵里「……」ゴシゴシ

絵里「おかしいわね…どの絵も瞳の色が分からないわ」

ヴィオラ「……」

365: 2014/05/05(月) 22:22:27.32 ID:vaxwgoUto
絵里(……)

絵里(4つの部屋で音を鳴らせ…そして楽譜)

絵里(これが今回の仕掛けなのは分かるのだけど…)

絵里(関連性はあるのだろうけど…その中身がいまいち掴めないわ)

絵里(この部屋だけじゃ、まだ何も分からない…って事ね)












ヴィオラ「……」 ポンッ

絵里「あら、いい音ね。このカボチャ」

絵里「……」

絵里「ふふっ、何やってるのかしら。私」

絵里「他の部屋も調べてみましょう」

366: 2014/05/05(月) 22:35:02.54 ID:vaxwgoUto
絵里「…次は向かい側の部屋ね」







-オルゴールの部屋-




ヴィオラ「……」

絵里「…結構広い部屋ね」

絵里「随分と色んなものがあるけど…誰かの為の部屋なのかしら」




絵里(周りには机が数台、そして鏡台に日用品の数々…)









絵里「…そして、何よりも気になるのが」

絵里「あの不自然な場所に置かれたオルゴール…よね」

ヴィオラ「……」

367: 2014/05/05(月) 22:48:36.87 ID:vaxwgoUto
絵里「…どう考えても、これがこの部屋での音の役割をしていることは分かるわ」

絵里「でもその前に、周りの確認は必要ね」

絵里「えっと…あ、あったわ。貼り紙」

ヴィオラ「……」ペラッ











           【オルゴールは 12で ならせ】












絵里「…オルゴールは、12で鳴らせ」

絵里「12…12時に鳴らせって事かしら?」

絵里「あるいはオルゴールのネジを12回捻って鳴らす…とか」

絵里「色々と考えられるけど…確証がない時点での軽率な行動は危険ね」

絵里「何かヒントとなるものはないかしら…?」

















絵里(…あれ、ちょっと待って)

絵里(これ…もしかしたら)

368: 2014/05/05(月) 22:54:04.88 ID:vaxwgoUto
絵里「……」

絵里(…このオルゴール、ネジの部分が少し欠けてる)

絵里(この机は動かす事は出来ない)

絵里(でも、ここからなら…)







     


              カチリ









~♪



絵里「…!」

絵里「鳴り始めたわっ…どうやら正解のようね」

369: 2014/05/05(月) 23:07:25.35 ID:vaxwgoUto
絵里(このオルゴールは蓋を開けると起動するアンティークなタイプ…たとえネジが欠けていても、音を鳴らすことは可能だわ)

絵里(オルゴールは12で鳴らせ…つまり、12時の方向を向く事で鳴らすことが出来る)

絵里(蓋を開ける部分はは私から見て12時の方向…つまり正面)

絵里(何も難しい事ではないわ…ただ正面を向いて、そこにある蓋を開けることで)








~♪


絵里「…こうやってオルゴールを鳴らすことが可能って訳ね」

絵里「危なかった…もし色々と余計な事を考えていたら、にこみたいになってたかもしれないわね」

絵里「取り敢えず、この部屋の音は鳴らすことが出来た…残り3つ」

絵里「じゃあ次の部屋に…あら?」








絵里「……この部屋、奥に扉があるわね」

絵里「行ってみましょう」

370: 2014/05/05(月) 23:13:12.58 ID:vaxwgoUto
-日記の部屋-





     ピョイッ!




絵里「ひっ!」

絵里「…び、びっくり箱?」

絵里「うぅ…びっくりするのはこの家の仕掛けだけで十分よ…」









絵里「これは、日記帳…?」

絵里「魔女の日記の続きかしら…」

絵里「…読んでみましょう」

371: 2014/05/05(月) 23:22:18.30 ID:vaxwgoUto





     - それから この家に 遊びに来た友達 -


           - みんな ×した -




 

        - みんな この家に食べさせた -









絵里「…これって」

絵里(確か希の読んだ本の中に、魔女の家は人間を喰らう。…ってのがあったわよね)

絵里(そして、その魂は残骸は家の住人となって…この家の中にある)




