60: 2014/12/28(日) 18:43:32.85 ID:y3UYyoTy0
64: 2014/12/28(日) 20:04:43.15 ID:y3UYyoTy0
大和「前職…ですか?」
大和「そんなこと知って、どうなさるんです?」
大和「…そんな殊勝なことを提督が考えてるとは思いませんが」
大和「まあいいです。お教えします」
大和「ただし、全然面白いものではないですから…それは先に言っておきますね」
大和「それから、艦隊のみんなには秘密にすること」
大和「守っていただけますね?」
大和「…分かりました、ではお話しします」
大和「ええと…どこから話せば宜しいのでしょうか」
大和「そんなこと知って、どうなさるんです?」
大和「…そんな殊勝なことを提督が考えてるとは思いませんが」
大和「まあいいです。お教えします」
大和「ただし、全然面白いものではないですから…それは先に言っておきますね」
大和「それから、艦隊のみんなには秘密にすること」
大和「守っていただけますね?」
大和「…分かりました、ではお話しします」
大和「ええと…どこから話せば宜しいのでしょうか」
65: 2014/12/28(日) 20:12:06.83 ID:y3UYyoTy0
大和「私は武士の家系の生まれなんです」
大和「…いや別に今も帯刀してるとかちょんまげというわけではなくて」
大和「元をたどればとある武家に行きつく、というだけの話で」
大和「んー…誤解を恐れずに言えば、武士の末裔ってことなんでしょうか」
大和「…なんですかその目」
大和「…まあ、いいです」
大和「続けますね」
大和「…いや別に今も帯刀してるとかちょんまげというわけではなくて」
大和「元をたどればとある武家に行きつく、というだけの話で」
大和「んー…誤解を恐れずに言えば、武士の末裔ってことなんでしょうか」
大和「…なんですかその目」
大和「…まあ、いいです」
大和「続けますね」
66: 2014/12/28(日) 20:29:11.54 ID:y3UYyoTy0
大和「私の父はもともと政府の高官で」
大和「最終的にはとある省の大臣になったとか」
大和「小さいころのことなんで、覚えてませんけどね」
大和「…父は礼儀正しい人でした」
大和「きっと、武士の末裔としての自覚があったんでしょうね」
大和「豪快で、それでいて気配りができて」
大和「私も兄も…そんな父を誇りに思っていました」
大和「あ、言ってませんでしたっけ?」
大和「私一人っ子じゃないんですよ」
大和「…はい、2つ上に。兄が」
大和「最終的にはとある省の大臣になったとか」
大和「小さいころのことなんで、覚えてませんけどね」
大和「…父は礼儀正しい人でした」
大和「きっと、武士の末裔としての自覚があったんでしょうね」
大和「豪快で、それでいて気配りができて」
大和「私も兄も…そんな父を誇りに思っていました」
大和「あ、言ってませんでしたっけ?」
大和「私一人っ子じゃないんですよ」
大和「…はい、2つ上に。兄が」
67: 2014/12/28(日) 20:39:09.44 ID:y3UYyoTy0
大和「私は18で高校を卒業してすぐ、海軍に入りました」
大和「おそらく父の影響だと思います」
大和「…いえ、父には最後まで『危ないから』と反対されたんですが」
大和「兄もそのころには士官候補として海軍に入ってましたし」
大和「きっと、父のように強く優しい存在でありたかったんでしょう」
大和「父を何とか説得して、海軍に入隊届を出しました」
大和「まあ、その日の朝まで父にはぐちぐち言われたんですけど」
大和「私が家を出るときは、泣きながら見送ってくれました」
大和「…あ、ちなみに今も生きてますよ」
大和「政界からは…その、引退しましたけど」
大和「おそらく父の影響だと思います」
大和「…いえ、父には最後まで『危ないから』と反対されたんですが」
大和「兄もそのころには士官候補として海軍に入ってましたし」
