531: 2015/08/14(金) 10:57:09.21 ID:xzePnQVmo
ふふ、砂糖吐いた

日本の文化について

前回:提督「加賀さんはデレてなんかくれない」【15】
最初から:提督「加賀さんはデレてなんかくれない」


532: 2015/08/18(火) 23:59:40.36 ID:kn+aCEfP0
☆魔境の地ニホン☆

プリンツ「日本については天津風に聞けってadmiralに言われました!」

天津風「あんの…絶対適当に思い付いた私をとりあえずって感じで言ったわね…」

プリンツ「ということでよろしくお願いします!天津風!」

天津風「まぁいいわ!今日はいい風来てるしね!」

プリンツ「日本はいいところですよね、皆さん親切ですし、admiralも優しいし」

天津風「それはよく言われてるわね。でも中には危ない人もいるから気をつけてね?特にプリンツみたいな人は」

プリンツ「わかりました!」

天津風「とりあえず何か聞きたいことは?」

プリンツ「日本の!日本の文化について!」

天津風「うーん、そうねぇ…日本の文化についてと言われても日本の歴史は長いし…」

プリンツ「じゃあ現代の話でもいいですよ!現代でも残っているオショウガツ…セツブン…あと、サブカルチャーなんかも!」

天津風「じゃあ最初に上がったお正月から解説しましょうか。お正月と言うのは旧年、つまり前の年が無事に終わったことと新年を祝う行事ね」

プリンツ「カドマツとかもでてますよね!今年見ました!」

天津風「そうね!それに加えて料理のおせち料理、後は鏡餅、年賀状、門松とか色々あるけど子供の1大行事と言えばお年玉ね!」

プリンツ「オトシダマ…ですか?」

天津風「そうそう、今年もみんな貰ってたでしょ?プリンツも貰ったはずよ」

プリンツ「あ、あのお金が入ってるの?」

天津風「そう!あれがお年玉!」

プリンツ「なるほど…」

天津風「ちなみにあれはみんな貰えるものじゃないのよ、ここではみんな貰えたけど」

プリンツ「そうなの?」

天津風「基本的に歳上の人が歳下にあげるものなの。ここの提督は何を血迷ったか全員にあげたけど他の所では駆逐艦達だけってところが多いわ」

プリンツ「…全員同じ額なのかな?」

天津風「…多分」

プリンツ「…admiralの財布の中、寒そう」

天津風「本人の前で言っちゃダメよ…」

プリンツ「大丈夫かなぁ…」

天津風「きっと大丈夫よ、なんだかんだで少将なんだしお給料は高いはず…」

プリンツ「ならいいけどなぁ…」

天津風「まぁ切り替えて次行きましょう!」
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533: 2015/08/19(水) 00:00:08.74 ID:gaa2GXPA0
プリンツ「次はなんですかー?」