絵里「…じゃあ、にこや花陽の魂も」

絵里「この家の何処かに…潜んでいるって事?」

372: 2014/05/05(月) 23:30:32.54 ID:vaxwgoUto


~♪





絵里(…もし、魂の残骸がこの家の何処かに残っているのだとしたら)

絵里(あの二人は完全に消えたわけじゃない…何らかの方法で、その魂を元に戻すことができるかも)

絵里(意志は持たないって言ってたから…探すのは少し骨が折れそうだけど)

絵里(それでも、可能性は0では無いって事になるわ)






絵里「……」

絵里「少しばかりだけど、希望の光が見えてきたわ」

絵里「僅かでも可能性がある限り、それは人を動かく動力となる」

絵里「その為にもこの階を突破して、みんなに伝えてあげないと…!」








絵里「さぁ、次の部屋の音を」











            カチリ











絵里「…えっ」

373: 2014/05/05(月) 23:38:26.61 ID:vaxwgoUto
…扉を開けると、そこには兵隊の格好をしたブリキの人形が立ちふさがっていた。
この兵隊はこの通路の端に立っており、そこから微動だにしなかった事を絵里は見逃していなかった。



しかしその人形は扉の前に移動し、絵里が来る事を予測していたかのように構えていた。













――銃口を、心臓に向けて。

374: 2014/05/05(月) 23:49:14.88 ID:vaxwgoUto


―ズドンッ!



絵里「がっ…!」

絵里「あ゛っ…あ゛あ゛あ゛ぁっ!!!」



猟銃と思われるその銃は、絵里の腹部に狙いを定めて銃弾を発射させた。
絵里は着弾した痛みと状況が理解できない事により錯乱し始める。


人形は心臓を狙った筈だと思ったのか、今にも折れそうな首を傾けている。
もし絵里ではなく小さな子どもであれば、狙った位置に一発で心臓を打ち抜き絶命させることができたかもしれない。





しかし、もはやそんなことはどうでもよかった。

人形は再び絵里に銃を向け玉を発射させた。




―ズドンッ! ズドンッ!


376: 2014/05/05(月) 23:58:14.73 ID:vaxwgoUto
絵里「い゛っ…ぎゃああああっ!!!!」

絵里「あ゛っ…あああっ!?ああああっ!!」



…今まである一定の位置でしか発砲していなかったのか、二発の弾丸は絵里の心臓を撃ち抜かずに、右腕と左足にそれぞれ着弾する。


絵里「あ゛っ…なぁっ…なん…でぇ…ぇ…」

絵里「い、い゛やっ…だ、誰か…誰か、助げ…ぇ…っ゛!」



絵里はその場に倒れ、この場から逃げるように床を這いずり始めた。
腕と足から流れ出す血と痛みに耐えながら、半狂乱状態で動き始める…





絵里「だ…めぇ…こ…こで…じ…んだ…ら…ぁ」 ズリ  ズリ

絵里「私が…ぁ…がえらっ  ない   どぉ…!」 ズリ  ズリ

378: 2014/05/06(火) 00:12:12.34 ID:dI7d46o1o
…やっとの思いで一番近いの扉に到着する。
しかし既に絵里の片足は機能しておらず。その場から立ち上がる事ができなかった…。




絵里「ぎっ…ぐっ…ごほっ!…ぐっ…がぁ…はっ…」



何とかして扉を開けようと壁を伝ってドアノブに手をかけようとする絵里。


壁伝いによじ登り開けようとするその様は、正に子どもの姿と同じだった。







そして、その後ろから向けられる銃口は、正確に絵里を捕らえ…










                 


