1: 2008/02/25(月) 00:03:03.05ID:cMy6UIjl0
まとめサイト
前回:( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです【第93話 : Pessimism】
最初から:( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです【第1話 : Road】
第94話を投下します
前回:( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです【第93話 : Pessimism】
最初から:( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです【第1話 : Road】
第94話を投下します
26: 2008/02/25(月) 00:09:45.57ID:cMy6UIjl0
【第94話 : Town】
――ラウンジ城――
フェイト城からの移動は、やはり大がかりなものとなった。
十二万の行軍となると、動きも鈍重だ。
やはり、撤退は正解だった。
焦らずに、フェイト城からラウンジ城まで行軍した。
後ろからヴィップに追われる心配はなかったためだ。
(´・ω・`)「できれば、シャッフル城は奪いたかったが」
( ’ t ’ )「致し方ありません」
カルリナと二人で、国王室に向かっていた。
戦勝の報告をしなければならないためだ。
久方ぶりに、クラウンに会える。
しかも、戦勝を報告できる。
それが何よりも、嬉しい。
扉の前に立って、二度叩いた。
中から声が返ってくるのを待って、入室する。
( ´ノ`)「おぉ、よく帰ってきてくれた」
――ラウンジ城――
フェイト城からの移動は、やはり大がかりなものとなった。
十二万の行軍となると、動きも鈍重だ。
やはり、撤退は正解だった。
焦らずに、フェイト城からラウンジ城まで行軍した。
後ろからヴィップに追われる心配はなかったためだ。
(´・ω・`)「できれば、シャッフル城は奪いたかったが」
( ’ t ’ )「致し方ありません」
カルリナと二人で、国王室に向かっていた。
戦勝の報告をしなければならないためだ。
久方ぶりに、クラウンに会える。
しかも、戦勝を報告できる。
それが何よりも、嬉しい。
扉の前に立って、二度叩いた。
中から声が返ってくるのを待って、入室する。
( ´ノ`)「おぉ、よく帰ってきてくれた」
2: 2008/02/25(月) 00:03:32.12ID:nVxYAMOx0
~ヴィップの兵~
●( ^ω^) ブーン=トロッソ
31歳 大将
使用可能アルファベット:V
現在地:シャッフル城
●( ゚∀゚) ジョルジュ=ラダビノード
45歳 中将
使用可能アルファベット:V
現在地:ヴィップ城
●( ・∀・) モララー=アブレイユ
36歳 中将
使用可能アルファベット:X
現在地:ヴィップ城
●( ゚д゚) ミルナ=クォッチ
46歳 中将
使用可能アルファベット:U
現在地:シャッフル城
●<ヽ`∀´> ニダー=ラングラー
46歳 中将
使用可能アルファベット:T
現在地:カノン城
●( ^ω^) ブーン=トロッソ
31歳 大将
使用可能アルファベット:V
現在地:シャッフル城
●( ゚∀゚) ジョルジュ=ラダビノード
45歳 中将
使用可能アルファベット:V
現在地:ヴィップ城
●( ・∀・) モララー=アブレイユ
36歳 中将
使用可能アルファベット:X
現在地:ヴィップ城
●( ゚д゚) ミルナ=クォッチ
46歳 中将
使用可能アルファベット:U
現在地:シャッフル城
●<ヽ`∀´> ニダー=ラングラー
46歳 中将
使用可能アルファベット:T
現在地:カノン城
6: 2008/02/25(月) 00:04:39.98ID:cMy6UIjl0
●(-_-) ヒッキー=ヘンダーソン
49歳 少将
使用可能アルファベット:O
現在地:カノン城
●ミ,,゚Д゚彡 フサギコ=エヴィス
42歳 少将
使用可能アルファベット:R
現在地:オオカミ城
●( ><) ビロード=フィラデルフィア
34歳 大尉
使用可能アルファベット:O
現在地:オオカミ城
●( ´_ゝ`) アニジャ=サスガ
44歳 大尉
使用可能アルファベット:P
現在地:シャッフル城
●(´<_ ` ) オトジャ=サスガ
44歳 大尉
使用可能アルファベット:P
現在地:シャッフル城
49歳 少将
使用可能アルファベット:O
現在地:カノン城
●ミ,,゚Д゚彡 フサギコ=エヴィス
42歳 少将
使用可能アルファベット:R
現在地:オオカミ城
●( ><) ビロード=フィラデルフィア
34歳 大尉
使用可能アルファベット:O
現在地:オオカミ城
●( ´_ゝ`) アニジャ=サスガ
44歳 大尉
使用可能アルファベット:P
現在地:シャッフル城
●(´<_ ` ) オトジャ=サスガ
44歳 大尉
使用可能アルファベット:P
現在地:シャッフル城
13: 2008/02/25(月) 00:05:26.65ID:cMy6UIjl0
●( ФωФ) ロマネスク=リティット
24歳 中尉
使用可能アルファベット:L
現在地:カノン城
●プー゚)フ エクスト=プラズマン
32歳 中尉
使用可能アルファベット:?
現在地:カノン城
●(个△个) ルシファー=ラストフェニックス
24歳 ミルナ中将配下部隊長
使用可能アルファベット:K
現在地:ウタワレ城
24歳 中尉
使用可能アルファベット:L
現在地:カノン城
●プー゚)フ エクスト=プラズマン
32歳 中尉
使用可能アルファベット:?
現在地:カノン城
●(个△个) ルシファー=ラストフェニックス
24歳 ミルナ中将配下部隊長
使用可能アルファベット:K
現在地:ウタワレ城
17: 2008/02/25(月) 00:06:26.65ID:cMy6UIjl0
大将:ブーン
中将:ジョルジュ/モララー/ミルナ/ニダー
少将:フサギコ/ヒッキー
大尉:ビロード/アニジャ/オトジャ
中尉:ロマネスク/エクスト
少尉:
(佐官級は存在しません)
中将:ジョルジュ/モララー/ミルナ/ニダー
少将:フサギコ/ヒッキー
大尉:ビロード/アニジャ/オトジャ
中尉:ロマネスク/エクスト
少尉:
(佐官級は存在しません)
18: 2008/02/25(月) 00:07:24.56ID:cMy6UIjl0
A:
B:
C:
D:
E:
F:
G:
H:
I:
J:
K:ルシファー
L:ロマネスク
M:
N:
O:ヒッキー/ビロード
P:アニジャ/オトジャ/カルリナ
Q:
R:プギャー/フサギコ
S:ファルロ/ギルバード
T:ニダー/アルタイム
U:ミルナ
V:ブーン/ジョルジュ
W:
X:モララー
Y:
Z:ショボン
B:
C:
D:
E:
F:
G:
H:
I:
J:
K:ルシファー
L:ロマネスク
M:
N:
O:ヒッキー/ビロード
P:アニジャ/オトジャ/カルリナ
Q:
R:プギャー/フサギコ
S:ファルロ/ギルバード
T:ニダー/アルタイム
U:ミルナ
V:ブーン/ジョルジュ
W:
X:モララー
Y:
Z:ショボン
21: 2008/02/25(月) 00:08:41.32ID:cMy6UIjl0
一里=400m
一刻=30分
一尺=24cm
一合=200ml
(現実で現在使われているものとは異なります)
---------------------------------------------------
・全ての国境線上
一刻=30分
一尺=24cm
一合=200ml
(現実で現在使われているものとは異なります)
---------------------------------------------------
・全ての国境線上
36: 2008/02/25(月) 00:11:45.11ID:cMy6UIjl0
(´・ω・`)「再びこの場に参じることができ、嬉しく思います、国王」
( ´ノ`)「そうか、そうか。座ってくれ、二人とも」
国王室の真ん中に、長大な卓が置かれていた。
そしてその上に、数十という数の料理が並べられている。
ちょうど昼食時だ。自分たちの到着を、待っていてくれたらしい。
( ´ノ`)「シャッフル城を奪えなかったのは残念だが、仕方あるまい。
まずは戦勝に乾杯することとしよう」
三人が杯を手にとって、前に出した。
そして口元に近づけ、杯を傾ける。
( ´ノ`)「兵糧の問題ばかりは、どうしようもないか」
クラウンが口から杯を離し、話を切り出した。
まだここからでも、杯の中身が見える。
一口程度に留めたようだ。
(´・ω・`)「はい。大軍を遠隔地であるフェイト城に留めておくとなると」
( ’ t ’ )「膨大な兵糧を要し、懸案事項が多数出現します」
( ´ノ`)「兵站を断たれると、一気に苦しくなってしまうのだな」
(´・ω・`)「はい。ひとつ糧道を乱されるだけで、被害は甚大です」
ショボンが料理に手をつけたのを見てから、自分も料理に手を伸ばした。
手のひらにちょうど収まる程度の大きさのパンを、普段は一口で食べるが、今日は二つに千切る。
( ´ノ`)「そうか、そうか。座ってくれ、二人とも」
国王室の真ん中に、長大な卓が置かれていた。
そしてその上に、数十という数の料理が並べられている。
