194: 2014/04/13(日) 17:03:31.90 ID:0P99LHT40
結構間空いちゃいましたが続き投下します

前回:P「アイドルテニス大会」【第4話】
最初から:P「アイドルテニス大会」【第1話】

ぷちます!(15) (電撃コミックスEX)
195: 2014/04/13(日) 17:05:38.31 ID:0P99LHT40
チームE 【前衛】春香 【後衛】やよい
チームD 【前衛】愛 【後衛】真
最初のサービス権……真


P「ザ・ベストオブワンセットマッチ! 真、サービスプレイ!」

愛「真さーん! 頑張ってください!!」

やよい「い、いきなり真さんですか」

やよい「雪歩さんとの試合で見せたあのサーブ、すごかったし……うう、打つの大変かなーって」

春香(大丈夫、真も流石にやよいにあのサーブは使ってこない……はず)

真「春香」

春香「?」

真「やよい、守ってあげなよ」

春香「……えっ」


真「はぁぁぁぁぁぁぁあああああああっ!!!!!!」


ゴ オ ッ


春香「いっ、いきなり……!」

やよい「全開ですか~~!?」


真「いくよっ!」ダッ



『まっこまっこりーーーん!!』



ドゴォッ!

196: 2014/04/13(日) 17:08:59.70 ID:0P99LHT40
春香「うっ……やばい!」

春香(やよいは、私が守る!)

ゴオッ


カッ―――――――


やよい(! 普通のサーブ……)

やよい「春香さん、ありがとうございます!!」


パコォンッ


真(なるほど……無個性のオーラ、こりゃ本物だ)

やよい(この軌道、ベースラインギリギリ! うまく打てたかもっ!)


愛(この位置なら……いける!)グッ

愛「いっけぇぇぇぇえええっ!!!」


ブンッ


やよい「!」

春香(ボールに追い風を送って……!!)


ドゥンッ


P「……アウト!!」

198: 2014/04/13(日) 17:10:17.23 ID:0P99LHT40
愛「やりました! アウトですっ!!!」

真「ナイス、愛! その調子!」


春香「うーん、やっぱり、一筋縄ではいかないみたい」

やよい「あうう、もうちょっと手前に打ってたら良かったんでしょうか?」

春香「そう……だね。あとサイドラインも意識して……なんだかコートが狭められた気分。やり辛いなぁ」

やよい「あの風を無視できるくらい、ガーッて球を打てたら良いんですけど……」

春香「……ま、悩んでも仕方ない! 切り替えて、次いこ次!」

やよい「はいっ!」


P「15-0」


真「さぁ、次は春香だ!」シュッ


春香(相変わらず、すごいオーラ……)


真「『まっこまっこりーーーん!!』」


ドゴォッ

春香(来る!)

やよい「……!」

やよい(もしかして……)

199: 2014/04/13(日) 17:11:45.37 ID:0P99LHT40
春香(まともに受けたらまずいだろうし、オーラ広げて普通の打球にして……)

カッ―――――

春香(ッ……やっぱこれ、疲れるなぁ)

春香「たあっ!」

パコォンッ

真「よっと!」パコォンッ

やよい「えいっ!」パコォンッ


パコォンッ
パコォンッ
パコォンッ


真「そこだっ!」

ドゥンッ

春香「う」


P「30-0!」


春香「はぁ、はぁ……」

春香(どうしよう……すごそうな球は私のオーラで普通にしてるのに……普通のテニスにしてるのに……)

春香(真……普通に、私たちよりうまい……!)


やよい「春香さん!」

春香「?」

やよい「……」ヒソヒソ

春香「……!」

200: 2014/04/13(日) 17:13:03.43 ID:0P99LHT40
真「さ、次行くよ、次!」ゴォッ

やよい「……」

真「『まっこまっこりーーーん』!!!」


ドゴォッ


やよい「いきますっ!!」ダッ

春香「……」


真「……!?」

真「春香がオーラを……使っていない!?」


雪歩「もっもしかしてやよいちゃん、真ちゃんのあのサーブと真っ向勝負するつもり!?」

亜美「いやいや、流石にそれは無理っしょー」

真美「うあうあ~、こんなのやよいっちを見捨てるようなもんだよはるるん~!」


やよい「はぁぁぁぁぁっ!!」ゴォッ


絵理「あっ……あれって、オーラ?」

千早「……さっき私が軽く教えたの。基本だけだけれど」

真美「なら納得」

亜美「ふむふむ、試合前から習得はしてたけど、さっきははるるんの無個性オーラに包まれてたから使えなかったわけですな」

千早(春香がオーラを消したのはこのため? それでもやっぱりまだ高槻さんのオーラは小さすぎる。真の全力サーブを返せるとはとても……)


