1: 2020/02/01(土) 20:58:46.80 ID:YahwmLUE.net
栞子「念の為に伺いますが...」

栞子「あなたと私とで恋人関係になるという解釈でよろしいんですよね?」

2: 2020/02/01(土) 21:01:31.59 ID:YahwmLUE.net
栞子「はぁ...」

栞子「私たちはまだ学生なんですよ?」

栞子「将来のために勉学に励み、自身の才能を見つけるための大事な時期なのに...」

栞子「それを恋愛ごっこで潰すつもりですか?」

3: 2020/02/01(土) 21:08:07.06 ID:YahwmLUE.net
栞子「それに仮にですよ?あなたと私が付き合うことになったとしたら、あなただけでなく私もその無駄な付き合いに時間を費やすことになってしまうんです」

栞子「生徒会長としての責務を果たす時間をそのようなことに割くつもりは毛頭ありません」

4: 2020/02/01(土) 21:18:23.10 ID:YahwmLUE.net
栞子「...一緒に生徒会の仕事を手伝う?」

栞子「結構です。あなたに手伝って頂くよりも私一人で片づけてしまった方がはるかに効率的です」

栞子「...だったら生徒会の仕事が終わった後に一緒に帰りたい?」

栞子「はぁ...」

栞子「それではまるで付き合ってるみたいじゃないですか。私はあなたの告白を受け入れたつもりはありませんが」

5: 2020/02/01(土) 21:23:13.25 ID:YahwmLUE.net
栞子「...え?一緒に帰るくらい友達でも当たり前?」

栞子「そもそも私とあなたは友達にすらなった覚えはありませんが?」

栞子「...」

栞子「何ですかその目は?」

栞子「そんな表情されても私の気持ちは動きませんよ」

栞子「......」

栞子「ですが」

栞子「あなた勝手について来るというなら無理に止めはしません」

6: 2020/02/01(土) 21:30:48.04 ID:YahwmLUE.net
栞子「一緒に下校するくらいなら知り合い同士でもしますからね」

栞子「そんなにしつこく懇願する姿を見ると、あなたが哀れに思えてきます」

栞子「だからこれは私の慈悲のようなものです。あなたの事はまだ友人とすら思っていません」

9: 2020/02/01(土) 21:39:36.01 ID:YahwmLUE.net
栞子「なんですかその嬉しそうな顔は」

栞子「もう一度言いますが私とあなたは友人ですらありません。勘違いをしないで下さい」

栞子「生徒会の仕事が終わったらあなたを待たずに遠慮なく帰らせて頂きます」

栞子「だから、あなたが私の帰る時間に合わせてください」

10: 2020/02/01(土) 21:44:16.85 ID:YahwmLUE.net
栞子「これで満足ですか?」

栞子「それでは失礼させていただきます。また放課後に会いましょう」

栞子「間違っても私の事を待たせないように」

11: 2020/02/01(土) 21:52:08.98 ID:YahwmLUE.net
放課後

栞子「......」

栞子「一応確認しておきますが遅れた言い訳はありますか?」

栞子「お通じが1週間ぶり?何を言っているんですか?」

栞子「そんなもの根性でタイミングをずらしてください」

栞子「おかげで私が30秒も待つ事になってしまいました」

12: 2020/02/01(土) 21:55:09.42 ID:YahwmLUE.net
栞子「...自分は2時間も待ってた?」

栞子「確認したいのですが、私を待っていた間一体何をしていました?」

栞子「ここでずっと待っていた?」

栞子「...はぁ」

14: 2020/02/01(土) 22:01:47.92 ID:YahwmLUE.net
栞子「私を待っている間に勉強をするなり読書をするなり色々と出来ることがあったでしょう」

栞子「あなたはもっと効率の良い時間の使い方を覚えるべきです」

栞子「...私の連絡先を聞いていなかったからいつ帰るのか分からなかった?」

栞子「それなら生徒会室に聞きに来れば良いでしょう」

15: 2020/02/01(土) 22:07:21.13 ID:YahwmLUE.net
栞子「...他の人もいるし仕事の邪魔をしたくなかった?」

栞子「分かりました。私の携帯番号を教えるので次からはここに連絡して下さい」

栞子「...えっ?LINE?」

栞子「...あぁ、そういうのもありましたね」

16: 2020/02/01(土) 22:10:48.33 ID:YahwmLUE.net
栞子「分かりました。それではこちらで連絡先を交換しましょう」

栞子「えっと、電話番号を検索して友達を見つけるんでしたよね」

栞子「...ふるふる?何ですかそれは?」

栞子「......」

栞子「なるほど。そういう方法もあるんですね」

17: 2020/02/01(土) 22:22:46.00 ID:YahwmLUE.net
栞子「私の方は準備できました」

栞子「それでは...」

栞子「......」フルフル

栞子「あっ、できました」

栞子「...何ですかこれは?」

18: 2020/02/01(土) 22:24:38.47 ID:YahwmLUE.net
栞子「アイコンが女性の大きな胸を拡大したもの...」

栞子「申し訳ありませんがあなたには牢屋に入っていただく必要がありそうですね」

19: 2020/02/01(土) 22:26:36.72 ID:YahwmLUE.net
栞子「...え?自分のはそんなアイコンじゃない?」

栞子「しかし今一緒にふるふるしたのはあなたと私の二人のはず...」

栞子「...なるほど、この機能を使うとたまに知らない方のアカウントが表示されるんですね」

栞子「それではこの『Fruit Forest』という名前は誰のアカウントなのでしょうか」

21: 2020/02/01(土) 22:38:24.07 ID:YahwmLUE.net
栞子「それではもう一度...」

栞子「今度こそは...」フルフル

栞子「きました...!」

栞子「...ふふっ」

栞子「...何ですかこの写真?」

栞子「変顔...というものですか」

栞子「そんなものをアイコンにしないでください。初めて見た人は驚いてしまいます」

25: 2020/02/01(土) 22:49:47.72 ID:YahwmLUE.net
栞子「...私のアイコン?」

栞子「あぁ、これは私がよく行く児童館の子たちと一緒に撮ったものを編集したものです」

栞子「...笑顔が新鮮?そうですね、私は不愛想ですから」

27: 2020/02/01(土) 22:56:15.80 ID:YahwmLUE.net
栞子「あなたのアイコンを見たとき笑ってた?...ただ驚いただけで笑ってなどいません」

栞子「笑ってた方が可愛い、ですか...」

栞子「余計なお世話です。別にあなたに可愛いと思われたくて笑ってなどいません」

28: 2020/02/01(土) 23:02:39.55 ID:YahwmLUE.net
栞子「...何ニヤニヤ笑ってるんですか?他におかしな所でもあります?」

栞子「...LINEの名前?これのどこが...」

栞子「『しおりこ』と平仮名で登録してる所が可愛い?」

栞子「...後で漢字に直しておきます」

29: 2020/02/01(土) 23:11:59.12 ID:YahwmLUE.net
栞子「...そんなに謝らないでください。別に怒ってなどいません」

栞子「よくよく考えれば私には似合わぬ所業だと思ったので直すまでです」

栞子「...直さないでほしい?どうしてですか?」

30: 2020/02/01(土) 23:12:31.30 ID:YahwmLUE.net
栞子「私の意外な一面が知ることが出来るからもったいない、ですか...」

栞子「......」

栞子「分かりました。直さずにそのままにしておきます」

46: 2020/02/02(日) 17:44:53.66 ID:kB2npm30.net
栞子「そんなに嬉しがることでもないでしょう、まったく...」

栞子「別に私の笑顔を見たところで他の方にも、あなたにも得なんてないじゃないですか」

栞子「それに...私には笑顔というものはどこか不似合いな感じがします」


栞子「...あなたの方が似合いますよ」

栞子「...いえ、何でもないです。日が暮れそうなので早く帰りますよ」

47: 2020/02/02(日) 17:51:40.12 ID:kB2npm30.net
-----------------------------------------------
栞子「あなたと話してたら無駄な時間を過ごしてしまい日が暮れてしまいました」