ちょうど昼食時だ。自分たちの到着を、待っていてくれたらしい。
( ´ノ`)「シャッフル城を奪えなかったのは残念だが、仕方あるまい。
まずは戦勝に乾杯することとしよう」
三人が杯を手にとって、前に出した。
そして口元に近づけ、杯を傾ける。
( ´ノ`)「兵糧の問題ばかりは、どうしようもないか」
クラウンが口から杯を離し、話を切り出した。
まだここからでも、杯の中身が見える。
一口程度に留めたようだ。
(´・ω・`)「はい。大軍を遠隔地であるフェイト城に留めておくとなると」
( ’ t ’ )「膨大な兵糧を要し、懸案事項が多数出現します」
( ´ノ`)「兵站を断たれると、一気に苦しくなってしまうのだな」
(´・ω・`)「はい。ひとつ糧道を乱されるだけで、被害は甚大です」
ショボンが料理に手をつけたのを見てから、自分も料理に手を伸ばした。
手のひらにちょうど収まる程度の大きさのパンを、普段は一口で食べるが、今日は二つに千切る。
41: 2008/02/25(月) 00:13:47.57ID:cMy6UIjl0
(´・ω・`)「兵糧に不安を抱えてからの撤退となると、ヴィップも強気に攻め込んできます。
空腹では満足に力も発揮できません」
( ´ノ`)「大軍というのも、いいことばかりではないな」
(´・ω・`)「理想は、少数精鋭です。一万の軍で、二万の力が出せれば良いのです」
( ´ノ`)「その点に関しては、ヴィップに劣っているか?」
(´・ω・`)「正直に申しあげまして、そのとおりです」
牛の肉を分厚く切って焼き、野菜とともに盛りつけられた皿を引き寄せた。
小刀を使って三つに分け、口に運ぶ。
肉汁を落とさないよう気をつけた。
(´・ω・`)「一部はヴィップに優っている自信がありますが、全体となると、まだまだです」
( ’ t ’ )「特に、歩兵隊の錬度には大きな隔たりがありますね」
( ´ノ`)「ふむ。どう違うのだ?」
( ’ t ’ )「進軍速度から統率力まで、全てに至ってヴィップのほうが上です」
( ´ノ`)「アルファベットに関しては、どうだ?」
( ’ t ’ )「そこが、最も大きな差です」
カルリナの前にある料理は、肉だけがやけに余っていた。
野菜類を多く摂っているようだ。
空腹では満足に力も発揮できません」
( ´ノ`)「大軍というのも、いいことばかりではないな」
(´・ω・`)「理想は、少数精鋭です。一万の軍で、二万の力が出せれば良いのです」
( ´ノ`)「その点に関しては、ヴィップに劣っているか?」
(´・ω・`)「正直に申しあげまして、そのとおりです」
牛の肉を分厚く切って焼き、野菜とともに盛りつけられた皿を引き寄せた。
小刀を使って三つに分け、口に運ぶ。
肉汁を落とさないよう気をつけた。
(´・ω・`)「一部はヴィップに優っている自信がありますが、全体となると、まだまだです」
( ’ t ’ )「特に、歩兵隊の錬度には大きな隔たりがありますね」
( ´ノ`)「ふむ。どう違うのだ?」
( ’ t ’ )「進軍速度から統率力まで、全てに至ってヴィップのほうが上です」
( ´ノ`)「アルファベットに関しては、どうだ?」
( ’ t ’ )「そこが、最も大きな差です」
カルリナの前にある料理は、肉だけがやけに余っていた。
野菜類を多く摂っているようだ。
50: 2008/02/25(月) 00:15:54.78ID:cMy6UIjl0
(´・ω・`)「カルリナ中将の言うとおりです、国王。
ヴィップは昔からアルファベット職人の質が高く、兵の技術も優れています」
( ’ t ’ )「具体的に言えば、I兵の数がラウンジとほぼ同数です。
兵数に大差があるにも関わらず、です」
( ´ノ`)「ふむ……それは由々しき事態だな」
クラウンが再び杯に手を伸ばした。
が、一瞬傾けただけで、また杯を置く。
あまり酒を飲みたい気分ではないのだろうか。
( ´ノ`)「では、次の戦にも不安が残る、ということか?」
(´・ω・`)「いえ、そうではありません」
( ´ノ`)「勝算はあるのか?」
(´・ω・`)「ありすぎるほどに」
率直な言葉が出てきた。
クラウンは、珍しく好々爺のような表情を浮かべている。
普段は威厳に満ち溢れて見える人だ。
(´・ω・`)「シャッフル城戦にて、二万以上の兵と、ベルベットを討ちました。
これでヴィップは西から動けません」
( ’ t ’ )「多少の援軍がこちらへやってくるかも知れませんが、それでも兵力では圧倒的に上回ります」
( ´ノ`)「カノン城の奪取は目前、か」
ヴィップは昔からアルファベット職人の質が高く、兵の技術も優れています」
( ’ t ’ )「具体的に言えば、I兵の数がラウンジとほぼ同数です。
兵数に大差があるにも関わらず、です」
( ´ノ`)「ふむ……それは由々しき事態だな」
クラウンが再び杯に手を伸ばした。
が、一瞬傾けただけで、また杯を置く。
あまり酒を飲みたい気分ではないのだろうか。
( ´ノ`)「では、次の戦にも不安が残る、ということか?」
(´・ω・`)「いえ、そうではありません」
( ´ノ`)「勝算はあるのか?」
(´・ω・`)「ありすぎるほどに」
率直な言葉が出てきた。
クラウンは、珍しく好々爺のような表情を浮かべている。
普段は威厳に満ち溢れて見える人だ。
(´・ω・`)「シャッフル城戦にて、二万以上の兵と、ベルベットを討ちました。
これでヴィップは西から動けません」
( ’ t ’ )「多少の援軍がこちらへやってくるかも知れませんが、それでも兵力では圧倒的に上回ります」
( ´ノ`)「カノン城の奪取は目前、か」
62: 2008/02/25(月) 00:18:14.92ID:cMy6UIjl0
次なる目標はカノン城、と早めに決めていた。
シャッフル城を継続して狙うのが難しくなったためだ。
カノン城攻めなら兵站を繋ぐのは楽だ。
乱される心配もない。
兵糧は苦しい状態だが、一戦くらいは保てるだろう。
(´・ω・`)「遠隔地となると、途中で兵糧が失われる可能性も考え、かなり多めに運ぶ必要がありますが」
( ´ノ`)「カノン城攻めならそんな予備を用意する必要もない、か」
( ’ t ’ )「そう考えるとやはり、攻め込むべきはカノン城かと」
( ´ノ`)「あまりヴィップに時間を与えたくはないしのう」
今のヴィップは大敗の傷を負っている。
拭うまでに、時間はかかるだろう。
癒える前に次の手を繰り出し、更に傷口を広げてやりたかった。
さすがにカノン城攻めが終わったあとは、秋の収穫を待たなければならないだろう。
だからこそ、今このタイミングで、城を奪うことが大事なのだ。
( ´ノ`)「しかし、カノン城には鉄槍を発する厄介な仕掛けがあると聞いたが」
( ’ t ’ )「その対策については、既に講じてあります」
カルリナが、即答した。
初耳だった。
シャッフル城を継続して狙うのが難しくなったためだ。
カノン城攻めなら兵站を繋ぐのは楽だ。
乱される心配もない。
兵糧は苦しい状態だが、一戦くらいは保てるだろう。
(´・ω・`)「遠隔地となると、途中で兵糧が失われる可能性も考え、かなり多めに運ぶ必要がありますが」
( ´ノ`)「カノン城攻めならそんな予備を用意する必要もない、か」
( ’ t ’ )「そう考えるとやはり、攻め込むべきはカノン城かと」
( ´ノ`)「あまりヴィップに時間を与えたくはないしのう」
今のヴィップは大敗の傷を負っている。
拭うまでに、時間はかかるだろう。
癒える前に次の手を繰り出し、更に傷口を広げてやりたかった。
さすがにカノン城攻めが終わったあとは、秋の収穫を待たなければならないだろう。
だからこそ、今このタイミングで、城を奪うことが大事なのだ。
( ´ノ`)「しかし、カノン城には鉄槍を発する厄介な仕掛けがあると聞いたが」
( ’ t ’ )「その対策については、既に講じてあります」
カルリナが、即答した。
初耳だった。
71: 2008/02/25(月) 00:20:21.09ID:cMy6UIjl0
あの鉄槍には、前回かなり苦しめられた。
あれさえなければと思うような仕掛けだったのだ。
カルリナは、もう対策を立ててあるという。
虚勢で物事を処理するような男ではない。本当に、何かあるのだろう。
後でそれを聞くのが、楽しみだった。
( ´ノ`)「兵数はどうするつもりだ?」
(´・ω・`)「十二万を使います」
( ´ノ`)「それはまた、大軍じゃのう」
( ’ t ’ )「兵糧を考慮すると、それが限界数です」
( ´ノ`)「二人とも、カノン城奪取に賭ける思いは強いか」
(´・ω・`)「無論です」
カノン城がある限り、常にラウンジ城は敵の脅威に備えなければならない。
クラウンも気構えを崩せないのだ。
できれば快く眠ってほしい、と思うのは忠臣として当然のことだった。
カノン城は、喉元に打たれた楔のような存在だ。
奪ってしまえばラウンジは一気に楽になる。
ヴィップの領土もかなり縮退するだろう。
パニポニ城、ヒグラシ城、ハルヒ城を繋いだラインで落ち着くはずだ。
ピ工口川以南を取られている現状から考えると、ラウンジの兵糧も多少はマシになると見ていた。
あれさえなければと思うような仕掛けだったのだ。
カルリナは、もう対策を立ててあるという。
虚勢で物事を処理するような男ではない。本当に、何かあるのだろう。
後でそれを聞くのが、楽しみだった。
( ´ノ`)「兵数はどうするつもりだ?」
