1:◆rEC5L80bTQ 2015/01/21(水) 16:00:09.34 ID:YOeypYxIo
2: 2015/01/21(水) 16:02:09.90 ID:YOeypYxIo
○『都に雨のふるごとく』
時雨「……『都に雨のふるごとく』」
提督「『わが心にも涙ふる』。どうした。何かあったか」
時雨「ううん。……。雨、止みそうにないね」
提督「……」
時雨「提督。そこにいると濡れるよ。もう少しこちらへおいでよ」
提督「ああ」
時雨「雨が止むまで、こうしていよう」
時雨「……『都に雨のふるごとく』」
提督「『わが心にも涙ふる』。どうした。何かあったか」
時雨「ううん。……。雨、止みそうにないね」
提督「……」
時雨「提督。そこにいると濡れるよ。もう少しこちらへおいでよ」
提督「ああ」
時雨「雨が止むまで、こうしていよう」
3: 2015/01/21(水) 16:04:37.16 ID:YOeypYxIo
○『棺桶の花嫁』
青葉「あの方じゃないですけど、いい雨ですね」ゴソ…
青葉「『時が歩みを忘れてしまったような、遅い午後――』でしたっけ」
青葉「ふふ。よく見えますねぇ。司令官と、時雨さん」
那智「盗撮日和という訳か」
青葉「いえいえ。撮ってませんよ。これは出歯亀です」パタパタ
那智「何にせよ、いい趣味だな」
青葉「あの方じゃないですけど、いい雨ですね」ゴソ…
青葉「『時が歩みを忘れてしまったような、遅い午後――』でしたっけ」
青葉「ふふ。よく見えますねぇ。司令官と、時雨さん」
那智「盗撮日和という訳か」
青葉「いえいえ。撮ってませんよ。これは出歯亀です」パタパタ
那智「何にせよ、いい趣味だな」
4: 2015/01/21(水) 16:06:31.07 ID:YOeypYxIo
○「君がため惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな」
山城「『君がため惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな』」
金剛「ナガク……モガミ?」
山城「それはうちの巡洋艦。――いつ氏んでも構わないと思ってた自分だけど、貴方に出会ったら永らえたいと思うようになった、っていう歌よ」
金剛「Wonderful! デモ、Why now?」
山城「あの子、ちょっと危なっかしいところあったから。カッコカリつきでもああなって、少しは心境変わるといいんだけど」
金剛「ヤマシロはシグレのお母さんみたいネ」
山城「まだそんな歳じゃないわよ。はあ。不幸だわ」
山城「『君がため惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな』」
金剛「ナガク……モガミ?」
山城「それはうちの巡洋艦。――いつ氏んでも構わないと思ってた自分だけど、貴方に出会ったら永らえたいと思うようになった、っていう歌よ」
金剛「Wonderful! デモ、Why now?」
山城「あの子、ちょっと危なっかしいところあったから。カッコカリつきでもああなって、少しは心境変わるといいんだけど」
金剛「ヤマシロはシグレのお母さんみたいネ」
山城「まだそんな歳じゃないわよ。はあ。不幸だわ」
5: 2015/01/21(水) 16:08:27.64 ID:YOeypYxIo
○『ダス・ゲマイネ』
時雨「『恋をしたのだ。そんなことは、全くはじめてであった』……」
時雨「……恋、か」
漣「恋ですねえ」
時雨「い、いつからいたのさ」ビクッ
漣「最初から」
時雨「……はぁ。提督には内緒だよ」
漣「言えませんよ。私も恥ずかしい」
時雨「君は意地悪だね」
漣「ふふん」
時雨「『恋をしたのだ。そんなことは、全くはじめてであった』……」
時雨「……恋、か」
漣「恋ですねえ」
時雨「い、いつからいたのさ」ビクッ
漣「最初から」
時雨「……はぁ。提督には内緒だよ」
漣「言えませんよ。私も恥ずかしい」
時雨「君は意地悪だね」
漣「ふふん」
17: 2015/01/22(木) 18:50:58.84 ID:Ny1ZboQ2o
>>14
世の中にはまだまだ>>1の知らない文学少女がいるのですね
>>15-16
文学少女シリーズ好きな人が多くて嬉しいです
>>1も全巻持ってますよ
世の中にはまだまだ>>1の知らない文学少女がいるのですね
>>15-16
文学少女シリーズ好きな人が多くて嬉しいです
>>1も全巻持ってますよ
18: 2015/01/22(木) 19:00:12.23 ID:Ny1ZboQ2o
○森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』
提督「今までの人生で読んできた本をすべて順に本棚に並べてみたい」
提督「誰かがそう書いていたのを読んだことがある」
提督「そういう気持ちが君にはあるかね」
加賀「ありませんね。気に入った本だけでいいでしょうに」
提督「そうか」
加賀「それに、提督の本棚もありますし」フッ
赤城「あれ、加賀さん今笑いました?」
加賀「笑ってません」プイッ
提督「今までの人生で読んできた本をすべて順に本棚に並べてみたい」
提督「誰かがそう書いていたのを読んだことがある」
提督「そういう気持ちが君にはあるかね」
加賀「ありませんね。気に入った本だけでいいでしょうに」
提督「そうか」
加賀「それに、提督の本棚もありますし」フッ
赤城「あれ、加賀さん今笑いました?」
加賀「笑ってません」プイッ
19: 2015/01/22(木) 19:05:21.98 ID:Ny1ZboQ2o
○ドストエフスキー『罪と罰』
響「愛とか恋とか、よく分からないよ」
暁「それなら、この本を読むといいわ!」フンス
響「姉さん、それは『つみとばつ』って読むんだ」
暁「えっ」
響「……でも、ありがとう。読んでみるよ」
響「愛とか恋とか、よく分からないよ」
暁「それなら、この本を読むといいわ!」フンス
響「姉さん、それは『つみとばつ』って読むんだ」
暁「えっ」
響「……でも、ありがとう。読んでみるよ」
20: 2015/01/22(木) 19:11:31.07 ID:Ny1ZboQ2o
○エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
曙「何なの、ここって。みんなバカみたいに本読んでて」ギョライ ミガキツツ
漣「ご主人様も構ってくれませんし?」フキフキ
曙「なっ……!クソ提督は本読んでればいいのよ。その方が気が楽でいいわ。私、人間嫌いだし」キュッキュ
漣「ほうほう」ピカピカ
曙「別に、慣れ合う必要なんてない。ちゃんとご飯が出てきて、休みもくれればそれで十分なんだから」
漣「じゃあ、ここは人間嫌いの天国ですねwwww」
提督「『嵐が丘』か。名作だな」ヒョコ
曙「ッ!?どこから出てきたクソ提督ッ!?」ガバッ
曙「何なの、ここって。みんなバカみたいに本読んでて」ギョライ ミガキツツ
漣「ご主人様も構ってくれませんし?」フキフキ
曙「なっ……!クソ提督は本読んでればいいのよ。その方が気が楽でいいわ。私、人間嫌いだし」キュッキュ
漣「ほうほう」ピカピカ
曙「別に、慣れ合う必要なんてない。ちゃんとご飯が出てきて、休みもくれればそれで十分なんだから」
漣「じゃあ、ここは人間嫌いの天国ですねwwww」
提督「『嵐が丘』か。名作だな」ヒョコ
曙「ッ!?どこから出てきたクソ提督ッ!?」ガバッ