                ズドンッ













       ― 心臓を撃ち抜き 止めを刺した。 ― 




379: 2014/05/06(火) 00:16:08.53 ID:dI7d46o1o
本日はここまでとなります。
が、GWの為次の更新は明日の予定です。


では、おやすみなさい。

384: 2014/05/06(火) 20:33:23.89 ID:dI7d46o1o


ブツンッ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


希「……」

希「嘘だ」

希「こんな…嘘に決まってる」

希「だって…あの絵里だよ…?こんな…こんな所で…」

希「氏ぬ  筈…    ないやん」




海未「の…希…っ!」

希「なぁ…そうやろ…?  海未ちゃん…」

希「さっきのは…何かの   ま  間違いで…」

希「う、ウチは…うち…絵里ち   …ぇ」



ストン



希「う   うわ…ぁ…あああああっ!」

希「うわあああああああああああああああああっ!!!!!!!」

385: 2014/05/06(火) 20:45:18.64 ID:dI7d46o1o
真姫「希っ!」

希「な、なん…何で…ぇ…絵里ちがっ…どうしてっ…!どうしてっ!?」 ガタガタ

希「あんなっ…おもちゃにっ…こ、殺されっ…ぇえ!?」 ガタガタガタ

海未「っ…!凛っ!希をっ!」

凛「う、うんっ!」

希「いやや…こんな…こんなっ…ウチっ…絶対っ!!」 ガタガタ…

真姫「希!お…落ち着いて!お願いっ!」

希「やだっ…いやっ…!いやあああっ!!」

海未「落ち着いてくださいっ!希っ!のぞみっ!」



海未(…っ…自分の不甲斐なさに呆れてしまいますっ…!)

海未(あんなっ…あんな酷い殺人を見せられて怯えている友達にっ…)

海未(落ち着けなどとしかっ…言うことが出来ないだなんてっ!)

海未(こんな時、穂乃果ならどうやってっ…)








海未「…穂乃果?」

386: 2014/05/06(火) 20:49:30.79 ID:dI7d46o1o
海未「ほ、穂乃果っ!穂乃果はっ…!」

ことり「ひっ!」ビクッ

海未「いない…まさかっ!」

凛「う、海未ちゃん!前っ!」

海未「っ!」









穂乃果『………あ』






海未「そ、そんな…穂乃果っ!」

387: 2014/05/06(火) 21:11:54.68 ID:dI7d46o1o
真姫「ちょ、ちょっと…嘘でしょ…?」

真姫「絵里でも駄目だったのに…ここで穂乃果だなんてっ!」

海未「あ…ぁ…穂乃果…穂乃果…っ!」


凛「海未ちゃんっ!」

海未「!?」

凛「しっかりしてよっ!希ちゃんがこんなに怯えてるんだよ!?」

凛「海未ちゃんまで混乱したら誰が凛達に指示をくれるの!?」

海未「り、凛…?」

凛「ことりちゃんもまだ立ち直れてないのに…三年生と二年生がダメになって…!」

凛「凛と真姫ちゃんだけで色々考えてって言うの!?無理に決まってるじゃんっ!」






海未「…凛」

凛「お願いだよ…しっかりしてよっ…」

凛「凛だって…凛だってっ…!」

388: 2014/05/06(火) 21:19:41.72 ID:dI7d46o1o
海未「…すみません」

凛「っ…ひっく…うっ…ぁ…!」 ポロポロ

真姫「……」








ことり「……ごめんね、凛ちゃん」






海未「こ、ことり…?」

ことり「…みんな、頑張ってるのに」

ことり「ことりだけ…いつまでも落ち込んで……甘えてた」

凛「ことり…ちゃん…っ」

389: 2014/05/06(火) 21:21:24.75 ID:dI7d46o1o
ことり「……」

ことり「海未ちゃん」

海未「は、はい」

ことり「希ちゃんはことりに任せて」

ことり「海未ちゃんは、絵里ちゃんの代わりにこの家の事、よく見てて」

ことり「それと……穂乃果ちゃんの事も」

海未「……」

海未「分かりました。希の事をお願いします」

ことり「うんっ」









穂乃果『………』


海未「穂乃果…っ」


390: 2014/05/06(火) 21:44:23.69 ID:dI7d46o1o
―――――――――――――――



穂乃果「……」

ヴィオラ「……」テクテク





穂乃果「…この人形」

穂乃果「鉄砲も、おもちゃだ」

穂乃果「……」











ヴィオラ「……」ガチャ

穂乃果「…絶対、許さない」




391: 2014/05/06(火) 22:04:26.88 ID:dI7d46o1o
-ピアノの部屋-



ヴィオラ「……」

穂乃果「ここは…」





穂乃果「…ピアノ」

穂乃果「それに…なんだろう…この椅子の数」

穂乃果「演奏会でも開いてるの?」









穂乃果「…貼り紙だ」

ヴィオラ「……」ペラッ

392: 2014/05/06(火) 22:07:53.87 ID:dI7d46o1o










           【おまえが ひくひつようはない】












穂乃果「……」

穂乃果「弾く必要はない…」

穂乃果(じゃあ…何でこのピアノ置いてあるんだろう)