(´・ω・`)「十二万を使います」
( ´ノ`)「それはまた、大軍じゃのう」
( ’ t ’ )「兵糧を考慮すると、それが限界数です」
( ´ノ`)「二人とも、カノン城奪取に賭ける思いは強いか」
(´・ω・`)「無論です」
カノン城がある限り、常にラウンジ城は敵の脅威に備えなければならない。
クラウンも気構えを崩せないのだ。
できれば快く眠ってほしい、と思うのは忠臣として当然のことだった。
カノン城は、喉元に打たれた楔のような存在だ。
奪ってしまえばラウンジは一気に楽になる。
ヴィップの領土もかなり縮退するだろう。
パニポニ城、ヒグラシ城、ハルヒ城を繋いだラインで落ち着くはずだ。
ピ工口川以南を取られている現状から考えると、ラウンジの兵糧も多少はマシになると見ていた。
80: 2008/02/25(月) 00:23:25.19ID:cMy6UIjl0
(´・ω・`)「必ずや、奪ってみせます」
( ’ t ’ )「自分も、同じ気持ちです」
クラウンの手が、スープの入った小さな器に触れていた。
ゆっくりと持ち上げて啜っている。
こちらの言葉に対する反応は、ない。
(´・ω・`)「国王?」
反応がないだけではなかった。
言葉を、まるで聞いていないように見えた。
自分が改めて言葉を出すと、はっとしたようにこちらを向いた。
( ´ノ`)「すまん、なんだったか?」
(´・ω・`)「いえ」
少し、気が抜けていたようだ。
クラウンは忙しい日々を送っている。疲労も溜まっているはずだ。
上の空だった理由は、そんなところだろう。
( ´ノ`)「そろそろ、終わりにするか」
クラウンが席を立った。
目の前の料理は、まだほとんど手つかずで残っている。
( ’ t ’ )「自分も、同じ気持ちです」
クラウンの手が、スープの入った小さな器に触れていた。
ゆっくりと持ち上げて啜っている。
こちらの言葉に対する反応は、ない。
(´・ω・`)「国王?」
反応がないだけではなかった。
言葉を、まるで聞いていないように見えた。
自分が改めて言葉を出すと、はっとしたようにこちらを向いた。
( ´ノ`)「すまん、なんだったか?」
(´・ω・`)「いえ」
少し、気が抜けていたようだ。
クラウンは忙しい日々を送っている。疲労も溜まっているはずだ。
上の空だった理由は、そんなところだろう。
( ´ノ`)「そろそろ、終わりにするか」
クラウンが席を立った。
目の前の料理は、まだほとんど手つかずで残っている。
90: 2008/02/25(月) 00:25:30.57ID:cMy6UIjl0
(´・ω・`)「そうですね」
( ’ t ’ )「では、失礼することにします」
( ´ノ`)「二人とも、次の戦も楽しみにしておるぞ」
国王室の奥へと、クラウンは消えてゆく。
その背中を、ゆっくりと見送ってから、カルリナと共に国王室を去った。
――オリンシス城・西――
ラウンジ撤退の報が間違いないものと聞いて、すぐにシャッフル城を発った。
件のアルファベット職人に会うためだ。
ブーンは伴わなかった。
最初は、大将としてついてきてもらう予定だったが、気落ちしている状態だ。
それに、シャッフル城で為すべき仕事も多い。連れていかないほうが良さそうだ、と判断したのだ。
供としたのは百の騎兵。
自軍領の移動なら、これで充分すぎるほどだ。
見通しのいい草原を駆けていた。
昨晩はオリンシス城に泊まり、まだ夜が明けきらないうちに出立した。
早ければ、日が落ちる前には職人の許へ到達できそうだ。
将校が使うべき、良質なアルファベットを用意することは、急務となっていた。
ヴィップ軍内にも、一応TやUを作れる職人はいるそうだが、どうしても劣ってしまうという。
世界一と言われたツン=デレートのアルファベットに比べると、だ。
( ’ t ’ )「では、失礼することにします」
( ´ノ`)「二人とも、次の戦も楽しみにしておるぞ」
国王室の奥へと、クラウンは消えてゆく。
その背中を、ゆっくりと見送ってから、カルリナと共に国王室を去った。
――オリンシス城・西――
ラウンジ撤退の報が間違いないものと聞いて、すぐにシャッフル城を発った。
件のアルファベット職人に会うためだ。
ブーンは伴わなかった。
最初は、大将としてついてきてもらう予定だったが、気落ちしている状態だ。
それに、シャッフル城で為すべき仕事も多い。連れていかないほうが良さそうだ、と判断したのだ。
供としたのは百の騎兵。
自軍領の移動なら、これで充分すぎるほどだ。
見通しのいい草原を駆けていた。
昨晩はオリンシス城に泊まり、まだ夜が明けきらないうちに出立した。
早ければ、日が落ちる前には職人の許へ到達できそうだ。
将校が使うべき、良質なアルファベットを用意することは、急務となっていた。
ヴィップ軍内にも、一応TやUを作れる職人はいるそうだが、どうしても劣ってしまうという。
世界一と言われたツン=デレートのアルファベットに比べると、だ。
97: 2008/02/25(月) 00:28:19.51ID:cMy6UIjl0
比較された職人も可哀想だが、今まで握っていたものより劣化していると、気にかかるのは当然だろう。
痛痒感のようなものがあったはずだ。
自分がいま使っているUを作ってくれた職人の技術は、高い。
ツンには及ばないだろうが、今や全土最高かも知れないと思うほどだ。
ベルのWを作った実績もある。
ただ、少し気難しいところがあるため、多少の不安があった。
だからこそブーンを伴いたかったのだ。
あいつには、不思議と人を惹くところがある。
( ゚д゚)「……ん……」
百騎で小さく固まり、進行を続けていたところ、遠景に町が浮かんだ。
あれは、メルトという名の町だ。
オオカミ城の城下町ほどではないが、それなりの規模で、人も多く抱えている。
昼前で、市場が盛り上がっているのだろう。近づくたびに、活気が伝わってきた。
( ゚д゚)「ちょうどいい。寄るぞ」
進行方向を曲げて、町に向かった。
途中で九十騎は離し、十名だけを連れて町に入る。
あまり大勢で向かえば警戒されてしまうだろう。
アルファベットUは布で隠した。
顔が知られているかどうかは分からないが、一応頭巾を目深に被る。
これで、ミルナ=クォッチだと知れることはないだろう。
痛痒感のようなものがあったはずだ。
自分がいま使っているUを作ってくれた職人の技術は、高い。
ツンには及ばないだろうが、今や全土最高かも知れないと思うほどだ。
ベルのWを作った実績もある。
ただ、少し気難しいところがあるため、多少の不安があった。
だからこそブーンを伴いたかったのだ。
あいつには、不思議と人を惹くところがある。
( ゚д゚)「……ん……」
百騎で小さく固まり、進行を続けていたところ、遠景に町が浮かんだ。
あれは、メルトという名の町だ。
オオカミ城の城下町ほどではないが、それなりの規模で、人も多く抱えている。
昼前で、市場が盛り上がっているのだろう。近づくたびに、活気が伝わってきた。
( ゚д゚)「ちょうどいい。寄るぞ」
進行方向を曲げて、町に向かった。
途中で九十騎は離し、十名だけを連れて町に入る。
あまり大勢で向かえば警戒されてしまうだろう。
アルファベットUは布で隠した。
顔が知られているかどうかは分からないが、一応頭巾を目深に被る。
これで、ミルナ=クォッチだと知れることはないだろう。
103: 2008/02/25(月) 00:30:34.05ID:cMy6UIjl0
馬は町外に繋ぎ留めておいた。
七名は馬を守らせるために置いておく。つまり、町内に伴ったのは二人だけだ。
これくらいが最も動きやすい。
( ゚д゚)「さて……」
町に入った理由は、調達だった。
とはいっても、自分たちの兵糧などではない。
アルファベット職人に持っていく土産だ。
土産の有無が何かに影響するとは考えていないが、礼儀として用意すべきだろう。
今まで世話になった恩もある。
銭は国軍から支給されていた。
そんなものは要らないと最初は言っていたが、無理やりにブーンから受け取らされたのだ。
オオカミ国軍の許で戦っていたときの蓄えも、多少なりある。
多くはオオカミ城に残したが、念のため、常に金目のものは持ち歩いていた。
滅亡直前の戦のときも、嵩張らない程度の品を懐に入れていたのだ。
その気になれば、市場のものをほとんど買い占められるであろうほどの銭が、いま手元にあった。
将校職に就けば誰しも、相応の銭を得ている。
それを兵に分からせることで、上を目指そうという気持ちも生まれるのだ。
市場を歩き回りながら、何を持参すべきか考えていた。
あのアルファベット職人は、アルファベット以外にまるで興味がない。
食や珍品に拘るような分かりやすい人間ではないのだ。
( ゚д゚)「ふむ……」
七名は馬を守らせるために置いておく。つまり、町内に伴ったのは二人だけだ。
これくらいが最も動きやすい。
( ゚д゚)「さて……」
町に入った理由は、調達だった。
とはいっても、自分たちの兵糧などではない。
アルファベット職人に持っていく土産だ。
土産の有無が何かに影響するとは考えていないが、礼儀として用意すべきだろう。
今まで世話になった恩もある。
銭は国軍から支給されていた。
そんなものは要らないと最初は言っていたが、無理やりにブーンから受け取らされたのだ。
オオカミ国軍の許で戦っていたときの蓄えも、多少なりある。
多くはオオカミ城に残したが、念のため、常に金目のものは持ち歩いていた。