21: 2015/01/22(木) 19:15:33.96 ID:Ny1ZboQ2o
○コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環』
天龍「提督、ちょっといいか」ガラッ
提督「お帰り。どうしたね」
天龍「俺さ、カラス飼いたいんだよ」
提督「……『ソロモンの指環』は面白かったろう」
天龍「げ。やっぱばれたか。なあ、ちゃんと世話するからさ」
提督「ローレンツくらい仲良くなれたら、その時は許そうか」
天龍「っしゃぁ!あんがとな!」
天龍「提督、ちょっといいか」ガラッ
提督「お帰り。どうしたね」
天龍「俺さ、カラス飼いたいんだよ」
提督「……『ソロモンの指環』は面白かったろう」
天龍「げ。やっぱばれたか。なあ、ちゃんと世話するからさ」
提督「ローレンツくらい仲良くなれたら、その時は許そうか」
天龍「っしゃぁ!あんがとな!」
23: 2015/01/22(木) 19:23:14.32 ID:Ny1ZboQ2o
○中原中也『サーカス』
卯月「しれ~いか~ん、あれあれ!あれやってぴょん!」
提督「よし。おいで」
卯月「ぴょん!」ズイッ
提督「ゆあーん」モチアゲ
卯月「ぴょん」ブラーン
提督「ゆよーん」ユサブリ
卯月「ぴょん!」ユサブラレ
提督「ゆあゆよーん」ヒョイ
卯月「ぴょーん!」キャッキャ
――――――
――――
――
時雨「……ゆあーん」
漣「ゆよーん?」ニヤニヤ
時雨「……ほっといてよ」プイ
卯月「しれ~いか~ん、あれあれ!あれやってぴょん!」
提督「よし。おいで」
卯月「ぴょん!」ズイッ
提督「ゆあーん」モチアゲ
卯月「ぴょん」ブラーン
提督「ゆよーん」ユサブリ
卯月「ぴょん!」ユサブラレ
提督「ゆあゆよーん」ヒョイ
卯月「ぴょーん!」キャッキャ
――――――
――――
――
時雨「……ゆあーん」
漣「ゆよーん?」ニヤニヤ
時雨「……ほっといてよ」プイ
43: 2015/01/23(金) 11:02:47.93 ID:aSgPmUIto
○「鳴る神の少し響みてさし曇り雨も降らぬか君を留めむ」詠み人知らず
時雨「出張、か……」
時雨「『鳴る神の少し響みてさし曇り』……いや、駄目だ」パシパシ
時雨「僕が秘書艦なんだから、ちゃんと提督を送り出さないと」
時雨「……頑張ろう」グッ
提督「時雨?あの申請書知らないか。妙高型共通の」バタバタ
時雨「あ、うん。右の書類棚の――」
―――――――
―――――
―――
時雨「行ってらっしゃい」
那智「うむ」
提督「ああ、行ってくる」
時雨「あ、これ持って行ってよ。お守り」
提督「照る照る坊主か。時雨らしいな。ありがとう。――では、行ってくるよ」
時雨「出張、か……」
時雨「『鳴る神の少し響みてさし曇り』……いや、駄目だ」パシパシ
時雨「僕が秘書艦なんだから、ちゃんと提督を送り出さないと」
時雨「……頑張ろう」グッ
提督「時雨?あの申請書知らないか。妙高型共通の」バタバタ
時雨「あ、うん。右の書類棚の――」
―――――――
―――――
―――
時雨「行ってらっしゃい」
那智「うむ」
提督「ああ、行ってくる」
時雨「あ、これ持って行ってよ。お守り」
提督「照る照る坊主か。時雨らしいな。ありがとう。――では、行ってくるよ」
44: 2015/01/23(金) 11:05:48.21 ID:aSgPmUIto
○森博嗣『すべてがFになる』
金剛「テートクがいなくて淋しいヨー」
山城「今日は本土に呼ばれてるんだから、仕方ないじゃない」
金剛「本土は遠すぎるネ」
山城「大げさな」
金剛「『会いたいか、会いたくないか、それが距離を決める』のデース」
時雨「ふふ。夕方には帰ってくるよ」ヒョコ
金剛「シグレ!テートクと一緒に行ったんじゃなかったデースか?」
時雨「今回は那智と行ったんだ。新しい改装の話があるとかで」
金剛「That's great! 帰ったらみんなデお祝いしまショ」パアァ
金剛「テートクがいなくて淋しいヨー」
山城「今日は本土に呼ばれてるんだから、仕方ないじゃない」
金剛「本土は遠すぎるネ」
山城「大げさな」
金剛「『会いたいか、会いたくないか、それが距離を決める』のデース」
時雨「ふふ。夕方には帰ってくるよ」ヒョコ
金剛「シグレ!テートクと一緒に行ったんじゃなかったデースか?」
時雨「今回は那智と行ったんだ。新しい改装の話があるとかで」
金剛「That's great! 帰ったらみんなデお祝いしまショ」パアァ
45: 2015/01/23(金) 17:55:24.03 ID:aSgPmUIto
○梅の花言葉:「高潔な心」「忠実」「厳しい美しさ」
金剛「お帰りなサーイ!ご飯にするネ?お風呂?それとも――」キラキラ
時雨「おかえり、提督、那智」
提督「ただいま。そうだね、まずはお披露目かな。那智」
那智「ああ」
那智「那智だ。この姿で、皆にもっと大きな勝利を約束しよう。これからも、よろしくお願いする」
パチパチパチ
曙「那智さん。その、……」
早霜「……」
不知火「言わないなら、不知火が先に言いますよ」ボソ
曙「わ、わかったわよ。ほら。せーの」
「「「那智さん、改二おめでとうございます」」」
那智「ああ、ありがとう。三人とも」
提督「私からはこれを」
那智「これは……梅の杯か。感謝する」
金剛「お帰りなサーイ!ご飯にするネ?お風呂?それとも――」キラキラ
時雨「おかえり、提督、那智」
提督「ただいま。そうだね、まずはお披露目かな。那智」
那智「ああ」
那智「那智だ。この姿で、皆にもっと大きな勝利を約束しよう。これからも、よろしくお願いする」
パチパチパチ
曙「那智さん。その、……」
早霜「……」
不知火「言わないなら、不知火が先に言いますよ」ボソ
曙「わ、わかったわよ。ほら。せーの」
「「「那智さん、改二おめでとうございます」」」
那智「ああ、ありがとう。三人とも」
提督「私からはこれを」
那智「これは……梅の杯か。感謝する」
46: 2015/01/23(金) 18:00:35.31 ID:aSgPmUIto
●野田秀樹『贋作 桜の森の満開の下』
山城「『好きなものは、呪うか[ピーーー]か争うかしなければならないのよ』。ねえさまが言ってたわ」ヒック
那智「何だそれは。扶桑は恐ろしい女だな」
山城「引用よ。ねえさまを悪く言わないで」キッ
那智「すまない」
山城「……まあいいわ。ねえ貴方、ケッコンの話はないの。練度は足りてるんでしょう」
那智「司令官はなんというか、嫌いではない。むしろ好ましい。だが、それだけだ」
那智「私はいち艦娘として、今までどおり精進するだけだよ」
山城「そう」ヒック
那智「ああ、そうだ」
山城「『好きなものは、呪うか[ピーーー]か争うかしなければならないのよ』。ねえさまが言ってたわ」ヒック
那智「何だそれは。扶桑は恐ろしい女だな」
山城「引用よ。ねえさまを悪く言わないで」キッ
那智「すまない」
山城「……まあいいわ。ねえ貴方、ケッコンの話はないの。練度は足りてるんでしょう」
那智「司令官はなんというか、嫌いではない。むしろ好ましい。だが、それだけだ」
那智「私はいち艦娘として、今までどおり精進するだけだよ」
山城「そう」ヒック
那智「ああ、そうだ」
47: 2015/01/23(金) 18:02:00.57 ID:aSgPmUIto
>>46 修正
●野田秀樹『贋作 桜の森の満開の下』
山城「『好きなものは、呪うか頃すか争うかしなければならないのよ』。ねえさまが言ってたわ」ヒック
