687: 2013/10/03(木) 05:16:52.14 ID:GkwG8hCko
第307話 ちなつ大室家訪問 1

下校道

ちなつ「本当に今日で良かったの?」

櫻子「うん! 大丈夫大丈夫。暇だったし」

向日葵「まぁ櫻子はいつも暇してますからね」

櫻子「そうそう、って向日葵には言われたくないー!!」

向日葵「なっ! 大体櫻子はいつもいつも」ガミガミ

ちなつ「(本当にこの2人はどこでもこんな感じなのね……)」

櫻子「あーもーうるさい! せっかくちなつちゃんが来てくれるんだからちょっとは黙ってろよ向日葵」

向日葵「なっ! 黙ってろって……まぁでもそうですわね。吉川さんがいるのに喧嘩なんて我ながらみっともないことをしましたわ」

向日葵「ごめんなさいね」

ちなつ「いやいいよいいよ。ていうか喧嘩するほど仲がいいって良く言うし」

櫻子「仲良くなんかないもん」

向日葵「なっ!」

ちなつ「(あーあまた始まりそう)」

ちなつ「(それはそうとお姉さんが気になるわね)」

ちなつ「ねぇ、櫻子ちゃん? お姉さんはいつ帰ってくるの?」

櫻子「え? ねーちゃん? うーん、17時くらいには帰ってくるはずだけど」

ちなつ「そっか(今はまだ15時半……もう少しだけ待たないといけないわね)」

櫻子「さてと、うちについたぞー」

向日葵「ちなみにわたくしの家はこちらですわ」

ちなつ「あっ、本当に真ん前なんだね」

櫻子「向日葵もうちくる?」

向日葵「え? でも今日は吉川さんと遊ぶんじゃなくって?」

櫻子「ちなつちゃんもいいよね?」

ちなつ「うん。もちろん(でも、なんだかんだ言ってこの2人は仲いいんだよね)」

櫻子「ただいまー」

ちなつ・向日葵「お邪魔します」   

第307話 ちなつ大室家訪問 1 終わり
ゆるゆり: 24【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)
688: 2013/10/04(金) 17:26:27.34 ID:wxdXs065o
第308話 ちなつ大室家訪問 2

