1: 2013/02/18(月) 05:20:59 ID:GK62v/nw0
一話『ジャメヴュ』

ある日、学校を通ってると。

ある日、友達と話していると。

ある日、部活の練習に励んでいると。

感じる事がある。

毎日、見ていた景色が、始めて見たように感じる。

この事をジャメヴュと言うらしい。
映画「けいおん!」【TBSオンデマンド】

2: 2013/02/18(月) 05:26:32 ID:GK62v/nw0
このジャメヴュを感じるようになったのは5ヶ月前。

その日、私は体調が悪く学校を休み寝込んでいた。

気だるさと喉の痛みで何もする事が無く、何もする事も出来ずに、ただ見慣れた天井を見ていた。

早く治らないかな。
機能性は唯が見舞に来てくれたから、今日は梓かムギかなぁ。

律は毎日来てくれてるから、まぁいいとして。あ、いやでも律に風邪が移ったら大変だなぁ・・・と、まぁそんな事を考えながら時間を潰していた。

天井を見ながら・・・。

3: 2013/02/18(月) 05:34:35 ID:GK62v/nw0
澪「はぁ・・・」

もう、今日は誰が見舞に来てくれるかの予想も飽きて、天井のシミを数えていた。

と言っても、天井にシミはあまり無くその暇潰しは一分も経たず終わってしまった。

不意に、違和感を感じた。

そう、この私が今まさに見ている天井。

この天井が始めて見たように感じた。

しばらく目を閉じてからもう一度天井を見てみる。

私の目には、いつも見ている天井が映っていた。

4: 2013/02/18(月) 05:45:10 ID:GK62v/nw0
この時から私は見慣れた光景が見慣れない光景に変わる事がある。

目を閉じさえすれば、すぐに治まるけど始めの内は怖かった。

律に相談してみたが、気のせいと言われ、軽く流された。

一応、みんなにも相談した。

唯とムギは心配してくれて、梓は律と一緒の反応だった。

今はもう馴れてしまって、またいつものかで・・・終わってしまうが、最近は頻繁にジャメヴュを見るようになった。

例えば今とか。

5: 2013/02/18(月) 05:51:31 ID:GK62v/nw0
唯「あずにゃーん!」

梓「にゃっ!もー!唯先輩いつもいつもいきなり抱きつくのはやめて下さい!せめて前もって言ってから抱きついて下さい!」

唯「ほえ?前もって抱きつくよーって言ったら抱きついていいの!?」

梓「ダ、ダメです!」

唯「えぇー!でもあずにゃん今さっき・・・」

梓「言ってないです!」

紬「うふふ・・・」

律「ははは相変わらずだなぁ・・・唯も梓もそれに・・・こらムギ!うふふはダメだそー」

紬「えっ?・・・私ったらつい」

律「もー何がついなんだよー。なぁ澪?」

澪「・・・」

律「澪?おーい!」

澪「あ、あぁ・・・そうだな」

7: 2013/02/18(月) 16:17:24 ID:mp8QOkm60
律「また、じゃめ・・・なんとかって奴か?」

澪「えっ・・・あ、あぁそうだな」

律「それ二回目だぞ。適当に返事しやがってこのやろー!」

澪「ご、ごめんごめん」

律「で、またいつのもの奴か?」

澪「あぁ・・・いつのもの奴だよ」

紬「澪ちゃん大丈夫?」

澪「うん、大丈夫」

紬「最近、ジャメヴュ感じる感覚が短くなって来てない?」

澪「そうかなぁ・・・」

8: 2013/02/18(月) 16:31:16 ID:mp8QOkm60
紬「うん、きっと短くなってる」

澪「急に感じるからそんな事気にもしなかったよ・・・やっぱ短くなって来てるか?」

律「まぁ・・・なって来てるな」

澪「そっか・・・病院行ったほうがいいのかな?」

律「行かなくていい。ほら、ジャデブってあるだろ?」

梓「デジャブです」

律「そうそう、って言うかもう唯とのじゃれあいは終わったのか?」

唯「じゃれあいじゃなくてコミニケーションだよ~プルプルツンツンだよ~」

律「そっかそっか」

澪「で、デジャブがどうした?」

9: 2013/02/19(火) 01:34:29 ID:IuQfvPLg0
律「私も時々デジャブを感じる事がある。私だけじゃなくて、他のみんなもあると思う」

梓「はい、時々ならあります」

律「な?ジャなんとかはまだ無いけどジャなんとかとデジャブって対になってるみたいな感じじゃん?」

澪「まぁ・・・そうだな」

