1: 2010/12/01(水) 23:50:58.90ID:gWToyFca0

律「じつはものすんごく荒れてたとかそういうのはないの?」
唯「ないよー、和ちゃんだよ?」
澪「まぁそうだよな」

梓「……」

唯「じゃあ私今日は和ちゃんと一緒に帰るから先行くね」

――

律「こう言っちゃアレだが……和って何で唯と仲良いんだろな」

澪「ほんとアレだなおい……」
紬「母性本能的なアレじゃないかしら」

梓「……」

律「?さっきからどした、梓」

梓「……憂から聞いたんですけどね、和先輩の中学時代の話」
澪「あぁ」


梓「一言で言うと……『抜き身の刀』だそうですよ」

映画「けいおん!」【TBSオンデマンド】
3: 2010/12/02(木) 00:07:10.96ID:vlcvE/Cv0

律「……へ?」
澪「か、刀?」
紬(剥き身の魚?)

梓「超の付く有名人だったそうです。あんまり良くない方の意味で」

律「……いや、ないだろ」
澪「……和だぞ?」

梓「私だって信じられませんよ。……それと、」

律「まだあんのか」

梓「なぜか唯先輩の前でだけは大人しかったそうです。
そのせいか、「本当は平沢唯の方が上なんじゃないか」なんて馬鹿な噂もあったって言ってました」


7: 2010/12/02(木) 00:27:18.30ID:vlcvE/Cv0

――

唯「和ちゃん、勉強教えて」

和「……馬鹿でしょ?」


唯「ば、馬鹿だから教えてって言ってるの!」

和「そうじゃなくて、授業ロクに出てない私に勉強教えろなんて言うその発想が馬鹿だって言ってんの」


唯「じゃあ授業出ようよ。面白いよ、内容はさっぱりだけど」

和「嫌」


唯「じゃあ授業出なくてもいいから勉強教えて!」

和「……また振り出しかよ」

13: 2010/12/02(木) 00:51:16.80ID:vlcvE/Cv0

和「おはよう」

律「お、おう、おはよ!」
澪「おはよ和」

澪「(お前動揺しすぎだろ!)」
律「(だって刀だぞ!?詳しく聞きたいでも聞けない……)」

紬「和ちゃんっていつから眼鏡してるの?」

和「中3からだけど。どうしたの?」

紬「ううん、ちょっと気になっただけ」


澪(中3……)
律(なるほど、中3に何かあって優等生にクラスチェンジしたんだな)

60: 2010/12/03(金) 04:22:36.94ID:hiq2sm7oO
和「……すぅ~はぁ~」
煙草なんてもう吸わないって決めてたんだけどなぁ……私が生徒会の一員だなんて中学の知り合いが知ったらどんな顔するかしらね
ふふっそういや唯も驚いてたっけ、私が生徒会に入るって言った時は

