285: 2015/05/22(金) 01:06:34.86 ID:2J5al0I+0
更新しときますね!
前回:提督「加賀さんはデレてなんかくれない」【7】
最初から:提督「加賀さんはデレてなんかくれない」
286: 2015/05/22(金) 01:07:35.51 ID:2J5al0I+0
☆山と艦娘と提督と☆
提督「箱根と言えば山、と言うことで来たぞ!」
加賀「何故そんなにテンションが高いのかしら」
提督「そもそも俺は海より山の方が好きなんだよ。久々に山に来てテンションも上がるさ!」
加賀「…そうだったのね」
提督「子供の頃に海で溺れかけたからな、そのトラウマって奴だ」
加賀「そんなことがあったのね…」
提督「ま、それは置いといて。登山鉄道に乗るとしようか」
加賀「平日だからそんなに混んでいないはずね」
提督「ま、そうだろうな…」
〜登山鉄道内〜
提督「平日だから混んでいないとはなんだったのか」
加賀「こんなに多いとは…思わなかったわ」
提督「全くだ…おっと、すみません」
加賀「終点までの我慢ね…」
提督「そこからはロープウェイだ…混んでなければいいが」
加賀「今から…ロープウェイの話をしても仕方ないわ…」
提督「そうだな…とりあえず今を乗り切るか」
加賀「ええ…そうしましょう…」
提督「箱根と言えば山、と言うことで来たぞ!」
加賀「何故そんなにテンションが高いのかしら」
提督「そもそも俺は海より山の方が好きなんだよ。久々に山に来てテンションも上がるさ!」
加賀「…そうだったのね」
提督「子供の頃に海で溺れかけたからな、そのトラウマって奴だ」
加賀「そんなことがあったのね…」
提督「ま、それは置いといて。登山鉄道に乗るとしようか」
加賀「平日だからそんなに混んでいないはずね」
提督「ま、そうだろうな…」
〜登山鉄道内〜
提督「平日だから混んでいないとはなんだったのか」
加賀「こんなに多いとは…思わなかったわ」
提督「全くだ…おっと、すみません」
加賀「終点までの我慢ね…」
提督「そこからはロープウェイだ…混んでなければいいが」
加賀「今から…ロープウェイの話をしても仕方ないわ…」
提督「そうだな…とりあえず今を乗り切るか」
加賀「ええ…そうしましょう…」
287: 2015/05/22(金) 01:08:17.48 ID:2J5al0I+0
〜終点駅〜
提督「っはー…空気が美味い…」
加賀「確かに…そうですね…」
提督「少し休憩していくか…」
加賀「ええ…」
提督「頂上ではないけど、ここも綺麗だな」
加賀「そうね、列車の中から見る余裕なかったものね」
提督「山に来るのも本当に久しぶりだな…」
加賀「どれくらい振りなの?」
提督「そうだなぁ…4年振りぐらいか…」
加賀「それなら随分来ていなかったのね」
提督「ああ、実家にも帰ってないからな…」
加賀「実家は山なの?」
提督「そんなに高い所にある訳じゃないけどな」
加賀「そう…」
加賀(いつか私も挨拶に行く事になるのかしら)
提督「さ、ロープウェイに乗ろうか」
加賀「ええ、そうね」
〜山頂〜
提督「おー、ここから見る景色はまた終点で見た景色とは違う良さがあるな」
加賀「そうですね。とても綺麗です」
提督「紅葉の季節に来れればもっと綺麗なのかもな」
加賀「そうですね、紅葉の木も多いですし」
提督「じゃあ次は紅葉の季節に来るとするか」
加賀「ええ、そうしましょう」
提督「こんな所を守る為にも、勝たなきゃな」
加賀「…ええ、必ず」
提督「まぁ、どんな景色よりも。加賀が綺麗だよ」
加賀「誰の入れ知恵ですかそれ」
提督「さ、さぁ、なんのことやら」
加賀「そんな歯の浮くようなセリフを提督が自ら言うとは思えませんね。もう一度聞きます誰の入れ知恵ですか」
提督「…明石だよ、明石。あいつ暇だからってマンガ読み漁ってるんだとさ…」
加賀「…仕事を与えてあげなければいけませんね…」
提督「そうだな…っと、少し煙草吸ってくる」
加賀「わかりました」
加賀(提督は別段イケメンと言う訳でないけれど、煙草吸っていると絵になるわね)