栞子「次はあんな所で話などせずにさっさと帰りますよ」

栞子「帰る時間?」

栞子「そうです。いつも帰る時間は大体このくらいです」

48: 2020/02/02(日) 17:52:20.49 ID:kB2npm30.net
栞子「...それなら自分のせいで遅れたわけじゃない?」

栞子「はぁ...」

栞子「今日は早く仕事を終わらせて帰ろうと思っていたんです」

栞子「それなのにあなたとの無駄話でこんな時間になってしまった」

栞子「責任はちゃんと感じているんですか?」

栞子「別に謝らなくて良いです。次から気をつけて下さい」

49: 2020/02/02(日) 18:02:03.46 ID:kB2npm30.net
栞子「それに私も特別遅い時間に帰っているわけではありません」

栞子「他の生徒も部活などをやっている方々なら下校時間は大体このくらいです」

栞子「あなたは部活等はには入っていらっしゃらないのですか?」

栞子「...やはり」

栞子「予想通り何処にも入っていないのですね」

50: 2020/02/02(日) 18:02:29.48 ID:kB2npm30.net
栞子「たしかに私たち学生は勉学に励むことが義務」

栞子「しかし部活や様々なことを経験することで自分に向いている事や眠っている才能を見つけ出す事も義務だと考えています」

栞子「あなたも恋愛などとのたまわらずに何か新しいことを始めたらどうですか?」

51: 2020/02/02(日) 18:07:57.79 ID:kB2npm30.net
栞子「...さっきからまたニヤニヤして...」

栞子「何か言いたいことがあるならはっきり言ってください。煩わしいですね」

栞子「...私の方から話しかけてきてくれてるのが嬉しい?」

栞子「...」

栞子「私の話をちゃんと聞いていましたか?」

53: 2020/02/02(日) 18:11:11.44 ID:kB2npm30.net
栞子「あなたは恐らく将来に関して何も考えていないようなのでただ助言をしているだけです」

栞子「あなた2年生ですよね?」

栞子「1年生の私にこんなことを言われて恥ずかしくないんですか?」

54: 2020/02/02(日) 18:18:38.47 ID:kB2npm30.net
栞子「...そうです。少しは反省して下さい」

栞子「これから私と一緒に帰りたいのでしたら、今日みたいにじっと待っているのではなく有意義に時間を使う方法を考えて下さい」

55: 2020/02/02(日) 22:10:51.26 ID:kB2npm30.net
栞子「駅に着きましたね。あなたは...反対側の方向ですか」

栞子「それではここでお別れですね」

栞子「明日は...7時にここで待ち合わせでよろしいですか?」

56: 2020/02/02(日) 22:17:13.24 ID:kB2npm30.net
栞子「...何ですかその驚いた表情は?」

栞子「明日も授業前に生徒会の仕事があるので早く学校に行かなければなりません」

栞子「あなたと違って忙しいんです」

栞子「そうではない?では何なのですか?」

57: 2020/02/02(日) 22:20:06.49 ID:kB2npm30.net
栞子「...!!」

栞子「...下校だけだと思っていたなら早く言って下さい。余計な気を回してしまいました」

栞子「では明日は私一人で登校することにします」

58: 2020/02/02(日) 22:25:38.84 ID:kB2npm30.net
栞子「...え?」

栞子「...」

栞子「一緒に登校したいのでしたら最初から言えば良いじゃないですか」

栞子「あまり私に気を使わせないでください」

61: 2020/02/02(日) 22:40:19.67 ID:kB2npm30.net
栞子「...私が勝手に勘違いしただけ?」

栞子「あなたの伝え方が稚拙なだけだと思うのですが」

栞子「自覚が無いのですか?」

栞子「...分かれば良いんです。次からは気をつけて下さい」

62: 2020/02/02(日) 22:41:27.33 ID:kB2npm30.net
栞子「そろそろ失礼します。明日は寝坊だけはしないようにしてください」

栞子「ではまた明日」

75: 2020/02/03(月) 22:19:39.81 ID:BsoMb+GH.net
栞子「おはようございます」

栞子「私の言った通り寝坊はしなかったようですね」

栞子「早く行きますよ。1限までに終わらせたい仕事があるので急いでるんです」

76: 2020/02/03(月) 22:27:29.89 ID:BsoMb+GH.net
栞子「どうしました?そんなに周りをきょろきょろして」

栞子「...そうですね。この時間から練習を始めている部活もあります」

栞子「特に大会が近づいてる部活等は私が登校する時間より前に始めていたりもします」

栞子「...それを見るたびに私も彼女達のために生徒会の仕事を頑張らなくてはと思うんです」

77: 2020/02/03(月) 22:32:40.65 ID:BsoMb+GH.net
栞子「あなたも今からでも良いですから何かの部活に入ってみたらいかがですか?」

栞子「こんな私といる時間よりも有意義に過ごせると思いますよ」

栞子「...まぁそう言うだろうと思いました」

栞子「ただしその分勉強の方は頑張ってください」

79: 2020/02/03(月) 22:43:01.03 ID:BsoMb+GH.net
栞子「帰宅部の上に勉強も駄目ならば大学受験の時に困ると思いますので」

栞子「もしあなたに向いている事がまだ分からないならば」

栞子「勉強に励んで、良い大学に行って将来の可能性を広げることも一つの手だと私は思っています」

80: 2020/02/03(月) 22:44:00.39 ID:BsoMb+GH.net
栞子「...私の知る人の中で、大人になった後に今までの人生を後悔している人間は出したくありませんから」

栞子「もっとも、あなたがそこまで考えてる方なのかは分かりませんが」

81: 2020/02/03(月) 22:49:39.22 ID:BsoMb+GH.net
栞子「...私?」

栞子「私が部活ですか?」

栞子「......」

栞子「考えたことがないですね」

82: 2020/02/03(月) 22:54:26.30 ID:BsoMb+GH.net
栞子「それよりも私は他の方の適性を見つけ出して、その人の可能性を広げる方が大切だと考えています」

栞子「私自身にとっても他の方にとってもそちらの方が有意義であると思います」

83: 2020/02/03(月) 22:59:39.69 ID:BsoMb+GH.net
栞子「...そうじゃない?」

栞子「有意義とかではなく、私が楽しめそうな部活ですか...?」

栞子「楽しめそう...」

栞子「......」

栞子「分かりません」

栞子「申し訳ないのですが、すぐには答えられそうにないです」

84: 2020/02/03(月) 23:05:52.62 ID:BsoMb+GH.net
栞子「...真面目すぎる?」

栞子「もっと気楽に考えてと言われましても...今まで考えたこともなかったので」

栞子「中学の時も部活には入らずに生徒会に入っていましたので」

85: 2020/02/03(月) 23:12:00.45 ID:BsoMb+GH.net
栞子「...?明日までに考えてきて?」

栞子「はぁ...」

栞子「何故あなたにそこまで言われなければいけないのですか?」

栞子「正直、私にとってはどうでも良いことのように思えます」

栞子「それにもし考えたとしても、友人でもないあなたに言う義理などありません」

86: 2020/02/03(月) 23:16:18.07 ID:BsoMb+GH.net
栞子「...大事なこと?」

栞子「私の事をもっと知りたい...」

栞子「分かりました。一応考えてはきます」

栞子「ただし、明確な結論が出るかは分かりませんよ」

87: 2020/02/03(月) 23:17:20.68 ID:BsoMb+GH.net
栞子「...やっと納得してくれましたか」

栞子「別に楽しみにする事でもないでしょう」

栞子「まったく...」

88: 2020/02/03(月) 23:27:02.85 ID:BsoMb+GH.net
------------------------------

学校

栞子「私はこれから生徒会室に行きます。あなたはどうするのですか?」

栞子「自分の教室で宿題?」

栞子「...宿題は普通前日までに済ましておくものだと思うのですが、私の勘違いでしょうか?」

栞子「......」

栞子「生徒会室でやっていきますか?」

89: 2020/02/03(月) 23:27:53.07 ID:BsoMb+GH.net
栞子「あなたのことですから教室に行けば他の方と喋り始めて結局宿題が出来なくなりそうな気がします」