律「だからそんな気にしなくていいって」

澪「まぁ・・・そうかなぁ?」

律「そうだって、だからあんま気にすんな。」

澪「あ、ありがとう」

律「うむ」

10: 2013/02/19(火) 02:03:49 ID:F4jNqoZM0
まただ、またこの感覚。

毎日見てる。この帰り道が私には始めて見たこと見たように思える。

さようならと手を振って帰って行くみんな。

この燃えるような夕暮れも、肌寒い風も全てが始めてに感じる。

律「おーい澪?」

澪「ん?・・・あ、あぁ。私達も帰ろうか、それとも寄り道をするのか?」

律「そりゃまぁ、寄り道だろうけどさ、またいつものか?」

澪「あぁ、いつものだよ。でも、もう気にしてないよ。あ、アイス食べたいなぁ」

律「そっか、アイスかーいいな。行くかアイス食べに」

澪「うん、じゃ行こうか」

律「あ、お金ない。と言うことで澪!」

澪「ちゃんと返せよ?」

律「返す返す」

澪「よし、じゃ行こう」

律「やったー!」

12: 2013/02/20(水) 07:20:38 ID:CZmWAMOE0
・・・・・・

律「あ、私チョコで!」

澪「私はえーと・・・バニラで」

律「ほら、300円だってよ!」

澪「はいはい」

300円を店員に渡す。
しばらく、店員がアイスを作ってるのを眺め、私も一度やってみたい。そう思った。

澪「ほら、出来たみたいだぞ」

律「おー!ありがとうございます」

澪「で、どこ行く?」

律「まぁ、外寒いし普通にアイス食べながら家に帰ろうぜ」

澪「あぁ、だな」

13: 2013/02/20(水) 08:29:00 ID:CZmWAMOE0
律「うーん。やっぱうまいなー」

アイスを食べながら、肩を並べて帰る私と律。

時刻はもう17時を回り、空はすっかり黒くなっている。

澪「・・・」

律「はいはい、何時もの」

澪「・・・なんで分かった?」

律「だってジャメなんとか感じる時、いっともボーッとしてるじゃん。嫌でも分かるようになるよ」

澪「そっか・・・」

急に感じるジャメヴュ。
見慣れた光景が見慣れない光景になるこの一瞬。

ボーッとなるのも仕方がない事だと思う。

そう、考えながら私はチョコミントアイスを一口舐めた。

14: 2013/02/21(木) 04:48:49 ID:gEYYQxXw0
澪「じゃあな律」

律「おう、また明日なー」

律と別れ、自宅へと帰る。
これから何をしようか?と考える。

読書をしてもいいが、それより先に風呂に入りたい。

ジャメヴュを感じながら、自分の部屋に向かう。

制服を脱ぎハンガーにかけてクローゼットの中へ入れる。

すぐに本棚に手を伸ばし、昨日読みかけていた小説を手に取る。

おかしい、そう思った。
私は今小説を読む予定だったか?

小説を読む前に何かする事があったような?

そう言えばこの小説は今朝学校で読もうとスクールバックの中に入れたはず。
なんで本棚にあるんだ?

15: 2013/02/21(木) 16:10:10 ID:J3Jf1maI0
澪「ははは・・・」

何かがおかしい。
考えてみれば、律と一緒に行ったアイス屋さん。

私はそこでバニラアイスを頼んだはずだ。

いや、間違いない。
その時は気が付かなかったが、確かに私はバニラアイスを頼んだ。

勘違いをしてるのか?
ただの私の記憶違いか?

試しに律にメールを送ってみた。
今日、私はアイス屋さんで何のアイスを頼んだか?と言うメールだ。

帰って来たメールはチョコミントアイスを頼んだと言うメール。

確かに、バニラアイスを頼んだ記憶はあったので、律に何回もメールで聞き直したが、やっぱり私が頼んだアイスはチョコミントアイスだったらしい。

16: 2013/02/26(火) 05:28:21 ID:0NpYp7/20
どうなってるんだ?

何かが少しだけ違っている。

また見覚えの無い部屋が見える・・・いや、これは私の部屋だ。

見慣れている私の部屋だ。

澪「またメジャヴか・・・」

最近、頻繁にメジャヴを感じるようになっている。

律「なにボーッとしてるんだよ」

澪「り、律!?」

律「わーっ。びっくりしたー急に大声だすなよなー」

そうか、そう言えば今日は律が遊びに来てたんだった。

20: 2013/02/28(木) 06:25:05 ID:b9Fh2JYU0
いや、本当に律は遊びに来てたのか?