加賀(絶対に提督には言わないけれど)
加賀(改めて私は提督の事が好きということを実感させられるわね)
提督「加賀、そろそろ下りて旅館に戻ろうか」
加賀「わかりました」
提督「箱根の温泉楽しみだな」
加賀「ええ、そうね」
提督「っはー…空気が美味い…」
加賀「確かに…そうですね…」
提督「少し休憩していくか…」
加賀「ええ…」
提督「頂上ではないけど、ここも綺麗だな」
加賀「そうね、列車の中から見る余裕なかったものね」
提督「山に来るのも本当に久しぶりだな…」
加賀「どれくらい振りなの?」
提督「そうだなぁ…4年振りぐらいか…」
加賀「それなら随分来ていなかったのね」
提督「ああ、実家にも帰ってないからな…」
加賀「実家は山なの?」
提督「そんなに高い所にある訳じゃないけどな」
加賀「そう…」
加賀(いつか私も挨拶に行く事になるのかしら)
提督「さ、ロープウェイに乗ろうか」
加賀「ええ、そうね」
〜山頂〜
提督「おー、ここから見る景色はまた終点で見た景色とは違う良さがあるな」
加賀「そうですね。とても綺麗です」
提督「紅葉の季節に来れればもっと綺麗なのかもな」
加賀「そうですね、紅葉の木も多いですし」
提督「じゃあ次は紅葉の季節に来るとするか」
加賀「ええ、そうしましょう」
提督「こんな所を守る為にも、勝たなきゃな」
加賀「…ええ、必ず」
提督「まぁ、どんな景色よりも。加賀が綺麗だよ」
加賀「誰の入れ知恵ですかそれ」
提督「さ、さぁ、なんのことやら」
加賀「そんな歯の浮くようなセリフを提督が自ら言うとは思えませんね。もう一度聞きます誰の入れ知恵ですか」
提督「…明石だよ、明石。あいつ暇だからってマンガ読み漁ってるんだとさ…」
加賀「…仕事を与えてあげなければいけませんね…」
提督「そうだな…っと、少し煙草吸ってくる」
加賀「わかりました」
加賀(提督は別段イケメンと言う訳でないけれど、煙草吸っていると絵になるわね)
加賀(絶対に提督には言わないけれど)
加賀(改めて私は提督の事が好きということを実感させられるわね)
提督「加賀、そろそろ下りて旅館に戻ろうか」
加賀「わかりました」
提督「箱根の温泉楽しみだな」
加賀「ええ、そうね」
291: 2015/05/26(火) 01:20:47.53 ID:fTdSsP0O0
☆温泉と人と艦娘☆
提督「箱根といえば温泉」
加賀「ですね」
提督「というわけで風呂だ!」
加賀「上がったら部屋集合でいいのかしら」
提督「そうだな、ゆっくり入っていたいしそれで行こう」
加賀「わかりました。ではまた後で」
提督「ああ、また後でな」
〜浴場〜
提督「おー、さすが箱根、景色までいいとは…」
加賀「景色がいいわね…」
提督「加賀、カメラある?」
加賀「ないわ。ここは浴場よ?」
提督「だよなぁ」
加賀「で、何故ここにいるのかしら」
提督「さぁ、更衣室で着替えて出てきたらここだったよ」
加賀「男女間違えた可能性は?」
提督「間違えたなら加賀が気づいているだろう?」
加賀「そうね…」
提督「逆に加賀が間違えた可能性は?」
加賀「間違えたなら提督が気づくでしょう?」
提督「だよなぁ…」
加賀「一番可能性が高いのは」
提督「混浴の可能性か」
加賀「ええ」
提督「まぁ、他に誰もいないしまぁいいか…」
加賀「そういう問題かしら…」
提督「そういうもんだろ、ここにいる俺とお前は知らない仲でもあるまいし」
加賀「まぁ、そうね」
提督「じゃ、入るとするか」
加賀「ええ、久しぶりの温泉ね」
提督「そうだな…あー、気持ちいい…」
提督「箱根といえば温泉」
加賀「ですね」
提督「というわけで風呂だ!」
加賀「上がったら部屋集合でいいのかしら」
提督「そうだな、ゆっくり入っていたいしそれで行こう」
加賀「わかりました。ではまた後で」
提督「ああ、また後でな」
〜浴場〜
提督「おー、さすが箱根、景色までいいとは…」
加賀「景色がいいわね…」
提督「加賀、カメラある?」
加賀「ないわ。ここは浴場よ?」