栞子「図星ですか」

栞子「分かりました。それでは生徒会室でじっくりとやっていって下さい」

栞子「ただし問題の答えをうつす等はしないように。生徒会長として手抜きはさせません」

栞子「覚悟してください」

98: 2020/02/04(火) 22:15:46 ID:TgrTVp8U.net
生徒会室

栞子「では私はこちらの席で作業をしてますのであなたはこの辺りの席を適当に使って頂いて構いません」

栞子「...先程も言いましたがズルはしないように」

99: 2020/02/04(火) 22:17:12 ID:TgrTVp8U.net
-------------------------------

栞子「......」カリカリ

栞子「あの、一ついいですか?」

栞子「さっきからペンが全く進んでいないようですが...」

栞子「はぁ...やはり...」

100: 2020/02/04(火) 22:20:57 ID:TgrTVp8U.net
栞子「ちなみに教科は何ですか?」

栞子「古文...」

栞子「分かりました。私が教えます」

101: 2020/02/04(火) 22:28:24 ID:TgrTVp8U.net
栞子「古文でしたら1年の私でもある程度は分かります」

栞子「宿題の内容を見せて下さい」

栞子「...教科書の現代語訳ですか」

102: 2020/02/04(火) 22:28:48.81 ID:TgrTVp8U.net
栞子「副読本はありますか?」

栞子「1学期の最初に教科書と一緒に配られた参考書のような本です」

栞子「ありがとうございます」

栞子「......」

栞子「この本ちゃんと使ってます?」

103: 2020/02/04(火) 22:38:49.82 ID:TgrTVp8U.net
栞子「書き込み等がまったく無いのですが...」

栞子「...成る程」

栞子「ノートの方にまとめてると...」

栞子「それではノートの方を見せて下さい」

栞子「......」

栞子「断言します。あなたはノートを取らなくても良いタイプの人間です」

104: 2020/02/04(火) 22:47:40.76 ID:TgrTVp8U.net
栞子「あなたこのノートを見直してないでしょう?」

栞子「ノートは後から見直すために取るものです」

栞子「それをやっていないのではせっかくまとめた内容が無駄になってしまいます」

栞子「あなたの場合は副読本で調べながら問題を解いていく勉強の方が合っていると思います」

栞子「必要な情報があれば本の中に書き込んで下さい」

105: 2020/02/04(火) 23:00:02.38 ID:TgrTVp8U.net
栞子「ノートを綺麗にまとめるのも結構ですが、それはあなたよりもはるかに真面目でマメな方がやる事です」

栞子「あなたには向いてないので止めた方が良いです」

栞子「...凄い?何がですか?」

栞子「...この程度の事は普通高校受験の時に調べたり考えたりするでしょう」

栞子「逆にあなたのような勉強方法でこの高校に入れたことが驚きです」

106: 2020/02/04(火) 23:02:59.18 ID:TgrTVp8U.net
栞子「...それよりも宿題を始めますよ」

栞子「急がなければ時間が無くなってしまいます」

栞子「ここは...そうです。その文法を使って...」

107: 2020/02/04(火) 23:09:46 ID:TgrTVp8U.net
.............

栞子「ギリギリ終わりましたね」

栞子「今私が教えた内容は後で復習しておいて下さい」

栞子「当たり前です。せっかく勉強した内容も後で見直さなければすぐに頭から抜けてしまいます」

栞子「特にあなたはその傾向が強そうなので気をつけて下さい」

108: 2020/02/04(火) 23:15:56 ID:TgrTVp8U.net
栞子「...別にお礼などいらないです」

栞子「...仕事?」

栞子「昼休みに捌いてしまうので心配は無用です」

栞子「...いえ、放課後は会議があるのでそちらには回せないです」

109: 2020/02/04(火) 23:19:20 ID:TgrTVp8U.net
栞子「...手伝う?」

栞子「結構です。以前も言った通りあなたに協力してもらうよりも一人でやってしまった方が早く終わりますので」

栞子「...今日は随分と押しが強いですね」

栞子「あなたが気にすることではありません。だからそんなにすまなそうな表情はしないで下さい」

110: 2020/02/04(火) 23:29:49 ID:TgrTVp8U.net
栞子「......」

栞子「それでは昼休みに売店にあるプリンを買ってきて下さい」

栞子「美味しいと評判なのですが個数が少ないので競争が激しいんです」

栞子「一度食べてみたいのでお願いできますか?」

111: 2020/02/04(火) 23:31:46 ID:TgrTVp8U.net
今日はここまでです
コンビニのプリン美味しいですよね

118: 2020/02/05(水) 23:00:50.76 ID:SkqqHK7T.net
昼休み 生徒会室

栞子「お疲れ様です」

栞子「それで朝にお願いしたものは...」

栞子「!...ありがとうございます」

119: 2020/02/05(水) 23:05:46.74 ID:SkqqHK7T.net
栞子「何回か売店に行ったことがあるのですが、いつも列が出来ていて私がカウンターに着く頃にはいつも売り切れていたんです」

栞子「仕事?もう少しで仕事が終わりますので問題ありません」

栞子「あなたも昼御飯はまだでしょう?」

栞子「私にかまわず食べて下さい」

栞子「待つ?」

栞子「...その辺りはもうあなたの自由にして下さい」

120: 2020/02/05(水) 23:17:03.80 ID:SkqqHK7T.net
栞子「あっ、この資料は...」

栞子「...いえ、何でもないです。体育館の使用許可の申請書です」

栞子「この学校にはスクールアイドル同好会というものがあります。その同好会が体育館を使わせて欲しいと要望してきたんです」

栞子「しかし何故使用目的がバレーボール...?」

122: 2020/02/05(水) 23:24:47.81 ID:SkqqHK7T.net
栞子「...まぁこの時間帯なら他の部が使う予定もありませんし問題はなさそうです」

栞子「しかし...アイドルなのにバレーボールとは彼女たちはふざけているのでしょうか...?」

栞子「...いえ、別に興味などはありません。ただ私は彼女たちの活動が無駄なものであると考えているのであまり良い目では見ていないだけです」

124: 2020/02/05(水) 23:25:36.69 ID:SkqqHK7T.net
今日はここまでです
申し訳ないですが明日もあまり書けないかもしれないです

133: 2020/02/06(木) 22:44:19.48 ID:+TJoQBg4.net
...............................

栞子「ふぅ、これで終わりですね」

栞子「時間も結構余りましたし、少しゆっくりできそうです」

栞子「早くお昼御飯を食べてしまいましょう。あなたもお腹がすいたでしょう」

栞子「私?お弁当ですが...それが何か?」

134: 2020/02/06(木) 22:51:04.56 ID:+TJoQBg4.net
栞子「いえ、自分で作る事はあまりありません。普段は母が作ってくれてますので」

栞子「あなたこそ...何ですかそれは?」

栞子「パンとおにぎりだけではないですか」

栞子「栄養とかちゃんと考えてます?せめて売店のお弁当にした方が良いと思いますが」

135: 2020/02/06(木) 23:03:56.17 ID:+TJoQBg4.net
栞子「...高いからとかそういう問題ではありません」

栞子「まさか毎日それだけですか?」

栞子「...はぁ」

栞子「確か割りばしがあそこにありましたね...」

栞子「私のお弁当を少し分けてあげます」

136: 2020/02/06(木) 23:16:18.90 ID:+TJoQBg4.net
栞子「今日は野菜と...お肉があるので問題ないですね」

栞子「どうぞ」

栞子「...夕食でたくさん食べてるから大丈夫?」

栞子「私たちはまだ成長期なのですから栄養に関してはしっかり取らなくてはなりません」

137: 2020/02/06(木) 23:16:54.32 ID:+TJoQBg4.net
栞子「お昼御飯も明日からはちゃんと用意してきて下さい」

栞子「間違っても私にお弁当を分けてもらうのを期待しないように」

栞子「お弁当を分けてあげるのは今日限りです」

138: 2020/02/06(木) 23:24:19.12 ID:+TJoQBg4.net
栞子「早く食べたらどうですか?食べたくないのなら別に構いませんが」

栞子「...そんなに慌てないで下さい。ゆっくり食べて下さい」



栞子「......」

栞子「そうですか。美味しいなら良かったです」

139: 2020/02/06(木) 23:24:37.12 ID:+TJoQBg4.net
栞子「...はい?」

栞子「明日お弁当を作ってくるから私のおかずと交換してほしい?」

140: 2020/02/06(木) 23:29:23.96 ID:+TJoQBg4.net
今日はここまでです。
ちなみにしおちゃんの相手は同好会のあなたではなく別の人です。

