720: 2018/07/12(木) 20:08:43.13 ID:XAvnLSvU0


前回:本田未央「プロデューサーとのごはん」モバP「寿司編」
最初から:本田未央「プロデューサーとのごはん」

P「寮での生活はどうだ?」

未央「問題ないよ。前からちょくちょく泊まったりもしてたしねー」

P「さびしかったりはしないか?」

未央「さびしくは……ないかな。みんなもいるし、そんなには、ね。私ももうちょっとさびしくなるものだとは思ってたんだけど……いつでも会いに行けるからかな?」

P「どうだろうな。今の時代、いつでも会いに行けないところのほうが少なそうだが。いつでも会いに行けるからこそ、なかなか会いに行かなかったりもするからな」

未央「それ、プロデューサーの話?」

P「でもある」

未央「そっか。……プロデューサーは、ひとり暮らしを始めてすぐの頃は、どうだった? さびしかったり、しなかった?」

P「そうだな……一日目は、さびしさを感じたような気もする。一日目の、夜だったかな。二日目からはそんなこともなかったんだが……一日目は、さびしかったな」

未央「ふーん……そうなんだ」

P「そうだよ。ひとりがさびしいなんて格好悪いか?」

未央「ううん。そんなことないよ。だって、ひとりってさびしいもん」

P「……そうだな。ひとりは、さびしいか」

未央「今は、本当にさびしくない?」

P「さびしくないよ。未央もいるし、それでさびしいなんて言ったら贅沢だろ?」
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721: 2018/07/12(木) 20:10:10.57 ID:XAvnLSvU0
未央「そっか。さびしいって言ってくれたら、夜も未央ちゃんがいっしょにいてあげたのになー?」