櫻子「ただいまー」

花子「(櫻子が帰ってきたし)」

「「お邪魔しまーす」」

花子「(ひま姉と、誰だろ……もう一人の声がする)」

花子「(ちょっと見に行ってこようかな)」タッタッタ


ちなつ「……」

花子「(もふもふしてるお姉ちゃんだ!)」

ちなつ「あっ! 櫻子ちゃんの妹ちゃん?」

花子「花子だし、花火大会のときにあったし」

ちなつ「あのときの。よく覚えてたね」

花子「髪が特徴的だったから覚えてたし」

櫻子「ちなつちゃんの髪もふもふしてるからねー」

花子「だし」

ちなつ「あはは」

花子「(触りたい……)」ジー

櫻子「あっ! そうだ! お菓子出してくるからちょっと待ってて」

向日葵「随分気前がいいんですわね」

櫻子「だってちなつちゃんがせっかく来たんだもん」

ちなつ「いいよ気使わなくても」

櫻子「まぁいいっていいって」

向日葵「じゃあわたくしはお茶の用意でもしますわ」

ちなつ「そっか。ありがとう」

花子「……」ジー

ちなつ「? どうしたの花子ちゃん?」

花子「あ、あの!」

ちなつ「ん?」

花子「ちなつお姉ちゃんに頼みがあるし!」

ちなつ「なに?(ちなつお姉ちゃん! なんか響きがいい)」

花子「そのもふもふした髪触らせて欲しいし!!」

ちなつ「ああ、これ? 別にいいよ」

花子「ありがとうだし!」

第308話 ちなつ大室家訪問 2 終わり

689: 2013/10/05(土) 19:34:19.15 ID:TUf9LIgRo
第309話 ちなつ大室家訪問 3

花子「……」ドキドキ

ちなつ「ん? どうしたの? 触らないの?」

花子「さ、触るし!」

花子「触っていいかし?」

ちなつ「いいよ」

花子「」ソードキドキ

もふ

花子「!?」

もふもふ

花子「(も、もふもふしてる……本当にもふもふしてる……)」

もふもふ

花子「ありがとうだし」

ちなつ「どうだった?」

花子「もふもふしてて気持ちよかったし」

ちなつ「そっか。でも変なのなんでそんなに触りたかったの?」

花子「なんでだかわからないし。でももふもふしてるの触ったら気持よさそうだなって思ったし」

ちなつ「そっか。……ぷ、あはは」

花子「なんで笑うし?」

ちなつ「だって……今までそんなこと言ってきた人いなかったもん! なんだかおかしかった」

花子「そんなにおかしいかし?」

ちなつ「うん。おかしかった」

花子「むぅ……」

ちなつ「花子ちゃんって不思議な子。でも可愛いね」

花子「あ、ありがとうだし……」

第309話 ちなつ大室家訪問 3 終わり

690: 2013/10/06(日) 18:54:20.31 ID:UkwR/kuxo
第310話 ちなつ大室家訪問 4

櫻子「よぉし、お菓子持ってきたぞー」

向日葵「お茶の用意もできましたわ」

ちなつ「ありがとう」

花子「……」

櫻子「って花子なんでちなつちゃんにそんなにくっついてるんだ」

花子「……なんでもないし」

ちなつ「なんだか花子ちゃんに懐かれちゃったみたい」

向日葵「ふふ、微笑ましいですわ」

櫻子「まぁいいや。とりあえずお菓子タイムだ!」

花子「ちなつお姉ちゃんなんでも好きなもの食べていいし」

ちなつ「ありがとー」

櫻子「おい、お菓子用意したのは私だからな花子」

花子「うるさいし!」

櫻子「なんだとー!!」

花子「ちなつお姉ちゃん櫻子が怖いし」

ちなつ「ちょっと櫻子ちゃん花子ちゃん怖がってるよ」

櫻子「お、おう……(あれ? 私が悪いのか……)」

撫子「ただいまー」

櫻子「あっ、ねーちゃんが帰ってきた!」

ちなつ「!」

撫子「あれ? 誰か来てるんだ」

ガラガラ

撫子「いらっしゃい」

ちなつ「!! 初めまして櫻子ちゃんと向日葵ちゃんの友達の吉川ちなつです」

撫子「あっ、ひま子も来てたのね。いらっしゃいゆっくりしていって」

ちなつ「ありがとうございます」

ちなつ「(確かにスレンダーなお姉さんだなぁ。モデルみたい。しかもちょっとクール系でかっこいいかも……)」ポッ

ちなつ「(いけないいけない。私は結衣先輩一筋結衣先輩一筋)」ブンブン

向日葵「吉川さん大丈夫ですの?」

ちなつ「うん。私は大丈夫」

櫻子「ねーちゃんもお菓子食べてけば?」

撫子「櫻子から勧めるとは珍しい。じゃあちょっと食べていこうかな」

第310話 ちなつ大室家訪問 4 終わり