147: 2020/02/08(土) 14:11:53.72 ID:Y2BVoA+g.net
栞子「おかずを分けるのは今日限りだと先程言ったつもりですが?」

栞子「...交換だから違う?」

栞子「そもそも私の方は交換するメリットがありません」

栞子「交換してくれないとまたパンとおにぎりだけにする?」

栞子「まったく脅しになっていないのですが...」

148: 2020/02/08(土) 14:16:50.01 ID:Y2BVoA+g.net
栞子「そんなに私のお弁当が美味しかったんですか?」

栞子「...私とおかずを取り換えっこしたい?」

栞子「......」

栞子「分かりました。理解し難いですがあなたの要求を呑みましょう」

149: 2020/02/08(土) 14:33:03.04 ID:Y2BVoA+g.net
栞子「ただし、あなたの方もお弁当のおかずはちゃんと作ってきて下さい。手抜きは許しません」

栞子「あなたのお弁当の出来次第で交換は無くなるかもしれませんから、肝に銘じて下さい」

栞子「...私も手抜きはするつもりはありませんので」

栞子「いえ、何でもありません。早く食べてしまって下さい」

150: 2020/02/08(土) 14:41:41.55 ID:Y2BVoA+g.net
...................................


栞子「ごちそうさまです」

栞子「...放課後?朝にも言いましたが会議があります」

栞子「その後に生徒会の事務処理などもありますので昨日よりも遅くなりそうです」

栞子「...待ってるなら図書室で勉強でもしていて下さい。朝の復習や宿題などがあるのでしょう?」

151: 2020/02/08(土) 14:43:58.43 ID:Y2BVoA+g.net
栞子「仕事が終わったら私の方から連絡します」

栞子「それよりもそろそろ授業が始まりますよ」

栞子「あなたのクラスは体育でしょう。早くしないと遅れますよ」



栞子「......」

栞子「騒がしい人ですね。本当に世話が焼けます...」

152: 2020/02/08(土) 23:26:12 ID:Y2BVoA+g.net
--------------------------------------

放課後 玄関

栞子「お待たせしました」

栞子「申し訳ありません。予定よりも仕事が少し伸びてしまいました」

栞子「...図書室で勉強ですか。私に言われたことをしっかりと反省しているようですね」

栞子「もう外も暗くなっています。早く帰りましょう」

153: 2020/02/08(土) 23:27:36 ID:Y2BVoA+g.net
........................................


栞子「今日の会議?」

栞子「...そういえばあなたに朝言いましたね」

栞子「部活や同好会等の予算案に関して各々の部長と話し合っただけです」

栞子「その中で部費を増やしたり減らしたりするんです」

栞子「大体は部長たちの予算案に私が少し意見をつけて修正したものを通すのですが...」

栞子「手強い部もやはりあります」

栞子「...あの方たちは特に手強いです」

154: 2020/02/08(土) 23:29:51.82 ID:Y2BVoA+g.net
栞子「...そうです。昼に言ったスクールアイドル同好会のことです」

栞子「私は彼女たちの部費を減らそうと考えているのですが抵抗が激しいんです」

栞子「一応この学校の規定では同好会にも多少の部費は出ますが...」

栞子「彼女たちに必要なものではないと思っています」

栞子「彼女たちの為に使うのでしたら実績のある他の部活に回した方が有意義です」

155: 2020/02/08(土) 23:38:27.42 ID:Y2BVoA+g.net
栞子「...彼女たちは大会でも実績を残している?」

栞子「...まさかあれから同好会について調べたんですか?」

栞子「あなたも結構物好きですね」

栞子「大会といっても公式大会ではなく、一部地域内だけで行う小さなものです」

栞子「スクールアイドルフェスティバルで実績を残せば彼女たちの要望も受け入れなければいけませんが...」

栞子「その大会も今年は中止のようです」

156: 2020/02/08(土) 23:44:45.10 ID:Y2BVoA+g.net
栞子「だから彼女たちは何も出来ません」

栞子「...それでも部費を減らす理由にはならない?」

栞子「やけに彼女たちの肩を持ちますね」

栞子「...そういうつもりではないなら口は出さないで下さい」

栞子「私には私の考えがあります」

栞子「...別にあなたにそれを言う義理はないです」

157: 2020/02/08(土) 23:54:09.25 ID:Y2BVoA+g.net
栞子「そろそろ駅ですね」

栞子「明日はどうするんですか?」

栞子「一緒に登校するかどうかです」

栞子「私は今日と同じ時間に登校する予定ですが...」

栞子「...分かりました。それでは今日の朝と同じ場所で」

栞子「遅刻はしないようにして下さい」

158: 2020/02/09(日) 00:10:49.66 ID:aq1EovtQ.net
栞子「はい、お疲れ様です」

............................................

栞子「......」

栞子「はぁ...」

栞子「勉強もズボラですし、部活もやっていない」

栞子「話を聞いても将来の事をあまり考えていない」

栞子「そのうえ騒がしい」

栞子「まったく、あの方が隣にいると疲れます」

159: 2020/02/09(日) 00:11:22.87 ID:aq1EovtQ.net
栞子「でも...」

栞子(不思議と嫌ではありません)

栞子「それに...」

栞子「どうして同好会の事をペラペラと話してしまったのでしょう」

栞子「普段ならこんな事を人には喋ったりはしないはずです」

栞子「私は一体どうしたんでしょうか...」

160: 2020/02/09(日) 00:17:31.89 ID:aq1EovtQ.net
栞子「...そういえば」

栞子「明日までに入ってみたい部活を考えなければいけませんでしたね」

栞子「...どうしましょうか」

栞子「勉強や生徒会の仕事より難しいかもしれないです...」

161: 2020/02/09(日) 00:22:25.07 ID:aq1EovtQ.net
栞子「...それとお弁当」

栞子「何を作りましょう?」

栞子「...お母様に相談してみますか」

162: 2020/02/09(日) 00:22:54.52 ID:aq1EovtQ.net
今日はここまでです

166: 2020/02/09(日) 11:39:33.60 ID:aq1EovtQ.net

同好会のくだりで不機嫌そうな感じが好き

168: 2020/02/09(日) 22:47:58.82 ID:aq1EovtQ.net
-------------------------------------

翌日 朝

栞子「おはようございます」

栞子「マフラー乱れてますよ。ラベルが出ていてだらしなく見えます」

栞子「少しは見た目に気を使って下さい。隣で歩く私が恥ずかしくなってしまいます」

栞子「...私服でなくともそういう事は大事です」

169: 2020/02/09(日) 22:48:28.80 ID:aq1EovtQ.net
栞子「あなたはおそらく身なりに余り頓着しないタイプだとは思いますが、だからこそ気をつけて下さい」

栞子「もったいないです」

栞子「...ファッションが分からない?」

栞子「私も別に詳しくはありません。最低限の知識があるだけです」

170: 2020/02/09(日) 23:00:20.78 ID:aq1EovtQ.net
栞子「それくらいは周りの方たちを見ていれば自然と身につくものだと思いますが」

栞子「...まぁあなたの場合は分かってても面倒くさがりそうですね」

栞子「!」

栞子「...聞き間違いでしょうか?私と服屋に行きたいと聞こえたのですが」

171: 2020/02/09(日) 23:28:36.73 ID:aq1EovtQ.net
栞子「一体何を思ってそんな提案をしたのですか?」

栞子「家族や他の友人と行けば良いでしょう」

栞子「...私の好みが知りたい?」

栞子「別に服装に好みなどありません」

栞子「余りにもバランスが悪かったり、子供っぽかったりしなければ別に問題はないと思います」

172: 2020/02/09(日) 23:32:18.60 ID:aq1EovtQ.net
栞子「...他には?」

栞子「そうですね...」

栞子「強いて言えば落ち着いた服装が好きです」

栞子「大人らしい雰囲気が出ていれば尚良いです」

栞子「...想像した通り、ですか?」

栞子「別に良いじゃないですか」

173: 2020/02/09(日) 23:40:30.97 ID:aq1EovtQ.net
栞子「もっとも、落ち着いた雰囲気を出すなどあなたには難しそうですが」

栞子「...そんな事ないと言うなら制服だけでもしっかりと着て下さい」

174: 2020/02/09(日) 23:40:56.68 ID:aq1EovtQ.net
栞子「そうです。私の隣に居たいのでしたら、それくらいは当たり前です」

栞子「...!」

栞子「...いえ、何でもないです」

栞子「早く歩きますよ。今日も朝に終わらせておきたい仕事があるんです」

175: 2020/02/09(日) 23:41:31.43 ID:aq1EovtQ.net
...................................