提督「だよなぁ」
加賀「で、何故ここにいるのかしら」
提督「さぁ、更衣室で着替えて出てきたらここだったよ」
加賀「男女間違えた可能性は?」
提督「間違えたなら加賀が気づいているだろう?」
加賀「そうね…」
提督「逆に加賀が間違えた可能性は?」
加賀「間違えたなら提督が気づくでしょう?」
提督「だよなぁ…」
加賀「一番可能性が高いのは」
提督「混浴の可能性か」
加賀「ええ」
提督「まぁ、他に誰もいないしまぁいいか…」
加賀「そういう問題かしら…」
提督「そういうもんだろ、ここにいる俺とお前は知らない仲でもあるまいし」
加賀「まぁ、そうね」
提督「じゃ、入るとするか」
加賀「ええ、久しぶりの温泉ね」
提督「そうだな…あー、気持ちいい…」
292: 2015/05/26(火) 01:21:32.47 ID:fTdSsP0O0
加賀「鎮守府で入渠するのとは全然違うわねやっぱり…」
提督「そうなのか?入渠なんて提督はしないからわかんないけどどんなもんなのよ」
加賀「そうね…あっちは修復材が入っているから少し粘り気があるの」
提督「ほう、なるほど」
加賀「体全体が温まって気持ちいいのだけれどね」
提督「なんか少し入ってみたくなった気もするなそれは…」
加賀「妖精さんに頼んで提督の私室の浴槽に入れてもらったらどうかしら?」
提督「そうだな…頼んでみるか…」
加賀「妖精さんは気まぐれよ、提督の事は気に入ってるみたいだけれど」
提督「妖精さんが居なくちゃ艤装の整備点検展開何一つ出来ないからな、妖精さんの待遇は気を使わないとなぁ…」
加賀「そう言うところが妖精さんに気に入られているのよ。私の烈風の子も流星の子も彩雲の子も彗星の子も提督はいい人って言ってるわ」
提督「そうか…ま、満足して貰えてるようでこっちとしては安心だよ」
加賀「それはそうと大和と武蔵が出撃させて欲しいと言っていたわよ」
提督「大和と武蔵か…出撃毎の燃料と弾薬の消費量が多いから本当にきつい海域でしか出せないんだよなぁ…」
加賀「まぁ、それは仕方ないわね…」
提督「本当はもっと色々なところに出して実戦経験を積んでもらいたいんだがな…」
加賀「大和と武蔵は演習が中心だものね…」
提督「そうなんだよな…大規模作戦に今まで何度か出てもらって今のところは何の問題もないけど、いつ何が起こるかわからんからな」
加賀「そうね。実際の戦場では何が起こってもおかしくないものね」
提督「そう、だからこそ実戦経験を積ませておきたいが如何せん資材との兼ね合いも考えるとな…」
加賀「資材配給量は増えないのかしら…」
提督「厳しいだろうな、今の状勢では」
加賀「これでも昔よりはずっとマシなのだけれどね…」
提督「そうだな…懐かしいな、少ない配給の資材をやりくりして段ボールの上で作業してたもんだ…」
加賀「随分出世しましたね…」
提督「そうだなぁ…」
加賀「こうやって、安心して温泉に浸かっていられる程鎮守府の艦娘達も成長していますし」
提督「全くだ…」
加賀「ですがこんな時こそ慢心が生まれます」
提督「その通り、悲劇を繰り返しはしない」
加賀「私達は守るために戦う」
提督「俺は守るために指揮を執る」
加賀「国のために、国民のために、提督のために」
提督「国のために、国民のために、艦娘のために」
加賀「そろそろ、上がりましょうか」
提督「もう随分と入っていたたな」
加賀「ええ」
提督「じゃあ着替えて外で落ち合うか」
加賀「わかりました、では後で」
提督「ああ、後でな」
提督「そうなのか?入渠なんて提督はしないからわかんないけどどんなもんなのよ」
加賀「そうね…あっちは修復材が入っているから少し粘り気があるの」
提督「ほう、なるほど」
加賀「体全体が温まって気持ちいいのだけれどね」
提督「なんか少し入ってみたくなった気もするなそれは…」
加賀「妖精さんに頼んで提督の私室の浴槽に入れてもらったらどうかしら?」
提督「そうだな…頼んでみるか…」
加賀「妖精さんは気まぐれよ、提督の事は気に入ってるみたいだけれど」