天津風「さっき言ってた節分にしましょう!」

プリンツ「セッツブーンですね!」

天津風「元々は立春、立夏、立秋、立冬の前日のことみたいなんだけど、最近は立春の前日、2月4日頃のことね」

プリンツ「そうだったんですか!?」

天津風「最近と言っても江戸時代後らしいけど…まぁそこは置いといて、一般によく知られてるのは『鬼は外福は内』と言って豆を投げる習慣ね」

プリンツ「あ、それやりました!」

天津風「来年は間違っても長門さんに投げちゃダメよ?後、投げた後は年齢と同じ数か1つ多く豆を食べるの」

プリンツ「食べるんですか?」

天津風「厄除けね!体が丈夫になって風邪をひかないって習わしがあるのよ」

プリンツ「厄除けですかぁ…」

天津風「あと恵方巻きも食べるわ」

プリンツ「エホーマキ?ですか?」

天津風「ほら、巻き寿司の長い奴よ、今年食べたでしょ?」

プリンツ「あ!あのadmiralさん達が作ってくれたあれですか!」

天津風「そうそう、それよ!食べ方としてその年の恵方を向いて願い事を頭に浮かべながら無言で食べるのよ」

プリンツ「それはadmiralに教えてもらいました!」

天津風「まぁ節分はこんな感じね、じゃあサブカルチャー行きましょうか」

プリンツ「日本のサブカルチャーはドイツでも大人気でした!」

天津風「日本が世界に誇るサブカルチャー!アニメやマンガ、ゲームね!」

プリンツ「私も日本のサブカルチャー大好きです!」

天津風「まぁ多分この辺は秋雲、夕張、提督、明石あたりが詳しいと思うけど…」

プリンツ「ふんふん…後で聞きに行ってみます!」

天津風「それがいいわ。まぁ日本のアニメやマンガ、ゲームなんかは海外に輸出されてそれぞれ評価されてるし、見てみるといいわ」

プリンツ「天津風のおすすめはありますか?」

天津風「私!?私は…アニメやマンガならSLAM DUNKね、やっぱり。あれはアニメと原作両方見る事をおすすめするわ。あとゲームなら私はテイルズシリーズね、他の有名なFF、DQよりも私は好き!」

