272: 2019/04/29(月) 19:53:45.95 ID:OPAh6Vca0
Chhapter24 投下始めていきます


前回:Chapter23
最初から:LiPPS「虹光の花束」

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149 ANIMATION MASTER 03 Nightwear
273: 2019/04/29(月) 19:56:42.02 ID:OPAh6Vca0
今日という日が終われば、明日は来ないかもしれない

毎日そんな風に、終わることへの恐怖に震えて生きている





でも、今だけは

氏ぬことよりも、怖い事がある





例え、今日この命が終わるとしても、この最高のステージには、自分自身の力で立って、誇りを持って頂点を掴みたい

勝つためでも、納得の出来ない終わりにするくらいなら、氏んだ方がマシよ

人生で一番の大舞台に立っているんだもの、誰だってそう思うでしょ?

274: 2019/04/29(月) 19:58:30.39 ID:OPAh6Vca0
屋久井「おい貴様!ウチを大トリにしろと言ったじゃないか!?あんだけ金を握らせたのに、今更裏切る気か!?」

スタッフ「そんな!?あんたたちが変更の指示を出したんじゃないんですか!?」

891P「何を言ってる、そんなものは出していないぞ?」

スタッフ「嘘だ!だって、黒埼さんが報告にきましたよ!?計画に変更があるから、次の審査を先攻に変えてほしいって!」

891P「なんだって!?あいつ何考えてッ!?」

891P「いやそもそも、私達の計画を知っていたというのか!?まさか奴らに計画が読まれていたのも!」

屋久井「あの女、余計な真似を.....!!」


891P「しゃ、社長.....いかがいたしましょう?」

屋久井「仕方がない、こうなったら本当に計画変更だ。811プロは最終審査で徹底的に潰す、妨害の内容が漏れていたとするなら、それも変更しなければならないだろう」

屋久井「すぐに次の策を考えるから、891P君は黒埼君に事実確認をしに行きなさい。もし本当に我々の計画を知っていたとするなら、IGが終わった後、彼女には消えてもらわなければならない」

