759: 2019/04/06(土) 21:20:19.66 ID:eupCA+er0

前回:Chapter14
最初から:LiPPS「虹光の花束」


というわけでChapter15投下していきます。今回は短いです
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149 ANIMATION MASTER 03 Nightwear
760: 2019/04/06(土) 21:24:57.49 ID:eupCA+er0
むかしむかし、あるパリにフレちゃんのパパとママがいました


仕事でパリに来ていた日本人のパパとフランスの出身のママは出会ってすぐに一目惚れをしました

すぐにママとパパは結婚しようと思いましたが、ママのパパ、フレちゃんのおじいちゃんはそれを許してくれませんでした

ママのお家はフランスで有名なお家だったから、テイサイ?とかなんか色々あったんだって



それで結婚を認められず落ち込むママでしたが、パパはそんなママに『何があっても俺が守るから一緒に暮らそう!』とプロポーズしました
パパかっこいー!

そんなパパのプロポーズを受けたママはますますパパにメロメロになっちゃって、ママとパパは一緒に駆け落ちするのでした



そして駆け落ちした先で、二人の間に可愛い女の子が生まれました♪

そしてママとパパは生まれた赤ちゃんに

ママ&パパ「「桃から生まれたから桃デリカ、略してフレデリカ!」」
と名付けました♪



P(どこを略したって言うんだ.....?)

761: 2019/04/06(土) 21:25:57.60 ID:eupCA+er0
ママとパパはフレちゃんを大事に大事に育てながら、3人で幸せな時間を過ごしていました

その時のアタシは今と違ってあんまりおしゃべりしない大人しい子だったけど、今と同じでママとパパのことが大好きなキュートな女の子だったんだ!







でもフレちゃん5歳になったころ、とうとうおじいちゃんにお家が見つかっちゃいました

762: 2019/04/06(土) 21:27:02.14 ID:eupCA+er0
ちろんママとおじいちゃんは大ゲンカ!
パパも仲を取り持とうとしたんだけど、おじいちゃんは聞く耳を持ってくれなかったの

結局、ママとおじいちゃんは

『絶縁だー!!!!』

ってなっちゃったの




アタシおじいちゃんにはそれまで会ったこと無くて、その時のアタシにとっては全然知らない人だったんだけどね

なんでかな、おじいちゃんがママを怒る事だけじゃなくて、ママがおじいちゃんに悪口を言うのも、なんかすごく悲しかったんだ





そんなこんなで、ママはもうおじいちゃんのいるフランスには居たくないって思ったんだって

だから宮本さんちは家族みんなでパパの故郷、日本へと渡ったんだー

763: 2019/04/06(土) 21:28:17.61 ID:eupCA+er0
でも、日本へ渡っても暫くはまだ今みたいな明るい性格ではなかったの
幼稚園の間はまだまだ日本にも馴れてなかったし、色々不安で大人しくしてた...っていうより、ちょっとおどおどしてたかな?


だからかな?フレちゃん、クラスの皆にちょっとだけ避けられてたの
やっぱこっちだとアタシのフランス製の金髪とかおめめとか珍しかったからかな?
それに、パリにいた時からお父さんにちょっとずつ教えてもらってたけど、あの時はまだ日本語でしゃべるのにも馴れてなかったしね



だから、幼稚園ではやっぱりちょっと....寂しかったなぁ

764: 2019/04/06(土) 21:29:01.50 ID:eupCA+er0
そして、幼稚園を卒園する時だったかなぁ

ママが、アタシに謝ってきたの

『ママの...フランスの見た目のせいでフレちゃんに苦労させて...ごめんね...』って

アタシ、その時本当に悲しかった

幼稚園でアタシに友達が出来なかった事なんかより、ママが辛そうにしてるのが....本当に悲しかった

でも、その時のアタシはまだママをどう慰めればいいか分からなくて。
ただ、『泣かないで』って言う事しかできなかったの....





そんなこんなでもやもやした気分を抱えたまま、アタシは小学生になったの

765: 2019/04/06(土) 21:32:52.71 ID:eupCA+er0
小学生になってからは日本語で話すのにも馴れてきて、ちょっとずつ友達が作れるように頑張り始めたんだ

避けられない為に嘘の自分を被って、大人しい子じゃなくて、親しみやすい元気な子って思ってもらえるようにね

でも、最初はみんなアタシの事珍しがって話かけてくれるけど、やっぱり急に人と話すのが上手くなるわけじゃなくってさ

結局、段々皆離れていっちゃったんだよね....