大和「きっと、父のように強く優しい存在でありたかったんでしょう」
大和「父を何とか説得して、海軍に入隊届を出しました」
大和「まあ、その日の朝まで父にはぐちぐち言われたんですけど」
大和「私が家を出るときは、泣きながら見送ってくれました」
大和「…あ、ちなみに今も生きてますよ」
大和「政界からは…その、引退しましたけど」
68: 2014/12/28(日) 20:43:45.03 ID:y3UYyoTy0
大和「私は士官候補生としてではなく、一般応募から入隊しました」
大和「現場でお互いを信頼し、命を預けあう」
大和「上層部であれやこれやと指令を出すより、そういう有り方のほうが性に合ってたんです」
大和「それに…あの、こう、高校時代は青春してたというか」
大和「あれですよ、ほら、ナンバーワンよりオンリーワン!!」
大和「…ええ、そうです。成績悪かったんです」
大和「正直、一般応募で入隊してからすごく後悔しまして」
大和「だって朝6時から基地の周りを30周走らされるんですよ!?」
大和「しかも一周1kmはある外周を!!」
大和「当時の教官に『世界記録ペースでいけば朝8時には朝ごはんだね!』って言われた時は泣きました…」
大和「現場でお互いを信頼し、命を預けあう」
大和「上層部であれやこれやと指令を出すより、そういう有り方のほうが性に合ってたんです」
大和「それに…あの、こう、高校時代は青春してたというか」
大和「あれですよ、ほら、ナンバーワンよりオンリーワン!!」
大和「…ええ、そうです。成績悪かったんです」
大和「正直、一般応募で入隊してからすごく後悔しまして」
大和「だって朝6時から基地の周りを30周走らされるんですよ!?」
大和「しかも一周1kmはある外周を!!」
大和「当時の教官に『世界記録ペースでいけば朝8時には朝ごはんだね!』って言われた時は泣きました…」
69: 2014/12/28(日) 20:44:11.31 ID:y3UYyoTy0
ちなみに読んでる人いる?
70: 2014/12/28(日) 20:47:18.98 ID:y3UYyoTy0
大和「あとで分かったことですが、その人も武士の家系の出身だったらしくて」
大和「大戦時代は軽巡洋艦に乗って戦ってたらしいんですが」
大和「船が沈む直前に真っ二つになっても、浮いてた前半部分だけで敵を攻撃しまくったらしいです」
大和「…?男の人でしたよ?…子供、でしたら…確か娘さんがいたはずです」
大和「何度か写真を見せてもらいましたが」
大和「なんというか…本当に娘さん?みたいな」
大和「目立たない、おとなしそうな子でしたね」
大和「あ、そうそう、これも最近聞いた話ですが」
大和「その娘さん、艦娘になってるらしいんですよ」
大和「まああくまで聞いた話なので」
大和「本当かとか、誰がそうなのかは知りませんが」
大和「…どうしました、提督?頭押さえて」
大和「大戦時代は軽巡洋艦に乗って戦ってたらしいんですが」
大和「船が沈む直前に真っ二つになっても、浮いてた前半部分だけで敵を攻撃しまくったらしいです」
大和「…?男の人でしたよ?…子供、でしたら…確か娘さんがいたはずです」
大和「何度か写真を見せてもらいましたが」
大和「なんというか…本当に娘さん?みたいな」
大和「目立たない、おとなしそうな子でしたね」
大和「あ、そうそう、これも最近聞いた話ですが」
大和「その娘さん、艦娘になってるらしいんですよ」
大和「まああくまで聞いた話なので」
大和「本当かとか、誰がそうなのかは知りませんが」
大和「…どうしました、提督?頭押さえて」
72: 2014/12/28(日) 20:58:36.53 ID:y3UYyoTy0
大和「話がそれちゃいましたね」
大和「私はその後も海軍兵として3年間訓練を受け、とある部隊に配属されました」
大和「今から、17年前のことです」
大和「配属されたのは軍艦ではなく、戦闘部隊でした」
大和「そうですねえ…アメリカ軍で言う海兵隊みたいなものですかね」