891P「か、かしこまりました!!」

275: 2019/04/29(月) 19:59:50.66 ID:OPAh6Vca0
~~~ ステージ裏 ~~~


891P「はぁ....はぁ....あ、貴方たち」

颯「....なぁに、おじさん?そんなに息を切らして、今更何しに来たのさ?」

891P「おじさん、だと?私は貴方たちのプロデューサーですよ?貴方たちの勝利の為に、こうやって駆けつけたのに、酷い言い草じゃあ」

ちとせ「とぼけるの、やめましょう?」

891P「ッ....!」


ちとせ「私の魔法に気づいたから、急いで確認しに来たんでしょ?私が貴方たちにとって、消さなければならない人間なのか」

颯「ちとせちゃんから全部聞いたよ。プロデューサーに社長、二人でずっと悪い事してきたんでしょ?」

891P「そんな、違いますよ。みなさん黒埼さんのくだらない妄想に付き合わされているだけです、目を覚ましてくださ.....」










千夜「おい、今なんと言った?」

276: 2019/04/29(月) 20:01:24.20 ID:OPAh6Vca0
891P「!?」



千夜「くだらないだと?お前たちの身勝手な欲望に振り回され、心臓に杭を打たれたような苦しみに悶え続け、それでも、人々の夢を壊さぬよう一人で戦い続けたお嬢様の意思を、くだらないだと?」

千夜「.................ふざけるなァ!!」

凪「吐き気を催す邪悪とは、まさにこのことですね、プロデューサー?」

凪「.......いや、失礼しました。もう貴方は、私達のプロデューサーではありませんでしたね。Ppayも、今日でサービス終了か」

891P「き、貴様ら.....!」

277: 2019/04/29(月) 20:02:42.87 ID:OPAh6Vca0
千夜「よくも今までお嬢様を弄んでくれましたね......私は、"私達"は、お前を絶対に許さない」

颯「千夜ちゃんの言う通りだよ、『アイドル』の全てを汚し続けたあんたたちを、はー達は絶対に許さないから」

891P「貴様ら、分かっているのか?貴様らがIGの決勝まで来れたのは、私達の"助力"があったからだぞ!?」

ちとせ「だからこそ、よ。自分の最期の夢くらい、自分自身の力で掴み取るわ。女の子なんだから当然でしょ?」

ちとせ「それに、貴方たちの助力なんてなくても、私たちはきっとこの場所に立っていたわ。何年かかっても、きっとたどり着いた。だって、私達『ProjectQueen』の力を合わせれば、どんな運命にも打ち勝てたはずだもの」

891P「ちとせ、貴様ァ.....!」


千夜「お前はもう、その汚らわしい口を開くな。二度とお嬢様の視界に入るな、さもなくば.......」

凪「おっと、千夜ちゃんが本気の目になっていますね。あれはやるといったらやる、そんなスゴみがある目です。こっわ」

颯「でも、はやくはー達の前から消えてほしいのは同意かな。あたし達これから、サイッコーのステージで、世界一キラキラ輝いてくるんだから。だから、その邪魔はしないでよ?」

278: 2019/04/29(月) 20:03:45.70 ID:OPAh6Vca0
891P「.....そうか。わかったもういい、勝手にしろ!」

891P「ただし、我々を裏切るのなら容赦はしない。IGが終わった後も、アイドルでいられると思うな!必ず、後悔させてやる.......!」

ちとせ「やれるもんならやってみなさい、どの道もう消える寸前の灯だけどね。それより、貴方たちは自分たちの心配をした方がいいわよ?」

891P「なんだと?」

ちとせ「勝敗がどうなるとしても、私達とLiPPSがぶつかる以上、IGが終わる頃には世界が変わっているわ。その変化に、貴方たちは抗えない。だから、精々怯えていなさい?」












多くの夢を踏みにじった貴方たちの業は、白木の杭に貫かれる

もう二度と、日の当たる場所なんて歩けないから........!

279: 2019/04/29(月) 20:05:58.88 ID:OPAh6Vca0
司会が、Project,Queenの名を高く呼び上げる

それに続いて、狂ったような歓声が、雷の如く鳴り響く


.....うん、もう大丈夫

ずっと私を縛り付けていた鎖は、もう存在しない


今私の心には、雲一つない、清々しいほど鮮やかな快晴の空が広がっている

暖かい陽の光に照らされて、ずっと一緒に歩いてきた愛する人達と共に、いのちの灯を燃やしている



私は今日ここで、最高に輝ける。輝いて見せる

280: 2019/04/29(月) 20:07:02.65 ID:OPAh6Vca0
そして、『LiPPS』

貴方たちには、本当に驚かされてばかりだった

どんな妨害も利用して、逆に自分たちを魅せる為の武器へと変える

まるで、魔法使いの様だった





でもね、魔法を使えるのは貴方たちだけじゃないの





"私達"にもまだ、とっておきの魔法が残っている

私達だからこそ使える、数多の人々を魅了して、この会場を支配できる魔法が