プリンツ「SLAM DUNKにテイルズシリーズですね…」

天津風「両方とも提督が持ってると思うから貸してもらうといいわ」

プリンツ「本当ですか!?」

天津風「本当よ、提督マンガもアニメもゲームも好きだし…やる時間見る時間が無いって嘆いてるけど」

プリンツ「そうなんですか…」

天津風「あとついでに小説も借りるといいわよ、ライトノベル、純文学。提督は読書好きだから色々と揃ってるはずよ!」

プリンツ「それは楽しみです!」

天津風「と、色々説明しては見たけど。他に何かあったらまた聞きに来て!」

プリンツ「はい!ありがとうございます!天津風!」

天津風「どう致しまして、プリンツ」

プリンツ「それじゃあまず夕張の所に行ってみますね!」

天津風「はーい、行ってらっしゃいな」



天津風「それはそうと提督は適当に私を指名したお仕置きをきちんとしないとね…」

536: 2015/08/21(金) 23:20:26.64 ID:blvEnfi20
☆邂逅への一歩☆

吹雪「司令官!空母棲姫さんから通信です!」

提督「目的の相手は見つけたか?」

空母棲姫『ああ、思った通り、いたよ。こんな大規模な作戦に参加していないはずはないからな…だが気になるのはなぜ前線にいないか、だがな』

提督「…その辺は考えていても仕方ないだろう。接触できるか?」

空母棲姫『ああ、接触は可能だ。今すぐにでも始めるか?』

提督「周辺に敵艦は」

空母棲姫『居ないようだ。居るとしても、戦艦棲姫かタ級だな』

提督「それは居ないことを祈ろうか」

空母棲姫『そうだな…では接触を始める』

提督「了解した。吹雪、第三艦隊に通信を繋いでくれ」

吹雪「わかりました」

提督「あー、北上、聞こえるか」

北上『はいはーい、聞こえてますよー』

提督「今から空母棲姫がターゲットに接触を図る。その間周辺の索敵を頼んでいいか」

北上『了解。ターゲットが裏、こちら側にこなかった場合は?』

提督「空母棲姫と合流しターゲットを沈めろ。もしも可能ならば鹵獲してもらえれば嬉しいが、くれぐれも無理はするな。無理だと思ったならば沈めて構わん」

北上『了解しました提督殿、っと。それじゃあ第三艦隊は周辺海域の索敵に入りますよ』

提督「ああ、頼んだ」

吹雪「司令官、加賀さんから通信です」

提督「ん、繋いでくれ」

加賀『こちら連合艦隊旗艦加賀です』

提督「ああ、どうかしたか?何かトラブルでも?」

加賀『いえ、今しがたソロモン海東部海域における作戦が完了しましたので1度補給に戻ろうかと』

提督「そうか、第六作戦が完了したか。了解した、気をつけて帰ってきてくれ。迎えの艦隊をだそう」

加賀『了解、鎮守府に戻る途中に合流します』

提督「あぁ、気を抜くなよ」

加賀『ええ、もちろん。それでは』

提督「…吹雪、第五艦隊を迎えに出してくれ」

吹雪「了解しました」

提督「…この厳しい戦いの中で件の戦艦棲姫とタ級は前線に出てこなかった。これが何を意味しているか…」

【海上】

空母棲姫「久しぶりだな、戦艦棲姫」

戦艦棲姫「あれ、空母棲姫?」

空母棲姫「ああ、私だ」

戦艦棲姫「急にいなくなって心配してたよ!?今どこで何してるの!?生活に困ってない!?」

タ級「あの、落ち着いて下さい戦艦棲姫様」

戦艦棲姫「ああ、うん、そうね…」

空母棲姫「心配をかけたことは謝る。先程の質問についてだが今はとある鎮守府で世話になっている。生活にも困ってない、むしろ満ち足りている」

戦艦棲姫「え?鎮守府に?」

タ級「ちなみに、空母棲姫様それはどこの鎮守府でしょう?」

空母棲姫「佐世保だよ」

タ級「佐世保、ですか…」

537: 2015/08/21(金) 23:21:46.10 ID:blvEnfi20
戦艦棲姫「ふーん…なるほど。あそこの人なら優しくしてくれてるのかな?」

空母棲姫「ああ、良くしてもらってる」

戦艦棲姫「まぁ元気そうで良かったよ!急にいなくなった時はもう実験の被検体にされたのかと…」

空母棲姫「それが嫌で居なくなったんだ」