那智「何だそれは。扶桑は恐ろしい女だな」
山城「引用よ。ねえさまを悪く言わないで」キッ
那智「すまない」
山城「……まあいいわ。ねえ貴方、ケッコンの話はないの。練度は足りてるんでしょう」
那智「司令官はなんというか、嫌いではない。むしろ好ましい。だが、それだけだ」
那智「私はいち艦娘として、今までどおり精進するだけだよ」
山城「そう」ヒック
那智「ああ、そうだ」
●野田秀樹『贋作 桜の森の満開の下』
山城「『好きなものは、呪うか頃すか争うかしなければならないのよ』。ねえさまが言ってたわ」ヒック
那智「何だそれは。扶桑は恐ろしい女だな」
山城「引用よ。ねえさまを悪く言わないで」キッ
那智「すまない」
山城「……まあいいわ。ねえ貴方、ケッコンの話はないの。練度は足りてるんでしょう」
那智「司令官はなんというか、嫌いではない。むしろ好ましい。だが、それだけだ」
那智「私はいち艦娘として、今までどおり精進するだけだよ」
山城「そう」ヒック
那智「ああ、そうだ」
52: 2015/01/24(土) 09:22:04.27 ID:oG/gpXPIo
●夏目漱石『夢十夜』
時雨「こんな夢を見たんだ」
提督「どんな?」
時雨「山城がね、突っ込んで行くんだ。燃えながら、敵の方に」
時雨「扶桑はね、真っ二つで、なんにも言ってくれないんだ」
時雨「それで、それでね、……」フルフル
提督(1月24日……か)
提督「今夜は泊まるか」
時雨「……うん」
53: 2015/01/24(土) 09:25:46.06 ID:oG/gpXPIo
●ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
雪風「ねえ、もし、また皆いなくなっちゃったらどうします?」
響「それは、とても、悲しいけど、……。それでも、またやっていくと思うよ」
響「『悲しみのなかに幸せを求めよ』さ」
雪風「そうですね。……そうでした」
響「私たちには、そうするだけの時間があった。長い、長い時間が」
雪風「ええ」
響「……でも、彼女は沈んでしまった。自分で自分に折り合いをつける前に」
54: 2015/01/24(土) 09:30:30.07 ID:oG/gpXPIo
●夏目漱石『草枕』
青葉「さて、青葉も潜入しちゃ――、あっ」
那智「また貴様か。そら、行った行った」
青葉「はいはい、意地を通せば窮屈ですねっと」
那智「好きに言うがいい」
青葉「どうしてあの子に肩入れするんです?」
那智「そう見えるか」
青葉「はい」ズイ
那智「……。私はあの時、追い付いてやれなかったからな。せめてもの償いだ」
青葉「あの時?」ズズイ
那智「知らん!ほら、行った行った」
青葉「くすん」
那智「……大体、あの朴念仁だぞ。貴様の喜ぶようなことがあると思うか。馬鹿者」
55: 2015/01/24(土) 09:35:23.10 ID:oG/gpXPIo
>>28
○宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
時雨「ねえ提督!今日は星がとっても綺麗だよ」
提督「どれどれ」
時雨「月は……今はどこにあるか見えないけど」
提督「……」
時雨「ねえ、提督」
提督「何だね」
時雨「僕たち、ずっと、ずっと一緒に行こうね」
提督「ああ。絶対に沈めやしない。一緒に、この戦いの終わりを、その先を見よう」
○宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
時雨「ねえ提督!今日は星がとっても綺麗だよ」
提督「どれどれ」
時雨「月は……今はどこにあるか見えないけど」
提督「……」
時雨「ねえ、提督」
提督「何だね」
時雨「僕たち、ずっと、ずっと一緒に行こうね」
提督「ああ。絶対に沈めやしない。一緒に、この戦いの終わりを、その先を見よう」
56: 2015/01/24(土) 09:40:27.88 ID:oG/gpXPIo
○「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」紀友則
漣「それでそれで?それからどうしたんです?」
時雨「どうしたって?」
漣「手握ってもらったとか、ちゅーしたとか」
時雨「そ、そんなことあるわけないじゃないか」ブワッ
漣「ちょ、動揺で空中から桜の花びら降らすの止めてもらえます?」
時雨「……ひ、『ひさかたの光のどけき春の日に』、」
漣「冬ですよ今。大破した加賀さんに『失望したよ』なんて言っちゃう度胸はどうしたので?」
時雨「いや、あれはね」
漣「でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない」
時雨「聞いてよ」
漣「それでそれで?それからどうしたんです?」
時雨「どうしたって?」
漣「手握ってもらったとか、ちゅーしたとか」
時雨「そ、そんなことあるわけないじゃないか」ブワッ
漣「ちょ、動揺で空中から桜の花びら降らすの止めてもらえます?」
時雨「……ひ、『ひさかたの光のどけき春の日に』、」
漣「冬ですよ今。大破した加賀さんに『失望したよ』なんて言っちゃう度胸はどうしたので?」
時雨「いや、あれはね」
漣「でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない」
時雨「聞いてよ」
60: 2015/01/25(日) 09:35:47.35 ID:Qd7Scxlko
>>30
○アンドレ・ジッド『狭き門』
山城「そういえば、他所の鎮守府の金剛は提督に首ったけらしいじゃない。貴方はどうなの」
金剛「Huh?言ってませんでしたカ?テートクのheartを掴むのは、この私デース!」フンス
山城「訊いておいてなんだけど、……いい根性ね。普通、あの子を見たら諦めるわ」ハァ
金剛「フフン。私は変な信念トカ神の国行きの切符より、ジェロームが欲しいネー」
山城「誰がアリサよ。はあ。茶飲み友達に恵まれなくて不幸だわ」
金剛「でも、私のteaは美味しいデショ?」
山城「まあ、そうだけど」
○アンドレ・ジッド『狭き門』
山城「そういえば、他所の鎮守府の金剛は提督に首ったけらしいじゃない。貴方はどうなの」
金剛「Huh?言ってませんでしたカ?テートクのheartを掴むのは、この私デース!」フンス
山城「訊いておいてなんだけど、……いい根性ね。普通、あの子を見たら諦めるわ」ハァ
金剛「フフン。私は変な信念トカ神の国行きの切符より、ジェロームが欲しいネー」
山城「誰がアリサよ。はあ。茶飲み友達に恵まれなくて不幸だわ」
金剛「でも、私のteaは美味しいデショ?」
山城「まあ、そうだけど」
61: 2015/01/25(日) 09:40:35.31 ID:Qd7Scxlko
○オスカー・ワイルド『サロメ』
提督「この間の会合で時雨を連れてきた提督がいたよ」
時雨「ふうん。元気そうだった?」
提督「ああ。改二になったばかりだとか言っていたかな」
提督「それで、君の話をしたら演習を申し込まれたのだが」
時雨「演習?」
提督「ああ。一対一、時雨対時雨でやってみるかね。嫌なら、いつも通り戦艦組に行かせるが」
時雨「じゃあ、提督の期待に応えてみようかな」
提督「分かった。楽しみにしているよ」
―――――――
―――――
―――
提督「砲撃戦は小破対小破。雷撃戦で中破しつつも相手側を大破させ、夜戦で止め――か」
時雨「できれば無傷で帰ってきたかったんだけどね。向こうの時雨もなかなかだったよ」