アイドルの"女王"の座は、私達の物よ!

281: 2019/04/29(月) 20:08:16.49 ID:OPAh6Vca0
奏「Project,Queenの最後の曲は、『Fascinate』ね」

フレデリカ「確か、ちとせちゃんと千夜ちゃんのデュエット曲だったね。準決勝の最初の審査で歌ってたやつだ!」


P「......いや、ちょっと待て。あの時聞いたのと、何かが違う。裏で何か別の音が入っているような.......!?」

P「これ、『O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!』だ!予選の時の、久川姉妹のデュエット曲!」


美嘉「まさか、マッシュアップ!?あの二つ、全然曲調違うのに!」

志希「でも全然違和感ない.....ううん、もう完全に新しい一曲として生まれ変わってる。すっごく面白くて、興味深い面白い反応だね~!」

周子「"秘策"があるのは、あたし達だけじゃなかったって事か。こりゃ本格的にやばくなってきたね」

奏「この土壇場で、何度も進化を重ねる.......本当に凄いアイドル達ね。でも、勝機が無くなったわけじゃない」

282: 2019/04/29(月) 20:09:08.78 ID:OPAh6Vca0
奏「向こうが戦いの中で成長するのなら、私達もそれより一歩先へ進化すれば、きっと勝てる。私達の力を合わせれば、きっとそれが出来る!」

奏「そうよね、プロデューサーさん?」


P「....ああ!俺たちにだってまだ最後の秘策が残ってるしな!」

P「それに、俺たちの一番の武器は、今もずっと胸の内で輝いてるだろ?」

周子「あたしたちの.......」

美嘉「一番の武器......?」



P「目を閉じて、自分の鼓動に耳を澄ませてみろ。感じるだろ?いつだってお前たちの心で燃えているものが」

P「思い出せ、どんな逆境の上でもブレることなかった、俺たち811プロの信念の炎を!」

283: 2019/04/29(月) 20:10:21.33 ID:OPAh6Vca0
志希「........楽しむこと」

フレデリカ「それに楽しんで、みんなを楽しませる事!」

P「お見事!」

美嘉「うん、確かに感じる.....ステージに立つのが楽しみ過ぎて、待ちきれなくなってる自分が!」

周子「こんなに期待で心がバクバク脈打ってるの、人生で初めてだわ。でもこういうの、嫌いじゃないかな♪」


奏「どんなステージでも、私達は"楽しみたい"という気持ちを貫いてきた。なら今回も.....ううん、この大舞台でこそ、全力で楽しみましょう」

奏「そうすればきっと、ファンのみんなにこの炎が伝わる.....みんなの"楽しむ心"を、燃え上がらせることができる!」

奏「このセカイの感情を、"楽"一色に変えてみせましょう。それが、"トップアイドル"だから!!」





自分の心の内に、眩く輝くものがあることを確かに感じ取った私達の心が、今一つに繋がる

繋がった心が、私達の胸の奥に灯った炎を、聖火の如く熱く大きく燃え上がらせる!!

284: 2019/04/29(月) 20:11:14.84 ID:OPAh6Vca0
P「よし、じゃあ最後のステージをしっかり楽しむためにも、今は彼女達のステージを楽しもう!」

『はーい!』


ソウダ!セッカクペンライトアルンダカラコレフッテオウエンシヨウヨ

イイネー!アタシタチモカンキャクニナッタミタイ!

イエーイ!ブンブン♪

スゴッ!フレチャンフリツケカンペキヤン!






P(だが、ここまで計画が崩れている以上、向こうも何も手を打たないなんてことはないだろう。きっとちとせちゃんが出してくれた手紙の内容から外れた行動を取ってくる)

P(俺もプロデューサーとして、全力で彼女達を守らなければ.......)

285: 2019/04/29(月) 20:12:10.77 ID:OPAh6Vca0
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!



颯「みんなー!盛り上げてくれて、本当にありがとー!!」

千夜「はい、今回ばかりは本当に、お前たちに感謝していますよ」

凪「千夜ちゃんがデレた、だと......?会場の皆さん、今です!シャッターチャンス!」

千夜「お、おい!やめろ!茶化すな!」

ちとせ「いいじゃない千夜ちゃん♪ほら、最後なんだし、ここまで私達を応援してくれたファンのみんなに、今日一番の笑顔を送りましょう?」

ちとせ「大丈夫だよ、千夜ちゃんの笑顔の可愛さは、私が一番知ってるから♪」

千夜「お、お嬢様まで......」

颯「あはは!それじゃあみんな、いっくよー!」



『Project,Queenを応援してくれて、本当にありがとう!!』



ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!

286: 2019/04/29(月) 20:12:58.81 ID:OPAh6Vca0
~~~ ステージ裏 ~~~