提督「妖精さんが居なくちゃ艤装の整備点検展開何一つ出来ないからな、妖精さんの待遇は気を使わないとなぁ…」
加賀「そう言うところが妖精さんに気に入られているのよ。私の烈風の子も流星の子も彩雲の子も彗星の子も提督はいい人って言ってるわ」
提督「そうか…ま、満足して貰えてるようでこっちとしては安心だよ」
加賀「それはそうと大和と武蔵が出撃させて欲しいと言っていたわよ」
提督「大和と武蔵か…出撃毎の燃料と弾薬の消費量が多いから本当にきつい海域でしか出せないんだよなぁ…」
加賀「まぁ、それは仕方ないわね…」
提督「本当はもっと色々なところに出して実戦経験を積んでもらいたいんだがな…」
加賀「大和と武蔵は演習が中心だものね…」
提督「そうなんだよな…大規模作戦に今まで何度か出てもらって今のところは何の問題もないけど、いつ何が起こるかわからんからな」
加賀「そうね。実際の戦場では何が起こってもおかしくないものね」
提督「そう、だからこそ実戦経験を積ませておきたいが如何せん資材との兼ね合いも考えるとな…」
加賀「資材配給量は増えないのかしら…」
提督「厳しいだろうな、今の状勢では」
加賀「これでも昔よりはずっとマシなのだけれどね…」
提督「そうだな…懐かしいな、少ない配給の資材をやりくりして段ボールの上で作業してたもんだ…」
加賀「随分出世しましたね…」
提督「そうだなぁ…」
加賀「こうやって、安心して温泉に浸かっていられる程鎮守府の艦娘達も成長していますし」
提督「全くだ…」
加賀「ですがこんな時こそ慢心が生まれます」
提督「その通り、悲劇を繰り返しはしない」
加賀「私達は守るために戦う」
提督「俺は守るために指揮を執る」
加賀「国のために、国民のために、提督のために」
提督「国のために、国民のために、艦娘のために」
加賀「そろそろ、上がりましょうか」
提督「もう随分と入っていたたな」
加賀「ええ」
提督「じゃあ着替えて外で落ち合うか」
加賀「わかりました、では後で」
提督「ああ、後でな」
293: 2015/05/26(火) 01:22:04.94 ID:fTdSsP0O0
〜男子更衣室〜
提督「諸君、加賀が『きゃー!えOちー!』とか言うのを期待していたかな?」
提督「残念ながらそれはない。だって大破とか中破とかで服破れるのが普通だし瑞鶴に至ってはもうあれ裸でしょ」
提督「というわけでなんだかんだ見慣れているし見られ慣れているんだよ、タオル巻いてるけどね」
提督「まぁ、そもそもこの程度のことで動揺する加賀ではないしな、少なくとも俺の鎮守府の加賀は」
提督「他の鎮守府では言ってくれる加賀がいるかもな」
加賀『提督、独り言がこっちまで聞こえてうるさいです』
提督「内容聞こえてないよね?」
加賀『ええ、まぁ』
提督「ならいいけど…」
加賀『とりあえず静かにしていてください』
提督「了解」
提督「諸君、加賀が『きゃー!えOちー!』とか言うのを期待していたかな?」
提督「残念ながらそれはない。だって大破とか中破とかで服破れるのが普通だし瑞鶴に至ってはもうあれ裸でしょ」
提督「というわけでなんだかんだ見慣れているし見られ慣れているんだよ、タオル巻いてるけどね」
提督「まぁ、そもそもこの程度のことで動揺する加賀ではないしな、少なくとも俺の鎮守府の加賀は」
提督「他の鎮守府では言ってくれる加賀がいるかもな」
加賀『提督、独り言がこっちまで聞こえてうるさいです』
提督「内容聞こえてないよね?」
加賀『ええ、まぁ』
提督「ならいいけど…」
加賀『とりあえず静かにしていてください』
提督「了解」
299: 2015/05/30(土) 23:38:52.84 ID:G7YkCPld0
☆最終日の憂鬱☆
提督「そうこうしてるうちに最終日だ」
加賀「短い様に感じましたね」
提督「そうだなぁ…一週間もあったのに…」
加賀「楽しかったからかしらね」
提督「だろうな…明日からまた書類が待ってると思うと憂鬱だなぁ…」
加賀「…嫌なことを思い出させないで」