栞子「今日はどうしますか?」

栞子「生徒会室で勉強をやっていくかです」

栞子「...どうしてですか?」

栞子「...仕事の邪魔をしたくないから?」

栞子「......」

栞子「分かりました。それでは授業の方がんばって下さい」

176: 2020/02/09(日) 23:42:07.59 ID:aq1EovtQ.net
栞子「居眠りなどはしないで下さいよ」

栞子「いえ、別になんでもありません」

栞子「...何でもないです」

栞子「怒ってもいません。しつこいですよ」

177: 2020/02/09(日) 23:42:56.21 ID:aq1EovtQ.net
栞子「それよりも」

栞子「お昼の件は忘れていませんよね?」

栞子「...よろしいです」

栞子「授業が終わり次第急ぐように」

栞子「では」

183: 2020/02/11(火) 00:33:16.85 ID:zB2dpsOa.net
-------------------------------

昼休み 生徒会室

栞子「お疲れ様です」

栞子「朝に言った通り早く来てくださったようですね」

栞子「...私の方が早い?」

栞子「それは...ここが2年よりも1年の教室の方が近いからだと思いますが」

栞子「はい。私は別に急いでいませんでしたよ」

187: 2020/02/11(火) 21:04:11.13 ID:zB2dpsOa.net
栞子「それよりも早くお弁当を出して下さい」

栞子「...私のお弁当?」

栞子「昨日も言いましたが、おかずを交換できるかはあなたのお弁当の出来次第です」

栞子「あまりにもひどい場合には交換は無くなります」

栞子「えー、じゃないです。昨日言った事をあなたが忘れているだけでしょう?」

栞子「さあ、早く出して下さい」

188: 2020/02/11(火) 21:07:57.73 ID:zB2dpsOa.net
...........................

栞子「......」

栞子「おかずが二品しかはいっていないのですが」

栞子「...普通は四品以上は入れます」

栞子「...朝に作る時間があまり無かったと」

栞子「分かりました。とりあえず食べてみます」

189: 2020/02/11(火) 21:23:08.02 ID:zB2dpsOa.net
栞子「おかずは野菜炒めと焼魚ですね」

栞子「まずは野菜炒めの方を..」パクッ

栞子「.....」

栞子「...お聞きしたいのですが」

栞子「何で味付けをしました?」

栞子「...塩、醤油、胡椒ですか」

栞子「それだけですとコクが出せません」

栞子「ダシ等を入れてみて下さい」

190: 2020/02/11(火) 21:23:40.49 ID:zB2dpsOa.net
栞子「それを入れただけでも随分と味が変わります」

栞子「それと醤油や胡椒などを入れる割合なども考えて下さい」

栞子「今のままですと胡椒が強すぎます」

栞子「あとは...」

栞子「いえ、これ以上言うとあなたの頭の中に入りきらなくなりそうですね」

栞子「とりあえず今言われたことを実践してみて下さい」

191: 2020/02/11(火) 21:32:52.10 ID:zB2dpsOa.net
栞子「次は焼魚です」パクッ

栞子「......」

栞子「成る程、生鮭ですか」

栞子「塩鮭には無いシンプルな味わいが良いです」

栞子「...しかしこれだけですと御飯のおかずとしてはいささか物足りません」

栞子「やはりもっとおかずが欲しいの一言に尽きます」

栞子「次からは気をつけて下さい」

193: 2020/02/11(火) 21:38:45.62 ID:zB2dpsOa.net
栞子「総合的に見てあまり良い出来ではありませんでした」

栞子「反省して下さい」

栞子「本当でしたら不合格をあげたいところです」


栞子「...ただ」

栞子「今回のあなたなりの努力は認めます」

栞子「私のお弁当を参考にしてもっと研究して下さい」

栞子「...そうです。食べて良いです」

196: 2020/02/11(火) 21:45:39.45 ID:zB2dpsOa.net
栞子「一々喜ばないで下さい」

栞子「まったく...」

198: 2020/02/11(火) 21:58:11.05 ID:zB2dpsOa.net
.............................

栞子「どうぞ」

栞子「......」

栞子「それで...」

栞子「お味の方はどうですか?」

栞子「!」

栞子「...美味しい?」

栞子「そうですか、それなら良かったです」

200: 2020/02/11(火) 22:07:44.51 ID:zB2dpsOa.net
栞子「...先程あなたの言っていたことは確かに私も分かります」

栞子「お弁当の準備をするには朝早く起きなければなりませんし場合によっては前日から下準備をしなければいけません」

栞子「あなたの今食べてるハンバーグのたねは昨日の夜作りました」

栞子「何事も本気でやろうとなると中々難しいものです」

201: 2020/02/11(火) 22:08:52.59 ID:zB2dpsOa.net
栞子「...? どうしました?」

栞子「母親が...?」

栞子「あ...」

栞子「...確かに昨日はいつも母が作ってくれていると言いましたが、今日は朝忙しかったので私が自分で作ったまでです」

栞子「......」

栞子「これ以上笑ったらお弁当を取り上げますよ」

207: 2020/02/12(水) 22:51:16.59 ID:Vs1EOzYu.net
-----------------------------------

放課後

栞子「お疲れ様です」

栞子「いえ、私も今来たところです」

栞子「それでは帰りましょうか」

208: 2020/02/12(水) 22:54:42.61 ID:Vs1EOzYu.net
.................................


栞子「昼のお弁当?」

栞子「いえ、別にお礼を言われる程の事ではないです」

栞子「次は私に言われた事をしっかりと反映して下さい」

栞子「...そうではなく?」

209: 2020/02/12(水) 22:56:49.73 ID:Vs1EOzYu.net
栞子「...!」

栞子「...別に私が作った事を秘密にするつもりはありませんでしたよ」

栞子「...一応褒め言葉として受け取っておきます」

栞子「ただしこれ以上その事を言ったら次は食べさせません」

栞子「私のお弁当を食べたいなら少しは自重して下さい」

210: 2020/02/12(水) 23:06:33.11 ID:Vs1EOzYu.net
栞子「...そうですね。これを毎日続けるのは確かに難しいかもしれません」