提督「ご苦労だった。何か欲しいものでもあるかね」
時雨「ヨカナーンの首とか?」
提督「生憎手元にないな。仕方ない、饅頭で我慢してくれ」フフ
時雨「はあい」
62: 2015/01/25(日) 09:45:18.03 ID:Qd7Scxlko
>>31
●トルストイ『イワン・イリイチの氏』
響「司令官。老いて氏ぬのって、どんな気分だろう」
提督「それを私に訊くかね」
響「ダー《うん》」
提督「女性に言うのも失礼だが、君はいまの私より長生きしたろう?」
響「艦と人とでは、やはり違うよ。何を見ても、聞いても、食べても」
響「だから、人の司令官に教えてほしい」
提督「そうか。そうだね……。人は老いてくると、氏をひどく恐れるらしい。だがある者は、氏を救いだと言う」
提督「実際のところは――、私にも、まだ分からないよ。……こういう時は先人に訊いてみるんだ。えーと」ゴソゴソ
提督「ほら」
響「『イワン・イリイチの氏』。イワン……」
提督「そう。ロシアの物語だ。読んでごらん」
響「スパスィーバ《ありがとう》」
●トルストイ『イワン・イリイチの氏』
響「司令官。老いて氏ぬのって、どんな気分だろう」
提督「それを私に訊くかね」
響「ダー《うん》」
提督「女性に言うのも失礼だが、君はいまの私より長生きしたろう?」
響「艦と人とでは、やはり違うよ。何を見ても、聞いても、食べても」
響「だから、人の司令官に教えてほしい」
提督「そうか。そうだね……。人は老いてくると、氏をひどく恐れるらしい。だがある者は、氏を救いだと言う」
提督「実際のところは――、私にも、まだ分からないよ。……こういう時は先人に訊いてみるんだ。えーと」ゴソゴソ
提督「ほら」
響「『イワン・イリイチの氏』。イワン……」
提督「そう。ロシアの物語だ。読んでごらん」
響「スパスィーバ《ありがとう》」
63: 2015/01/25(日) 09:50:33.71 ID:Qd7Scxlko
>>39
○フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
提督「時雨から聞いたんだが、艦娘も夢は見るんだね」
加賀「ええ。見ますけれど」
提督「君もか。中身を聞いても?」
加賀「……。艦載機の発着艦、燃え上がる真珠湾、遠い水無月島」
提督「もっといい夢は見ないのかね」
加賀「印象に弱いですね」
提督「そうか。……楽しい記憶を作れるよう、私も努力するよ」
―――――――
―――――
―――
赤城「加賀さん、この間、ジンギスカン祭りの夢見たって言ってませんでした?」
加賀「……」メソラシ
赤城「加賀さん」
○フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
提督「時雨から聞いたんだが、艦娘も夢は見るんだね」
加賀「ええ。見ますけれど」
提督「君もか。中身を聞いても?」
加賀「……。艦載機の発着艦、燃え上がる真珠湾、遠い水無月島」
提督「もっといい夢は見ないのかね」
加賀「印象に弱いですね」
提督「そうか。……楽しい記憶を作れるよう、私も努力するよ」
―――――――
―――――
―――
赤城「加賀さん、この間、ジンギスカン祭りの夢見たって言ってませんでした?」
加賀「……」メソラシ
赤城「加賀さん」
81: 2015/01/26(月) 15:17:11.53 ID:u+LpJFCCo
○ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』
時雨「君には失望したよ」
漣「どうしたんです、急に」
時雨「提督がくれたお饅頭」
漣「うっ」
時雨「他人のを食べるなんて酷いじゃないか」
漣「だって、あんまり美味しそうで……」
時雨「言えば分けてあげたのに。少しくらい」
漣「つまみ食いの味は格別なんですよう」
時雨「そうかそうか、つまり君はそういうやつなんだね」
漣「それが言いたくて怒ってません?」
時雨「」キッ
漣「冗談ですよ、もう」
82: 2015/01/26(月) 15:20:15.00 ID:u+LpJFCCo
○芥川龍之介『蜜柑』
暁「ねえ曙、どう考えても、蜜柑みっつは取りすぎよ!レディじゃないわ」
曙「う、うるさいわね!そっちこそ、ふたつ持ってるじゃない」
暁「これは響のぶんよ!」プンスカ
曙「こっちだって漣と潮のぶんなんだから!」
提督「姉妹のためなら仕方ない。どれ、もう一袋出そう。それでいいかね」
曙・暁「「……」」
提督「なら私が食べようかな」
曙・暁「「はーい」」
83: 2015/01/26(月) 15:25:17.26 ID:u+LpJFCCo
>>35
○夏目漱石『こころ』
時雨「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」
漣「今日はどうしたんですか」
時雨「君、今度は僕の栗羊羹食べたでしょ」
漣「青葉さんじゃないですか?さっき何か食べてましたよ」
時雨「えっ。……ごめん」
漣「まるで成長していない」
時雨「悪かったよ」
○夏目漱石『こころ』
時雨「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」
漣「今日はどうしたんですか」
時雨「君、今度は僕の栗羊羹食べたでしょ」
漣「青葉さんじゃないですか?さっき何か食べてましたよ」
時雨「えっ。……ごめん」
漣「まるで成長していない」
時雨「悪かったよ」
84: 2015/01/26(月) 15:30:20.24 ID:u+LpJFCCo
○「10歳にして菓子に動かされ(…)」――ゲーテ
那智「司令官。近ごろ、駆逐艦たちが食べ物絡みで喧嘩しているのをよく見るのだが」
提督「ああ、確かに私もさっき見かけたよ」
那智「どうにかならないか」
提督「駆逐艦だとまだ、菓子の魅力が無視しがたいのかもしれないな。君も、酒の味は好きだろう」
那智「……それは認めよう」コホン
提督「近々間宮を回してもらうよう、手配しておくよ」
那智「ああ。よろしくお願いする」
提督「何か他に気晴らしでもあればいいんだがね。我らがリンガはどうにも娯楽に欠ける」
那智「昔は狩りなどしていたと聞くぞ。貴様もどうだ」
提督「はっはっは。私は室内派だよ」
91: 2015/01/27(火) 18:25:11.27 ID:TPdGcUTto
○菅原孝標女『更級日記』
山城「ねえ、近いうちに『源氏物語』が届くんですって」ワクワク
金剛「Wow, congratulations! でも、テートクの本棚にないんデースか?」
山城「前にも手配はしたみたいなんだけど、その時は輸送船が沈んじゃったのよね」
山城「今度はリンガ《うち》から龍田が護衛に行くらしいし、ばっちりよ」ウキウキ
金剛「ヤマシロは『源氏物語』が大好きみたいネ」
山城「それはもう。『更級日記』知らない?」キラキラ
金剛「またよく知らない本が出てきたネ」
山城「『はしるはしる、わづかに見つつ、心も得ず心もとなく思ふ源氏を、』」
山城「『一の巻よりして、人もまじらず几帳の内にうち臥して、引き出でつつ見る心地、后の位も何にかはせむ』」
山城「ああ素敵だわ。私も殿方より、物語を好きなだけ読みたいわ」ハァ
金剛「ヤマシロはフソウがいればhappyだと思ってたデース」
山城「ねえさまは別枠。じゃ、演習行ってくるわね」キラキラ
92: 2015/01/27(火) 18:30:25.17 ID:TPdGcUTto