『ハァ....ハァ.....』

颯「なんとか、やりきったね.....」

凪「ここまで疲れたのは、人生で初めてです。マジで倒れる5秒前です。早く控室で休みに行きたいですね」




息を切らしながら、震える手で握ったスマホの内カメラで、今の自分の顔を確かめて見る

あはは......疲れ切ってる。今にも氏んじゃいそうな顔



でも、我ながら綺麗な顔してるね



まだ胸に火が灯っている内にこの鼓動を伝えようと、1つずつ指を動かしていく

287: 2019/04/29(月) 20:14:43.00 ID:OPAh6Vca0
屋久井「いやー、凄かったよ君たち」

891P「......お疲れさまです、皆さん」

千夜「ッ!?お前達は!」


屋久井「まさか君たちの代表曲2つをマッシュアップするとは!そんな練習していたとは知らなかったよ。891P君にも秘密にしていたのかい?」

ちとせ「そうよ、驚かせてあげようと思って」

屋久井「ああ、本当に驚かされた.........色んな意味でな」

屋久井「だが、君たちには本当に感謝しているよ。おかげで我が891プロはついに、芸能界の覇権を握ることができる」

凪「嬉しくはありませんが、どういたしまして」

颯「はー達頑張ってこんなにファンのみんなの心掴んだんだし、もう十分でしょ?LiPPSの邪魔しないでよね」

屋久井「そうだね.....まぁ、いいだろう。"私"はもう、811プロに手を出さない事を約束しよう」

千夜「信用できるとでも?」

屋久井「安心しなさい。私だって"最期"のステージを華々しく飾ってくれた英雄に嘘はつかない」

ちとせ「そう......ならいいわ。私達は控室で休ませてもらうから、またね」

288: 2019/04/29(月) 20:15:34.82 ID:OPAh6Vca0
肩の力を抜きながら悪魔の横をすりぬけつつ、がくがくになった足で滑稽に、されど自分の力で歩く


そのすれ違いざま、指先のまで込めていた力を抜いて心を落ち着かせ、呪文を唱えた

誘惑するような甘い声で、だけど銀の弾丸の様に冷たい呪文を





ちとせ「これで、貴方たちも終わりよ」

289: 2019/04/29(月) 20:16:11.06 ID:OPAh6Vca0
屋久井「フン、生意気な小娘だ」

891P「しかし、ある意味嬉しい誤算でしたね。これだけ斬新かつハイクオリティのパフォーマンスなら、わざわざ妨害しなくても」

屋久井「いや、万が一という事もある。やはり811プロにはここで散ってもらおう」

891P「ということは、やはり811プロに手を出さないというのは嘘ですか?」

屋久井「約束したのは"私"が手を出さないという事だけだ。君が手を出す分には嘘をついたことにならないだろう?」

891P「ああ、そういう事ですか。では、私はどうすれば?」

屋久井「当初予定していたセリを落とす妨害は読まれているだろうから、手を変える。ちょうど今日はいいものを持ってきていてね」ガサゴソ

屋久井「.......これだ」

891P「これって....なっ!?」








891P「拳銃じゃないですか!?」

290: 2019/04/29(月) 20:17:11.92 ID:OPAh6Vca0
屋久井「人に恨まれることも多い立場だからねぇ。もしもの時の為に取り寄せておいたのさ。なんとなく今日は嫌な予感がしたから持ってきていたんだけど、まさか本当に使う時が来るとはねぇ」

屋久井「というわけだ、君はステージの奥からこれで奴等の頭をぶち抜いてくれたまえ」

891P「さ、流石に殺人はマズイですよ!」

屋久井「大丈夫だよ、スタッフにはちゃんと話を付けておくから」

891P「で、ですが!」



屋久井「断ってもいいが、その時は......分かっているだろう?」

891P「ッ!?」

291: 2019/04/29(月) 20:17:57.43 ID:OPAh6Vca0
屋久井「君が今の様な暮らしをする事が出来るのは、私の力あってこそだ。もしそれが無くなれば、君に待ち受けているのは破滅のみ。Project,Queenを制御できなかった責任は、ちゃあんと取らないとねぇ?」

891P「そ、そんな........」

屋久井「なぁに安心なさい。ステージの奥は暗い上にセットの陰に隠れて客席からはほとんど見えないから、売った後すぐに逃げればバレやしない。仮に怪しまれても、私が何とか警察に口利きしてあげよう」