やよい「えいっ!!!」パコォッ


ドゥンッ


愛「あっ……」



P「30-15!!」

201: 2014/04/13(日) 17:15:35.21 ID:0P99LHT40
春香「ナイス、やよい!」

やよい「いぇい! やりました!」


千早「えっ……え?」

亜美「ま、まさかまこちんのまこまこりんサーブを返すなんて……千早お姉ちゃん、どーやってやよいっちをあそこまで育て上げたのさ?」

千早「わ、私はオーラの基本を教えただけで……なにがなんだか」

伊織「……!」

伊織「なるほど……そういうことね。真も、ちょっとは考えてるじゃない」

真美「どゆこといおりん」

伊織「つまりね、真は初めっから全力サーブなんて打ってなかったのよ」

真美「へ?」

伊織「まず、これは律子が教えてくれたんだけど、絵理や雪歩に使った真のすごいサーブの仕組みはね」

伊織「インパクトの瞬間に大量のオーラをボールの中心に込めることで、着弾時に小規模な爆発を起こす。それがあの威力に繋がる……って感じなんだけど」

伊織「当然そんなことをすると真も体力をかなり使う。だからあの技は決め手以外には無闇に使えないものだって考えられるわけ」

亜美「ほうほう」

伊織「そんな技を、無効化されると分かっていて連発していたのはどう考えても不自然だったんだけど……そのワケがやっと分かったわ」

伊織「真はあのサーブを使うフリをしていただけだったのよ。春香にオーラを使わせるためにね」

千早「……! 狙いは、春香のスタミナ切れ……ってこと?」

伊織「多分ね。あずさじゃあるまいし、常にオーラを使い続けていれば限界はくる。実際春香、一度倒れてるしね」

伊織「もっとも……その作戦も、やよいが見破ったみたいだけど」

雪歩(スタミナ切れ……本当にそれが狙いなのかなぁ)

律子「……」


春香「やよい、真があのサーブを使ってないってよく分かったね」ヒソヒソ

やよい「えへへ、目には自信があるんです」ヒソヒソ

やよい「あのボールからは、さっきの試合の時みたいなオーラが見えませんでした!」ヒソヒソ


真「くっそー! やよい、ボクの全力サーブを返すなんて、やるじゃないか!」

真「でも、春香はオーラで身を守ることをオススメするよ?なにせボクの全力サーブだからね!」


春香「……え?」

春香(もしかして真、まだ芝居を続ける気なの? いやいやそれは……でも真ならあるいは)

春香(……よし!)

202: 2014/04/13(日) 17:17:18.21 ID:0P99LHT40
春香(打ってくるのが普通のサーブだって分かってるんなら、わざわざオーラを使う必要もない)

春香(もう倒れるわけにはいかない。オーラは温存しとかないと!)グッ

真「それっ!!」ゴォッ

真「『まっこまっこりーーーん』!!!」

ドゴォォォォォォォッ!!!!

春香「よーし……」

春香(すごそうに見えるけど、普通のサーブ……なんだよね)

やよい「……!!」


やよい「春香さん!オーラを!!」


春香「えっ……」

やよい「今度は……ほんとのやつです!!」

真「……ふふ」ニヤッ

真「油断したね、春香」

春香(しまった、間に合わ―――――)


ドカァァァァァァァァァァァアアン!!!!!!



やよい「は……」


やよい「はるかさぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」


律子「……全力のサーブを、そうじゃないと思わせることで無個性化させずに通す」

律子「やっぱり、これが狙いか……スタミナ切れ狙いなんて、真らしくないわよね」

律子(結局はパワーで勝ちにくる。はぁ……圧倒的なパワーに、私のデータは通用するのかなぁ……)

愛「真さん、今の……」

真「ボールにオーラを込めなくても、普通にオーラを解放してるだけで十分疲れるんだ。スタミナ切れ狙いなんてつまらない作戦のために、技を使うフリなんて出来ないよ」

真「全部、この一発を決めるため。タイミング、ばっちりだったみたいだね」

愛「すごいです真さん!」

真「本気で勝ちにいくよ!! 春香!!」

203: 2014/04/13(日) 17:20:36.04 ID:0P99LHT40
ガシャアッ

千早「! 何か飛んで……これって」

千早「春香の……ラケット?」

千早(まさか弾き飛ばされて、ここまで……?)



シュウウウウウウウウ


やよい(砂煙が、晴れて……!)

春香「……」

やよい「春香さん! だ、大丈夫ですか!?」

春香「う……ん……」プルプル

やよい「……!」

やよい(腕が……ぷるぷるしてれぅ……)


真「うん、狙い通りだ」

真「流石に体は狙わないよ。でも、ラケットで受けるだけでも、十分すぎるほど効果は出てるだろ?」

真「今の春香はもう、腕が痺れてラケットをまともに握ることも出来ないだろうね」

真「そうなったら君のオーラによる『普通のテニス』でも―――勝ち目はないと思うよ」

春香「……」プルプル

春香(オーラ……ちょっとだけしか間に合わなかった……)プルプル

P「……40-15」

千早「春香、ラケット」スッ

春香「……うん」プルプル

千早(春香……)


真「さて……続きだ」

スパコォンッ

パコォンッ
パコォンッ

春香「あっ」ポロッ

ドゥンッ


春香(こんな腕じゃ……まともにラケットを持つこともできない……!)


P「―――ゲーム!チームG! 1-0!!」

204: 2014/04/13(日) 17:23:32.58 ID:0P99LHT40
やよい「春香さん……」

やよい「……」

やよい(こうなったら、私がサーブで全部決めて……)

やよい(春香さんの腕、たーっぷり休ませないと!!)