○太宰治『女生徒』
時雨「提督はコンタクトに変えたりしないの」
提督「暇な時に、眼鏡を取って遠くを見るんだ。すると、全体が霞んで見えて面白い」
時雨「ふうん。ねえ、僕もかけてみていい?」
提督「構わないが、少しだけだよ。視力が落ちるから」
時雨「ありがとう。ふふ。似合う?」
提督「うーん」
時雨「……似合わない?」シュン
提督「時雨は目の色が綺麗だからな。そのままの方がいい」ボソ
時雨「そう。そっか」パアァ
93: 2015/01/27(火) 18:35:25.97 ID:TPdGcUTto
○サン=テグジュペリ『星の王子様』
青葉「よく見えま――」
那智「貴様も懲りないな」ガシ
青葉「貴方もよく飽きませんね。憲兵じゃあるまいし」
那智「そんなに司令官の私生活に興味があるのか」
青葉「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだと思いませんか」
那智「私は燃料と弾薬があれば結構」
青葉「せっかく人の身体があるんですから。もっと楽しみませんと」
94: 2015/01/27(火) 18:41:12.26 ID:TPdGcUTto
>>37
○カフカ『変身』
暁「きゃっ、ゴキブリ」
龍田「あら~、どこかしら~?」スチャ
卯月「やめてぴょん!龍田さん!」
響「どうしたんだい。卯月」
卯月「うーちゃん知ってるぴょん!変な虫だって、人間だったことがあるんだぴょん」ウルウル
響「卯月。この間話したのは、ただの物語だよ。大丈夫。人は人、虫は虫さ」
卯月「……ほんとぴょん?」
響「ああ。私を信じて」ニコ
卯月「……ぴょん」コク
龍田「お話はおわったかしら~?」クルクル
響「うん」
龍田「そぉれ」ザシュ
○カフカ『変身』
暁「きゃっ、ゴキブリ」
龍田「あら~、どこかしら~?」スチャ
卯月「やめてぴょん!龍田さん!」
響「どうしたんだい。卯月」
卯月「うーちゃん知ってるぴょん!変な虫だって、人間だったことがあるんだぴょん」ウルウル
響「卯月。この間話したのは、ただの物語だよ。大丈夫。人は人、虫は虫さ」
卯月「……ほんとぴょん?」
響「ああ。私を信じて」ニコ
卯月「……ぴょん」コク
龍田「お話はおわったかしら~?」クルクル
響「うん」
龍田「そぉれ」ザシュ
95: 2015/01/28(水) 13:35:08.52 ID:YhSYYGUPo
○紫式部『源氏物語』
時雨「そういえば、大湊の提督に転属の話が来てたみたいだね」
提督「ああ」
時雨「提督は、本土に帰りたかったりしないの?」
提督「いいや。リンガ《ここ》が私の居場所だよ。君こそ、佐世保に飛びたくはないのか」
時雨「佐世保か。懐かしいけど、今はいいかな」
提督「そうか。私は是非見てみたい。『紫のゆかり』だ」
時雨「ふふ。――でもまずは、のんびり旅ができる時代を作ろうか」
提督「そうだね」
96: 2015/01/28(水) 13:40:23.07 ID:YhSYYGUPo
○太宰治『斜陽』
青葉「あちゃー、また捕まっちゃいましたか」テヘペロ
那智「貴様、まさか司令官に懸想でもしているのか」
青葉「懸想って……違いますよ。青葉は味見がしたいんです」
那智「味見?」
青葉「ひめごとをする生き物は人間だけなんですって。だからひとつ、ひめごとの味見をしてみようかと」
那智「貴様、思っていた以上に阿呆だな」
青葉「恐縮です」
97: 2015/01/28(水) 13:45:19.09 ID:YhSYYGUPo
>>33
○「世の中に人の来るこそうれしけれ とはいうもののお前ではなし」内田百閒
金剛「Hey, ヤマシロ~!さっきテートクがネー?」ツンツン
山城「……」ペラ
金剛「ねえ、何読んでるデース?チョット~」ペチペチ
山城「『世の中に人の来るこそうれしけれ とはいうもののお前ではなし』」
金剛「Oh, ヤマシロが冷たいデース……」
山城「私だって、貴方が本読んでる時は邪魔しないでしょう。いま源氏《これ》がいいところなんだから」
金剛「……じゃあ、このteaとsconeは要らないデースね」
山城「えっ」
金剛「淹れたて焼きたてネ」フフン
山城「お待ちなさい」グイ
○「世の中に人の来るこそうれしけれ とはいうもののお前ではなし」内田百閒
金剛「Hey, ヤマシロ~!さっきテートクがネー?」ツンツン
山城「……」ペラ
金剛「ねえ、何読んでるデース?チョット~」ペチペチ
山城「『世の中に人の来るこそうれしけれ とはいうもののお前ではなし』」
金剛「Oh, ヤマシロが冷たいデース……」
山城「私だって、貴方が本読んでる時は邪魔しないでしょう。いま源氏《これ》がいいところなんだから」
金剛「……じゃあ、このteaとsconeは要らないデースね」
山城「えっ」
金剛「淹れたて焼きたてネ」フフン
山城「お待ちなさい」グイ
98: 2015/01/28(水) 13:50:10.18 ID:YhSYYGUPo
○ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』
”けえかほおこく”
提督「……これは?」
天龍「わりぃ。卯月のやつが遠征の報告書書きたいってんでやらせてみたんだが」
提督「率直に言って……酷いな」フフ
天龍「だな」ケラケラ
卯月「……うーちゃん、もっと漢字書けるようになるぴょん?」ショボン
提督「ああ。だが、ゆっくりでいいんだよ」ナデナデ
99: 2015/01/29(木) 19:51:17.73 ID:D+WuWucGo
○北原白秋『五十音』
提督「あめんぼあかいなあいうえお」
卯月「あめんぼあかいなあいうえお!」
天龍「なあ、これ平仮名の勉強じゃねえか?」ポリポリ
龍田「滑舌の練習にもなるし、楽しそうだしいいんじゃないかな~?」
時雨「……僕はまだ、ここにいても大丈夫なのかな」
天龍「おう。いろいろ」バシバシ
100: 2015/01/29(木) 19:55:32.23 ID:D+WuWucGo
>>41
○ロバート・A・ハインライン『夏への扉』
加賀「あら、可愛らしい」シャガミ
猫「にゃ?」
加賀「にゃあ」サワサワ
猫「うにゃん」ゴロゴロ
加賀「うにゃ」ナデナデ
猫「……」ウトウト
加賀「……」モフモフ
加賀「クムオーン」
猫「???」
青葉「おや?加賀さん、何されてるんですか?」ヒョコ
猫「」ダッ
加賀「く、屈伸よ」コホン
○ロバート・A・ハインライン『夏への扉』
加賀「あら、可愛らしい」シャガミ
猫「にゃ?」
加賀「にゃあ」サワサワ
猫「うにゃん」ゴロゴロ
加賀「うにゃ」ナデナデ
猫「……」ウトウト
加賀「……」モフモフ
加賀「クムオーン」
猫「???」
青葉「おや?加賀さん、何されてるんですか?」ヒョコ
猫「」ダッ
加賀「く、屈伸よ」コホン
101: 2015/01/29(木) 20:00:24.48 ID:D+WuWucGo
○アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』
山城「『一人が首を吊って、そして誰もいなくなった』。はあ、不幸だわ」
金剛「ヤマシロ。それ、違うversionもあるそうデースよ?」
山城「あら、そうなの」
金剛「He got married, and then there were none.『一人が結婚して、そして誰もいなくなった』」
山城「一人でどうやって結婚するのよ」
102: 2015/01/29(木) 20:05:18.01 ID:D+WuWucGo