私は何か考え事をしてたんじゃないのか?

何か私は忘れていないか?

そう、私は学校から帰宅してる途中、律が勉強を教えて欲しいと頼まれてしぶしぶ勉強を教える事になった。

だから、私の家に律がいる。

本当に間違いないか?

私の記憶は間違いないのか?

間違いない。

ちゃんと覚えてる。

ちゃんと覚えてる?結構曖昧じゃないか、自分で自分を疑う。

なんだ。なんだこの感覚。

まるで自分が自分じゃないみたいだ。

22: 2013/03/03(日) 00:11:17 ID:i26Yt40M0
今、自分が見ている領域は確かに存在する。

だが、自分の見えていない領域に関してはどうだ?

存在していると言えるのだろうか?

私の背後はもしかしたら何も存在しない空間が広がっていて、振り替えると何時も見ている景色が一瞬で作られる。

私はネットでジャメヴュの事を調べていたつもりが、まったく別のある仮説の説明に釘付けになっていた。

不可知非存在仮説。

自分が見ている領域しか世界は存在しないと言う仮説だ。

この仮説を見た人は何だそれ馬鹿馬鹿しいと思う人もいるかもしれない。

だけど、この仮説を見て私はある考えが頭に思い浮かんだ。

23: 2013/03/08(金) 02:34:18 ID:ypE6HajI0
その仮説はなんで私がジャメヴュを感じるようになったのか?と言う疑問を解決した。

この世界は私の見えてる範囲しか存在しない。

後ろを見る。
本棚が見える。

この本棚はすぐに作られた。
本棚だけじゃない、ついさっき自分が見えていなかった範囲も目に写せば勝手に世界は作られていく。

ははっ。
ジャメヴュを感じる訳だ。

そりゃ、毎回こうやって私が振り替える度に世界が作られて行けば、見慣れた光景も見慣れない光景になるはずだ。

見慣れていたんじゃなくて、見慣れているように見えていた。

私の視線によって世界は破壊と再生を繰り返すんだから、ジャメヴュを感じても仕方がない。

24: 2013/03/08(金) 02:42:54 ID:ypE6HajI0
じゃあ、盲目の人は?
盲目の人の世界はどうなる?

何も見えない訳だから世界は存在しないと言う事になる。

いや、存在する。
盲目の人の世界は真っ暗だ。

暗闇こそが盲目の人の世界なんだ。

澪「あれこれ考えても仕方がないないよなぁ」

自分の体が自分じゃないと感じたあの日。
それから、五日経った。

病院には行ったが、特に異常はなく。
私はいつもこうやって下らない仮説を立てては、何故自分がジャメヴュを見るようになったのかをずっと考えていた。

しかし、この仮説。
いい線を行ってたと思う。
世界は見えてる範囲しか存在しないなんて有り得ないけど。

25: 2013/03/08(金) 02:48:49 ID:ypE6HajI0
今この部屋が私を含め崩壊し、再生する。

私はその再生した世界を見る。
自分も崩壊したから再生した世界を始めて見る事になる。

見慣れた光景でも始めて見る光景になる。

結果、ジャメヴュを感じるようになる。

澪「なんてSFじゃないんだし」

考えれば考えるほど有り得ない。
有り得ないけど、筋は通ってる。

唯「澪ちゃーん!ケーキ何にする?」

またジャメヴュだ。

26: 2013/03/09(土) 02:35:46 ID:2isEAzwg0
澪「ケーキ?・・・えっと」

梓「あ、私はこのバナナケーキがいいです!」

紬「梓ちゃん本当にバナナケーキ好きなのね~」

梓「はい!」

律「で、澪はケーキ何にするんだ?」

澪「私は・・・えーとえーとじゃあショートケーキ」

律「よし!私はモンブランなー」

紬「でも、みんなごめんなさい私がケーキ忘れたばっかりに・・・」

唯「ううん!むしろいつもムギちゃんにはケーキごちそうになってるから今日はみんなムギちゃんにケーキおごったげるよ!」

紬「え、でも?」

律「いいっていいって」

27: 2013/03/13(水) 01:26:11 ID:RK/s..Zs0
紬「じゃあお言葉に甘えようかしら?」

梓「はい!今日ムギ先輩はゆったりしてて下さい!紅茶は私が作りますし、ケーキは私が食べさせてあげます!」

唯「もぉ、あずにゃんしれっと何言ってるの?」

律「考えて見たんだけどさ・・・梓ってガチだよな?」

梓「ガ、ガチって何ですか?何がガチ何ですか?」

律「いや、何でもないよ」

紬「梓ちゃん食べさせてくれるの?」

律「乗っからなくていいって、自分で食べなさい」

紬「はーい」

28: 2013/03/13(水) 01:31:46 ID:RK/s..Zs0
澪「なぁ、早く行こうぜ」

どこへ?