屋久井「それにまぁ、最悪当てられなくてもいい。銃声一つ聞こえるだけで、奴らも観客もパニックになるだろうからな。そうすればどの道勝つのは私達だ」

891P「ほ、本当ですか?」

屋久井「891P君。私が聞きたいのはやるかやらないか、どっちなのかだ」









891P「........やります」

292: 2019/04/29(月) 20:18:44.62 ID:OPAh6Vca0
屋久井「良い返事だ。私は部下に恵まれて嬉しいよ」

屋久井「撃つタイミングはそうだなぁ.....やはり銃声が綺麗に響くように、曲が始まる直前にしよう。ターゲットは誰でも構わないが、そうだなぁ........どうせならあいつがいい」

891P「あいつ、とは?」

屋久井「LiPPSのリーダーの、速水奏君だよ。最後の審査が始まる直前、リーダーが非業の氏を遂げる!奴等にとって、これ以上ないくらい相応しい結末じゃないか!」





屋久井「811プロ、それにP.........散々私をコケにしてくれたが、もう、貴様らは終わりだ。あの時のように、目の前で貴様の大切なものを奪ってやる!アーハッハッハッハッ!!!」

293: 2019/04/29(月) 20:19:40.69 ID:OPAh6Vca0
奏「みんな、準備は出来てるわね?」

周子「もちろん!今日はあたしたちの本気、出しつくすよ!」

フレデリカ「だいじょーぶ♪みんなの背中はフレちゃんにお任せ!」

美嘉「じゃあ、フレちゃんの背中はあたし達が!みんなで支え合えば、あたし達きっとムテキだよ★」

志希「この先に広がるのは、誰も見たことのない未知の世界!楽しみ過ぎて、あたし飛んでいっちゃいそうだよ!」

奏「OK!じゃあ、行くわよ!!!」





大勢の人間が、私達を、『LiPPS』を求めて待っている場所へ

人々の夢が花となり、鮮やかに狂い咲き誇る、あの輝かしい『花園』(ステージ)へ!!!!