滅亡直前の戦のときも、嵩張らない程度の品を懐に入れていたのだ。
その気になれば、市場のものをほとんど買い占められるであろうほどの銭が、いま手元にあった。
将校職に就けば誰しも、相応の銭を得ている。
それを兵に分からせることで、上を目指そうという気持ちも生まれるのだ。
市場を歩き回りながら、何を持参すべきか考えていた。
あのアルファベット職人は、アルファベット以外にまるで興味がない。
食や珍品に拘るような分かりやすい人間ではないのだ。
( ゚д゚)「ふむ……」
110: 2008/02/25(月) 00:32:43.31ID:cMy6UIjl0
とりあえず、肉でも持っていくべきか。
食糧なら、あって困ることはないだろう。
6|`レ´ノ3「お、何をお買い求めで?」
露店の奥から、こちらに気づいた店主が声をかけてきた。
三十代半ばといったところだろうか。口周りに見事な髭を蓄えている。
手入れも行き届いているようだ。
( ゚д゚)「肉が欲しいんだが」
6|`レ´ノ3「色々ありますぜ! 牛も豚も、羊も鶏も」
( ゚д゚)「旨ければ何でもいい」
6|`レ´ノ3「でしたら、ウタワレ城近郊の牧場から仕入れたこの牛肉なんかどーですかい?」
卓上に音を立てて置かれたその肉は、お世辞にも旨そうとは言えない状態だった。
全体が黒ずんでおり、ところどころに白いカビが生えているのだ。
( ゚д゚)「……これがか?」
6|`レ´ノ3「この肉はいったんカビが生えるまで特殊な環境に置いといて、熟成させるんです。
あとで外を削ぎ落として、中心部を食べるんでさぁ」
( ゚д゚)「ほう」
外の肉がもったいないが、そうやって熟成させることにより旨味が増すのだろう。
聞いたことのないやり方だ。
食糧なら、あって困ることはないだろう。
6|`レ´ノ3「お、何をお買い求めで?」
露店の奥から、こちらに気づいた店主が声をかけてきた。
三十代半ばといったところだろうか。口周りに見事な髭を蓄えている。
手入れも行き届いているようだ。
( ゚д゚)「肉が欲しいんだが」
6|`レ´ノ3「色々ありますぜ! 牛も豚も、羊も鶏も」
( ゚д゚)「旨ければ何でもいい」
6|`レ´ノ3「でしたら、ウタワレ城近郊の牧場から仕入れたこの牛肉なんかどーですかい?」
卓上に音を立てて置かれたその肉は、お世辞にも旨そうとは言えない状態だった。
全体が黒ずんでおり、ところどころに白いカビが生えているのだ。
( ゚д゚)「……これがか?」
6|`レ´ノ3「この肉はいったんカビが生えるまで特殊な環境に置いといて、熟成させるんです。
あとで外を削ぎ落として、中心部を食べるんでさぁ」
( ゚д゚)「ほう」
外の肉がもったいないが、そうやって熟成させることにより旨味が増すのだろう。
聞いたことのないやり方だ。
119: 2008/02/25(月) 00:35:09.27ID:cMy6UIjl0
6|`レ´ノ3「これに塩を塗して食うと絶品ですぜ!」
( ゚д゚)「なるほど、旨そうだな」
6|`レ´ノ3「ただし、少々値が張りやすぜ、旅のお方」
旅人だと言った覚えはないが、見かけで判断されたのだろう。
そう見られても仕方ない風貌ではあった。
( ゚д゚)「いや、大丈夫だ。貰おうか」
6|`レ´ノ3「へい! じゃー、どのくらいを」
( ゚д゚)「全部だ」
店主が目を丸くして驚いていた。
もう既に小刀を取り出して、切り分けようとしていたところだったのだ。
6|;`レ´ノ3「た、旅のお方、これ全部となると相当に」
( ゚д゚)「いいんだ。銭は払う」
懐から銭袋を取り出し、卓上に置いた。
店主の目が更に見開かれた。
6|`レ´;ノ3「……どっかの大商人かなんかですかい? アンタ」
( ゚д゚)「まぁ、そんなところだ」
6|`レ´ノ3「見た目は兵士のようにも見えやすが……」
( ゚д゚)「なるほど、旨そうだな」
6|`レ´ノ3「ただし、少々値が張りやすぜ、旅のお方」
旅人だと言った覚えはないが、見かけで判断されたのだろう。
そう見られても仕方ない風貌ではあった。
( ゚д゚)「いや、大丈夫だ。貰おうか」
6|`レ´ノ3「へい! じゃー、どのくらいを」
( ゚д゚)「全部だ」
店主が目を丸くして驚いていた。
もう既に小刀を取り出して、切り分けようとしていたところだったのだ。
6|;`レ´ノ3「た、旅のお方、これ全部となると相当に」
( ゚д゚)「いいんだ。銭は払う」
懐から銭袋を取り出し、卓上に置いた。
店主の目が更に見開かれた。
6|`レ´;ノ3「……どっかの大商人かなんかですかい? アンタ」
( ゚д゚)「まぁ、そんなところだ」
6|`レ´ノ3「見た目は兵士のようにも見えやすが……」
128: 2008/02/25(月) 00:37:20.94ID:cMy6UIjl0
店主は慌てて大袋を探していた。
この肉が全部買われることは、想定していなかったのだろう。
6|`レ´ノ3「ガタイも、そりゃーまるで将校のようですぜ」
( ゚д゚)「旅も安全ではないからな。鍛えたんだ」
6|`レ´ノ3「へぇ、なるほど。そりゃー確かに、危険もありますわなぁ。
しかし、アンタみたいな男を襲う盗賊もおらんでしょうに」
思わず苦笑してしまった。
自分を襲う盗賊などがいたら、瞬時にその首はなくなっているだろう。
見かけに怯えて、近づきすらしないかも知れない。
6|`レ´ノ3「毎度! 塩は少量ですがサービスしときやす!」
( ゚д゚)「すまんな。塩も高価だろうに」
6|`レ´ノ3「だから少量ですぜ!」
気前のいい店主だった。
袋を抱えて、愛想のいい店主に見送られ、再び歩き出す。
あとで袋を見てみると、塩の量は本当に僅かだった。
だが、塩は貴重品だ。付与してくれただけでもありがたいことだった。
店を後にしてからは、町を一周してみた。
雰囲気は悪くない。税に苦しんでいる様子もない。
しかと統治されているようだ。
この肉が全部買われることは、想定していなかったのだろう。
6|`レ´ノ3「ガタイも、そりゃーまるで将校のようですぜ」
( ゚д゚)「旅も安全ではないからな。鍛えたんだ」
6|`レ´ノ3「へぇ、なるほど。そりゃー確かに、危険もありますわなぁ。
しかし、アンタみたいな男を襲う盗賊もおらんでしょうに」
思わず苦笑してしまった。
自分を襲う盗賊などがいたら、瞬時にその首はなくなっているだろう。
見かけに怯えて、近づきすらしないかも知れない。
6|`レ´ノ3「毎度! 塩は少量ですがサービスしときやす!」
( ゚д゚)「すまんな。塩も高価だろうに」
6|`レ´ノ3「だから少量ですぜ!」
気前のいい店主だった。
袋を抱えて、愛想のいい店主に見送られ、再び歩き出す。
あとで袋を見てみると、塩の量は本当に僅かだった。
だが、塩は貴重品だ。付与してくれただけでもありがたいことだった。
店を後にしてからは、町を一周してみた。
雰囲気は悪くない。税に苦しんでいる様子もない。
しかと統治されているようだ。
136: 2008/02/25(月) 00:39:27.02ID:cMy6UIjl0
少なくとも、オオカミ領だった頃よりはいいだろう。
オオカミに在籍していたときはあまり思わなかったが、他国と比すると、文官の数が少なすぎた。
統治にも多少なり無理が出ていたはずだ。
ヴィップは民に優しい政治を布いている。
温暖な気候が幸いし、課税率が低めでも国が成り立つのだ。
恵まれていると言ってよかった。
だが、兵糧は依然として苦しかった。
秋の収穫を待たないと、攻め込むこともできない。
それに、攻め手も足りない。
ベルベットを失ったのが、やはり手痛いのだ。
モララーかジョルジュの、どちらかが復帰すれば、穴を埋められる。
が、まだ遠い話だ。
当分は、現有戦力で戦うしかない。
その現有戦力を、少しでも高めるために。
やはり、アルファベット職人の力が必要だ。
町から出て、再び職人の許へ向かった。
既に陽は傾いている。予定より少し遅くなってしまった。
もう就寝している、ということはないだろうが、早いに越したことはない。
進路は南に向いていた。
このまま進めば山に突き当たる。
その山中に、職人は住んでいるのだ。
オオカミに在籍していたときはあまり思わなかったが、他国と比すると、文官の数が少なすぎた。
統治にも多少なり無理が出ていたはずだ。
ヴィップは民に優しい政治を布いている。
温暖な気候が幸いし、課税率が低めでも国が成り立つのだ。
恵まれていると言ってよかった。
だが、兵糧は依然として苦しかった。
秋の収穫を待たないと、攻め込むこともできない。
それに、攻め手も足りない。
ベルベットを失ったのが、やはり手痛いのだ。
モララーかジョルジュの、どちらかが復帰すれば、穴を埋められる。
が、まだ遠い話だ。
当分は、現有戦力で戦うしかない。
その現有戦力を、少しでも高めるために。
やはり、アルファベット職人の力が必要だ。
町から出て、再び職人の許へ向かった。
既に陽は傾いている。予定より少し遅くなってしまった。
もう就寝している、ということはないだろうが、早いに越したことはない。
進路は南に向いていた。
このまま進めば山に突き当たる。
その山中に、職人は住んでいるのだ。
144: 2008/02/25(月) 00:41:41.33ID:cMy6UIjl0
山の麓に到着したあと、町のときと同じように、馬を置いた。
そして、九十名をその場に残す。