>>79
○ジョージ・オーウェル『1984年』
加賀「提督。赤城とは、加賀とはどういう意味ですか」
提督「山の名前と石川県の旧国名だが……そういう話じゃないんだね?」
加賀「『1984年』を読んだのです。ジョージ・オーウェルの」
提督「SFだったか。それで?」
加賀「言葉が”ニュースピーク”なるものになってしまった世界でした。複雑な言葉を無くして、語彙を単純にするものだと」
提督「ほう」
加賀「例えば、badという語は捨て去って、代わりにungoodと言います」
提督「言葉の情緒も何もない世界だね」
加賀「ええ。――それで、その語法を適用した場合、私たちの名前はどうなってしまうのでしょう」
提督「加賀、加賀か……考えてみたこともなかったな。検索してみるか」
加賀「はい」
○ジョージ・オーウェル『1984年』
加賀「提督。赤城とは、加賀とはどういう意味ですか」
提督「山の名前と石川県の旧国名だが……そういう話じゃないんだね?」
加賀「『1984年』を読んだのです。ジョージ・オーウェルの」
提督「SFだったか。それで?」
加賀「言葉が”ニュースピーク”なるものになってしまった世界でした。複雑な言葉を無くして、語彙を単純にするものだと」
提督「ほう」
加賀「例えば、badという語は捨て去って、代わりにungoodと言います」
提督「言葉の情緒も何もない世界だね」
加賀「ええ。――それで、その語法を適用した場合、私たちの名前はどうなってしまうのでしょう」
提督「加賀、加賀か……考えてみたこともなかったな。検索してみるか」
加賀「はい」
115: 2015/01/30(金) 18:45:52.63 ID:eGgJi7K8o
●ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』
山城「近いうちに、期間限定海域が開放されるそうよ」
金剛「That's great! 腕が鳴るネ。新しい仲間と会えるのも楽しみデース」
山城「……」
金剛「ヤマシロ?」
山城「時々思うのよ。いまみたいな時間――出撃もあるけど、楽しく物語に浸れる時間が終わってしまったらどうしよう、って」
金剛「Hmm...」
金剛「……"happy sommer days"はやがて終わるかもしれないネ」
金剛「デモ、それはイマの楽しみがみんな嘘にナルってことではナイ」
金剛「私はそう信じていマース」
山城「……。貴方は強いのね」
金剛「フフン。Loveのpowerはすごいのネ」
116: 2015/01/30(金) 18:50:20.22 ID:eGgJi7K8o
○石川啄木『一握の砂』
龍田「あら~、いい砂浜。ちょっと時間に余裕あるし~、一旦ここで休憩しましょ~」
漣「くぅ~、疲れましたw」
卯月「うーちゃん、バケツ何個運んだかもう忘れちゃったぴょん」
暁「……へっちゃらだし」
龍田「あとに響くから、ちゃ~んと休むのよ~」ウフフ
暁「はーい」
曙「あ、蟹」
暁「ほんとだ」
漣「『われ泣きぬれて 蟹とたはむる』。ああ゛~」
曙「何?泣くほど辛かったの!?」
漣「風が気持ちいい~」
曙「聞けー!」
117: 2015/01/30(金) 18:55:02.83 ID:eGgJi7K8o
●三好達治『郷愁』
加賀「『海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、フランス人の言葉では、あなたの中に海がある』」
提督「三好達治か。どうかしたかね」
加賀「ふと考えまして。私たちが戦っている深海棲艦。あれらにも、母のような存在がいたら――と」
提督「面白い考えだね。聖書だと、人間はみなアダムとイブの子孫だと言うが……深海棲艦か」
加賀「あの夏の作戦を終えてから、ときどき思うの。彼らはどこから来るのかしら」
提督「……あれを見て、私なりの仮説はできたがね。単なる想像の域だ」
加賀「いつか、全てが分かる時は来るのでしょうか」
提督「来るかもしれないし、来ないかもしれない。何にせよ、今できることをするだけさ」
118: 2015/01/30(金) 19:00:35.55 ID:eGgJi7K8o
○武者小路実篤『友情』
提督「……」カリカリ
提督「…………」カリカリカリカリ
提督「………………ふー」ウツブセ
時雨「頑張る提督も素敵だね。でも、無理しちゃだめだよ」
提督「……。やれやれ、君には嘘はつけないね」
提督「今度の限定海域作戦。私たちにできるかな」
時雨「……」
時雨「『私はあなたを信じています。あなたは勝利を得る方です』」
提督「……」
時雨「『あなたの誠実と、本気さは、あなたを何処までも生長させます』」
時雨「『淋しい時は私がついています。しっかり自分の信ずる道をお歩きなさい』」
時雨「『あなたの道は遠く、あなたは馬鹿な人からは軽蔑されます』」
時雨「『だがあなたはあなたでなければ出来ない使命をもっていらっしゃいます』」
提督「……ありがとう。時雨」
時雨「うん」
125: 2015/02/01(日) 11:45:23.16 ID:PdZzQVZ/o
>>122
○宮沢賢治『やまなし』
漣「ああ゛~」プカー
曙「漣!?何してるの?沈むの?」
漣「沈みませんよ。クラムボンをやってみようと思いまして」ムクリ
曙「クラ……何?」
漣「クラムボン。『クラムボンはかぷかぷ笑ったよ』って」
曙「はあ。それで?」
漣「でも『かぷかぷ』笑うとは?……漣は考えました。そして、導き出される結論は!」
曙「言ってみなさいよ。興味ないけど」
漣「――それは、水中から口を出して笑うことだったのです」
曙「……はあ?」
漣「曙も笑えばいいと思うよ」
曙「嫌よ。服が濡れるじゃない。っていうかクラムボンって何よ」
漣「さあ」
○宮沢賢治『やまなし』
漣「ああ゛~」プカー
曙「漣!?何してるの?沈むの?」
漣「沈みませんよ。クラムボンをやってみようと思いまして」ムクリ
曙「クラ……何?」
漣「クラムボン。『クラムボンはかぷかぷ笑ったよ』って」
曙「はあ。それで?」
漣「でも『かぷかぷ』笑うとは?……漣は考えました。そして、導き出される結論は!」
曙「言ってみなさいよ。興味ないけど」
漣「――それは、水中から口を出して笑うことだったのです」
曙「……はあ?」
漣「曙も笑えばいいと思うよ」
曙「嫌よ。服が濡れるじゃない。っていうかクラムボンって何よ」
漣「さあ」
126: 2015/02/01(日) 11:50:53.94 ID:PdZzQVZ/o
>>113
○アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズ
山城「提督に料理でアプローチですって?」
金剛「Yes! All's fair in love and war, そして、腹が減っては戦はできまセン」フンス
山城「ごはんは基本、間宮さんが作ってくれるじゃない」
金剛「No, no, no. 好みを押さえたdishを作ってあげれば、きっとテートクも私の魅力に気付いてくれるはずデース」
山城「提督の好み?」
金剛「Elementary, my dear Watson!」ビシィ
山城「いや、私、貴方の助手じゃないし」
金剛「まず、テートクは朝飲むのはgreen teaネ!」シャッ
金剛「そして!テートクはbreakfastにもlunchにもriceと納豆を食べマース」シャッ
金剛「つまり!」シャッ
金剛「テートクは和食派なのデース!」ドーン