P「次のサーブは……やよいか」

やよい「……いきます!」ゴォッ

P(お、何かを決意したからかさっきよりオーラ量が増えた。でも……うーん)

やよい(サーブは得意です! さらにオーラもこめて……)

やよい「うっうー!! 『はい、ターッチ』!!!」


ドゴォンッ


真「!」

真「これは……」グググ

真「強烈だなぁ!」パコォンッ

やよい「!」


ポスッ


P「ネット!」

真「ありゃ」

愛「ドンマイです、真さん!」

真「うん、次は完璧に返す!」


やよい(危なかった……オーラを使わずに、私の全力のサーブをあそこまで……やっぱり真さん、すごいです)


P「15-0!」

205: 2014/04/13(日) 17:26:48.78 ID:0P99LHT40
やよい「まだまだいきます! うっうー!!『はい、ターッチ』!!!」

ドゴォンッ


千早(オーラの移動、うまく出来てるわね。高槻さん飲み込みが早いわ。かわいいし)

千早(でも……なにかしら、この感じ。もやもやするような……)


愛「カーブしよーーーーー!!!!!」ブンッ


ブオッ


愛(……! 曲げきれない!)


ドゥンッ


P「イン! 30-0!」

春香「いい調子だよ、やよい!」

やよい「はいっ!」


真「うーん、やっぱオーラサーブに対してオーラ無しじゃキツイのかなぁ。やよいのサーブ、元々結構パワフルだったからなぁ」

愛「真さんすみません、あたし……やっぱりオーラを使った方が?」

真「いいや、まだ早い。大丈夫だよ愛。無理にフォルトを狙わずに、返せばいいんだ」

真「返すだけなら、キミほどのパワーがあればどうとでもなるはず。そして返しさえすれば……春香は打てない」

愛「? ……はい!」



春香「……」ビリビリ

春香(やよいのサーブだけじゃ、多分勝てないよね。でも……私の腕……)

206: 2014/04/13(日) 17:30:28.47 ID:0P99LHT40
やよい「『はい、ターッチ』!!」


ドゴォンッ


真「さて……」スッ

真(一回打ったし、慣れた!)

真「そらっ!!」

パコォンッ


雪歩「返した!」


やよい「! しまった……春香さん!」


春香(きた……!)



ドゥンッ


春香「……ッ」


P「―――30-15!」


やよい(春香さん……やっぱり)

春香(ダメだ、動かない……こんな腕で、どうしろと……)


愛「あっ、そっか!!分かったよーーー!!!!」

愛「春香さんは腕がしびれて返せないから、春香さんの方に返すだけで点を取れるってことですね! 真さん!!」

真「う、うん。さっき言ったけどね」

真「雪歩との試合で気付いたんだ。何よりも失礼なのは、全力を出さないこと。相手を舐めてかかることなんだ、って」

真「春香は腕が痺れていて打てないだろうからやよいの方に打ってあげよう……なんて、真剣に戦ってる相手に対する侮辱だよ」

真「だから今のボクは本気だよ。一番勝てると思う方法で、真剣に勝ちにいく!!」

真「それで良いよね!? 春香!! やよい!!」


やよい(うう、出来たらちょっとくらい手加減してほしいかもです……)

春香(雪歩、余計なことを気付かせちゃって……)

207: 2014/04/13(日) 17:32:18.55 ID:0P99LHT40
やよい(オーラを込めて力いっぱい打ったサーブが、オーラを纏ってもない真さんに返されて……ちょっと自信無くしちゃったかも)

やよい(でも、諦めません!!)

やよい「愛ちゃん行くよっ!! 『はい、ターッチ』!!」

ドゴォッ


愛「返すだけ、返すだけなら……いけるっ!」

愛「えーーーーーーーーーい!!!!!」


パコァッ


愛「ッ……返したよーーー!!!」


やよい「そんなっ!」

春香「うっ」

春香(また私のとこに……)


ドゥンッ


愛「やったー!!!!」


P「30-30!」


やよい(あうう、やっぱり春香さんが打てないままだと、ちょっとだめかも~)

やよい(何かできることは……)

やよい「! そうだ!」

春香「?」

やよい「春香さんっ!」スッ

春香「えっ」

春香(その構え……なんで今)

春香(ハイタッチを……?)

208: 2014/04/13(日) 17:34:02.47 ID:0P99LHT40
やよい「はい、たーっち!」

春香「え、あ、うん」プルプル

パンッ

春香「うぐぅっ!!!」ズキィッ

やよい「いえいっ!」

やよい「……治りましたか!?」

春香「……へ?」

やよい「えへへ、思い出したんです。足が痺れた時、思いっきり地面をダーンって踏んでみたら逆に治ったりすることありますよね?」

やよい「だから春香さんの腕も、それで治るかなーって」

春香「や……やよい、あのね……ん?」

やよい「春香さん、さっきからずっと辛そうで……いてもたってもいられなくって!」

やよい「でも私にできるの、これくらいしかなくって……その分、治りますようにって願いとオーラ、いっぱい込めたんです」

春香「……うん」グッ

やよい「私だけじゃやっぱり勝てません。春香さんの力が必要だから……だから……」

やよい「お願いします、春香さん……元気になってください……」

春香「やよい……」

やよい「……って、ちょっと勝手だったかな……ごめんなさい春香さん、でもっ、私……」グスッ

春香「ありがとう」

春香「―――届いたよ、ちゃんと」

やよい「春香さんっ」パァァ

やよい(よかった、治っちゃいました!)