穂乃果「…あ、本も置いてある」

ヴィオラ「……」ペラッ


393: 2014/05/06(火) 22:15:34.14 ID:dI7d46o1o
穂乃果「…『瞳の研究』」



ペラッ






穂乃果「……よく、分からない」

穂乃果「でも、髪の色によって瞳の色が違うってことだよね…?」








ヴィオラ「……」

穂乃果(この子は、髪が金色だけど)

穂乃果(瞳の色は何色なんだろう…?)

穂乃果「ねぇねぇ、ちょっとこっち向いてくれないかな?」









ヴィオラ「……」

穂乃果(無反応…振り向いてくれるくらいしてもいいじゃん)

394: 2014/05/06(火) 22:20:17.70 ID:dI7d46o1o
ヴィオラ「……」ガチャガチャ

穂乃果「…この扉は、開かない」

穂乃果「…あれ?」












          【4つのへやで おとをならせ】











穂乃果「……そっか、そうだったね」

穂乃果「全部の部屋の音を鳴らしたらこの先に進めるんだ」









ヴィオラ「……」ガチャ

穂乃果「…全部調べたけど、全然分かんないなぁ」

穂乃果「もう一度あの部屋、行ってみよう」

395: 2014/05/06(火) 22:26:14.14 ID:dI7d46o1o
-絵画の部屋-


ヴィオラ「……」ペラッ

穂乃果「…楽譜は青い目が見つめている」

穂乃果「さっきのピアノ…もしかして、楽譜があれば」




    ボッ





穂乃果「…えっ!?」

穂乃果「は、貼り紙が…燃えたっ…!」







ヴィオラ「……」ペラッ

穂乃果「…!!」

穂乃果「ど、どういう事…?」









穂乃果「ま、また新しい貼り紙が出てきたよっ!?」

穂乃果「何が…何が起こってるの…?」

396: 2014/05/06(火) 22:30:11.96 ID:dI7d46o1o








             【えを こわせ】











穂乃果「絵を…壊せ?」

穂乃果「どういう事…?あの絵を壊せばいいの?」




  ボッ




穂乃果「きゃあっ!」










ヴィオラ「……」ペラッ

穂乃果「…ま、また燃えた」

穂乃果「そして…最初の貼り紙に、戻った」

397: 2014/05/06(火) 22:39:00.13 ID:dI7d46o1o
穂乃果「……」

穂乃果(絵を壊せ…)

穂乃果(覚えておいたほうがいいよね)





穂乃果「えっと…青い目が見つめてる所に楽譜があるって事でいいんだよね」

穂乃果「青い目…青い目…」








穂乃果「…んー!こんなの分かんないよ!」

穂乃果「取り敢えず、全部調べてみればいいことだよねっ!」

ヴィオラ「……」

398: 2014/05/06(火) 22:45:50.41 ID:dI7d46o1o
穂乃果(まず、赤い髪の絵から…)

ヴィオラ「……」ゴソゴソ






穂乃果(…違う。次は金色の紙の絵…)

ヴィオラ「……」ゴソゴソ






穂乃果(…ここも違う)

穂乃果(次は…黒い髪の絵)










ヴィオラ「……」ゴソゴソ

穂乃果「…!」

穂乃果「ここ…壁が割れてる…」

穂乃果「その隙間に…白い紙があるっ!」


399: 2014/05/06(火) 22:51:48.43 ID:dI7d46o1o
【五線紙を手に入れた】



穂乃果「やった…!これをさっきの部屋にっ…!」






  




            ドクンッ










穂乃果「…え」

穂乃果(な…何…今の)

穂乃果「っ!?」

400: 2014/05/06(火) 22:56:38.77 ID:dI7d46o1o


ォ   


      オォ  

             オォ

   ォォオ    





        ォォオオオオオ…! 






穂乃果「ひっ!?」

穂乃果「い、いやっ…いやああああああああああっ!!!」ダッ





   オォオォォォォ…



              ォオオオオッ…!