294: 2019/04/29(月) 20:21:13.78 ID:OPAh6Vca0
891P「も、もうすぐ奴らのステージが始まっちまう.....クソッ!」

891P「でも、や、殺るんだ.....殺らないと、終わりだ.....!大丈夫、すぐに逃げれば、守ってもらえる....きっと.....」


スタッフ1「君、891Pか?」

891P「ひっ!?は、はいそうです!あ、貴方達は....?」

スタッフ2「891プロの息のかかったスタッフ、ってところかしら?」

スタッフ3「話は聞いてます。ライバルのLiPPSのステージを間近で見て研究する為に、LiPPSの舞台の奥に隠れさせてほしいんですね?」

891P「そ、その通りです!」

スタッフ3「いや~素晴らしく仕事熱心な方なんですね~!なにせ」










スタッフ3(P)「891プロの為に、人頃しにまでなるんだから」

295: 2019/04/29(月) 20:22:14.00 ID:OPAh6Vca0
891P「へっ?」


スタッフ1(ベテトレ)「せいっ!」

891P「ぐはぁ!」

P「うひょー、相変わらず見事な技だこと」

ベテトレ「青木家直伝、確実に男をオトす108の奥義さ」

スタッフ2(早苗)「物理的に落としてどうすんのよ。でも、有り難いわね。そのままシメといて」

ベテトレ「ああ」ギチギチ

891P「あだだだだだだだだ!!!!!」


早苗「じゃあ荷物改めさせてもらうわね.......ハイ拳銃みっけ、証拠として押さえさせて貰うわよ」

早苗「んでついでに手錠をガチャリと、銃刀法違反及び殺人未遂で現行犯逮捕よ」


891P「な、何で計画がばれたんだ!?」

P「お前らの敗因はただ一つだよ。お前ら、自分の担当舐めすぎ」

891P「な、なんだと......?」

296: 2019/04/29(月) 20:23:37.61 ID:OPAh6Vca0
~~~ ProjectQueenのステージ終了直後 ~~~


P「一応青木さんと片桐さんに連絡してあちこち警戒してもらっているが、891プロがどこから攻めてくるか分からねぇな.......」トゥルルルルル

P「こんな時に電話か。二人が何か見つけたか......って、鳴ってたのは仕事用の携帯か。なんだこの番号?」ピッ




『そうだね.....まぁ、いいだろう。"私"はもう、811プロに手を出さない事を約束しよう』




P「!?」

297: 2019/04/29(月) 20:24:20.84 ID:OPAh6Vca0
この声、おっちゃん!?




『信用できるとでも?』

『安心しなさい。私だって"最期"のステージを華々しく飾ってくれた英雄に嘘はつかない』

『そう......ならいいわ。私達は控室で休ませてもらうわ、また後でね』




この電話をかけてきた当人であろう少女の声と、その仲間たちの声がどんどん小さくなっていく

だが、残った二人の男の狂った会話は依然、スピーカーを通して漏れ続けている





P「......成程ねぇ。これ、意外と常套手段だったみたいだな」

298: 2019/04/29(月) 20:24:57.72 ID:OPAh6Vca0
891P「まさか、また黒埼が....!」

P「あんた達が奏を撃ち抜く前に、彼女の放った銀の弾丸が、悪魔に魂売ったあんた達の心臓をぶち抜いたってわけさ」

P「そうだ、ついでにちょっとあんたの携帯借りるな」ピポパポ

891P「ふざけるな、返せ!」

ベテトレ「少し黙っていろ」ギチギチ

891P「あばばばばばば!!!!」

早苗「覚悟しなさいよ~?青木ちゃん、『あの子』を売ったあんたの事めっちゃくちゃ恨んでるから」

ベテトレ「『あの子』の分も含めて、しっかり利子を付けて返させてもらうぞ」ギチギチギチ!!

891P「あががががががgっがあg!!」

299: 2019/04/29(月) 20:26:13.11 ID:OPAh6Vca0
ガチャッ


屋久井『891P君、急に電話をかけてきてどうしたんだい?』

P「891P?誰それ?俺Pです!」

屋久井『なんだと......?』

P「まぁそういうこった、あんたらの作戦は失敗したんだよ」

屋久井『貴様、一体何故!?』

P「答えは、あんたのポケットの中」

屋久井『はぁ?.......これは黒埼君のスマホ!?まさか、あの時に!』


P「つまり、あんたは2回もちとせちゃんに嵌められたって事。同じ女、しかも担当アイドルに二度ひっかけられるとか、おっちゃんって"救いようのない馬鹿"だな」

屋久井『P、貴様ァ!』

P「まぁそうカッカせずにさ、ウチのLiPPSのステージを楽しんでくれよそんでもって、しっかり噛み締めるんだな」








あんたたちが今まで、どれだけ尊いものを壊し続けていたのかを!

300: 2019/04/29(月) 20:26:51.76 ID:OPAh6Vca0
~~~ 2週間前 ~~~


P「レッスン始まる直前で悪いが、お前たちに大事な話がある」

周子「なんなん急に改まって?というか、今の時期に出る話って全部重要やと思うけど」

P「昨日一晩ずっと考えてある結論にたどり着いたんだが.....率直に言うと、このままじゃお前らはIGの頂点を掴めない」

奏「それは、一体何故?」

P「今のお前らは、確かにトップアイドルに相応しい技術と精神を見につけている。だが、IGっつー特別な舞台では、それだけじゃ勝てない。なんつーか多分、もっとドデカいインパクトを観客に与えれないといけないんだ」

P「だが安心しろ、俺もちゃんとプロデューサーとして、最後の秘策を考えてきた」

フレデリカ「その気になる秘策とは.......CMの後で♪」

美嘉「いやいや!CMとかないから!」



P「最後の秘策、それは............」

301: 2019/04/29(月) 20:27:40.82 ID:OPAh6Vca0
最後のステージの衣装は、ちょっと特別

特別といっても、胸に一つ花を差し込んだだけだけど

それでもこの一輪は、何よりも特別な意味がある

『思いやり』の花言葉を持つそれは、どんな花より私達に勇気をくれる!