野営できるだけの用意は整えてあった。
十名で、山中に入る。
険しくはないが、進みにくい。木々が雑多に生えていた。
人が出入りした形跡もほとんどない。
大木に、目印が打ってある。
この目印どおりに進むと、深い罠にかかるようになっているのだ。
逆方向へと向かう。
小川を渡って、少し歩く。
するとそこに、生活臭のする洞窟がある。
無論、これも罠だ。
正しい進路を、寸分違わずに取らなければ、到達できないようになっている。
この山を捜索されることはないだろうが、もしあっても危険が及ばないよう、盤石な体制を取っていた。
五刻ほど歩いたところで、木々の奥に幽かな光が見えた。
あれは罠ではない。
職人が隠れ住んでいる、小屋だ。
木々を掻き分けて進み、小屋の前に立った。
中から声が聞こえる。在宅のようだ。
尤も、あの職人が外出することなど考えられなかった。
( ゚д゚)「失礼する」
そして、九十名をその場に残す。
野営できるだけの用意は整えてあった。
十名で、山中に入る。
険しくはないが、進みにくい。木々が雑多に生えていた。
人が出入りした形跡もほとんどない。
大木に、目印が打ってある。
この目印どおりに進むと、深い罠にかかるようになっているのだ。
逆方向へと向かう。
小川を渡って、少し歩く。
するとそこに、生活臭のする洞窟がある。
無論、これも罠だ。
正しい進路を、寸分違わずに取らなければ、到達できないようになっている。
この山を捜索されることはないだろうが、もしあっても危険が及ばないよう、盤石な体制を取っていた。
五刻ほど歩いたところで、木々の奥に幽かな光が見えた。
あれは罠ではない。
職人が隠れ住んでいる、小屋だ。
木々を掻き分けて進み、小屋の前に立った。
中から声が聞こえる。在宅のようだ。
尤も、あの職人が外出することなど考えられなかった。
( ゚д゚)「失礼する」
152: 2008/02/25(月) 00:44:12.39ID:cMy6UIjl0
供の者を小屋の外で待たせ、中に入った。
瞬間、顔を覆いたくなるような熱気に包まれる。
独特の臭いも鼻を突いた。
_、_
( ,_ノ` )「なんじゃ、ミルナか」
椅子に座って、何か記されている紙を眺めていた。
紳士的な髭を生やし、そこに左手を当てている。
( ゚д゚)「俺以外、ここに来るやつなど居らんだろう」
_、_
( ,_ノ` )「まぁ、そのとおりじゃが」
アルファベットを壁に立てかけ、職人の前に座った。
名をシブサワ=ダンディ。
もう六十を超えている、老練なアルファベット職人だった。
_、_
( ,_ノ` )「茶を運んでこんか」
叱りつけるように、シブサワが言った。
この小屋には、下人が一人いる。
見習いと言ってもよかったが、従者にしか見えなかった。
( ゚д゚)「相変わらず、厳しいんだな」
_、_
( ,_ノ` )「それをわかってて、あいつはここに居るんじゃろう」
瞬間、顔を覆いたくなるような熱気に包まれる。
独特の臭いも鼻を突いた。
_、_
( ,_ノ` )「なんじゃ、ミルナか」
椅子に座って、何か記されている紙を眺めていた。
紳士的な髭を生やし、そこに左手を当てている。
( ゚д゚)「俺以外、ここに来るやつなど居らんだろう」
_、_
( ,_ノ` )「まぁ、そのとおりじゃが」
アルファベットを壁に立てかけ、職人の前に座った。
名をシブサワ=ダンディ。
もう六十を超えている、老練なアルファベット職人だった。
_、_
( ,_ノ` )「茶を運んでこんか」
叱りつけるように、シブサワが言った。
この小屋には、下人が一人いる。
見習いと言ってもよかったが、従者にしか見えなかった。
( ゚д゚)「相変わらず、厳しいんだな」
_、_
( ,_ノ` )「それをわかってて、あいつはここに居るんじゃろう」
168: 2008/02/25(月) 00:46:37.33ID:cMy6UIjl0
シブサワが、茶の入った器を傾ける。
どことなく、渋みがあった。
_、_
( ,_ノ` )「それで、今日は何の用じゃ? アルファベットVを作れ、か?」
( ゚д゚)「それも頼みたいが、違う」
_、_
( ,_ノ` )「面倒事は御免じゃぞ」
( ゚д゚)「仕事を頼みたいんだ。一つや二つじゃなく、幾つも」
シブサワの手が、また口元にいった。
下人から茶が運ばれてくる。
( ゚д゚)「簡潔に言うと、ヴィップ軍将校のアルファベットを作ってほしい」
_、_
( ,_ノ` )「面倒事は御免だと、言ったばかりじゃぞ、ミルナ」
( ゚д゚)「職人としての本分だろう」
_、_
( ,_ノ` )「ワシは、才のないやつに自分のアルファベットを持たれるのが、嫌いなんじゃ」
その性格は熟知していた。
シブサワは、自分の実力を高めてくれるような相手でなければ、アルファベットを作らない。
だからベルのWもすぐに製作したのだ。
国籍は関係ない。アルファベットに優れてさえいればいい。
そんな考え方を持っていた。
どことなく、渋みがあった。
_、_
( ,_ノ` )「それで、今日は何の用じゃ? アルファベットVを作れ、か?」
( ゚д゚)「それも頼みたいが、違う」
_、_
( ,_ノ` )「面倒事は御免じゃぞ」
( ゚д゚)「仕事を頼みたいんだ。一つや二つじゃなく、幾つも」
シブサワの手が、また口元にいった。
下人から茶が運ばれてくる。
( ゚д゚)「簡潔に言うと、ヴィップ軍将校のアルファベットを作ってほしい」
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( ,_ノ` )「面倒事は御免だと、言ったばかりじゃぞ、ミルナ」
( ゚д゚)「職人としての本分だろう」
_、_
( ,_ノ` )「ワシは、才のないやつに自分のアルファベットを持たれるのが、嫌いなんじゃ」
その性格は熟知していた。
シブサワは、自分の実力を高めてくれるような相手でなければ、アルファベットを作らない。
だからベルのWもすぐに製作したのだ。
国籍は関係ない。アルファベットに優れてさえいればいい。
そんな考え方を持っていた。
180: 2008/02/25(月) 00:49:00.40ID:cMy6UIjl0
実際、オオカミの大将として頼んでいたときも、作ってもらえた将校はごく僅かだった。
将校となれば誰でもツンに作ってもらえる、というヴィップが羨ましかったものだ。
_、_
( ,_ノ` )「お前には期待しておったんじゃがのう、ミルナ。
きっとZまでいってくれると」
( ゚д゚)「期待に応えられていないのは、悪いと思っているさ」
_、_
( ,_ノ` )「今後も、成長する見込みはあるか?」
( ゚д゚)「やってみんことには、分からんな」
とは言え、自分も既に四十六だ。
必ずZまで到達する、と言えるはずもない。
シブサワも期待していないだろう。
( ゚д゚)「WかXくらいまでは、確実に到達できると思っているんだが」
_、_
( ,_ノ` )「一般的に、五十前後になると全く成長しなくなる、と聞く」
( ゚д゚)「個人差があるだろう。ベルは四十九でWに達した」
_、_
( ,_ノ` )「あれは、化け物じゃ。先例として用いるべきではない」
( ゚д゚)「そうかも知れんな」
将校となれば誰でもツンに作ってもらえる、というヴィップが羨ましかったものだ。
_、_
( ,_ノ` )「お前には期待しておったんじゃがのう、ミルナ。
きっとZまでいってくれると」
( ゚д゚)「期待に応えられていないのは、悪いと思っているさ」
_、_
( ,_ノ` )「今後も、成長する見込みはあるか?」
( ゚д゚)「やってみんことには、分からんな」
とは言え、自分も既に四十六だ。
必ずZまで到達する、と言えるはずもない。
シブサワも期待していないだろう。
( ゚д゚)「WかXくらいまでは、確実に到達できると思っているんだが」
_、_
( ,_ノ` )「一般的に、五十前後になると全く成長しなくなる、と聞く」
( ゚д゚)「個人差があるだろう。ベルは四十九でWに達した」
_、_
( ,_ノ` )「あれは、化け物じゃ。先例として用いるべきではない」
( ゚д゚)「そうかも知れんな」
187: 2008/02/25(月) 00:50:57.20ID:cMy6UIjl0
_、_
( ,_ノ` )「お前ももう五十に近いじゃろう。今までの誼があるから、作ってやらんことはないが」
( ゚д゚)「自分を高みに導くような将に持ってもらいたい、ということか」
_、_
( ,_ノ` )「うむ」
シブサワの目標は、アルファベットZの作成だろう。
昔はツンを追い抜くことを目標にしていた。しかし、結局上回れないまま、ツンは氏んでしまったのだ。
今でも悔しさは残っているだろう。だからせめて、追いつきたいのだ、と見えた。
だったら、話は早い。
( ゚д゚)「ブーン=トロッソという将がいる、シブサワ」
_、_
( ,_ノ` )「名は知っておる。ショボンに次ぐアルファベット使いじゃな」
( ゚д゚)「本当はここに伴いたかったんだが、先の戦で大敗してな。
今、戦後処理に追われている。だから俺が代理で言うが」
_、_
( ,_ノ` )「ブーンのアルファベットを作ってほしい、か?」
( ゚д゚)「あぁ」
_、_
( ,_ノ` )「それなら構わん。こっちから願いたいくらいじゃ」
思惑どおりだ。
シブサワは、意地が悪いわけではない。ただ、優れたアルファベット使いを探しているだけなのだ。