穂乃果「やっ…やめっ…っは!こなっ…来ないでっ!!」 ダッダッダッ!

穂乃果「うわあああああああああああああああっ!!!きゃああああああああっ!!!」

ヴィオラ「……」 ダッダッダ

401: 2014/05/06(火) 23:05:00.06 ID:dI7d46o1o









             『えを こわせ』












穂乃果「…っ!?」  ダッダッダ!


穂乃果「はぁっ…はぁっ…!」  ダッダッダ…


穂乃果「間に合え…間に合えっ…!」  ダッダッダ…!









穂乃果「間に合えええええっ!!!」  











        バキッ!












ヴィオラ「……」

穂乃果「はぁ…はぁ…はぁっ…!」

402: 2014/05/06(火) 23:21:05.70 ID:dI7d46o1o
…五線紙を壁の亀裂から取り出し、その瞬間に突如現れた絵画の幽霊。

それは憑依していたと思われる絵画の額縁を壊す事で消し去ることができた。





穂乃果「…はぁ…はぁっ…!」

穂乃果「た…助かった…」

ヴィオラ「……」






穂乃果(危なかった…。あの貼り紙の事、忘れてた…)

穂乃果(…でも、どうしていきなり)

穂乃果(声が…聞こえたんだろう…)











穂乃果「…んぅ」  ポン

穂乃果「何か、穂乃果だけ色々とおかしくないかなぁ」  ポン  ポポンポン

穂乃果「みんなと違って、この家にいない時にも変な声が聞こえるし…」  ポンポポポンポン ポンポン

穂乃果「でも、誰が話しかけてるのかも分からないし…」   ポポンポ








           ガチャ







穂乃果「…えっ?」

ヴィオラ「……」

403: 2014/05/06(火) 23:25:23.88 ID:dI7d46o1o
穂乃果「えっ?えっ?何?何が起こったの?」

穂乃果「カボチャ叩いてたら…扉が開いたよ…?」

穂乃果「な、何…穂乃果、何か間違ったんじゃ…」












         『4つのへやで おとをならせ』














穂乃果「…もしかして」

穂乃果「このカボチャを叩くことも…音を鳴らすって、事…?」

404: 2014/05/06(火) 23:31:47.47 ID:dI7d46o1o
-時計の部屋-





ヴィオラ「……」

穂乃果「…な、何…ここ」

穂乃果「色んなものが…いっぱい」










穂乃果「…あ、貼り紙もある」

ヴィオラ「……」 ペラッ












     【私は「太陽」でもあり、「砂」でもあり、「鳥」でもある。】


               

                【私とは何か?】











.

405: 2014/05/07(水) 19:48:09.69 ID:vvu+Nizao
穂乃果「…なぞなぞ?」

穂乃果「太陽でもあり…砂でもあり…鳥でもある…」

穂乃果「…うーん」
















             【…不正解。】












  ベタァ!




穂乃果「ひっ!?」

ヴィオラ「……」

406: 2014/05/07(水) 19:50:20.00 ID:vvu+Nizao
ガチャ


穂乃果「な、何…今の」

穂乃果「え、えっと…これじゃないなら…植物?」











            【…不正解。】
  










ブワッ

穂乃果「わぁっ!?」

ヴィオラ「……」

407: 2014/05/07(水) 19:55:52.58 ID:vvu+Nizao
穂乃果『え、ええっと、植物じゃなければ…鏡?』

穂乃果『ひゃあ!?ち、違う…?』





穂乃果『…あ、赤?』

穂乃果『うわぁ!?また違うっ!』




穂乃果『…お、女!』

穂乃果『ひぃ!もういやーっ!』






ことり「ほ、穂乃果ちゃん…」ハラハラ

海未「見てるこっちが心臓止まりそうですよっ…もうっ!」

408: 2014/05/07(水) 20:02:48.93 ID:vvu+Nizao
穂乃果「と……時計」












              【…正解。】











チャリン




穂乃果「や、やっと当たった…」

穂乃果「…これは」








【王女のネジを手に入れた。】







穂乃果「…ネジ」

穂乃果「って事は…これっ!」

ヴィオラ「……」







409: 2014/05/07(水) 20:06:23.29 ID:vvu+Nizao
-オルゴールの部屋-


ヴィオラ「……」カチリ

穂乃果「……」







~♪





穂乃果「オルゴールが鳴った…けど」

穂乃果「絵里ちゃんの時も、鳴る事は鳴ってたよね…?」











ヴィオラ「……」ガチャ

穂乃果(でも、ネジを付けたから…)

穂乃果(大丈夫…だよね?)