提督「そう言えば今日までのはどうしてるんだろうな」
加賀「余程の物以外は吹雪辺りがやってるんじゃないかしら」
提督「やっぱそうなるよな…最近吹雪には世話になりっぱなしだな…」
加賀「今度吹雪を連れてどこかに行きましょうか」
提督「そうだな…電の所にも行く約束もしてるし吹雪も連れていくか…」
加賀「ええ、そうしましょう」
提督「…この休み、どうだった?」
加賀「楽しかったわ。貴方と一緒だったから、かしらね」
提督「…なんつーか、ずるいなぁお前…」
加賀「お互い様でしょう?」
提督「さぁ、何のことやらな」
加賀「貴方のそんなところ、嫌いじゃないわ」
提督「奇遇だな、俺もお前のそんなところ嫌いじゃない」
加賀「あら、とんだ偶然ね」
提督「全くだな」
加賀「ふふ、こうやって話すのは久しぶりな気がするわね」
提督「こういう話をしたのは本当に久しぶりだな」
加賀「私は好きよ?こんな会話、提督としか出来ないもの」
提督「ああ、俺も好きだな」
加賀「そう…なかなか気が合うわね」
提督「まぁ結婚までしてる仲だしな…」
加賀「ふふ、それもそうね」
提督「えらく上機嫌だな、加賀」
加賀「そうね、こんなに休みを貰えてその休みを貴方と過ごせたもの」
提督「そうかい…」
提督「そうこうしてるうちに最終日だ」
加賀「短い様に感じましたね」
提督「そうだなぁ…一週間もあったのに…」
加賀「楽しかったからかしらね」
提督「だろうな…明日からまた書類が待ってると思うと憂鬱だなぁ…」
加賀「…嫌なことを思い出させないで」
提督「そう言えば今日までのはどうしてるんだろうな」
加賀「余程の物以外は吹雪辺りがやってるんじゃないかしら」
提督「やっぱそうなるよな…最近吹雪には世話になりっぱなしだな…」
加賀「今度吹雪を連れてどこかに行きましょうか」
提督「そうだな…電の所にも行く約束もしてるし吹雪も連れていくか…」
加賀「ええ、そうしましょう」
提督「…この休み、どうだった?」
加賀「楽しかったわ。貴方と一緒だったから、かしらね」
提督「…なんつーか、ずるいなぁお前…」
加賀「お互い様でしょう?」
提督「さぁ、何のことやらな」
加賀「貴方のそんなところ、嫌いじゃないわ」
提督「奇遇だな、俺もお前のそんなところ嫌いじゃない」
加賀「あら、とんだ偶然ね」
提督「全くだな」
加賀「ふふ、こうやって話すのは久しぶりな気がするわね」
提督「こういう話をしたのは本当に久しぶりだな」
加賀「私は好きよ?こんな会話、提督としか出来ないもの」
提督「ああ、俺も好きだな」
加賀「そう…なかなか気が合うわね」
提督「まぁ結婚までしてる仲だしな…」
加賀「ふふ、それもそうね」
提督「えらく上機嫌だな、加賀」
加賀「そうね、こんなに休みを貰えてその休みを貴方と過ごせたもの」
提督「そうかい…」
300: 2015/05/30(土) 23:39:46.37 ID:G7YkCPld0
青葉「あの、ラブラブしてるとこお邪魔しますけどそろそろ時間ですよ?」
提督「青葉ァ!?いつの間に?」
青葉「そうこうしてるうちに最終日ってところからです」
加賀「初めからね…」
青葉「いやー、はは、話しかけにくかったもので…」
提督「まぁ…それはいいとしてだ…どうやって帰るんだ?」
青葉「加賀さんには艤装札をお持ちしましたのでそれで!司令官は船を止めてありますので!司令官船運転できますよね?」
提督「危なくないかそれ…深海棲艦と遭遇するかもしれないぞ?」
青葉「その為に護衛も連れてきていますので安心してください!」
提督「因みにその護衛は?」
青葉「加賀さんと、青葉、夕張さん、山城さん、北上さん、赤城さんですね!」
提督「主力だな…」
加賀「私達がいない間に変わったことはあったかしら?」
青葉「特になかったですが近々司令官は大本営の方に呼び出されると思いますよ?」
提督「大本営に?」
青葉「まぁその辺の話は鎮守府に戻ってからにしましょうか」
提督「ああ…そうだな」
〜港〜
青葉「どうでした?青葉達のプレゼントは」