766: 2019/04/06(土) 21:34:30.54 ID:eupCA+er0
そんな感じで毎日を過ごしていた時ね、クラスの男の子が二人がケンカを始めちゃったの

そしたらその二人の友達もそれぞれ喧嘩しだして、大ゲンカになっちゃったんだ

あまりにも大きなケンカだったから、皆止めに入れなくってね

クラスの子が一人先生を呼びに行ったんだけど、向こうでもなんかトラブってたみたいで先生が来るのに時間かかっちゃってたんだ



だから長い間喧嘩が続いちゃってたんだけど、アタシ段々その空気に耐えられなくなっちゃってね


アタシ、別に喧嘩してた子達と特別仲が良かったわけじゃないの

でもなんていうか、周りがどんどん重い空気になる度に、アタシどんどん悲しくなってきて
まるで、ママとおじいちゃんが喧嘩してた時みたいだった...






だから、考えるより先に体が動いちゃったんだ

767: 2019/04/06(土) 21:35:29.79 ID:eupCA+er0
ケンカを止めようとして、ケンカしてた子達の中に割って入ったんだ

急にアタシが出てきたからケンカしてた子もみんなびっくりして固まっちゃったんだけど、アタシも頭真っ白で飛び込んだからテンパっちゃって

でも、何か言わないととは思ってさ、パニクった頭でなんとか言葉を絞り出したんだけど、その時の言葉がね








幼フレ『はろはろー!そんなキミたちにさわやかパリジェンヌのフレちゃんはいかがー?』


もう、我ながらいろいろ無理があったよねー♪

768: 2019/04/06(土) 21:38:08.74 ID:eupCA+er0
でも、そんなアタシの無茶振りにケンカしてた子達がツッコミを入れてくれてさ!

そしてアタシも必氏にツッコミに対して頑張ってボケ倒してたら、いつの間にか皆が笑顔になっていってたんだよね♪

それを見たら、あたしもすっごく嬉しくなってきてさ.....


その時、やっと気付いたんだ

アタシはたとえどんな人でも辛そうにしてる人を見るのは嫌なんだって
自分だけじゃなくて、皆で笑いあえることが大好きなんだって!

アタシと関わった人が皆ハッピーになってくれれば、アタシすっごくハッピーになれるんだって!
そして、ママがアタシを可愛く産んで育ててくれたからからこそ、アタシは皆をハッピーにできたんだって!




だからアタシは、沢山の人を笑顔にできる、そんなパリジェンヌになりたいって思ったんだ


そしていつか、パリにいるおじいちゃんもアタシが笑顔にしたい。そう心から思ったの!

769: 2019/04/06(土) 21:39:32.14 ID:eupCA+er0
P「良い話だな...」

フレデリカ「でしょでしょー!これがアタシのルーツなんだ♪」

フレデリカ「沢山の人を笑顔にしたい、いつだってそう思ってるから、あの日プロデューサーの名刺を拾った時、これはチャンス!って思ったんだよねー♪もしかしたらアイドル続けてる内にパリでLIVEとかやることになって、おじいちゃんも笑顔にできるかもしれないし!」


P「成程...だが、結局なんでファッションデザイナーを志したんだ?」

フレデリカ「それはねー....」

770: 2019/04/06(土) 21:41:08.40 ID:eupCA+er0
そんな感じで将来の目標をゲットしたフレちゃんだったんだけど、その目標をかなえるためにはまず最初に笑顔にしなきゃいけない人がいたの

そう、ママだね!


ママは前にアタシがおフランスな見た目のせいで避けられてるのを悲しんでたから、どうにかしてその悲しみを取り除いてあげたかった

それでどうすればいいかなーって考えてるときにね。あの一件以降仲良くなった友達の一人がお絵かきをしていたの


その子はね、自分がおしゃれな服を着る絵を描いてたんだー
なんか、寝てるときに色んなおしゃれを楽しむ夢を見たから、それを忘れないように絵に描き起こしてたんだって


それを見てアタシはひらめいたの!ママを喜ばせる方法を!

771: 2019/04/06(土) 21:43:00.29 ID:eupCA+er0
家に帰ったアタシはクレヨンと自由帳を取り出して、自由帳いっぱいにアタシが色んなおしゃれな服を着てる絵を描いて、それをママに見せて言ったんだ!

幼フレ『ママがかわいくうんでそだててくれたから、フレちゃんこんなにおしゃれさんになれましたー♪

幼フレ『さらにさらに~!おしゃれなフレちゃんはそのおしゃれさでともだちいっぱいつくれたよー!』ってね!


そしたらママ泣き出しちゃって!
でも、泣きながらすっごく良い笑顔で笑って!

『ありがとう』とか、『愛してる』って何度も言ってくれたんだ!




そしたらアタシもうれしい気持ちでいっぱいいっぱいになっちゃって!アタシも泣き出しちゃった♪



あの時、アタシは初めて嬉しすぎると涙が出るって事を知って、嬉しくて出る涙、は悲しい涙と違ってとってもあったかくなるって分かったんだー!