そしてそれなら、こちらにも手がある。
( ,_ノ` )「お前ももう五十に近いじゃろう。今までの誼があるから、作ってやらんことはないが」
( ゚д゚)「自分を高みに導くような将に持ってもらいたい、ということか」
_、_
( ,_ノ` )「うむ」
シブサワの目標は、アルファベットZの作成だろう。
昔はツンを追い抜くことを目標にしていた。しかし、結局上回れないまま、ツンは氏んでしまったのだ。
今でも悔しさは残っているだろう。だからせめて、追いつきたいのだ、と見えた。
だったら、話は早い。
( ゚д゚)「ブーン=トロッソという将がいる、シブサワ」
_、_
( ,_ノ` )「名は知っておる。ショボンに次ぐアルファベット使いじゃな」
( ゚д゚)「本当はここに伴いたかったんだが、先の戦で大敗してな。
今、戦後処理に追われている。だから俺が代理で言うが」
_、_
( ,_ノ` )「ブーンのアルファベットを作ってほしい、か?」
( ゚д゚)「あぁ」
_、_
( ,_ノ` )「それなら構わん。こっちから願いたいくらいじゃ」
思惑どおりだ。
シブサワは、意地が悪いわけではない。ただ、優れたアルファベット使いを探しているだけなのだ。
そしてそれなら、こちらにも手がある。
193: 2008/02/25(月) 00:53:11.49ID:cMy6UIjl0
( ゚д゚)「だがシブサワ、困ったことに」
_、_
( ,_ノ` )「ん?」
( ゚д゚)「ブーンは心優しい将でな。自分だけが優秀なアルファベットを持つことを、是としないんだ」
あくまで自分の予想だが、間違ってはいないはずだ。
もしブーンがこの場にいたら、同じことを言うだろう。
_、_
( ,_ノ` )「つまり……他の将校のアルファベットも作れ、ということか?」
( ゚д゚)「ブーンは、それを望んでいる」
_、_
( ,_ノ` )「厄介な男じゃのう。珍しいタイプじゃ」
( ゚д゚)「大将らしくないところが、大将らしい。そんな男だ」
_、_
( ,_ノ` )「見たことない形の大将じゃな。さて……」
背凭れを軋ませ、シブサワが考え始めた。
思い悩むのは当然だろう。Zに到達する、という見込みがなければ、作りたがらない男だ。
無論、将校の中には、Sの壁突破さえ危ういやつが何人もいる。
( ゚д゚)「はっきり言おう、シブサワ。ヴィップの中でZに到達できるとしたら、ブーン以外にはいない」
_、_
( ,_ノ` )「……それを聞いて、余計イヤになったんじゃが」
_、_
( ,_ノ` )「ん?」
( ゚д゚)「ブーンは心優しい将でな。自分だけが優秀なアルファベットを持つことを、是としないんだ」
あくまで自分の予想だが、間違ってはいないはずだ。
もしブーンがこの場にいたら、同じことを言うだろう。
_、_
( ,_ノ` )「つまり……他の将校のアルファベットも作れ、ということか?」
( ゚д゚)「ブーンは、それを望んでいる」
_、_
( ,_ノ` )「厄介な男じゃのう。珍しいタイプじゃ」
( ゚д゚)「大将らしくないところが、大将らしい。そんな男だ」
_、_
( ,_ノ` )「見たことない形の大将じゃな。さて……」
背凭れを軋ませ、シブサワが考え始めた。
思い悩むのは当然だろう。Zに到達する、という見込みがなければ、作りたがらない男だ。
無論、将校の中には、Sの壁突破さえ危ういやつが何人もいる。
( ゚д゚)「はっきり言おう、シブサワ。ヴィップの中でZに到達できるとしたら、ブーン以外にはいない」
_、_
( ,_ノ` )「……それを聞いて、余計イヤになったんじゃが」
204: 2008/02/25(月) 00:55:27.84ID:cMy6UIjl0
( ゚д゚)「だが、ブーンに作らないのであれば、もうZを作る機会はあるまい。
他に見込みのあるやつが、いないのだからな」
_、_
( ,_ノ` )「むぅ……なるほど」
駆け引きだった。
お互い、譲れない線の前に立っている。
どちらかが譲歩しない限り、この戦いは終わらない。
シブサワが、また杯を呷った。
卓に置いた音が、軽い。飲み干してしまったようだ。
_、_
( ,_ノ` )「……よし、分かった」
シブサワが、卓の下から箱を取り出した。
依頼書を受ける木箱だ。
_、_
( ,_ノ` )「ヴィップ軍将校のアルファベットを、作ってやろう。
ブーン=トロッソのためにな」
( ゚д゚)「助かる、シブサワ」
胸を撫で下ろせた。
これで、将校のアルファベットは何とかなる。
_、_
( ,_ノ` )「まずはお前のアルファベットか。Vだな」
( ゚д゚)「Wも作ってくれ。ブーンはもう、Vを超えるはずだ」
他に見込みのあるやつが、いないのだからな」
_、_
( ,_ノ` )「むぅ……なるほど」
駆け引きだった。
お互い、譲れない線の前に立っている。
どちらかが譲歩しない限り、この戦いは終わらない。
シブサワが、また杯を呷った。
卓に置いた音が、軽い。飲み干してしまったようだ。
_、_
( ,_ノ` )「……よし、分かった」
シブサワが、卓の下から箱を取り出した。
依頼書を受ける木箱だ。
_、_
( ,_ノ` )「ヴィップ軍将校のアルファベットを、作ってやろう。
ブーン=トロッソのためにな」
( ゚д゚)「助かる、シブサワ」
胸を撫で下ろせた。
これで、将校のアルファベットは何とかなる。
_、_
( ,_ノ` )「まずはお前のアルファベットか。Vだな」
( ゚д゚)「Wも作ってくれ。ブーンはもう、Vを超えるはずだ」
216: 2008/02/25(月) 00:58:37.90ID:cMy6UIjl0
シャッフル城を発つ前夜、ブーンが屋上で一心不乱にアルファベットを振るっていた。
悲しみを、振り払うように。
Vに上がってから、まだ多くの時間は経っていないだろう。
だが、あの気迫ならば、すぐに超えてくれると思える。
_、_
( ,_ノ` )「それとな、ミルナ」
( ゚д゚)「なんだ?」
_、_
( ,_ノ` )「できれば、この小屋から移動したい」
その発言には、驚かされた。
今まで頑なに動こうとしなかった場所から、動くというのだ。
何の心変わりか。
( ゚д゚)「どういうことだ?」
_、_
( ,_ノ` )「ここからでは、ヴィップの将校に渡すのは不便じゃろう。
オオカミの将に渡すときはここで良かったが」
それは、確かにそうだった。
ここはオオカミ城に近い。だから、三日でアルファベットが消えることも気にしないで良かった。
が、ヴィップ軍の将校に渡すとなると、そうはいかない。
_、_
( ,_ノ` )「それに、ツン=デレートの件もあるしのう……」
( ゚д゚)「ッ……」
悲しみを、振り払うように。
Vに上がってから、まだ多くの時間は経っていないだろう。
だが、あの気迫ならば、すぐに超えてくれると思える。
_、_
( ,_ノ` )「それとな、ミルナ」
( ゚д゚)「なんだ?」
_、_
( ,_ノ` )「できれば、この小屋から移動したい」
その発言には、驚かされた。
今まで頑なに動こうとしなかった場所から、動くというのだ。
何の心変わりか。
( ゚д゚)「どういうことだ?」
_、_
( ,_ノ` )「ここからでは、ヴィップの将校に渡すのは不便じゃろう。
オオカミの将に渡すときはここで良かったが」
それは、確かにそうだった。
ここはオオカミ城に近い。だから、三日でアルファベットが消えることも気にしないで良かった。
が、ヴィップ軍の将校に渡すとなると、そうはいかない。
_、_
( ,_ノ` )「それに、ツン=デレートの件もあるしのう……」
( ゚д゚)「ッ……」
228: 2008/02/25(月) 01:00:50.52ID:cMy6UIjl0
ツンは、殺された。
ラウンジによって、暗殺された。
優れたアルファベット職人であったが故に、だ。
いかにアルファベットに優れているとは言え、ショボンのを作ろうとしない理由は、そこにある。
シブサワにとって好敵手であったツンを、ショボンは頃しているのだ。
さすがに人間的な感情が働いたようだった。
シブサワは、命が惜しいわけではないだろう。
ただ、Zを作れないまま果てるのが我慢ならないのだ。
ツンに追いつけないままでは、悔いが残る、と考えているのだ。
_、_
( ,_ノ` )「お城暮らしであろうと我慢しよう。アルファベットを作れる環境があれば良いのじゃ」
( ゚д゚)「それなら、何も問題ないさ」
職人を城で保護できるのは、国としてもありがたい。
この山には盤石の仕掛けを施してあるが、やはり一抹の不安は拭えないのだ。
ブーンも、城に来てくれると知ったら喜ぶだろう。
( ゚д゚)「今晩はここに泊って、明日出立。それでいいか?」
_、_
( ,_ノ` )「うむ」
( ゚д゚)「じゃあ、飯を食おう。いい肉を買ってきたんだ」
外で待たせていた兵も中に入れ、皆で夕食を囲んだ。
あの店主が言っていたとおり、塩を塗して食うと絶品だった。
ラウンジによって、暗殺された。
優れたアルファベット職人であったが故に、だ。
いかにアルファベットに優れているとは言え、ショボンのを作ろうとしない理由は、そこにある。
シブサワにとって好敵手であったツンを、ショボンは頃しているのだ。
さすがに人間的な感情が働いたようだった。
シブサワは、命が惜しいわけではないだろう。
ただ、Zを作れないまま果てるのが我慢ならないのだ。