戦艦棲姫「なるほどねぇ…で、こんな所まで何しにきたのかな、ただ昔話と現状報告しに来たわけじゃないんでしょ?」

空母棲姫「お察しのいいことで。今回来たのは戦艦棲姫達を仲間に引き入れようと思ってな」

戦艦棲姫「ふーん、仲間に引き入れる、ね」

空母棲姫「お前は戦いは好きではないだろう?」

戦艦棲姫「まぁね、戦いは勝ちばっかりじゃないし戦えば戦う程仲間を失うから」

空母棲姫「それで、どうだ。私達の所へ来ないか?」

戦艦棲姫「メリットは?」

空母棲姫「和平条約」

戦艦棲姫「…へぇ」

空母棲姫「お前が前線に出て来ないということは立場的に上の方に居るんだろう?だからこそおいおいと前線に出られない」

戦艦棲姫「や、全くもってその通りだよ!さすがね!」

空母棲姫「なぜ立場を欲していなかったお前が上の方に居る?」

戦艦棲姫「そこは私が望んだことじゃないんだけどね〜、タ級ちゃん説明よろしくっ!」

タ級「空母棲姫様がいなくなられたあと実験に関わった上層を片っ端から消していってたんです。そうすれば戦艦棲姫様は上層の仲間入り、少し考えればわかる流れですね」

空母棲姫「なるほどな、具体的にお前は何番手だ?」

戦艦棲姫「2番手ってとこかな」

空母棲姫「上は1人、か」

戦艦棲姫「私1人じゃ勝てないけど、空母棲姫となら、勝てるよ」

空母棲姫「そうやすやすと私が考えてることを先に言うな」

戦艦棲姫「だってそれが『最善』でしょ?」

空母棲姫「何をもって最善とするかはわからんが、私にとってもそれは最善だろうな」

戦艦棲姫「この辺をうろちょろしてる艦娘さんにも手伝って貰えれば尚いいけどね〜」

空母棲姫「北上達か、そのあたりならばなんとかしてもらおう」

戦艦棲姫「そっちじゃなくて、加賀がいる方だよ」

空母棲姫「…戦力がわかっているのか」

戦艦棲姫「わかってても勝てないけどネ、佐世保の提督に指揮されたら敵わないよ」

空母棲姫「…とりあえず加賀達に協力は取り付けよう」

戦艦棲姫「あ、通信なら少し私に話させてくれる?」

空母棲姫「ああ、わかった。…こちら空母棲姫、提督、聞こえているか」

提督『聞こえているぞ、どうかしたか?』

空母棲姫「あー、ターゲットが提督と話をしたいそうだから通信、変わるぞ」

提督『…俺とか?わかった、変わってくれ』

戦艦棲姫「どーもー!戦艦棲姫でーす!」

提督『…あの、本当にコイツ?」

戦艦棲姫「失礼だなぁ佐世保の提督さんは」

提督『まぁ今のは冗談と取ってくれ』

戦艦棲姫「はいはいわかりましたよー」

提督『で、用件があるんだろう?』

戦艦棲姫「そこは説明が面倒だからタ級に代わるヨ」

538: 2015/08/21(金) 23:23:49.64 ID:blvEnfi20
提督『ん、ああ、わかった』

タ級「代わりましたタ級です」

提督『佐世保鎮守府、提督だ」

タ級「存じ上げております。この度は私達に和平条約の締結を望んでおられるとか」

提督『その通り、和平条約が結ばれれば艦娘は犠牲にならない。ならば俺は和平の道を歩もうって事だよ』

タ級「噂通りの艦娘想いの提督だことで。我々としても和平条約は是非に結びたいのですがいくつか条件があります」

提督『聞こう』

タ級「まずは今後出来る限り深海棲艦を殺さないこと」

提督『出来る限り、か』

タ級「ええ、そちらに氏者が出そうな場合には頃しても構いません。しかし出来る限り頃すのは控えて欲しいということです」

提督『ああ、出来る限りの範囲だが薬草しよう』

タ級「次に私達、戦艦棲姫様、私、そしてヲ級を貴方の鎮守府に置いていただきたい」


提督『…ヲ級?』

タ級「ええ、空母棲姫様が居なくなったあとに私達と行動を共にしています」

提督『そう、か。まぁ心配ないだろう』

タ級「ええ、万が一にも裏切る、艦娘を襲う、なんてことはないでしょう」

提督『それならいい。その条件に関しても飲もう』

539: 2015/08/21(金) 23:24:31.31 ID:blvEnfi20
タ級「最後に、もしこの先、同志が出来たならば、貴方の鎮守府に置いていただきたい」