提督「あぁ…まぁ最高のプレゼントだったよ」
青葉「司令官と加賀さんは息抜きが下手ですからね!吹雪さんの提案なんですよ?」
提案「だろうとは思ってたよ…」
青葉「もう吹雪さんには頭が上がりませんね〜司令官?」
提督「その通りだ…」
青葉「それじゃあ、帰りましょうか!私達の鎮守府に」
提督「ああ、また騒がしい毎日だな…」
青葉「それを含めて佐世保鎮守府でしょ?」
提督「…ああ、そうだな。それでこそ佐世保鎮守府だな」
提督「青葉ァ!?いつの間に?」
青葉「そうこうしてるうちに最終日ってところからです」
加賀「初めからね…」
青葉「いやー、はは、話しかけにくかったもので…」
提督「まぁ…それはいいとしてだ…どうやって帰るんだ?」
青葉「加賀さんには艤装札をお持ちしましたのでそれで!司令官は船を止めてありますので!司令官船運転できますよね?」
提督「危なくないかそれ…深海棲艦と遭遇するかもしれないぞ?」
青葉「その為に護衛も連れてきていますので安心してください!」
提督「因みにその護衛は?」
青葉「加賀さんと、青葉、夕張さん、山城さん、北上さん、赤城さんですね!」
提督「主力だな…」
加賀「私達がいない間に変わったことはあったかしら?」
青葉「特になかったですが近々司令官は大本営の方に呼び出されると思いますよ?」
提督「大本営に?」
青葉「まぁその辺の話は鎮守府に戻ってからにしましょうか」
提督「ああ…そうだな」
〜港〜
青葉「どうでした?青葉達のプレゼントは」
提督「あぁ…まぁ最高のプレゼントだったよ」
青葉「司令官と加賀さんは息抜きが下手ですからね!吹雪さんの提案なんですよ?」
提案「だろうとは思ってたよ…」
青葉「もう吹雪さんには頭が上がりませんね〜司令官?」
提督「その通りだ…」
青葉「それじゃあ、帰りましょうか!私達の鎮守府に」
提督「ああ、また騒がしい毎日だな…」
青葉「それを含めて佐世保鎮守府でしょ?」
提督「…ああ、そうだな。それでこそ佐世保鎮守府だな」
305: 2015/06/04(木) 00:43:53.63 ID:w9t60DGR0
☆腐った世界と選択☆
〜大本営 作戦会議室〜
提督「…よって、北方海域への進行についてはまだ時期尚早と思われます。しっかりと準備、練度を整えてから望むべきかと」
大将「腰抜けが。貴様は四の五の言わずに北方海域を攻略すればいいのだ」
提督「ですが先程述べました通り、今の状態で北方海域に進行しましても艦娘を損失し、結果的に戦力の低下に繋がります」
大将「だからなんだ。艦娘を失う程度で北方海域を手に入れられるなら安い物だろう?」
提督「っ…」
元帥(今は耐え給え。今は…)
中将「貴官の今までの戦績には目を見張る物がある。だからこそ貴官を北方海域の攻略に指名したのだ」
提督「…それに関しては光栄に思っています。しかし、私の戦績は私だけで積み上げたものでなく、艦娘達と協力する事によって成されたものです」
大将「艦娘と協力?はっ、笑わせるな。兵器とどうやって協力すると言うのだ」
少将「佐世保鎮守府提督殿、答えをおきかせ願いたい。我々には時間はあまりない。貴官もわかっているだろう?」
提督「はい…それは重々承知致しております」
大将「ならば早くありがたき幸せとでも答えろ」
提督「…出来ません」
大将「なんだと?もう一度言ってみろ」
提督「出来ません、と申し上げたのです」
大将「ほう?その言葉がもつ意味をわかっているのか?」
提督「ええ」
大将「その上で断ると?」
提督「はい、自分の意見は先程述べた通りですので」
中将「君は利口ではないね。もっと利口になりたまえよ」
提督「仲間を頃すような者にはなりたくないので」
少将「我々は仲間ではないと?」
提督「貴方達は内地の安全な所でふんぞり返っているだけでしょう。それを私は仲間とは呼びません」
大将「貴様、いい度胸をしているな」
提督「貴方は余程自分達の事が大切なようで」
大将「話にならんな。いいか、もう一度チャンスをやる。北方海域の攻略を明日より始め、2週間後には完遂させよ。いいな?」