209: 2014/04/13(日) 17:36:04.36 ID:0P99LHT40
やよい「えへへ、もうこっちのもんですよ! 『はい、ターッチ』!!」

ドゴォッ

真「ハイタッチしてたみたいだけど、気合でも入れてたのかな? ま、何をしようと、春香の腕の痺れはそんなに早く治るものじゃない」

真「強がっても、春香には打てっこないよ!!」

パコォンッ

やよい「うっ、普通に打たれました」

真「もうやよいのサーブにも慣れた。はっきり言っちゃうけど、やよい……」

真「キミのオーラは、優しすぎる」

やよい「!」

真「そんなオーラ、込めたところで大して変わんないよ。元々そこそこ強いサーブだったから誤魔化せてたけど……やよいのオーラは、戦いには向いてない」

やよい「うう……」

やよい(悔しいけど、言い返せないです……)

真「さて、狙い通り春香の方に打てた。これでまた一点……」


パコォンッ


ドゥンッ


真&愛「!!?」


春香「……うん」


春香「打てた!」

210: 2014/04/13(日) 17:38:48.10 ID:0P99LHT40
P「フューゥ……40-30!」

真「そんな……ボクのあのサーブをまともに受けて、こんなに早く復活するなんて」

愛「しかもなんだか、今までより打球のキレも良くなってるよーな……」

春香「やよい、次いこう。まだまだ、あの強いサーブいけるよね?」

やよい「は、はい!!」

やよい(やった! やっぱり春香さん、腕のビリビリ治ったんだ!)ニコッ

春香「……」

やよい「うっうーー!!あと一本ですー!!」

やよい「やる気いっぱいの~~~~っ!! 『はい、ターッチ!!』」


ドゴォッ


真「! ここにきて威力が上がって……愛、返すんだ! とにかく、返せば……」

愛「はいっ!!」ブンッ

愛「ッ……」グググ


パコッ


愛「返したよーーーー!!!」


真(ちょっと弱い返球になったけど……春香のさっきのがマグレなら……)

真(……いや、何考えてるんだ)


タタタッ


春香「チャンスボール、いただきっ!!」


パコォンッ


真「ぐっ……!」

真(マグレなわけ、ないだろ……!!)


P「インッ!!」


P「ゲーム!チームE! 1-1!」

211: 2014/04/13(日) 17:41:35.53 ID:0P99LHT40
やよい「一ゲーム、取りましたー!!」スッ

春香「いぇい!!」パンッ

真「どうなってるの? 春香、なんで腕の痺れ、治って……」

春香「ふふ、やよいが治してくれたんだ」

やよい「そうなんです! 痺れてるときは、あえてバーンってしょうげきをあたえることによってかがく的に治っちゃうんですよ!」ドヤァ

真「そ、そうだったのか……」ゴクリ

春香「ううん、違うよ。私の腕を治したのは……」

春香「やよい、あなたの『オーラ』なんだよ?」

やよい「……へ?」

真「……! はぁー、そういうわけ」

真「やけに優しいオーラだとは思ってたけど、そういう効果があったなんてね」

やよい「どっ、どういうことですか?」

春香「やよい、あなたのオーラの真骨頂は、パートナーに……対象に力を与えることだったの」

春香「せっかく教えてくれた千早ちゃんには悪いけど、単純に打球の威力を上げるための使い方には向いてないみたい。癒して、活気づける。それがやよいの『応援』のオーラ」

春香「そのオーラのおかげで私の腕は治ったし、それどころかより強くなれたの」

春香「やよい、本当にありがとうっ!」ニコッ

やよい「……そ」

やよい「そんな力が……私に……」

やよい「……えへへ」

やよい(それって、すっごく嬉しいかもっ!)

春香「さぁ、愛ちゃん! 次はあなたのサーブだよ!」

春香「やよいのお陰で体力まで回復できたみたい。私もどんどんオーラ使ってくからね!!」

愛「……真さん」

真「うん、ボクも多分同じことを考えてたよ」

真「流れはあっちにある。こっちももう体力なんて考えずに、一気に二ゲーム取りに行った方が良さそうだ」

真「だから……出番だよ、愛。君の本気を見せてほしい」

真「一度使えば出しっ放しなんだよね? 最短で二ゲーム、キツイかもしれないけど……いけそう?」

愛「えへへ」ニッ

愛「大丈夫ですっ!!!!!!!」



  ゴ  ワ  ッ

212: 2014/04/13(日) 17:43:34.85 ID:0P99LHT40
春香「なっ!?」

やよい「はわっ!!」

春香「こっ、こここれ愛ちゃんのオーラ!?」

やよい「あうう、凄すぎます~」

春香(まるで化け物だよ……次のサーブ、やよい大丈夫かなぁ)

春香「やよい、私が愛ちゃんのサーブを『無個性』にするからね!」

やよい「はい! ありがとうございます!」


真「まったく、なんてオーラ量だよ。これ、ひょっとするとボクより……」

真「って、あれ?」


愛「……」シュウウウウ


真「愛……?」


愛「…………」

愛「ははっ」


シュッ



やよい「! くる……!」



愛「っはぁ!!」

ゴオッ



ブォォォォオオオオオオオンッ


春香「! なんて荒々しい球……」

春香(『無個性のオーラ』!)