提督『同志、というのはヲ級の様なか?』

タ級「ええ」

提督『…まぁ了承しよう』

タ級「もちろん私達は貴方の鎮守府で暴れる、なんて事はありませんのでご安心を」

提督『ああ、わかった』

タ級「これらが和平条約を結ぶ最低条件です」

提督『全て了承しよう。足りない所はおいおいに詰めていこう』

タ級「ええ、それとお願いがあるのですがよろしいでしょうか」

提督『内容による』

タ級「簡単なことです。貴方の第一艦隊に私達に頭領を沈めて欲しい」

提督『その頭領の位置は』

タ級「そう遠くありません。第七作戦海域の少し先です」

提督『何故それを知っているか聞きたいところだが、まぁいい。その頭領の周辺は?』

タ級「たいした戦力はありません。貴方の艦隊ならばほぼ損害無し、ということも可能かと」

提督『そう、か。了解した、伝えておこう』

タ級「ありがとうございます。私と戦艦棲姫様は今からそちらへと移動を始めます。ヲ級については後で合流させますので」

提督『わかった。受け入れ準備をしておこう』

タ級「ご協力感謝致します」

提督『こちらこそ』

タ級「では」

戦艦棲姫「あ、終わったー?」

タ級「ええ、終わりました」

戦艦棲姫「どう?」

タ級「全て了承を頂きました」

戦艦棲姫「そっか、それならよかった…」

空母棲姫「移動、始めるんだろう?」

タ級「ええ」

空母棲姫「北上、聞こえるか」

北上『はいはい?』

空母棲姫「話は終わった。これから鎮守府に移動を始める」

北上『りょーかいりょーかい。そっちに合流しますよーっと』

空母棲姫「戦艦棲姫、タ級、移動を始めようか」

戦艦棲姫「はーいはーいっ」

タ級「了解です」

542: 2015/08/24(月) 01:20:08.57 ID:uUr6pHVN0
☆邂逅☆

提督「初めましてだな」

戦艦棲姫「私の方は知ってはいたけどね」

提督「ほう」

戦艦棲姫「腕のいい提督と聞いてるよ」

提督「俺は艦娘を失いたくない。ただそれだけだよ」

戦艦棲姫「シンプルな動機は強い力を生むんだよ?知らなかった?」

提督「さぁ、どうだろうか」

戦艦棲姫「面白いね、提督さんは」

提督「それはどうも」

タ級「そろそろ本題に入りましょうか」

戦艦棲姫「それもそだね。まずは通信でタ級が話した条件については」

提督「ああ、問題はない。加賀たちにも既に作戦は伝えてある」

戦艦棲姫「そう?それなら安心ね。じゃあ結構重要な深海棲艦を頃すのを控えて欲しいって奴だけど」

提督「こちらに危険が及ぶようなら頃すのも止むなし、と言った解釈をしたが間違っていないか?」

戦艦棲姫「そだねー、まぁ間違ってないけどこちらとしては実害が出てからにしてもらうのが1番いいかな」

提督「それも出来るだけ配慮しよう。出来る限り頃す事は控える」

戦艦棲姫「あと、近づいてきた深海棲艦にはまず私達に接触させて欲しいの」

提督「と、言うと」

戦艦棲姫「まぁ、友好的であるようならここに一緒にいられたらいいかなー、なんてね?」

提督「友好的ならばそれも認めよう」

戦艦棲姫「…!ほんとに!?」

提督「ああ、危害を加えて来ないならばな」

戦艦棲姫「っ、ありがとう!」

提督「どういたしまして」

タ級「その、1つ疑問なんですが」

提督「なんだ?」

タ級「何故貴方は私達をそんなに信用しているのですか?」

提督「…お前達、元艦娘だろう?」

タ級「…ええ、私も戦艦棲姫様も元艦娘ですが」

提督「元"艦娘"だろう。艦娘であったなら、俺は信じてもいいと思っている。それに、空母棲姫が信用に足ると言っているからな」