410: 2014/05/07(水) 20:10:30.02 ID:vvu+Nizao
ガチャ



穂乃果「っ…!」








ヴィオラ「……」

穂乃果「…何も起こらない」

穂乃果「って事は…正解?」

穂乃果「……」






穂乃果「…あっ」

穂乃果(さっきまで点いてなかった明かりが…二つ点いてる)

穂乃果(あと二つ点ける所があるから…残りの部屋の音を鳴らしたら)











ヴィオラ「……」ガチャ

穂乃果「…頑張らないと」




411: 2014/05/07(水) 20:15:18.15 ID:vvu+Nizao
-ピアノの部屋-


ヴィオラ「……」パサッ

穂乃果「楽譜を…ピアノに置いて」

穂乃果「……!」








~♪



…ピアノがひとりでに演奏を始めた。





穂乃果「…ふぅ」




チャリン



穂乃果「…!」

穂乃果「花瓶から何か落ちてきた!」







【王様のネジを手に入れた。】





穂乃果「…え?またネジ?」

穂乃果「またオルゴールに付ける…訳じゃないよね?」

穂乃果「…何に使うんだろう?」

412: 2014/05/07(水) 20:30:35.64 ID:vvu+Nizao
ガチャ


ヴィオラ「……」

穂乃果「うーん…これ、何に使えば」





穂乃果(…あ、3つめの明かりも点いてる)

穂乃果(後一つ…後一つって、何処?)

穂乃果(えっと…ピアノとオルゴールとカボチャ…)

穂乃果(あとは…)










穂乃果「…!」

穂乃果「もしかして…あの部屋?」

ヴィオラ「……」ガチャ


413: 2014/05/07(水) 20:33:55.94 ID:vvu+Nizao
-時計の部屋-


穂乃果「…!?」

穂乃果「えっ…どういう事?」

穂乃果「ここ…さっき色々あった部屋だよね…?」









穂乃果「…時計と、椅子だけになってる」

ヴィオラ「……」



穂乃果(もしかして、最後の音って…)

穂乃果「……」







穂乃果「…!」

穂乃果「あった…時計の正面に、ネジをはめる場所…!」

414: 2014/05/07(水) 20:38:45.48 ID:vvu+Nizao
ヴィオラ「……」ズリズリ

穂乃果(…椅子を動かして、時計の前で乗って)








ヴィオラ「……」カチリ

穂乃果(ネジをはめて、回す…)











   チッ


        チッ


             チッ




…時計が時を刻みはじめた。




穂乃果「…よしっ」

穂乃果「これで全部の部屋で音を鳴らしたよね…?」







   カチャ




穂乃果「扉の開く音!」

穂乃果「やった…終わった」

ヴィオラ「……」

415: 2014/05/07(水) 20:41:53.63 ID:vvu+Nizao
ガチャ


穂乃果「…ふぅ、これで一安し」









              ブワッ!










穂乃果「ひっ!?」ガタッ










穂乃果「……」

穂乃果(な…何…?今…何かが目の前に…っ)








ヴィオラ「……」

穂乃果「…もしかして、さっきの」

穂乃果「魔女…なの?」

416: 2014/05/07(水) 20:47:36.92 ID:vvu+Nizao
穂乃果「……」

穂乃果「どこも痛くないから…まだ大丈夫だよね?」

穂乃果「えっと…じゃあ次の扉に」





     




        「おどろいたなあ。」










穂乃果「…え?」

黒猫「」

穂乃果「今…喋った?」

穂乃果(何で…?この黒猫は凛ちゃんがもう…)








黒猫「気づいてる?