カッ――――――


ブォォォッ


春香「……ッ! そんなっ」

春香(個性を……消しきれない!!)


やよい「えええええいっ!!!!」ガッ

やよい「んむっ、んむむむむ……ッ」グググ


やよい「ああっ!!」


バシュィィイン

213: 2014/04/13(日) 17:45:37.34 ID:0P99LHT40
P「15-0!」

やよい「あうう、ラケット弾かれちゃいました……」

春香「ごめんやよい……無個性に、出来なかった……」


真「春香のオーラで消せる個性、限界あるのか……」

真「いや、今はそれより」チラッ

愛「……」ゴォォォォォォ

真(まずいな、オーラに飲まれて意識を乗っ取られてる。莫大なオーラに、愛の精神が、体が、負けちゃってるんだ)

真「愛、落ち着いて……」

愛「ひゃはぁッ!!!」シュッ


ブォォォォオォオオオオオン!!!!!


やよい「! 春香さん、気を付けて……」

春香「うん! 今度こそ……」スッ


カッ―――――


ド ゥ ワ ッ


春香(! やっぱり、消し切れな……!!)


ギュルルルルル


バッ


春香(ちょっ……わたっ、私の方にむか)


ドゴォッ!!!


春香「ッう……」

春香「げふっ」


愛「ひゃっはあああ!!!!」グッ

やよい「春香さん!!」


真「愛! なんて乱暴なプレイをするんだ!!」

愛「あははははっ!!!!」

真(ダメだ、聞こえてない……!)

214: 2014/04/13(日) 17:48:00.85 ID:0P99LHT40
やよい「春香さん……大丈夫ですか?」シュウウウウ

春香「ん……んぅ、ありがと、やよい」

春香「やよいのオーラでなんとか回復できたみたい」

やよい「あの愛ちゃん、おかしいです! プロデューサー、あれって、良いんですか?」

P「アイドルの腹に思いっ切りボールぶつけるのは感心しないが、ルール的には問題ないな」

やよい「あうう……」


伊織「テニスって、なんなのよ……!」

律子「多分こんな感じではなかったとは思うわ」


春香(……性格が変わっちゃったことより何より、今の愛ちゃんは強い)

春香(私のオーラでも無に出来ないほどの力強い個性……あんなの、どうすればいいの?)

春香(無個性になってくれない強い相手に、無個性が勝つ方法……そんなの、あるわけがないよ)

春香(勝ちたい。勝ってプロデューサーさんとデートしたい。なのに勝てない。それは私に……)


春香(個性が……無いから……)


春香(……あはは……やっぱり、欲しいなぁ……個性)

春香(あれくらい強くなれたら……きっと、もっと楽しいんだろうなあ……テニス)

春香(なんて、ワガママだよね。無個性なりに戦うって決めたのに、勝手なこと……)

春香(でも……)




――――――個性が欲しいか?




春香「!?」


春香「だ……誰!?」

215: 2014/04/13(日) 17:52:24.84 ID:0P99LHT40
やよい「? どうしたんですか春香さん」

春香(あ、れ……私以外には、聞こえてない?)


――――――個性が欲しいかと聞いている


春香「えっ、あっ、えと……」


愛「っへぁああああっははっ!!!」

ブォォォォオォオオオオオン!!!!


やよい「!!」

やよい「わわっ」サッ


ドゥンッ


P「イン!」


春香「! やよい!!」

やよい「ご、ごめんなさい~、避けちゃいました」

春香「う、うん……」

春香(やよいの動体視力がすごいからなんとか避けられたけど……もし当たってたら、今の……)

春香(危なかっ……た……)


――――――個性が欲しいだろう


春香「……」

春香(今のままの私じゃ……やよいを守れない)

春香(はは……考えるまでも無いじゃない)

春香(私は…………)


春香「…………欲しいよ」

やよい「? 春香さん……?」


春香「愛ちゃんや真に勝てるくらい強い個性……やよいを守れるくらい強い個性……」

春香「欲しくて欲しくて、たまらない。形振りなんて構ってられない。誰だかしらないけど……お願い」


春香「私にっ! 個性をっ!!!!」


やよい(だ……誰と話してるんでしょう?)アワアワ


――――――承知した


――――――吸収した個性エネルギーを今、解放する!!!



春香「……!!!」



ゴオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!

216: 2014/04/13(日) 17:54:23.11 ID:0P99LHT40
千早「なっ……何、あの春香のオーラ!」

美希「あはっ、春香すっごくキラキラしてるの」

P(あいつまさか今、オーラの声を……?)

P「っと、40-0!」



愛「あははははははははっ!!!!!!」ゴォッ

ブォォォォオォオオオオオン!!!!!!!!


やよい「! 春香さん、来ます!」

春香「……うん!」スッ

春香(『力』の個性―――ラケットを振り抜く力を、腕に!!)

春香「はぁぁぁぁっ!!!!」


バゴォォンッ!!!