和「卒業しちゃうのよね、曽我部先輩」
彼女は私の憧れの人、初めて彼女にあったのは私がまだ中学生で普通の子だった時……


男『なぁちょっとだけだからさ!ちょっとご飯食べるだけだって』グイグイ

和『い、いや!やめてください』
今もそうだけど男の子とあまりしゃべる機会のない私にとっては恐怖でしかなかったっけ

曽我部『うぜぇよオッサン何小学生ナンパしてんだよ』

和『私、中学生なんですけど』ムス

----これが私と曽我部先輩との出会いだった----

64: 2010/12/03(金) 04:41:25.42ID:hiq2sm7oO
和「懐かしいなぁ……すぅ~はぁ~」

和ちゃーん 和ちゃーん

和「やば!誰か来た!?」
こんな所を見られたら停学か場合によっては退学になってしまう!早く煙草を隠さないと

唯「おーい!和ちゃーん」
なんだ唯だったの……まったくびっくりさせないでよ

唯「和ちゃ~…クンクンクンクン……和ちゃん煙草くさい」クンクン
当たり前でしょうねさっきまで吸ってたんだから

和「悪い?すぅ~はぁ~」
唯は昔の私を知ってる数少ない人間、だから唯の前では何も隠す必要はない

78: 2010/12/03(金) 15:10:57.66ID:62jT0zkz0
唯「和ちゃん、いいかげんタバコやめようよ 体に悪いよ」

和「そうね、卒業したら止めようかしら」

最近は値上がりもしてきたし、何より体力が落ちてきた

もう中学時代の7割程度しかない

和「あなたを守るって誓ったんだものね、唯・・・」

80: 2010/12/03(金) 15:21:50.42ID:62jT0zkz0
あれは中学1年目、中学の生活にも慣れてきたころ

私はあの曽我部恵に出会った

まだ弱い私を守ってくれた

今まで一直線だった私の人生という道に新しい道を作ってくれた

あの時から・・・・・・今でも感謝している

口に出すことはなかったけれど

82: 2010/12/03(金) 15:31:02.92ID:62jT0zkz0
恵「あなたね!変な男に絡まれてるから助けようとしたのにその口は何!?」

和「別に頼んでないんですけど」

恵「はぁ?何この小学生?だいたいねぇ・・・」

男「おい、俺ぁこの娘に話があるんだ オバサンは引っ込んでろよ」

恵「私こそこのガキに話があんだよ!てめぇは帰ってママのおっOいでも吸ってろ!」

男「ってめぇ!ざけんな!」ブンッ

アホみたいなアホが先輩の挑発に乗って殴りかかってきた

83: 2010/12/03(金) 15:39:21.11ID:62jT0zkz0
先輩は男の拳を軽く受け流し、隙だらけの男の腹に蹴りをくれた

男が怯んだところで今度は顔をぶんなぐる

最後は倒れた男の顔と股間を気絶するまで蹴り続けた

あまりに綺麗な動き、私が抵抗するしかできなかった相手を楽に倒す力

その時私はこの人に好意を抱いた

84: 2010/12/03(金) 15:48:11.31ID:62jT0zkz0
恵「ふぅ 大丈夫かしら?」

和「・・・だから頼んでないって」

恵「くっ、本当にこのガキは・・・

  もういいわ、それじゃ私帰るから」

先輩は呆れたようで帰ろうとした

でも私は

恵「?」

先輩の服の袖をつかんだ

85: 2010/12/03(金) 15:55:49.54ID:62jT0zkz0
恵「何?ようやくお礼でも言ってくれるのかしら」

和「教えてよ、あの技」

先輩は振り向いて私の目をじっと見つめてきた

和「私は誰にも屈したくない、さっきのような男にも

  あなたのような女にも だから力が欲しい」

恵「それが人に頼みごとをする態度?」

和「・・・・・・おしえてください」

86: 2010/12/03(金) 16:05:53.74ID:62jT0zkz0
恵「ようやく素直になったわね それじゃあ」

先輩はバッグから紙とペンを出し、何かを書き始めた

恵「はい、これが私の携帯の番号とアドレスよ

  稽古をつけてほしい日に連絡をくれれば時間を作ってあげる

  まぁ学校や私用もあったりするから必ずってわけにはいかないけど」

それを聞いて、私は先輩から紙だけでなくペンも奪い取った

そして紙を裏返して自分の連絡先を書いて先輩に渡した

和「連絡してもできない日はいやだ、あなたが時間がある日にだけ連絡がほしい

  連絡があったら必ずあなたのところへ行く」

88: 2010/12/03(金) 16:15:00.83ID:62jT0zkz0
恵「いいの?」

和「どうせ部活もやってないし暇だから」

恵「じゃあそうするけど、稽古はとっても辛くなると思うけど大丈夫かしら

  やめるなら今のうちだけどどうする?」

和「ふふっ、上等よ」ニヤァ

私は初めて先輩に対して笑った

今までニコニコと笑った事はあった 声を出して笑った事もあった