律「あぁ、そうだな」

紬「色々やらなきゃいけない事もあるもんね」

何をやる予定だった?

唯「そう言えば澪ちゃんから貸してもらった漫画おもしろかったよ」

澪「ほ、ほんとか?」

私は唯に何の漫画を貸したんだ?

まるで、水槽の中に浮いてるみたいな浮遊感。

なんだこの浮遊感。
こんなの今まで無かった。

29: 2013/03/13(水) 01:38:04 ID:RK/s..Zs0
またジャメヴュだ。

私達は唯の家でくつろいでいる。
憂ちゃんと梓が紅茶を持って来た。

梓「はい、澪先輩」

澪「ん?あ、あぁありがとう」

唯「澪ちゃんはチョコケーキだったよね?はい」

私の前に差し出されるチョコケーキ。

澪「あれ?ショートケーキじゃなかったか?」

唯「ほぇ?そうだったの?ねー澪ちゃんショートケーキだって!」

律「ショートケーキ?そんなの無いぞ?」

澪「え?本当か?」

紬「うん、澪ちゃんチョコケーキ頼んだはずよ?」

澪「そう・・・だっけ?」

紬「えぇ、確かにチョコケーキ頼んでたわよ」

前にも同じような事があったような・・・。

何だ?思い出せない。

30: 2013/03/13(水) 01:44:22 ID:RK/s..Zs0
思い出せない事がいっぱいある。

でも、何を思い出せないのかが分からない。

まるで、私の記憶が誰かによって消されたみたいだ。

梓「よかったら、私のバナナケーキと変えっこします?」

澪「いや、いいよ。ありがとう」

フォークを手にとってチョコケーキを食べ始める。

唯「んーっ!おいしーっ。私はこの為に生まれて来たんだ~って感じがするねー」

憂「もーお姉ちゃんったら大袈裟だよー?」

律「ははっ本当だよ!・・・チョコケーキもーらいっ!」

澪「あっ・・・何するんだよ律!」

律「うまいなー」

31: 2013/03/13(水) 01:48:24 ID:RK/s..Zs0
紬「そう言えば澪ちゃん?」

澪「ん、なんだ?」

紬「まだジャメヴュは感じる?」

澪「あぁ、最近は特に酷いよ」

唯「そ、そうなんだ。澪ちゃん病院行った?」

澪「行ったよ」

律「私と一緒になー。結果は異常なしだってさ」

澪「だから、特に意味無いと思うんだけど・・・」

紬「もう一回言って見た方がいいんじゃない?」

澪「うん、最近それも考えてる」

32: 2013/03/13(水) 01:53:36 ID:RK/s..Zs0
梓「最近は特に酷いって言ってたけど、どのくらい酷いんですか?」

澪「前は一週間に一回ぐらいだったんだけど、最近は頻繁にジャメヴュを感じるようになったよ。多分5分に一回ぐらい」

律「5分に一回!?」

紬「澪ちゃん本当に大丈夫なの?」

澪「多分・・・」

唯「また病院行ったほうが絶対いいよっ!」

澪「うん、心配してくれてありがとうな」

梓「あ、私ジャメヴュの事に関してネットで調べてみます!」

澪「うん、梓もありがとう。・・・噂をすればまただよ」

紬「またって?」

澪「ジャメヴュだ」

33: 2013/03/13(水) 02:03:10 ID:RK/s..Zs0
律「ジャメヴュ?あぁ・・・まだ感じてたのか?」

澪「えっ?」

憂「お姉ちゃんジャメヴュって?」

唯「えーと・・・まかせたあずにゃん!」

梓「もー唯先輩、あのね。ジャメヴュって言うのは普段見慣れてる景色があるよね?」

憂「うん、お姉ちゃんの部屋とか通学路とか・・・沢山ある」

梓「それが、急に始めて見たように感じる事をジャメヴュって言うの」

憂「へぇ~始めて見たように感じる・・・」

律「でもジャメヴュって考えてみたら普通じゃないよな」

紬「そうね・・・一度病院に行ってみたらどうかしら?」

澪「う、うん。またもう一度行くつもりだよ」

律「えっ、もう一度って事は一回行ったのか?」

35: 2013/03/28(木) 02:12:02 ID:zurq2Gio0
澪「え?この前、病院に、行ったって話したよな?」

律「あれ?そうだったか?」

紬「私も聞いてないわ」

唯「わたしもー」