ドゥンッ


春香「……よしっ!」グッ


真「なっ……!!」

愛「ほーっ? ……あはっ」

真(まさかアレを返すなんて……)

真「すごいよ! 春香!!」

やよい「うっうー!! 春香さん、すごいです!」

春香「えへへ……ありがと」

春香(私のオーラ……個性を消してたんじゃなくて、吸収してたんだ……)

春香(皆の個性がエネルギーになって……私の中で今、弾けてる)

春香(すごいよこれ……どんどんどんどん、力が溢れてくる……!!)

春香「愛ちゃん! 真!! まだまだこのゲーム、これからだよ!!」

千早「すごい……あれが本当にあの春香なの……?」

真「本当にやるなぁ、春香。でも……」


P「……アウト! ゲーム、チームG! 2-1!」


真「このゲームは、もう終わってるけどね」

春香「のヮの」

千早(春香だった)

217: 2014/04/13(日) 17:55:53.80 ID:0P99LHT40
真(でも、今のゲームはこっちが取ったとはいえ……)チラッ

愛「っははははははァー!!」

春香「サーブいくよ!」ゴォォォォ

真(オーラに人格を乗っ取られながらも莫大なパワーを持つ愛。その愛のサーブを返すほどの強烈な個性を持つ春香)

真(参るねまったく。試合がめちゃくちゃだよ)

真(ちょっとこのままじゃ、まずいかもなぁ)


春香(個性エネルギーを、力に……)ムキムキ

春香「はぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」


ドゴォォォォン!!!!


律子「! なんてすごいパワー……こっちにまで伝わってくるわ」ビリビリ

真(……耐えてくれよボクの体)

真(こうなったらもう、アレをやるしかない!!)

真「だぁぁぁぁぁ!!!!!!」

真(菊地流十門遁甲、『第九夜門』―――開!)


ゴ  ウ  ッ


雪歩「! 黒いオーラ……?」

真「だーーんっ!!」


バゴォンッ!!!

218: 2014/04/13(日) 17:57:30.53 ID:0P99LHT40
春香「! 返された!」

やよい「はわっ! こっちにきます~!!」

春香「……任せて!」

春香(やよいは私が守る!!)

春香(『速度』の個性で急いで近付き……)ダッ

やよい「! 春香さん!!」

春香(そのエネルギーを『力』の個性に変えて)キュッ

春香(打つ!!)

春香「えーーい!!!」

ゴッ

春香「むぐ、むぐぐ……」グググ

春香(重い……!!)


真「無駄だよ、春香。全身の毛穴を開くことで一時的にものすごい力を発揮している今のボクは」

真「―――キミのオーラを凌駕する」


春香(や、ばい、よぅ……ラケット、弾かれ……)グググ

ガシッ

春香「!」

やよい「私も一緒ですっ! 返しましょう!!」ギュッ

春香「やよい……」グググ

春香(すごい……やよいのオーラが、私を強くしてくれる……!)

春香「やあああああああああああっ!!!!!」


バゴォォォオオオオン!!!!!


真「なっ!?」


伊織「返した!」

絵理「ボール……愛ちゃんの方に!」

219: 2014/04/13(日) 17:58:29.08 ID:0P99LHT40
愛「あっはははははははははははは!!!!!」ダッ

真「ぐっ……愛! 打って!!」

愛「はぁあっ!!!!」


ドギュンッ!!!!



絵理「返した!」

あずさ「なんだか愛ちゃん、サーブの時より強くなってるわね~」


春香「アレも返されるなんて……」

春香「って、私の顔を狙って!?」

愛「あはははははははは!!!!!」

真(……破壊を楽しんじゃってるよ、あの子)

真(愛……本当の君は、これで満足なのかな?)


春香(やばっ……反応、遅れ……)


ガッ


春香「……!!」

やよい「うっ、ぐっ……」グググ

春香「やよい!」


伊織「やよいが反応した!」

律子「流石の動体視力ね。けど……」


やよい(パワーが……足りません~……!!)グググ


真(やよいのパワーじゃ、流石にこれは返せないはず……)


春香(……個性……吸収出来るんなら)

春香(その逆も……!!)

春香「『力』の個性! 受け取って!」バッ


やよい「はわっ! 急に力が……!!」

やよい「ふんぬっ!!」


バゴォォンッ!!!


愛「!」

真「今のも、返すか……!!」

220: 2014/04/13(日) 18:00:38.40 ID:0P99LHT40
真(春香もやよいも、オーラ量じゃボクたちに負けてるはずなのに……なんで……)

やよい「はぁ、はぁ……私たち、負けません!!」

春香「個人の力じゃ、真にも愛ちゃんにも勝てないかもしれない。けど……」

春香「二人なら! 勝てる!!」

真「!!」

真(一人では出来ないこと……仲間となら出来ること……)

真「ふふっ」


真(そうか、簡単なことだった)

真(一人と一人で戦ってるボク達と、二人で戦ってるキミ達……どちらが良いかなんて、明らかだ)

真(―――燃えてきた!)


真「最高だよ! 二人とも!!」


ドゴォォオオン!

バギャアアアアン!!

ドッカァァァァァアアン!!!!