691: 2013/10/06(日) 21:23:15.32 ID:UkwR/kuxo
第311話 ちなつ大室家訪問 5

撫子「ああ、名乗り遅れたけど、私は櫻子の姉、撫子ね」

ちなつ「撫子さんは高校生ですか?」

撫子「うん、高3、18だよ」

ちなつ「私のお姉ちゃんの1個下かぁ」

撫子「へぇ、ちなつちゃんのお姉さんは19かぁ……じゃあ大学生?」

ちなつ「はい、そうですね。あかりちゃんは知ってますか?」

撫子「あぁ、あかりちゃんなら前家に来たことあるよ」

ちなつ「あかりちゃんのお姉さんがお姉ちゃんと同じ大学です」

撫子「へぇ……あかりちゃんもお姉さんいたんだ」

櫻子「うちも大分離れてるけど、ちなつちゃんとあかりちゃんも姉と大分年齢離れてるな」

撫子「そうだね。うちは、私と櫻子、櫻子と花子が5つ違いなんだけどね」

ちなつ「確かに、離れてますねぇ」

ちなつ「でも、離れたお姉さんって大人って感じがしていいです」

花子「確かに撫子お姉ちゃんは大人だし」

向日葵「まぁ櫻子は……ね」

ちなつ「(あぁ。確かに……)」

撫子「櫻子……」

櫻子「クソぉーみんな私のことバカにしやがって!!」

櫻子「ちなつちゃんだけだよ! 私のことバカにしないでいてくれるのは」

ちなつ「う、うん……(私も心のなかで同意していただなんて言えない……)」

撫子「楓とひま子も7つ違いだっけ?」

向日葵「そうですわね」

撫子「なんだか5つ違いっていうのが逆に離れてない気がしてきた」

ちなつ「いや、普通は5つ違いでも結構離れてるほうですよ」

花子「花子と撫子お姉ちゃんで言ったら10個違いだし」

櫻子「なんでさり気なく私をすっ飛ばすんだ!?」

撫子「私には上がいないからお姉ちゃんがいるって感覚はわからないなぁ」

ちなつ「いいものですよ姉がいるって」

櫻子「よくないよ!」

撫子「なんだって?」

櫻子「ごめんなさい」

第311話 ちなつ大室家訪問 5 終わり

692: 2013/10/07(月) 23:37:13.18 ID:ndv3TC+eo

第312話 ちなつ大室家訪問 6

向日葵「わたくしは撫子さんが実質お姉さんみたいなものですわね」

ちなつ「そういえば、櫻子ちゃんと向日葵ちゃんは幼なじみなんだっけ?」

櫻子「仲良くないけどな!」

向日葵「なんですって!? こっちもアナタと仲良くなんかないですわ!」

櫻子「ムキー!」

撫子「また始まった……」

ちなつ「ですね」

花子「(学校でもやっぱり2人はああなのかし)」

ちなつ「(あっ、そうだ! ここに来た目的を忘れていたわ!)」

ちなつ「(確かにお姉さんも痩せている。その秘訣を聞きに来たのよ)」

ちなつ「櫻子ちゃんは結構食いしん坊ですよね? 撫子さんもよく食べる方なんですか?」

撫子「んー、まぁ普通だと思うよ」

ちなつ「あの、ダイエットとかはしてるんですか? すごいスレンダーで羨ましいです」

撫子「特に意識したことはないかな(むしろダイエットなんてしたらさらに胸が……)」

ちなつ「なにか太らない秘訣でもあるんですか!?」ギラギラ

向日葵「あ! それ私も気になります!!」ギラギラ

撫子「(う、2人の視線が眩しい……というかこの子はどうか知らないけど、ひま子の場合単に胸が……)」

撫子「ま、まぁ。規則正しい生活をすることじゃないかな? 早寝早起き、暴飲暴食はしない。適度に運動を取る」

ちなつ「う……確かにごらく部ではよくお菓子を……」

向日葵「おかしいですわ。私は結構気をつかっていますのに」

撫子「というか2人ともまだ中1なんだから縦に伸びる盛りなんだからダイエットなんてしたら逆に健康に悪いよ?」

撫子「体重が増えるのは気にしない!」

花子「だし!」

ちなつ「確かに言われてみれば」

向日葵「そうですわね」

櫻子「じゃあ今度は体重がどれだけ増えたか勝負だな向日葵!」

向日葵「それはおかしいですわ」

撫子「そういえばちなつちゃんはどこに住んでるの? もう結構時間だけど大丈夫?」

ちなつ「あっ! そうですね。そろそろ帰ります」

花子「また来てだし」

ちなつ「うん、じゃあまたね。花子ちゃん」

ちなつ「櫻子ちゃんも今日はお菓子ありがとう」

撫子「またおいでね」

ちなつ「はい」

ちなつ「では、お邪魔しました」

第312話 ちなつ大室家訪問 6 終わり

引用: 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」