澪「確かにこの前話したぞ。みんな忘れたのか?」

律「いや、聞いてないぞ。でもまぁ。病院に行ったのか、で何て言われた?」

澪「え・・・そ、それは・・・異常は無いって」

梓「よかったじゃないですか」

澪「よくない!」

私はムキになっていた。
確かに、みんなに病院に行った事を話した。だけどみんなもうその事を忘れている。

心配して欲しい訳じゃない。
ただ、みんな私の事を気にしていないように見えて悲しかった。

36: 2013/03/28(木) 02:22:43 ID:zurq2Gio0
澪「あ、あ・・・ごめん」

紬「ううん」

律「澪、本当に大丈夫か?」

澪「大丈夫、大丈夫だから・・・五分に一回ジャメヴュを感じるって言ったよな?」

律「あぁ、言ったな」

澪「だから、ちょっと疲れてるかもしれない。みんなごめん」

唯「ううん。あ、私のケーキの上に乗ってるサクランボあげる!」

澪「え?いいのか?」

唯「いいよいいよ!」

澪「あ、ありがとう唯」

唯はケーキの上に乗ってるサクランボをスプーンですくい。

私のケーキの上に乗せようとした。
だけど、乗せる途中で唯は無茶な体勢で運んでいた為。
バランスを崩し、スプーンからサクランボは落ちて、私のコップにちゃぷんと落ちた。

37: 2013/03/28(木) 02:44:05 ID:zurq2Gio0
コップの水が跳ねてサクランボが沈んで行く。

唯「あぁー!サクランボがー!」

なんだろう?
何かは分からないが、この光景はなんだろう?

唯「澪ちゃんごめんね。せっかくのサクランボが・・・あ、でもまだ食べられと思うからサクランボ取り出すね!」

澪「う、うん」

私はただコップの底に沈んだサクランボを見ていた。

このサクランボは何かを示してる気がしてならなかった。

梓「もー早く練習しましょうよ!」

唯「ケーキ食べてからー」

またジャメヴュだ。

38: 2013/04/14(日) 17:16:50 ID:8IApdo4U0
律「おっ、レフティーフェアやってるぞ澪!」

澪「・・・えっ?」

律「レフティーフェアだよ!」

澪「あれ?みんなは?」

律「みんな?」

澪「唯達は?あれ?私、さっきまで部室に・・・」

律「はぁ?なに寝ぼけてるんだ?立ったまま寝てたのかー?」

澪「いや、確かに私はさっきまで唯達と・・・」

律「いやいや、ずっと私と一緒だったじゃん」

澪「そんな事ない!そんな・・・事ない・・・」

律「おい、大丈夫か?」

みんなが・・・部室も消えた。
しかも、この感覚は初めてじゃない。

前に何度か経験した事がある。

39: 2013/04/14(日) 17:29:33 ID:8IApdo4U0
律「澪、本当に大丈夫か?」

澪「きょ、今日はもう帰る・・・」

律「帰る?せっかくレフェティーフェアをやってる楽器屋が見付かったのにか?私も澪も初めて来る所だから私はあんまり帰りたくはないんだけどなー。具合悪くなったのか?」

澪「えっ・・・?初めて?ここに来たのが?初めて?」

律「だから、言ってるじゃないか、初めてだって」

澪「そ、そんな訳がない!だったらなんでジャメヴェを感じるんだよ!?」

律「なぁ、本当に大丈夫か?はぁ・・・今日はもう帰るか、明日また来ればいいしな」

初めて来たこの場所でなんで私はジャメヴェを感じる?

律は心配しているのか私の目を・・・目を・・・。

そうだ、私はこの場所にジャメヴェを感じたんじゃない。

律にジャメヴェを感じたんだ。
しかし、見る限りどこも変化がない。

ジャメヴェを感じる要素なんてこれっぽちもない。

澪「なんで律にジャメヴェを感じる・・・なんで律に・・・」

律「なあ?大丈夫か大丈夫かかかかかかかかかかかかかかかかかかかか澪みおみおみおおだだだだいじょじょううぶかかかかかかか」

強烈な白い閃光。
あまりにも眩しくて私は目を閉じる。

またジャメヴェだ。

6: 2013/02/18(月) 12:57:21 ID:wC/mSTIoO
デジャヴの逆みたいなもんか
初めて聞く

引用: 澪「FIVE」