302: 2019/04/29(月) 20:28:12.87 ID:OPAh6Vca0
奏「みんなー!私達、このIGという大舞台の為に、ここまで私達を応援してくれたみんなの為に!とっておきのプレゼントを用意してきたわ!」

周子「ほうほう!それじゃ、気になるプレゼントの正体、さくっと発表しちゃいましょうか♪」

奏「ええ!それじゃあ行くわよ、皆に送るプレゼントの正体、そして、IGという最高の舞台をを締めくくるフィナーレの正体は!」



パチン、と指を鳴らす

それを合図に、モニターに"プレゼント"の正体が映し出される

同時に、会場を狂喜の嵐が包み込んだ

303: 2019/04/29(月) 20:28:51.64 ID:OPAh6Vca0
それは、たった5文字のアルファベット

だけど、このキラキラ輝く素晴らしき世界に、『私達』が捧げるとっておきの贈り物!!

304: 2019/04/29(月) 20:29:18.65 ID:OPAh6Vca0

奏「みんな、準備はいいかしら?IG決勝、最後の最後で初公開する、とっておきの完全新曲、その名も.......」

305: 2019/04/29(月) 20:29:44.63 ID:OPAh6Vca0



Capter24 「Tulip」




306: 2019/04/29(月) 20:30:57.81 ID:OPAh6Vca0
   ・
   ・
   ・
   ・



P「どうだ、この曲の感想は?」

美嘉「凄い.....まだ声が入ってないのに、凄く引き込まれる」

志希「歌詞もなかなか興味深いねー。確かにしゃべるだけなら唇っていらないし。でも」

奏「キスするために、咲いている。ロマンチックでいいじゃない」

周子「Pさんったら、よくこんなすごい曲持ってこれたね?いつの間に用意してたん?」

P「用意してたって言うか、元からあったんだよ」

美嘉「元からあった?」



P「この曲はな........俺が歌を教えてた、『あの子』が作った曲なんだ」


『!!!』

307: 2019/04/29(月) 20:32:27.81 ID:OPAh6Vca0
P「『あの子』は、この曲に自分自身の歌を付ける事を夢に抱いてたんだ。でも結局、それが叶うことはなかった........」

周子「それで、お蔵入りになっちゃったんやね」

P「実はな、あの子が氏んでからずっと、ずっとこの曲が嫌いだった」

奏「それは、思い出してしまうから?」

P「ああ、この曲を聞くと思いだしちまうんだ。『あの子』の事を......だから、必氏に忘れようとしていたんだ、でも」

フレデリカ「忘れられなかったんでしょ?思い出すと苦しくなっても、プロデューサーの大事な思い出だもんね。そんなの、忘れられる訳ないよね」

P「その通りだ。どれだけ苦しむとしても、どれだけ逃げ出したくっても、この曲のことだけは、あの子の夢が詰まったこの曲のことだけは!忘れる事が出来なかった.......俺にとって『Tulip』は、大嫌いな曲だけど、何よりも愛おしい、思い出の曲だったんだ........」


P「だからみんな、頼む!」

308: 2019/04/29(月) 20:34:15.92 ID:OPAh6Vca0
P「お前らの手で、この曲を完成させてやってくれ!『あの子』の夢を、あの子が何より憧れていたあの舞台へ、一緒に持っていってやってくれ!」


『任せて!!!』




奏「プロデューサーさん、私達この曲も、この曲に込められた夢も、必ず最高のステージで、何よりも華やかに咲かせてみせるから!」




だから、『あなた』もプロデューサーさんと一緒に見ていて頂戴

『あなた』と私達の夢が、花開く瞬間を!