山城「……貴方、日本食作るの苦手じゃなかった?」
金剛「負けないネ。Loveのpowerはすごいんデースよ?」
山城「頑張ってね。名探偵さん」ハァ
○アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズ
山城「提督に料理でアプローチですって?」
金剛「Yes! All's fair in love and war, そして、腹が減っては戦はできまセン」フンス
山城「ごはんは基本、間宮さんが作ってくれるじゃない」
金剛「No, no, no. 好みを押さえたdishを作ってあげれば、きっとテートクも私の魅力に気付いてくれるはずデース」
山城「提督の好み?」
金剛「Elementary, my dear Watson!」ビシィ
山城「いや、私、貴方の助手じゃないし」
金剛「まず、テートクは朝飲むのはgreen teaネ!」シャッ
金剛「そして!テートクはbreakfastにもlunchにもriceと納豆を食べマース」シャッ
金剛「つまり!」シャッ
金剛「テートクは和食派なのデース!」ドーン
山城「……貴方、日本食作るの苦手じゃなかった?」
金剛「負けないネ。Loveのpowerはすごいんデースよ?」
山城「頑張ってね。名探偵さん」ハァ
127: 2015/02/01(日) 11:55:18.11 ID:PdZzQVZ/o
>>112
○上田秋成『雨月物語――菊花の約』
提督「そこの酒、もらってもいいかね。煮物に使いたいんだが」
時雨「駄目。いいお酒なんだから」ダキシメ
提督「時雨は相変わらず酒が好きだね」
時雨「失望した?」
提督「いいや。だが、ほどほどにな」
時雨「ふふ。分かってるよ。……ねえ提督、僕の就役日知ってる?」
提督「なんだね。9月7日――重陽の節句のころだろう」
時雨「当たり。じゃあ、そのお祝いに二人で開けよう」
提督「ずいぶん先だな。だが、覚えておくよ。約束だ」
時雨「うん。絶対だよ」
○上田秋成『雨月物語――菊花の約』
提督「そこの酒、もらってもいいかね。煮物に使いたいんだが」
時雨「駄目。いいお酒なんだから」ダキシメ
提督「時雨は相変わらず酒が好きだね」
時雨「失望した?」
提督「いいや。だが、ほどほどにな」
時雨「ふふ。分かってるよ。……ねえ提督、僕の就役日知ってる?」
提督「なんだね。9月7日――重陽の節句のころだろう」
時雨「当たり。じゃあ、そのお祝いに二人で開けよう」
提督「ずいぶん先だな。だが、覚えておくよ。約束だ」
時雨「うん。絶対だよ」
135: 2015/02/03(火) 23:56:48.68 ID:GTeVPrmpo
>>106
○紫式部『源氏物語――末摘花』
山城「あぁ…………不幸だわ」ドヨン
時雨「ど、どうしたの?『源氏物語』が来たって、あんなに喜んでたじゃないか」
山城「あぁ時雨……。この末摘花がね、私みたいで」ドヨヨン
時雨「どういうこと?」
山城「この子ね、父親は皇族だったのに、早くに氏んでしまったから、家はぼろぼろで、見た目だって酷いの」
山城「まるで私みたい……欠陥戦艦で、いっつもドックで。でも、それでも連合艦隊旗艦だったのよ……?」フフフ
時雨「山城は綺麗だよ!練度だってここでも指折りだし、それに、和歌だっていっぱい教えてくれるし」
山城「……ほんと?」グスン
時雨「ほんとだよ。扶桑も山城も、本当にすごいんだから」ナデナデ
山城「……もう。この子ったら」
○紫式部『源氏物語――末摘花』
山城「あぁ…………不幸だわ」ドヨン
時雨「ど、どうしたの?『源氏物語』が来たって、あんなに喜んでたじゃないか」
山城「あぁ時雨……。この末摘花がね、私みたいで」ドヨヨン
時雨「どういうこと?」
山城「この子ね、父親は皇族だったのに、早くに氏んでしまったから、家はぼろぼろで、見た目だって酷いの」
山城「まるで私みたい……欠陥戦艦で、いっつもドックで。でも、それでも連合艦隊旗艦だったのよ……?」フフフ
時雨「山城は綺麗だよ!練度だってここでも指折りだし、それに、和歌だっていっぱい教えてくれるし」
山城「……ほんと?」グスン
時雨「ほんとだよ。扶桑も山城も、本当にすごいんだから」ナデナデ
山城「……もう。この子ったら」
136: 2015/02/03(火) 23:58:30.40 ID:GTeVPrmpo
>>105
○三島由紀夫『潮騒』
青葉「司令官!時雨さんとはどこまで進まれたんですか?」
提督「ケッコンカッコカリ。それで全部だよ」
青葉「いえいえ。もっとこう、事細かに生々しくばっちりお聞きしたいです!」ズイ
青葉「司令官と時雨さんといえば泊地屈指の読書家!『その火を飛び越してこい』なんて言っちゃったりするんでしょうか!」ワクワク
提督「『潮騒』か。……あの火が、太平洋戦争の戦火の象徴だという説は知っているかね」
青葉「いいえ?」
提督「もしそうだとしたら、私の役割は残り火を消すことだ。飛び越すことは許されない」
青葉「そ、そういうものですかね?」
提督「そういうものだ。では、私はこの書類があるから失礼」スッ
青葉「お疲れさまです」ビシッ
青葉「……あ。結局どうなんでしょう。あのお二人」
○三島由紀夫『潮騒』
青葉「司令官!時雨さんとはどこまで進まれたんですか?」
提督「ケッコンカッコカリ。それで全部だよ」
青葉「いえいえ。もっとこう、事細かに生々しくばっちりお聞きしたいです!」ズイ
青葉「司令官と時雨さんといえば泊地屈指の読書家!『その火を飛び越してこい』なんて言っちゃったりするんでしょうか!」ワクワク
提督「『潮騒』か。……あの火が、太平洋戦争の戦火の象徴だという説は知っているかね」
青葉「いいえ?」
提督「もしそうだとしたら、私の役割は残り火を消すことだ。飛び越すことは許されない」
青葉「そ、そういうものですかね?」
提督「そういうものだ。では、私はこの書類があるから失礼」スッ
青葉「お疲れさまです」ビシッ
青葉「……あ。結局どうなんでしょう。あのお二人」
137: 2015/02/04(水) 00:00:14.06 ID:gIisY3LDo
>>110
○アンデルセン『雪の女王』
時雨「提督。ほうきとちりとりってどこだったっけ」
提督「そこにあるが、どうしたね」
時雨「トイレの鏡が割れちゃったんだよ」
提督「そうか。なら、軍手も持って行きなさい。いつものは指が出てるだろう」
時雨「ありがとう」
提督「ああ。気を付けて。カイにならないように」
時雨「カイか。ふふ。まあでも、提督になら攫われてもいい、か、なー、……なんて」ボソボソ
提督「何か言ったかね」
時雨「……片付けてくるよ」ソソクサ
提督「ん?ああ」
○アンデルセン『雪の女王』
時雨「提督。ほうきとちりとりってどこだったっけ」
提督「そこにあるが、どうしたね」
時雨「トイレの鏡が割れちゃったんだよ」
提督「そうか。なら、軍手も持って行きなさい。いつものは指が出てるだろう」
時雨「ありがとう」
提督「ああ。気を付けて。カイにならないように」
時雨「カイか。ふふ。まあでも、提督になら攫われてもいい、か、なー、……なんて」ボソボソ
提督「何か言ったかね」
時雨「……片付けてくるよ」ソソクサ
提督「ん?ああ」
146: 2015/02/07(土) 17:31:17.55 ID:kb9VIYiAo
○「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」在原業平
