424: 2016/02/16(火) 01:05:35.91 ID:kWITvwQM0
 
【世界ローゼン劇場『三匹のこぶた』】


あるところに仲の良いこぶた姉妹がいました。


長女「仲良くないわよ」



仲の良い三匹のこぶたは毎日楽しく暮らしていました。

けれど、お母さんぶたはそんな彼女たちを旅立たせる決心をしたのです。


長女「仲良くないって言ってるでしょ!」



三匹のこぶたたちを自活させるため…、

自分の力で生きていけるようにと願いながら、外の世界に送り出しました。



長女「なんなのまったく…」チッ

425: 2016/02/16(火) 01:08:18.62 ID:kWITvwQM0
蒼星石お母さん「君たちも もういい歳だ。自分たちで家を造ってごらんよ」

長女「ふぅーん、そういうものなの?」

蒼星石お母さん「そういうものだよ。だって台本にもそう書いてあるんだから」

長女「あっそ。なら私は藁で家を作るわぁ。だって簡単だもの」

次女「それなら カナは木で建てるかしら。レトロにするかしら」

三女「じゃあ、翠星石はレンガで造るですよ。寒いですけど頑丈ですぅ」

426: 2016/02/16(火) 01:09:35.79 ID:kWITvwQM0
 
そんなこんなでグズっていた長女も説得し、
三匹の子豚は旅立っていったのでした。



蒼星石お母さん「オオカミには気をつけるんだよー!」


< はーい! かしらー



蒼星石お母さん「………」

蒼星石お母さん「だ、大丈夫かな?僕心配になってきたよ…」



お母さんぶたが心配する中、オオカミが全てを聞いていました。



オオカミ「どんな家を建てるんだろ?ちょっと様子を見てみようかな」

427: 2016/02/16(火) 01:10:50.32 ID:kWITvwQM0
長女「こんなとこかしらね」

オオカミ「えっ、藁の家って…。こんなのすぐダメになっちゃうじゃないか」

長女「きゃっ!オオカミ!?い、家に逃げ込まなきゃ」

オオカミ「うーん…、ここの網目も甘いな。ほら、すぐ穴空いちゃう」

長女「えっ」




オオカミさんはマエストロだったのです。

428: 2016/02/16(火) 01:11:48.29 ID:kWITvwQM0
次女「あれぇ?水銀燈かしら。なんでオオカミさんと一緒にいるの?」

長女「ダメだしされたのよ…」

オオカミ「この木の家も全体がちょっと曲がってるよ。やり直し」

次女「か、かしらー!」ガーン




オオカミさんはけっこうシビアでした。

429: 2016/02/16(火) 01:14:22.06 ID:kWITvwQM0
三女「あっ!ジューン!今お茶にしようと思ってたですよ。水銀燈と金糸雀もどうです?」

長女「いただくわ」

次女「カナもいただくかしらー」

オオカミ「このレンガの家……基礎がしっかりできていないな」

三女「いいからお茶にするです!」




結局、オオカミさんが家を建て直すことになりました。
その家で4匹は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし………














猟師「お姉さま、あそこに美味しそうなこぶたが暮らしていますわ」

狩人「本当なの!これで市場が賑わうのよー」

猟犬「そう……なら早く行きましょう」




………ピンチのようです。

430: 2016/02/16(火) 01:16:09.57 ID:kWITvwQM0
猟師「オラオラオラ!!オラァァですわぁ!!!」バッコーン!

三女「いやあああああああ!!」

猟犬「無駄無駄無駄…。私の水晶からは逃げられない」スドーン!

次女「た、助けてかしらー!」

狩人「ヒナたちからは逃げられないのよー」イチゴワダチー

オオカミ「ぼ、僕の家が突破されるなんて…」


長女「私の妹たちから離れなさい!!!!」バサッ!




長女は意外と妹想いでした。

431: 2016/02/16(火) 01:19:11.35 ID:kWITvwQM0
長女「この私が捕まるなんて…」

オオカミ「僕たちどうなるんだろう…」

猟師「オークションにかけますわ」

次女「オークション?」

狩人「人間に売るのよ。売れなかったら市場行きなのー」

三女「ぐすっ…、せっかくジュンと暮らしていたのに…。ひどいですぅ…」

猟犬「…なら貴女はオオカミとセットで売り飛ばしてあげる」

三女「えっ?」




4匹はオークションに出品されてしまったのです。

432: 2016/02/16(火) 01:23:17.41 ID:kWITvwQM0
真紅「あら?のりがパソコンを使うなんて珍しいわね」

のり「うん。実はオークションをしてるのよぅ。見て見て、真紅ちゃん。この子可愛いわよぉ」

真紅「動物オークション?生き物を競りに出すだなんて野蛮なのだわ。……あら?」


『オオカミくん+こぶたちゃん1セット ××万円 』


真紅「こ、これは…!」ゴクリッ…

のり「買いよねぇ。ポチッとな」

真紅「えっ!?お、オオカミなんて危なくないのかしら…?それにこぶたも…」

のり「きっと気に入るわよぅ。お姉ちゃんだって気に入ったでしょ?」

真紅「そ、そうかもしれないけど…///」モジモジ




なんと貴族のお嬢さま方の御眼鏡に適ったのです。
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433: 2016/02/16(火) 01:27:03.04 ID:kWITvwQM0
めぐ「わぁ!天使みたいなブタね。買っちゃおっと」ポチッ


――――――


みっちゃん「ぬぅ…!また上げてきたか。でも負けないわよー!限度額超えちゃうけど仕方ないわよね!」カチカチッ



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―――――


のり「あーん!可愛いわぁ」

三女「人間が気安く触るなですぅ!」

真紅「ねぇ、くんくんって名づけてもいいかしら?」

オオカミ「いや…、ジュンって名前があるし…」


めぐ「はぁ…はぁ…、なんて美味しそうな豚なの。まるで天使みたいよ」ジュルッ…

長女「ち、近づくんじゃないわよぉ!」


みっちゃん「なんてかわいいの!あーん、カナーー!!」スリスリスリ

次女「ま、摩擦で熱いかしらーーー!!こんがり肉になっちゃうのかしらー!」



みんな幸せに暮らしましたとさ。

おしまい
 

引用: 【ローゼンメイデン】薔薇の香りのガーデンパーティ0【ラジオSS】