雪歩「すごい……なんてパワフルなラリーなの?」

貴音「両者とも一歩も引かぬ、力と力による強力な打ち合い……これが決勝戦だとしてもおかしくないほどです」

亜美「まだはるるんのサービスゲーム一発目っしょ!? こんなの一ゲームもたないんじゃ……」

千早「……もたなくても、良いんじゃ無いかしら」

千早「それぞれがその一球で終わらせるつもりで、一球一球全力で打っている」

千早「だからこそ、こんなにすごい打ち合いになっているのよ」

真美「ゲームカウント2-1なんて、もう飾りっぽいね」

響「最後に立ってた方が勝者。分かりやすくて、自分好きだぞ!」

美希「……すごいの」ボソッ

美希「こんな試合を、いつかミキも……!」


真「はぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!」


春香「はああああああああああああああああああああ!!!!!」



バゴォォンッ!!!


ボゴォォォォォンッ!!!

221: 2014/04/13(日) 18:03:11.15 ID:0P99LHT40
愛(ん……)

愛(あたし、何して……体が勝手に……)


やよい「うっうーー!!!!!」

愛「あっははっ!!!」


愛(そっか、オーラさんに……どいてろって、言われて……それで……)


真「うりゃりゃーー!!!!」

やよい「お願いしますっ!」

春香「うん!!!」


愛(ああ……楽しそー……汗だくで、全力で……)


真「くっそう……何度本気で終わらせにいっても、終わらないや!!」

真「なんて楽しいんだ!!」


愛(みんな、すっごく強い……あたしのオーラさんも、同じくらい……)

愛(もう、あたしの入れる世界じゃ、ないのかも……)

愛(……やっぱりあのオーラ、あたしじゃなくて……日高のオーラ、ってことなのかなぁ)

愛(みんなが求めているのは、ママの血で……あたしなんかじゃ……)


真「―――愛!!!」

愛「!」


真「おいでよ!! テニス、楽しいよ!!!」

春香「愛ちゃん!」

やよい「みーんなで、やりましょう!!」


真「自分のオーラなんかに負けるな! 愛らしく、元気と勢いで抑え込んじゃえ!!」


愛(みなさん……)

222: 2014/04/13(日) 18:05:06.72 ID:0P99LHT40
愛(……ふふっ)

愛(ごめんなさいオーラさん、あたし……テニスしたい)

愛(だって、呼んでくれてるんだもん……すっごい日高のオーラじゃなくって、あんまりすごくないあたしの方を……だからあたし)

愛(日高愛として!! このステージに立ちたい!!)


愛「だあああああああああああーーー!!!!!!!!」


ブアッカォーーーーーン!!!!!


真「! 愛!!」

春香「今までで一番、良いストローク……やよい!」

やよい「はいっ!!」


春香&やよい「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」ダッ


真「暴れて分散していたオーラを抑え込むことで、無駄のない力の使い方が出来ている……」

真(自分を乗り越えたんだね、愛!)



愛「いっけぇぇえええええええええっ!!!!!!」


春香「やあっ!!!!」


ブォンッ


真(! オーラで作った爪で、愛ちゃんのショットの個性を大幅に削り取った!!)

真「こんなことも出来るのか……!!」


やよい(そろそろ、溜まってきたかなーって!!)

やよい「いきますっ!!」ダッ

223: 2014/04/13(日) 18:09:16.36 ID:0P99LHT40
やよい「うっ……うーーーーー!!!!!!!」ブンッ


カッ―――


真「! これは……」

P(……俺でなきゃ見逃してたが、やよいはこのラリー中で最初に打った時、ボールの内部にオーラを潜ませていた)

P(最初は小さい種のようだが、傷付く度に自己を応援、回復、活性化し、より強くなってゆくそのオーラは……強いラリーが続けば続くほど輝きを増す)

P(そして最後にやよい自身のオーラにより起爆させれば……最高に力強い、キラキラでメキメキの打球が完成する!)

P「……こいつはすごいぞ」


やよい「『キラメキラリー』、です!!」



ドキューーーーーーーーーーーーン!!!!!



真「なんてパワーだ……」




真「いいね!!」





グルングルングルングルングルングルングルングルン



雪歩「! あの縦回転は……」

雪歩(あの黒いオーラを纏った状態であんな無茶な技を使って、大丈夫なの!?)


愛「お手伝いします!!!」ブンッ



ブオオオオオオオオウッ!!!!


愛「『愛ゾーン』!!!」


春香「! 向かい風でやよいの打球の球威を落とすと同時に……」


真(ボクにとっては追い風になる! ありがとう、愛!!)


真「でりゃああああああ!!!!」




真「『自転車』ァ!!!!」

224: 2014/04/13(日) 18:11:03.93 ID:0P99LHT40
バチバチバチバチッ


キュイイイイイイイイイイイイン




チュドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!