ツンに追いつけないままでは、悔いが残る、と考えているのだ。
_、_
( ,_ノ` )「お城暮らしであろうと我慢しよう。アルファベットを作れる環境があれば良いのじゃ」
( ゚д゚)「それなら、何も問題ないさ」
職人を城で保護できるのは、国としてもありがたい。
この山には盤石の仕掛けを施してあるが、やはり一抹の不安は拭えないのだ。
ブーンも、城に来てくれると知ったら喜ぶだろう。
( ゚д゚)「今晩はここに泊って、明日出立。それでいいか?」
_、_
( ,_ノ` )「うむ」
( ゚д゚)「じゃあ、飯を食おう。いい肉を買ってきたんだ」
外で待たせていた兵も中に入れ、皆で夕食を囲んだ。
あの店主が言っていたとおり、塩を塗して食うと絶品だった。
245: 2008/02/25(月) 01:03:17.55ID:cMy6UIjl0
アルファベット職人を、無事に得ることができた。
あと、この近辺で為すべきことは――――
( ゚д゚)(……老医、か……)
頭の中に地図を思い浮かべながら、シブサワの出立準備を手伝った。
――カノン城・北――
一方的な戦になりつつあった。
機先を制したのはラウンジだ。
可動式の櫓から、ヴィップの鉄槍を潰した。
ショボンから話に聞いていただけだったが、予想どおりだった。
発射台は遠くにあったものの、頑強な造りではなかった。
(´・ω・`)「まったく、大将をそんな風に使うとは」
ショボンは皮肉のようにそう言ったが、嬉しそうにも見えた。
これで鉄槍を潰せる、と確信したのだろう。
カノン城からのDも、Mも、鉄槍も、全て届かない位置。
そこから、ショボンは構えた。
アルファベットW。
あと、この近辺で為すべきことは――――
( ゚д゚)(……老医、か……)
頭の中に地図を思い浮かべながら、シブサワの出立準備を手伝った。
――カノン城・北――
一方的な戦になりつつあった。
機先を制したのはラウンジだ。
可動式の櫓から、ヴィップの鉄槍を潰した。
ショボンから話に聞いていただけだったが、予想どおりだった。
発射台は遠くにあったものの、頑強な造りではなかった。
(´・ω・`)「まったく、大将をそんな風に使うとは」
ショボンは皮肉のようにそう言ったが、嬉しそうにも見えた。
これで鉄槍を潰せる、と確信したのだろう。
カノン城からのDも、Mも、鉄槍も、全て届かない位置。
そこから、ショボンは構えた。
アルファベットW。
260: 2008/02/25(月) 01:05:12.49ID:cMy6UIjl0
発射台を次々に破壊していった。
無論、ヴィップの抵抗はあった。Fを防ごうとして前に立ちはだかったりもしてきた。
が、Wの前では、I以下のアルファベットなど何の意味も成さない。
充分な飛距離と威力を持つWなら、発射台を潰すことは可能だと見ていた。
思惑どおりにいくかどうか、多少なり不安もあったが、これで確信が持てた。
この戦、必ず勝てると。
夏の日差しが、十二万の人影と、四万五千の人影を作っている。
そして、影は交わる。
正面から、堂々と攻め込んだ。
こちらは大軍だ。力を見せつけてやるのが一番いい。
ヴィップ軍を、押し潰してやる。
( ’ t ’ )(……そんな陣じゃ、ラウンジの攻撃は防げないぞ、ニダー=ラングラー)
ヴィップは鶴翼を敷いてきた。
どうやら、鉄槍と城壁にいるD隊を頼りにしていたらしい。
寡兵である以上、危険の少ない兵に力を与えるのは当然だった。
ヴィップのD隊は、こちらのM隊から潰されないよう考慮されていた。
シャッフル城のように、女墻という小さな穴からFを射てくるのだ。
だが、こちらも対策を考えなかったわけではない。
M隊にはとにかく穴を狙えと言ってある。
上手く射れるかどうかは分からない。が、射れなくともいい。
牽制でも効果はある。
無論、ヴィップの抵抗はあった。Fを防ごうとして前に立ちはだかったりもしてきた。
が、Wの前では、I以下のアルファベットなど何の意味も成さない。
充分な飛距離と威力を持つWなら、発射台を潰すことは可能だと見ていた。
思惑どおりにいくかどうか、多少なり不安もあったが、これで確信が持てた。
この戦、必ず勝てると。
夏の日差しが、十二万の人影と、四万五千の人影を作っている。
そして、影は交わる。
正面から、堂々と攻め込んだ。
こちらは大軍だ。力を見せつけてやるのが一番いい。
ヴィップ軍を、押し潰してやる。
( ’ t ’ )(……そんな陣じゃ、ラウンジの攻撃は防げないぞ、ニダー=ラングラー)
ヴィップは鶴翼を敷いてきた。
どうやら、鉄槍と城壁にいるD隊を頼りにしていたらしい。
寡兵である以上、危険の少ない兵に力を与えるのは当然だった。
ヴィップのD隊は、こちらのM隊から潰されないよう考慮されていた。
シャッフル城のように、女墻という小さな穴からFを射てくるのだ。
だが、こちらも対策を考えなかったわけではない。
M隊にはとにかく穴を狙えと言ってある。
上手く射れるかどうかは分からない。が、射れなくともいい。
牽制でも効果はある。
277: 2008/02/25(月) 01:07:12.01ID:cMy6UIjl0
それに加え、ラウンジは俊敏に攻め込んだ。
敵軍と刃を交えた状態では、弓状アルファベットは使えない。
実際、今はもう、D隊の役割がほとんど氏んでいた。
休まずに攻め込む。
ショボンの騎馬隊も、後ろから加わった。
指で摘むように、軽々と敵兵を討ち取っていく。
ヴィップの鶴翼が、乱れはじめた。
左翼と右翼が、中核から離れていっているのだ。
そして中核も、追うように離散していく。
カノン城への道が、開いた。
( ’ t ’ )「前進!」
歩兵を前に出して、駆けゆく。
城門までの道を塞ぐものは、何もない。
できれば、もっと楽しみたかった。
鎬を削るような戦がしたかった。
しかし、ヴィップがあまりに不甲斐ない。
こちらのほうが圧倒的な大軍だ。だから、当然の結果とも言える。
圧勝して当然の戦。
だから、こんな見え見えの罠に嵌まるわけにはいかないのだ。
( ’ t ’ )「鉦を!」
敵軍と刃を交えた状態では、弓状アルファベットは使えない。
実際、今はもう、D隊の役割がほとんど氏んでいた。
休まずに攻め込む。
ショボンの騎馬隊も、後ろから加わった。
指で摘むように、軽々と敵兵を討ち取っていく。
ヴィップの鶴翼が、乱れはじめた。
左翼と右翼が、中核から離れていっているのだ。
そして中核も、追うように離散していく。
カノン城への道が、開いた。
( ’ t ’ )「前進!」
歩兵を前に出して、駆けゆく。
城門までの道を塞ぐものは、何もない。
できれば、もっと楽しみたかった。
鎬を削るような戦がしたかった。
しかし、ヴィップがあまりに不甲斐ない。
こちらのほうが圧倒的な大軍だ。だから、当然の結果とも言える。
圧勝して当然の戦。
だから、こんな見え見えの罠に嵌まるわけにはいかないのだ。
( ’ t ’ )「鉦を!」
292: 2008/02/25(月) 01:10:01.08ID:cMy6UIjl0
即座に鉦が打ち鳴らされる。
ラウンジの歩兵が、左右に分かれ、乱れた鶴翼を追った。
城門の前、地中から、多数の槍が飛び出してきた。
話に聞いたことがある。モナーが開発したという罠だ。
騎馬隊を討つのに、特に有効だという。
あと数拍遅れていたら、罠の餌食になっていただろう。
上手くタイミングを計ることができた。
罠は潰した。
そして、敵軍の背後を取った。
散々に追い、討つ。
反転させる隙は与えない。
北からは、攻城兵器が進んできた。
雲梯がかかれば城内に侵入できる。
城門にも接近させた。
守備隊がいるが、あれを破れば破壊槌が使える。
アルファベットよりも強大な、城門を破るための兵器だ。
多くの攻城兵器は、アルファベットが出現するまでは大いに活躍していた。
しかし、木製のものであれば簡単に破壊できてしまうアルファベットに、攻城兵器は抗えなくなったのだ。
大規模であり、アルファベットで壊せないものも壊せるが、そのぶん的にもなりやすい。
アルファベットに壊されないよう全て鉄製にすると、コストがかかり、持ち運べなくなる。
木製の利点は解体して運搬できることだ。
しかし、そうするとアルファベットの餌食になる。ジレンマが生じるのだ。
ラウンジの歩兵が、左右に分かれ、乱れた鶴翼を追った。
城門の前、地中から、多数の槍が飛び出してきた。
話に聞いたことがある。モナーが開発したという罠だ。
騎馬隊を討つのに、特に有効だという。
あと数拍遅れていたら、罠の餌食になっていただろう。
上手くタイミングを計ることができた。
罠は潰した。
そして、敵軍の背後を取った。
散々に追い、討つ。
反転させる隙は与えない。
北からは、攻城兵器が進んできた。
雲梯がかかれば城内に侵入できる。
城門にも接近させた。
守備隊がいるが、あれを破れば破壊槌が使える。
アルファベットよりも強大な、城門を破るための兵器だ。
多くの攻城兵器は、アルファベットが出現するまでは大いに活躍していた。
しかし、木製のものであれば簡単に破壊できてしまうアルファベットに、攻城兵器は抗えなくなったのだ。
大規模であり、アルファベットで壊せないものも壊せるが、そのぶん的にもなりやすい。
アルファベットに壊されないよう全て鉄製にすると、コストがかかり、持ち運べなくなる。
木製の利点は解体して運搬できることだ。
しかし、そうするとアルファベットの餌食になる。ジレンマが生じるのだ。