タ級「…そうですか。やはり、貴方は」

戦艦棲姫「貴方は狂信者、ね」

提督「はは、その喩えはある意味正しいな」

戦艦棲姫「でも私、そういうの嫌いじゃないよ。貴方の事はむしろ好きよ」

提督「それはどうも」

543: 2015/08/24(月) 01:20:34.49 ID:uUr6pHVN0
タ級「艦娘という存在を信仰している」

提督「信仰、と言うのはどうだろうな。ただあいつらの為になら喜んで氏ねるよ」

戦艦棲姫「ほーらやっぱり狂信者。貴方も私と同じ狂信者」

提督「お前も狂信者、ね。仲間じゃないか」

戦艦棲姫「そ、仲間。だから仲良くしよ?」

提督「それは嬉しい提案だな。俺と仲良くなるついでにここの奴らとも仲良くしてやってくれ」

戦艦棲姫「もちろん!そのつもりだよ!ね、タ級?」

タ級「えっと、私は…」

提督「ふむ、タ級の方はあまり人付き合いが得意でないと見た」

戦艦棲姫「ご名答!」

提督「んじゃあそこは同じ戦艦の金剛あたりに任せるとしますか」

タ級「うっ…が、頑張ります…」

戦艦棲姫「そんなに緊張しなくていいってばー!ここに来るまでのあいだもみんな親切だったでしょ?」

タ級「そうですが、昨日まで敵だったんですよ?」

提督「昨日の敵は今日の友、ってな」

戦艦棲姫「お、提督いいこと言うじゃん!」

タ級「…わかりました、覚悟を決めましょう」

戦艦棲姫「うんうん、たのしくなりそうだねぇ」

提督「ああ、そうだな」

戦艦棲姫「そういえばさっきの和平の話ってさ、そっちからは何も無いの?」

提督「ん、そうだな。特にないぞ。ただ平和であって欲しい、これだけだ」

戦艦棲姫「ふーん、そっかそっか!」

提督「さて、と。大本営に行かなきゃな…」

戦艦棲姫「あー、あそこ面倒だよネ」

提督「行ったことあるのか?」

戦艦棲姫「これでも秘書艦やってたからねー」

提督「お前も秘書艦やってたのか?」

戦艦棲姫「そだよ、後、タ級と同じ鎮守府だったよ」

544: 2015/08/24(月) 01:21:14.51 ID:uUr6pHVN0
提督「へぇ…」

戦艦棲姫「もっとも、私が誰でタ級が誰だったかも思い出せないけどね」

提督「…話しにくい事かと思うが、何故お前達は深海棲艦に堕ちたんだ?」

戦艦棲姫「単純な話だよ。まだ生きたかった、それだけ」

タ級「私も同じです」

提督「そうか…そうか、だからか、なるほどな」

戦艦棲姫「だからこんなに戦うことを嫌うんだよ?」

提督「納得がいったよ」

戦艦棲姫「ま、ここのみんなの為になら戦ってもいいかなって思うけどね」

提督「それは心強いな」

タ級「私は戦いますよ。ここ、なんだかんだ言っても空気が好きですから」

戦艦棲姫「あら、タ級ちゃん成長して…」

タ級「茶化さないでください!」

提督「お父さん嬉しいぞ…」

タ級「貴方にまでボケられたら私はどうすればいいんですか!」

戦艦棲姫「あれ、提督さんボケもいけるクチ?」

提督「たまにな」

戦艦棲姫「そっかそっかぁ…これはおもしろくなってきたねぇ…」

タ級「これ以上は私が持ちませんからね!提督、大本営に行くなら早く行ったほうがいいんじゃないですか!」

提督「そうだなっと、じゃあ案内とかは空母棲姫に任せておくからゆっくりしててくれ」

戦艦棲姫「はいはーい、いってらっしゃーい」

タ級「いってらっしゃいませ」

提督「はいよ、いってきます」



提督 (そう言えばあいつらナチュラルに俺のこと提督って呼んでたな、まぁそっちの方が俺としてもいいがな)