でも、この目標を見つけた嬉しさからくるニヤつきはしたことがなかった

そして止めることもできなかった

90: 2010/12/03(金) 16:28:02.37ID:62jT0zkz0
恵「ならよし 最後に自己紹介ぐらいしてから帰りましょうか

  私は曽我部恵 駅前の中学の2年生 よろしくね」

和「私は真鍋和よ 商店街の先の中学の1年」

恵「本当に小学生じゃなかったのね

  それじゃこれからは私のことは先輩と呼ぶこと」

和「・・・わかりました、先輩」

その日はそれで別れた

91: 2010/12/03(金) 16:34:53.58ID:62jT0zkz0
それから私は連絡があった日には必ず先輩のところへ行った

先輩からはたくさんのことを教わった

小技も、大技も、テクニックも、人体の急所も、戦いに関する全てを

もちろん全て教科書で教えてもらったわけではない

私の体に叩き込まれた

足払いを受けては転ばされ、腹を蹴られては吹っ飛ばされ

フェイントに引っ掛かっては殴られ

目潰しもされた 寸止めだったけど

92: 2010/12/03(金) 16:45:15.69ID:62jT0zkz0
稽古はまさに地獄だった 帰るときには全身あざだらけ

夜、痛みで眠れずもうやめたいと泣いた事もあった

でもその度に男に何もできずにつれて行かれそうになったこと

先輩には一度も勝てていないこと

そして何より、自分で覚悟して始めたことをやめるということ

そのことを思うと、やめてしまったらもう自分には戻れない気がした

もう誰にも屈しないと誓ったあの自分は絶対に失ってはいけなかった

94: 2010/12/03(金) 16:54:18.29ID:62jT0zkz0
私は1年間、先輩から稽古を受け続けた

そして

唯「和ちゃん、一緒に帰ろう」

和「うん、ちょっと待ってね」

中学2年目の秋のこと

唯「和ちゃん最近何だかたくましくなったね」

和「そうかしら」

唯「去年とか毎日つらそうで私心配だったんだよ」

和「そうだったわね 心配してくれてありがとう、唯」

そういえば、去年の今頃は先輩からの稽古でボロボロだったっけ

96: 2010/12/03(金) 17:02:06.41ID:62jT0zkz0
最近は先輩から1発をもらう回数も減ってきた

相手の動きを見きる目、その動きから来る1発を避ける瞬発力

今では先輩から1本取ることもたまにはできる

私はもうすぐ先輩のレベルまで手が届きそうだった

稽古だけでなく、学校や街中で絡まれた時は積極的に戦いに持ち込んだ

自分の力を試したかったから

先輩に比べたら弱い相手ばかりだった

でも、潰したら後でまた復讐しにくる

倒しても倒しても終わらない

確かに私はだれにも屈することは無くなった

でも私が求めた強さってこういうものだったのかな?

107: 2010/12/03(金) 18:30:10.19ID:62jT0zkz0
その後、私は不良に絡まれている唯を助けた

そのことで唯に喧嘩をしていることがバレてしまった

唯とむやみに暴力を振るわないことを約束した

私は大切な人を守るためだけに力を使うことにした

ある日、不良に絡まれる憂を助けようとしたが不覚にも1発貰う

その時に、目を殴られたため視力が低下してしまった

そして3年からは眼鏡をかけた

108: 2010/12/03(金) 18:31:14.87ID:62jT0zkz0
中学を卒業した時、唯と憂から赤いアンダーリムのメガネを貰った

唯いわく、二人を助けたお礼だとか

そしてもう無駄に力を使わないでほしいと言われた

私は暴力を振るわない、その象徴としてそのメガネをかけ

真面目な真鍋和として生きることにした

唯「そんなこともあったねぇ」

和「何その後半の急な回想」

110: 2010/12/03(金) 18:45:08.05ID:62jT0zkz0
部屋の外

澪「おい、聞いたか」

律「ああ、まさかそんな過去があったとは」

紬「そんなにすごい人だったのね」

梓「でも唯先輩と憂を助けたなんてかっこいいですね」

澪「ああ、でももし和を怒らせたら・・・」ガクガク

律「これからは書類をちゃんと出すようにしよう・・・」

111: 2010/12/03(金) 18:53:50.79ID:62jT0zkz0
和「じゃあ唯、そろそろ帰りましょうか」

唯「そうだね もう暗くなってきたし」

ガチャ

和「! みんな!もしかして私たちの話を・・」

律「げ ばれた!逃げろー」

澪「おい律、おいて行くなよ~」

紬「ふふっ じゃあね和ちゃん」

梓「先輩がた、待ってください!」

112: 2010/12/03(金) 18:57:05.73ID:62jT0zkz0
ごめんなさい もう話が続きません 無理やり続けてももっとチープになる
自分から書き始めたのにすいません