提督「お断り致します」
〜大本営 作戦会議室〜
提督「…よって、北方海域への進行についてはまだ時期尚早と思われます。しっかりと準備、練度を整えてから望むべきかと」
大将「腰抜けが。貴様は四の五の言わずに北方海域を攻略すればいいのだ」
提督「ですが先程述べました通り、今の状態で北方海域に進行しましても艦娘を損失し、結果的に戦力の低下に繋がります」
大将「だからなんだ。艦娘を失う程度で北方海域を手に入れられるなら安い物だろう?」
提督「っ…」
元帥(今は耐え給え。今は…)
中将「貴官の今までの戦績には目を見張る物がある。だからこそ貴官を北方海域の攻略に指名したのだ」
提督「…それに関しては光栄に思っています。しかし、私の戦績は私だけで積み上げたものでなく、艦娘達と協力する事によって成されたものです」
大将「艦娘と協力?はっ、笑わせるな。兵器とどうやって協力すると言うのだ」
少将「佐世保鎮守府提督殿、答えをおきかせ願いたい。我々には時間はあまりない。貴官もわかっているだろう?」
提督「はい…それは重々承知致しております」
大将「ならば早くありがたき幸せとでも答えろ」
提督「…出来ません」
大将「なんだと?もう一度言ってみろ」
提督「出来ません、と申し上げたのです」
大将「ほう?その言葉がもつ意味をわかっているのか?」
提督「ええ」
大将「その上で断ると?」
提督「はい、自分の意見は先程述べた通りですので」
中将「君は利口ではないね。もっと利口になりたまえよ」
提督「仲間を頃すような者にはなりたくないので」
少将「我々は仲間ではないと?」
提督「貴方達は内地の安全な所でふんぞり返っているだけでしょう。それを私は仲間とは呼びません」
大将「貴様、いい度胸をしているな」
提督「貴方は余程自分達の事が大切なようで」
大将「話にならんな。いいか、もう一度チャンスをやる。北方海域の攻略を明日より始め、2週間後には完遂させよ。いいな?」
提督「お断り致します」
306: 2015/06/04(木) 00:44:27.43 ID:w9t60DGR0
大将「そうか…折角のチャンスを棒に振りおって」
中将「残念だよ。君の戦績から見てこれからも活躍し、人類の英雄ともなれる人材だと思っていたのだが」
提督「仲間を頃して英雄を名乗るなんて滑稽な」
少将「本土への進行を許すかもしれないのだぞ?」
提督「それは確定事項ではありません」
少将「北方海域で艦娘が沈む事も確定事項ではあるまい?」
提督「確定事項です」
少将「なぜそう言いきれる」
提督「北方海域における敵戦力と自軍戦力を比べた結果、そういった結果に至ります」
少将「しかし奇跡が起こるかもしれないだろう?」
提督「奇跡という不確定要素に頼る事で艦娘をより多く失うのです」
大将「もういい。貴様には失望したよ。少しながら期待もしていたのだが」
提督「それはこちらもです」
大将「出ていけ。北方海域の攻略は別の鎮守府に行わせる」
提督「そうですか。では失礼致します」
〜大本営 元帥の部屋〜
元帥「…すまんな、儂は…」
提督「いいんです元帥殿。貴方は大将達とは違うことは私が一番知っていますから」
元帥「…そう言ってもらえれば少しは楽になるようだ」
提督「…元帥殿」
元帥「…君には、次の元帥を務めて欲しいと思っている」
提督「何を仰るんですか、まだ元帥殿は…」
元帥「儂もそう長くない、元帥としても、一人の人間としても。だからこそ、君に次期の元帥を務めてもらいたい」
提督「しかし、何故私が…」
元帥「…どこの鎮守府、基地、泊地、警備府の提督よりも艦娘の事を思っているからだよ」
提督「…そうとは限りません」
元帥「いや、そうだよ。それに、君だけなんだよ。君だけが、大本営に艦娘を殺されている」
提督「っ…」
元帥「厳密に言えば氏んではいないがな、艦娘としては氏んだと言えるだろう。2年前、特Ⅲ型駆逐艦4番艦『電』が下半身不随になった原因」
提督「…やはり、あれは」