302: 2008/02/25(月) 01:11:53.76ID:cMy6UIjl0
それでも、攻城兵器に使い道はあった。
敵軍からの攻めを防いでさえいれば、敵城を落とせるのだ。
敵が降伏しない限りは、無理やりに落とす必要がある。そのときに用いるのだ。
敵の攻撃は防いでいる。
このままヴィップが大人しくしていてくれれば、カノン城は落とせる。
が、そう上手くはいかない。
<#`∀´>「ニダアアアァァァァァァァッ!!」
雄叫びをあげている。
ヴィップ軍中将の、ニダー=ラングラー。
アルファベットTを、猛然と振るっていた。
ラウンジ兵の打ち倒されていく様が見える。
早めに封じないと、被害が拡大する。
たった一人でも大勢の兵を討ち取れる力が、ニダーにはある。
この城を守りたいとする気持ちが、力を増幅させているのだ。
だが、不安はなかった。
( ’ t ’ )(……よし)
自分の隊が下がったことにより、後方の部隊は右方に逸れた。
それにより、ニダーの部隊へ近づいた騎馬隊がある。
ショボンの、近衛騎兵隊だ。
敵軍からの攻めを防いでさえいれば、敵城を落とせるのだ。
敵が降伏しない限りは、無理やりに落とす必要がある。そのときに用いるのだ。
敵の攻撃は防いでいる。
このままヴィップが大人しくしていてくれれば、カノン城は落とせる。
が、そう上手くはいかない。
<#`∀´>「ニダアアアァァァァァァァッ!!」
雄叫びをあげている。
ヴィップ軍中将の、ニダー=ラングラー。
アルファベットTを、猛然と振るっていた。
ラウンジ兵の打ち倒されていく様が見える。
早めに封じないと、被害が拡大する。
たった一人でも大勢の兵を討ち取れる力が、ニダーにはある。
この城を守りたいとする気持ちが、力を増幅させているのだ。
だが、不安はなかった。
( ’ t ’ )(……よし)
自分の隊が下がったことにより、後方の部隊は右方に逸れた。
それにより、ニダーの部隊へ近づいた騎馬隊がある。
ショボンの、近衛騎兵隊だ。
316: 2008/02/25(月) 01:13:53.08ID:cMy6UIjl0
ニダーもさすがに大人しくなった。
いったん下がって、機を伺おうという姿勢だろう。
だが、それは後手だ。
もう、城門は既に叩いている。
カノン城は、防備に優れているとは言えない。ニダーらに強化されたとしてもだ。
城門の強度も、大したことはないはずだった。
衝突音が、城門から半里ほど離れたこの場所にも響いてきた。
破壊槌を使うのは久方ぶりだが、不備はないようだ。
やがて、城門のほうから大声が上がった。
門が開いたのだ、と分かった。
即座に、伝令が入る。
城門は確かに開いた。しかし、無理やりに開けたわけではない、と。
ヴィップのほうから開けてきたのだと。
迎え撃ってきたのだ。
あえて門を開け、こちらの軍を撃滅しにきた。
それも、想定していた範囲内だ。
破壊槌での城門破りを優先させながら、アルファベットを握ることも徹底させていた。
突然、敵軍が門の向こうから攻め込んできたとしても、対抗できるように。
また伝令が入った。
ヴィップ軍の急襲を防ぎ、城内に侵入したという報せだった。
何度も何度も鉦が鳴る。
ヴィップ軍が、撤退していく。
いったん下がって、機を伺おうという姿勢だろう。
だが、それは後手だ。
もう、城門は既に叩いている。
カノン城は、防備に優れているとは言えない。ニダーらに強化されたとしてもだ。
城門の強度も、大したことはないはずだった。
衝突音が、城門から半里ほど離れたこの場所にも響いてきた。
破壊槌を使うのは久方ぶりだが、不備はないようだ。
やがて、城門のほうから大声が上がった。
門が開いたのだ、と分かった。
即座に、伝令が入る。
城門は確かに開いた。しかし、無理やりに開けたわけではない、と。
ヴィップのほうから開けてきたのだと。
迎え撃ってきたのだ。
あえて門を開け、こちらの軍を撃滅しにきた。
それも、想定していた範囲内だ。
破壊槌での城門破りを優先させながら、アルファベットを握ることも徹底させていた。
突然、敵軍が門の向こうから攻め込んできたとしても、対抗できるように。
また伝令が入った。
ヴィップ軍の急襲を防ぎ、城内に侵入したという報せだった。
何度も何度も鉦が鳴る。
ヴィップ軍が、撤退していく。
329: 2008/02/25(月) 01:15:46.96ID:cMy6UIjl0
城の南門から、既にヴィップ兵が逃げ出しているという。
野戦をおこなっていた部隊も、背中を見せた。
ショボンは機敏に動き、討てるだけを討っている。
五里ほどの追撃を終え、ショボンは引き返してきた。
あまり深く追いすぎた場合、万一、罠にかかると抜け出せなくなる。
そういった確実性も攻城戦では考慮すべきだ。
(´・ω・`)「上々だな」
ショボンが、擲った。
僅かに血を撒き散らしながら、転がる。
エクスト=プラズマンの首だ。
将校を一人討った。
更に、城も奪った。
誰からも文句はつかない、大勝だった。
城内に罠がないことを充分に確認してから、兵を入城させた。
一部はすぐにラウンジ城へ送り返す。この城の守兵は、二万か三万で充分だろう。
ラウンジ城が近くにあるためだ。
カノン城戦が、終わった。
満足のいく戦だった。
やはり、自分とショボンの組み合わせは、最強だ。
穴がない。危なげがない。
二人が組んで一つずつ城を狙っていけば、ラウンジの天下は成る。
野戦をおこなっていた部隊も、背中を見せた。
ショボンは機敏に動き、討てるだけを討っている。
五里ほどの追撃を終え、ショボンは引き返してきた。
あまり深く追いすぎた場合、万一、罠にかかると抜け出せなくなる。
そういった確実性も攻城戦では考慮すべきだ。
(´・ω・`)「上々だな」
ショボンが、擲った。
僅かに血を撒き散らしながら、転がる。
エクスト=プラズマンの首だ。
将校を一人討った。
更に、城も奪った。
誰からも文句はつかない、大勝だった。
城内に罠がないことを充分に確認してから、兵を入城させた。
一部はすぐにラウンジ城へ送り返す。この城の守兵は、二万か三万で充分だろう。
ラウンジ城が近くにあるためだ。
カノン城戦が、終わった。
満足のいく戦だった。
やはり、自分とショボンの組み合わせは、最強だ。
穴がない。危なげがない。
二人が組んで一つずつ城を狙っていけば、ラウンジの天下は成る。
358: 2008/02/25(月) 01:17:47.64ID:cMy6UIjl0
確信だ。
今まで、曖昧で分からなかったものが、やっとわかった。
ショボンと共に戦うことを決心して、良かった。
ずっと思い悩んでいた、正体の見えなかったものが、見えたのだ。
心が、晴れやかになっていた。
(´・ω・`)「カルリナ、よくやってくれた」
城内に入ったあと、ショボンから労いの言葉を貰った。
(´・ω・`)「お前がいてくれて良かった。心からそう思う。
お前がいれば、俺の力は何倍にもなる」
兵たちは皆、獅子奮迅の活躍を見せたショボンを称えた。
自分も、ショボンの力の凄まじさは、心から称賛できた。
(´・ω・`)「ラウンジの天下は近い。もう、何も恐れるものはない。
クラウン国王の、そして俺達の悲願は、遠くないぞ」
( ’ t ’ )「はい」
いい戦だった。
自分で、そう思えた。
きっと、ラウンジは天下へ向かうだろう。
クラウンが国王で、ショボンが大将の、ラウンジ国は。
天下へと、邁進するだろう。
今まで、曖昧で分からなかったものが、やっとわかった。
ショボンと共に戦うことを決心して、良かった。
ずっと思い悩んでいた、正体の見えなかったものが、見えたのだ。
心が、晴れやかになっていた。
(´・ω・`)「カルリナ、よくやってくれた」
城内に入ったあと、ショボンから労いの言葉を貰った。
(´・ω・`)「お前がいてくれて良かった。心からそう思う。
お前がいれば、俺の力は何倍にもなる」
兵たちは皆、獅子奮迅の活躍を見せたショボンを称えた。
自分も、ショボンの力の凄まじさは、心から称賛できた。
(´・ω・`)「ラウンジの天下は近い。もう、何も恐れるものはない。
クラウン国王の、そして俺達の悲願は、遠くないぞ」
( ’ t ’ )「はい」
いい戦だった。
自分で、そう思えた。
きっと、ラウンジは天下へ向かうだろう。
クラウンが国王で、ショボンが大将の、ラウンジ国は。
天下へと、邁進するだろう。
365: 2008/02/25(月) 01:18:28.43ID:cMy6UIjl0
自分の中の楔は、抜けた。
靄がかっていたものの正体は、見抜いた。
すべて、分かった。
(´・ω・`)「ともにゆこう、カルリナ。ともに、ラウンジの覇道を歩もう」
――――分かったのだ。
( ’ t ’ )「はい」
――――自分は、この国にいるべきではない、と。
第94話 終わり
~to be continued
靄がかっていたものの正体は、見抜いた。
すべて、分かった。
(´・ω・`)「ともにゆこう、カルリナ。ともに、ラウンジの覇道を歩もう」
――――分かったのだ。
( ’ t ’ )「はい」
――――自分は、この国にいるべきではない、と。
第94話 終わり
~to be continued
397: 2008/02/25(月) 01:20:08.16ID:cMy6UIjl0



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