547: 2015/08/29(土) 00:42:14.84 ID:3DnINa5v0
☆平和☆

戦艦棲姫「ということで戦艦棲姫でーっす!よろしくぅー!」

那珂「艦隊のアイドル!那珂ちゃんだよー!よっろしくぅー!」

提督「な?通じるところがあるだろ?まぁそういう事で仲良く頼む」

瑞鶴「拝啓翔鶴姉、私の提督はずいぶんぶっ飛んでるようです」

翔鶴「大丈夫よ瑞鶴。私の提督もそうだから」

提督「アイドル繋がりだからとりあえず文化に慣れてもらうためにアイドル○スターを見てもらおうと思うが、ラブ○イブの方がいいか?」

那珂「那珂ちゃんのドキュメンタリーは?」

提督「はっはっは。そんなものまだ存在していないだろう」

那珂「まだが付いたってことは希望ありだね!」

瑞鶴「ナチュラルにアニメ見せようとしない!」

戦艦棲姫「ていうかアイドル○スターとラブ
○イブは両方見た事あるよ?」

瑞鶴「ファッ!?」

提督「ふむ…見たことあるのか…じゃあアイドル物から外れて行こうか」

戦艦棲姫「そこは提督の趣味に任せるよ〜」

加賀「提督の趣味に任せると初心者はついていけないから私が選ぶわ」

翔鶴「…加賀さんもアニメ見るんですね」

加賀「ええ、まぁ提督と一緒に、だけれど」

空母棲姫「私も行っても?」

戦艦棲姫「あ、おいでおいでー!」

タ級「…こんな戦艦棲姫様ですがよろしくお願い致します…」

金剛「あ、あなたがタ級ネー、提督から聞いてるからしばらく金剛型の部屋に来るといいヨ!」

548: 2015/08/29(土) 00:43:28.29 ID:3DnINa5v0
タ級「あ、あの…」

提督「金剛頼んだ」

金剛「イッエース!任せるネ!」

タ級「私の意志は!?」

提督「ハメ外してきなさい」

金剛「すぐ慣れるから大丈夫ヨー」

タ級「ええええええ…」

瑞鶴「ねぇ、翔鶴姉、ここの人達すごいね」

翔鶴「そうね。でもここは佐世保鎮守府だから」

瑞鶴「それ言っちゃったらおしまいのような気がするよ…」

翔鶴「ふふ、そうね」

瑞鶴「この前空母棲姫が来たと思ったら次は和平条約引っさげて戦艦棲姫とタ級だよ…」

翔鶴「増えるかもしれないらしいわよ?」

瑞鶴「…まだ増えるの?」

提督「まだ増えるかもだぞ。今のうちに増築始めないとな」

瑞鶴「…お金は?」

提督「…なんとかなるだろ」

吹雪「家具職人さんに任せればいいんじゃないですか?」

提督「…家具職人さんに?増築を?」

吹雪「暇だーって言ってましたしやってくれると思いますよ?」

提督「あー、じゃあ頼んでみるか…」

明石「あ、私も手伝いますよ」

夕張「私もやる!」

提督「ああ、頼んだ」

戦艦棲姫「提督ー!先行ってるよー!」

提督「はいよ、先行っといてくれ」

瑞鶴「…もう、考えたら負けかな」

翔鶴「慣れるしかないわ…」

提督「和平条約は結んだがこれからはしばらく何かと忙しくなると思うから覚悟しておけ!あとたまにメンバー増えると思うがよろしく頼むぞ!仲良くしてやってくれ!」

549: 2015/08/29(土) 00:44:46.80 ID:3DnINa5v0
☆加賀とかが☆

提督「『護衛艦かが』が進水、だそうだ」

加賀「遂に私の名を継ぐ護衛艦が進水しましたか」

提督「個人的に潜水艦を期待していたが」

加賀「………」

提督「そんなにゴミを見るような目で見るな!」

加賀「まぁいいですが」

提督「しかしまぁ感慨深いものがあるな」

加賀「全長はほぼ私と同じ、ですか」

提督「その上全通甲板だ」

加賀「さっきあきつ丸からカ号を貰いましたよ」

提督「あきつ丸はこのニュース知ってたか」

加賀「あの子は元祖ヘリ空母と言われているものね」

提督「何か感じたんだろうな…」

加賀「飛鷹からもおめでとうと言われたわ」

提督「いずも型だからか?」

加賀「あぁ、なるほど…」

提督「これで日本のDDHはひゅうが型といずも型で総計4隻、か」

加賀「…シルエットだけ見ると空母ね」

提督「まぁ艦載機も飛ばせそうだな」

加賀「確かにそうね」

提督「ま、これで平和を保てるならいいさな」

加賀「次は、次こそは平和の為に戦います」

提督「いい意気込みだ」

加賀「私の、私の乗組員の力は平和の為に」

提督「ま、それは今代のかがに期待だな」

加賀「ええ、そうね」

提督「進水式行きたかった…」

加賀「仕方ないわ、執務があるんだもの」

提督「そこは吹雪とかに…」

加賀「そろそろ吹雪も怒るわよ?ところで、吹雪にいつものお礼、考えているの?」

提督「あー、お礼って言えるかわからんが今度実家に戻る時に連れていこうかと思ってな。あ、もちろんお前も」

加賀「ご挨拶…提督の実家はどんなところなのかしら」

提督「山の方だな、すぐ近くに川も流れてる」

加賀「川、ね」

提督「そういうことで水着持参だ」

加賀「ええ、わかったわ」

提督「吹雪にはサプライズ形式にして叢雲に吹雪の持ち物辺りの用意は任せる。んで当日白雪に俺達のところまで連れてきてもらって行くって算段だ」

加賀「ふふ、吹雪は驚きそうね」

提督「あいつは素直だからな、サプライズの仕掛けがいがあるってもんだ」

加賀「さ、その休みがきちんと取れるようにキリキリ働いてください」

提督「はいよ、頑張るとしますかね」

550: 2015/08/29(土) 00:48:14.70 ID:3DnINa5v0
しばらく開けて申し訳ないです…
書いてたのが吹っ飛ぶ事故が2回もあったんです…そしてそうこうしてたらかが進水したので2本立てにしてみました

この鎮守府は昨日の敵は今日の友を地で行くスタイルですね…

ということで安価に戻っていきたいと思います!まぁもうしばらくしたらヲ級合流させてその後またしばらくして実家帰省回やる予定ですが…

提督「加賀さんはデレてなんかくれない」【17】

引用: 提督「加賀さんはデレてなんかくれない」