大和「まあ平和な世の中なので、特に任務はありませんでしたが」
大和「毎日、訓練したり事務仕事したりでしたけど」
大和「それなりに楽しかったですよ、あの時期は」
大和「私はその後も海軍兵として3年間訓練を受け、とある部隊に配属されました」
大和「今から、17年前のことです」
大和「配属されたのは軍艦ではなく、戦闘部隊でした」
大和「そうですねえ…アメリカ軍で言う海兵隊みたいなものですかね」
大和「まあ平和な世の中なので、特に任務はありませんでしたが」
大和「毎日、訓練したり事務仕事したりでしたけど」
大和「それなりに楽しかったですよ、あの時期は」
74: 2014/12/28(日) 21:04:15.21 ID:y3UYyoTy0
大和「そこまで大きくもない部隊だったので、みんな仲が良かったんです」
大和「私は一番の新人でしたから、特にかわいがってもらえて」
大和「それでいて、訓練になるとみな真剣な目になって」
大和「隊が一丸となって、一つの個体であるかのように動く」
大和「小隊長さんは特にすごい人で」
大和「50歳を過ぎても100m走10秒台でしたからね」
大和「若いころの記録は怖くて聞けませんでした」
大和「みんなお互いに軽口をたたきあっていて、なのに仲の良さが伝わってくる」
大和「…本当に、素晴らしい部隊でした」
>>71 >>73 サンキュ
大和「私は一番の新人でしたから、特にかわいがってもらえて」
大和「それでいて、訓練になるとみな真剣な目になって」
大和「隊が一丸となって、一つの個体であるかのように動く」
大和「小隊長さんは特にすごい人で」
大和「50歳を過ぎても100m走10秒台でしたからね」
大和「若いころの記録は怖くて聞けませんでした」
大和「みんなお互いに軽口をたたきあっていて、なのに仲の良さが伝わってくる」
大和「…本当に、素晴らしい部隊でした」
>>71 >>73 サンキュ
75: 2014/12/28(日) 21:10:47.54 ID:y3UYyoTy0
大和「…配属されて1年後のことです」
大和「今から、17年前」
大和「…ご存知、ですよね?」
大和「…その、通りです…」
大和「今から、17年前」
大和「…ご存知、ですよね?」
大和「…その、通りです…」
76: 2014/12/28(日) 21:11:34.28 ID:y3UYyoTy0
大和「…深海棲艦、首都襲撃事件」
大和「初めて、深海棲艦が日本本土を襲撃した」
大和「…史上最悪の、防衛戦です」
77: 2014/12/28(日) 21:16:04.52 ID:y3UYyoTy0
大和「私たちの部隊は最前線へ駆り出されました」
大和「援軍を送っても送っても、すぐに人手が足りなくなる」
大和「まだそのころは艦娘はいませんでしたし」
大和「何より、深海棲艦が群をなして襲ってくるなんてことはなかったんです」
大和「加えてその時まで深海棲艦は本土を襲ったことはなかった」
大和「襲うにしても東南アジアの島々とか…そこらへんでしたから」
大和「みな、油断していたのでしょう」
大和「哨戒中のイージス艦が全滅して、もはや本土に防衛力は残ってなかった」
大和「もう陸上から攻撃するしか、なかったんです」
大和「援軍を送っても送っても、すぐに人手が足りなくなる」
大和「まだそのころは艦娘はいませんでしたし」
大和「何より、深海棲艦が群をなして襲ってくるなんてことはなかったんです」
大和「加えてその時まで深海棲艦は本土を襲ったことはなかった」
大和「襲うにしても東南アジアの島々とか…そこらへんでしたから」
大和「みな、油断していたのでしょう」
大和「哨戒中のイージス艦が全滅して、もはや本土に防衛力は残ってなかった」
大和「もう陸上から攻撃するしか、なかったんです」
78: 2014/12/28(日) 21:23:32.19 ID:y3UYyoTy0
大和「私たちの部隊も、ある程度は善戦しました」
大和「うまくチームワークで敵の目をごまかしながら、攻撃を食らわせてまた逃げる」