山城「『世の中にたえて桜のなかりせば』……バレンタインデーも、なかったら随分穏やかでしょうね」
金剛「私は好きですヨ?日本のValentine's Day」
山城「はぁ。貴方も提督に何か作るの?」
金剛「テートクにspecial oneと、それから、他の皆さんニモ。英国紅茶文化の精髄、お見せしマース」
山城「随分頑張るのね」
金剛「同じアホなら踊らにゃソンソン。ウフフ、何作りましょうカネー」ルンルン
山城「……私も、本でもあげようかしら」
金剛「Oh, それもnice ideaですネー。テートクは本が大好きデース」
山城(貴方に、なんだけど)
147: 2015/02/07(土) 17:35:25.71 ID:kb9VIYiAo
○芥川龍之介『羅生門』
時雨(こんな夜中に喉乾いたな……水でも飲もう)ガラッ
漣「はうっ」ビクッ
時雨「『何をしていた。言え、言わぬとこれだぞよ』」
漣「この菓子をなwこの菓子をなwwって何言わせるんですか」スパーン
漣「バレンタインに配るお菓子の試作ですよ。ご一緒にいかが?」
時雨「喜んで。何作ってるの?」
漣「ちょっとマカロンをば」
時雨「へえ。すごいね。難しいんでしょう」
漣「ふふん。じゃ、これエプロン。手も洗ってくださいねー」
時雨「はーい」
―――――――
―――――
―――
漣「で、これを混ぜます」
時雨「こう?」シャカシャカシャカ
漣「うーん、なんて言うんだろ、もっと小刻みな感じで、――」
時雨「じゃあこっちのボウルは――」
漣「それはまだ、――」
提督(入りにくい)
148: 2015/02/07(土) 17:42:31.79 ID:kb9VIYiAo
○サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』
暁「メレンゲって、結局どうなれば完成なのかしら」
暁「……。入れちゃえ。えい」
響「待って」ヒョコ
暁「?」
響「メレンゲは、角が立つまで泡立てないと」
暁「だって、角ってレシピ読んでも書いてなくて……」シュン
響「泡立て器をこうして持ち上げて、」クイッ
響「後を引いて立ち上がる部分が『角』だよ。これが、自然に倒れなくなるまで泡立てるんだ」シャカシャカ
暁「……あ、ありがとう」
響「『僕のやる仕事はね、誰でも崖から転がり落ちそうになったら、その子をつかまえることなんだ』」
暁「???」パチクリ
響「それで、次は何をするんだい?」
暁「えっとね、――」
149: 2015/02/07(土) 17:46:31.27 ID:kb9VIYiAo
○ヘッセ『デミアン』
時雨「加賀?ちょっと、これ、オーブン止めないと不味くないかな」
加賀「問題ないわ。赤城さんのためです、私もきちんと調べたもの。ほら」ピラッ
時雨「レシピの焼き時間、30分ってなってるけど。オーブンの設定は3時間」
加賀「………」カクニンカクニン
加賀「……」アオザメ
時雨「まあ、本番で上手くやれば――って、あっ、ほら、なんだか焦げ臭く」
加賀「……。『生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない』」キリッ
時雨「ザッハトルテを焼くのにオーブンを壊す必要はないと思うんだ」
156: 2015/02/10(火) 20:22:03.69 ID:Wo+Yrib5o
○筒井康隆『残像に口紅を』
時雨「ねえ提督。もし、この世から『あ』がつくものが消えたらどうする?」
提督「そうだな。雨。雨が降らなくなる」
時雨「時雨、夕立、五月雨、村雨、春雨。言い変える言葉はうんとあるよ」
提督「それなら、青。海の色、空の色、時雨の目の色が分からなくなる」
時雨「ブルー、コバルト。群青、紺碧。瑠璃色、忘れな草色」
提督「なるほど。手強いな。では、挨拶。時雨が『いい雨だね』と言わなくなる」
時雨「挨拶のつもりじゃないんだけどなぁ。まぁ、そうだね。あとは?」
提督「そうだな。愛。愛が語れなくなる」
時雨「好き。愛しい。慕う。大切。信じる。守りたい。ずっとそばにいたい、――」
提督「わかったわかった、参ったよ」
時雨(まだ言い足りないのにな)ムス-
157: 2015/02/10(火) 20:25:10.44 ID:Wo+Yrib5o
>>150
○源俊頼『俊頼髄脳』
時雨「はぁ……」
山城「どうしたの?」
時雨「あぁ山城……。別に、大したことじゃないんだけど……」
時雨「もうすぐケッコンカッコカリから一年だけど、僕たち、何というか、それっぽいことあんまりないなぁ、って」
時雨「僕も、もっと分かりやすくした方がいいのかな。……金剛みたいに」ボソ
山城「あら。貴方も、そういうこと考えたりするのね」クス
時雨「可笑しいかい?」
山城「いいえ。……そうねえ、貴方たちは貫之なのかもしれないわね」
時雨「貫之って、紀貫之?」
山城「ええ。――たとえば、咄嗟に大江山の歌を詠んだ、小式部内侍の機知は素晴らしいわ」
山城「でも、何もかもがそんな風に素早く、鮮やかに決まっていくわけではない」
山城「それはそれで素晴らしい事よ。だけど、紀貫之は一首の歌を十日も二十日もかけて詠んだそうよ?」
山城「私は貫之の歌が好きだわ」
時雨「……うん」コク
山城「とはいえ、提督もちょっと朴念仁が過ぎるわね。こんないい子に寂しい思いをさせておくなんて」ナデナデ
時雨「もう。やめてよ」フフ
○源俊頼『俊頼髄脳』
時雨「はぁ……」
山城「どうしたの?」
時雨「あぁ山城……。別に、大したことじゃないんだけど……」
時雨「もうすぐケッコンカッコカリから一年だけど、僕たち、何というか、それっぽいことあんまりないなぁ、って」
時雨「僕も、もっと分かりやすくした方がいいのかな。……金剛みたいに」ボソ
山城「あら。貴方も、そういうこと考えたりするのね」クス
時雨「可笑しいかい?」
山城「いいえ。……そうねえ、貴方たちは貫之なのかもしれないわね」
時雨「貫之って、紀貫之?」
山城「ええ。――たとえば、咄嗟に大江山の歌を詠んだ、小式部内侍の機知は素晴らしいわ」
山城「でも、何もかもがそんな風に素早く、鮮やかに決まっていくわけではない」
山城「それはそれで素晴らしい事よ。だけど、紀貫之は一首の歌を十日も二十日もかけて詠んだそうよ?」
山城「私は貫之の歌が好きだわ」
時雨「……うん」コク
山城「とはいえ、提督もちょっと朴念仁が過ぎるわね。こんないい子に寂しい思いをさせておくなんて」ナデナデ
時雨「もう。やめてよ」フフ
158: 2015/02/10(火) 20:30:20.53 ID:Wo+Yrib5o
○ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『 たったひとつの冴えたやりかた』
漣「――で、チョコを湯煎している間に、小麦粉と砂糖をふるいます」
加賀「そのまま使ってはいけないの?」
漣「こうしないとダマになって、スポンジが美味しくなくなるんですよ」
加賀「それはいけないわね。分かりました」
時雨「加賀に漣か。珍しい組み合わせだね」
加賀「この娘が菓子作りが巧いと聞いたので、教わっているの」
漣「そういうことです」
加賀「『これがたったひとつの冴えたやりかた』」フフン
時雨「そうだね」
漣「せやな」
159: 2015/02/10(火) 20:36:33.02 ID:Wo+Yrib5o
引用: 時雨「都に雨のふるごとく」



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