栞子「ただ、工夫次第ではやりようはあると思います」

栞子「前日におかずを作ったりして冷蔵庫に入れておいたりすればある程度はカバー出来ます」

栞子「それに夕飯の残りも入れればそれなりに品数も多くなります」

栞子「あなたも少しは考えて工夫して下さい」

栞子「私の方も色々と試してみます」

211: 2020/02/12(水) 23:16:00.69 ID:Vs1EOzYu.net
栞子「...え?」

栞子「...入りたい部活、ですか」

栞子「はい、一応考えてはきました」

栞子「まぁ...強いて言えば料理部です」

栞子「今回、自分でお弁当を作ってみましたが思っていたよりも楽しめました」

栞子「朝早く起きて毎日やるのは大変かもしれませんが、放課後のちょっとした時間に様々な料理を作るのも良いかもしれません」

栞子「もっとも昨日今日思った事なので確かな気持ちではありませんが」

212: 2020/02/12(水) 23:23:04.87 ID:Vs1EOzYu.net
栞子「...料理が好き?」

栞子「いえ...好き、というわけではないと思います」

栞子「確かに少しばかり楽しめはしましたが...それが心底から来るものかといえば違うと思います」

栞子「あくまでも日常の生活に少しばかりの彩りを与えてくれる程度のものです」

栞子「...えぇ、何だか曖昧な答えになってしまって私らしくないです」

栞子「申し訳ありません」

213: 2020/02/12(水) 23:33:04 ID:Vs1EOzYu.net
栞子「...好きなこと?」

栞子「好きなこと...ですか」

栞子「やはり曖昧な答えになってしまいますが、直ぐには思いつきません」

栞子「...昔?」

栞子「昔という程ではありませんが数年前は...」

栞子「...いえ、何でもないです」

214: 2020/02/12(水) 23:33:25 ID:Vs1EOzYu.net
栞子「残念ながら今まで本気で好きになれる事は一つもありませんでした」

栞子「それに...何と言えば良いのか分からないのですが」

栞子「好きという言葉は、私が使うには真っ直ぐ過ぎてぴったりとこないものがあります」

220: 2020/02/13(木) 22:47:29.38 ID:7KWyKRtZ.net
栞子「他の方に対してならともかく、自分に当てはめるとムズムズしてしまうんです」

栞子「...生徒会の仕事?」

栞子「それは...おそらく好きとは違うものだと思います」

栞子「どちらかというと義務感に近いものです」

221: 2020/02/13(木) 22:47:58.74 ID:7KWyKRtZ.net
栞子「私はこの学校の生徒達の才能を一つでも多く見つけ出さなければならないと考えています」

栞子「だからやりがいはあるのですが...好きというわけではありません」

栞子「...つまらない話でしたね。もう終わりにしましょう」

222: 2020/02/13(木) 23:03:45.21 ID:7KWyKRtZ.net
栞子「...? 今度の休みに?」

栞子「朝の服屋の話ですか。私は一緒に行くと言ったつもりはありませんが」

栞子「あなたと一緒に行ったところで私には何もメリットがありません」

栞子「...どうしてもですか...」

栞子「はぁ」

栞子「あなたは結構頑固な所がありますね。どうしてそんなに食い下がるんですか?」

223: 2020/02/13(木) 23:12:07.00 ID:7KWyKRtZ.net
栞子「服屋以外にも色々なところを?」

栞子「それで私の好きな事を見つける...」

栞子「...そんな単純な事ではないでしょう」

栞子「私が十数年見つける事が出来なかった事をあなたと一緒に外出したところで見つかるわけないじゃないですか」

栞子「......」

栞子「確かにやってみなければ分かりませんが...」

224: 2020/02/13(木) 23:12:35.50 ID:7KWyKRtZ.net
栞子「駄目だったらもっと色んな所に行けば良い?」

栞子「...そうやって口実を作るつもりですね」

栞子「少し浅はか過ぎやしませんか?」

栞子「分かりました。今度の休日に一緒に行きましょう」

225: 2020/02/13(木) 23:36:02.76 ID:7KWyKRtZ.net
栞子「あなたが諦めて下さるまで我慢することにします」

栞子「ただし」

栞子「みっちり駄目出しはするつもりなので覚悟して下さいね」

栞子「...こんな事を言われているのに嬉しがる気持ちが理解できません」

226: 2020/02/13(木) 23:37:55.13 ID:7KWyKRtZ.net


栞子「そろそろお別れですね」

栞子「それで、会う日は土曜と日曜どちらにするんですか?」

栞子「私は日曜は用事があるので土曜の方が都合が良いです」

栞子「...分かりました」

栞子「場所は学校近くのショッピングセンターでよろしいですか?」

栞子「あそこでしたら店の場所も大体わかるので」

227: 2020/02/13(木) 23:38:15.41 ID:7KWyKRtZ.net
栞子「...分かりました。時間はどうします?」

栞子「土曜でしたら私は一日空いているので午前でも大丈夫です」

栞子「...10時ですね」

栞子「遅刻だけはしないで下さい」

栞子「もし私を待たせたらお昼御飯は奢って頂きますので」

228: 2020/02/13(木) 23:38:28.00 ID:7KWyKRtZ.net
栞子「はい、お疲れ様です」




栞子「......」

栞子「どうもあの人の前だとムキになってしまいます...」

235: 2020/02/15(土) 00:32:54.65 ID:WKrhYrqT.net
2月14日 朝

栞子「おはようございます」

栞子「待ちました?」

栞子「そうですか。それなら良かったです」

栞子「...あの」

栞子「...いえ、何でもありません」

栞子「行きましょうか」

236: 2020/02/15(土) 00:33:22.83 ID:WKrhYrqT.net
..........................


栞子「お聞きしたいのですが」

栞子「朝御飯の方は食べてきましたか?」

栞子「...そうですか。健康的でよろしいです」

栞子「......」

栞子「もう一つお聞きしますが...」

栞子「甘いものでも食べたくありませんか?」

237: 2020/02/15(土) 00:33:38.92 ID:WKrhYrqT.net
栞子「いえ、授業を受けるには糖分を取っておいた方が良いと思いましたので」

栞子「特にあなたには必要なものだと思いますが」

栞子「...フレンチトースト?」

栞子「はぁ」

栞子「よりにもよって朝御飯がそれですか」

栞子「もういいです。早く学校に行きますよ」

栞子「いいえ、怒ってなどいません」

238: 2020/02/15(土) 00:34:38.48 ID:WKrhYrqT.net
----------------------------------

昼休み 生徒会室

栞子「......」ソワソワ

栞子「あの...」

栞子「お弁当の後にデザートなど食べたくなったりしませんか?」

239: 2020/02/15(土) 00:35:14.04 ID:WKrhYrqT.net
栞子「食べたい?」

栞子「そうですか。それなら良いも...」

栞子「え?」

栞子「購買部でフルーツポンチを買ってきた?」

栞子「......」

栞子「分かりました。どうぞお食べ下さい」

栞子「私は別にそんなものいりません」

栞子「お一人で食べれば良いでしょう」

栞子「...ふん」

240: 2020/02/15(土) 00:35:53.53 ID:WKrhYrqT.net
------------------------------------

放課後 駅前

栞子「......」

栞子「はぁ...」

栞子「ここでお別れですね」

栞子「...? ついてきて?」

栞子「別に良いですが...ここでは駄目なんですか?」

栞子「...分かりました。案内して下さい」

241: 2020/02/15(土) 00:36:28.82 ID:WKrhYrqT.net
.............................

栞子「随分と人気のない場所ですが...何があるんですか?」

栞子「...渡したいもの?」

栞子「!」

栞子「...チョコですか?」

栞子「あ、ありがとうございます」

242: 2020/02/15(土) 00:37:32.76 ID:WKrhYrqT.net
栞子「でもどうして今なんですか?朝にでも渡していただければ...」

栞子「...あぁ、確かに校内へのお菓子の持ち込みは禁止ですからね」

栞子「生徒会長がチョコなんて持っていたら他の生徒に示しがつかないです」

栞子「ふふっ」

栞子「でもあなたの心配は無用でしたね」

栞子「私も今日だけは他の生徒方の見本にはなれませんでした」

栞子「どうぞ。私が作ったチョコです」

243: 2020/02/15(土) 00:38:19.04 ID:WKrhYrqT.net
栞子「えぇ、朝から渡そうとは思っていたのですが上手いタイミングが見つからなかったので」

栞子「...え?」

栞子「ここで食べる?」

栞子「いえ、それは流石に恥ずかしいというか...」

栞子「...分かりました」

栞子「そこに座って食べましょう」

244: 2020/02/15(土) 00:38:46.30 ID:WKrhYrqT.net
................................