P「……大学生になってそういうこと言われると、余計に困るな」

未央「でしょ? ふふん」

P「わかってやってるのかよ」

未央「もちろん。好きな人を困らせたいのが乙女心というやつなのです」

P「好きな子に意地悪する小学生の男の子じゃなくてか?」

未央「む。そう言われると……確かに、ちょっと似てるかも? やめたほうがいい?」

P「やめられたらやめられたで調子が狂いそうだからそのままでいい。嫌ってわけでもないしな」

未央「小悪魔な未央ちゃんもかわいいってことかな?」

P「……どうだろうな」

未央「素直じゃないんだからー」

P「うるさい。……ごはんとかは、どうしてる? 寮でも出るだろうが、自分でつくったりはしてるか?」

未央「まあ、ぼちぼち? プロデューサーはどう?」

P「俺か? 俺は……学生の頃なら、つくったりもしてたか。何もやってなかったからな。時間が余りに余った結果、料理をすることもあった」

未央「へぇ……凝ったものとか、つくったの?」

P「そういう気分のときは、な。もう全然覚えてないが……カレーとかは、今でもつくるか」

722: 2018/07/12(木) 20:10:57.65 ID:XAvnLSvU0
未央「ほう、カレー。未央ちゃんの得意料理でもありますね?」

P「あー……未央の、うまかったなぁ。また食べたい」

未央「……そういうこと言われると、うれしいね。もっと言ってね? いつでもつくってあげるから」

P「それじゃあ、おにぎりとかもまた食べたい」

未央「お、いきなり言うね? 実は前から思ってた?」

P「たまにな。手料理が食べたいような気分のときは、未央のを思い出してたな」

未央「……そう、です、かー。……か、カレー!」

P「カレー?」

未央「そう! カレーの話してたら、食べたくなってきちゃった! どこか、行かない?」

P「ん、まあ、べつにいいが……そうだな、カレーか。なら、ちょうど行きたいところがあってな」

未央「行きたいところ? また、誰かに教えてもらったの? それとも、有名なところとか?」

P「有名なところだな。というか、チェーン店だしな。俺はあまり行ったことないんだが……未央はどうだろうな」

未央「カレーでチェーン店……この時点で、結構しぼられるね」

P「だろうな。それでいいか?」

未央「うん。考えている中のどこでもいいし……もし考えているのじゃなかったとしたら、それはそれで気になるし?」

P「じゃあ決定だな。えーっと、確か、ここらへんだと……」

723: 2018/07/12(木) 20:11:28.24 ID:XAvnLSvU0

――店の前

未央「あ、ここかー」

P「ここだな。未央は、来たことあるか?」

未央「よく見るけど、実はなかったり。それでも、このゴリラはインパクトあるし、知ってたけどね」

P「だよな。来たことがないって言うのは……まあ、未央はあんまり来そうではないな」

未央「実家暮らしのときは、カレーと言えばお家カレーだったしねー。でも、金沢カレー? だったよね? 食べたことないな。どういうの?」

P「どういうの、って言われると……濃い? あと、キャベツの千切りがいっしょに出てくる」

未央「キャベツ? カレーに、キャベツの千切り……ちょっと想像しにくいかも」

P「あと……って、ちょうどここに書いてあるな。えーっと……ステンレスの皿に盛られていて、フォークか先割れスプーンで食べる。あと、ルーの上にはカツが載っていて、ソースもかかっている、か」

未央「カツカレーが普通ってこと?」

P「みたいだな。確か、俺が昔に食べたときもそうだった」

未央「でも……フォークでって、食べにくくない? カレーだよ?」

P「まあ、ここに書いてある通りドロッとしてるしな。キャベツの千切りもいっしょに載ってるわけだし、ただのスプーンじゃ食べにくいのかもな」

未央「なるほど。と言うか、プロデューサーは食べたことあるんだもんね」

P「ああ。そのときもべつに食べにくいとは感じなかったな。……とにかく、入るか」

未央「ん。りょーかーい」

724: 2018/07/12(木) 20:13:38.46 ID:XAvnLSvU0

――店の中

未央「ん、食券制なんだ」

P「そう言えばそうだったな。これなら、入る前に何にするか決めておくべきだったか……」

未央「まあまあ、落ち込まない落ち込まない。それで、プロデューサーのおすすめは?」

P「おすすめって言っても、あんまり覚えてないからなぁ……未央はどうする?」

未央「お、今回は私から? それじゃあ……ん、チキンカツカレーにする。サイズは……どれくらいがいいかな?」

P「まあ、普通のサイズ……エコノミー? に、すればいいんじゃないか?」

未央「じゃあそうするね。プロデューサーは、いちばん多いファーストかな?」

P「いや、その間のビジネスで。トッピングとかはしないのか?」

未央「初めてだしねー。最初はスタンダードなのからいこうと思いまして」

P「そうか。なら、俺は……ロースカツカレーのビジネスで」

未央「このメジャーカレーっていうのじゃなくていいの?」

P「ちょっと量が多そうだからな。食べられないってことはないだろうが、あんまり量を食べたい気分でもない」

未央「そっか。それじゃ、早速食券を買って……適当に座ればいいのかな?」

P「たぶんな」

未央「で、食券を店員さんに渡して、待つと。……そう言えば、プロデューサー」

P「ん?」

未央「ちょうど行きたいところだった、って言ってたけど、どうしてなの?」

P「ああ、それか。いや、最近見たアニメで金沢カレーが出てきてな……」

未央「あー……そう言えば、プロデューサーってアニメ見るタイプだったね。私もプロデューサーの影響で見るようになったけど……最近は、見れてないかも」

P「お、それなら最近のオススメを教えようかな。まず、女子高生がキャンプをする漫画が原作のアニメがあるんだが……」

725: 2018/07/12(木) 20:16:17.75 ID:XAvnLSvU0

――

P「来たな」

未央「来たね。ふむふむ、これが金沢カレー……確かに見るからに濃そうだね。あと、香りが結構強い? これは……ソースのにおいも混ざってる? かな?」

P「そうだな。カレーなんだが、あんまりカレーっぽくない。ちょっと独特な感じがするよな」

未央「うん。このドロッと感は……一晩置いたカレーっぽい?」

P「確かに、そうだな。……とりあえず、冷めないうちに食べるか」

未央「だね。いただきまーす」

P「いただきます」

未央(さてさて、それじゃあ早速……って、そうだったそうだった。フォークで食べるんだよね。カレーにフォーク……最初に聞いたときは食べにくそうって思ったけど、これだけ濃厚なら)

未央(ん、すくえた。けど……ソースとカレーって、混ぜたほうがいいのかな? そこらへんはどれくらいのバランスがいいのかなー。まあ、最初の一口は混ぜずにいこう。それじゃあ、いただきます、っと)パクッ

未央「……ん」

未央(おお、濃い。確かに濃いね! あと、そこそこ辛い! でも、そんなに嫌な辛さじゃないかも。濃厚で、ドロドロで……そこにスパイスがピリッと効いて。それに辛いだけじゃなくて、甘みと塩味も効いていて、ドロドロのソースみたいなルーがそれを丸く包みこんでいる感じ?)