大和「それを繰り返して、少しづつ相手を削っていきました」
大和「…でも、それにも限界がある」
大和「また一人、また一人と」
大和「数時間前まで笑ってた仲間たちが、目の前で殺されてゆく」
大和「…」
大和「…すみません…お茶をいただけますか」
大和「うまくチームワークで敵の目をごまかしながら、攻撃を食らわせてまた逃げる」
大和「それを繰り返して、少しづつ相手を削っていきました」
大和「…でも、それにも限界がある」
大和「また一人、また一人と」
大和「数時間前まで笑ってた仲間たちが、目の前で殺されてゆく」
大和「…」
大和「…すみません…お茶をいただけますか」
79: 2014/12/28(日) 21:25:43.18 ID:y3UYyoTy0
大和「襲撃は一晩続き」
大和「翌日の朝、深海棲艦たちは引き上げてゆきました」
大和「…ぼろぼろになった首都と、仲間の氏体と、私を残して」
大和「翌日の朝、深海棲艦たちは引き上げてゆきました」
大和「…ぼろぼろになった首都と、仲間の氏体と、私を残して」
80: 2014/12/28(日) 21:28:58.91 ID:y3UYyoTy0
大和「私は悔しくてならなかった」
大和「なぜ私だけが生き残ったのか、疑問でならなかった」
大和「普通新兵は真っ先に命を落としてしかるべきです」
大和「なのに、なぜ、あんなに素晴らしい人たちが先に氏なないといけないのだと」
大和「救護隊に保護された後も、私は問い続けました」
大和「…部隊のみんなが私をかばってくれていたことに気が付いたのは、ずっとずっと後のことでしたけど」
大和「なぜ私だけが生き残ったのか、疑問でならなかった」
大和「普通新兵は真っ先に命を落としてしかるべきです」
大和「なのに、なぜ、あんなに素晴らしい人たちが先に氏なないといけないのだと」
大和「救護隊に保護された後も、私は問い続けました」
大和「…部隊のみんなが私をかばってくれていたことに気が付いたのは、ずっとずっと後のことでしたけど」
81: 2014/12/28(日) 21:33:04.82 ID:y3UYyoTy0
大和「1年足らずで私は何とか前線に復帰しました」
大和「もっとも、所属していた部隊は私を残して全滅してしまったし」
大和「私自身、正直まだ立ち直れていないところがあったので」
大和「昇進という形で、事務関係の仕事に回されたんですけどね」
大和「私も、戦いから自分自身を遠ざけて」
大和「あの戦いのことを、忘れようとしました」
大和「もっとも、所属していた部隊は私を残して全滅してしまったし」
大和「私自身、正直まだ立ち直れていないところがあったので」
大和「昇進という形で、事務関係の仕事に回されたんですけどね」
大和「私も、戦いから自分自身を遠ざけて」
大和「あの戦いのことを、忘れようとしました」
82: 2014/12/28(日) 21:42:54.64 ID:y3UYyoTy0
大和「5年がたったころです」
大和「『対深海棲艦人体武装融合型サイバネティクス・オーガニズム』」
大和「通称『艦娘』が誕生しました」
大和「最初はなるべくかかわりを持たないようにしました」
大和「忌まわしい戦いなんて思い出したくない、もう怖いのはいやだ」
大和「誰かが代わりにやってくれる、別に私じゃなくてもいいと」
大和「でも、心のどこかで誰かが叫ぶんです」
大和「『それでいいのか?』って」
大和「夜、寝床に入るたびに、必ず」
大和「いいんだ、いいんだ、と答えても声は響く」
大和「…もう、拷問でも受けてるような気分でしたよ」
大和「『対深海棲艦人体武装融合型サイバネティクス・オーガニズム』」
大和「通称『艦娘』が誕生しました」
大和「最初はなるべくかかわりを持たないようにしました」
大和「忌まわしい戦いなんて思い出したくない、もう怖いのはいやだ」
大和「誰かが代わりにやってくれる、別に私じゃなくてもいいと」
大和「でも、心のどこかで誰かが叫ぶんです」
大和「『それでいいのか?』って」