ガサガサ

栞子「!」

栞子「これは...あなたも自分で作ったんですか?」

栞子「形が少しいびつです」

栞子「形に関しては私の勝ちですね」

栞子「はい、食べてみます」

246: 2020/02/15(土) 00:39:16.82 ID:WKrhYrqT.net
栞子「......」モグモグ

栞子「...甘いです」

栞子「少し、というかかなり甘過ぎます」

栞子「ちゃんと自分で味見しました?」

栞子「というよりも普通のチョコの味とも違うような気がします」

栞子「...カカオ豆から作ったから砂糖の容量を間違えた?」

栞子「......」

栞子「どうしてそんな本格的なものを作ろうと思ったんですか」

247: 2020/02/15(土) 00:40:02.65 ID:WKrhYrqT.net
栞子「普通は市販のチョコを溶かして作ります」

栞子「あなたは料理が上手くないんですから変な冒険はしないで下さい」

栞子「ほら、私のチョコを食べて下さい」

栞子「...美味しいなら良かったです」

栞子「私は市販のチョコを使いました」

栞子「それでもそのような味が出せるのですからあなたも余り無理な事はしないで下さい」

248: 2020/02/15(土) 00:42:36.74 ID:WKrhYrqT.net
栞子「えぇ、反省して下さい」

栞子「ですが....」

栞子「あなたの気持ちが凄く伝わる味でした」

栞子「この味は忘れませんから次はもっと違う味を見せて下さい」

257: 2020/02/16(日) 00:31:41.15 ID:UcAGdE0k.net
------------------------------------

土曜日 

栞子「おはようございます」

栞子「はい、私も今来たところです」

栞子「......」

栞子「いえ、別に何でもないです」

栞子「ただあなたの格好が思っていたよりもお洒落でしたので」

栞子「...なるほど、家にある服の中で頑張ってみたと」

栞子「努力は認めましょう」

栞子「ただ私の好みとは少し違いますね」

258: 2020/02/16(日) 00:32:01.12 ID:UcAGdE0k.net
栞子「若干派手に見えます」

栞子「...2年前に買ったものですか」

栞子「ということは中学の時に買った服...」

栞子「それなら確かに少し子供っぽいのも納得です」

栞子「いいでしょう。私があなたに相応しい服を選んであげます」

栞子「ほら、早く行きますよ」

259: 2020/02/16(日) 00:32:33.93 ID:UcAGdE0k.net
申し訳ないですが今日はここまでです

263: 2020/02/16(日) 22:54:07.25 ID:UcAGdE0k.net
.................................

服屋

栞子「お聞きした限りですとあなたの今持っている服は明るめのものが多いようですね」

栞子「今日は落ち着いた色のものを買いましょう」

栞子「...私?」

栞子「別にみる必要なんてないでしょう」

栞子「特別凝った格好はしていません」

栞子「白いワンピースに紺色のカーディガンを着ただけです」

栞子「今はコートを着てるので見えませんが」

栞子「...見たい?」

栞子「分かりました。バッグを持ってて下さい」

264: 2020/02/16(日) 22:54:31.49 ID:UcAGdE0k.net
栞子「こんな感じです」

栞子「...別に褒めなくて良いです」

栞子「はい、このワンピースは体の線を細く見せてくれるものです」

栞子「このプリーツ部分も細く仕上げてあるのでスレンダーに見せたいは非常に役に立ちます」

栞子「...プリーツはこのスカートの折り目のことです」

栞子「私の場合このアイボリー色のワンピースに紺色のカーディガンを着ているだけですね」

栞子「それだけでも十分に人前に出られる格好になります」

265: 2020/02/16(日) 22:54:50.08 ID:UcAGdE0k.net
栞子「...私と同じような色の服?」

栞子「絶対に止めて下さい。周りから変な目で見られます」

栞子「変な目で見られなくとも嫌です」

栞子「ほら、さっさと選びますよ」

266: 2020/02/16(日) 23:08:43.10 ID:UcAGdE0k.net
...............................


栞子「...とりあえずこのくらいで良さそうですね」

栞子「まったく...」

栞子「お互いの好みが違いすぎます。あなたは変な服ばかり選び過ぎです」

栞子「センスを疑います」

栞子「...お昼?」

栞子「そうですね。少し遅くなりましたが御飯でも食べましょう」

栞子「服選びに夢中になってしまいました」

栞子「...違います。あなたのセンスだけでは不安でしたので私が仕方なく頑張ったまでです」

268: 2020/02/16(日) 23:19:21.95 ID:UcAGdE0k.net
..............................

フードコート

栞子「それでは各自で御飯を買ってきましょう」

栞子「...私?」

栞子「いえ、まだ何を食べようか考えている所です」

栞子「私の好きなもの?」

栞子「このお店の中にはありませんね...」

栞子「あ、でも...」

栞子「あそこのオムライスが美味しそうです」

栞子「行ってみましょう」

270: 2020/02/16(日) 23:30:29.11 ID:UcAGdE0k.net
...............................

pombの樹

栞子「色々なオムライスのメニューがあるんですね」

栞子「何にしましょう...」

栞子「早くあなたも食べたいものを探しに行ったらどうですか?」

栞子「...あなたもここに?」

栞子「...いえ、別に奢って下さらなくとも大丈夫です」

271: 2020/02/16(日) 23:31:18.88 ID:UcAGdE0k.net
栞子「その代わりに、私と買った服をちゃんと着こなして下さい」

栞子「それが私にとってのお礼です」

栞子「...お礼とかではなく?」

栞子「...はぁ」

栞子「分かりました。それでは御馳走になります」

280: 2020/02/17(月) 22:43:26.01 ID:PA7OmsQ4.net
栞子「今決めますから急かさないで下さい」

栞子「......」

栞子「やはりオーソドックスなケチャップオムライスでしょうか」

栞子「しかしこのトマトソースのも魅力的です」

栞子「明太子マヨネーズも良いですね」


栞子「...少し黙ってて下さい。メニューに集中できません」

281: 2020/02/17(月) 22:47:44.99 ID:PA7OmsQ4.net
栞子「あ...」

栞子「このビーフシチューのオムライスが一番美味しそうです」

栞子「これにします」

栞子「...サイズ?」

栞子「SSサイズとSサイズがありますね」

栞子「どちらにしましょう」

栞子「...え?」

栞子「MサイズとLサイズ?」

282: 2020/02/17(月) 22:58:58.07 ID:PA7OmsQ4.net
栞子「端に書いてあって随分と分かりずらいですね」

栞子「あなたはどうするんですか?」

栞子「...トマトソースのLサイズ?」

栞子「......」

栞子「Lサイズはどのくらいの大きさなんでしょうか?」

栞子「値段がSサイズの+400円なので恐らく相当大きいと思うのですが」

283: 2020/02/17(月) 22:59:30.90 ID:PA7OmsQ4.net
栞子「写真を見る限りSサイズもそれなりにボリュームがあるようです」

栞子「......」

栞子「せめてMサイズにした方が良いと思います」

栞子「駄目です。Mサイズにして下さい」

栞子「食べきれなかったら作った方に失礼になります」

栞子「足りなければ私の分も食べて良いですから」

栞子「あなたも食い意地が張っていますね」

284: 2020/02/17(月) 23:31:16.59 ID:PA7OmsQ4.net
...................................

栞子「なるほど、店から渡されたこの呼出し機の音が鳴ったら料理を取りに行けば良いんですね」

栞子「こういった所はあまり来ないのでよく分からないです」

栞子「そうですね。休日は学校で生徒会の仕事か家で勉強していることが多いです」

栞子「服や雑貨を見たい時など学校帰りに寄ることはあるのですが」

栞子「休日にわざわざ行きたいかといえば違うと思います」

285: 2020/02/17(月) 23:37:02.74 ID:PA7OmsQ4.net
栞子「...どんなところに行くのが好き?」

栞子「どんなところ...」

栞子「好きな場所なら...」

栞子「...いえ」

栞子「正直、これといった場所はありません」

栞子「何処へ行っても特別つまらなくはないのですが楽しくもないんです」

栞子「...いや、あなたが楽しいかはどうでも良いです」

286: 2020/02/17(月) 23:37:34.05 ID:PA7OmsQ4.net
栞子「あなたはどうなんですか?」

栞子「好きな場所とかあるんですか?」

栞子「......」

栞子「そう言うと思いました」

栞子「あなたのお気楽さでしたら何処へ行っても楽しめそうです」

栞子「!」

栞子「...呼出し機ですか。結構大きな音ですね」

栞子「取りに行きましょう」

287: 2020/02/17(月) 23:40:38.12 ID:PA7OmsQ4.net
@cメ*◉ _ ◉リ 今日はここまでだよ

292: 2020/02/18(火) 22:03:20.40 ID:EvYxs9zt.net
............................