119: 2010/12/03(金) 22:34:29.45ID:8fMDBzIW0
続き書いてる人いたらゴメンなさい
ちょっとだけ雑文入ります


憂「え? 中学の頃の和ちゃ……和さん?」

梓「うん。唯先輩との昔話はよく聞くんだけど、そういえば憂とはどうなのかなって」

憂「なに、和ちゃんに気があるの? あげないよ?」

梓「え? え、いや、そういうわけじゃ……(あげないよ、って?)」

憂「ふぅ……和ちゃんとの出会いは衝撃的だったなぁ」

梓「え? 出会うとこから始まるの?」

120: 2010/12/03(金) 22:36:36.55ID:8fMDBzIW0
梓ちゃんは、私の両親が家にいないこと、知ってるよね。
うん。
実は、私とお姉ちゃんが中学の頃、2人とも逃げちゃったんだ。
お父さんの事業が失敗して、2人だけで夜逃げだよ。
私とお姉ちゃんを残して、ね。
でもね、借金取りは、もちろん同情なんてしてくれなくて、
私はお姉ちゃんを養いながらも、毎日アルバイト。
生活費を削りながら、少しずつお金を返していたんだ。
でも、やっぱり中学生が働いて稼げるお金なんか、たかがしれててね。

122: 2010/12/03(金) 22:40:07.85ID:8fMDBzIW0
紬「ひー、ふー、みー」

憂「……」

紬「なんだ、今月はこれだけかいな」

憂「ごめんなさい……来月はきちんと返しますので!」

紬「ふざけんじゃねいぃ! って言うのが夢だったのおぉ!」ベチーン!

憂「痛い!」ドサ

123: 2010/12/03(金) 22:44:00.82ID:8fMDBzIW0
紬「先月よりさらに少なくなってるなんて、どういうこっちゃのー?」

憂「うう……お姉ちゃんが、もうすぐ高校受験だから……」

紬「ふむふむ、それで? 頑張って貰おうと、いつもより豪華な食事を?」

憂「……///」コク

紬「……///。……この、姉思いがあぁぁ!」ベチーン!

憂「痛い!」ドサ

124: 2010/12/03(金) 22:47:03.73ID:8fMDBzIW0
紬「おまえんとこの両親がウチにどんだけ借金したのか知らんわけじゃアルマーニ!」

憂「……」

紬「一兆億万円じゃ! 一兆億万!」

紬「そんな額、おまえ一人が一生働いたって、返せるか返せないか紙一重だわよ!」

憂「そ、そんな……」ガーン!

紬「それを、姉の高校受験の応援だあぁぁ?」

憂「……///」コク

紬「……///」

126: 2010/12/03(金) 22:51:52.51ID:8fMDBzIW0
紬「もう、あかん。こうなったらおまえのご両親を呼んで……」

憂「あの……夜逃げして……」

紬「そうだった! くそぅ、今頃2人でハミングバードか!」ムキー

紬「……よく見たら、おまえ結構可愛い顔しとるのう」

憂「え?」

紬「か、身体売れ///」

128: 2010/12/03(金) 22:56:52.45ID:8fMDBzIW0
憂「……え、今なんて」

紬「身体売って金稼いでこい!」

憂「そ、そんな! 嫌です!」

紬「嫌よ嫌よで渡れるほど世の中甘くないんじゃあ」ベチーン!

紬「なぁに、おまえほどの器量じゃ、一兆億万なんてすぐ返せるじゃき」

憂「そ、そんなあ……。だって私……」

紬「ん?」

憂「しょ、処O……だし///」

紬「……///」

129: 2010/12/03(金) 22:59:09.91ID:8fMDBzIW0
紬「しょ……処Oなら、なおさら高く売れるんじゃあぁ!」

憂「……」

紬「……おまえの姉、たしか平沢唯いうんたん?」

憂「! やめて! お姉ちゃんには手を出さないで!」

紬「ほんなら、わかっとるの?」

憂「うう……」

130: 2010/12/03(金) 23:02:42.74ID:8fMDBzIW0
紬「なに、私も鬼じゃないわ。おまえの初めての相手にはイケメンをみつくろってあげる」

憂「ほんとに、やらなきゃダメですか?」

紬「な、なんならウチに来て76人の妖精さんと一緒にお話でもしようか?」ドキドキ

憂「……イケメンで、お願いします……」

紬 ガーン

131: 2010/12/03(金) 23:05:26.72ID:8fMDBzIW0
ホテルのロビー

紬「ほら、あそこにいるのが、あなたの初めての相手よ」ムス

憂(なんで機嫌が悪いんだろう?)