未央(でも、これだけじゃ濃すぎて口の中がドロドロになっちゃいそ……って、だから、キャベツの千切りがあるのかな。それじゃあ今度はキャベツの千切りをいただきます)パクッ

未央「……うん」

未央(やっぱり! キャベツの千切りで口をさっぱりさせるのが良いね。カレーだけだと濃いから途中で飽きちゃうかもしれないけど、キャベツが良い……清涼剤? になってる。カレー、キャベツ、カレー、キャベツ……って、そうそうチキンカツ)

未央(もうこのカレーがソースかってくらいドロドロで濃い感じだし、カツに合いそう。えっと……あ、フォークだし、カツも食べやすいかも。これで、カツとカレーとごはんをいっしょに口に入れて……)パクッ

未央「……うんっ」

未央(おいしい! やっぱりお肉はいいね。いい。サクサクしてて、カレーがドロドロな中でこの食感は楽しい。鶏肉のあっさりした脂が濃いカレールーと口の中で合わさってるのもいい感じ。ソースの味も舌の上を乗って、ふんわりフルーティーな香りが抜けてくる)

未央(そして、ここにまたキャベツの千切りを入れて、っと)モキュモキュ

未央(……うん。金沢カレー……いいね!)

726: 2018/07/12(木) 20:17:36.17 ID:XAvnLSvU0

――店の外

未央「おいしかったね、プロデューサー!」

P「ああ、うまかった。しかし、マヨネーズもあるんだったか……今度はかけてみるかな」

未央「お、また来るつもり? そのときは私もマヨネーズをかけようかなー」

P「なんでいっしょに来る前提なんだよ……」

未央「そりゃ、私とプロデューサーの仲ですし?」

P「どんな仲だよ――って、これ聞いたらどんな答えか返ってくるか予想できるな」

未央「アイドルとプロデューサーじゃなくて?」

P「そう言うつもりだったのか?」

未央「さて、どうでしょう。少なくとも今は、アイドルとプロデューサーだもん」

P「今は、か」

未央「うん。将来的には……どうなるかな? 私がずっとアイドルを続けるなら、ずっとアイドルとプロデューサーなのかもしれないけど……」

P「どうだろうな。未央が高校生から大学生になったように、俺も何かが変わるかもしれない」

未央「出世して、現場からは離れちゃうかも?」

P「そうなるかもな。……そのとき、未央はどうしてるかな」

未央「どうだろうね。アイドルのままか……それとも、女優さんになってたり?」

P「女優か。アイドルとしての未央も良いが……女優として活躍する未央も、見てみたいな」

未央「そう? なら……そのときも、プロデューサーはいっしょにいてくれる?」

P「いっしょに? ……そんなの、言うまでもない」

未央「……えへへ。そっか。うん。……うん。……でも、言ってみて?」

P「……言うとなると、恥ずかしいんだが」

未央「それでも。プロデューサーが恥ずかしがるところも見たいしねー」

P「変な趣味してるな」

未央「いい趣味じゃなくて?」

P「良くはないだろ」

未央「そうかな? と言うか、話、そらさないで。ほらほら、ね?」

P「……わかったよ。それじゃ、言うぞ?」

未央「うん。言って?」

P「……アイドルのままでも、女優になっても。たとえ、そのどちらでもなかったとしても。できれば、俺は、ずっと未央と――」



本田未央「プロデューサーとのごはん」モバP「うどん編2」
727: 2018/07/12(木) 20:23:08.57 ID:XAvnLSvU0
これにて今回は終了です。
久しぶり! めっちゃ久しぶりですね! もっと早く更新するつもりだったので話題もそんな感じですね。はい。

今回のお店は金沢カレーのお店です。気になりながらも行ったことなかったんですけど、あんな感じなんですねー。プロデューサーさんが言ってたアニメで見た……のほうのモデルは今回のお店じゃないっぽいですが、プロデューサーさんはそういうことまでは知らなかったみたいですね。まあ私もそっちの店行ったことないんですけど。そっちのお店も行ってみたい……。

ここまで読んで下さってありがとうございました。

引用: 本田未央「プロデューサーとのごはん」 その2