栞子「やはりLサイズにしなくて正解でしたね」

栞子「Mサイズでも十分大きいです」

栞子「私の言った通りです」

栞子「その位でしたらあなたでも食べ切れるんじゃないですか?」

栞子「...分からない?」

栞子「Lサイズにしてたら悲惨なことになっていましたね」

栞子「止めた私に感謝して下さい」

293: 2020/02/18(火) 22:07:46.37 ID:EvYxs9zt.net
栞子「...携帯なんか出して何してるんですか?」

栞子「料理を撮る?」

栞子「あぁ...最近結構やってる方が多いですからね」

栞子「私はあまり分かりませんが...」

294: 2020/02/18(火) 22:12:34.98 ID:EvYxs9zt.net
栞子「...え?私?」

栞子「嫌ですよ。自分が頼んだオムライスでも撮ってれば良いじゃないですか」

栞子「...はい?」

栞子「奢ったんだからって...あれはあなたが勝手にやっただけでしょう」

栞子「それで恩を着せられても困ります」

栞子「冷めてしまいます。早く食べますよ」

パシャ

295: 2020/02/18(火) 22:19:05.19 ID:EvYxs9zt.net
栞子「...!ちょっ、勝手に...!」

栞子「......」

栞子「あなたという人は...」

栞子「何が良い撮れ具合、ですか」

栞子「早く消してください」

栞子「よりにもよって食べようと口を開けてるところを...!」

296: 2020/02/18(火) 22:25:27.85 ID:EvYxs9zt.net
栞子「......」

栞子「どんな写り方なのかチェックしたいので携帯を貸して下さい」

栞子「...消されるから嫌だ?」

栞子「...っ」

栞子「私の写真を撮ったところで何も価値が無いじゃないですか」

栞子「そんなに抵抗する必要など無いと思うのですが」

297: 2020/02/18(火) 22:29:15.41 ID:EvYxs9zt.net
栞子「可愛いって...」

栞子「そんな頃し文句などには惑わされません」

栞子「どうにかして消させてみせます」

栞子「...条件?」

栞子「あなたが提示する条件を呑めば写真を消してくれるということですか?」

栞子「どうせ碌でもない事でしょうが一応お聞きします」

305: 2020/02/19(水) 22:09:34.12 ID:1uAGYBmc.net
栞子「......」

栞子「よく聞こえませんでしたので、もう一度お聞きしてよろしいですか?」

栞子「......」プルプル

栞子「そんな事出来るわけないじゃないですか...!」

栞子「あーん、だなんて...」

栞子「何を考えているんですか...!」

栞子「不可能です。他の事にして下さい」

栞子「駄目です」

306: 2020/02/19(水) 22:10:06.37 ID:1uAGYBmc.net
栞子「...逆?」

栞子「私からではなく、あなたからのを私が食べるという事ですか?」

栞子「いや、何が違うんですか」

栞子「確かに抵抗は少し減りますが」

栞子「雀の涙程度じゃないですか」

栞子「...いや、あーんって...まだやると言っていないのですが」

栞子「......」

栞子「食べれば写真を消してくれるんですか?」

307: 2020/02/19(水) 22:10:35.79 ID:1uAGYBmc.net
栞子「...約束ですよ?」

栞子「...」

パクッ

栞子「...」モグモグ

栞子「これで良いですよね...?」

栞子「さぁ、早く消して下さい」

308: 2020/02/19(水) 22:11:09.11 ID:1uAGYBmc.net
栞子「...!」

栞子「またあなたは...」

栞子「私からは絶対にしないと言ったじゃないですか...!」

栞子「...嫌ならやらなくて良い?」

栞子「やらないに決まってるじゃないですか」

栞子「さぁ、あなたの要求は一応叶えたんですから早く消して下さい」

栞子「...分かればよろしいです」

栞子「まったく...あんな姿他の人には見せられないです」

309: 2020/02/19(水) 22:12:01.41 ID:1uAGYBmc.net
栞子「...? 私の色んな一面が見られて嬉しかった?」

栞子「......」

栞子「何故そんなに私の事を知りたいんですか?」

栞子「...好きだから...」

栞子「何故私の事が好きなんですか?」

栞子「...いえ、ここで聞くことではありませんね。またの機会に聞きます」

栞子「......」

栞子「写真は消してくれるんですよね?」

310: 2020/02/19(水) 22:12:33.26 ID:1uAGYBmc.net
栞子「分かりました。それでは私も腹を決めます」



栞子「どうぞ」

栞子「......」

栞子「...あ、あーん...」

栞子「...っ」

栞子「呆然としてないで早く食べて下さい...!」

311: 2020/02/19(水) 22:17:39.79 ID:1uAGYBmc.net
............................


栞子「携帯はお返しします。写真は消しておきました」

栞子「私としたことが恥ずかしい姿を晒してしまいました」

栞子「何ニヤニヤしてるんですか」

栞子「...可愛いと何度言ったところで私の機嫌は収まりませんから」

319: 2020/02/20(木) 23:18:54.37 ID:pqOBLtI+.net
栞子「...これから?」

栞子「確かにどうしましょうか。あなたの服も既に買ってしまいましたし」

栞子「...ペットショップ?」

栞子「猫が見たいと...」

320: 2020/02/20(木) 23:19:08.66 ID:pqOBLtI+.net
栞子「その店は犬もいますか?」

栞子「いるのでしたら別に行っても構いませんが」

栞子「分かりました。では行きましょう」

321: 2020/02/20(木) 23:19:24.91 ID:pqOBLtI+.net
...........................

ペットショップ

栞子「結構大きな店なんですね」

栞子「鳥類とかも沢山いるみたいです」

栞子「あ、猫が見たいんでしたよね」

栞子「こっちですね」

322: 2020/02/20(木) 23:19:48.40 ID:pqOBLtI+.net
栞子「お店で売られている猫ってこんなに小さいんですね」

栞子「そうですね。人に慣れさせるには子猫の方が良いらしいですし」

栞子「ちょこちょこしてて可愛らしいです」

栞子「あ、こっちに気づきました」

323: 2020/02/20(木) 23:20:09.24 ID:pqOBLtI+.net
栞子「不思議そうな顔をしてますね。警戒しているんでしょうか」

栞子「...足を舐め始めました。してないみたいです」

栞子「餌を食べ始めました。マイペースな子ですね」

栞子「街中だと大人の猫しか見られませんので見てて面白いです」

324: 2020/02/20(木) 23:30:23.88 ID:pqOBLtI+.net
栞子「あなたは猫が好きなんですか?」

栞子「...なるほど、昔飼っていたんですか」

栞子「私も将来は何か動物を飼って自分で育ててみたいです」

栞子「飼ってみたい動物ですか...」

栞子「犬も好きなんですが鳥とかも飼ってみたい気がします」

栞子「それで自分の子供と一緒に遊ばせてあげるんです」

325: 2020/02/20(木) 23:35:27.51 ID:pqOBLtI+.net
栞子「そんな事をやってみたいと思っているんですが...動物側からしたら迷惑かもしれませんね」

栞子「えぇ、特にやんちゃな子でしたら尚更です」

栞子「...私の子なら落ち着いているに決まってる?」

栞子「それは褒め言葉として受け取れば良いのでしょうか」

栞子「...分かってますよ。あなたが悪い意味で言うわけがありません」

326: 2020/02/20(木) 23:37:06.56 ID:pqOBLtI+.net
栞子「次は犬のコーナーに行ってみても良いですか?」

栞子「はい、それでは」

327: 2020/02/20(木) 23:37:19.24 ID:pqOBLtI+.net

引用: 栞子「付き合ってほしい?」