紬「イケメンが都合良く見つかって幸いだわ。
ま、あなたみたいな女の子を買うんだもの。
イケメンたって、碌な男じゃないでしょうけどね」プンスカ

紬「そうそう、あなたの将来のこともあるし、本名は名乗らない方がいいわ」

紬「べっ。別にあなたを心配してるわけじゃないんだからね!」

憂(キャラが安定しないなぁ……)

135: 2010/12/03(金) 23:10:19.42ID:8fMDBzIW0
憂「あの……お待たせしました」

イケメン「ん……」

憂「本日のお相手をさせていただく、平沢ウインブルドンです」

イケメン「アルゼンチンからサッカー留学してきました、マナドーカだYo。チェケラッチョイ!」

紬「チェケラッチョイ、Mr.マナドーカ。このこが例の……」

マナドーカ「そうなんだ」

紬「あの、あまり激しいことは……しょ、処Oですので///」

ウインブルドン「///」

マナドーカ「///」

137: 2010/12/03(金) 23:17:52.82ID:8fMDBzIW0
紬「そうそう、Mr.マナドーカ。まずは貰うもの貰わんと」

マナドーカ「チェケラッチョイ!」サッ

紬「ひー、ふー、みー……」

ウインブルドン「そ、そんな! 25万円も!」

紬「も……もう一声ー!」

マナドーカ「じゃあ5万円にして」

紬「まいどありー」

ウインブルドン「え、なんで減ったの?」

139: 2010/12/03(金) 23:27:52.49ID:8fMDBzIW0
紬「さぁ、憂、ンブルドンちゃん」

ウインブルドン「……」

紬「今夜あの男に、あなたの鳥かごの扉を開いて貰ってドキドキの向こう側にいってらっしゃい」

ウインブルドン「……はい」

ウインブルドン「……」テクテク

140: 2010/12/03(金) 23:32:19.48ID:8fMDBzIW0
ウインブルドン(これでいい……これでいいんだ。
私さえ我慢すれば、お姉ちゃんは幸せに暮らすことが出来る)テクテク

ウインブルドン(それに、マナドーカさんも、言われたとおりイケメンだし……)チラ

マナドーカ「……」テクテク

ウインブルドン(でも、冷たい感じの顔。紬さんの言うとおり、女の子を買うなんて碌な男であるはずがない!)テクテク

ウインブルドン(やっぱり怖い! 怖いよお姉ちゃん! 助けてよ!)テクテク

141: 2010/12/03(金) 23:40:14.24ID:8fMDBzIW0
マナドーカ「着いた」ピタ

ウインブルドン「……え? ここって、裏口?」

マナドーカ「そう。だましちゃってごめんなさいね、平沢……憂さん?」

憂「なんで私の名前を!? だましたって? あなたは一体」

マナドーカ「私の名は真鍋和。逃がせ屋よ。これでも、一応女です」

憂「え、女性? 逃がせ屋って?」

143: 2010/12/03(金) 23:45:05.29ID:8fMDBzIW0
和「あなたたちみたいにね、にっちもさっちもいかなくなった子たちを無事に逃がす、
そんな集団なのよ、私たちは」

憂「私……たち?」

和「あ、もしもし、律? どう? 空港までのルートは」

律『おう、和! 時間ギリギリ、なんとか間に合いそうだ!』

憂「あの、和さん! まだ家に、家にお姉ちゃんが!」

和「大丈夫よ。もしもし澪?」

澪『ひっ! ミエナイキコエナイ』

和「聞いて!」

144: 2010/12/03(金) 23:53:33.20ID:8fMDBzIW0
澪『あぁ、和か。大丈夫、お姉さんの平沢唯さん、無事確保した。
こちらもすでに空港に向かっているところだ』

和「そう、ありがと。後はチケットの手配だけど、梓ちゃんなら大丈夫ね」


梓「おい、ちょっと待て。なんで私の知らない回想に私が出てるの!?」


憂「あの! どうして私たちにこんなにしてくれるんですか!?」

和「ふふ、私たちも何もボランティアってわけじゃないのよ。
貰うものはスポンサーから貰っているから気にしないで」

憂「スポンサー?」

和「それは秘密。さ、行きなさい」

145: 2010/12/03(金) 23:58:33.38ID:8fMDBzIW0
紬「待ちなさい! 逃がせ屋和ちゃん!」

憂「!」

和「意外に早く気づかれたわね。さすがコトブキヤ13代目ってとこかしら?」

紬「まさかMr.マナドーカが、あの和ちゃんだったとは……迂闊だわ」

憂「和さん!」

和「憂は逃げることだけ考えなさい。ここはまかせて」

紬「逃がすと思うの!? この私が!
和ちゃんともども、この聖剣琴武器のサビにしてくれるわ!」ビュッ!