772: 2019/04/06(土) 21:45:19.27 ID:eupCA+er0
フレデリカ「そんな感じでその後もおしゃれな自分を描いてる内に、段々ハマってきて、いつかファッションデザイナーになって自分のブランドを持つ夢を持ったんだ♪」

P「そうだったのか.....」

フレデリカ「いつも元気なフレちゃんもさー、最初は嘘で作った自分だったの。でも、あの時に自分は地味で大人しいホンネより、元気で楽しいウソの方が好きだって分かったの。だから...この楽しいウソの方を、本当にしたいなって思ったんだ」


P「地味な真実より楽しい嘘を...か」

P「そうだな、その方がきっと....正しいんだろうな...」

773: 2019/04/06(土) 21:46:43.06 ID:eupCA+er0
P「...おっと、ワインも後一杯くらいで無くなるな...ほい、最後の一杯注いでやるよ」



ボトルの口をフレデリカに向ける
するとフレデリカもグラスを寄せてきたので、最後の一杯をグラスに注いだ

フレデリカ「ありがとープロデューサー!」

P「もう大分遅いし、これ飲んだら帰るんだぞ」





そう言うと、フレデリカは少しグラスの中身に口をつけ、グラスを置き

一呼吸おいて、口を開いた



フレデリカ「じゃあさ、アタシも昔話したんだし帰る前にプロデューサーにも質問していい?」

P「質問?...いいけど、何を聞きたいんだ?」

774: 2019/04/06(土) 21:47:16.99 ID:eupCA+er0




「プロデューサーは、どうしたら心から笑ってくれるの?」





775: 2019/04/06(土) 21:47:48.72 ID:eupCA+er0




Chapter15 「How can you see your smile?」




776: 2019/04/06(土) 21:49:47.78 ID:eupCA+er0
P「ッ!」

フレデリカ「アタシ、皆がハッピーなのが一番だからさ。プロデューサーが心の底から笑えて無いのを見るといつも悲しくなるんだよ。だから皆で遊びに出掛けたり、お酒一緒に飲んでお話ししたり、色々試したんだけど、ダメだったねー」

P「そんな事...俺はいつもお前たちのおかげで毎日楽しめてるよ」

フレデリカ「アタシ、地味なホントより楽しいウソの方が好きだけど、楽しくないウソは嫌いだな」

P「......」



フレデリカ「でも、どうしても話したくないんだよね?なら、いいや。アタシもプロデューサーが辛い思いしてまで聞きたいと思わないから」

P「...すまない」

フレデリカ「ううん、大丈夫。だけど...アタシ達みんな、本当にプロデューサーに感謝してるし、みんなプロデューサーの事大好きなの。プロデューサーが辛いのは皆イヤなの」
     

フレデリカ「だから...待ってるね」

777: 2019/04/06(土) 21:52:20.97 ID:eupCA+er0
フレデリカ「てなわけでまた明日ー、バイバイ」



いつもより少し暗めに挨拶を残して、フレデリカは事務所から出ていった


後には孤独と、静寂だけが残る




P「....コーヒーでも飲むか」



そうか、志希の時もそうだったもんな

フレデリカはあれでいて人の内心見抜くのがとても上手い
だからこそ、俺の心も見抜かれていたのか

778: 2019/04/06(土) 21:57:45.24 ID:eupCA+er0
でも、ごめんな
俺はもう止まれないんだ


真実で苦しむ暗いなら楽しいウソをとる。フレデリカのその考えは、本当に良いものだと思う

でも....俺はそれが選べない。例えどれだけ苦しもうとも、俺が今やっていることが、どうしようもない間違いだと分かっていても
俺は、腐った『真実』を追い求めずにはいられない


例え、お前たちを自分の目的の為に利用して、使い捨てることになったとしても
俺は、納得できる『真実』を手に入れなければならないんだ...!

779: 2019/04/06(土) 22:01:05.29 ID:eupCA+er0
ふと空を見上げると、月が出ていない事に気づいた
どうやら今夜は新月らしい


P「夜空に月がないのは、虚しいもんだな...」

















 
P「なぁ、お前もそう思うだろ?」




コーヒーから香る思い出に語りかける

今日も、返事は無い




P「ああ、俺本当に、プロデューサー失格だなぁ...」
 
謝ったとこで許されないのは分かっている
だが、言わずにはいられなかった








P「ごめん、ごめんなぁ。みんな........」


to be continued....

780: 2019/04/06(土) 22:06:30.40 ID:eupCA+er0
Chapter15終了。今回はここまで―

フレちゃんの過去については、主にデレステの限定SSRのセリフから色々と妄想を膨らませていって、こうなりました

彼女が日本に来てから今の性格になるまで、本当に色々な事を経験したんだなぁと考えると、なんだか目頭が熱くなりますね

Chapter16

引用: 【モバマス】LiPPS「虹光の花束」