元帥「ああ、想像の通り。君の予想以上の戦果を見て自分達の地位を危ぶんだ大将達の計画だよ。儂には止めることはできなかったな」
提督「…元帥殿」
元帥「儂が止めようとした証拠はない。疑ってくれてもいい。だが、この腐りきった状況を1番知っている君だからこそ、元帥になって欲しい。そして、海軍を、日本を、変えて欲しい。これが儂の願いだ」
提督「……そう、ですか」
元帥「ああ、他の誰でもなく、君にやって欲しい。君になら、全ての艦娘と日本を任せられる、そう思えるからね」
提督「…過大評価ですよ、それは」
元帥「そうかもしれん。だが儂はそう信じた。儂はそれでいい。あとは君次第だよ」
元帥「無論すぐに答えを出せとは言わん。しばらく考える時間も必要であろう?自分が納得する答えを出してくれ」
提督「…心遣い感謝致します」
元帥「君にとって最善の選択が出来ることを祈っているよ」
提督「…ありがとうございます。失礼致します」
元帥「うむ。ではな」
中将「残念だよ。君の戦績から見てこれからも活躍し、人類の英雄ともなれる人材だと思っていたのだが」
提督「仲間を頃して英雄を名乗るなんて滑稽な」
少将「本土への進行を許すかもしれないのだぞ?」
提督「それは確定事項ではありません」
少将「北方海域で艦娘が沈む事も確定事項ではあるまい?」
提督「確定事項です」
少将「なぜそう言いきれる」
提督「北方海域における敵戦力と自軍戦力を比べた結果、そういった結果に至ります」
少将「しかし奇跡が起こるかもしれないだろう?」
提督「奇跡という不確定要素に頼る事で艦娘をより多く失うのです」
大将「もういい。貴様には失望したよ。少しながら期待もしていたのだが」
提督「それはこちらもです」
大将「出ていけ。北方海域の攻略は別の鎮守府に行わせる」
提督「そうですか。では失礼致します」
〜大本営 元帥の部屋〜
元帥「…すまんな、儂は…」
提督「いいんです元帥殿。貴方は大将達とは違うことは私が一番知っていますから」
元帥「…そう言ってもらえれば少しは楽になるようだ」
提督「…元帥殿」
元帥「…君には、次の元帥を務めて欲しいと思っている」
提督「何を仰るんですか、まだ元帥殿は…」
元帥「儂もそう長くない、元帥としても、一人の人間としても。だからこそ、君に次期の元帥を務めてもらいたい」
提督「しかし、何故私が…」
元帥「…どこの鎮守府、基地、泊地、警備府の提督よりも艦娘の事を思っているからだよ」
提督「…そうとは限りません」
元帥「いや、そうだよ。それに、君だけなんだよ。君だけが、大本営に艦娘を殺されている」
提督「っ…」
元帥「厳密に言えば氏んではいないがな、艦娘としては氏んだと言えるだろう。2年前、特Ⅲ型駆逐艦4番艦『電』が下半身不随になった原因」
提督「…やはり、あれは」
元帥「ああ、想像の通り。君の予想以上の戦果を見て自分達の地位を危ぶんだ大将達の計画だよ。儂には止めることはできなかったな」
提督「…元帥殿」
元帥「儂が止めようとした証拠はない。疑ってくれてもいい。だが、この腐りきった状況を1番知っている君だからこそ、元帥になって欲しい。そして、海軍を、日本を、変えて欲しい。これが儂の願いだ」
提督「……そう、ですか」
元帥「ああ、他の誰でもなく、君にやって欲しい。君になら、全ての艦娘と日本を任せられる、そう思えるからね」
提督「…過大評価ですよ、それは」
元帥「そうかもしれん。だが儂はそう信じた。儂はそれでいい。あとは君次第だよ」
元帥「無論すぐに答えを出せとは言わん。しばらく考える時間も必要であろう?自分が納得する答えを出してくれ」
提督「…心遣い感謝致します」
元帥「君にとって最善の選択が出来ることを祈っているよ」
提督「…ありがとうございます。失礼致します」
元帥「うむ。ではな」
307: 2015/06/04(木) 00:46:16.23 ID:w9t60DGR0



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