律子「ぐっ……爆風で、前が見えない……ボールは!?」






ポトッ



律子「……は」





律子「半分に割れて、両方のコートに……この場合どっちの」

亜美「りっちゃんりっちゃん、どっちの得点とか、関係ないっぽいよ?」

律子「え? ……あ」


真「……」

愛「……」

やよい「……」

春香「……」



律子「四人とも……倒れてる……!?」



P(危ない危ない、俺でなきゃ審判台ごと吹き飛ばされてたよ)

P「っと、この場合どうしようか」

P「せめて誰か一人でも立ってたら、そっちの勝ちで良いんだが……みんな燃え尽きちまったか?」


絵理「四人の体力データ、解析すると……」

絵理「立ち上がる体力なんて、誰にも残ってない?」

絵理(本当に全力同士の戦いだったんだ……やっぱり芸能界って、怖い)


春香(ダメ……もう、立てない……)

やよい(足に力、入らないです……)

真「……」チラッ


真(愛……意識を失ってる……)

真(っはは……こんなに楽しそうな顔で気絶する人、そうそういないよ……)

225: 2014/04/13(日) 18:12:43.34 ID:0P99LHT40
P「よし、じゃあ今から最初に立ちあがれた人のチームの勝利とする!」

真(……)

真(さて……)


ムクッ


P「!」


亜美「誰か、立ち上がろうとしてる……」

真美「あれって……」


雪歩「……」

雪歩「真……ちゃん……」


真(……)

真(ふーっ……ここまでが限界、かな)

真(でも、勝者を見届けるには……十分だ)


雪歩(うつ伏せで肘をついて、頑張って顔を上げてる……真ちゃん……)

雪歩(お疲れ様……本当に、かっこよかったよ……!)




千早「春香!!」




春香「はぁ……はぁ……」スクッ



千早「立った! 春香が立った!!」キャッキャ

伊織「落ち着きなさいって」

あずさ(なんだか、懐かしいネタね~)

226: 2014/04/13(日) 18:15:47.95 ID:0P99LHT40
真(見てたよ……やよいが最後の力を振り絞って、オーラで春香を回復させたんだね)

真(最終的にはやっぱりチームとしての力で……団結の力で、勝っちゃうんだもんなぁ……へへっ、敵わないや)


真「……春香」


春香「……?」フラフラ


真「楽しい試合を……」




真「ありが……とう…………」クラッ



ガクッ


春香「……はぁ、はぁ…………」


春香「こちらこそだよ……真…………」




P「勝者!! チームE!!!」




亜美「ブラボー……! ブラボゥオゥオゥ……!!」パチパチパチパチ

真美「良い試合だった……! 掛け値無しに……!!」パチパチパチパチ




涼「……」ポカーン

涼「なんだこれ……」

律子「あ、涼起きてたのね」

涼「律子姉ちゃん……僕、ほんとに起きてるのかな? テニスの試合でこんな結末って……なんか変な夢を見てる気分なんだけど」

律子「そうね……きっと夢よ。もしもあなたが気絶したのが私のせいだと思ってるならそれも夢」

涼「そうなんだ……あはは……」

227: 2014/04/13(日) 18:20:25.17 ID:0P99LHT40
響「~~~~~~~~ッ!!! 我慢できないっ!」バッ

響「プロデューサー!!」

P「! おう、響」

響「自分、今の試合見てうずうずしてきたぞ! 早く次の試合しよう! ねっ!」

P「ん、ああ、そうだな」

真美「んもーひびきん、急ぎすぎっしょ→」

真美「そのセリフ、真美の方が言いたかったのにさ~!」

P(二人とも、テンションは最高のようだな)

律子「……私みたいなプレイスタイルが本領を発揮するのは、二戦目以降」

律子「何故なら一回戦で見てる分、試合前からある程度のデータは揃っているから。その情報量で体力の差をどれだけ補えるかがポイントね」

伊織「あの二人はスピードタイプよね。結局、対策は大丈夫なの?」

律子「ええ、もちろん」

伊織「そ。なら……信じるわ」

伊織(……やよい)

伊織(アンタがここまで強くなるなんて、正直思ってなかった)

伊織(だから私がこんなことを思うようになるなんて、考えてもなかった)

伊織(親友として……アンタと本気で戦いたいなんて、ね)


響「お、決勝でやよいと戦いたいなんて顔してるな、伊織」

伊織「! なっ……別にそんなっ」

響「悪いけど、やよいとやるのは自分だぞ。自分だってやよい好きだし」

響「この試合に負ける気もしないし、ね!」

律子(……響チームと千早チームの試合には、一つ大きな違和感があった)

真美「よーっし、ひびきん、本気でいこーね!」

響「オッケー!! 自分たちなら、この試合も、次の試合も……」

律子(身体能力がトップクラスに高いはずの響が……どう考えても『使える』側の人間である響が……)


律子(オーラを……使っていなかった)


響「なんくるないさーー!!」




準決勝第二試合




チームD(我那覇響・双海真美) VS チームC(水瀬伊織・秋月律子)

228: 2014/04/13(日) 18:25:27.94 ID:0P99LHT40
今日はここまでです
なんか一試合がどんどん長くなってる気がする
最初に自分の中で決めたルールは続けていきたいと思ってましたが、「一試合ずつ書き溜めて投下」って形式が結構キツくなってきたので次からはもっと細かく区切るかもしれんです
P「アイドルテニス大会」【第6話】

229: 2014/04/13(日) 18:53:03.60 ID:2NvZekaX0
乙、面白かった

長くなるのはちかたないねww

引用: P「アイドルテニス大会」