309: 2019/04/29(月) 20:35:04.21 ID:OPAh6Vca0
チューリップの花言葉の由来は、オランダのある物語から来ているらしい


その昔、ある村に住む一人の少女が三人の騎士にプロポーズされた

騎士たちはそれぞれ家宝の王冠、剣、黄金を少女に贈ったが、優しい少女は自分を愛してくれた三人の騎士を思いやるあまり、一人を選ぶことができなかった

そしてとうとう結論を出すことができなかった少女は、花の女神に自分を花に変えてくれるよう頼んだ

女神は少女の願いを聞き入れ、少女をチューリップの姿に変えた

チューリップの姿は、彼女へと贈られた家宝から形作られている




その葉は剣、芸能界に吹き荒れた悪意の嵐に真っ向から立ち向かった、彼女達の覚悟

その球根は黄金、黄金の様に眩い輝きを放つ、彼女達の抱いたトップアイドルという夢

その花は王冠、今まさにアイドルの頂点を掴もうとするあの子達へ贈られる、トップアイドルになったことの証




そして、チューリップにはもう一つ花言葉がある

それは.....................

310: 2019/04/29(月) 20:36:36.16 ID:OPAh6Vca0
トレーナーさんに早苗さん、ちひろさんにトライアドプリムス、ProjectQueenに、ずっと支え続けてくれたプロデューサーさん

そして、私達とプロデューサーさんを引き合わせてくれて、私たちに夢を託してくれた、顔も知らない『あなた』



見て、いま私達は、このドームに集まった全ての人達の心は、一つに繋がっている

心の揺らめきに合わせて、その手のサイリウムを揺らめかせる

その光景はまるで、優しい風が吹き抜ける色鮮やかな花園のよう



性別も出自も年齢も思想も、彼らの放つ光の色は、みんな何もかも違うはずなのに

一つ一つの光が、必ずほかの誰かと繋がっていって、一つの大きな束となっていく




これが、私達の抱いた"愛"そのもの



どんな嵐が吹き荒れようと、私たちはここに咲いていられる。隣を一緒に歩んでくれた仲間たちがいるから、その嵐の先に、淡く光る希望を見つけられる

だって私達はアイドルという人生の舞台を、本当に愛しているから!

311: 2019/04/29(月) 20:37:41.07 ID:OPAh6Vca0

奏(そう、これが『私達』全員で作りあげた.......)

312: 2019/04/29(月) 20:38:21.68 ID:OPAh6Vca0

P「虹光の花束........」

313: 2019/04/29(月) 20:38:53.66 ID:OPAh6Vca0
ああ、ちくしょう。分かってた、分かってたよ

『あの子達』の夢が花咲く瞬間を見れば、こうなるって分かってたんだけどなぁ








涙が、止まらねぇや................

314: 2019/04/29(月) 20:39:55.59 ID:OPAh6Vca0
司会「いやー......本当に、本当に、どちらも素晴らしいステージでした!わたくし、感動して、涙が止まりません.......!」

司会「しかし、ついにこのIGも最後の結果発表、終わりの時間となってしまいました。激戦に続く激戦の末、トップアイドルの称号、Sランクアイドルの座を手にするのは果たしてどちらのユニットか!!」





奏(やれることは、全部やった。全力を出しきった)

ちとせ(だからあとは、ただ、受け入れるだけ)






司会「それでは発表します!IDOL OF GRATESTに優勝し、名実ともにアイドル界の王者の座を手にしたのは!」

315: 2019/04/29(月) 20:40:56.97 ID:OPAh6Vca0
      最終結果




LiPPS      1333590票(累計2946811票)    






Project,Queen  1260901票(累計2893569票)










優勝 LiPPS(811プロ)

316: 2019/04/29(月) 20:41:39.83 ID:OPAh6Vca0
早苗「やっ....」

ベテトレ「やっ....」







P「やっ、た.....?」










『いやったあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!』

317: 2019/04/29(月) 20:42:07.64 ID:OPAh6Vca0

to be continued






and,the time of Ending........

318: 2019/04/29(月) 20:43:27.34 ID:OPAh6Vca0
Chapter24終了したところで、今回はここまで~


次回、最終回
Chapter Final


更新は.....多分元号変わった後

引用: 【モバマス】LiPPS「虹光の花束」 2スレ目