大和「夜、寝床に入るたびに、必ず」
大和「いいんだ、いいんだ、と答えても声は響く」
大和「…もう、拷問でも受けてるような気分でしたよ」
83: 2014/12/28(日) 21:45:03.77 ID:y3UYyoTy0
大和「そんなある日、押し入れの中にあるものを見つけたんです」
大和「…部隊のみんなでとった、写真」
大和「本当は全部捨てたと思ってたんです」
大和「でも、1枚だけ残ってたみたいで」
大和「捨てよう、と思ってゴミ箱の前に持って行ったんですけど」
大和「…捨てられないんです」
大和「…部隊のみんなでとった、写真」
大和「本当は全部捨てたと思ってたんです」
大和「でも、1枚だけ残ってたみたいで」
大和「捨てよう、と思ってゴミ箱の前に持って行ったんですけど」
大和「…捨てられないんです」
84: 2014/12/28(日) 21:52:21.29 ID:y3UYyoTy0
大和「ゴミ箱の上に持ってきても、手が開かない」
大和「もう片方の手で引っ張っても、たたいても、手が開かない」
大和「泣きながら、何度も何度も」
大和「…それでも、捨てられなくて」
大和「もう片方の手で引っ張っても、たたいても、手が開かない」
大和「泣きながら、何度も何度も」
大和「…それでも、捨てられなくて」
85: 2014/12/28(日) 21:58:37.41 ID:y3UYyoTy0
大和「結局その日は一晩眠れなくて」
大和「気が付けばもう外は明るくて」
大和「ゴミ箱の近くに私は座り込んで」
大和「…無意識のうちに、写真を見つめていました」
大和「今はいないみんなの、笑顔、笑顔、笑顔」
大和「きっと普段の私だったら辛く感じるんでしょうけど」
大和「もうその時の私は疲れ切っていました」
大和「…すんなりと、あっさりと」
大和「そこでようやくみんなの氏を受け止めました」
大和「気が付けばもう外は明るくて」
大和「ゴミ箱の近くに私は座り込んで」
大和「…無意識のうちに、写真を見つめていました」
大和「今はいないみんなの、笑顔、笑顔、笑顔」
大和「きっと普段の私だったら辛く感じるんでしょうけど」
大和「もうその時の私は疲れ切っていました」
大和「…すんなりと、あっさりと」
大和「そこでようやくみんなの氏を受け止めました」
86: 2014/12/28(日) 21:59:06.63 ID:y3UYyoTy0
大和「同時に、みんなの軍人としての誇りと」
大和「私自身の中にあった、武士の末裔としての血が」
大和「私の目を覚まさせてくれました」
大和「私だけが生き残った意味」
大和「私だけに与えられた役割」
大和「それに、気が付いたんです」
大和「私自身の中にあった、武士の末裔としての血が」
大和「私の目を覚まさせてくれました」
大和「私だけが生き残った意味」
大和「私だけに与えられた役割」
大和「それに、気が付いたんです」
87: 2014/12/28(日) 21:59:49.11 ID:y3UYyoTy0
大和「私は艦娘になることを決意しました」
大和「…この力があれば」
大和「この力があれば、みんなの無念を晴らせる」
大和「みんなが守ろうとしたこの国を、守れると」
大和「その結果、もともとの性格や鍛えられた体のおかげか」
大和「史上最大の戦艦、大和の適性が出て」
大和「私は今こうして、戦艦大和として提督の指揮下にいるのです」
大和「…この力があれば」
大和「この力があれば、みんなの無念を晴らせる」
大和「みんなが守ろうとしたこの国を、守れると」
大和「その結果、もともとの性格や鍛えられた体のおかげか」
大和「史上最大の戦艦、大和の適性が出て」
大和「私は今こうして、戦艦大和として提督の指揮下にいるのです」
90: 2014/12/28(日) 22:40:30.86 ID:y3UYyoTy0
大和「…さて、以上で私の昔話はおしまいです」
大和「指揮のお役には立ちそうですか?」クスクス
大和「…もう、そんな渋い顔しないで下さいよ」