和「くっ! メガネバリヤー!」ガキッ

146: 2010/12/04(土) 00:10:24.10ID:aX6U+fw60
憂「和さん!」

和「私のことは気にせず! 早く行きなさい!」ググッ

憂「! 和さん」背中ダキッ!

和「え?///」

憂「絶対……絶対無事でいてください!」タタタ…

和「……///」

147: 2010/12/04(土) 00:15:13.97ID:aX6U+fw60
紬「別れはすんだ?」

和「あら? 待っていてくれたの? 優しいわね。
優しいついでに見逃してもらえないかしら?」

紬「冗談。あなたに冥土の土産をあげるまでが私のやさしさよ。
ううん。やさしさついでにあなたのすぐ後で憂ちゃんもあの世に送ってあげるわ」

和「それは……どうかしら?」ヒュッ!

紬「! な、なにぃ!?」ガキーン!

和「……ふふ」

紬(なんてパワー……さっきまでとは全然違う)ググッ

和「今夜の私は、少々のどかじゃないわよ?」

149: 2010/12/04(土) 00:18:27.19ID:aX6U+fw60
憂「その後は律さんたちが用意してくれたルートで無事に逃げ出すことが出来た。
和さんや、逃がせ屋さんたちには本当に感謝している。でもね」

梓「……」

憂「和さんにはあれ以来会ってないの……。
あの紬さんとの対決がどうなったのか、私には知るよしもない」

梓「……」

憂「和さんが無事でいるかどうか……ううん! あの逃がせ屋和ちゃんだもの! きっと無事!」

梓「……」

憂「今もどこかで、にっちもさっちもいかない子達を逃がすために活躍しているよ!」

梓「……」

憂「と、これが私と和ちゃんとの出会いのお話」

梓「……」

152: 2010/12/04(土) 00:20:52.42ID:aX6U+fw60
梓「……」

梓(どうすればいいんだ、これ)

梓(何も考えずに話書いてゲフンゲフン話聞いてみたら、もはや中学の頃の真鍋先輩とかカンケーないぞ?)

梓(というより、一体何を突っ込めばいいのかわからない!)チラ

憂 キラキラ

梓(うわー感想聞かせてって、こっちガン見してるよ! どうする梓! 何が正解なんだ!?)

和「憂いる?」ガラ

憂「あ! 和ちゃ……和さん!」

153: 2010/12/04(土) 00:23:25.83ID:aX6U+fw60
梓(よかった! 何はともあれ膠着状態がとけたぞ!)

梓「こんにちは、真鍋先輩。珍しいですね、2年生の教室に」

和「こんにちは、梓ちゃん。今日久しぶりに憂と帰る約束してたのよ」

梓「……」

梓「あの、真鍋先輩。つかぬ事をお聞きしますが」

和「なに?」

梓「逃がせ屋……って、何ですか?」

和「は?」

154: 2010/12/04(土) 00:26:10.98ID:aX6U+fw60
和「逃がせ屋? なにそれ。梓ちゃんが考えた言葉?
ごめんね、ちょっとわからないわね」

憂「変な梓ちゃん」アハハ

梓(く! わかっていた……わかっていたさ!)プルプル

和「でも、そうね。私は逃がせ屋というよりは……脱がせ屋ってとこかな?」チラ

憂「! もう、和ちゃん! 学校では内緒って言ったのに///」

和「おっと、いけない」アハハ

梓「おい待て」

155: 2010/12/04(土) 00:27:50.89ID:aX6U+fw60
和「憂」

憂「なぁに、和ちゃん」

和「今夜も脱がせて良いのかしら?」

憂「も! もう、和ちゃん! 知らない! ///」ダッ

和「それじゃあ、梓ちゃん。私たち帰るね」

梓「……」

156: 2010/12/04(土) 00:28:53.37ID:aX6U+fw60
唯「え? 中学時代の和ちゃん?」

唯「なんていうか……憂とベッタリだったよ?」

梓(それは、たった今現在も進行形ですよ、お姉さん)

紬「おしまい!」



途中でID変わってしまいましたが、以上です。
読んでくださってありがとうございました。

引用: 憂「中学の頃の和ちゃん?今とそんなに変わんなかったよ」