    …家に助けられたんだよ。」








穂乃果「…今、何を」




プツンッ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・

417: 2014/05/07(水) 20:54:48.10 ID:vvu+Nizao


グ ニ ャ ア



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・





穂乃果「……」

穂乃果「え…?」ムクリ







穂乃果「…いきなりこっちに、戻って…」

穂乃果「……」

穂乃果「絵里、ちゃん…」











       

      
           ドクン…












,

418: 2014/05/07(水) 21:07:52.26 ID:vvu+Nizao
穂乃果「!?」

穂乃果「がっ…!」バッ



    ドクンッ


          ドクンッ…!




穂乃果「はっ…くぁ…!」 ドッ  ドッ

穂乃果「な…何っ…!?」  ドッ ドッ ドッ

穂乃果「くっ…苦しいっ…!やめっ…やめてっ…!」









        ――やめて。行かないで。










穂乃果「はっ…ぁあっ!」 ズキンッ

穂乃果「うっ…いやっ…はあっ!!!」 ズキンッ ズキンッ

穂乃果「やめ…やめてっ!!」 ズキンッ    ズキンッ

穂乃果「痛いっ…!頭がっ…割れちゃうっ…!」 ズキンッ ズキンッ!






――いや。違う。そんなの、愛なんかじゃない。



――ああ。いやだ。こんなことって、ない。



――私の声で笑わないで。私の手でお父さんに触らないで。


                  やめて

    やめて       やめて  
                          やめて

 やめて        やめて

                    やめて
     やめて                やめて





穂乃果「はぁっ…!あっ…ぁあああああっ!!」

穂乃果「だっ…誰…っ…あっ…あなた  はっ…!」

419: 2014/05/07(水) 21:08:47.38 ID:vvu+Nizao











          「あなたはっ…誰なのっ…!」











.

420: 2014/05/07(水) 21:50:44.83 ID:vvu+Nizao
~~~~~~~~~~~~~~~~~


…窓から冷たい風が入り込む。

傷口から入り込んだ風が身体に痛みを走らせる…
が、少女にとってはそれすらも心地よいと感じてしまう程、壊れていた。






「やあ。」




―突如、窓から声が聞こえる。

聞き覚えのある声に少女は身を揺らしなんとか体勢を立てようするが、動けなくなる事を恐れやめた。
それでも顔だけは声のする方を向けて、口を動かそうとする。



「どう?もうこの家には慣れた?」


それの問いに少女は答えなかった。
寧ろ答えることができなかったのかもしれない。




「君は、一体何を考えてるの?」

「明らかにあの子だけ贔屓しているよね。それに何の意味があるの?」



…少女は答えない。
ただひたすらにそれの方をじっと見つめ、何処かに消えろと言わんばかりに睨みつける。



「ふうん。ま、別にいいけどね」

「でも、あの子の分はきちんと補わないと。家が君を主と認めないかもしれないよ」



それは手櫛をしながら興味なさそうに答えた。
少女は訴える事を無理だと判断したのか、顔を楽な方に向け静かに呼吸をする。

421: 2014/05/07(水) 22:09:46.73 ID:vvu+Nizao
「でも、そうだね」

「もう少し力を溜めることができれば、君はもっと色んな魔法が使えるかもしれない」

「例えば、家に来た人間の痕跡を消して、新しく招く人間を取り込みやすくしたりとか」

「そうすれば余計な知識を与えずに済むだろうね」



少女は何も答えない。
ただ天井だけを見つめ、次の晩に備え動く事をやめ、体力を温存させた。



「ひどいなあ。エレンもそうだけど、どうして僕を無視するんだい?」

「これでも容姿には自信があるんだよ?」




「……ォ」



「わわ!分かったよ!もう消えるよ。」


それは慌てて窓の縁に飛び乗り、少女に一瞥をして去ろうとする。






「…でも、あまり無理をしてはいけないよ」

「その身体は、もう限界をとっくに超えているからね」







…そう言い残すと、それは森の中に消えていった。











           「じゃあね。ヴィオラ」











【To Be Continued…】

422: 2014/05/07(水) 22:12:33.38 ID:vvu+Nizao
今回はここまでです。
3日間に区切ってしまい申し訳ありませんでした。


穂乃果「あなたは…誰なの?」ヴィオラ「……」【5】

引用: 穂乃果「あなたは…誰なの?」ヴィオラ「……」