大和「なんだかこっちがつらくなるじゃないですか」
大和「指揮のお役には立ちそうですか?」クスクス
大和「…もう、そんな渋い顔しないで下さいよ」
大和「なんだかこっちがつらくなるじゃないですか」
91: 2014/12/28(日) 22:42:18.08 ID:y3UYyoTy0
大和「それでは私はこれで失礼し…え?」
大和「…質問、ですか?」
大和「別にいいですけど…なんでしょう」
大和「…襲撃時の、異変ですか」
大和「たしかに、あの首都襲撃は謎が多く残されています」
大和「なぜいきなり深海棲艦が本土を襲ったのか」
大和「なぜ突然深海棲艦が群れで襲ってきたのか」
大和「そしてなぜ、あんなに統率がとれていたのか」
大和「…質問、ですか?」
大和「別にいいですけど…なんでしょう」
大和「…襲撃時の、異変ですか」
大和「たしかに、あの首都襲撃は謎が多く残されています」
大和「なぜいきなり深海棲艦が本土を襲ったのか」
大和「なぜ突然深海棲艦が群れで襲ってきたのか」
大和「そしてなぜ、あんなに統率がとれていたのか」
92: 2014/12/28(日) 22:44:45.86 ID:y3UYyoTy0
大和「…これはきっと偶然だと思って今まで口にしなかったんですけど」
大和「あの深海棲艦たちの群れとしての動きは、明らかに軍のそれでした」
大和「加えて…なぜ深海棲艦は本土侵攻を途中でやめ、撤退したのか」
大和「…なにか、裏があるのかもしれません」
大和「あの深海棲艦たちの群れとしての動きは、明らかに軍のそれでした」
大和「加えて…なぜ深海棲艦は本土侵攻を途中でやめ、撤退したのか」
大和「…なにか、裏があるのかもしれません」
93: 2014/12/28(日) 22:46:36.71 ID:y3UYyoTy0
大和「まあなんにせよ、私たちのやることは変わりません」
大和「ただ眼前の敵を薙ぎ払い、平和な海を取り戻すこと」
大和「それが艦娘としての、私たちの使命です」
大和「ね?」ニコ
大和「ただ眼前の敵を薙ぎ払い、平和な海を取り戻すこと」
大和「それが艦娘としての、私たちの使命です」
大和「ね?」ニコ
94: 2014/12/28(日) 22:49:13.04 ID:y3UYyoTy0
大和「さて、それでは私は失礼させていただきますね」
大和「…え、まだなにか?」
大和「…兄、ですか…」
大和「…その質問はどうしても答えなければなりませんか?」
大和「別に挨拶なんていいですよ、お世話になってるのはこちらですから」
大和「その…」
大和「…いません」
大和「もう、いないんです」
大和「私の兄は氏にました」
大和「…え、まだなにか?」
大和「…兄、ですか…」
大和「…その質問はどうしても答えなければなりませんか?」
大和「別に挨拶なんていいですよ、お世話になってるのはこちらですから」
大和「その…」
大和「…いません」
大和「もう、いないんです」
大和「私の兄は氏にました」
95: 2014/12/28(日) 22:50:53.38 ID:y3UYyoTy0
大和「…7年前の、あのクーデターで」
ギイ バタン
96: 2014/12/28(日) 22:52:38.53 ID:y3UYyoTy0
はーい大和編終了でーす
お疲れ様でしたー
まさかこんな時間になってしまうとは…
とりあえずお風呂入ってから明石編をかけるところまで書きます
マジでどこまで進むかわからんけど、最後まで付き合っていただければうれすぃー
じゃあ風呂行ってくる
明石「…え?前職ですか?」
お疲れ様でしたー
まさかこんな時間になってしまうとは…
とりあえずお風呂入ってから明石編をかけるところまで書きます
マジでどこまで進むかわからんけど、最後まで付き合っていただければうれすぃー
じゃあ風呂行ってくる
明石「…え?前職ですか?」
引用: 木曾「艦娘の前職を知りたい?」



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